「Nimoca」の版間の差分
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[[祐徳バス]]では2019年(平成31年)3月1日に全線において導入された<ref>[https://www.city.saga.lg.jp/main/51342.html 祐徳バス全路線で交通系ICカードが利用できるようになります! |
[[祐徳バス]]では2019年(平成31年)3月1日に全線において導入された<ref>[https://www.city.saga.lg.jp/main/51342.html 祐徳バス全路線で交通系ICカードが利用できるようになります! ~2019年3月1日「nimoca」サービス開始~] - 佐賀市</ref>。 |
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nimocaを使い、同一停留所で祐徳バス同士を90分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が80円割引される。 |
nimocaを使い、同一停留所で祐徳バス同士を90分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が80円割引される。 |
2019年3月29日 (金) 00:02時点における版
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒810-0001 福岡市中央区天神一丁目11番17号 |
設立 |
2007年5月30日 (西鉄カード株式会社) |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 2290001029479 |
事業内容 | ICカードの発行・管理 |
代表者 | 代表取締役社長 城代寛昭 |
資本金 | 1億2,640万円 |
主要株主 | 西日本鉄道株式会社 100% |
外部リンク | https://www.nimoca.jp/company/ |
nimoca(ニモカ)は、西日本鉄道(西鉄)の完全子会社である株式会社ニモカなどが発行する、九州地方を中心とした各地域の鉄道・バス事業者で導入されているサイバネ規格のICカード乗車券である。
概要
2008年(平成20年)5月18日、西鉄においてサービスを開始した非接触型ICカードで、鉄道・バスの乗車カードに加え、電子マネーとしても利用出来る。導入当初は西鉄電車・西鉄バスの乗車カードおよび西鉄グループの商業施設における電子マネーとしての性質が強かったが、大分(別会社を設立、詳細別記)・熊本・宮崎・函館に展開するなど、近年は西鉄グループ以外、さらには九州以外でも導入が進んでいる。エリアの拡大に当たっては、導入エリアを単純に拡張するのではなく、新たに交通系ICカードを導入する地域へシステムをパッケージとして提供する形でサービス展開を図っているのが特徴といえる。
2010年(平成22年)3月13日から、SUGOCA(JR九州)、はやかけん(福岡市地下鉄)、Suica(JR東日本・東京モノレール・東京臨海高速鉄道他)との相互利用が開始[1]、2013年(平成25年)3月23日には交通系ICカード全国相互利用サービスにも加わり、PASMO、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、Kitacaと相互利用を開始している[2]。
名称の由来は、Nice Money Card の略(NiはNishitetsuのNiを兼ねている)と「バスにも、電車にも、買物にも、いろいろ使えるオールラウンドなカード」という意味が込められている。サイバネ規格を採用したICカードの中で最初に多区間におけるバス定期乗車券の機能を搭載する。
カードの裏面の右下に記載の番号は「NR」で始まる15桁の英数字である。
イメージキャラクターはフェレット。特に名前はつけられていない。デザインはスケアクロウマンやモダンペッツで知られるplay set products。フェレットは、2008年(平成20年)6月5日、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された、映画「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」のジャパン・プレミアのレッドカーペットに、大阪・道頓堀の「くいだおれ太郎」や中日ドラゴンズの「ドアラ」と並んで、インディ・ジョーンズのトレードマークである“帽子”と“ムチ”を携えて登場した[3]。
発行枚数は2016年(平成28年)10月18日に300万枚を突破した[4]。
導入事業者
