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2021年4月13日 (火) 09:02時点における版

チャーリー・モートン
Charlie Morton
アトランタ・ブレーブス #50
タンパベイ・レイズ時代
(2019年7月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニュージャージー州ハンタードン郡フレミントン英語版
生年月日 (1983-11-12) 1983年11月12日(41歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2002年 MLBドラフト3巡目
初出場 2008年6月14日
年俸 $15,000,000(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

チャールズ・アルフレッド・モートン4世Charles Alfred Morton IV, 1983年11月12日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ハンタードン郡フレミントン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBアトランタ・ブレーブス所属。愛称はグラウンド・チャックGround Chuck[1]

経歴

プロ入りとブレーブス時代

2002年MLBドラフト3巡目(全体95位)でアトランタ・ブレーブスから指名され[2]、プロ入り。

2007年11月20日に初めて40人枠入りした[3]

アトランタ・ブレーブス時代
(2008年8月18日)

2008年6月14日のロサンゼルス・エンゼルス戦で先発してメジャーデビューし、6回3失点で初登板・初勝利をあげた[4][5]

パイレーツ時代

2009年6月3日にネイト・マクラウスとのトレードで、ゴーキース・ヘルナンデスジェフ・ロックと共にピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[6]。6月10日の古巣・ブレーブス戦に先発し、移籍後初登板を果たす。7月3日のフロリダ・マーリンズ戦に先発し、6回1安打無失点と好投し、移籍後初勝利を挙げた。9月30日のシカゴ・カブス戦で9回を投げ4安打8奪三振に抑え、メジャー初完封をあげた。

2010年は開幕ローテーションに入った。シーズン初登板となる4月9日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で3回1/3を投げ8失点と炎上するなど、4月は5試合に投げ、0勝5敗・防御率12.57という散々な成績だった。5月5日のカブス戦でシーズン初勝利を挙げた。しかし、その後も黒星を重ね、最終的に2勝12敗を大きく負け越した。

2011年ロイ・ハラデイを参考に投球フォームを修正し、初の二桁勝利となる10勝を挙げた[7]。10月に腰の関節唇修復手術を受けた。完治まで4ヶ月から6ヶ月の見込みで、モートンは開幕戦までには復帰できるだろうと話した[8]

2012年のシーズンの開幕を故障者リストで迎えると、戦列復帰は開幕後の4月12日となった。さらに、6月14日にはトミー・ジョン手術を受けたため、残りシーズンを全休した[9]

ピッツバーグ・パイレーツ時代
(2014年7月30日)

2013年の開幕も前年の手術の影響で故障者リストで過ごすも、6月13日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でシーズン初登板を果たす。復帰2戦目となる6月18日のシンシナティ・レッズ戦でシーズン初勝利をあげた。最終的に20試合に登板し7勝4敗と初めてシーズン勝ち越しを決めた。12月11日、パイレーツと3年契約を結んだ。2017年は球団側がオプションの権利を持つ[10]

フィリーズ時代

2015年12月12日にデビッド・ホワイトヘッドとのトレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍。

2016年4月23日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で、走塁中に左ハムストリングを負傷して手術を余儀なくされた。戦列復帰まで約8ヶ月で残りシーズン全休となった[11]。球団は2017年のオプションを行使せず、11月3日にFAとなった[12][13]

アストロズ時代

2016年11月16日に2年1400万ドルでヒューストン・アストロズと契約した[14]

迎えた2017年のシーズンは開幕から先発ローテーションに定着。5月に故障離脱した[15]が、25試合登板で14勝7敗、防御率3.62と6年ぶりに二桁勝利を達成した。また、規定投球回未達ながらWHIP(1.19)および奪三振率(10.0)は共に自己最高を記録した。また、ロサンゼルス・ドジャースとのワールドシリーズでは世界一を決める最後のアウトを奪い、日本でいう「胴上げ投手」となった。

ヒューストン・アストロズ時代
(2018年9月30日)

2018年5月12日のテキサス・レンジャーズ戦で、自己最高記録となる14奪三振を残し、試合にも6-1で勝利した[16]。オールスター休暇に入るまでに、アメリカンリーグでは3位となる11勝を記録、防御率2.96も9位に入った。オールスターにも選出されたが、肩の違和感で10日間の故障者リストに入ったあと、小旅行に行ってしまったため、投球することはなかった[17]。レギュラーシーズンでは、2011年の171回と2/3回の次となる167回を投げ、防御率3.13、15勝3敗、201奪三振と自己最高記録を残した[18]

