「富山ライトレール」の版間の差分
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2019年7月28日 (日) 23:59時点における版
本社屋(2012年) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒931-8325 富山県富山市城川原三丁目3番45号 北緯36度43分52.74秒 東経137度13分33.29秒 / 北緯36.7313167度 東経137.2259139度座標: 北緯36度43分52.74秒 東経137度13分33.29秒 / 北緯36.7313167度 東経137.2259139度 |
設立 | 2004年4月21日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8230001004630 |
事業内容 |
旅客鉄道事業 一般乗合旅客自動車運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 粟島 康夫 |
資本金 |
4億9800万円 (2019年3月31日現在[1]) |
発行済株式総数 | 9,960株 |
売上高 |
2億9066万5120円 (2019年3月期[1]) |
営業利益 |
△1億2309万4311円 (2019年3月期[1]) |
純利益 |
2239万3635円 (2019年3月期[1]) |
純資産 |
5億1276万8849円 (2019年3月31日現在[1]) |
総資産 |
6億5226万360円 (2019年3月31日現在[1]) |
従業員数 | 26人(2019年3月31日現在[2]) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
富山市 33.1%[3] 富山県 16.1%[3] 北陸電力 10.0% インテック 10.0% 富山地方鉄道 6.0% 北陸銀行 4.8% 富山第一銀行 4.8% 日本海ガス 2.0% 富山商工会議所 2.0% |
外部リンク | http://www.t-lr.co.jp/ |
富山ライトレール株式会社(とやまライトレール、英: Toyama Light Rail Co., Ltd.)は、富山県富山市で富山港線を西日本旅客鉄道(JR西日本)から引き継ぎ、路面電車[4](ライトレール)化した上で運営している第三セクター方式の鉄軌道・バス事業者。本社所在地は富山県富山市城川原三丁目3番45号(城川原駅に隣接)。
沿革
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)4月1日 フィーダーバスの運行主体が、富山市から富山ライトレールに移管。
- 2010年(平成22年) 富山市長の森雅志が「日本初の本格的LRTとなる富山ライトレールを公設民営により整備するなど、公共交通活性化を軸としたコンパクトで持続可能なまちづくりを提唱し、全国地方都市の先駆的モデルとなる取り組みに尽力した」ことで第54回交通文化賞受賞。
- 2020年(令和2年)
鉄軌道事業
路線
以下の路線を運営している。詳細は以下の項目を参照。
軌道区間の都市計画上の名称は「富山ライトレール線」だが、軌道法や鉄道事業法に基づく手続きでは軌道区間、鉄道事業区間ともに「富山港線」の名称がそのまま使われている。
富山駅北駅から奥田中学校前駅の直前までは、道路上に新設された併用軌道を走る軌道区間で、奥田中学校前駅から岩瀬浜駅までが在来の専用軌道を走る鉄道事業区間となる。JR西日本・あいの風とやま鉄道の富山駅高架化後は、既存の富山地方鉄道富山市内軌道線と相互に乗り入れる構想が2010年頃から本格化し[9]、2013年(平成25年)4月26日、国土交通省が富山地方鉄道と富山市による富山市内軌道線延伸事業を認定した際の審議資料では、第二期事業として富山ライトレールとの接続を平成30年度(2018年度)に開業させる方針が盛り込まれていた[10]。2015年12月4日、国土交通省は富山市と富山ライトレール・富山地方鉄道から出されていた軌道運送高度化実施計画の変更を12月7日付で認めると発表した[11]。これによると、軌道延伸工事は2019年度、複線化も含めた完成は2020年度の予定となっている。富山駅北停留場は、既設の富山地方鉄道富山駅停留場(2015年3月14日に移設開業済)に統合される。また、既存区間も含めた富山ライトレールの軌道区間は上下分離がおこなわれ、富山市が軌道施設を保有する形に変更される。