以下の各鉄軌道・バス事業者が導入している(一部路線のみの導入の事業者も含む、詳細な利用範囲は後述)。
利用範囲
鉄軌道
西鉄
天神大牟田線、太宰府線、甘木線の全61駅ではサービス開始当初から導入し、貝塚線各駅では、貝塚駅で接続している福岡市地下鉄のICカード「はやかけん」と「nimoca」の相互利用開始にあわせる形で2010年(平成22年)3月13日にサービス開始した[5]。
ICカード対応の新型自動改札機(緑色)でのみ通れるようになっており、従来の自動改札機(青色)はICカード非対応であるため通過出来ない。nimoca対応・非対応の自動改札機が混在している改札口では、このように色での区分の他、新型自動改札機の下部と手前にnimoca対応のステッカーを掲示する事で識別出来るようにしている。
自動改札機が設置されていない駅ならびに無人駅では、出入口にあるICカード専用の簡易改札機にカードをタッチする事になる。櫛原駅など一部の小駅ではnimoca導入当初に新型自動改札機が導入されず、ICカード非対応の自動改札機の手前に簡易改札機を設置していたが、現在は新型自動改札に交換され、簡易改札機も撤去されている。この場合、nimocaでの入出場時は簡易改札機、磁気券での入出場時は自動改札機と使い分ける形となっていた。
nimocaエリア内では残額が初乗り運賃に満たない場合でも入場出来るが、残額が10円未満の場合は入場出来ない。
天神大牟田線・貝塚線の一部の駅(春日原駅・西鉄久留米駅・試験場前駅・大善寺駅・西鉄柳川駅・貝塚駅)ではnimoca利用者を対象とした駐車料金割引サービスが行われている。駅周辺の指定駐車場利用日に西鉄電車を利用した場合に適用対象となり、割引額はいずれの駅も200円となっている。
熊本市電
熊本市電全線で利用可能。2014年3月28日に「でんでんnimoca」の名称で導入している[6][7]。同局では1998年より市営バス(2014年度限りで廃止)・熊本都市圏の民営バスと共通の磁気式プリペイドカード「TO熊カード」を導入していたが、これの代替としてICカードを導入するにあたり、カード事業者の公募を行ったが、応募したのは(株)ニモカ1社だけだったため再公募をおこなった。しかし、結局同社以外の応募はなく、nimocaが採用される事になった[8]。交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応する[7]。
熊本市電は運賃が全線均一で整理券は発行しないが、nimocaを使用する場合は、入口のICカードリーダーにタッチして乗車し、降車時に運賃箱に設置されたICカードリーダーにて精算処理を行う。
TO熊カード同様、辛島町電停での20分以内のA・B系統相互乗り換え時には乗換券の発行を受けずにカードでの乗車・精算処理のみで運賃が通算される他、市電同士を60分以内に乗り継ぐ場合は大人20円の乗り継ぎ割引が受けられる。
2014年10月1日より定期券がでんでんnimocaに移行した[9]。
熊本市電では熊本県内の私鉄・バス各社が導入している熊本地域振興ICカード(通称:くまモンのIC CARD)も利用可能である。熊本都市圏の民営バス各社は導入コストが抑えられる事や独自のポイントサービス付与が可能である事を理由として[10]、市電と異なり県内限定の独自ICカードを導入した。その後、2015年8月7日に熊本市電(熊本nimocaエリア)でくまモンのIC CARDの片利用を開始し[11]、2016年3月23日より交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードのくまモンのIC CARDエリアでの片利用を開始してエリア限定相互利用の形となっている。
筑豊電気鉄道
筑豊電気鉄道全線・全駅で利用可能。2015年3月14日に導入した。熊本市電同様、乗車時および降車時に車内のICカードリーダーにタッチして精算する。
導入と同時に定期券もnimocaでの発行に変更されている他、以下の独自サービスを導入している。
- 筑豊中間駅・楠橋駅で30分以内に乗り換える場合、直通運賃で精算
- おとなり割引 - 隣の駅までの1駅間(黒崎駅前駅 - 熊西駅間および楠橋駅 - 木屋瀬駅間の2駅間を含む)を乗車した際の引き去り額は120円(従来の「おとなりきっぷ」の代替)
- ちくバス天神乗り継ぎポイント - 通谷駅・筑豊直方駅で大人通常運賃で福岡発着高速バスと乗り継ぐ場合にセンターポイント200ポイントを付与(従来の「ちくバス天神きっぷ」の代替)
- ちくバス乗り継ぎポイント - 西鉄一般路線バスと乗り継ぐ場合にセンターポイントを付与
函館市電
函館市電全線・全駅で2017年(平成29年)3月25日に「ICAS nimoca」(イカすニモカ)の名称で導入[12][13][14][注 1]。熊本市電・筑豊電鉄同様、乗車時および降車時に車内のICカードリーダーにタッチして精算する。
