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=== 日本ハム時代 ===
=== 日本ハム時代 ===
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{{by|2020年}}は入団1年目にして[[イースタン・リーグ]]でクリーンナップを任される。[[6月21日]]の対[[読売ジャイアンツ (ファーム)|巨人]]戦で[[今村信貴]]から場外本塁打を放ち、これがNPB公式戦初の本塁打になるはずだったが打った直後に降雨ノーゲームとなり、“幻のアーチ”となってしまった<ref>{{Cite news|title=日本ハム育成2位樋口龍之介“初アーチ”が雨で幻に|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-06-21|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202006210000845.html|accessdate=2020-09-22}}</ref>。6月から7月にかけては18試合に出場し、うち10試合でマルチ安打を記録<ref>{{Cite web|url=https://npb.jp/award/2020/farm/win_7.html|title=2020年6、7月度「スカパー!ファーム月間MVP賞」受賞選手|work=2020年 表彰選手|publisher=NPB.jp 日本野球機構|accessdate=2020-09-16}}</ref>。リーグトップの打率.419、ともに2位タイの5本塁打、14打点の好成績を残し、6、7月度スカパー!ファーム月間MVP賞を受賞<ref>{{Cite news|title=栗山監督「見てるよ」ファーム月間MVP樋口に期待|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-08-13|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202008130000754.html|accessdate=2020-09-16}}</ref>。以降も打撃好調で、9月1日の対[[埼玉西武ライオンズ (ファーム)|西武]]戦([[CAR3219フィールド]])では、[[浜屋将太]]から場外本塁打を放ち、リーグ2桁本塁打一番乗りとなった<ref>{{Cite news|title=ロマン溢れる日ハムの育成新人 樋口龍之介、場外への特大10号2ランでキング独走|newspaper=Full-Count|date=2020-09-01|url=https://full-count.jp/2020/09/01/post882501/|accessdate=2020-09-16}}</ref>。9月21日時点で打率.347、12本塁打、出塁率.446と3部門でリーグトップの成績を挙げ<ref>{{Cite news|title=日本ハム樋口「やるしかない」2軍“3冠王”猛アピ|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-09-21|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202009210000813.html|accessdate=2020-09-22}}</ref><ref group="注">最終的には規定打席未到達となったため、打率、出塁率のランクインはならなかったが、12本塁打はリーグ2位の本数となった。</ref>、翌日の二軍公式戦に出場中<ref>{{Cite tweet|user=PLcom_lite|author=パ・リーグ.com Lite / パーソル パ・リーグTV Lite|number=|title=ただいまファームの試合に出場中の北海道日本ハム・樋口選手。|date=2020-09-22|accessdate=2020-09-22}}</ref>、支配下登録の公示がなされた<ref>{{Cite news|title=日本ハム、育成樋口と支配下選手契約 背番93|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-09-22|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202009220000419.html|accessdate=2020-09-22}}</ref><ref>{{Cite news2|title= 新規支配下選手登録(2020年度)|url= https://npb.jp/announcement/2020/pn_registered.html|newspaper= NPB.jp|date= 2020-09-22|accessdate= 2020-09-22|publisher= 日本野球機構}}</ref>。背番号は'''93'''に変更された<ref>{{Cite news2|title= 樋口龍之介選手と支配下選手契約締結|url= https://www.fighters.co.jp/news/detail/00002823.html|newspaper= 球団公式サイト|date= 2020-09-22|accessdate= 2020-09-22|publisher= 北海道日本ハムファイターズ}}</ref>。日本ハムにおいて、育成選手として入団した選手が支配下登録されるのは樋口が初めてである<ref group="注">同年に横浜高校の後輩である[[濱祐仁]]が球団史上初の育成からの支配下登録を勝ち取っているが、高濱は前年戦力外からの育成再契約となった選手である。</ref>。早速23日に一軍昇格し、同日の対[[埼玉西武ライオンズ]]戦([[西武ドーム|メットライフドーム]])で7番・三塁手として先発出場<ref>{{Cite news|title=【日本ハム】樋口龍之介が「7番・三塁」で昇格即スタメン|newspaper=スポーツ報知|date=2020-09-23|url=https://hochi.news/articles/20200923-OHT1T50153.html|accessdate=2020-10-26}}</ref>。6回に[[宮川哲]]から右翼前への一軍初安打を記録するなど、4打席1安打3出塁とスタメン起用に応えた<ref>{{Cite news|title=栗山監督が試合前「魂を見せてくれ」樋口プロ初安打|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-09-23|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202009230001067.html|accessdate=2020-10-26}}</ref>。10月25日の対[[東北楽天ゴールデンイーグルス]]戦([[宮城球場|楽天生命パーク宮城]])戦の3回の第1打席で、[[瀧中瞭太]]から右翼方向への本塁打性の当たりを放ち、フェンスを越えていたはずの打球だったが、右翼手の[[田中和基]]の好捕に阻まれ、一軍初本塁打とはならなかった<ref>{{Cite news|title=「これは銅像たてられるレベル」 楽天・田中和の超絶“本塁打キャッチ”にファン驚愕|newspaper=Full-Count|date=2020-10-25|url=https://full-count.jp/2020/10/25/post943980/|accessdate=200-10-26}}</ref>。しかし、同試合の9回の第4打席で今度は[[近藤弘樹]]から左翼方向への本塁打を記録。“打ち直し”の一軍初本塁打となった<ref>{{Cite news|title=日本ハム19年育成2位樋口がプロ初弾「ホッとして」|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-10-25|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202010250000660.html|accessdate=200-10-26}}</ref><ref>{{Cite news|title=【日本ハム】樋口龍之介が“打ち直し”のプロ1号…第1打席に幻弾「ほっとしてます」|newspaper=スポーツ報知|date=2020-10-25|url=https://hochi.news/articles/20201025-OHT1T50239.html|accessdate=200-10-26}}</ref>。最終的に一軍での本塁打はこの1本のみで、シーズン打率も僅か.140と振るわなかった<ref name="nikkan201207">{{Cite news|title=日本ハム樋口70万円増プロ初本塁打も「まだまだ」|newspaper=日刊スポーツ|date=2020-12-07|url=https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012070000656.html|accessdate=2020-12-14}}</ref>。


