「大都会 闘いの日々」の版間の差分
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|23||1976年6月8日||山谷ブルース||[[杉本美樹]] [[志賀勝]] 黒部進 [[近藤宏]] [[山谷初男]] [[苅谷俊介]] [[榎木兵衛]] [[檀喧太]] [[清水国雄]] [[里見たかし]] [[森下明]] [[野瀬哲男]] [[清水宏 (俳優)|清水宏]] [[杉田秀明]] [[古賀正行]] [[あきじゅん]]||倉本聰||rowspan="2"|澤田幸弘 |
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|24||1976年6月15日||急行十和田2号||[[坂口良子]] [[川谷拓三]] [[郷鍈治]] [[鳳芳野|加川三起]] [[重松収]]、[[中島ひとみ]]、[[丸山清一]]||[[金子成人]] |
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|25||1976年6月22日||アバンチュール||[[木の実ナナ]] [[富川澈夫]] [[石川えり子]] [[荒井玉青]] [[山岡正義]] [[北上忠行]] [[石光豊]] [[相原巨典]] [[長尾英彦]] [[さいとうゆき]] [[牧れいか]] [[浅田奈々]] [[岩崎加根子]]||斎藤憐||rowspan="2"|小澤啓一 |
|25||1976年6月22日||アバンチュール||[[木の実ナナ]] [[富川澈夫]] [[石川えり子]] [[荒井玉青]] [[山岡正義]] [[北上忠行]] [[石光豊]] [[相原巨典]] [[長尾英彦]] [[さいとうゆき]] [[牧れいか]] [[浅田奈々]] [[岩崎加根子]]||斎藤憐||rowspan="2"|小澤啓一 |
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* 最初、[[1975年]][[3月19日]]に第1案として出された企画書の段階では『夜の紋章』という仮題が付いていた<ref name="complete114">『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.114</ref>(この時は、制作会社も「未定」の状態だった<ref>『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.61</ref>)。その後、タイトルを『大都会の夜』として決定されたが、「『大都会』と短くした方が伝わりやすいから、これで行こう」という裕次郎の一存によって変更された<ref>『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.6</ref>。第1案の企画書の段階では1975年[[10月]]の放送開始と書かれていたが、渡哲也の復帰に合わせて1976年1月のスタートとなった<ref name="complete25"/>。 |
* 最初、[[1975年]][[3月19日]]に第1案として出された企画書の段階では『夜の紋章』という仮題が付いていた<ref name="complete114">『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.114</ref>(この時は、制作会社も「未定」の状態だった<ref>『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.61</ref>)。その後、タイトルを『大都会の夜』として決定されたが、「『大都会』と短くした方が伝わりやすいから、これで行こう」という裕次郎の一存によって変更された<ref>『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.6</ref>。第1案の企画書の段階では1975年[[10月]]の放送開始と書かれていたが、渡哲也の復帰に合わせて1976年1月のスタートとなった<ref name="complete25"/>。 |
