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2020年8月4日 (火) 03:19時点における版
グランドスラム・パリ(Grand Slam Paris)はフランスパリで行われる国際柔道連盟(IJF)主催の国際柔道大会。主管はフランス柔道柔術剣道及び関連武道連盟(フランス柔道連盟)。
概要
毎年2月にフランスのパリにあるベルシー・アリーナで開催されるグランドスラムシリーズの国際柔道大会である。
2008年まではフランス柔道連盟主催のフランス国際柔道大会(Tournoi de Paris de judo)という名称で、日本では略称としてフランス国際等と呼ばれていた。第1回フランス国際は1971年2月6日で、1999年までの会場はスタッド・ピエール・ド・クーベルタンであった。1988年からは女子の大会も始まり、世界選手権、オリンピックの代表選考や日本代表が毎年参加されている。
2009年からIJF主催のIJFワールド柔道ツアーの一環として当名称に改名。1月から2月に連続して開催されるベルギー・ドイツ・オーストリア等での国際大会と共に、冬季欧州遠征シリーズとなっている。
2015年はベルシー・アリーナの改修工事のために、通常行われる2月ではなく10月17日、18日に開催された[1][2]。
2019年2月のグランドスラム・パリで地元のフランス男子は7階級に計27名も出場しながら、大会が始まった1971年以来初めてメダルを1つも獲得できずに終わった(女子は金2つを含めて5つのメダルを獲得した)[3]。
フランス柔道連盟は柔術の国際柔術連盟主催グランドスラム・パリ・オープンも主管している。2014年までに開催を始めた[4]。会場はフランス柔道連盟のある柔道会館(Institut du Judo)柔道場。
名称の変遷
- フランス国際柔道大会 Tournoi de Paris de judo( -2008)
- グランドスラム・パリ Grand Slam Paris(2009- )
優勝者
男子
年 | 60 kg級 | 66 kg級 | 73 kg級 | 81 kg級 | 90 kg級 | 100 kg級 | 100 kg超級 |
2009年 | ディミトリ・ドラジャン | 内柴正人 | 王己春 | 宋大南 | マティユ・ダフレヴィーユ | 穴井隆将 | テディ・リネール |
2010年 | ダビド・アスムバニ | 金周珍 | 王己春 | レアンドロ・ギルヘイロ | 小野卓志 | エルコ・ファンデルヘースト | テディ・リネール |
2011年 | リショド・ソビロフ | 森下純平 | 中矢力 | 金宰範 | 西山大希 | ヘンク・フロル | テディ・リネール |
2012年 | リショド・ソビロフ | ダビド・ラローズ | サインジャルカル・ニャムオチル | オーレ・ビショフ | ディルショド・チョリエフ | ナイダン・ツブシンバヤル | テディ・リネール |
2013年 | 高藤直寿 | ダビド・ラローズ | ハシュバータル・ツァガンバータル | ヤヒョー・イマモフ | ヴァルラーム・リパルテリアニ | ルカシュ・クルパレク | テディ・リネール |
2014年 | ガンバット・ボルドバータル | ミハイル・プリャエフ | 方貴満 | アブタンディル・チリキシビリ | 李奎遠 | シリル・マレ | 七戸龍 |
2015年 | 高藤直寿 | ダワードルジ・トゥムルフレグ | 秋本啓之 | シャフゾド・ソビロフ | ヴァルラーム・リパルテリアニ | シリル・マレ | 原沢久喜 |
2016年 | 志々目徹 | 海老沼匡 | 安昌林 | アブタンディル・チリキシビリ | 西山大希 | シリル・マレ | 原沢久喜 |
2017年 | 高藤直寿 | 阿部一二三 | 橋本壮市 | フランク・デ・ウィット | 程訓釗 | 飯田健太郎 | 王子谷剛志 |
2018年 | 志々目徹 | アン・バウル | アキル・ジャコヴァ | 藤原崇太郎 | 向翔一郎 | ミハエル・コレル | 影浦心 |
2019年 | 高藤直寿 | デニス・ビエル | 橋本壮市 | ドミニク・レッセル | 郭同韓 | ヴァルラーム・リパルテリアニ | 金成民 |
2020年 | 永山竜樹 | アン・バウル | 橋本壮市 | マティアス・カス | ニコロス・シェラザディシビリ | ピーター・パルチク | ヘンク・フロル |
女子
年 | 48 kg級 | 52 kg級 | 57 kg級 | 63 kg級 | 70 kg級 | 78 kg級 | 78 kg超級 |
2009年 | 山岸絵美 | ナタリア・クジュティナ | ユリエッタ・ブクバラ | 上野順恵 | リュシ・デコス | セリーヌ・ルブラン | 佟文 |
2010年 | 山岸絵美 | 中村美里 | 松本薫 | ジブリズ・エマヌ | リュシ・デコス | 緒方亜香里 | エレナ・イワシェンコ |
2011年 | 浅見八瑠奈 | ムンフバータル・ブンドゥマー | オトーヌ・パヴィア | ジブリズ・エマヌ | リュシ・デコス | オドレー・チュメオ | 田知本愛 |
2012年 | 福見友子 | 西田優香 | テルマ・モンテイロ | 田中美衣 | 田知本遥 | マイラ・アギアル | 田知本愛 |
2013年 | 浅見八瑠奈 | 橋本優貴 | オトーヌ・パヴィア | クラリス・アグベニュー | キム・ポリング | リュシ・ルエット | 田知本愛 |
2014年 | 山岸絵美 | マイリンダ・ケルメンディ | 山本杏 | クラリス・アグベニュー | リンダ・ボルダー | アナマリ・ベレンシェク | 山部佳苗 |
