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2020年8月21日 (金) 09:04時点における版
竜野駅 | |
---|---|
駅舎 | |
たつの Tatsuno | |
◄網干 (5.9 km) (4.5 km) 相生► | |
所在地 | 兵庫県たつの市揖保川町黍田35[1] |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 山陽本線 |
キロ程 |
71.0km(神戸起点) 大阪から104.1 km |
電報略号 | タヌ |
駅構造 | 地上駅[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
2,165人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1889年(明治22年)11月11日[1] |
備考 |
業務委託駅[1] みどりの窓口 有 |
竜野駅(たつのえき)は、兵庫県たつの市揖保川町黍田(きびた)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である[1]。
概要
「竜野」という駅名だが、たつの市の中心となる旧龍野市中心部から約5km離れており、旧山陽道の正條宿に近い地に位置している[1]。開業当時は、当駅から龍野の城下町までを結ぶ、約5kmの龍野鉄道の敷設計画があったが、実現には至らなかった[1]。
1889年(明治22年)11月1日 に、山陽鉄道が姫路駅から延伸した際に開業[1]。しかしながら、揖保川を渡る鉄橋の工事が大幅に遅れていたため、川の東側に仮駅とし、営業開始[1]。駅名は1890年(明治23年)に山陽鉄道の駅として開業して以来「竜野」であるが、戦後は長らく旧龍野市ではなく隣町の揖保郡揖保川町に属していた。2005年(平成17年)10月1日に旧龍野市・揖保川町など1市3町が合併して、たつの市となり、名実ともに所在自治体がはじめて「たつの」になった。
開業当時の駅名表記は「龍野」で、1958年(昭和33年)11月当時の当駅の駅名標も「龍野」と表記されていた。書体が丸ゴシック体である事から、1954年(昭和29年)12月以降に書き替えられた物である。時期は不明だが、本竜野駅と共に表記が「龍野」から「竜野」に変わり、龍野市とは漢字が一致しなくなった[2]。この点については揖保川町史などでも言及が無く、開業当時から「竜野」駅だったように書かれる事が多い。
JTB時刻表におけるたつの市の代表駅は当駅ではなく、旧龍野市の中心駅であった姫新線の本竜野駅のままとなっている。当駅からたつの市中心部へは、たつの市コミュニティバスで揖保川沿いに北上することとなる。
歴史
- 1889年(明治22年)11月1日 - 山陽鉄道が姫路駅から延伸した際に開業[1]。旅客・貨物の取り扱いを開始。姫路寄りの揖保川の東側に駅を仮駅とし、営業開始。
- 1890年(明治23年)7月10日 - 有年駅までの路線延伸により、現在の場所に移転[1]。
- 当時の所在地表示は兵庫県揖西郡神部村黍田であった。
- 1896年(明治29年)4月1日 - 揖保郡成立に伴い、所在地表示が兵庫県揖保郡神部村黍田になる。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により官設鉄道の駅となる。
- 1906年(明治39年)- このころ、現駅舎が建てられた。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 揖保川町成立に伴い、所在地表示が兵庫県揖保郡揖保川町黍田になる。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1992年(平成4年)11月1日 - みどりの窓口営業開始。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2005年(平成17年)10月1日 - たつの市成立に伴い、所在地表示が兵庫県たつの市揖保川町黍田になる。
- 2006年(平成18年)10月1日 - JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2007年(平成19年)3月18日 - 駅自動放送を更新。
- 2012年(平成24年)3月17日 - 改札内のエレベーターが供用開始。
- 2015年(平成27年)3月12日 - 入線警告音の見直しに伴い、接近メロディをJR神戸線標準接近メロディ「さざなみ」の音質見直し版に再び変更する[3]。
駅構造
