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2020年8月22日 (土) 04:10時点における版
Nasa Hataoka | |
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基本情報 | |
名前 | 畑岡 奈紗 |
生年月日 | 1999年1月13日(25歳) |
身長 | 158 cm (5 ft 2 in) |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県笠間市 |
経歴 | |
プロ転向 |
2016年 JLPGA入会2017年=89期 |
優勝数 | |
LPGAツアー | 3 |
日本LPGA | 5(TOTOはLPGAツアーに含める) |
成績 | |
初優勝 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技(2016年) |
世界ランク最高位 | 3位(2019年10月7日付) |
2019年10月9日現在 |
畑岡 奈紗[1](はたおか なさ、1999年1月13日 - )は、茨城県笠間市出身の日本の女子プロゴルファーである。所属はアビームコンサルティング[2]。
来歴
※本項では日本女子プロゴルフ協会はJLPGA、全米女子プロゴルフ協会はUSLPGAと表記する
アマチュア時代
名前の奈紗は、アメリカ航空宇宙局(NASA)に因み、「前人未到のことをするように」との思いを込めて命名された[3]。宍戸ヒルズカントリークラブに勤務していた実母の影響で、11歳でゴルフを始める[4]。中学時代は陸上競技(200m走)で県大会入賞の経験を持つ[5]。
2014年8月に開催された「日本ジュニアゴルフ選手権競技」(15-17歳の部)において、最終日にJLPGAツアー優勝経験がある同学年の勝みなみに6打差を逆転された[5]。
2015年後期からJGAナショナルチーム入り[6][注 1]。同年7月の「IMGアカデミー世界ジュニアゴルフ選手権」において、個人及び団体優勝を果たす[5]。同年10月に開催されたJLPGAツアー「樋口久子 Pontaレディス」の主催者推薦選考競技会(マンデー)を勝ち上がり同ツアー初出場、初日4アンダーでトップに立つ[7]。アマチュア選手が初出場の同ツアーで首位発進するのは史上初[7]。2日目も通算5アンダーで首位を守るも[8]、最終日にスコアを伸ばせず7位タイであったがローアマチュアを獲得した[9]。
2016年7月の「IMGアカデミー世界ジュニアゴルフ選手権」において、個人及び団体優勝の2連覇を果たす[10][11]。同年10月のJLPGAツアー公式戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」では最終日に首位から4打差の5位でスタートし、4アンダーの68で回って逆転で同ツアー初優勝を公式戦で飾った[12]。同ツアー公式戦でのアマチュアの優勝は史上初で[13]、17歳263日での優勝はこれまで宮里藍が持っていた最年少大会優勝記録(2005年=20歳105日)を大幅に更新しただけでなく[13]、平瀬真由美が「JLPGAレディーボーデンカップ」(大会名は当時。現在の「LPGAツアーチャンピオンシップ」)を優勝した際の同ツアー公式戦最年少優勝記録(1989年=20歳27日)も更新した[14]。
プロ入り後
2016年10月10日にプロ転向を表明、17歳271日でのプロ入りは、宮里藍の18歳110日を更新し日本人史上最年少となった[14]。同年11月11日開幕の「伊藤園レディスゴルフトーナメント」でプロとして初出場[15]。同年12月USLPGAツアーファイナルクオリファイングトーナメント(QT)に進出し、14位タイとなり日本人最年少の17歳で翌シーズンの同ツアー出場権を獲得した[16]。
2017年から森ビル所属となる[17]。同年からはUSLPGAツアーを主戦場としてプレー[18]。一時帰国して参戦したJLPGAツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」でプロ入り初優勝を果たした[19]。18歳254日での同ツアー2勝目は、宮里藍が保持していた18歳262日を更新するものであった[19][注 2]。その翌週の同ツアー公式戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」では最終日には8バーディーを奪って65とし、20アンダー(4日間通算268)で2位に8打差をつけて圧勝[14]。同ツアー公式戦における最多アンダーパー記録を更新し、樋口久子が1976年・1977年と連覇して以来40年ぶりの大会2連覇をプロ初の2週連続優勝で達成した[20][注 3]。
「2017年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント優勝」の資格でJLPGA入会を申請し、同時期に申請したイ・ボミと共に2017年10月1日付でJLPGA89期生となる[21]。
同年USLPGAツアーファイナルQTをトップ通過し、翌シーズンの同ツアー出場権を獲得[22]。
2018年は6月のUSLPGAツアーメジャー大会「全米女子オープン」では日本人初の10代でのトップ10入り(10位)となった後[23]、3週間後の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で同ツアー初優勝を19歳162日の日本人最年少で達成し[14]、翌週のUSLPGAツアーメジャー大会「KPMG 全米女子プロゴルフ選手権」では、惜しくもプレーオフで敗れはしたものの2位タイ。一時帰国して9月の「日本女子オープンゴルフ選手権競技」に参戦し、樋口久子以来となる2人目の大会3連覇に挑んだが、柳簫然(大韓民国)の前に3打及ばず2位となる[24]。その後11月のUSLPGA・JLPGA共催の「TOTOジャパンクラシック」では最終日に4打差を逆転しUSLPGAツアー2勝目を挙げた[25]。