なお、富山港線は元はJR西日本、さらに前はその前身である日本国有鉄道の路線で、国有化前は富山地方鉄道が富岩線として保有していた。また、併用軌道区間内のレールはドイツから輸入された。
車両
- TLR0600形
- →詳細は「富山ライトレールTLR0600形電車」を参照
- 新潟トランシスで製造された2車体連節低床式路面電車で、開業に合わせて7編成が導入された。現在は8編成を保有。
- 一般公募で決まった「ポートラム」という愛称が付けられている。これは「港」(=port)と「路面電車」(=tram)を組み合わせた造語である。
- 外装は立山の新雪をイメージした白色を基調としている。また、フロントガラスの下縁部と乗降口の周囲には、編成ごとに異なるアクセントカラー(虹にちなんだ7色:赤、橙、黄、黄緑、緑、青、紫)が施されている。
- マスコットキャラクターとして、富山県立富山北部高等学校情報デザイン科の生徒によりデザインされた、ネコと電車をモチーフとする「とれねこ」がある。編成数と同じ「7匹」がおり、編成に対応してそれぞれ特徴と性格が設定されている。
- 2018年5月に1編成の増備予定を発表し[12]、2019年3月に導入され3月22日より運行を開始する[13]。
-
富山ライトレール TLR0600形
-
乗客100万人記念ステッカー貼付車両
バス事業
富山港線の蓮町駅・岩瀬浜駅に接続するフィーダーバス2路線を運行している。2006年4月の富山港線の移管開業に合わせて、富山市が試験的に運行を開始した。2007年4月から本格運行となり、運行主体が富山ライトレールに移管された。なお、実際の運行は一貫して、富山地方鉄道に委託されている。
主要経由地
開業後の経営状況
2006年度は、開業が4月であったために固定資産税が発生しなかったことなどから、268万円の当期純利益を計上した。
2007年度は運賃を本来の水準に引き上げたことなどから、418万円の当期純利益を計上した。損益計算書にはフィーダーバスの収支が加えられたが、運行費用は全て富山市からの補助金で賄われるので、実態には変化がない。
2008年度は614万円の当期純利益を、2009年度は3,017万円の当期純利益を[14]、2010年度は2,607万円の当期純利益を計上した[15]。
公設民営ではあるが上下分離ではないため、一般に公開されている損益計算書では各事業の営業費用が全てひとくくりにされている。
今後の予定
2020年3月下旬に予定されている富山駅南北接続事業(路線節参照)完成に先立って、同年2月22日に富山ライトレールは富山市内軌道線(市内電車)を運営する富山地方鉄道に吸収合併される予定[8]。合併後は市内電車と一体で運行される予定となっている[16]。
脚注
- ^ a b c d e f 平成30年度決算公告
- ^ 会社概要 - 富山ライトレール
- ^ a b c “富山地鉄とライトレールが合併 路面電車を一体運行”. 日本経済新聞. (2019年4月25日) 2019年4月29日閲覧。
- ^ 「路面電車化支援のお願い」、富山ライトレール株式会社
- ^ 国土交通省「富山ライトレール株式会社に係る第一種鉄道事業の許可及び軌道事業の特許について」
- ^ 富山ライトレール・富山港線 - Good Design Award
- ^ グッドデザイン賞、2006年度「ベスト15」の顔ぶれ - ITmedia LifeStyle、2006年10月2日
- ^ a b “ライトレールと地鉄が合併”. KNB WEB. 北日本放送 (2019年4月25日). 2019年4月25日閲覧。
- ^ “富山市の路面電車、南北接続の計画策定へ 運行事業者交え協議開始”. 北國新聞 (2010年2月23日). 2010年2月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 富山市及び富山地方鉄道株式会社からの軌道運送高度化実施計画認定申請に係る審議(第1回) 資料2 (PDF) - 国土交通省、2013年3月28日
- ^ 富山市、富山地方鉄道(株)及び富山ライトレール(株)申請の軌道運送高度化実施計画の変更認定について - 国土交通省報道発表(2015年12月4日)
- ^ 『南北接続へ 1編成追加 7色ライトレール 次は何色? 富山市 開業後初』北日本新聞 2018年5月26日1面
- ^ 『風車 ポートラムに新色が登場』北日本新聞 2019年3月17日37面
- ^ 富山ライトレール過去の決算 (PDF)
- ^ 富山ライトレール22年度損益計算書 (PDF)
- ^ “富山市の路面電車 南北接続後は富山地鉄が運転”. 日本経済新聞. (2018年9月4日) 2019年4月29日閲覧。