レイズ時代

2018年12月21日にタンパベイ・レイズと2年3000万ドルの契約を結んだ[19]

2020年オフの10月30日に球団が延長オプションの放棄を発表したため、FAとなった[20]

ブレーブス復帰

2020年11月24日に古巣のブレーブスと1500万ドルの単年契約を結んだ[21]

投球スタイル

スリークォーターから、平均球速95mph(153km/h)のシンカーと、決め球である平均81mph(130km/h)のカーブボールの2球種で投球の約8割を占め、その他に平均96mph(154km/h)のフォーシーム、平均88mph(142km/h)のスライダー、平均87mph(140km/h)のスプリッターを使用する[22][23][24]。フォーシームの最速球速は98.5mph(159km/h)[26]

2010年までは速球はフォーシーム主体であったが、2011年以降はシンカー主体となっている。また、PITCHf/x上では2010年までチェンジアップが分類されていたが、2011年以降はスプリッターに切り替わっている[27][28]
GB%がMLB通算55%と高く、シンカーなどでゴロを打たせて取るグラウンドボールピッチャー。2011年にはメジャー全体で1位のゴロ/フライ率を記録している[24]

トミー・ジョン手術後の2013-2015年の速球の平均球速は91-93mph程度であったが、2017年は95-96mph程度となっている[24]

人物

以前、ウィキペディアに家族がモートンズ・ザ・ステーキハウス英語版のオーナーであるとの記述があったが、この件はパイレーツ時代にウィキペディアの編集が好きなチームメイトによる悪戯だとして否定している[29]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2008 ATL 16 15 0 0 0 4 8 0 0 .333 345 74.2 80 9 41 2 2 48 2 0 56 51 6.15 1.62
2009 PIT 18 18 1 1 0 5 9 0 0 .357 416 97.0 102 7 40 0 5 62 4 0 49 49 4.55 1.46
2010 17 17 0 0 0 2 12 0 0 .143 382 79.2 112 15 26 3 7 59 2 1 79 67 7.57 1.73
2011 29 29 2 1 0 10 10 0 0 .500 769 171.2 186 6 77 5 13 110 9 1 82 73 3.83 1.53
2012 9 9 0 0 0 2 6 0 0 .250 223 50.1 62 5 11 1 2 25 4 0 30 26 4.65 1.45
2013 20 20 0 0 0 7 4 0 0 .636 493 116.0 113 6 36 1 16 85 5 0 51 42 3.26 1.28
2014 26 26 0 0 0 6 12 0 0 .333 666 157.1 143 9 57 2 19 126 8 0 76 65 3.72 1.27
2015 23 23 0 0 0 9 9 0 0 .500 563 129.0 137 13 41 6 12 96 2 1 77 69 4.81 1.38
2016 PHI 4 4 0 0 0 1 1 0 0 .500 71 17.1 15 1 8 0 0 19 1 1 8 8 4.15 1.33
2017 HOU 25 25 0 0 0 14 7 0 0 .667 617 146.2 125 14 50 1 13 163 4 0 65 59 3.62 1.19
2018 30 30 0 0 0 15 3 0 0 .833 695 167.0 130 18 64 0 16 201 4 0 63 58 3.13 1.16
2019 TB 33 33 0 0 0 16 6 0 0 .727 790 194.2 154 15 57 0 12 240 5 1 71 66 3.05 1.08
2020 9 9 0 0 0 2 2 0 0 .500 170 38.0 43 4 10 0 4 42 1 0 21 20 4.74 1.39
MLB:13年 259 258 3 2 0 93 89 0 0 .511 6200 1439.1 1402 122 518 21 121 1276 54 5 728 653 4.08 1.33
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2008 ATL 16 3 7 0 0 1.000
2009 PIT 18 7 11 0 2 1.000
2010 17 6 12 3 0 .857
2011 29 7 31 1 1 .974
2012 9 3 6 3 0 .750
2013 20 4 13 0 0 1.000
2014 26 9 23 1 2 .970
2015 23 9 16 2 1 .926
2016 PHI 4 1 2 0 0 1.000
2017 HOU 25 10 9 4 1 .826
2018 30 2 12 0 1 1.000
2019 TB 33 9 6 0 0 1.000
2020 9 2 1 0 0 1.000
MLB 259 72 149 14 8 .940
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

