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Paytmは、統合された請求書支払いシステム「Bharat Bill Payment System」の運営ユニットとしても承認され、消費者向けに複数の支払いモードが可能になっている |
Paytmは、統合された請求書支払いシステム「Bharat Bill Payment System」の運営ユニットとしても承認され、消費者向けに複数の支払いモードが可能になっている |
2020年9月6日 (日) 09:24時点における版
URL |
paytm |
---|---|
種類 | 非公開企業 |
タイプ | 決済銀行 |
設立 | 2010 |
本社所在地 | インド、ノイダ、ウッタル・プラデーシュ州 |
設立者 | ビジャイ・シェカル・シャルマ |
主要人物 |
ビジャイ・シェカル・シャルマ (CEO) Amit Sinha (COO)[1] |
サービス |
電子商店街 支払いシステム |
株主 | One97[2] |
現在の状態 | 運営中 |
ペイティーエム(Paytm)はデリー首都圏の外に拠点を置くインドの電子決済及び電子商取引企業。2010年に設立された[3]。Paytmは親会社の「One97 Communications」の消費者ブランドである。名称は「Pay Through Mobile(モバイルを通じて支払う)」の略語。 同社は2017年1月現在で1万3000人以上の従業員を雇用しており、インドを中心に3億人のアプリ登録者を抱えている。また、「Paytm payment gateway」と「Paytm Wallet」も運営している。
その他の資金調達源の中でも、Paytmは2015年に中国の電子商取引企業アリババから15億ドルの評価額で6億2500万ドルを調達した最初のインド企業となり、アリババグループはOne97 Communicationsの筆頭株主となった[4]。
歴史
背景
Paytmは、2010年にOne97 Communications Limitedによってプリペイド式モバイルリチャージサイトとして設立された。インタビューで、創業者のシャルマは、中国訪問中に野菜の売り手が携帯電話を使って一部の顧客から支払いを受けるのを見てインスピレーションを得たと述べ、これによりシャルマは2013年に「Paytm wallet」を設立した[5]。
2013年に同社はPaytm Walletを開始した。2016年11月時点でPaytm Walletは、インド最大のモバイル決済サービスプラットフォームとなっており、1億5000万以上のウオレットと、Androidベースのアプリが7500万件ダウンロードされている[6] 。このサービスの利用の急増は、主に500ルピーと1000ルピーの法定通貨の廃貨によるものであった[7] 。2016年11月8日以降、Paytmの取引と利益は大幅に増加した[8][9]
Paytmは、三輪タクシーの配車サービスと地元商店からのオンデマンド配達サービスを行う企業「Jugnoo」に500万ドルを投資した[10][11] 。同社はまた、デリーに本拠を置く消費者行動予測プラットフォーム「Shifu」を800万ドルで[12] 地元のサービススタートアップ「Near.in」を200万ドルで買収した[13]
出資
2015年3月、インドの実業家ラタン・タタはPaytmに個人的な投資を行った[14] 。同月にアリババグループの金融子会社「アント・フィナンシャル」が戦略的合意の一部としてOne97の株式の25%を取得した後、Paytmはアリババグループから5億7500万ドルの出資を受けた[15][16] 。2016年3月にPaytmは運営資金としてICICI銀行から30億ルピーを借りた[17]。2017年5月18日にインド経済圏において最大の出資の一つとなったソフトバンクのPaytmへの14億ドル出資により、Paytmの企業価値が48億ドルから80億ドルに上昇した[18] 。今日までのソフトバンクのインドにおける最大の投資となった。Paytmはアリババとアント・フィナンシャルから5億ドルを調達していた[19]2018年8月28日バークシャー・ハサウェイが250億ルピーを出資し3~4%株式を取得。企業価値は100億ドル超の評価[20]。
決済銀行
2015年にPaytmはインド準備銀行からインドの最初の決済銀行「Paytm Payments Bank Limited」を始めるライセンスを獲得した 。当時は現時点では、デビットカード、貯蓄口座、オンラインバンキング、送金などの新しいサービスを提供するためにPaytmの既存のユーザー層を使用して、キャッシュレス経済を実現することを意図していた。決済銀行は創業者のビジャイ・シェカル・シャルマが51%、One97 Communicationsが39%、10%がOne97とシャルマの子会社によって保有される独立した企業である[21]
近年
- 2016年 - 高額紙幣廃止で電子マネーの需要が伸びたことにより急速に利用者が拡大した。
- 2016年8月 - 台湾を拠点とするMediaTekの投資ファンドの一つマウンテン・キャピタルから出資を受け、Paytmの企業価値は50億ドル以上と評価された。
- 2017年3月 - カナダで請求書支払いサービスを開始した[22][23]
- 2017年5月 - Paytm E-Walletユーザー向けにPaytm決済銀行を開設した。
- 2017年6月 - Economics TimesはPayTMがユーザーが現金を保管して利息を得ることを可能にするマネー・マーケット・ファンドを設立するライセンスを求めていると報じた。同社は現在、ファンドの設立のためにインドの準備銀行へ申請を済ませており、承認を待っている状態である。
- PayTMはまた、3000万ドルで「Insider.in」の株式の過半数を取得するための会談状態であると報告されている。Insider.inは、イベントや物件向けのインドの主要なプラットフォームの1つである。
- 最近開設されたノイダに拠点を置く電子商店街組織「Paytm Mall」は、1000台以上の車と二輪車販売店のカタログを電子化してオンライン利用とオフライン販売を増やしていることを確認した。
- 2017年7月 - Paytmは、イベントや物件の向けのインドの主要な発券プラットフォームである「Insider.in」の株式の大半を取得することにより、ユーザーがイベントを探し即座に予約することを可能にした。
- 2018年 -コード決済「PayPay」は、ソフトバンクとヤフーの合同会社であり、技術提供はPaytmが行なっている。
サービスと製品
PaytmのサービスはブラウザーとAndroid、Windows及びiOSオペレーティングシステムを通じて利用できる。
Paytmは、統合された請求書支払いシステム「Bharat Bill Payment System」の運営ユニットとしても承認され、消費者向けに複数の支払いモードが可能になっている [24]