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2021年2月1日 (月) 04:01時点における版

樋口 龍之介
北海道日本ハムファイターズ #93
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 神奈川県横浜市
生年月日 (1994-07-04) 1994年7月4日(30歳)
身長
体重
168 cm
84 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手三塁手一塁手
プロ入り NPB / 2019年 育成選手ドラフト2位
初出場 BCL / 2017年4月9日
NPB / 2020年9月23日
最終出場 BCL / 2019年9月8日
年俸 520万円(2021年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

樋口 龍之介(ひぐち りゅうのすけ、1994年7月4日 - )は、北海道日本ハムファイターズに所属する神奈川県横浜市出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。

経歴

プロ入り前

横浜市立旭小学校在籍時、1年生で「別所ベアーズ」にて野球を始め[2]、6年生時には横浜ベイスターズジュニアのメンバーとしてENEOS CUP 2006に出場[3]横浜市立寺尾中学校では「中本牧リトルシニア」に在籍して全国大会に3度出場した[2]

中学卒業後に横浜高校へ進学[4]。硬式野球部で渡辺元智の指導を受けた。1年秋[5]から二塁手として試合に出場し、2年生春3年生春の3度甲子園大会に出場。2年生夏と3年生春は5番・二塁手、3年生夏は3番・二塁手として活躍した[6]。高校時代の同学年には柳裕也田原啓吾、1学年上には近藤健介乙坂智がおり[7]、乙坂とはリトルシニア時代もチームメイトだった。

卒業後、立正大学へ進学。しかし、ここでは打棒が振るわずにレギュラーの座を摑めず、樋口本人曰く「ギリギリベンチには入れてもらっていました」といった状況だった[5]東都大学野球2部リーグで通算36試合に出場し、打率.273の成績だった[7]。プロ志望届を提出するも指名からは漏れた[8]。大学時代の同級生に黒木優太神戸文也がいる。

BCリーグ・新潟時代

大学卒業後はトライアウト免除の特別合格選手として[9]ベースボール・チャレンジ・リーグ新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団。新潟での背番号56は、立正大学硬式野球部コーチ・青木智史が同球団で着用した背番号と同じだった[10]

