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「城山 (鹿児島市の町丁)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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}}
}}
'''城山'''(しろやま Shiroyama)は、[[鹿児島県]][[鹿児島市]]の[[町丁|名]]城山一丁目城山二丁目及び城山町がある。[[郵便番号]]は城山丁目は890-0013、城山二丁目は892-0813、城山町は892-0853。人口は4,768人、世帯数は2,417世帯(2020年4月1日現在)<ref>{{Cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/soumu/soumu/shise/toke-02/jinko/h2704age5.html|title=年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)|date=2020-04-01|accessdate=2020-05-08|publisher=鹿児島市}}</ref>。
'''城山'''(しろやま<ref>{{cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/toshikeikaku/tochiriyou/images.html|title=鹿児島市の町名|publisher=鹿児島市|accessdate=2020-11-02}}</ref>)は、[[鹿児島県]][[鹿児島市]]の[[町丁]]{{Sfn|角川日本地大辞典編纂委員会|1983|p=360}}。[[郵便番号]]城山一丁目城山二丁目は892-0813<ref>{{cite web|url=https://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?pref=46&city=1462010&id=158062|title=鹿児島県鹿児島市城山(1丁目)の郵便番号|publisher=日本郵便|accessdate=2021-02-06}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?pref=46&city=1462010&id=158063|title=鹿児島県鹿児島市城山(2丁目)の郵便番号|publisher=日本郵便|accessdate=2021-02-06}}</ref>、城山は892-0853<ref>{{cite web|url=https://www.post.japanpost.jp/cgi-zip/zipcode.php?pref=46&city=1462010&id=158064|title=鹿児島県鹿児島市城山町の郵便番号|publisher=日本郵便|accessdate=2021-02-06}}</ref>。人口は4,768人、世帯数は2,417世帯(2020年4月1日現在)<ref>{{Cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/soumu/soumu/shise/toke-02/jinko/h2704age5.html|title=年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)|date=2020-04-01|accessdate=2020-05-08|publisher=鹿児島市}}</ref>。城山一丁目、城山二丁目及び城山町があり、城山一丁目、城山二丁目及び城山町の全域で[[住居表示]]を実施している<ref>{{cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/kensetu/toshikeikaku/tochiriyou/machizukuri/tochi/hyoji/documents/jissikuikiitirann0223.pdf|title=住居表示実施区域町名一覧表|date=2020-02-03|accessdate=2020-06-28|publisher=鹿児島市}}</ref>。


[[江戸時代]]から[[明治時代]]初期にかけて[[島津氏]]77万石の居城であり、[[薩摩藩]]の[[藩庁]]であった[[鹿児島城]](鶴丸城)が所在している{{Sfn|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983|p=686}}。[[1877年]](明治10年)に勃発した[[西南戦争]]では[[城山 (鹿児島市城山町)|城山]]に籠城した[[西郷隆盛]]らの西郷軍と[[明治政府]]の軍及び[[警視庁 (内務省)|警視庁]]が現在の城山町付近で衝突し([[西南戦争#城山籠城戦|城山籠城戦]])、西郷軍の敗北によって西南戦争は終結した{{Sfn|鹿児島市史編さん委員会|1969|p=666}}。
城山一丁目、城山二丁目及び城山町の全域で[[住居表示]]を実施している。


== 地理 ==
== 地理 ==
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また、[[一般国道]]である[[国道3号]]、[[国道10号]]、[[国道225号]]及び国道225号に重複する[[国道226号]]は、城山町1番1にある[[照国町#照国神社前交差点|照国神社前交差点]]をすべて終点としている。
また、[[一般国道]]である[[国道3号]]、[[国道10号]]、[[国道225号]]及び国道225号に重複する[[国道226号]]は、城山町1番1にある[[照国町#照国神社前交差点|照国神社前交差点]]をすべて終点としている。


南部には[[島津氏]]77万石の居城であった[[鹿児島城]](鶴丸城)跡地があり、本丸の跡地には[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]が、二の丸跡地には[[鹿児島県立図書館]]や[[鹿児島市立美術館]]・[[鹿児島県立博物館]]が所在している。北部の城山一丁目及び城山二丁目は新興住宅地として[[1976年]](昭和51年)までに[[鹿児島開発事業団]]によって開発された{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=20}}。また、国の史跡及び天然記念物に指定されている[[城山 (鹿児島市城山町)|城山]]が所在する{{Sfn|鹿児島市史編さん委員会|1970|p=1098}}。
町域内には国の史跡及び天然記念物に指定されている[[城山 (鹿児島市城山町)|城山]]が所在する。当地は[[西南戦争]]最後の戦地となり、現在も西郷軍司令部の置かれた洞窟などの史跡が残っており、北東部には[[西郷隆盛]]が自決した地を示す「南洲翁終焉之地」の碑が存在する。


=== 山岳 ===
城山一丁目及び城山二丁目は新興住宅地として[[1976年]](昭和51年)までに開発された。
* [[城山 (鹿児島市城山町)|城山]] - 城山町にある山。国指定史跡・天然記念物{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。

=== 町名の由来 ===
[[南北朝時代]]の上山氏の居城、[[江戸時代]]の[[島津氏]]の居城である[[鹿児島城]](鶴丸城)の後背地であり、城山と呼ばれたことに由来する{{Sfn|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983|p=686}}。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
城山という名前こそ同じではあるが、城山町は上町地区に属しているのに対し、城山は城西地区に属している。また城山町と城山では成り立ちも異なる。
城山という名前こそ同じではあるが、城山町は上町地区に属しているのに対し、城山は城西地区に属している。また城山町と城山では成り立ちも異なる。