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* 第8話「俺の愛したちあきなおみ」は、現役の歌手の名がサブタイトルに使われたことで放送前から話題となった。[[村川透]]によれば、石原裕次郎がちあきの熱烈なファンだったこと、さらに[[宍戸錠]]の実弟であり日活仲間の[[ |
* 第8話「俺の愛したちあきなおみ」は、現役の歌手の名がサブタイトルに使われたことで放送前から話題となった。[[村川透]]によれば、石原裕次郎がちあきの熱烈なファンだったこと、さらに[[宍戸錠]]の実弟であり日活仲間の[[郷鍈治]]がちあきと結婚間近だったことからご祝儀的な意味合いから企画されたという。この回への返礼なのか、郷鍈治は第24話にゲスト出演している<ref>石田伸也著・『ちあきなおみ 喝采、蘇る。」より</ref>。 |
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* 当初は2クール前後25回の予定(放送当時は現在のように改編期にスペシャル特番を放送することがあまりなく、連続ドラマも中断されることなく放送された)だったが、初動の視聴率が好調であったことから3クールへの延長が内定した(その後は31話に短縮)。したがって、全話を倉本と斉藤のシナリオで構成されるべきであったが、急遽増えた話は永原など、別のスタッフが担当することになった<ref>『NTV火曜9時 アクションドラマの世界 「大都会」から「プロハンター」まで』(2015年、[[DU BOOKS]])第1章「大都会 闘いの日々」(p.63 - 66、77 - 82)</ref>。 |
* 当初は2クール前後25回の予定(放送当時は現在のように改編期にスペシャル特番を放送することがあまりなく、連続ドラマも中断されることなく放送された)だったが、初動の視聴率が好調であったことから3クールへの延長が内定した(その後は31話に短縮)。したがって、全話を倉本と斉藤のシナリオで構成されるべきであったが、急遽増えた話は永原など、別のスタッフが担当することになった<ref>『NTV火曜9時 アクションドラマの世界 「大都会」から「プロハンター」まで』(2015年、[[DU BOOKS]])第1章「大都会 闘いの日々」(p.63 - 66、77 - 82)</ref>。 |
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* 挿入歌の『赤提灯の女』は、裕次郎がボツと言った曲を採用したものであった。当時、裕次郎があたると言った曲は売れず、逆にダメと言った曲がヒットするジンクスがあったことによる。 |
* 挿入歌の『赤提灯の女』は、裕次郎がボツと言った曲を採用したものであった。当時、裕次郎があたると言った曲は売れず、逆にダメと言った曲がヒットするジンクスがあったことによる。 |
2020年7月11日 (土) 12:11時点における版
大都会 闘いの日々 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
企画 |
岡田晋吉(日本テレビ) 小林正彦 |
脚本 | 倉本聰 他 |
監督 | 小沢啓一 他 |
出演者 |
渡哲也 仁科明子 神田正輝 篠ヒロコ 石原裕次郎 他 |
ナレーター | 小林清志 |
オープニング | ゼロ座標『大都会のテーマ』 |
製作 | |
製作総指揮 | 石原裕次郎 |
プロデューサー | 山口剛(日本テレビ) 他 |
制作 |
石原プロモーション 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | モノラル |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1976年1月6日 - 8月3日 |