背番号

  • 50(2008年、2010年 - 2015年、2017年 - )
  • 37(2009年)
  • 47(2016年)

脚注

  1. ^ Astros Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月2日閲覧
  2. ^ 2002 Draft Selections MLB.com (英語) 2017年10月22日閲覧
  3. ^ "Braves add three players to 40-man roster" (Press release) (英語). MLB.com (Atlanta Braves). 20 November 2007. 2016年2月4日閲覧
  4. ^ Mark Bowman (2008年6月14日). “Morton set for Major League debut” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
  5. ^ Mark Bowman (2008年6月15日). “Rookies Morton, Jones help beat Halos” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
  6. ^ "Braves Acquire Outfielder Nate McLouth from Pittsburgh" (Press release) (英語). MLB.com (Atlanta Braves). 3 June 2009. 2016年2月4日閲覧
  7. ^ 「ピッツバーグ・パイレーツ」『2012MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 104頁
  8. ^ Jenifer Langosch (2011年10月11日). “Charlie Morton undergoes successful hip surgery” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
  9. ^ “Charlie Morton has elbow surgery” (英語). Associated Press. ESPN. (2012年6月14日). http://espn.go.com/mlb/story/_/id/8053956/charlie-morton-pittsburgh-pirates-season-ending-elbow-surgery 2016年2月4日閲覧。 
  10. ^ @Pirates (2013年12月12日). "#Pirates today signed RHP Charlie Morton to a three-year contract with a club option for 2017" (英語). X(旧Twitter)より2016年2月4日閲覧
  11. ^ “フィリーズ、32歳の先発右腕が左太もも故障で今季絶望”. iSM. Yahoo!JAPAN. (2016年4月28日). オリジナルの2016年5月2日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160502090825/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160428-00000210-ism-base 2016年4月30日閲覧。 
  12. ^ Connor Byrne (2016年11月3日). “Phillies Decline 2017 Options For Ryan Howard, Charlie Morton” (英語). MLB Trade Rumors. 2016年11月17日閲覧。
  13. ^ MLB公式プロフィール参照。2016年11月17日閲覧。
  14. ^ Brian McTaggart (2016年11月16日). “Astros sign free-agent Morton to 2-year deal” (英語). MLB.com. 2016年11月17日閲覧。
  15. ^ Christian Boutwell (2017年5月28日). “Astros place Morton on DL with lat strain” (英語). MLB.com. 2016年10月7日閲覧。
  16. ^ Dean, Richard (May 12, 2018). “Morton K's career-high 14 en route to victory: Correa, McCann, Gattis all launch home runs”. MLB.com. https://www.mlb.com/news/charlie-morton-sets-strikeout-career-high/c-276477990 May 23, 2018閲覧。 
  17. ^ Rome, Chandler (July 13, 2018). “Astros pitcher Charlie Morton added to AL All-Star team”. Houston Chronicle. https://www.chron.com/sports/astros/article/Astros-Charlie-Morton-AL-MLB-All-Star-13073107.php July 13, 2018閲覧。 
  18. ^ Charlie Morton Stats | Baseball-Reference.com” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年10月1日閲覧。
  19. ^ Rays make official signing of Charlie Morton to $30M, 2-year deal” (英語). Tampa Bay Times (2018年12月21日). 2018年12月21日閲覧。
  20. ^ Rays To Decline Options On Charlie Morton, Mike Zunino” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月1日閲覧。
  21. ^ Braves To Sign Charlie Morton” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月24日閲覧。
  22. ^ 平均球速や球種配分は2017年シーズンに基づく。(2017年5月18日現在)
  23. ^ Player Card: Charlie Morton” (英語). BrooksBaseball.net. 2017年5月17日閲覧。
  24. ^ a b c Charlie Morton ≫ Statistics ≫ Pitching” (英語). FanGraphs.com. 2017年5月17日閲覧。
  25. ^ Travis Sawchik (2017年5月17日). “Charlie Morton’s Electric Stuff Has Never Been More Electric”. FanGraphs.com. 2017年5月18日閲覧。
  26. ^ 2017年5月14日計測。[25]
  27. ^ Charlie Morton Statistics and History” (英語). Baseball Reference.com. 2016年11月20日閲覧。
  28. ^ Charlie Morton Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2016年11月20日閲覧。
  29. ^ Charlie Morton would like to clarify that he is not, in fact, the owner of Morton's Steakhouse MLB.com Cut4 (英語) (2017年10月16日) 2017年10月22日閲覧

関連項目

外部リンク