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「田上 (鹿児島市)」の版間の差分

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2020年9月14日 (月) 22:21時点における版

田上
広木駅
田上の位置(鹿児島市内)
田上
田上
田上の位置(鹿児島県内)
田上
田上
北緯31度34分40.6秒 東経130度31分36.7秒 / 北緯31.577944度 東経130.526861度 / 31.577944; 130.526861
日本
都道府県 鹿児島県
市町村 鹿児島市
地域 中央地域
地区 武・田上地区
人口
2020年(令和2年)4月1日現在)
 • 合計 11,573人
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
890-0034(田上一丁目から八丁目)
890-0035(田上町)
地図
田上を流れる新川

田上(たがみ Tagami)は、鹿児島県鹿児島市町名。旧鹿児島郡鹿児島近在田上村、鹿児島郡西武田村大字田上の一部。田上一丁目から田上八丁目及び田上町があり、田上一丁目から田上八丁目までは住居表示を実施している。人口は11,573人、世帯数は5,670世帯(2020年4月1日現在)[1]

郵便番号は田上一丁目から田上八丁目までは890-0034、田上町は890-0035。

田上七丁目には本州からの高速自動車国道の縦貫道としては最南端に位置する鹿児島インターチェンジがあり、北方向には九州自動車道、南方向には指宿スカイライン、西方向には南九州西回り自動車道が伸びており、東方向には鹿児島市街と鹿児島インターチェンジを結ぶ鹿児島東西幹線道路があり、鹿児島の交通の要衝となっている。

地理

鹿児島市西部、田上川の中流域及び脇田川の上流域に位置している。町域の北方に武岡小野町西別府町、南方に宇宿向陽桜ケ丘唐湊、西方に山田町星ヶ峯西陵、西別府町、東方に上荒田町田上台紫原広木が接している。

教育施設は、町域の中央部に鹿児島市立田上小学校があり、北部には鹿児島医療福祉専門学校が所在している。

北西部には鹿児島インターチェンジがある。鹿児島インターチェンジは九州自動車道東九州自動車道の重複区間)の終点であり、本州からの高速自動車国道の縦貫道としては最南端に位置する。また、指宿スカイライン南九州西回り自動車道の終点であり、南薩縦貫道鹿児島東西幹線道路及び国道3号鹿児島バイパスの起点である。

鹿児島インターチェンジの他に町域内には南九州西回り自動車道の鹿児島西インターチェンジが鹿児島インターチェンジの西側にあり、鹿児島東西幹線道路の田上インターチェンジが鹿児島インターチェンジの東側にある。

2010年には田上インターチェンジが供用開始されるなど交通アクセスが改善されているが新川沿いを通る鹿児島県道24号鹿児島東市来線は線形が悪く、道幅が狭いなどの要因により武地区と連続して現在区画整理事業が行われる予定である[2]。さらに南部には鹿児島本線とそれに沿って鹿児島県道35号永吉入佐鹿児島線が通っている。

河川

  • 新川(別称:田上川)

歴史

成り立ちから町村制施行まで

田上という地名は鎌倉期より見え、薩摩国鹿児島郡のうちであった。また、戦国期には田上名とも呼ばれていた。

江戸期には鹿児島郡鹿児島近在のうちとなった。村高は「天保郷帳」では1,252石余、「旧高旧領」では1,054石余であった。安政4年に島津斉彬が当地に構築した薩摩における最初の機械紡績工場として田上水車館が置かれ、慶応3年まで操業されていた。また村域内には戸長役場が所在した[3]

町村制施行から鹿児島市編入

1889年(明治22年)には町村制施行に伴い鹿児島近在のうちの田上村及び武村、西別府村の区域より西武田村が成立し、それまでの田上村は西武田村の大字「田上」となった。また、蛭田には西武田村役場が置かれた[4]