放送時間 | 火曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 日本テレビ火曜9時枠連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 31 |
特記事項: 大都会シリーズ第1作。 |
『大都会 -闘いの日々-』(だいとかい たたかいのひび)は、1976年(昭和51年)1月6日から8月3日まで日本テレビ系列で毎週火曜日21:00 - 21:54に全31話が放送された、石原プロモーション制作の刑事ドラマである。『大都会』シリーズの第1作。「石原プロTV第一回作品」と銘打って製作された。
2016年(平成28年)現在、石原プロモーションの公式ウェブサイトで当番組が紹介されている。本作を『PART I』と表記した箇所があるが、番組名の変更ではなく『PARTII』『PARTIII』との区別のための便宜上の呼称であると見られる。
概要
病床からのカムバックを果たした渡哲也の復帰第1作として制作され、テレビへ移行した石原プロモーション作品のノウハウが固められた作品でもある。
原案とメインライターを倉本聰が手掛け、マル暴担当刑事の黒岩(渡哲也)と事件記者クラブのキャップである滝川(石原裕次郎)を中心に、彼らの姿を通して暴力団事件の陰に潜む非業に満ちたドラマを描写する。主人公は黒岩だが、滝川は黒岩を見守る大きな存在であることが特徴である。本作スタート前に倉本は企画意図として「くどくど理屈は並べ立てず、媚びることなく、視聴者には本格的なサスペンスの醍醐味に合わせて少しの人生のペーソス(哀感など)を見せ、無条件で愉しんでもらえて圧倒的支持を得られる物を」とその旨を書いている[1]。
日本の刑事ドラマにおいて、暴力団事件がクローズアップされることは非常に稀であり、暴力犯捜査の専務課である捜査第四課が刑事ドラマの舞台となるケースも大変珍しい。もう一つの舞台とも言うべき城西警察署記者クラブに常駐する新聞記者達の活躍や、シリーズを通して描かれるサイドストーリーも見所のひとつ。また、当時の刑事ドラマにありがちだったアクション要素をあえて排除し、警察の組織体制や捜査手法、暴力団事件の手口なども非常にリアルに描いている。
従来の刑事ドラマの基本スタイルである、刑事が犯人を追いつめて事件解決という流れに至る話は本作では数えるほどしかなく[2]、エピソードの大半は捜査の過程や結果が不透明のまま話が終わるというケースがほとんどであった。その作風も、脚本家によってかなりのバラつきがあり、各エピソードもスローテンポな演出で描かれることが多かった。中盤になると、黒岩や滝川の出番を減らし、ゲストキャラを主軸にした作品(「山谷ブルース」、「急行十和田2号」など)も登場。終盤は籠城や暴力団全国統一計画などスケールの大きな事件を扱うようになり、ハイテンポな演出に乗せたハードで重厚な作風の社会派刑事ドラマへとシフトチェンジしていった。
本作品は主に識者から高い評価を得たが[3]、前述の作風や、毎回見られる黒岩の過去描写等の影響で視聴率的には振るわず、翌年の新作『--PARTII』では、アクションを前面に押し出した作風へと移行していく。
登場人物
メインキャスト
- 黒岩 頼介【くろいわ らいすけ】(演:渡哲也)
- 警視庁巡査長・刑事部捜査第4課。
- 群馬県嬬恋村三原出身(第5話より)。警視庁管内に名を轟かせる「深町軍団」の一員であり、城西警察署の捜査本部へ派遣されている。奈良の大和警察署暴力犯係だった頃、妹・恵子の強姦事件がきっかけで発狂寸前となったことから長野県警察本部へ異動。その後、深町に拾われる形で警視庁勤務となった。柔道5段、空手3段、逮捕術1級で無口ではあるが、自分の過去の出来事が事件の捜査とダブることが多く、それゆえ捜査方針と自らの心境との間で、絶えず苦悩する。常に丸山とコンビを組むため、他の刑事と組む事は殆ど見られない。妹思いであり、照れ屋の一面もある。銭湯通い。中盤から五分刈り頭となり、以降のシリーズにおける黒岩のイメージが定着し始める。愛称「クロ」、「クロさん」。
