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「大相撲令和元年11月場所」の版間の差分

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10月27日に新番付が発表され、[[大相撲令和元年9月場所|先場所(秋場所)]]に関脇・小結陣が全員勝ち越したこともあり、[[阿炎政虎|阿炎]]・[[遠藤聖大|遠藤]]に加え[[北勝富士大輝|北勝富士]]と[[朝乃山英樹|朝乃山]]が三役昇進を果たし、[[2006年の相撲#十一月場所(九州場所)|平成18年11月場所(九州場所)]]以来13年ぶりの「4小結」となった<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/premium/news/191109/prm1911090005-n1.html|title=【大相撲徳俵】九州場所で13年ぶりの小結4人 大関候補に名乗り挙げるのは|newspaper=産経新聞|date=2019-11-09|accessdate=2019-11-12}}</ref>。また、関脇・[[御嶽海久司|御嶽海]]は優勝した先場所(秋場所)と[[大相撲令和元年7月場所|先々場所(名古屋場所)]]で合計21勝を挙げており、12勝を挙げれば大関昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝」に到達する勝負の場所となるほか、先場所カド番で負け越して大関陥落となった関脇・[[栃ノ心剛史|栃ノ心]]が2桁勝利を挙げて大関復帰が成るかにも注目が集まった<ref>{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20191109/k00/00m/050/176000c|title=大相撲九州場所、10日に初日 優勝争いは両横綱、貴景勝、御嶽海を中心に繰り広げられそう|newspaper=毎日新聞|date=2019-11-09|accessdate=2019-11-12}}</ref>。
10月27日に新番付が発表され、[[大相撲令和元年9月場所|先場所(秋場所)]]に関脇・小結陣が全員勝ち越したこともあり、[[阿炎政虎|阿炎]]・[[遠藤聖大|遠藤]]に加え[[北勝富士大輝|北勝富士]]と[[朝乃山英樹|朝乃山]]が三役昇進を果たし、[[2006年の相撲#十一月場所(九州場所)|平成18年11月場所(九州場所)]]以来13年ぶりの「4小結」となった<ref>{{Cite news|url=https://www.sankei.com/premium/news/191109/prm1911090005-n1.html|title=【大相撲徳俵】九州場所で13年ぶりの小結4人 大関候補に名乗り挙げるのは|newspaper=産経新聞|date=2019-11-09|accessdate=2019-11-12}}</ref>。また、関脇・[[御嶽海久司|御嶽海]]は優勝した先場所(秋場所)と[[大相撲令和元年7月場所|先々場所(名古屋場所)]]で合計21勝を挙げており、12勝を挙げれば大関昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝」に到達する勝負の場所となるほか、先場所カド番で負け越して大関陥落となった関脇・[[栃ノ心剛史|栃ノ心]]が2桁勝利を挙げて大関復帰が成るかにも注目が集まった<ref>{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20191109/k00/00m/050/176000c|title=大相撲九州場所、10日に初日 優勝争いは両横綱、貴景勝、御嶽海を中心に繰り広げられそう|newspaper=毎日新聞|date=2019-11-09|accessdate=2019-11-12}}</ref>。