2015年 | ムンフバット・ウランツェツェグ | マイリンダ・ケルメンディ | テルマ・モンテイロ | ティナ・トルステニャク | 田知本遥 | オドレー・チュメオ | エミリ・アンデオル |
2016年 | オトゴンツェツェグ・ガルバドラフ | マイリンダ・ケルメンディ | 金ジャンディ | クラリス・アグベニュー | 金省然 | マイラ・アギアル | 田知本愛 |
2017年 | 鄭普涇 | マイリンダ・ケルメンディ | 権柔貞 | ティナ・トルステニャク | 新井千鶴 | オドレー・チュメオ | 朝比奈沙羅 |
2018年 | ダリア・ビロディド | 阿部詩 | 出口クリスタ | クラリス・アグベニュー | サリー・コンウェイ | オドレー・チュメオ | 金珉程 |
2019年 | 近藤亜美 | 志々目愛 | 出口クリスタ | クラリス・アグベニュー | 大野陽子 | マドレーヌ・マロンガ | イダリス・オルティス |
2020年 | ダリア・ビロディド | ディストリア・クラスニキ | 出口クリスタ | クラリス・アグベニュー | 大野陽子 | マドレーヌ・マロンガ | ロマヌ・ディッコ |
各国メダル数
順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 日本 | 56 | 29 | 56 | 141 |
2 | フランス | 35 | 25 | 52 | 112 |
3 | 韓国 | 17 | 12 | 28 | 57 |
4 | モンゴル | 7 | 13 | 17 | 37 |
5 | ジョージア | 6 | 10 | 13 | 29 |
6 | オランダ | 6 | 7 | 20 | 33 |
7 | コソボ | 6 | 2 | 3 | 11 |
8 | ウズベキスタン | 5 | 5 | 7 | 17 |
9 | ロシア | 3 | 7 | 14 | 24 |
10 | ブラジル | 3 | 7 | 12 | 22 |
11 | カナダ | 3 | 4 | 3 | 10 |
12 | スロベニア | 3 | 3 | 6 | 12 |
13 | ドイツ | 2 | 5 | 16 | 23 |
14 | ウクライナ | 2 | 3 | 6 | 11 |
15 | 中国 | 2 | 3 | 4 | 9 |
16 | ベルギー | 2 | 1 | 1 | 4 |
17 | ポルトガル | 2 | 0 | 5 | 7 |
18 | キューバ | 1 | 4 | 13 | 18 |
19 | カザフスタン | 1 | 3 | 4 | 8 |
20 | イスラエル | 1 | 2 | 8 | 11 |
21 | スペイン | 1 | 1 | 3 | 5 |
22 | チェコ | 1 | 1 | 2 | 4 |
23 | イギリス | 1 | 0 | 5 | 6 |
24 | ギリシャ | 1 | 0 | 1 | 2 |
モルドバ | 1 | 0 | 1 | 2 | |
26 | ハンガリー | 0 | 3 | 6 | 9 |
27 | アゼルバイジャン | 0 | 3 | 5 | 8 |
28 | アメリカ合衆国 | 0 | 2 | 3 | 5 |
29 | イタリア | 0 | 2 | 2 | 4 |
30 | ベラルーシ | 0 | 2 | 1 | 3 |
31 | アルメニア | 0 | 2 | 0 | 2 |
32 | ルーマニア | 0 | 1 | 5 | 6 |
33 | アルジェリア | 0 | 1 | 2 | 3 |
34 | ラトビア | 0 | 1 | 1 | 2 |
チュニジア | 0 | 1 | 1 | 2 | |
36 | ブルガリア | 0 | 1 | 0 | 1 |
フィンランド | 0 | 1 | 0 | 1 | |
スイス | 0 | 1 | 0 | 1 | |
39 | オーストリア | 0 | 0 | 2 | 2 |
40 | アルゼンチン | 0 | 0 | 1 | 1 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
クロアチア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
エストニア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
イラン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
フィリピン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
セルビア | 0 | 0 | 1 | 1 | |
スウェーデン | 0 | 0 | 1 | 1 | |
チャイニーズタイペイ | 0 | 0 | 1 | 1 | |
アラブ首長国連邦 | 0 | 0 | 1 | 1 | |
ベネズエラ | 0 | 0 | 1 | 1 |
テレビ中継
日本ではIJFワールド柔道ツアーの独占放映権を持つJ SPORTSが2013年大会から放送されている。2007年から2009年にかけてテレビ東京で放映されていた。以前はフジテレビでも放映されていた。
脚注
- ^ Le tournoi déplacé en 2015
- ^ IJF calendar 2015
- ^ GC de Paris 2019, J2 : Malonga en or
- ^ “JJIF: 2014”. JJIF. 2019年11月10日閲覧。
外部リンク
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