- 滝川 竜太【たきがわ りゅうた】(演:石原裕次郎)
- 東洋新聞社会部記者・警視庁第三方面クラブ(城西署記者クラブ)キャップ。黒岩の高校の先輩でもあり、妻と2女の家庭を持つ。無類の博打好きであることから、「バクさん」と異名を取る。記者としては有能であるが、「人を傷つける記事は書かない」という信念を持ち、それゆえに社内では未だに平キャップ止まり。
- 黒岩 恵子【くろいわ けいこ】(演:仁科明子)
- 頼介の妹。兄と二人暮らしで、渋谷パルコの婦人下着売り場に勤務する。明るく人懐っこい性格であるが、その裏には兄に対する報復で暴力団に輪姦された過去があり、その呪縛が兄妹の前途に重く圧し掛かっている。
警視庁捜査第四課
- 深町 行男【ふかまち ゆきお】(演:佐藤慶)
- 課長・警視。「深町軍団」を率いる警視庁きっての強硬派であり、組織暴力殲滅の為には手段を選ばない非情な冷血漢。その反面甘い物好きで常にチョコレートを口にしている。自ら現場へ赴き指揮をとる事は多くない。
- 一色 光彦【いっしき みつひこ】(演:玉川伊佐男)
- 課長代理。深町課長不在の際に部下に命令を下す。温厚な紳士然としているが、その反面で皮肉屋の一面があり、事件の関係者の反感を買うことがある。マスコミからの追求を避けるべく、部下に責任を押し付けるなど深町寄りの冷酷さを見せることもしばしば。
- 加賀見 乙吉【かがみ おときち】(演:中条静夫)
- 係長・警部。仕事には厳しいが根は人情家であり、深町や一色と比べると現場寄りのスタンス。また直々に捜査へ出ることも多い。第4話では、松川に息子の就職の世話を願い出た。
- 丸山 米三【まるやま よねぞう】(演:高品格)
- 巡査部長。暴力犯捜査の大ベテランで、黒岩にとって先輩格である。そのため、全話通して殆ど黒岩と行動を共にしている。愛称「とぼけの丸さん」、「丸さん」。千葉県在住。仕事帰りにその日の夕食の食材をスーパーで調達するなどマイホーム・パパ的な一面も見せる。
- 高木 吾一【たかぎ ごいち】(演:草薙幸二郎)
- 巡査部長。暴力犯捜査のベテランで厳しい取り調べをするが、待機中の雑談などでは気さくな面も垣間見せる。
城西警察署捜査第四課
- 大内 正【おおうち ただし】(演:小野武彦)
- 丸山同様、黒岩の先輩格にあたる。黙々と捜査に当たる生真面目な行動派だが、自分の代理で平原が負傷した事を悔いる黒岩へ励ましの言葉を掛けるなど、細やかな気遣いが出来る好漢でもある。愛称は特にないが、黒岩から一度だけ「坊さん」と呼ばれる事があった。
- 平原 春夫【ひらはら はるお】(演:粟津號)
- 東北訛りが特徴的な、刑事部屋のムードメーカー。神奈川県厚木市本厚木在住。妹がいる(第20話のラストに黒岩と恵子と一緒に怪我を負った平原を見舞いに行く)。苦悩の末に料理屋勤めの恋人と身を固める決意をする(第26話)。大内同様、愛称は特になし。
- 清水 英子【しみず えいこ】(演:新井春美)
- 事務員。元刑事の父を持ち、終盤で黒岩との縁談話が持ち上がる。
東洋新聞記者クラブ
- 日高 明【ひだか あきら】(演:寺尾聰)
- 滝川の片腕であると同時に、バクチ仲間でもある若手記者。調子の良い反面、やや刹那的な性格。一度「家庭部」に左遷の危機が訪れるも、滝川の機転で何とか記者クラブに留まった(第16話)。
- 九条 浩次【くじょう こうじ】(演:神田正輝 ※新人)
- 新米記者。元々裕福な家の出で、自身は変にエリート意識がある。私生活では話中盤あたりから黒岩の妹・恵子と恋人関係となる。終盤でついに黒岩恵子との縁談話までこぎつけるが、そこで彼女の「封印された過去」を知る(母親が彼女の事を探偵に調べさせた)に到るも、彼女への愛は揺るがなかったが、恵子から別れを告げられる(第29話)。
- 由比 大三郎【ゆい だいざぶろう】(演:北浦昭義)
- 中堅記者。滝川とコンビを組むことが多い。
毎朝新聞記者クラブ
- 松川 純一郎【まつかわ じゅんいちろう】(演:宍戸錠)
- キャップ。滝川とは仕事・麻雀共にライバルである。愛人を連れて温泉場にしけ込むなど、かなりの好色家。
