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2020年9月14日 (月) 22:20時点における版
宇宿 | |
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北緯31度32分37.6秒 東経130度32分18.2秒 / 北緯31.543778度 東経130.538389度座標: 北緯31度32分37.6秒 東経130度32分18.2秒 / 北緯31.543778度 東経130.538389度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 鹿児島県 |
市町村 | 鹿児島市 |
地域 | 中央地域 |
地区 | 鴨池地区 |
人口 (2020年(令和2年)4月1日現在) | |
• 合計 | 14,641人 |
等時帯 | UTC+9 (JST) |
郵便番号 |
890-0073 |
宇宿(うすき Usuki)は、鹿児島県鹿児島市の町名。旧谿山郡谷山郷宇宿村、鹿児島郡鹿児島近在宇宿村、鹿児島郡中郡宇村大字宇宿、鹿児島市宇宿町。宇宿一丁目から宇宿九丁目までがあり、宇宿一丁目から宇宿九丁目までの全域で住居表示を実施している。人口は14,641人、世帯数は7,199世帯である(2020年4月1日現在)[1]。郵便番号は宇宿一丁目から宇宿九丁目までは890-0073。
地理
鹿児島市の中部、脇田川の中流域から下流域に位置している。町域の北方には広木、南郡元町、南方から西方にかけて桜ケ丘、西方には向陽、小原町、東方には西紫原町、紫原、日之出町、南新町、南方には東谷山、東開町、小松原がそれぞれ接しており、東方にあるマリンポートと呼ばれる人工島を町域とする中央港新町にも接しており、鹿児島港臨港道路の一部を構成するマリンポート大橋によってマリンポートかごしまと宇宿二丁目が結ばれている。
町域の東部を鹿児島県道217号郡元鹿児島港線(産業道路の一部)、国道225号、鹿児島市電谷山線、九州旅客鉄道指宿枕崎線が南北に並行して通っている。
鹿児島市電には二軒茶屋電停、宇宿一丁目電停、脇田電停が設置されており、指宿枕崎線には宇宿駅が設置されている。また、近年では町域を東西に通る都市計画道路の宇宿広木線があり、その沿線では宇宿中間・広木地区区画整理事業が行われている[2]。
教育施設は宇宿四丁目に鹿児島市立宇宿小学校がある。また、町内にある宇宿商店街は一時期はイオン鹿児島ショッピングセンター(現・イオンモール鹿児島)等の大型商業施設の相次ぐ出店によって活気を失いつつあったが、2009年度の内閣官房による「地方の元気再生事業」や中小企業庁による「新・がんばる商店街77選」に指定される[3]など再び活気を戻しつつある。
河川
歴史
宇宿の成立と中世
宇宿という地名は鎌倉期より見え、薩摩国谿山郡のうちであった。建治2年の山田忠真から直久への譲状に「たにやまのこほりのうちうすくのこう」と見えるのが宇宿の地名の初見であると考えられる[4]。
また地内の水田が福昌寺に寄進されている記録が残っているが、後に島津元久により寺領の禁制が出されたとされる。
近世の宇宿
江戸期には谿山郡谷山郷(外城)のうちで、古くは山田郷に属していた。村高は「天保郷帳」では1,530石余、「旧高旧領」では755石余であった[4]。
1871年(明治4年)より谿山郡から鹿児島郡鹿児島近在に所属を変更した。村域内には山川路(現在の国道225号)、伊作往還が通っていた。
町村制施行から鹿児島市編入まで
1889年(明治22年)4月1日に町村制が施行されたのに伴い、それまでの鹿児島近在のうち、中村、郡元村、宇宿村の区域より中郡宇村が発足し、江戸期の宇宿村は中郡宇村の大字「宇宿」となった[5]。
1934年(昭和9年)8月1日には中郡宇村の全域が鹿児島市に編入されたのに伴い、大字宇宿の全域は鹿児島市の町名「宇宿町」となった[5]。
周辺住宅地の開発と区画整理による町名整理
紫原台地など周辺の台地での住宅地開発が盛んに行われるようになり、それに伴い1970年(昭和45年)には宇宿町の一部が日之出町、紫原一丁目から紫原七丁目に分割された。また同年に、宇宿町の一部と郡元町の一部より宇宿一丁目、宇宿二丁目、宇宿三丁目が設置された[5]。