=== 前史 ===
[[ファイル:ShiroyamaBattle.jpg|thumb|「城山の戦い」の絵図]]
「城山」の名前は[[中世]]に地元の[[豪族]]・上山氏が山城を築いていたことに由来する{{Sfn|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983|p=359}}。[[江戸時代]]になり、[[1601年]]([[慶長]]6年)頃には[[島津忠恒]](のち「家久」に改名)は、いくつかの候補地の中から城山の麓の地を選び、[[内城]](現在の[[大竜町]]付近)に代わる新しい島津氏の本拠として[[鹿児島城]](鶴丸城)を築いた{{Sfn|鹿児島市史編さん委員会|1969|p=319}}。
{{See also|城山 (鹿児島市城山町)|鹿児島城}}

[[1877年]](明治10年)に勃発した[[西南戦争]]では決戦である「城山籠城戦」が現在の城山町付近で勃発し、現在も西郷軍司令部の置かれた洞窟が残っているほか、北東部には西郷軍の総大将であった[[西郷隆盛]]が自決した地を示す「南洲翁終焉之地」の碑が存在しており、「西郷隆盛終焉の地」として鹿児島市の記念物(史跡)に指定されている{{Sfn|鹿児島市|2020|p=5}}。
{{See also|西南戦争#城山・重富・紫原の戦い|西南戦争#城山籠城戦}}

=== 城山町 ===
=== 城山町 ===
[[File:Kagoshima-yamashita-cho-old-area-map.png|thumb|1965年時点の山下町の町域(青の破線)と1965年の住居表示実施後の城山町の町域(ピンク枠)の比較地図]]
[[1965年]](昭和40年)に[[山下町_(鹿児島市)|山下町]]の一部より分割され'''城山町'''として成立<ref>『[[角川日本地名大辞典]] 46 鹿児島県』角川書店 p.360</ref>。
[[1962年]](昭和37年)に[[住居表示に関する法律]]が施行されたのに伴い、鹿児島市は鹿児島市街地域の[[住居表示]]に着手した{{Sfn|鹿児島市史編さん委員会|1970|p=742}}。[[1965年]](昭和40年)[[7月20日]]には中央地区で住居表示実施に伴い町の再編が行われ、[[山下町_(鹿児島市)|山下町]]及び[[長田町 (鹿児島市)|長田町]]の各一部の区域より、新たに鹿児島市の町「'''城山町'''」として設置された{{Sfn|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983|p=360}}<ref name="city-dayori-s40">{{cite web|url=http://kagoshima-hiroba.jp/wp/oldpdf/s40/s40_06_20.pdf|format=PDF|title=かごしま市政だより(昭和40年6月号)|publisher=鹿児島市|date=1965-06-20|accessdate=2020-07-26}}</ref>。


{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
85行目: 99行目:
!実施前
!実施前
|-
|-
|城山町
|rowspan="2"|城山町(新設)
|[[1965年]]([[昭和]]40年)
|rowspan="2"|[[1965年]]([[昭和]]40年)
|山下町一部
|山下町一部
|-
|長田町(一部)
|}
|}


=== 城山 ===
=== 城山 ===
[[1965年]](昭和40年)から[[1977年]](昭和52年)にかけて[[鹿児島開発事業団]]によって開発された「城山団地」の区域である{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=20}}。城山団地は城山の後背部にあたる約41万平方メートルに造成された団地であり、山を削りだして造成が行われた{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=109}}。排出された土砂は[[与次郎|与次郎ヶ浜]]の埋め立て工事に利用されることとなったが、運搬する土砂量が多くダンプによる運搬は不可能であることや当時各地で問題となっていた[[公害]]の防止の観点から、運搬のために[[甲突川]]にパイプラインを設置し、水に溶けやすい[[シラス]]の特性を利用して海水と一緒に城山団地から送り出し甲突川のパイプラインを経て与次郎ヶ浜に流し込む「水搬工法」が採用された{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=109}}。
1976年(昭和51年)に[[草牟田|草牟田町]]、[[玉里町]]、[[長田町 (鹿児島市)|長田町]]、[[冷水町 (鹿児島市)|冷水町]]の各一部が分割され、城山一丁目及び二丁目が成立した<ref>『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店</ref>。

[[1971年]](昭和46年)に城山団地の造成工事が完工した{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=111}}。総面積41万1000平方メートル、総事業費25億7,200万円であった{{Sfn|南日本新聞開発センター|1993|p=111}}。

[[1976年]](昭和51年)[[7月5日]]に城山地区において住居表示が実施されることとなった<ref name="city-s51-06">{{cite web|url=http://kagoshima-hiroba.jp/wp/oldpdf/s51/s51_06_01.pdf|title=かごしま市民のひろば(昭和51年6月号)|date=1976-06|publisher=鹿児島市|accessdate=2021-01-09}}</ref>{{Sfn|南日本新聞|1990|p=778}}。住居表示の実施に伴い町域の再編が実施され、城山団地として造成された区域に当たる[[草牟田|草牟田町]]、[[玉里町]]、[[長田町 (鹿児島市)|長田町]]、[[冷水町 (鹿児島市)|冷水町]]の各一部の区域より、鹿児島市の町丁「'''城山一丁目'''」及び「'''城山二丁目'''」が設置された{{Sfn|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983|p=360}}<ref name="city-s51-06"/>。


