「日本翻訳大賞」の版間の差分
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|rowspan="5"|第1回(2015年)||rowspan="2"|大賞||『エウロペアナ:二〇世紀史概説』([[白水社]])||[[パトリク・オウジェドニーク]]||[[阿部賢一 (東欧文学者)|阿部賢一]]・[[篠原琢]] |
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|読者賞||『ストーナー』([[作品社]])||[[w:John A. Williams (author)|ジョン・ウィリアムズ]]||[[東江一紀]] |
|読者賞||『ストーナー』([[作品社]])||[[w:John A. Williams (author)|ジョン・ウィリアムズ]]||[[東江一紀]] |
2020年8月22日 (土) 04:09時点における版
日本翻訳大賞 | |
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受賞対象 | 日本語翻訳作品 |
会場 | 紀伊國屋サザンシアター(第1回) 日比谷図書文化館(第2回) デジタルハリウッド大学駿河台ホール(第3回) デジタルハリウッド大学駿河台ホール(第4回) デジタルハリウッド大学駿河台ホール(第5回) |
国 | 日本 |
主催 | 日本翻訳大賞実行委員会 |
初回 | 第1回(2015年) |
最新回 | 第5回(2019年) |
公式サイト | https://besttranslationaward.wordpress.com/ |
日本翻訳大賞(にほんほんやくたいしょう)は、日本翻訳大賞実行委員会が主催する、優れた日本語翻訳作品に贈られる賞。
創設の経緯
2014年2月26日、翻訳家西崎憲の呼びかけ[1]にライターの米光一成らが賛同し、それをきっかけに同年12月6日、西崎らが発起人となり、クラウドファンディングで「日本翻訳大賞」プロジェクトを立ち上げた[2]。目標金額70万円に対して385人から338万2500円を集め、プロジェクトが成立し、日本翻訳大賞が創設された。
選考の過程
例年、1月上旬から下旬にかけて一般推薦を募る(再刊・復刊作品・選考委員の訳書は対象外。また選考委員が推薦文を書いたものも推薦不可)。一般推薦の投票数によって10作品と、さらに各委員による推薦作を1作品を加えて二次選考作品が決定される。二次選考作品のそれぞれについて、選考委員による訳文のチェックが行われ(原文が英・独語以外のときには外部委員にレポート提出が依頼される)最終選考に5作品が残る。5作品のうちから委員の合議によって1作品(あるいは2作品)が選ばれて大賞作となる[3]。
選考委員
これまでの受賞作
回(年) | 賞 | 受賞作 | 受賞者(作者) | 受賞者(翻訳者) |
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第1回(2015年) | 大賞 | 『エウロペアナ:二〇世紀史概説』(白水社) | パトリク・オウジェドニーク | 阿部賢一・篠原琢 |
『カステラ』(クレイン) | パク・ミンギュ | ヒョン・ジェフン、斎藤真理子 | ||
読者賞 | 『ストーナー』(作品社) | ジョン・ウィリアムズ | 東江一紀 | |
最終候補 | 『黒ヶ丘の上で』(みすず書房) | ブルース・チャトウィン | 栩木伸明 | |
『愉楽』(河出書房新社) | 閻連科 | 谷川毅 | ||
第2回(2016年) | 大賞 | 『素晴らしきソリボ』(河出書房新社) | パトリック・シャモワゾー | 関口涼子・パトリック・オノレ |
『ムシェ 小さな英雄の物語』(白水社) | キルメン・ウリベ | 金子奈美 | ||
最終候補 | 『出身国』(群像社) | ドミトリイ・バーキン | 秋草俊一郎 | |
『パールストリートのクレイジー女たち』(ホーム社) | トレヴェニアン | 江國香織 | ||
『歩道橋の魔術師』(白水社) | 呉明益 | 天野健太郎 | ||
第3回(2017年) | 大賞 | 『すべての見えない光』(新潮社) | アンソニー・ドーア | 藤井光 |
『ポーランドのボクサー』(白水社) | エドゥアルド・ハルフォン | 松本健二 | ||
最終候補 | 『あの素晴らしき七年』(新潮社) | エトガル・ケレット | 秋元孝文 | |
『狂気の巡礼』(国書刊行会) | ステファン・グラビンスキ | 芝田文乃 | ||
『堆塵館』(東京創元社) | エドワード・ケアリー | 古屋美登里 | ||
『ペーパーボーイ』(岩波書店) | ヴィンス・ヴォーター | 原田勝 | ||
第4回(2018年) | 大賞 | 『殺人者の記憶法』(CUON) | キム・ヨンハ | 吉川凪 |
『人形』(未知谷) | ボレスワフ・プルス | 関口時正 | ||
最終候補 | 『オープン・シティ』(新潮社) | テジュ・コール | 小磯洋光 | |
『死体展覧会』(白水社) | ハサン・ブラーシム | 藤井光 | ||
『ビリー・リンの永遠の一日』(新潮社) | ベン・ファウンテン | 上岡伸雄 | ||
第5回(2019年) | 大賞 | 『ガルヴェイアスの犬』(新潮社) | ジョゼ・ルイス・ペイショット | 木下眞穗 |
『JR』(国書刊行会) | ウィリアム・ギャディス | 木原善彦 | ||
最終候補 | 『奥のほそ道』(白水社) | リチャード・フラナガン | 渡辺佐智江 | |
『自転車泥棒』(文藝春秋) | 呉明益 | 天野健太郎 | ||
『すべての白いものたちの』(河出書房新社) | ハン・ガン | 斉藤真理子 | ||
第6回(2020年) | 大賞 | 『アカシアは花咲く』(松籟社) | デボラ・フォーゲル | 加藤有子 |
『精神病理学私記』(日本評論社) | ハリー・スタック・サリヴァン | 阿部大樹・須貝秀平 | ||
最終候補 | 『インスマスの影』(新潮社) | ハワード・フィリップス・ラヴクラフト | 南條竹則 | |
『失われた女の子 ナポリの物語4』(早川書房) | エレナ・フェッランテ | 飯田亮介 | ||
『ある一生』(新潮社) | ローベルト・ゼーターラー | 浅井晶子 |
脚注
- ^ 西崎憲 [@ken_nishizaki] (2014年2月26日). "ついでに言うと、翻訳賞はぜったい必要なように思う。翻訳小説や翻訳ノンフィクションの振興にもめちゃくちゃ貢献するはず。賞金5万円、式典は可能なかぎり小規模といった感じでいいので誰かやって欲しい。翻訳賞がないのはおかしいしまずい。". X(旧Twitter)より2020年3月23日閲覧。
- ^ 日本翻訳大賞実行委員会. “翻訳家に光を!日本初、翻訳家がつくる翻訳賞「日本翻訳大賞」の設立プロジェクトをご支援ください!”. MotionGallery. 2020年3月23日閲覧。
- ^ 柴田元幸 (2019年4月28日). “「日本翻訳大賞」はなぜこれほどファンを熱くさせるのか”. 現代ビジネス. 講談社. 2020年3月23日閲覧。
外部リンク
- 日本翻訳大賞公式HP
- 日本翻訳大賞 (@nihonhonyakut) - X(旧Twitter)