1978年(昭和53年)には桜ケ丘団地の区域から桜ケ丘一丁目から桜ケ丘七丁目が成立し、宇宿町の一部が桜ケ丘に編入され[6]、1982年(昭和57年)には宇宿町の梶原迫団地の区域より西紫原町が分割された[7]。1990年(平成2年)には宇宿町の一部より宇宿四丁目及び宇宿五丁目が新設され、一部が西紫原町、紫原三丁目、日之出町に編入された[8]。1996年(平成8年)10月28日に宇宿町の一部が桜ケ丘六丁目に編入され[9]、1999年(平成11年)に宇宿町の一部が紫原三丁目の一部に編入された[10]。
1991年頃より町域の中央部を通る市道宇宿広木線の旧道の渋滞対策及び住環境の改善を目的とした区画整理事業が着工された[11]。2010年(平成22年)2月15日には宇宿町の一部を宇宿四丁目及び宇宿五丁目に編入し、宇宿六丁目及び宇宿七丁目を新設した[12]。
2011年(平成23年)2月14日には宇宿町の一部から宇宿八丁目、宇宿九丁目を新設し、宇宿町の一部を桜ケ丘七丁目、紫原五丁目に編入し、一部より向陽二丁目が新設された[13]。2013年(平成25年)2月18日に残存する宇宿町のうち永仮地区が宇宿六丁目、鍋ケ宇都地区が宇宿九丁目、その他の区域が広木二丁目の一部及び同日に新設された広木三丁目の一部となった。これにより宇宿町の全てが宇宿または広木の一部となり「宇宿町」は消滅した[14]。
年表
- 1871年 - 谿山郡から鹿児島郡に所属変更となり、鹿児島近在のうちの1村となった。
- 1889年 - 町村制施行により、中村、郡元村と共に鹿児島郡中郡宇村となり、大字宇宿となる。
- 1934年 - 中郡宇村が鹿児島市に編入されたのに伴い、鹿児島市宇宿町となる。
- 1978年 - 宇宿町の一部が紫原一丁目から紫原七丁目、日之出町となり、宇宿一丁目、宇宿二丁目、宇宿三丁目までが設置される。
- 1982年 - 宇宿町の一部が西紫原町となる。
- 1990年 - 宇宿町の一部より宇宿四丁目、宇宿五丁目が設置され、西紫原町、紫原三丁目、日之出町に宇宿町の一部を編入。
- 1991年 - 宇宿中間・広木地区区画整理事業に着手。
- 1996年 - 宇宿町の一部が桜ケ丘六丁目に編入される。
- 1999年 - 宇宿町の一部が紫原三丁目に編入。
- 2010年 - 宇宿町の一部より宇宿六丁目、宇宿七丁目が設置され、宇宿四丁目、宇宿五丁目に宇宿町の一部を編入。
- 2011年 - 宇宿町の一部より宇宿八丁目、宇宿九丁目、向陽二丁目が設置され、桜ケ丘七丁目、紫原五丁目に宇宿町の一部を編入。
- 2013年 - 宇宿町の残部を宇宿六丁目、宇宿九丁目、広木二丁目、広木三丁目に編入し、これにより町名としての「宇宿町」が廃止された。
町域の変遷
分割実施後 | 分割実施年 | 分割実施前 |
---|---|---|
日之出町 | 1970年(昭和45年) | 宇宿町の一部 |
紫原一丁目から紫原七丁目 | ||
宇宿一丁目から宇宿三丁目 | 宇宿町及び郡元町の一部 | |
桜ケ丘一丁目から桜ケ丘七丁目の一部 | 1978年(昭和53年) | 宇宿町の一部 |
西紫原町 | 1982年(昭和57年) | |
宇宿四丁目及び宇宿五丁目 | 1990年(平成2年) | |
西紫原町の一部 | ||
紫原三丁目の一部 | ||
日之出町の一部 | ||
桜ケ丘六丁目の一部 | 1996年(平成8年) | |
紫原三丁目の一部 | 1999年(平成11年)3月29日 | |
宇宿四丁目及び五丁目の一部 | 2010年(平成22年)2月15日 | |
宇宿六丁目、七丁目 | ||
宇宿八丁目、九丁目 | 2011年(平成23年)2月14日 | |
向陽二丁目 | ||
紫原五丁目 | ||
桜ケ丘七丁目 | ||
宇宿六丁目の一部 | 2013年(平成25年)2月18日 | 宇宿町の一部(永仮地区) |
宇宿九丁目の一部 | 宇宿町の一部(鍋ケ宇都地区) | |
広木二丁目の一部 | 宇宿町、田上町の一部 | |
広木三丁目 |
施設
- 公共
-
- 鹿児島県社会保険診療報酬支払基金
- 教育
- 商業
-
- オプシアミスミ
- スクエアモール鹿児島宇宿
- ラウンドワン鹿児島宇宿店
- 佐川急便鹿児島店
世帯数・人口
町・丁名 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
