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2020年9月14日 (月) 23:16時点における版
二十四史 |
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二十四史 |
司馬遷『史記』 |
班固『漢書』 |
范曄『後漢書』 |
陳寿『三国志』 |
房玄齢等『晋書』 |
沈約『宋書』 |
蕭子顕『南斉書』 |
姚思廉『梁書』 |
姚思廉『陳書』 |
魏収『魏書』 |
李百薬『北斉書』 |
令狐徳棻等『周書』 |
魏徴・長孫無忌等『隋書』 |
李延寿『南史』 |
李延寿『北史』 |
劉昫等『旧唐書』 |
欧陽脩・宋祁『新唐書』 |
薛居正等『旧五代史』 |
欧陽脩『新五代史』 |
脱脱等『宋史』 |
脱脱等『遼史』 |
脱脱等『金史』 |
宋濂等『元史』 |
張廷玉等『明史』 |
二十六史 |
柯劭忞等『新元史』 |
趙爾巽等『清史稿』 |
その他 |
班固・劉珍・蔡邕等『東観漢記』 |
中華民國版『清史』 |
中華民國版『新清史』(未完) |
中華人民共和国版『清史』 |
『梁書』(りょうしょ)は、南朝梁(502年から557年)の歴史を記した歴史書。56巻。629年(貞観3年)に、陳の姚察の遺志を継いで、その息子の姚思廉が成立させた。
概要
同時期に完成した『晋書』などの官撰の正史とは趣きを異に、司馬氏父子の『史記』などに通ずる私撰の史書としての意味合いを持っている。
本紀6巻・列伝50巻で構成されており、梁から陳にかけて編纂された『梁史』も参照にされている。
後世の評価では、概ね公正で体裁も整った良史とされるが、列伝の立伝方針や編纂順序等に難ありとの評価もある。また、引用文以外の文章は当時全盛の駢儷文を採用せず、古文を用いて叙述している点にも特徴がある。
卷五十四 列傳第四十八 諸夷には、倭国を含め、当時の東・東南・西・中央・南アジア諸国について記載がある[1]。倭伝では、倭王武が大将軍に除正されたことなどが記されている。
内容
本紀
列伝
- 列伝第一 皇后 - 太祖張皇后・高祖郗皇后・太宗王皇后・高祖丁貴嬪・高祖阮修容・世祖徐妃
- 列伝第二 - 昭明太子・哀太子・愍懐太子
- 列伝第三 - 王茂・曹景宗・柳慶遠
- 列伝第四 - 蕭穎達・夏侯詳・蔡道恭・楊公則・鄧元起
- 列伝第五 - 張弘策・庾域・鄭紹叔・呂僧珍
- 列伝第六 - 柳惔・柳忱・席闡文・韋叡・韋愛
- 列伝第七 - 范雲・沈約・沈旋
- 列伝第八 - 江淹・任昉
- 列伝第九 - 謝朏・謝覧
- 列伝第十 - 王亮・張稷・王瑩
- 列伝第十一 - 王珍国・馬仙琕・張斉
- 列伝第十二 - 張恵紹・馮道根・康絢・昌義之
- 列伝第十三 - 宗夬・劉坦・楽藹
- 列伝第十四 - 劉季連・陳伯之
- 列伝第十五 - 王瞻・王志・王峻・王暕・王泰・王份・王琳・王錫・王僉・張充・柳惲・蔡撙・江蒨
- 列伝第十六 太祖五王 - 臨川王宏・安成王秀・南平王偉・鄱陽王恢・始興王憺
- 列伝第十七 - 長沙嗣王業・永陽嗣王伯游・衡陽嗣王元簡・桂陽嗣王象
- 列伝第十八 - 蕭景・蕭昌・蕭昂・蕭昱
- 列伝第十九 - 周捨・徐勉
- 列伝第二十 - 范岫・傅昭・傅映・蕭琛・陸杲
- 列伝第二十一 - 陸倕・到洽・明山賓・殷鈞・陸襄
- 列伝第二十二 - 裴邃・夏侯亶・韋放
- 列伝第二十三 高祖三王 - 南康王績・廬陵威王続・邵陵携王綸
- 列伝第二十四 - 裴子野・顧協・徐摛・鮑泉
- 列伝第二十五 - 袁昂
- 列伝第二十六 - 陳慶之・蘭欽
- 列伝第二十七 - 王僧孺・張率・劉孝綽・王筠
- 列伝第二十八 - 張緬・張纘・張綰
- 列伝第二十九 - 蕭子恪・蕭子範・蕭子顕・蕭子雲
- 列伝第三十 - 孔休源・江革
- 列伝第三十一 - 謝挙・何敬容