2019年は3月のUSLPGAツアー「起亜クラシック」で優勝し同ツアー3勝目[26]。一時帰国して参戦した9月のJLPGAツアー公式戦「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」で優勝[14]。大会レコードとなる18アンダーでの優勝と日本人史上最速となる同ツアー出場17試合での生涯獲得賞金1億円突破も達成した[27]。さらに10月の同ツアー公式戦「日本女子オープンゴルフ選手権競技」でも同世代の大里桃子らを抑えて大会3度目の優勝[28]。これにより1977年の樋口久子以来となる史上2人目の同一年度日本タイトル二冠を達成[29]、20歳245日での国内公式戦3勝目[14]、20歳266日での同4勝目は共に史上最年少となった[28]。この直後の同年10月7日付世界ランクで自身最高位となる3位となる[30]。
ツアー優勝
JLPGAツアー(5)
No. | 日付 | トーナメント名 | スコア | 打差数 | 2位(タイ) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2016年10月2日 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技 | -4 | 1打差 | 堀琴音 |
2 | 2017年9月24日 | ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント | -13 | 4打差 | 李知姫 |
3 | 2017年10月1日 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技 | -20 | 8打差 | 申智愛 |
4 | 2019年9月15日 | 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 | -18 | 8打差 | 大西葵 / 馮珊珊 |
5 | 2019年10月6日 | 日本女子オープンゴルフ選手権競技 | -18 | 4打差 | 大里桃子 / 柳簫然/ 岡山絵里 |
LPGAツアー(3)
No. | 日付 | トーナメント名 | スコア | 打差数 | 2位(タイ) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2018年6月24日 | ウォルマートNWアーカンソー選手権 | -21 | 6打差 | オースティン・アーンスト |
2 | 2018年11月4日 | TOTOジャパンクラシック[注 4] | -14 | 2打差 | 永峰咲希/ 上田桃子/ カルロタ・シガンダ |
3 | 2019年3月31日 | 起亜クラシック | -18 | 3打差 | 朴仁妃/ パク・ソンヒョン/ コ・ジンヨン/ |
団体戦
※来歴に記載のない大会のみ
アマチュア
- パッツィー ハンキンストロフィー(アジア太平洋選抜): 2016年(優勝)[6]
- ネイバーズトロフィーチーム選手権(日本代表): 2016年[6]
- エスピリトサントトロフィー世界女子アマチュアゴルフチーム選手権(日本代表): 2016年[6]
プロフェッショナル
- ULインターナショナル・クラウン(日本代表): 2018年[18]
- アマタフレンドシップカップ(日本代表): 2018年[31]
脚注
注釈
- ^ 後述のプロ転向表明までの間ナショナルチームメンバーであった。
- ^ 宮里藍も畑岡同様にアマチュア(東北高等学校)時代の2003年にミヤギテレビ杯で日本女子ツアー初優勝を果たしており、ツアー2勝目の2004年のダイキンオーキッドレディスがプロ初優勝である。
- ^ 但し、樋口久子は東京放送(現在の東京放送ホールディングス)主催により『TBS女子オープン』という名称で開催された1968年の第1回から1970年までの第3回及び、現行の日本ゴルフ協会主催となり第4回大会として開催された1971年までの4年間、日本女子オープンの連続優勝記録(4連覇)を保持している。
- ^ 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のツアーも兼ねる。
出典
- ^ “畑岡 奈紗 プロフィール詳細”. 日本女子プロゴルフ協会. 2019年5月28日閲覧。
- ^ “プロゴルファー 畑岡奈紗選手と所属契約を締結”. アビームコンサルティング (2020年6月1日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗 プロフィール”. ゴルフダイジェスト・オンライン. 2019年9月15日閲覧。
- ^ “思いきりのいいショットは、何でもさせてくれた親からの賜物”. 笠間市 (2018年1月13日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ a b c “英字名は“NASA” 初出場単独首位アマ畑岡奈紗の原動力”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2015年10月30日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ a b c d “畑岡 奈紗選手のプロフィール”. JGA. 2019年9月17日閲覧。