宇宿一丁目 | 1,604 | 3,070 |
宇宿二丁目 | 591 | 1,040 |
宇宿三丁目 | 1,305 | 2,245 |
宇宿四丁目 | 634 | 1,350 |
宇宿五丁目 | 811 | 1,605 |
宇宿六丁目 | 775 | 1,772 |
宇宿七丁目 | 595 | 1,347 |
宇宿八丁目 | 305 | 772 |
宇宿九丁目 | 579 | 1,440 |
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[15]。
町丁 | 番・番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
宇宿一丁目 | 全域 | 鹿児島市立宇宿小学校 | 鹿児島市立南中学校 |
宇宿二丁目 | 全域 | ||
宇宿三丁目 | 全域 | ||
宇宿四丁目 | 全域 | ||
宇宿五丁目 | 全域 | ||
宇宿六丁目 | 1番から14番、15,16番の一部 | ||
上記を除く全域 | 鹿児島市立向陽小学校 | 鹿児島市立西紫原中学校 | |
宇宿七丁目 | 1番から8番,26番から29番 | 鹿児島市立宇宿小学校 | 鹿児島市立南中学校 |
9番から25番 | 鹿児島市立向陽小学校 | 鹿児島市立西紫原中学校 | |
宇宿八丁目 | 1番から15番,19番,16,17番の一部 | ||
16,17,18番の各一部 | 鹿児島市立紫原中学校 | ||
18番の一部 | 鹿児島市立広木小学校 | ||
20番、18番の一部 | 鹿児島市立西紫原小学校 | 鹿児島市立西紫原中学校 | |
宇宿九丁目 | 全域 | 鹿児島市立向陽小学校 |
交通
鉄道
道路
- 国道
- 県道
-
- 鹿児島県道217号郡元鹿児島港線(産業道路)
- 市道
-
- 都市計画道路宇宿広木線
バス
脚注
- ^ a b “年齢(5歳階級)別・町丁別住民基本台帳人口(平成27~令和2年度)”. 鹿児島市 (2020年4月1日). 2020年5月8日閲覧。
- ^ a b 宇宿中間地区 - 鹿児島市 2011年12月5日閲覧。
- ^ 全国の『新・がんばる商店街77選』 九州・沖縄(福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県) (PDF) p.149 - 中小企業庁 2012年5月22日閲覧。
- ^ a b 角川地名辞典 p.131
- ^ a b c 角川地名辞典 p.132
- ^ 角川地名辞典 p.306
- ^ かごしま市民のひろば1982年 (昭和57年11月号) 第186号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
- ^ かごしま市民のひろば1990年 (平成2年11月号) 第282号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
- ^ 平成8年鹿児島県告示第1518号(町の区域の設定及び変更、平成8年10月28日付鹿児島県公報第1136号の2所収)
- ^ 平成11年鹿児島県告示第466号(町の区域の変更、平成11年3月23日付鹿児島県公報第1456号所収)
- ^ a b 『南日本新聞』 2012年3月13日付 17面(373ワイドタウン 宇宿新聞西側編)
- ^ 宇宿中間・広木地区(第一期)住居表示実施 - 鹿児島市 2011年12月5日閲覧。
- ^ 宇宿中間・広木地区(第二期)住居表示実施について - 鹿児島市HP 2011年2月8日閲覧。
- ^ 宇宿中間・広木地区(第三期)住居表示実施 - 鹿児島市 2013年2月17日閲覧。
- ^ “小・中学校の校区表”. 鹿児島市役所. 2010年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年7月29日閲覧。
参考文献
- 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店、1983年。ISBN 978-4040014609。
関連項目
- 宇宿(曖昧さ回避ページ)
- 九州地方の難読地名一覧
外部リンク