{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
98行目: 118行目:
!実施前
!実施前
|-
|-
|rowspan="4"|城山一丁目及び城山二丁目
|rowspan="4"|城山一丁目城山二丁目
|rowspan="4"|[[1976年]]([[昭和]]51年)
|rowspan="4"|[[1976年]]([[昭和]]51年)
|草牟田町の一部
|草牟田町の一部
109行目: 129行目:
|}
|}


== 施設 ==
== 文化財 ==
[[ファイル:Somuta Elementary School.JPG|thumb|[[鹿児島市立草牟田小学校]]城山二丁目)]]
[[ファイル:Shiroyama_Transmitting_Station_Kagoshima.jpg|thumb|[[鹿児島]]から望む城山(史跡、天然記念物(植物))]]
[[ファイル:Kagoshima Prefectural Museum Main Building 1.jpg|thumb|[[鹿児島県立博物館]](国登録有形文化財)]]
;公共施設
城山町に所在している[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]、[[鹿児島市立美術館]]において多数の文化財指定物件を所蔵していることから、多数の文化財の所在地となっている。
*[[鹿児島市立美術館]]

*[[鹿児島県立図書館]]
*[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]
以下の一覧において※1は[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]、※2は[[鹿児島市立美術館]]所蔵の物件であることを示す。

*[[鹿児島県立博物館]]
=== 国指定 ===
*鹿児島県立博物館考古資料館
* [[城山 (鹿児島市城山町)|城山]](史跡、天然記念物(植物))
*[[西郷隆盛]]銅像
*: [[1931年]](昭和6年)[[6月3日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。
*[[かごしま近代文学館]]
* [[大久保利通]]関係資料(重要文化財(歴史資料))※1
*城山公園
*: [[2004年]](平成16年)[[6月8日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。[[大久保利通]]が書き残した日記、文書、遺品類、大久保利通宛の書状に加えて、利通死去後に大久保家が収集した資料群であり、大久保利通の全貌を語るものとして貴重である<ref>{{cite web|url=https://kunishitei.bunka.go.jp/heritage/detail/201/00010650|title=大久保利通関係資料|publisher=国指定文化財等データベース(文化庁)|accessdate=2021-02-06}}</ref>。
;教育
* 太刀 銘国宗(国宝(工芸品))※1
*[[鹿児島市立草牟田小学校]]
*: [[1964年]](昭和39年)[[5月26日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。[[照国神社]]所有の太刀であり、長さ81.4cm、反り2.6cmである。[[鎌倉時代]]中期に刀工[[国宗]]によって作られたものであり、[[島津忠重]]が[[1927年]](昭和2年)に照国神社へ奉納したもので、[[第二次世界大戦]]後に行方不明となったが[[1963年]](昭和38年)に[[アメリカ合衆国]]において発見され、照国神社に返還されたものである<ref>{{cite web|url=https://www.pref.kagoshima.jp/ba08/documents/24150_20120313095954-1_1.pdf|title=太刀 銘 国宗 一口|publisher=鹿児島県|accessdate=2021-02-06}}</ref>。
;郵便局

*城山簡易郵便局
=== 国登録 ===
;病院
* [[鹿児島県立博物館]]考古資料館(登録有形文化財(建造物))
*[[国立病院機構鹿児島医療センター]]
*: [[1998年]](平成10年)[[12月11日]]登録{{Sfn|鹿児島市|2020|p=6}}。
* [[鹿児島県立博物館]](旧鹿児島県立図書館)(登録有形文化財(建造物))
*: [[2008年]](平成20年)[[4月18日]]登録{{Sfn|鹿児島市|2020|p=7}}。

=== 県指定 ===
{{Columns-start|num=2}}
* [[鹿児島城|鶴丸城]]跡(記念物(史跡))
*: [[1953年]](昭和28年)[[9月7日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* [[私学校]]跡石塀(記念物(史跡))
*: [[1968年]](昭和43年)[[3月29日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 世界で初めて精子が発見された[[ソテツ]](天然記念物)
*: [[2008年]](平成20年)[[4月22日]]指定{{Sfn|南日本新聞|2015|p=1067}}{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 釈迦八相之図(有形文化財(絵画))※1
*: [[1955年]](昭和30年)[[1月14日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。
* 富嶽雲烟之図一幅(有形文化財(絵画))※2
*: [[1967年]](昭和42年)[[3月31日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=2}}。
* 玩具コレクション(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1954年]](昭和29年)[[5月24日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 刀 銘薩州住藤原正房一口(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1956年]](昭和31年)[[9月27日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 刀 銘主馬首一平安代(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1956年]](昭和31年)[[9月27日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 刀 銘奥大和守平朝臣元平一口(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1978年]](昭和53年)[[3月8日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
{{Column}}
* 刀 銘一葉葵紋主馬首一平藤原安代(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1983年]](昭和58年)[[4月13日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 刀 銘一葉葵紋主水正藤原正清(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1983年]](昭和58年)[[4月13日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 白釉茶碗火計手(有形文化財(工芸品))※2
*: [[2011年]](平成23年)[[4月19日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 黒蛇蝎釉茶碗(有形文化財(工芸品))※1
*: [[2011年]](平成23年)[[4月19日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 白蛇蝎釉茶碗(有形文化財(工芸品))※1
*: [[2011年]](平成23年)[[4月19日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 為政清明一幅(有形文化財(書跡))※2
*: [[1967年]](昭和42年)[[3月31日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 桑幡文書(有形文化財(書跡))※1
*: [[1954年]](昭和29年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* 山ノ口遺跡出土品(有形文化財(考古資料))※1
*: [[2015年]](平成27年)[[4月17日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=3}}。
* [[日吉町吉利|吉利郷]]惣絵図(有形文化財(古文書))※1
*: [[2013年]](平成25年)[[4月23日]]指定<ref>{{cite web|url=http://www.pref.kagoshima.jp/ba08/documents/72943_20201019150802-1.pdf|title=吉利郷惣絵図|publisher=鹿児島県|accessdate=2021-02-06}}</ref>
{{Columns-end}}