- ^ a b “ツアー史上初、アマが初出場で首位発進”. ALBA.Net (2015年10月30日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “初出場完全優勝の快挙へ 16歳の畑岡奈紗は“ご利益イーグル”で勢い”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2015年10月31日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “【2015】樋口久子 Pontaレディス”. 日本女子プロゴルフ協会 (2015年11月1日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “Leaderboard 2016 Girls15-17” (英語). IMG Academy Junior World Golf Championships (2016年7月15日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “Leaderboard 2016 Girls 15-17 Team” (英語). IMG Academy Junior World Championships (2016年7月15日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “女子ゴルフ・畑岡奈紗、アマ史上初のメジャー優勝”. デイリースポーツ (2016年10月2日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ a b “17歳の畑岡奈紗が最年少V アマ選手優勝は大会史上初 日本一決める日本女子オープン”. sankei.com. 2016年10月2日閲覧。
- ^ a b c d e f “畑岡奈紗 強すぎる20歳の軌跡”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2019年9月15日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗がプロデビュー 4番で初バーディー 伊藤園L”. スポニチアネックス. (2016年11月11日) 2016年11月11日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗、米ツアー参戦へ 予選会で出場権獲得”. ゴルフダイジェストオンライン. (2016年12月5日) 2016年12月5日閲覧。
- ^ “プロゴルファー畑岡奈紗選手と所属契約を締結”. 森ビル (2017年1月13日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ a b “Bio | Nasa Hataoka” (英語). LPGA. 2019年9月15日閲覧。
- ^ a b “18歳畑岡奈紗がプロ初勝利! ツアー2勝目は藍超え最年少/国内女子”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社. (2017年9月24日) 2017年9月24日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗が40年ぶり女子オープン連覇! メジャー記録20アンダー”. ゴルフダイジェストオンライン. (2017年10月1日) 2018年6月4日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗とイ・ボミにLPGAの会員証”. ALBA.Net (2017年10月5日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ “2017年米LPGAツアーファイナルQT 出場選手&成績”. ALBA.Net (2017年12月4日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ “伸び盛り畑岡奈紗、日本勢初の10代トップ10入り”. 日刊スポーツ (2018年6月5日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “柳簫然が大会初制覇 日本女子OPゴルフ”. 日経電子版. 日本経済新聞社. (2018年9月30日) 2018年11月5日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗が米ツアー2勝目”. 日刊スポーツ (2018年11月4日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ “2019年 キア・クラシック 最終日 スコア結果”. ゴルフダイジェスト・オンライン (2019年4月1日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ “畑岡奈紗 独走Vでアジアナンバーワン”. 日本女子プロゴルフ協会 (2019年9月15日). 2019年9月15日閲覧。
- ^ a b “畑岡奈紗Vで国内メジャー2連勝”. 日刊スポーツ (2019年10月6日). 2019年10月6日閲覧。
- ^ “畑岡が2年ぶり3度目の日本一”. サンケイスポーツ (2019年10月6日). 2019年10月6日閲覧。
- ^ “Rankings2019-10-07” (英語). Women's World Golf Rankings (2019年10月7日). 2019年10月9日閲覧。
- ^ “リーダーボード|アマタフレンドシップカップ特集”. ALBA.Net (2018年12月23日). 2019年10月5日閲覧。
外部リンク
- 畑岡奈紗(日本女子プロゴルフ協会のプロフィール)
- 畑岡奈紗 - 全米女子プロゴルフ協会のプロフィール
- 畑岡奈紗 (@nasagolf7355) - X(旧Twitter)
- 畑岡奈紗 (@nasahataoka) - Instagram