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グランドスラム・パリ2019

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

グランドスラム・パリ2019は2019年2月9日から10日の2日間にわたって、フランスパリアコーオテル・アレナで開催された柔道の国際大会[1]

大会結果

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男子

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階級
60kg以下級 日本の旗 高藤直寿 カザフスタンの旗 エルドス・スメトフ モンゴルの旗 ダシダワー・アマルトゥブシン
ジョージア (国)の旗 テムール・ノザーゼ
66kg以下級 モルドバの旗 デニス・ビエル ジョージア (国)の旗 バジャ・マルグベラシビリ ウクライナの旗 ゲオルグリー・ザンタラヤ
イスラエルの旗 バールーフ・シュマイロフ
73kg以下級 日本の旗 橋本壮市 モンゴルの旗 ツェンドオチル・ツォグトバータル イタリアの旗 ファビオ・バシレ
ジョージア (国)の旗 ラシャ・シャフダトゥアシビリ
81kg以下級 ドイツの旗 ドミニク・レッセル イスラエルの旗 サギ・ムキ ロシアの旗 アラン・フベツォフ
イランの旗 サイード・モラエイ
90kg以下級 大韓民国の旗 郭同韓 カザフスタンの旗 イスラーム・ボズバエフ 日本の旗 長澤憲大
ハンガリーの旗 トート・クリスティアーン
100kg以下級 ジョージア (国)の旗 ヴァルラーム・リパルテリアニ 日本の旗 ウルフ・アロン イスラエルの旗 ピーター・パルチック
大韓民国の旗 チョ・グハム
100kg超級 大韓民国の旗 金成民 日本の旗 原沢久喜 日本の旗 影浦心
アゼルバイジャンの旗 ウシャンギ・コカウリ

女子

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階級
48kg以下級 日本の旗 近藤亜美 コソボの旗 ディストリア・クラスニキ カザフスタンの旗 オトゴンツェツェグ・ガルバドラフ
フランスの旗 メロディ・ボガルニ
52kg以下級 日本の旗 志々目愛 日本の旗 角田夏実 イタリアの旗 オデッテ・ジュフリーダ
フランスの旗 アストリド・ネト
57kg以下級 カナダの旗 出口クリスタ カナダの旗 ジェシカ・クリムカイト 日本の旗 玉置桃
大韓民国の旗 金知秀
63kg以下級 フランスの旗 クラリス・アグベニュー スロベニアの旗 ティナ・トルステニャク 日本の旗 鍋倉那美
スロベニアの旗 アンドレヤ・レシキ
70kg以下級 日本の旗 大野陽子 フランスの旗 マルゴー・ピノ 日本の旗 新添左季
ポルトガルの旗 バルバラ・ティモ
78kg以下級 フランスの旗 マドレーヌ・マロンガ ドイツの旗 ルイーゼ・マルツァン 日本の旗 梅木真美
中華人民共和国の旗 陳飛
78kg超級 キューバの旗 イダリス・オルティス アゼルバイジャンの旗 イリーナ・キンゼルスカ 日本の旗 素根輝
大韓民国の旗 金珉程

各国メダル数

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国・地域
1 日本の旗 日本 5 3 7 15
2 フランスの旗 フランス 2 1 2 5
3 大韓民国の旗 韓国 2 0 3 5
4 ジョージア (国)の旗 ジョージア 1 1 2 4
5 カナダの旗 カナダ 1 1 0 2
ドイツの旗 ドイツ 1 1 0 2
7  キューバ 1 0 0 1
モルドバの旗 モルドバ 1 0 0 1
9 カザフスタンの旗 カザフスタン 0 2 1 3
10 イランの旗 イラン 0 1 2 3
11 アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン 0 1 1 2
モンゴルの旗 モンゴル 0 1 1 2
スロベニアの旗 スロベニア 0 1 1 2
14 コソボの旗 コソボ 0 1 0 1
15 イタリアの旗 イタリア 0 0 2 2
16 中華人民共和国の旗 中国 0 0 1 1
 ハンガリー 0 0 1 1
イランの旗 イラン 0 0 1 1
ポルトガルの旗 ポルトガル 0 0 1 1
ロシアの旗 ロシア 0 0 1 1
 ウクライナ 0 0 1 1

81㎏級における疑惑の試合など

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  • 81㎏級準々決勝で世界チャンピオンであるイランのサイード・モラエイは、世界ランキング209位に過ぎないカザフスタンのラスラン・ムサエフに開始早々一本背負投で敗れたが、続く準決勝でイスラエルのサギ・ムキと対戦することを避けるための意図的な敗戦だったとの疑いがもたれている。モラエイはその後の3位決定戦でリオデジャネイロオリンピックで優勝したロシアのハサン・ハルムルザエフ小外刈で破った直後に右膝を負傷したというアピールをして医務室に向かったため、今大会で2位になったムキが待つ表彰台に姿を現すことはなかった。この一連の事態にIJF会長であるマリウス・ビゼールTwitter上で、選手がいかにして敗れたかを説明するのは容易なことではないので、注意深くこのケースを分析して、この問題の正しい解決方法を見出すように努めると述べた。その一方で、選手の望みと国の方針が齟齬を来たす場合、自身や家族の立場を考慮すればモラエイが国の方針に背くのはほとんど不可能だとの見解も示した[2]。なお、モラエイは2018年10月のグランドスラム・アブダビ準決勝でベルギーのマティアス・カスと対戦するも、開始早々に左足首を挫いたとして棄権負けになっていた。IJFからはこの件に関して、決勝でムキとの対戦を避けるためのモラエイによる虚偽申告だと判断されることはなかった[3][4]。2019年5月にIJFは、イランオリンピック委員会とイラン柔道連盟からオリンピック憲章及び差別を容認しないオリンピック精神を全面的に尊重するとの回答が寄せられたことを公表した。具体的な国名こそ言及されていなかったものの、イスラエルに対する拒絶方針の方向転換を意味することは明らかであるとしている。これにより、長年に渡って続いてきたイラン選手によるイスラエル選手への対戦拒否に終止符が打たれる形になったとIJF側は評価している。イラン革命以来、イランはイスラエルを国家として容認しておらず、スポーツの世界でも1983年にウクライナ(旧ソ連)のキエフで開催されたレスリングの国際大会において両者が顔を合わせて以来、イランはイスラエルとの対戦を拒み続けてきた。イラン柔道連盟の会長であるアラシュ・ミレスマイリは2004年のアテネオリンピックの初戦でイスラエルの選手と対戦することになったため、体重超過を理由に対戦を避けた過去を有している。なお、IJFは交渉の過程で、もしイランが態度を改めなければオリンピックを含めた国際大会へのイランの参加を禁止する揺さぶりをかけていたとも言われる。但しイランの一部メディアは、イランによるオリンピック憲章に対する尊重の表明はいつも通りのことであるとして、方針転換に対して懐疑的な見方を示している[5][6][7][8]。7月にイランオリンピック委員会会長のサイド・レザ・サレヒ・アミリは、イラン指導部の政策に従い、従来通りイランの選手がシオニスト政権下(イスラエル)の選手とは対戦しないことをIJF会長のビゼールに通知したと語った。シオニスト政権下(イスラエル)の選手との対戦は控えることがイスラム諸国の判断であり、現に20カ国の選手がそうしているという[9][10]
  • 今大会で地元のフランス男子は7階級に計27名も出場しながら、大会が始まった1971年以来初めてメダルを1つも獲得できずに終わった(女子は金2つを含めて5つのメダルを獲得した)[11]

脚注

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外部サイト

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