=== 市指定 ===
{{Columns-start|num=2}}
* 刀 銘波平安氏(有形文化財(工芸品))
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 刀 銘波平行周文化八年二月 日(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 刀 銘薩州住藤原正盛(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 刀 銘主馬首藤原朝臣安代子一平安在作(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 刀 銘大和守波平安行(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 短刀 銘波平友安作「八月吉日」(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1980年]](昭和55年)[[5月28日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 刀 銘波平近安(有形文化財(工芸品))※1
*: [[1983年]](昭和58年)[[4月12日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 西郷隆盛洞窟(記念物(史跡))
*: [[1974年]](昭和49年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=5}}。
* 西郷隆盛終焉の地(記念物(史跡))
*: [[1974年]](昭和49年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=5}}。
* 坐(座)禅石(記念物(史跡))
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=5}}。
{{Column}}
* [[黒田清輝]]作 「アトリエ」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1974年]](昭和49年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 黒田清輝作 「桜島噴火連作6点」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1974年]](昭和49年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* [[八田知紀]]筆 「竹」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1974年]](昭和49年)[[3月15日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* [[藤島武二]]作 「裸體習作」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 藤島武二作 「中国風景」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* [[和田英作]]作 「赤い燐寸」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1977年]](昭和52年)[[5月20日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* [[有島生馬]]作 「スザンナ」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1980年]](昭和55年)[[5月28日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 有島生馬作 「巴里娘」(有形文化財(絵画))※2
*: [[1980年]](昭和55年)[[5月28日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 桃田柳栄筆 「官女図巻」一巻 (有形文化財(絵画))※2
*: [[1991年]](平成3年)[[2月27日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 天保年間鹿児島城下絵図(有形文化財(歴史資料))※2
*: [[1989年]](平成元年)[[3月31日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
* 市来家文書(有形文化財(歴史資料))※1
*: [[2005年]](平成17年)[[3月31日]]指定{{Sfn|鹿児島市|2020|p=4}}。
{{Columns-end}}


== ギャラリー ==
<gallery>
ファイル:Kagoshima Municipal Museum of Art.jpg|[[鹿児島市立美術館]]
ファイル:Kagoshima_Prefectural_Library.jpg|[[鹿児島県立図書館]]
ファイル:Reimeikan.jpg|[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]
ファイル:Kagoshima Prefectural Museum Main Building 1.jpg|[[鹿児島県立博物館]]
ファイル:National Hospital Organization Kagoshima Medical Center.JPG|[[国立病院機構鹿児島医療センター]]
</gallery>
;史跡
<gallery>
<gallery>
ファイル:Kagoshima_Castle_Goromon.jpg|[[鹿児島城]](鶴丸城)跡
ファイル:Shigakkou.JPG|[[私学校]]跡
ファイル:Shigakkou.JPG|[[私学校]]跡
ファイル:Saigo Cave at Shiroyama.JPG|西南戦争で西郷軍が最後に立て籠もった西郷洞窟
ファイル:Saigo Cave at Shiroyama.JPG|西南戦争で西郷軍が最後に立て籠もった西郷洞窟
143行目: 246行目:
</gallery>
</gallery>


==世帯数・人口==
== 人口 ==
=== 城山 ===
以下の表は[[国勢調査]]による小地域集計が開始された1995年以降の城山一丁目及び城山二丁目の人口の推移である。
{|
!colspan="2"|統計年
!colspan="2"|人口
|-
|[[1995年]](平成7年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000023630600|title=国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|4,053
|<div style="width:405.3px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|-
|[[2000年]](平成12年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000025138246|title=国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|3,761
|<div style="width:376.1px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|-
|[[2005年]](平成17年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000025514538|title=国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
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|<div style="width:353.9px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|-
|[[2010年]](平成22年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000012671630|title=国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|3,419
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|-
|[[2015年]](平成27年)
|<ref name="gov-2015">{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000031522312|title=国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
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|<div style="width:330.1px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|}