有効長12両編成対応の単式2面2線のプラットホームを持つ地上駅。以前は単式・島式2面3線で、姫路方面のホームが島式であったが、中線(2番線)が撤去され、分岐器や絶対信号機を持たないために停留所となった[4]。
当駅はJR西日本交通サービスによる業務委託駅であり、相生駅の管理下に置かれている。ICOCAおよび提携ICカードが利用可能で、ICOCA対応の簡易型自動改札機(磁気乗車券・定期券は乗車時に通すタイプ)[5]が設置されている。2012年3月17日には、エレベーターの使用が開始された。
のりば
のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 山陽本線 | 下り | 播州赤穂・上郡・岡山方面 | 日中は赤穂線の播州赤穂行きのみ |
2 | 上り | 姫路・大阪方面 | 日中は姫路行きのみ |
- 廃止された中線はのりば番号として計算されていない。
ダイヤ
日中時間帯は上下ともに、普通電車が1時間に2本停車する。
2016年3月26日のダイヤ改正によって新快速の日中の運転は取りやめられ、朝晩の通勤時間帯のみ運行されるようになった。
当駅を含む山陽本線姫路駅 - 相生駅間は、赤穂線相生駅 - 播州赤穂駅間と一体の運用となっており、日中は全列車が次の相生駅から赤穂線・播州赤穂方面に入る。そのため日中に上郡・岡山方面に行く場合は相生駅で乗り換えが必要である。姫路駅 - 上郡・岡山方面間の列車が運行される朝晩は1時間3~4本と多くなる。
大阪方面から赤穂線へ直通運転する朝晩の新快速は、西相生駅・坂越駅・播州赤穂駅のホーム有効長が最大8両編成分しかなく、12両編成での乗り入れができないため、事前に姫路駅で12両編成中、後ろ寄りの4両編成を切り離して、残りの8両編成で当駅に停車している。これと同様の事例としては、北陸本線米原駅以北や湖西線近江今津駅以北も12両編成での乗り入れができないため同じく編成の切り離しが設定されている。
利用状況
「兵庫県統計書[6]」と「たつの市統計書[7]」によると、2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は2,165人である[8]。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2000年 | 2,382 |
2001年 | 2,243 |
2002年 | 2,108 |
2003年 | 2,053 |
2004年 | 2,024 |
2005年 | 1,983 |
2006年 | 1,967 |
2007年 | 1,978 |
2008年 | 1,998 |
2009年 | 1,940 |
2010年 | 1,955 |
2011年 | 2,014 |
2012年 | 2,088 |
2013年 | 2,151 |
2014年 | 2,091 |
2015年 | 2,169 |
2016年 | 2,177 |
2017年 | 2,172 |
2018年 | 2,165 |
駅周辺
- たつの市役所揖保川総合支所(旧揖保川町役場)
- たつの市総合文化会館アクアホール
- たつの市立揖保川図書館
- たつの市立揖保川公民館
- 揖保川郵便局
- 片島簡易郵便局
- 正条北簡易郵便局
- 神戸神社
- 国道2号
- 揖保川
- 昭和高分子龍野工場
- たつの市コミュニティバス停留所
- コミュニティバス「さくら」しんぐう総合センター行き、新舞子荘行き [9]
- 駅周辺には、コインパーキングが数箇所存在する。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、61頁。ISBN 9784343006028。
- ^ エリエイ(プレス・アイゼンバーン)『レイル』No.100 2016年10月 P4-27高見彰彦「駅名標の移り変わり 寺田町駅の発見から」
- ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- ^ このため、場内信号機が第0閉塞信号機に、出発信号機が該当する番号の閉塞信号機に変更されている。
- ^ 自動改札機が設置された当初はドア付の完全型で自動精算機も設置されていたが、岡山・広島地区と同様の機種に更新した際に簡易型に変更され、自動精算機も撤去された。
- ^ 兵庫県統計書
- ^ たつの市統計書
- ^ 令和元年版たつの市統計書 (PDF)
- ^ 2017年3月をもって廃止され、南北連結ルートが増便される予定である。http://www.city.tatsuno.lg.jp/kouhohisho/documents/1210_12_13.pdf 広報たつの(12月号) (PDF)