- 列伝第三十二 - 朱异・賀琛
- 列伝第三十三 - 元法僧・元樹・元願達・王神念・羊侃・羊鴉仁
- 列伝第三十四 - 司馬褧・到漑・劉顕・劉之遴・許懋
- 列伝第三十五 - 王規・劉瑴・宗懍・王承・褚翔・蕭介・褚球・劉孺・劉潜・殷芸・蕭幾
- 列伝第三十六 - 臧盾・傅岐
- 列伝第三十七 - 韋粲・江子一・張嵊・沈浚・柳敬礼
- 列伝第三十八 太宗十一王・世祖二子 - 尋陽王大心・南海王大臨・南郡王大連・安陸王大春・忠壮世子方等・貞恵世子方諸
- 列伝第三十九 - 王僧弁
- 列伝第四十 - 胡僧祐・徐文盛・杜崱・陰子春
- 列伝第四十一 孝行 - 滕曇恭・沈崇傃・荀匠・庾黔婁・吉翂・甄恬・韓懐明・劉曇浄・何炯・庾沙弥・江紑・劉霽・褚脩・謝藺
- 列伝第四十二 儒林 - 伏曼容・何佟之・范縝・厳植之・賀瑒・司馬筠・卞華・崔霊恩・孔僉・盧広・沈峻・孔子祛・皇侃
- 列伝第四十三 文学上 - 到沆・丘遅・劉苞・袁峻・庾於陵・劉昭・何遜・鍾嶸・周興嗣・呉均
- 列伝第四十四 文学下 - 劉峻・劉沼・謝幾卿・劉勰・王籍・何思澄・劉杳・謝徴・臧厳・伏挺・庾仲容・陸雲公・任孝恭・顔協
- 列伝第四十五 処士 - 何点・阮孝緒・陶弘景・諸葛璩・沈顗・劉慧斐・范元琰・劉訏・劉歊・庾詵・張孝秀・庾承先
- 列伝第四十六 止足 - 顧憲之・陶季直・蕭眎素
- 列伝第四十七 良吏 - 庾蓽・沈瑀・范述曾・丘仲孚・孫謙・伏暅・何遠
- 列伝第四十八 諸夷 - 林邑国・扶南国・盤盤国・丹丹国・干陁利国・狼牙修国・婆利国・中天竺国・師子国・高句驪・百済・新羅・倭・文身国・大漢国・扶桑国・河南王国・高昌国・滑国・周古柯国・呵跋檀国・胡蜜丹国・白題国・亀茲・于闐・渇盤陁国・末国・波斯国・宕昌国・鄧至国・武興国・芮芮国
- 列伝第四十九 - 豫章王綜・武陵王紀・臨賀王正徳・河東王誉
- 列伝第五十 - 侯景・王偉
梁書諸夷伝
卷五十四 列傳第四十八 諸夷には、倭国を含め、当時の東・東南・西・中央・南アジア諸国について記載がある[2]。各国、歴史的な実在と比定が確認されているもの、未確認のものがある。以下、掲載国とその概要を記す。
海南諸国
- 林邑国 - 「林邑國者,本漢日南郡象林縣,古越裳之界也」
- 扶南国
- 盤盤国
- 丹丹国
- 干瑽利国 - 在南海洲上
- 狼牙修国 - 在南海中
- 婆利国 - 在廣州東南海中洲上
- 中天竺国 - 在大月支東南數千里。天竺と同一。
- 師子国 - 現在のセイロン島。 - 「天竺旁國也」
東夷諸戎
西北諸戎
- 河南王国 - 河南王者,其先出自鮮卑慕容氏
- 高昌国
- 滑国 - 滑國者,車師之別種也
- 周古柯国 - 周古柯國,滑旁小國也
- 呵跋檀国 - 呵跋檀國,亦滑旁小國也
- 胡蜜丹国 - 胡蜜丹國,亦滑旁小國也
- 白題国 - 白題國,王姓支名史稽毅,其先蓋匈奴之別種胡也
- 亀茲 - 龜茲者,西域之舊國也
- 于闐 - 于闐國,西域之屬也
- 渇盤陁国 - 渇盤陁國,于闐西小國也。西鄰滑國,南接罽賓國,北連沙勒國。所治在山谷中,城周回十餘里,國有十二城。風俗與于闐相類(タシュクルガン・タジク自治県[3])
- 末国 - 末國,漢世且末國也。勝兵萬餘戸。北與丁零,東與白題,西與波斯接
- 波斯国 - 波斯國,其先有波斯匿王者,子孫以王父字爲氏,因爲國號
- 宕昌国 - 宕昌國,在河南之東南,益州之西北,隴西之西,羌種也
- 鄧至国 - 鄧至國,居西涼州界,羌別種也。白水羌ともいい、中国の南北朝時代に羌族が建国。現在の四川省九寨溝県。
- 武興国 - 武興國,本仇池
- 芮芮国 - 芮芮國,蓋匈奴別種。魏、晋世,匈奴分爲數百千部,各有名號,芮芮其一部也
関連項目
脚注
- ^ 梁書卷五十四 列傳第四十八 諸夷。
- ^ 梁書卷五十四 列傳第四十八 諸夷。以下、いずれも同リンクより。
- ^ 玄奘三蔵「大唐西域記」