迎えた初日、横綱・[[鶴竜力三郎|鶴竜]]は腰椎すべり症で初日の取組前に休場届を提出。昭和29年3月場所(夏場所)の[[吉葉山潤之輔|吉葉山]]、[[大相撲平成27年3月場所|平成27年3月場所(春場所)]]の鶴竜自身に続く3例目の「横綱の初日休場」となった<ref>{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/11/11/kiji/20191111s00005000003000c.html|title=鶴竜、突然の休場 朝稽古後「腰椎すべり症再発」初日不戦敗は自身2度目|newspaper=スポーツニッポン|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-12}}</ref>。さらに、カド番を脱出したばかりの大関・[[豪栄道豪太郎|豪栄道]]も初日の小結・遠藤戦で左足首を痛めて2日目から休場<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111100218&g=spo|title=大関豪栄道が休場 大相撲九州場所|newspaper=時事通信|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-12}}</ref>。その2日目には関脇以上の5力士(休場の鶴竜と不戦敗の豪栄道を除く)が全て敗れ、三役以上で初日から連勝したのが小結・[[朝乃山英樹|朝乃山]]ただ一人となるという波乱<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10623_R11C19A1000000/|title=白鵬・御嶽海に土、上位陣総崩れ 大相撲九州場所2日目|newspaper=日本経済新聞|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-24}}</ref>。さらに5日目には大関復帰を目指す関脇・栃ノ心が右肋軟骨を骨折して休場し大関への特例復帰を逃し<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111400317&g=spo|title=関脇栃ノ心が休場 大相撲九州場所|newspaper=時事通信|date=2019-11-14|accessdate=2019-11-18}}</ref>、中日にはカド番だった大関・[[髙安晃|安]]が土俵入りの後にぎっくり腰を発症して休場、関脇に陥落することになった<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111800895&g=spo|title=かど番の高安、関脇に転落へ 腰痛で九州場所は再出場せず―大相撲|newspaper=時事通信|date=2019-11-18|accessdate=2019-11-18}}</ref>。
迎えた初日、横綱・[[鶴竜力三郎|鶴竜]]は腰椎すべり症で初日の取組前に休場届を提出。昭和29年3月場所(夏場所)の[[吉葉山潤之輔|吉葉山]]、[[大相撲平成27年3月場所|平成27年3月場所(春場所)]]の鶴竜自身に続く3例目の「横綱の初日休場」となった<ref>{{Cite news|url=https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/11/11/kiji/20191111s00005000003000c.html|title=鶴竜、突然の休場 朝稽古後「腰椎すべり症再発」初日不戦敗は自身2度目|newspaper=スポーツニッポン|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-12}}</ref>。さらに、カド番を脱出したばかりの大関・[[豪栄道豪太郎|豪栄道]]も初日の小結・遠藤戦で左足首を痛めて2日目から休場<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111100218&g=spo|title=大関豪栄道が休場 大相撲九州場所|newspaper=時事通信|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-12}}</ref>。その2日目には関脇以上の5力士(休場の鶴竜と不戦敗の豪栄道を除く)が全て敗れ、三役以上で初日から連勝したのが小結・[[朝乃山英樹|朝乃山]]ただ一人となるという波乱<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10623_R11C19A1000000/|title=白鵬・御嶽海に土、上位陣総崩れ 大相撲九州場所2日目|newspaper=日本経済新聞|date=2019-11-11|accessdate=2019-11-24}}</ref>。さらに5日目には大関復帰を目指す関脇・栃ノ心が右肋軟骨を骨折して休場し大関への特例復帰を逃し<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111400317&g=spo|title=関脇栃ノ心が休場 大相撲九州場所|newspaper=時事通信|date=2019-11-14|accessdate=2019-11-18}}</ref>、中日にはカド番だった大関・[[髙安晃|安]]が土俵入りの後にぎっくり腰を発症して休場、関脇に陥落することになった<ref>{{Cite news|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111800895&g=spo|title=かど番の高安、関脇に転落へ 腰痛で九州場所は再出場せず―大相撲|newspaper=時事通信|date=2019-11-18|accessdate=2019-11-18}}</ref>。


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2020年6月23日 (火) 01:25時点における版

大相撲令和元年11月場所
福岡国際センター
基本情報
会場 福岡国際センター
番付発表 2019年10月28日
開催期間 2019年11月10日 - 11月24日(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 白鵬翔(14勝1敗)
十両優勝 東龍強(11勝4敗)
幕下優勝 照ノ富士春雄(7戦全勝)
三段目優勝 元林健治(7戦全勝)
序二段優勝 北天海葵(7戦全勝)
序ノ口優勝 土佐緑清太(6勝1敗)
殊勲賞 大栄翔勇人
敢闘賞 正代直也
技能賞 朝乃山英樹
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大相撲令和元年11月場所(おおずもうれいわがんねん11がつばしょ)は、2019年11月10日から11月24日まで福岡県福岡市博多区福岡国際センターで開催された大相撲本場所である。

優勝争い

10月27日に新番付が発表され、先場所(秋場所)に関脇・小結陣が全員勝ち越したこともあり、阿炎遠藤に加え北勝富士朝乃山が三役昇進を果たし、平成18年11月場所(九州場所)以来13年ぶりの「4小結」となった[1]。また、関脇・御嶽海は優勝した先場所(秋場所)と先々場所(名古屋場所)で合計21勝を挙げており、12勝を挙げれば大関昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝」に到達する勝負の場所となるほか、先場所カド番で負け越して大関陥落となった関脇・栃ノ心が2桁勝利を挙げて大関復帰が成るかにも注目が集まった[2]

迎えた初日、横綱・鶴竜は腰椎すべり症で初日の取組前に休場届を提出。昭和29年3月場所(夏場所)の吉葉山平成27年3月場所(春場所)の鶴竜自身に続く3例目の「横綱の初日休場」となった[3]。さらに、カド番を脱出したばかりの大関・豪栄道も初日の小結・遠藤戦で左足首を痛めて2日目から休場[4]。その2日目には関脇以上の5力士(休場の鶴竜と不戦敗の豪栄道を除く)が全て敗れ、三役以上で初日から連勝したのが小結・朝乃山ただ一人となるという波乱[5]。さらに5日目には大関復帰を目指す関脇・栃ノ心が右肋軟骨を骨折して休場し大関への特例復帰を逃し[6]、中日にはカド番だった大関・髙安が土俵入りの後にぎっくり腰を発症して休場、関脇に陥落することになった[7]