これは、函館バスとの共通利用を前提として函館市が実施したIC乗車券委託事業者を選定する公募型プロポーザルでニモカ、西鉄、西鉄エム・テック、西鉄情報サービスの4社による企業体が選定された[15]事を受けて導入されるもので、2017年3月15日以降、函館市企業局交通部庁舎と函館バスの営業所や案内所、指定の取扱店などで発行される。また、無記名式カードの車内販売は、サービス開始当日からの対応となる。ネーミングは函館市電で導入されていた磁気式乗車カード「イカすカード」の名前を踏まえたもので、ICASは「Intelligent CArd System」の略とされている。
ICAS nimocaを含むすべてのnimocaでの利用時に、以下の乗継割引が行われる(nimoca以外の交通系ICカードでは適用外)[16][17]。
- 市電同士を同一停留場で60分以内に乗り継いだときに2乗車目以降の運賃が一律160円割引(回数制限無し)される。
- 市電 - バス間を乗り継ぎ指定停留場(函館駅前・昭和橋・五稜郭公園前・深堀町・競馬場前・湯の川)で60分以内に乗り継いだときに、バス運賃から50円を引いた額(最大160円)が割引される。
なお、箱館ハイカラ號については、全国交通系ICカードのうちPiTaPaでの利用に対応しない他、乗り継ぎ割引が適用されない[18]。
導入からおよそ1か月後の4月23日時点での発行枚数は、函館市交通部が1934枚、函館バスが4188枚で、その他の交通系ICカードを含めたカード利用率は函館市交通部が約10%、函館バスが約7%となっていた[19]が、現在は後述するIC定期券の導入や各種施策によって利用率が増加傾向にある。
バス
西鉄バス
西日本鉄道ならびに分離子会社(西鉄バス参照)の全ての一般路線で使用可能で、高速バス(西鉄高速バス)は近距離路線(後述)のみ利用出来る。コミュニティバスは太宰府市のまほろば号、那珂川市のかわせみバス、春日市のやよい号、宗像市のふれあいバス、大野城市のまどか号、小郡市の七夕ふれあい号、基山町のきやまコミュニティバスけやき台・高島線が対応している[20][21][22][23][24]。
対応車両には順次、前面下部と乗り口横にそれを示すステッカーを貼付した[注 2]。しかし全車対応が完了した現在では、前面のステッカーの新規貼付をせず、側面のステッカーも相互利用を告知するものに改めている。
定期券類のnimoca対応は、2009年3月16日の福岡地区を皮切りに始まり、11月9日に完了した。
バスカード・よかネットカードで導入されていた乗継割引制度は、nimocaにもそのまま引き継がれている。
昭和自動車
昭和自動車(昭和バス)では一般路線(糸島市コミュニティバス、相知コミュニティバス、広滝スクールバス、乗合タクシー路線を除く)および高速バス「いと・しま号」「からつ号」「いまり号」で使用可能。福岡地区および高速バスでは2010年(平成22年)2月27日から西鉄グループ以外の交通事業者として初めて導入し、佐賀地区では2018年(平成30年)3月12日から導入している[25]。
佐賀県内の唐津大手口バスセンター・唐津営業所・伊万里営業所では2017年9月4日より佐賀県オリジナルデザインの「tsu-tsu-nimoca」を発売している[26]。
2018年8月21日より西鉄やJR九州バスなどで採用されている乗り継ぎ割引を導入した[27]。nimocaを使い、同一停留所で昭和バス同士を90分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が80円割引される。乗り継いだ後の運賃が180円未満であった場合は100円になる。糸島市内路線(200円均一)は対象外となる。
昭和バスの定期券はnimocaに搭載出来ない。
大分交通・大分バス・亀の井バス
大分市内を中心にバスを運行する上記3社では、(株)ニモカや大分の地場企業らと共同出資し、システムの管理運営を行う「大分ICカード開発株式会社」を設立。「めじろんnimoca」の名称で大分交通・大分バスでは2010年(平成22年)12月26日より、亀の井バスでは2011年(平成23年)3月20日よりそれぞれ導入した。3社の一般路線の他、大分交通の運行する空港連絡バス「エアライナー」「佐臼ライナー」でも利用可能(ノースライナー・湯布院高速リムジンバスでは利用不可)[21]。
当初はクレジットカード機能付きのものを除き大分県の応援団"鳥"である「めじろん」を入れたオリジナルデザインのカードを発行していたが、在庫がなくなって以降、案内上では「めじろんnimoca」の呼称を残しながらも西鉄などと同一デザインのnimocaを発売している。