1年目と2年目は読売ジャイアンツ三軍と対戦するBCリーグ選抜メンバーに選出されなかったが、ウエイトトレーニングを積んで臨んだ[5]3年目(2019年)は打撃好調で選抜メンバー入り。9月19日に開催されたその巨人三軍との交流戦では、横川凱から先制3点本塁打を放つなど長打力を披露した[8][11]。最終的に3年目のシーズンは不動の4番として[12]打率.354、19本塁打、69打点の好成績を収める。打率はリーグ4位、本塁打はリーグ2位、打点はリーグ3位で、本塁打と打点については日本人選手では最多だった[13][14]。後期リーグの野手部門MVPや二塁手としてベストナインにも選出された。

新潟でのキャリアハイの成績を残したことで、北海道日本ハムファイターズのスカウトでBCリーグを担当する多田野数人は「昨年よりも成長した」と樋口を評価[15]2019年の育成ドラフトで、その日本ハムから2巡目指名を受け入団した。背番号は112。新潟からは長谷川凌汰も育成3巡目で指名されて入団している[13]

日本ハム時代

2020年は入団1年目にしてイースタン・リーグでクリーンナップを任される。6月21日の対巨人戦で今村信貴から場外本塁打を放ち、これがNPB公式戦初の本塁打になるはずだったが打った直後に降雨ノーゲームとなり、“幻のアーチ”となってしまった[16]。6月から7月にかけては18試合に出場し、うち10試合でマルチ安打を記録[17]。リーグトップの打率.419、ともに2位タイの5本塁打、14打点の好成績を残し、6、7月度スカパー!ファーム月間MVP賞を受賞[18]。以降も打撃好調で、9月1日の対西武戦(CAR3219フィールド)では、浜屋将太から場外本塁打を放ち、リーグ2桁本塁打一番乗りとなった[19]。9月21日時点で打率.347、12本塁打、出塁率.446と3部門でリーグトップの成績を挙げ[20][注 1]、翌日の二軍公式戦に出場中[21]、支配下登録の公示がなされた[22][23]。背番号は93に変更された[24]。日本ハムにおいて、育成選手として入団した選手が支配下登録されるのは樋口が初めてである[注 2]。早速23日に一軍昇格し、同日の対埼玉西武ライオンズ戦(メットライフドーム)で7番・三塁手として先発出場[25]。6回に宮川哲から右翼前への一軍初安打を記録するなど、4打席1安打3出塁とスタメン起用に応えた[26]。10月25日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(楽天生命パーク宮城)戦の3回の第1打席で、瀧中瞭太から右翼方向への本塁打性の当たりを放ち、フェンスを越えていたはずの打球だったが、右翼手の田中和基の好捕に阻まれ、一軍初本塁打とはならなかった[27]。しかし、同試合の9回の第4打席で今度は近藤弘樹から左翼方向への本塁打を記録。“打ち直し”の一軍初本塁打となった[28][29]。最終的に一軍での本塁打はこの1本のみで、シーズン打率も僅か.140と振るわなかった[1]

2021年の春季キャンプは初の一軍メンバーに組み分けされた[30]

選手としての特徴

168cmと小柄だが、パワフルな打撃が持ち味で[31]、3方向に本塁打を打てる力がある[32]。日本ハムのスカウト部長・大渕隆からは「和製アルトゥーベ[注 3]」と[2]、スカウトの伊藤剛からは「小谷野栄一のような中・長距離のスケールの大きな選手になってほしい」と期待を寄せられている[33]。樋口自身、「ほかの人より体が小さいが、ここまでできると見せたい」と意気込みを見せている[33]

守備は二塁三塁をこなす万能型で[2]遊撃の経験もある[32]

BCリーグ・新潟入団時、体重は67kgしかなかったが[10]、3年目にこれまで取り組んだことがなかったというウエイトトレーニングに励み、肉体改造に成功[5]。巨人三軍との交流戦時、立正大時代を見ているスカウトからは「ごつくなったな」と驚かれており[11]、その後、日本ハム入団時には84kgになっている。

50mは6秒7、遠投は80m[34]