=== 城山町 ===
以下の表は[[国勢調査]]による小地域集計が開始された1995年以降の城山町の人口の推移である。
{|
!colspan="2"|統計年
!colspan="2"|人口
|-
|[[1995年]](平成7年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000023630600|title=国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|884
|<div style="width:88.4px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|-
|[[2000年]](平成12年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000025138246|title=国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
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|[[2005年]](平成17年)
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|style="text-align:right;"|1,109
|<div style="width:110.9px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|-
|[[2010年]](平成22年)
|<ref>{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000012671630|title=国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|1,175
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|-
|[[2015年]](平成27年)
|<ref name="gov-2015">{{cite web|url=https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?&stat_infid=000031522312|title=国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県|publisher=総務省統計局|accessdate=2021-02-06}}</ref>
|style="text-align:right;"|1,303
|<div style="width:130.3px;height:10px;background:#9999ff"></div>
|}

=== 町丁別 ===
{| class="wikitable" style="text-align:right"
{| class="wikitable" style="text-align:right"
|+ 世帯数・人口<ref group="表注">{{Cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/soumu/soumu/shise/toke-02/jinko/h2704age5.html|title=年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)|date=2020-04-01|accessdate=2020-05-08|publisher=鹿児島市}}</ref>
|+ 世帯数・人口<ref>{{Cite web|url=https://www.city.kagoshima.lg.jp/soumu/soumu/soumu/shise/toke-02/jinko/h2704age5.html|title=年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)|date=2020-04-01|accessdate=2020-05-08|publisher=鹿児島市}}</ref>
! !! 世帯数 !! 人口
! !! 世帯数 !! 人口
|-
|-
161行目: 329行目:
|-
|-
|}
|}

{{Reflist|group="表注"}}
== 施設 ==
[[ファイル:Somuta Elementary School.JPG|thumb|[[鹿児島市立草牟田小学校]](城山二丁目)]]
=== 公共 ===
* [[鹿児島県立図書館]]<ref>{{cite web|url=http://www.pref.kagoshima.jp/shisetsu/kyouiku/008.html|title=県立図書館|publisher=鹿児島県|accessdate=2021-02-06}}</ref>
* [[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]([[1983年]](昭和58年)開館){{Sfn|南日本新聞|2015|p=1043}}
* [[鹿児島県立博物館]]<ref>{{cite web|url=https://www.pref.kagoshima.jp/bc05/hakubutsukan/annai/acsess.html|title=アクセス(県立博物館)|publisher=鹿児島県|accessdate=2021-02-06}}</ref>
** 考古資料館
* [[鹿児島市立美術館]]([[1954年]](昭和29年)開館){{Sfn|南日本新聞|2015|p=1038}}
* [[かごしま近代文学館]]・鹿児島メルヘン館([[1998年]](平成10年)[[1月29日]]開館){{Sfn|南日本新聞|2015|p=1036}}
* 城山公園
* [[国立病院機構鹿児島医療センター]]

=== 教育 ===
* [[鹿児島市立草牟田小学校]](城山二丁目){{Sfn|南日本新聞|2015|p=950}}
* つくし保育園(城山町)
* 城山保育園(城山二丁目)

=== 郵便局 ===
*城山簡易郵便局(城山一丁目)<ref>{{cite web|url=https://map.japanpost.jp/p/search/dtl/300178805000/|title=城山簡易郵便局(鹿児島県)|publisher=日本郵便|accessdate=2021-02-06}}</ref>

=== その他 ===
* [[西郷隆盛像]](城山町)
* 薩摩義士碑(城山町)

<gallery>
ファイル:Kagoshima Municipal Museum of Art.jpg|[[鹿児島市立美術館]]
ファイル:Kagoshima_Prefectural_Library.jpg|[[鹿児島県立図書館]]
ファイル:Reimeikan.jpg|[[鹿児島県歴史資料センター黎明館]]
ファイル:National Hospital Organization Kagoshima Medical Center.JPG|[[国立病院機構鹿児島医療センター]]
</gallery>


== 小・中学校の学区 ==
== 小・中学校の学区 ==
168行目: 366行目:
!町丁!!番・番地!!小学校!!中学校
!町丁!!番・番地!!小学校!!中学校
|-
|-
|城山町||全域||[[鹿児島市立名山小学校]]||[[鹿児島市立長田中学校]]
|城山町
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|[[鹿児島市立名山小学校]]
|[[鹿児島市立長田中学校]]
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|rowspan="2"|[[鹿児島市立伊敷中学校]]
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|城山二丁目||全域
|城山二丁目
|全域
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|}
|}


==交通==
== 交通 ==
[[File:Japan National Route 10 on west side of Central Park.jpg|thumb|中央公園から望む[[国道10号]]と城山町]]
===道路===
;国
=== 路 ===
*[[国道10号]]
;[[一般国道]]
:* [[国道3号]]
:* [[国道10号]]
:* [[国道58号]]

== 関連する人物 ==
=== 死没地 ===
[[ファイル:Saigo_Takamori.jpg|thumb|150px|西郷隆盛]]
* [[西郷隆盛]]([[武士]]・[[軍人]]・[[政治家]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃{{Sfn|鹿児島市史編さん委員会|1969|p=666}}。
* [[桐野利秋]]([[武士]]・[[軍人]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において戦死。
* [[別府晋介]]([[武士]]・[[軍人]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃。
* [[村田新八]]([[武士]]・[[政治家]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃。
* [[池上四郎 (薩摩藩士)|池上四郎]]([[武士]]・[[軍人]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃。
* [[島津啓次郎]]([[武士]]・[[島津氏|佐土原島津家]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃。
* [[秋月種事]]([[武士]]・[[旗本寄合席]]) - [[1877年]](明治10年)[[9月24日]]に勃発した西南戦争の決戦「城山決戦」において自刃。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
{{Reflist|2}}