Paytm Wallet
Paytm Walletアプリケーションを使用すると、航空券やタクシーの予約、モバイル充電のほか、DTH、ブロードバンド通信料、電気代の支払いなどができる。送金機能はモバイルユーザーのみ使用でき、デスクトップでは使用できない[25] 。ユーザーは「Indian Oil Petrol pumps」で燃料代を支払い、ウォレットを通じてPVRシネマで映画券を購入することもできる。
製品
電子機器、家電製品、携帯電話、衣料品などを含む多様なカテゴリーの商品をPayTMから購入することができる。2017年には、バイク、車、デジタルゴールドの予約が最近追加された。
参考文献
- ^ “Paytm appoints Amit Sinha as COO of commerce biz”. Times of India. (Jun 12, 2017)
- ^ “Alibaba enters India's e-commerce space with 25% stake in Paytm owner One97”. India Times. (6 February 2015) 30 March 2015閲覧。
- ^ Ganguly, Payal; Bhakta, Pratik (5 December 2016). “Paytm to transfer wallet business to payments bank”. Economic Times 31 May 2017閲覧。
- ^ “Paytm valuation jumps to $1.5 billion”. (January 16, 2015)
- ^ “Paytm, always bringing the Uber experience to you”. #PaytmKaro (Paytm). (November 13, 2014)
- ^ “Paytm App Leaps on Google Play Store: Crosses 50 Million Downloads”. News18 15 November 2016閲覧。
- ^ “Thanks to demonetization, Paytm is making Rs 120 crore per day”. Business Insider 21 November 2016閲覧。
- ^ “Pay for Petrol With Paytm at Indian Oil Pumps” (8 February 2016). 20 May 2016閲覧。
- ^ “Paytm partners with PVR Cinemas”. The Times of India. (21 March 2016) 20 May 2016閲覧。
- ^ インドで三輪タクシーの配車サービスを展開するJugnooが500万ドルを調達
- ^ “Jugnoo raises another $5 million in series-B round from Paytm”. (April 18, 2016)
- ^ “Paytm acquires Delhi-based Shifu”. (January 4, 2016)
- ^ “Paytm, India’s Largest Mobile Payments Platform, Acquires Local Services Startup Near.in for $2M”. (December 7, 2015)
- ^ Sharma, Samidha (13 March 2015). “Ratan Tata's fifth personal investment in the digital economy is Paytm”. Times of India 30 March 2015閲覧。
- ^ Goyal, Malini (15 March 2015). “How startups have successfully established their own rules of hiring, rewarding & retaining talent”. Times of India 30 March 2015閲覧。
- ^ Shu, Catherine (5 February 2015). “Alibaba’s Financial Affiliate Takes 25% Stake In India’s One97, Owner Of Paytm”. TechCrunch 30 March 2015閲覧。
- ^ “Paytm borrows Rs 300cr from ICICI Bank - Times of India”. The Times of India 2017年7月17日閲覧。
- ^ “Paytm Raises $1.4 Billion From SoftBank in a Largest Funding Round from Single Investor”. IndianWeb2. (18 May 2017) 18 May 2017閲覧。
- ^ Mundy, Simon (May 18, 2017). “India’s Paytm wins $1.4bn Softbank investment”. Financial Times (United Kingdom) March 18, 2017閲覧。
- ^ Rai, Saritha (28 Augusta 2018). “バークシャー、インドのワン97に出資-ソフトバンクやアリババに追随”. Bloomberg 30 March 2015閲覧。
- ^ Aamir, Mohamed (14 September 2015). “Paytm plans to start India’s first payments bank”. Economic Times
- ^ “Paytm starts global expansion, launches app in Canada” (16 March 2017). 16 March 2017閲覧。
- ^ “Paytm goes global, enters Canada with an App for bill payments”. Business Standard India (17 March 2017). 16 March 2017閲覧。
- ^ “PayU India, Paytm get in-principle approvals for consumer bill payment services”. Economic Times. (16 May 2016) 21 May 2016閲覧。
- ^ “M-wallets may make hard currency history”. The Hindu. (2 May 2016) 21 May 2016閲覧。