- 大久保 昭彦【おおくぼ あきひこ】(演:平泉征)
- 暴力団組長の実娘の結婚式に絡む取材の報復で、組長の運転手(清水健太郎)の襲撃を受け負傷するが、その後元気に記者クラブに復帰した(第11話、第15話)。
- 南【みなみ】(演:武藤章生)
中央タイムス社記者クラブ
- 木内【きうち】(演:柳生博)
- キャップ。同じキャップの滝川、松川とは麻雀仲間でもある。母校の裏口入学に絡む事件で捜査4課に協力を申し出る(第11話、第18話)。
- 新井【あらい】(演:山根久幸)
- 吉乃【よしの】(演:浜田晃)
バー「ムンク」
- 三浦 直子【みうら なおこ】(演:篠ヒロコ)
- ママ。自身が被害者となった強姦事件(第2話)をきっかけに黒岩と知り合い、それ以来親密な関係となる。黒岩や滝川にはあくまでも気さくに接するものの、どこか陰のある女性であり、黒岩の再三に渡る忠告にも関わらず、幾度となく暴力団関係の情報を提供し続けてきた。
- 終盤にて、政財界のフィクサー・桂木(山内明)の情婦という正体が明かされる。やがて黒岩との結婚と裏社会からの訣別を決意するが、素性を知った深町の暴力団壊滅頂上作戦に利用される格好となり、結局は桂木との関係を継続する事を選ぶ。最後は自分が黒岩に愛される資格がない事を悟り、桂木と共に香港へと脱出した。
- 女性歌手(演:牧村三枝子)
- 店内で「赤提灯の女」を歌う女性歌手。
- 木島 ひろみ【きじま ひろみ】(演:丸尾リエ)
- ホステス。多摩税務署に勤める兄がいたが、劇中でヒロポン密造中の爆発事故に巻き込まれ死亡している(第14話)。二人で食事に出るなど、滝川にはかわいがられている様子。
劇中用語
- 深町軍団
- 4課長である深町の直属チームとして、警視庁捜査第4課から選りすぐられた精鋭部隊の通称。関西・潮会の東京進出をきっかけに、城西署を拠点とした暴力団壊滅作戦を展開する。
- 潮会
- 関西を拠点とする広域指定暴力団。関東への勢力拡大を狙い、城西地区の縄張を次々に侵攻。やがて罪無き市民をも巻き込んだ一大抗争へと発展していく。
- その裏では、フィクサー・桂木を中心とした暴力団全国統一計画が着々と進んでいた。
各話リスト
二次放送・ソフト化
- 1980年代後半の地上波再放送を最後に再放送の機会がなく、また、ビデオやDVDなどのソフト販売も一切行われていなかったため、視聴が非常に困難な状態となっていたが、2007年9月より、CS放送局の日テレプラスで再放送が行われた。さらに、2012年4月18日、ポニーキャニオンよりDVD-BOX(全話収録)が発売。CS放送局のチャンネル銀河では、HDリマスター版が同年6月18日に放送開始され、以降、様々なプラットフォームで放送・配信が行われている。
備考
- 最初、1975年3月19日に第1案として出された企画書の段階では『夜の紋章』という仮題が付いていた[4](この時は、制作会社も「未定」の状態だった[5])。その後、タイトルを『大都会の夜』として決定されたが、「『大都会』と短くした方が伝わりやすいから、これで行こう」という裕次郎の一存によって変更された[6]。第1案の企画書の段階では1975年10月の放送開始と書かれていたが、渡哲也の復帰に合わせて1976年1月のスタートとなった[1]。
- 第8話「俺の愛したちあきなおみ」は、現役の歌手の名がサブタイトルに使われたことで放送前から話題となった。村川透によれば、石原裕次郎がちあきの熱烈なファンだったこと、さらに宍戸錠の実弟であり日活仲間の郷鍈治がちあきと結婚間近だったことからご祝儀的な意味合いから企画されたという。この回への返礼なのか、郷鍈治は第24話にゲスト出演している[7]。
- 当初は2クール前後25回の予定(放送当時は現在のように改編期にスペシャル特番を放送することがあまりなく、連続ドラマも中断されることなく放送された)だったが、初動の視聴率が好調であったことから3クールへの延長が内定した(その後は31話に短縮)。したがって、全話を倉本と斉藤のシナリオで構成されるべきであったが、急遽増えた話は永原など、別のスタッフが担当することになった[8]。