== 参考文献 ==
*{{Cite book|和書
|author = 鹿児島市史編さん委員会
|year = 1969
|title = 鹿児島市史 第一巻
|publisher = 鹿児島市
|isbn =
|url = http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/shishi/kagoshima-04.html
|ref = {{SfnRef|鹿児島市史編さん委員会|1969}}
}}
*{{Cite book|和書
|author = 鹿児島市史編さん委員会
|year = 1970
|title = 鹿児島市史 第二巻
|publisher = 鹿児島市長 [[末吉利雄]]
|url = http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/shishi/kagoshima-03.html
|ref = {{SfnRef|鹿児島市史編さん委員会|1970}}
}}
*{{Cite book|和書
|author = [[南日本新聞]]
|year = 1990
|title = 鹿児島市史 第四巻
|publisher = 鹿児島市長 [[赤崎義則]]
|ref = {{SfnRef|南日本新聞|1990}}
|url = http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/shishi/kagoshima.html
}}
*{{Cite book|和書
|author = [[南日本新聞]]
|year = 2015
|title = 鹿児島市史 第五巻
|publisher = 鹿児島市長 [[森博幸 (政治家)|森博幸]]
|ref = {{SfnRef|南日本新聞|2015}}
|url = http://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/seisaku-s/shise/shokai/kagoshima-05.html
}}
*{{Cite book|和書
|author = 南日本新聞開発センター
|year = 1993
|title = 鹿児島開発事業団史 二十八年のあゆみ
|publisher = 鹿児島開発事業団
|url =
|ref = {{SfnRef|南日本新聞開発センター|1993}}
}}
*{{Cite book|和書
|author = 角川日本地名大辞典編纂委員会
|year = 1983
|title = [[角川日本地名大辞典]] 46 鹿児島県
|publisher = [[角川書店]]
|isbn = 978-4040014609
|ref={{SfnRef|角川日本地名大辞典編纂委員会|1983}}
}}
*{{cite web
|url=http://www.city.kagoshima.lg.jp/kyoiku/kanri/bunkazai/bunka/bunka/bunkazai/documents/siteiitiran.pdf
|title=鹿児島市内の指定文化財等一覧表
|publisher=鹿児島市
|date=2020-04-01
|accessdate=2020-11-08
|ref={{SfnRef|鹿児島市|2020}}
}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Shiroyama (Kagoshima, Kagoshima)}}
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* [[城山]](曖昧さ回避ページ)
* [[鹿児島市]]
* [[住宅造成地]]
* [[城山 (鹿児島市城山町)|城山]]


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2021年2月14日 (日) 11:59時点における版

城山
西郷隆盛像
城山の位置(鹿児島市中心部内)
城山
城山
城山の位置(鹿児島市内)
城山
城山
城山の位置(鹿児島県内)
城山
城山
北緯31度35分53.1秒 東経130度33分2.2秒 / 北緯31.598083度 東経130.550611度 / 31.598083; 130.550611座標: 北緯31度35分53.1秒 東経130度33分2.2秒 / 北緯31.598083度 東経130.550611度 / 31.598083; 130.550611
日本
都道府県 鹿児島県
市町村 鹿児島市
地域 中央地域
地区 上町地区(城山町)
城西地区(城山一、二丁目)
人口
2020年(令和2年)4月1日現在)
 • 合計 4,768人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
890-0013(城山一丁目)
892-0813(城山二丁目)
892-0853(城山町)
地図

城山(しろやま[1])は、鹿児島県鹿児島市町丁[2]郵便番号は城山一丁目・城山二丁目は892-0813[3][4]、城山町は892-0853[5]。人口は4,768人、世帯数は2,417世帯(2020年4月1日現在)[6]。城山一丁目、城山二丁目及び城山町があり、城山一丁目、城山二丁目及び城山町の全域で住居表示を実施している[7]

江戸時代から明治時代初期にかけて島津氏77万石の居城であり、薩摩藩藩庁であった鹿児島城(鶴丸城)が所在している[8]1877年(明治10年)に勃発した西南戦争では城山に籠城した西郷隆盛らの西郷軍と明治政府の軍及び警視庁が現在の城山町付近で衝突し(城山籠城戦)、西郷軍の敗北によって西南戦争は終結した[9]

地理

鹿児島市中部、甲突川の下流域に位置する。町域の北方に玉里町冷水町、南方には長田町照国町山下町、東方に冷水町、長田町、東方に草牟田新照院町、照国町がそれぞれ接している。

また、一般国道である国道3号国道10号国道225号及び国道225号に重複する国道226号は、城山町1番1にある照国神社前交差点をすべて終点としている。

南部には島津氏77万石の居城であった鹿児島城(鶴丸城)跡地があり、本丸の跡地には鹿児島県歴史資料センター黎明館が、二の丸跡地には鹿児島県立図書館鹿児島市立美術館鹿児島県立博物館が所在している。北部の城山一丁目及び城山二丁目は新興住宅地として1976年(昭和51年)までに鹿児島開発事業団によって開発された[10]。また、国の史跡及び天然記念物に指定されている城山が所在する[11]

山岳

  • 城山 - 城山町にある山。国指定史跡・天然記念物[12]

町名の由来

南北朝時代の上山氏の居城、江戸時代島津氏の居城である鹿児島城(鶴丸城)の後背地であり、城山と呼ばれたことに由来する[8]

