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||第13回||1955年[[12月18日]]||トシカゼ||牡3||2:07 4/5||[[伊藤修司]]||伊藤勝吉
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||第17回||1957年[[12月22日]]||セイユウ||牡3||2:06 0/5||土門健司||[[稲葉秀男]]
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2020年9月14日 (月) 23:07時点における版

読売カップ(よみうりカップ)とは、日本戦後初期に国営競馬中央競馬で行われたアングロアラブ系の競走馬を対象とした重賞競走である。距離は芝・2000メートルである。

概要

1949年阪神競馬場で「読売賞争奪アラブ東西対抗戦」として発足。タイトルの示す通り、優勝馬には読売新聞社提供のトロフィーが贈られた。

1950年からは春と秋の年2回制となり、春の開催は中山競馬場、秋は阪神競馬場を原則として、そのタイトルが示すとおり関東と関西の実力アラブ馬が集結して、東西それぞれ5頭ずつが出走する個人戦と団体戦の2本立て(団体戦は個人戦の着順をもとにポイントにして、その累計で優勝を決めるものだった)で行われた。その後1950年から1951年の4回は「読売楯争奪アラブ東西対抗戦」として行われ、1952年から表題の「読売カップ」と改められた。

第1回を制したのは、国営競馬戦後最初のアラブの実力馬だったタマツバキだった。以後ニユーバラツケーサチミツセイユウシユンエイゲンタロウフジムスメオーギビッグスリータツノヒカリを始めとするアラブの名馬を輩出し、アラブ系競走馬にとって、それに出走することが一つの目標とまで言われていた。

しかし、中央競馬のアラブ系競走馬のレースが縮小される傾向から、1973年の第49回を最後として廃止となり、その後春はセイユウ記念、秋はシュンエイ記念にそれぞれ代替されて開催されたが、さらなるアラブ系競走馬の減少を理由としていずれも廃止されている。また、読売はこのあとスプリンターズステークス(中山)、マイラーズカップ(阪神→京都)に優勝トロフィーを提供しているが、スプリンターズステークスはその後撤退しており、2011年現在中央競馬において読売が提供しているのはマイラーズカップのみとなっている。

歴代優勝馬

読売カップ(春)

回数 年月日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第2回 1950年6月10日 ミキノヒカリ 牡6 2:12 1/5 渡辺正人 仲住達弥
第4回 1951年6月10日 ニユーバラツケー 牡4 2:06 3/5 稗田十七二 鈴木勝太郎
第6回 1952年6月15日 サチミツ 牡3 2:07 1/5 田中朋次郎 鈴木勝太郎
第8回 1953年7月5日 アシヤガワ 牡3 2:10 1/5 清田十一 伊藤勝吉
第10回 1954年7月4日 キヨタカラ 牡3 2:10 0/5 蛯名武五郎 藤本冨良
第12回 1955年7月3日 タツトモ 牡3 2:07 1/5 八木沢勝美 武輔彦
第14回 1956年7月8日 カンダオー 牡3 2:11 1/5 高橋英夫 柴田寛
第16回 1957年7月7日 セイユウ 牡3 2:05 3/5 二本柳俊夫 稲葉秀男
第18回 1958年7月6日 シユンエイ 牡3 2:08 1/5 栗田勝 武田文吾
第20回 1959年7月5日 ダイマンゲツ 牡3 2:07 2/5 古山良司 日迫清
第22回 1960年7月3日 フミエ 牝3 2:06.8 小林稔 小林三雄三
第24回 1961年7月9日 キングハルオー 牡3 2:08.3 加賀武見 柴田寛
第26回 1962年7月15日 ゲンタロウ 牡3 2:05.9 大和田稔 梶与三男
第28回 1963年7月7日 フジムスメ 牝3 2:07.4 古山良司 藤本冨良
第30回 1964年7月5日 オーギ 牡3 2:05.1 古山良司 高木良三
第32回 1965年7月4日 アオエース 牝3 2:07.9 中山義次 土門健司
第34回 1966年7月3日 ミスハマノオー 牝3 2:08.8 保田隆芳 木村寛
第36回 1967年7月2日 タケダヒカル 牡3 2:07.1 野平祐二 柴田不二男
第38回 1968年6月23日 ビッグスリー 牡3 2:07.0 坂田正行 坂口正二
第40回 1969年7月6日 マルブツライト 牡3 2:12.5 古賀一隆 谷栄次郎
第42回 1970年6月7日 シンコウダービー 牡3 2:06.3 戌亥信昭 戌亥信義
第44回 1971年5月16日 タツノヒカリ 牡3 2:06.0 佐藤政男 西塚十勝
第46回 1972年7月16日 ヒシマツタカ 牡3 2:06.9 蛯沢誠治 成宮明光
第48回 1973年6月3日 ハマノカゲ 牡3 2:05.6 増沢末夫 坂口正二