優勝争いは2日目の黒星の後勝ち星を積み重ねた横綱・白鵬が1敗を守り、それを小結・朝乃山が2敗で追走、さらに3敗で大関・貴景勝と平幕の正代が追う展開で終盤戦を迎える[8]が、12日目に朝乃山が序盤戦で崩れて大関昇進を逃していた御嶽海[9]に敗れて3敗に後退[10]、14日目に御嶽海を下して1敗を守った白鵬が千秋楽を待たずに春場所以来43回目(日本国籍を取得してからは初めて)の優勝を決めた[11]

番付・星取表(幕内)

成績 番付 西 成績
1敗14休 鶴竜 横綱 白鵬 14勝1敗
2敗13休 豪栄道 大関 髙安 3勝5敗7休
9勝6敗 貴景勝 大関    
6勝9敗 御嶽海 関脇 栃ノ心 2勝3敗10休
9勝6敗 阿炎 小結 遠藤 7勝8敗
7勝8敗 北勝富士 小結 朝乃山 11勝4敗
8勝7敗 大栄翔 前頭1 隠岐の海 6勝9敗
8勝7敗 妙義龍 前頭2 明生 6勝9敗
6勝9敗 宝富士 前頭3 友風 3敗12休
8勝7敗 玉鷲 前頭4 琴勇輝 8勝7敗
6勝9敗 碧山 前頭5 竜電 6勝9敗
7勝8敗 阿武咲 前頭6 炎鵬 8勝7敗
6勝9敗 剣翔 前頭7 琴恵光 5勝10敗
8勝7敗 松鳳山 前頭8 佐田の海 7勝8敗
6勝9敗 琴奨菊 前頭9 豊山 8勝7敗
6勝9敗 志摩ノ海 前頭10 正代 11勝4敗
9勝6敗 石浦 前頭11 千代大龍 9勝6敗
全休 逸ノ城 前頭12 隆の勝 10勝5敗
9勝6敗 千代丸 前頭13 10勝5敗
8勝7敗 照強 前頭14 錦木 4勝11敗
5勝10敗 大翔丸 前頭15 大翔鵬 3勝12敗
4勝1敗10休 若隆景 前頭16

脚注

  1. ^ “【大相撲徳俵】九州場所で13年ぶりの小結4人 大関候補に名乗り挙げるのは”. 産経新聞. (2019年11月9日). https://www.sankei.com/premium/news/191109/prm1911090005-n1.html 2019年11月12日閲覧。 
  2. ^ “大相撲九州場所、10日に初日 優勝争いは両横綱、貴景勝、御嶽海を中心に繰り広げられそう”. 毎日新聞. (2019年11月9日). https://mainichi.jp/articles/20191109/k00/00m/050/176000c 2019年11月12日閲覧。 
  3. ^ “鶴竜、突然の休場 朝稽古後「腰椎すべり症再発」初日不戦敗は自身2度目”. スポーツニッポン. (2019年11月11日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/11/11/kiji/20191111s00005000003000c.html 2019年11月12日閲覧。 
  4. ^ “大関豪栄道が休場 大相撲九州場所”. 時事通信. (2019年11月11日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111100218&g=spo 2019年11月12日閲覧。 
  5. ^ “白鵬・御嶽海に土、上位陣総崩れ 大相撲九州場所2日目”. 日本経済新聞. (2019年11月11日). https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK10623_R11C19A1000000/ 2019年11月24日閲覧。 
  6. ^ “関脇栃ノ心が休場 大相撲九州場所”. 時事通信. (2019年11月14日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111400317&g=spo 2019年11月18日閲覧。 
  7. ^ “かど番の高安、関脇に転落へ 腰痛で九州場所は再出場せず―大相撲”. 時事通信. (2019年11月18日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111800895&g=spo 2019年11月18日閲覧。 
  8. ^ “優勝争い上位力士 大相撲九州場所”. 時事通信. (2019年11月20日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112001005&g=spo 2019年11月24日閲覧。 
  9. ^ “御嶽海、早くも5敗 大相撲九州場所”. 時事通信. (2019年11月19日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111901144&g=spo 2019年11月24日閲覧。 
  10. ^ “力ずくの白鵬、冷めたV争い 大相撲九州場所”. 時事通信. (2019年11月21日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019112101220&g=spo 2019年11月24日閲覧。 
  11. ^ “白鵬、日本人として初の優勝 歴代最多43回目、13勝1敗 大相撲”. 毎日新聞. (2019年11月23日). https://mainichi.jp/articles/20191123/k00/00m/050/154000c 2019年11月24日閲覧。