歴史

城山という名前こそ同じではあるが、城山町は上町地区に属しているのに対し、城山は城西地区に属している。また城山町と城山では成り立ちも異なる。

前史

「城山の戦い」の絵図

「城山」の名前は中世に地元の豪族・上山氏が山城を築いていたことに由来する[13]江戸時代になり、1601年慶長6年)頃には島津忠恒(のち「家久」に改名)は、いくつかの候補地の中から城山の麓の地を選び、内城(現在の大竜町付近)に代わる新しい島津氏の本拠として鹿児島城(鶴丸城)を築いた[14]

1877年(明治10年)に勃発した西南戦争では決戦である「城山籠城戦」が現在の城山町付近で勃発し、現在も西郷軍司令部の置かれた洞窟が残っているほか、北東部には西郷軍の総大将であった西郷隆盛が自決した地を示す「南洲翁終焉之地」の碑が存在しており、「西郷隆盛終焉の地」として鹿児島市の記念物(史跡)に指定されている[15]

城山町

1965年時点の山下町の町域(青の破線)と1965年の住居表示実施後の城山町の町域(ピンク枠)の比較地図

1962年(昭和37年)に住居表示に関する法律が施行されたのに伴い、鹿児島市は鹿児島市街地域の住居表示に着手した[16]1965年(昭和40年)7月20日には中央地区で住居表示実施に伴い町の再編が行われ、山下町及び長田町の各一部の区域より、新たに鹿児島市の町「城山町」として設置された[2][17]

実施後 実施年 実施前
城山町(新設) 1965年昭和40年) 山下町(一部)
長田町(一部)

城山

1965年(昭和40年)から1977年(昭和52年)にかけて鹿児島開発事業団によって開発された「城山団地」の区域である[10]。城山団地は城山の後背部にあたる約41万平方メートルに造成された団地であり、山を削りだして造成が行われた[18]。排出された土砂は与次郎ヶ浜の埋め立て工事に利用されることとなったが、運搬する土砂量が多くダンプによる運搬は不可能であることや当時各地で問題となっていた公害の防止の観点から、運搬のために甲突川にパイプラインを設置し、水に溶けやすいシラスの特性を利用して海水と一緒に城山団地から送り出し甲突川のパイプラインを経て与次郎ヶ浜に流し込む「水搬工法」が採用された[18]

1971年(昭和46年)に城山団地の造成工事が完工した[19]。総面積41万1000平方メートル、総事業費25億7,200万円であった[19]

1976年(昭和51年)7月5日に城山地区において住居表示が実施されることとなった[20][21]。住居表示の実施に伴い町域の再編が実施され、城山団地として造成された区域に当たる草牟田町玉里町長田町冷水町の各一部の区域より、鹿児島市の町丁「城山一丁目」及び「城山二丁目」が設置された[2][20]

実施後 実施年 実施前
城山一丁目・城山二丁目 1976年昭和51年) 草牟田町の一部
玉里町の一部
長田町の一部
冷水町の一部

文化財

鹿児島港から望む城山(史跡、天然記念物(植物))
鹿児島県立博物館(国登録有形文化財)

城山町に所在している鹿児島県歴史資料センター黎明館鹿児島市立美術館において多数の文化財指定物件を所蔵していることから、多数の文化財の所在地となっている。

以下の一覧において※1は鹿児島県歴史資料センター黎明館、※2は鹿児島市立美術館所蔵の物件であることを示す。

国指定

国登録

県指定

  • 刀 銘一葉葵紋主馬首一平藤原安代(有形文化財(工芸品))※1
    1983年(昭和58年)4月13日指定[26]
  • 刀 銘一葉葵紋主水正藤原正清(有形文化財(工芸品))※1
    1983年(昭和58年)4月13日指定[26]
  • 白釉茶碗火計手(有形文化財(工芸品))※2
    2011年(平成23年)4月19日指定[26]
  • 黒蛇蝎釉茶碗(有形文化財(工芸品))※1
    2011年(平成23年)4月19日指定[26]
  • 白蛇蝎釉茶碗(有形文化財(工芸品))※1
    2011年(平成23年)4月19日指定[26]
  • 為政清明一幅(有形文化財(書跡))※2
    1967年(昭和42年)3月31日指定[26]
  • 桑幡文書(有形文化財(書跡))※1
    1954年(昭和29年)3月15日指定[26]
  • 山ノ口遺跡出土品(有形文化財(考古資料))※1
    2015年(平成27年)4月17日指定[26]
  • 吉利郷惣絵図(有形文化財(古文書))※1
    2013年(平成25年)4月23日指定[28]

市指定

  • 刀 銘波平安氏(有形文化財(工芸品))
    1977年(昭和52年)5月20日指定[29]
  • 刀 銘波平行周文化八年二月 日(有形文化財(工芸品))※1
    1977年(昭和52年)5月20日指定[29]
  • 刀 銘薩州住藤原正盛(有形文化財(工芸品))※1
    1977年(昭和52年)5月20日指定[29]
  • 刀 銘主馬首藤原朝臣安代子一平安在作(有形文化財(工芸品))※1
    1977年(昭和52年)5月20日指定[29]
  • 刀 銘大和守波平安行(有形文化財(工芸品))※1
    1977年(昭和52年)5月20日指定[29]
  • 短刀 銘波平友安作「八月吉日」(有形文化財(工芸品))※1
    1980年(昭和55年)5月28日指定[29]
  • 刀 銘波平近安(有形文化財(工芸品))※1
    1983年(昭和58年)4月12日指定[29]
  • 西郷隆盛洞窟(記念物(史跡))
    1974年(昭和49年)3月15日指定[15]
  • 西郷隆盛終焉の地(記念物(史跡))
    1974年(昭和49年)3月15日指定[15]
  • 坐(座)禅石(記念物(史跡))
    1977年(昭和52年)5月20日指定[15]

