藤井光
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藤井 光(ふじい ひかる、1980年3月31日 - )は、日本の英文学者、翻訳家。 東京大学文学部・人文社会系研究科現代文芸論研究室准教授。
人物
[編集]大阪府高槻市生まれ。大阪教育大学附属高等学校池田校舎では光森裕樹と同期。2002年北海道大学文学部言語・文学コース卒業。卒論はポール・オースター[1]。2007年同大学院文学研究科言語文学専攻博士課程修了、「彷徨への地図 現代アメリカ文学における自己形成と生成変化」で博士(文学)。同志社大学文学部英文学科助教を経て、2014年准教授、2020年教授。2021年、東京大学文学部・人文社会系研究科現代文芸論研究室准教授。
受賞
[編集]訳書であるテア・オブレヒト『タイガーズ・ワイフ』が第10回(2013年)本屋大賞翻訳小説部門第1位、アンソニー・ドーア『すべての見えない光』が第3回(2017年)日本翻訳大賞受賞、第7回(2016年)Twitter文学賞海外部門第1位に選ばれる。
親族
[編集]著書
[編集]- 『Outside, America: The Temporal Turn in Contemporary American Fiction』(Bloomsbury) 2013
- 『ターミナルから荒れ地へ 「アメリカ」なき時代のアメリカ文学』(中央公論新社) 2016
- 『21世紀×アメリカ小説×翻訳演習』(研究社) 2019
共著
[編集]翻訳
[編集]- 『奪い尽くされ、焼き尽くされ』(ウェルズ・タワー、新潮社、新潮クレスト・ブックス) 2010年
- 『煙の樹』(デニス・ジョンソン、白水社、エクス・リブリス) 2010年
- 『紙の民』(サルバドール・プラセンシア、白水社) 2011年
- 『デニーロ・ゲーム』(ラウィ・ハージ、白水社、エクス・リブリス) 2011年
- 『アヴィニョン五重奏』全5巻(ロレンス・ダレル、河出書房新社) 2012 - 2014年
- 『タイガーズ・ワイフ』(テア・オブレヒト、新潮クレスト・ブックス) 2012年
- 『ロスト・シティ・レディオ』(ダニエル・アラルコン、新潮クレスト・ブックス) 2012年
- 『神は死んだ』(ロン・カリー・ジュニア、白水社、エクス・リブリス) 2013年
- 『大いなる不満』(セス・フリード、新潮クレスト・ブックス) 2014年
- 『かつては岸』(ポール・ユーン、白水社、エクス・リブリス) 2014年
- 『ミニチュアの妻』(マヌエル・ゴンザレス、白水社、エクス・リブリス) 2015年
- 『夜、僕らは輪になって歩く』(ダニエル・アラルコン、新潮クレスト・ブックス) 2016年
- 『すべての見えない光』(アンソニー・ドーア、新潮クレスト・ブックス) 2016年
- 『死体展覧会』(ハサン・ブラーシム、白水社、エクス・リブリス) 2017年
- 『戦時の音楽』(レベッカ・マカーイ、新潮社) 2018年
- 『西欧の東』(ミロスラフ・ペンコフ、白水社、エクス・リブリス) 2018年
- 『海の乙女の惜しみなさ』(デニス・ジョンソン、白水社、エクス・リブリス) 2019年
- 『サブリナ:現代のある失踪事件』(ニック・ドルナソ、早川書房) 2019年
- 『勇気の赤い勲章』(スティーヴン・クレイン、光文社古典新訳文庫) 2019年
- 『ニッケル・ボーイズ』(コルソン・ホワイトヘッド、早川書房) 2020年
- 『マレー素描集』(アルフィアン・サアット、書肆侃侃房) 2021年