1911年明治44年)には鹿児島市大字荒田の一部を編入した(大字荒田の田上編入部以外は上荒田町となる)[5]1914年大正3年)1月12日に発生した桜島地震の影響により字域内の天神ヶ瀬戸で、県道が高さ約3.6m、長さ約54mにわたって崩壊し、谷山村山田(現:鹿児島市山田町)に向け避難中であった20名以上が下敷きとなり、10名が死亡した[6]

1934年(昭和9年)に西武田村が中郡宇村吉野村と共に鹿児島市に編入され、それまでの大字田上は鹿児島市の町名「田上町」となった。

周辺の住宅団地建設による分割

1970年代より田上町周辺では紫原団地、桜ケ丘団地、武岡団地、西郷団地、田上団地などの大型団地が建設されている。これにより田上町より多くの町が分割された。

1970年(昭和45年)に紫原団地の区域より一部が紫原一丁目から紫原七丁目、1978年(昭和53年)に桜ケ丘団地の区域より桜ケ丘一丁目から桜ケ丘七丁目、武岡団地の区域より武岡四丁目及び武岡五丁目、1980年(昭和55年)には西郷団地の区域より西陵一丁目から西陵四丁目に分割された[3]

1986年(昭和61年)には田上団地部分が田上台一丁目から田上台四丁目に分割され、田上町、武町、上荒田町の一部より田上一丁目から田上四丁目までが設置された[7]。また田上町の一部が紫原七丁目に編入された[8]

1988年昭和63年)には田上町の一部が西陵五丁目から西陵八丁目及び西陵二丁目の一部に分割された[9]。同年3月29日には九州自動車道、指宿スカイライン、国道3号鹿児島バイパスの開通に伴い、田上町内に鹿児島インターチェンジが設置され、10月19日に南九州西回り自動車道の鹿児島西インターチェンジが設置された。

1990年平成2年)には田上町の一部より分割され田上五丁目から田上八丁目が成立し、田上町の一部は武岡三丁目及び西陵一丁目に編入され、田上町の一部と田上一丁目の一部が武三丁目に編入された[10]1999年平成11年)に田上町の一部を西陵六丁目の一部に編入した[11]2009年(平成21年)3月14日に田上町の旧広木信号場跡地に広木駅が設置された。

2011年(平成23年)2月14日に田上町の一部を田上台三丁目に編入し、一部より広木一丁目及び広木二丁目及び向陽一丁目が新設された[12]2013年平成25年)2月18日には田上町の一部が広木二丁目に編入され、田上町及び宇宿町の一部より分割され広木三丁目が設置された[13]2015年平成27年)11月9日に、田上町の一部が広木二丁目及び広木三丁目に編入された[14]

町域の変遷

分割実施後 分割実施年 分割実施前
西武田村大字田上の一部 1911年明治44年) 鹿児島市大字荒田の一部
紫原一丁目から七丁目の一部 1970年(昭和45年) 田上町の一部
桜ケ丘一丁目から七丁目の一部 1978年(昭和53年) 田上町の一部
武岡四丁目及び武岡五丁目
西陵一丁目から西陵四丁目の一部 1980年(昭和55年) 田上町の一部
田上台一丁目から田上台四丁目 1986年(昭和61年) 田上町・西別府町の各一部
田上一丁目から田上四丁目 田上町・上荒田町・武町の各一部
紫原七丁目の一部 田上町の一部
西陵五丁目から西陵八丁目の一部 1988年昭和63年) 田上町・西別府町の各一部
西陵二丁目の一部 田上町の一部
田上五丁目から田上八丁目 1990年平成2年) 田上町の一部
西陵一丁目の一部 田上町・西別府町の各一部
武岡三丁目の一部 田上町の一部
武三丁目 田上町・田上一丁目の一部
西陵六丁目 1999年平成11年)3月29日 田上町の一部
田上台三丁目の一部 2011年(平成23年)2月14日 田上町の一部
広木一丁目及び二丁目
向陽一丁目
広木二丁目の一部 2013年平成25年)2月18日 田上町の一部
広木三丁目 田上町及び宇宿町の一部
広木二丁目・広木三丁目の各一部 2015年平成27年)11月9日 田上町の一部