nimocaを使い、同一停留所で上記3社バス同士を60分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が60円割引される。乗り継いだ後の運賃が160円未満であった場合は100円になる。
日田バス
日田バスでは同社の運行する高速バス全路線と、日田市内循環バス「ひたはしり号」で利用可能[28]。
2009年7月24日に福岡 - 日田線「ひた号」にnimocaを導入した。導入当初は日田発の朝の3便と福岡発の夕方~夜の3便が利用出来なかったが、2012年3月31日よりこれらの便でも利用が可能になったため、現在は全便で利用が可能となっている[29]。
すでに西鉄バスにおいてnimocaが利用可能なエリアに乗り入れていた久留米 - 浮羽 - 日田 - 高塚間と朝倉街道 - 杷木 - 日田 - 高塚間の急行路線でも利用が開始されたが、2012年と2013年にこれらの急行バスが廃止された。
JR九州バス
JR九州バスの直方線(宮若市コミュニティバスを除く)で利用可能[30]。
2013年(平成25年)4月1日に当時運行していた「駅バスふくま〜る」を含めて導入された。JR九州バスの親会社である九州旅客鉄道では独自の交通系ICカード「SUGOCA」を導入している。相互利用によりSUGOCAでも利用可能であるが、SUGOCAのポイントサービスの対象とはならない。
nimocaを使い、同一停留所でJR九州バス同士を60分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が80円割引される。乗り継いだ後の運賃が180円未満であった場合は100円になる。
宮崎交通
宮崎交通では一般路線全線で利用可能である。
2015年(平成27年)11月14日に導入された[31]。宮崎交通では2002年から独自のICカード「宮交バスカ」を導入していたが、交通系ICカードの全国相互利用を行うためにnimocaに切り替える事となった。定期券・悠々パス・宮崎市敬老バスカを含めて2015年度中にnimocaに移行した(2016年3月31日までは「nimoca」「宮交バスカ」の併用が可能であった)。
nimocaを使い、同一停留所で宮崎交通バス同士を90分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が30円割引される(運賃100円の区間は除く)。
nimoca導入開始時にオリジナルデザインの「みやこうnimoca」を枚数限定で発売したが、それ以後は西鉄などと同一デザインのnimocaを発売している。
佐賀市営バス
佐賀市営バスでは2017年(平成29年)2月16日より全線において導入された[32]。2018年(平成30年)3月1日より定期券もnimocaでの発売となった[33]。
昭和バスと同様、2017年9月4日より佐賀県オリジナルデザインの「tsu-tsu-nimoca」を佐賀駅バスセンターと交通局局舎で発売している[26]。当面の間は通常版のnimocaと平行して販売する予定。
nimocaを使い、同一停留所で佐賀市営バス同士を60分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が50円割引される。
函館バス
函館バスでは2017年(平成29年)3月25日に函館市電と同時に「ICAS nimoca」を導入した[12][13][14][34][注 1]。市電との乗り継ぎ割引(前述)の他、函館バス同士の乗り継ぎ割引(同一停留所及び乗継指定停留所で60分以内に乗り継いだ場合、前後のバス運賃のうち、安い方の運賃から50円を引いた額(最大160円)を割引)が適用されている。
祐徳バス
祐徳バスでは2019年(平成31年)3月1日に全線において導入された[35]。
nimocaを使い、同一停留所で祐徳バス同士を90分以内に乗り継いだ場合は乗り継いだ後のバスの運賃が80円割引される。
高速バス・特急バス
西鉄グループが運行に関与する以下の近中距離高速バス・特急バス路線(予約が不要な路線)で利用可能[21]。※印は西鉄グループ運行分のみnimocaに対応。
- 福岡県内路線
- 福岡 - 北九州線(なかたに号、ひきの号、いとうづ号、なかま号、福岡空港線)
- 福岡 - 津田・苅田・行橋線
- 福岡 - 直方線
- 福岡 - 飯塚・後藤寺・伊田線
- 福岡空港 - 久留米線
- 福岡空港 - 大牟田・荒尾線
- 小倉 - 直方線
- 北九州空港エアポートバス(小倉 - 北九州空港線、折尾・黒崎 - 北九州空港線)
- 福北リムジンバス(福岡 - 北九州空港)
- 九州島内路線他
タクシー
西鉄タクシーグループ各社のうち、福岡西鉄タクシー、柳川西鉄タクシー、久留米西鉄タクシーがnimocaに対応している。いずれもnimocaでの料金支払いが可能である他、ポイントサービスがある。