- 挿入歌の『赤提灯の女』は、裕次郎がボツと言った曲を採用したものであった。当時、裕次郎があたると言った曲は売れず、逆にダメと言った曲がヒットするジンクスがあったことによる。
- 当初、九条役には当時大川橋蔵の門下生だった五代高之を裕次郎自身が推挙していたが、最終的には岡田晋吉らの強い推薦により神田正輝に決定した。
- この作品で俳優として芸能界デビューした神田正輝が製作元であり所属事務所の石原プロモーションから受け取った最初の1ヶ月分(話数にして4本分)のギャラは6万円。これは当時神田が仕事としていたスキー用品のテスターのギャラよりも遙かに低かった[9]。
- 本作を含め、大都会シリーズのオープニングは全て村川透が監督を担当している[10]。
- 2007年4月25日に、『--闘いの日々』から 『--PARTIII』までの5枚組セット(1枚は渡哲也と牧村三枝子が歌うボーナス・CD)の『大都会オリジナル・サウンドトラック プレミアム・ボックスCD』が発売された。ただし『--闘いの日々』のサントラ・パート2は収録されていない。
- 2017年3月29日に、前述のCDボックスセットには収められなかった『大都会 闘いの日々オリジナル・サウンドトラック第2集』のCDが単品で再リリースされた。
スタッフ
- 制作 - 石原裕次郎
- 企画 - 岡田晋吉(日本テレビ)、小林正彦
- プロデューサー - 山口剛(日本テレビ)、石野憲助、森川一雄
- 撮影 - 金宇満司、前田米造、高村倉太郎、有吉英敏、萩原憲治、萩原泉、山崎善弘
- 照明 - 椎葉昇、渡辺三雄
- 美術 - 小林正義
- 録音 - 佐藤泰博、橋本泰夫
- 整音 - 橋本文雄、高橋三郎、古山恒夫
- 編集 - 渡辺士郎
- 助監督 - 渡辺拓也、正森和郎
- 音楽 - 伊部晴美、ゼロ座標(作曲 - 篠原仁志、渡辺孝好、笹沢一宏)
- 音楽協力 - ポリドール・レコード
- 選曲 - 鈴木清司
- 音響効果 - 小島良雄(日活効果)
- MA - アオイスタジオ、櫂の会
- 題字 - 賀茂牛道人
- 技斗 - 山口博義、渡井嘉久雄(日活技斗)
- 刺青 - 霞涼二
- ナレーター - 小林清志
- 衣装 - 第一衣裳
- 小道具 - 高津映画装飾
- 現像 - 東洋現像所
- 衣裳協力 - オンワード
- 撮影協力 - 富士工、国際産業、インテリア井門、月星化成
- 制作 - 石原プロモーション
放映方式
- メディア:カラー16mmフィルム
- 音声:モノラル
脚注
- ^ a b 『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』(青志社 2015年11月27日第1刷)p.25
- ^ 第1,4,25,27話など。
- ^ 洋泉社『映画秘宝』2012年5月号・山口剛インタビューなどより。
- ^ 『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.114
- ^ 『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.61
- ^ 『大都会 闘いの日々 SUPER BOOK THE COMPLETE COLLECTION』p.6
- ^ 石田伸也著・『ちあきなおみ 喝采、蘇る。」より
- ^ 『NTV火曜9時 アクションドラマの世界 「大都会」から「プロハンター」まで』(2015年、DU BOOKS)第1章「大都会 闘いの日々」(p.63 - 66、77 - 82)
- ^ “TVでた蔵「2014年1月7日放送 テレビ朝日 徹子の部屋」”. ワイヤーアクション (2014年1月7日). 2016年3月3日閲覧。
- ^ 『NTV火曜9時 アクションドラマの世界 「大都会」から「プロハンター」まで』 第1章「大都会 闘いの日々」(p.56 - 59)
関連項目
- 代表取締役刑事(石原プロが、本作への回帰を目指して制作したテレビドラマ)
外部リンク
- 大都会(公式サイト)