コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「孫氏」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Cewbot (会話 | 投稿記録)
24行目: 24行目:


*媯姓孫氏(陳氏・田氏)
*媯姓孫氏(陳氏・田氏)
**[[兵法家]]である著名な[[孫武]]の一族がいる。孫武は[[田斉|斉]]の[[宗族]]の出身とされ、「孫子」と尊称され、後にその業績は『[[孫子 (書物)|孫子兵法]]』として伝えられた。孫武の子孫には戦国時代の兵法家で自らも「孫子」と尊称され斉に仕えて活躍した[[孫ピン|孫{{Lang|zh|}}]]がいる。
**[[兵法家]]である著名な[[孫武]]の一族がいる。孫武は[[田斉|斉]]の[[宗族]]の出身とされ、「孫子」と尊称され、後にその業績は『[[孫子 (書物)|孫子兵法]]』として伝えられた。孫武の子孫には戦国時代の兵法家で自らも「孫子」と尊称され斉に仕えて活躍した[[孫臏]]がいる。


また、[[後漢]]の[[孫堅]]及び[[孫策]]親子もまた孫武の子孫とされるが、孫堅以前の父系の記録が不明であるため、その信憑性に欠けるという指摘もある<ref>[[宋 (南朝)|宋]]代に書かれた『異苑』という書物に、瓜売りをしていたのが孫堅の父「[[孫鍾]]」という人物で、同じく南朝宋の文献と見られ、『幽明録』(現在は散逸)にも、東晋の裴啓が著した『裴子語林』にも「孫鍾」の名が記されており、それによると孫堅は「孫武の子孫」とは一切記されていない。</ref>。
また、[[後漢]]の[[孫堅]]及び[[孫策]]親子もまた孫武の子孫とされるが、孫堅以前の父系の記録が不明であるため、その信憑性に欠けるという指摘もある<ref>[[宋 (南朝)|宋]]代に書かれた『異苑』という書物に、瓜売りをしていたのが孫堅の父「[[孫鍾]]」という人物で、同じく南朝宋の文献と見られ、『幽明録』(現在は散逸)にも、東晋の裴啓が著した『裴子語林』にも「孫鍾」の名が記されており、それによると孫堅は「孫武の子孫」とは一切記されていない。</ref>。
35行目: 35行目:
*[[孫叔敖]] - [[春秋時代]]の政治家。[[楚 (春秋)|楚]]の[[荘王 (楚)|荘王]]に仕え、荘王に天下の覇権を握らせた。
*[[孫叔敖]] - [[春秋時代]]の政治家。[[楚 (春秋)|楚]]の[[荘王 (楚)|荘王]]に仕え、荘王に天下の覇権を握らせた。
*[[孫武]] - [[春秋時代]]の武将・軍事思想家。[[兵法書]]『[[孫子 (書物)|孫子]]』の作者。
*[[孫武]] - [[春秋時代]]の武将・軍事思想家。[[兵法書]]『[[孫子 (書物)|孫子]]』の作者。
*[[孫ピン|孫{{Lang|zh|}}]] - [[戦国時代 (中国)|戦国]][[田斉|斉]]の[[軍人]]・[[思想家]]。[[兵家]]の代表的人物の一人。孫武の子孫。
*[[孫臏]] - [[戦国時代 (中国)|戦国]][[田斉|斉]]の[[軍人]]・[[思想家]]。[[兵家]]の代表的人物の一人。孫武の子孫。
*[[孫程]] - [[後漢]]中期の宦官。後漢の[[安帝 (漢)]]の外戚閻氏を誅殺した。
*[[孫程]] - [[後漢]]中期の宦官。後漢の[[安帝 (漢)]]の外戚閻氏を誅殺した。
*[[孫堅]] - 後漢末期の武将。
*[[孫堅]] - 後漢末期の武将。

2020年8月26日 (水) 08:47時点における版

中国語
中国語 スエン
繁体字
簡体字
発音記号
標準中国語
漢語拼音Sūn
国語ローマ字Sun
注音符号ㄙㄨㄣˇ
呉語
上海語ローマ字Sen1
粤語
粤拼Syun1
閩南語
閩南語白話字Sun
ベトナム語
ベトナム語トン
クオック・グーTôn
チュノム

孫氏(そんし)は、漢姓の一つ。

中国

  • 羋姓孫氏
  • 媯姓孫氏(陳氏・田氏)
    • 兵法家である著名な孫武の一族がいる。孫武は宗族の出身とされ、「孫子」と尊称され、後にその業績は『孫子兵法』として伝えられた。孫武の子孫には戦国時代の兵法家で自らも「孫子」と尊称され斉に仕えて活躍した孫臏がいる。

また、後漢孫堅及び孫策親子もまた孫武の子孫とされるが、孫堅以前の父系の記録が不明であるため、その信憑性に欠けるという指摘もある[1]

ちなみに、孫堅の家系は孫策の弟・孫権が、兄の死後その家督を継承し、三国時代においてを建国した。その後、呉はにより滅亡させられるが、孫氏の末裔は現在の浙江省杭州市富陽区南部の龍門古鎮という村に住んでいるとされ、この村では9割の人間が孫姓である。

また、同じ富陽区の場口鎮の外れにある集落にも孫氏の末裔がいるとされ、「孫氏宗祠」を守っている。

著名な人物

朝鮮

ベトナム

(トン)は、ベトナムの姓の一つ。

著名な人物

琉球

(そん)は、琉球王国の士族が持った唐名(からなー)の姓の一つ。

氏族

脚注

  1. ^ 代に書かれた『異苑』という書物に、瓜売りをしていたのが孫堅の父「孫鍾」という人物で、同じく南朝宋の文献と見られ、『幽明録』(現在は散逸)にも、東晋の裴啓が著した『裴子語林』にも「孫鍾」の名が記されており、それによると孫堅は「孫武の子孫」とは一切記されていない。

参考文献

  • 山口直樹『三国志を行く-群雄決起編』世界文化社、2006年。ISBN 4-418-06115-0 

関連項目