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2020年8月18日 (火) 02:59時点における版
山響部屋(やまひびきべや)は、日本相撲協会所属で出羽海一門の相撲部屋。ここではその前身の北の湖部屋についても記す。
歴史
1985年(昭和60年)1月場所限りで現役引退した三保ヶ関部屋所属の横綱・北の湖は、一代年寄・北の湖を襲名し、同年12月1日に三保ヶ関部屋から分家独立して北の湖部屋を創設した。
初関取は1991年(平成3年)11月場所における太晨で、以降14人の関取を輩出した。長らく三役力士が誕生しなかったものの、2012年3月場所において臥牙丸(木瀬部屋から移籍)が小結に昇進し、部屋創設から27年にして初の三役力士となった。
2006年6月24日には北の湖の弟弟子であった13代二十山(元大関・北天佑)の死去による二十山部屋の閉鎖に伴い、所属力士11人と呼出1人を引き取った。
2008年に発覚した大相撲力士大麻問題では、十両・白露山の大麻取締法違反の容疑で、同年9月2日深夜から3日未明にかけて警視庁の家宅捜索を受け、同年9月8日には白露山が日本相撲協会からの解雇処分を受けた(白露山は旧二十山部屋からの預かり弟子だった。「力士」項目参照)。
2010年5月29日には三保ヶ関部屋の弟弟子にあたる11代木村瀬平(元幕内・肥後ノ海)の不祥事により木瀬部屋が閉鎖処分となったことに伴い、同年5月31日に11代木瀬および所属力士27人を引き取った。これにより北の湖部屋は所属力士47人(番付外1人含む)となり、この時点で全相撲部屋中最多の力士が所属する部屋となった。2012年4月1日には木瀬部屋の再興が認められ、北の湖部屋の部屋付き親方となっていた11代木瀬と力士26人が再び木瀬部屋へと移籍した。この時、閉鎖期間中に北の湖部屋へ入門した常幸龍らも移籍した。
2013年1月には、部屋付き親方である26代小野川(元幕内・北桜)が9代式守秀五郎を襲名して式秀部屋を継承した。
2015年11月場所13日目の同年11月20日に師匠である北の湖が急逝してしまう。これを受けて日本相撲協会は本場所実施中の緊急措置として、千秋楽までは部屋付き親方である20代山響(元幕内・巌雄)を師匠代行とし、所属力士たちが北の湖部屋の力士として出場することを認めた後[注 1][2]、同年11月30日に理事会において20代山響が部屋の師匠に就任することを承認した。これに伴い、同日に[3]部屋の名称が山響部屋へと変更され[4]、幕内・北太樹など所属力士16人・行司2人・呼出3人・床山1人はそのまま山響部屋の所属となった。
山響部屋となって当初、部屋の施設は北の湖部屋のものを使用しており、以前の北の湖部屋の看板は稽古場に掲げられていたが、2017年4月29日に移転した[5][6]。
所在地
師匠
部屋付き親方
力士
現役の関取経験力士
幕内
小結
前頭
- 巌雄謙治(前1・兵庫)北の湖弟子、子飼い弟子では出世頭
- 北太樹明義(前2・東京)北の湖、20代山響弟子
- 北桜英敏(前9・広島)北の湖弟子
- 白露山佑太(前2・ロシア)北の湖弟子 ※二十山部屋から移籍
- 清瀬海孝行(前13・愛知)北の湖弟子 ※木瀬部屋から移籍
十両
- 金親和憲(十2・神奈川)北の湖弟子 ※独立前からの内弟子
- 須佐の湖善誉(十2・愛知)北の湖弟子
- 太晨光真(十9・大阪)北の湖弟子※独立前からの内弟子
- 德勝龍誠(十6・奈良)北の湖弟子 ※木瀬部屋から移籍→再び木瀬部屋へ移籍、2020(令和2)年1月場所(初場所)平幕優勝
- 德真鵬元久(十7・三重)北の湖弟子 ※木瀬部屋から移籍→再び木瀬部屋へ移籍
- 明瀬山光彦(十7・愛知)北の湖弟子 ※木瀬部屋から移籍→再び木瀬部屋へ移籍
幕下
脚注
注釈
出典
- ^ “八角親方、理事長代行に「北の湖部屋」は山響親方が継承へ”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社. (2015年11月21日) 2019年7月18日閲覧。
- ^ 北の湖部屋:緊急措置終了後に消滅へ当面、山響親方代行 毎日新聞 2015年11月22日
- ^ 書類上における部屋名の改称日は、2015年11月場所千秋楽の翌日である同年11月23日付とされた。
- ^ 北の湖部屋 部屋付きの山響親方が継承 日刊スポーツ 2015年11月30日
- ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2017年5月号(夏場所展望号)別冊付録 平成29年度版 最新部屋別 全相撲人写真名鑑 49頁
- ^ 『大相撲ジャーナル』2017年8月号p104
外部リンク
- 山響部屋 - 公式ホームページ
- 山響部屋 (yamahibikibeya) - Facebook
- 山響部屋 (@Yamahibikibeya) - X(旧Twitter)
座標: 北緯35度40分57秒 東経139度47分42.3秒 / 北緯35.68250度 東経139.795083度