人口

城山

以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の城山一丁目及び城山二丁目の人口の推移である。

統計年 人口
1995年(平成7年) [30] 4,053
2000年(平成12年) [31] 3,761
2005年(平成17年) [32] 3,539
2010年(平成22年) [33] 3,419
2015年(平成27年) [34] 3,301

城山町

以下の表は国勢調査による小地域集計が開始された1995年以降の城山町の人口の推移である。

統計年 人口
1995年(平成7年) [35] 884
2000年(平成12年) [36] 828
2005年(平成17年) [37] 1,109
2010年(平成22年) [38] 1,175
2015年(平成27年) [34] 1,303

町丁別

世帯数・人口[39]
世帯数 人口
城山一丁目 1,007 2,011
城山二丁目 635 1,324
城山町 775 1,433
2,417 4,768

施設

鹿児島市立草牟田小学校(城山二丁目)

公共

教育

郵便局

  • 城山簡易郵便局(城山一丁目)[46]

その他

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[47]

町丁 番・番地 小学校 中学校
城山町 全域 鹿児島市立名山小学校 鹿児島市立長田中学校
城山一丁目 全域 鹿児島市立草牟田小学校 鹿児島市立伊敷中学校
城山二丁目 全域

交通

中央公園から望む国道10号と城山町

道路

一般国道

関連する人物

死没地

西郷隆盛

脚注

  1. ^ 鹿児島市の町名”. 鹿児島市. 2020年11月2日閲覧。
  2. ^ a b c 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 360.
  3. ^ 鹿児島県鹿児島市城山(1丁目)の郵便番号”. 日本郵便. 2021年2月6日閲覧。
  4. ^ 鹿児島県鹿児島市城山(2丁目)の郵便番号”. 日本郵便. 2021年2月6日閲覧。
  5. ^ 鹿児島県鹿児島市城山町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年2月6日閲覧。
  6. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
  7. ^ 住居表示実施区域町名一覧表”. 鹿児島市 (2020年2月3日). 2020年6月28日閲覧。
  8. ^ a b 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 686.
  9. ^ a b 鹿児島市史編さん委員会 1969, p. 666.
  10. ^ a b 南日本新聞開発センター 1993, p. 20.
  11. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1970, p. 1098.
  12. ^ a b c d e f 鹿児島市 2020, p. 2.
  13. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会 1983, p. 359.
  14. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1969, p. 319.
  15. ^ a b c d 鹿児島市 2020, p. 5.
  16. ^ 鹿児島市史編さん委員会 1970, p. 742.
  17. ^ かごしま市政だより(昭和40年6月号)” (PDF). 鹿児島市 (1965年6月20日). 2020年7月26日閲覧。
  18. ^ a b 南日本新聞開発センター 1993, p. 109.
  19. ^ a b 南日本新聞開発センター 1993, p. 111.
  20. ^ a b かごしま市民のひろば(昭和51年6月号)”. 鹿児島市 (1976年6月). 2021年1月9日閲覧。
  21. ^ 南日本新聞 1990, p. 778.
  22. ^ 大久保利通関係資料”. 国指定文化財等データベース(文化庁). 2021年2月6日閲覧。
  23. ^ 太刀 銘 国宗 一口”. 鹿児島県. 2021年2月6日閲覧。
  24. ^ 鹿児島市 2020, p. 6.
  25. ^ 鹿児島市 2020, p. 7.
  26. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 鹿児島市 2020, p. 3.
  27. ^ 南日本新聞 2015, p. 1067.
  28. ^ 吉利郷惣絵図”. 鹿児島県. 2021年2月6日閲覧。
  29. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 鹿児島市 2020, p. 4.
  30. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  31. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  32. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  33. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  34. ^ a b 国勢調査 / 平成27年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  35. ^ 国勢調査 / 平成7年国勢調査 小地域集計 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  36. ^ 国勢調査 / 平成12年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  37. ^ 国勢調査 / 平成17年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  38. ^ 国勢調査 / 平成22年国勢調査 / 小地域集計 46鹿児島県”. 総務省統計局. 2021年2月6日閲覧。
  39. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
  40. ^ 県立図書館”. 鹿児島県. 2021年2月6日閲覧。
  41. ^ 南日本新聞 2015, p. 1043.
  42. ^ アクセス(県立博物館)”. 鹿児島県. 2021年2月6日閲覧。
  43. ^ 南日本新聞 2015, p. 1038.
  44. ^ 南日本新聞 2015, p. 1036.
  45. ^ 南日本新聞 2015, p. 950.
  46. ^ 城山簡易郵便局(鹿児島県)”. 日本郵便. 2021年2月6日閲覧。
  47. ^ 小・中学校の校区(学区)表”. 鹿児島市役所. 2020年9月26日閲覧。

参考文献

関連項目