人物

横浜高校の1年先輩である近藤健介を尊敬しており、「TEAM 徳之島」の一員として近藤らとともに鹿児島県徳之島での自主トレに2018年1月から2年連続で参加していた[2][35]。近藤と同じ日本ハムに入団が決まった際も、近藤から激励の言葉を貰っている[12][36]。また、NPBで対戦したい投手には横浜高校同期の柳裕也を挙げる[15]

独立リーガーでNPBドラフト指名を受ける選手は20歳前後の素材型の場合が多く、樋口のような大卒3年目、いわゆるオールドルーキーと呼ばれ得る選手が育成指名されることは珍しいケースである[5]。日本ハムスカウトの多田野数人は指名理由について「年齢はいっているが、年々成績も上がっている。なかなか成績を上げることは難しい。裏で努力しているのだろうと思い、これを発揮してもらいたい」と説明している[33]。指名について、樋口は「正直言って25歳は野球をあきらめるラインなので、僕がNPBに行ったことで『もう1年チャレンジしてみようかな』と思う選手が出てきたらうれしいですね」と語る[5]

生粋のミニマリストであり、日本ハムの勇翔寮に入寮する際、リュックサックを背負っただけの非常に身軽な姿だった[37]。リュックサックにはサンダル財布しか入れておらず、そもそも手ぶらで行こうとしたところ、家族に止められたという[38]

ボウリング卓球が得意で、特に卓球の腕前は「野球をやめようかと思ったこともあった」ほどであるという[11]

日本ハムのスカウト部長・大渕隆は「キャラクターも体つきも面白い」と樋口を評している[5]

2021年の春季キャンプ直前、球団スタッフからバリカンを借りて、頭を12mmの丸刈りにした[39]。気合の表れからの坊主頭ではなく、前夜に見たYouTuber加藤純一が頭を丸める生配信に触発されて「なんとなく」刈ったものであった[40]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2020 日本ハム 25 64 50 4 7 0 0 1 10 1 0 0 4 0 9 0 1 15 2 .140 .283 .200 .483
通算:1年 25 64 50 4 7 0 0 1 10 1 0 0 4 0 9 0 1 15 2 .140 .283 .200 .483
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



一塁 二塁 三塁




































2020 日本ハム 1 1 0 0 0 1.000 5 3 5 0 1 1.000 18 3 17 1 1 .952
通算 1 1 0 0 0 1.000 5 3 5 0 1 1.000 18 3 17 1 1 .952
  • 2020年度シーズン終了時

記録

NPB初記録

独立リーグでの打撃成績

















































O
P
S
2017 新潟 66 260 220 21 59 11 1 2 78 28 1 - 8 4 19 - 9 43 9 .268 .345 .355 .700
2018 52 221 194 36 57 15 0 10 102 46 2 - 0 1 24 - 2 34 7 .294 .376 .526 .901
2019 66 299 243 60 83 12 0 19 155 69 11 1 0 3 43 - 10 29 7 .354 .465 .638 1.103
通算:3年 184 780 657 117 199 38 1 31 335 143 14 - 8 8 86 - 21 106 23 .303 .397 .505 .902

背番号

  • 56 (2017年 - 2019年)
  • 112 (2020年 - 同年9月21日)
  • 93 (2020年9月22日 - )

脚注

注釈

  1. ^ 最終的には規定打席未到達となったため、打率、出塁率のランクインはならなかったが、12本塁打はリーグ2位の本数となった。
  2. ^ 同年に横浜高校の後輩である髙濱祐仁が球団史上初の育成からの支配下登録を勝ち取っているが、高濱は前年戦力外からの育成再契約となった選手である。
  3. ^ 現役メジャーリーガーで、最も身長が低い選手ながら、2017年にシーズンMVPを受賞する活躍を見せている。

出典

  1. ^ a b “日本ハム樋口70万円増プロ初本塁打も「まだまだ」”. 日刊スポーツ. (2020年12月7日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202012070000656.html 2020年12月14日閲覧。 
  2. ^ a b c d e “【日本ハム】育成2位・樋口龍之介、横浜高の先輩・近藤に憧れ黙々スイング”. スポーツ報知. (2020年2月9日). https://hochi.news/articles/20200208-OHT1T50226.html 2020年9月16日閲覧。 
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関連項目

外部リンク