久留米西鉄タクシーでは2009年5月18日より導入した[36]。導入するのは久留米西鉄タクシーが保有する小型車両全172台(鳥栖営業所の16台は除く)となっている。
福岡西鉄タクシーは同じく福岡市内の東福岡西鉄タクシーとともに2012年7月1日に導入した[37]。その後、東福岡西鉄タクシーは福岡西鉄タクシーに吸収合併された。
柳川西鉄タクシーは2015年12月21日に導入[38]。
この他西鉄グループ以外で導入しているタクシー事業者がある[39]。またSUGOCAとの相互利用として利用可能なタクシー事業者もある。
商業施設
商業施設については、西鉄電車各駅・西鉄天神高速バスターミナル・久留米バスセンターの売店や西鉄ストア・スピナ・スピナマートなど、西鉄グループの商業施設を中心に順次対象店舗を拡大している。また、西鉄グループ以外でも博多大丸(福岡天神店及び福岡空港店)、福岡三越、岩田屋本店、福岡パルコ(一部店舗)などの天神地区の商業施設や天神大牟田線沿線のフタタ・福岡 ヤフオク!ドーム[40](ポイント付与の対象外)などでの利用を拡大している。
コンビニエンスストアでは、福岡県・大分県内のローソンに導入している[注 4]。
また、ショッピングサービスでもSUGOCA・はやかけん・Suicaなど「全国相互利用サービス」対応カード(PiTaPaを除く)との共同利用を行っており、各ICカードの利用可能な商業施設でも利用可能となっている。
電子決済
2014年7月22日からWii Uの支払い決済に、PiTaPaを除く他の全国相互利用サービス対応の交通系電子マネーと共に利用出来るようになった[44]。
種類
以下の種類がある。
nimoca、スターnimoca
クレジットカード機能のないnimoca。西鉄電車・バスの定期券(エコルカード・ひるパス・ひるパスロング・グランドパス65・得パスを含む)を搭載する事ができ、券面に区間および期限が印字される。昭和バス・相互利用他社の定期券は搭載出来ない(ただし西鉄電車・地下鉄連絡定期券など一部を除く)。
小学生以下を対象とした小児用カードと、障がい者(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳所持者)を対象とした「障がい者用カード」の設定がある[注 5]。定期券発売所などでのみ購入でき、所定の申込用紙に住所・氏名・電話番号・生年月日などを記入し、登録する事が必要。小児用カードはnimoca導入全事業者および相互利用対応の各事業者において小児運賃で運賃が引き去られる。障がい者用カードは鉄道・バス利用時に障害者手帳を提示しなくても自動的に割引運賃で運賃が引き去られるが、相互利用・片利用の他社では利用出来ない。
nimocaは記念カードを定期券や記名カードにする事が出来る。ただし、デザインnimocaとして発売されたカードを除く(後述)。
- nimoca(めじろんnimoca、でんでんnimoca、ICAS nimoca、tsu-tsu-nimoca)
- 無記名式のカードで会員登録不要。電車やバスの利用でのみポイントが加算される。また、事後の会員登録(無料)によりスターnimocaへの変更も可能。販売価格は2,000円、そのうちデポジットが500円含まれており、残り1,500円分が使用可能である。デポジットの500円は解約時に返還される。
- バス車内、駅券売機、電車(函館市電・熊本市電・筑豊電鉄)車内および福岡県内のローソンでは(無記名式の)nimocaのみ発売する。
- スターnimoca(スターめじろんnimoca、スターでんでんnimoca、スターICAS nimoca)
- 記名式のnimocaで、あらかじめ会員登録が必要となる代わりに紛失時の再発行も可能。nimoca加盟店における買い物でもポイントが加算される。販売価格などは通常のnimoca同様であるが、券面に氏名・性別と★マークが印字される。
- 西鉄グループの商業施設(にしてつストア・レガネット・スピナ・スピナマート)でも発売する。
クレジットカード付きnimoca
クレジットカード機能のあるnimoca。各銀行のクレジット一体型キャッシュカードにnimoca機能を追加したカードを含む。西鉄電車・バスの定期券など、nimoca・スターnimocaと同様に定期券を搭載可能で、カード裏面に区間および期限が印字される。
クレジットの有効期限到来に伴う差替については、取扱窓口で新旧カード両方を提示し、旧カードから新カードにチャージ残高を含むデータの移行を行う事で、新カードのアクティベーションが行われる形となり、その時点で新カードが利用可能となる。
- クレジットnimoca