読売カップ(秋)

回数 年月日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
第1回 1949年12月25日 タマツバキ 牡4 2:23 2/5 土門健司 松田由太郎
第3回 1950年12月3日 ニユーバラツケー 牡3 2:08 3/5 田中朋次郎 鈴木勝太郎
第5回 1951年12月23日 タマツバキ 牡6 2:09 2/5 土門健司 松田由太郎
第7回 1952年12月14日 サチミツ 牡3 2:07 4/5 稗田十七二 鈴木勝太郎
第9回 1953年12月13日 フクオー 牡3 2:10 0/5 二本柳俊夫 稗田敏男
第11回 1954年12月19日 カンパク 牡3 2:09 4/5 清田十一 伊藤勝吉
第13回 1955年12月18日 トシカゼ 牡3 2:07 4/5 伊藤修司 伊藤勝吉
第15回 1956年12月9日 ミスキヨフク 牝3 2:08 4/5 山岡忞 中村広
第17回 1957年12月22日 セイユウ 牡3 2:06 0/5 土門健司 稲葉秀男
第19回 1958年12月21日 シユンエイ 牡3 2:07 3/5 松本善登 武田文吾
第21回 1959年12月20日 サンイツ 牝3 2:12.0 勝又忠 松山吉三郎
第23回 1960年12月18日 ヤマジヨー 牡3 2:06.2 諏訪真 稗田敏男
第25回 1961年12月18日 ホールインワン 牡3 2:07.6 飯塚好次 松山吉三郎
第27回 1962年12月9日 ゲンタロウ 牡3 2:12.8 栗田勝 梶与三男
第29回 1963年12月22日 タカクラホープ 牝3 2:08.2 松永高徳 田中康三
第31回 1964年12月27日 オーギ 牡3 2:08.0 森安弘明 高木良三
第33回 1965年12月11日 ゴールドバンカー 牡3 2:08.3 武邦彦 武平三
第35回 1966年12月10日 ミスハマノオー 牝3 2:07.7 高橋成忠 木村寛
第37回 1967年12月8日 ギンオーザ 牡3 2:07.2 川端義雄 諏訪佐市
第39回 1968年12月21日 ビッグスリー 牡3 2:05.1 坂田正行 坂口正二
第41回 1969年12月21日 サンサード 牡3 2:06.0 戌亥信昭 戌亥信義
第43回 1970年12月13日 ヒノデオーザ 牡3 2:06.2 山田広士 斎藤籌敬
第45回 1971年9月19日 タツノヒカリ 牡3 2:10.3 佐々木昭次 西塚十勝
第47回 1972年10月15日 ジャズ 牡3 2:03.5 川端義雄 高橋直
第49回 1973年10月10日 エキプレス 牡3 2:04.8 菅原泰夫 茂木為二郎
  • 施行競馬場:第41回 小倉競馬場、第43回 中京競馬場、第47回以降 京都競馬場
  • 競走名:第1回「読売賞争奪アラブ東西対抗」、第2 - 5回「読売楯争奪アラブ東西対抗」
  • タイム:第1 - 20回 1/5秒表示、第21回以降 1/10秒表示

参考文献

  • 「読売カップ」『中央競馬全重賞競走成績集 【障害・廃止競走編】』日本中央競馬会、2006年、865-922頁。