施設

鹿児島市立田上小学校
教育
自動車教習所
郵便局
  • 鹿児島田上町郵便局
  • 大峰橋簡易郵便局

世帯数・人口

世帯数・人口[表注 1]
世帯数 人口
田上一丁目 469 947
田上二丁目 676 1,407
田上三丁目 460 1,003
田上四丁目 351 710
田上五丁目 1,364 2,815
田上六丁目 958 1,818
田上七丁目 680 1,398
田上八丁目 445 857
田上町 267 618
5,670 11,573
  1. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[15]

町丁 番・番地 小学校 中学校
田上一丁目 全域 鹿児島市立田上小学校 鹿児島市立武中学校
田上二丁目 1 - 23 鹿児島市立武小学校
田上二丁目 上記以外の全域 鹿児島市立田上小学校
田上三丁目 全域
田上四丁目 全域
田上五丁目 全域
田上六丁目 全域
田上七丁目 全域
田上八丁目 1 - 3、5 - 13
田上八丁目 上記以外の全域 鹿児島市立西陵中学校
田上町 武岡ピュアタウン中央団地など 鹿児島市立武岡小学校 鹿児島市立武岡中学校
田上町 森山団地、広木住宅 鹿児島市立広木小学校 鹿児島市立紫原中学校
田上町 一部 鹿児島市立向陽小学校
田上町 西紫原台 鹿児島市立西紫原小学校 鹿児島市立西紫原中学校
田上町 その他 鹿児島市立田上小学校 鹿児島市立武中学校

交通

田上インターチェンジ
鹿児島西インターチェンジ

鉄道

九州旅客鉄道鹿児島本線
  • 広木駅
    1913年大正2年)の川内線(のちの鹿児島本線)東市来駅~鹿児島駅間の開通以降、広木駅開業まで町域内には駅は所在していなかったが、2009年(平成21年)3月14日に開業した。

道路

高速道路
国道
県道

脚注

  1. ^ 年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
  2. ^ 鹿児島都市計画武・田上地区土地区画整理事業施行条例 - 鹿児島市例規集 2011年11月5日閲覧。
  3. ^ a b 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』 角川書店 p.398
  4. ^ 『西武田村誌』 - 田上尋常高等小学校 1915年7月4日発行
  5. ^ 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.77
  6. ^ 鹿児島県総務部消防防災課編 『桜島火山対策ハンドブック 改訂版』 鹿児島県、1989年。
  7. ^ 昭和61年鹿児島県告示第257号(町の区域の設定及び変更、昭和61年2月10日付鹿児島県公報第8352号所収)
  8. ^ かごしま市民のひろば1986年 (昭和61年1月号) 第224号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
  9. ^ かごしま市民のひろば1988年 (昭和63年2月号) 第249号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
  10. ^ かごしま市民のひろば1990年 (平成2年1月号) 第273号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
  11. ^ 平成11年鹿児島県告示第465号(町の区域の変更、平成11年3月23日付鹿児島県公報第1456号所収)
  12. ^ 宇宿中間・広木地区(第二期)住居表示実施について - 鹿児島市HP 2011年2月8日閲覧。
  13. ^ 宇宿中間・広木地区(第三期)住居表示実施 - 鹿児島市 2013年2月17日閲覧。
  14. ^ 81ー住居表示実施ー平成27年11月9日ー原良町・薬師2丁目→原良4丁目・薬師2丁目、田上町→広木2・3丁目 - 鹿児島市、2015年11月13日閲覧。
  15. ^ 小・中学校の校区表”. 鹿児島市役所. 2010年6月5日閲覧。

関連項目

座標: 北緯31度34分40.6秒 東経130度31分36.7秒 / 北緯31.577944度 東経130.526861度 / 31.577944; 130.526861