- クレジットカード機能付のnimoca。直接、クレジットカード会社へ申込が必要。紛失時の再発行も可能。クレジットでの利用分もポイントが加算(クレジット使用時は加盟店であっても、加盟店ポイントはつかない場合あり)される。カード内のストアードフェア額が設定した金額を下回ると自動的にクレジット決済でチャージされるオートチャージ機能がある。クレジットカードからのチャージ方法は自動改札機(入場時)およびバス車載機(降車時)によるオートチャージと、一部商業施設や駅に設置している新型ポイント交換機でのクイックチャージ[45]のみで、それ以外の機器や窓口、商業施設では不可。5社5ブランド(クレディセゾン(《セゾン》ブランド/VISA付帯)、三井住友カード(VISA付帯)、ジェーシービー、三菱UFJニコス(NICOSブランド/VISAまたはMasterCard付帯))、FFGカード(VISA付帯)のカードが用意されている。
- JMB nimoca
- クレジットnimocaの機能に加えて、JALマイレージバンク及びJAL ICサービスの機能も有する。同カードのみ、JALのマイルとnimocaのポイント(センターポイントのみ)の相互交換に対応する。VISA付帯で、発行はFFGカード。
- arecore nimoca
- 福岡銀行及び熊本銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「arecore カード」(アレコレカード)に、nimoca機能を追加したカード。福岡銀行は2010年12月20日取り扱い開始[46]、熊本銀行は2014年12月中旬開始[47]。福岡銀行及び熊本銀行(熊本銀行については、クレジットの発行会社はFFGカード)発行で、西鉄の窓口では発行を受け付けない。VISA付帯。クレジットnimocaと同等の機能に加え、同行のサービスである「マイバンク」のステップにより、年に一度ボーナスポイントが加算される。他のarecoreカード(2013年9月2日取り扱い開始の「arecore SUGOCA」を含む)との同時所持不可。
- 2012年8月6日には通常タイプのカード(クラシックカード)に加え、特典が付加されたゴールドカード(arecore nimoca GOLD)の設定が追加された[48]。
- ALL IN ONE nimoca
- 西日本シティ銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「ALL IN ONE カード」(オールインワンカード)に、nimoca機能を追加したカード(クレジットの発行会社は九州カード)。2013年9月2日取り扱い開始[49]。九州カード発行で、西日本シティ銀行の窓口でのみ発行を受け付け、西鉄の窓口では発行を受け付けない。クレジットnimocaと同等の機能を備える。VISA付帯。「ベーシック(一般)カード」の他、発行当初より「ゴールドカード」「キャンパス(学生)カード」「家族カード」の設定がある。他のALL IN ONEカード(「ALL IN ONE JQ SUGOCA」を含む)との同時所持不可。
- MUSBO nimoca
- 福岡中央銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「MUSBOカード」(ムスボカード)に、nimoca機能を追加したカード。2014年12月15日取り扱い開始[50]。同行とFFGカードの共同発行で、西鉄の窓口では発行を受け付けない。クレジットnimocaと同等の機能を備える。VISA付帯。「クラシック(一般)カード」の他、発行当初より「ゴールドカード」の設定がある。他のMUSBOカードとの同時所持不可。
- moteca-de-nimoca
- 佐賀銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「moteca」(モテカ)に、nimoca機能を追加したカード。JCBは2015年5月18日、VISAは2015年8月31日より取り扱いを開始した[51]。西鉄の窓口では発行を受け付けない。クレジットnimocaと同等の機能を備える。JCBもしくはVISA付帯。「一般カード」の他、「ゴールドカード」の設定がある。他のmotecaとの同時所持不可。
- taiyo patona nimoca
- 宮崎太陽銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「taiyo patona」(タイヨウ パトナ)に、nimoca機能を追加したカード。2015年11月2日より取り扱いを開始した[52]。西鉄の窓口では発行を受け付けない。クレジットnimocaと同等の機能を備える。VISA付帯。「クラシックカード」の他、「ゴールドカード」の設定がある。他のtaiyo patonaとの同時所持不可。
- YM CARD nimoca
- 北九州銀行のクレジット一体型キャッシュカードである「YM CARD」(ワイエムカード)に、nimoca機能を追加したカード。2016年7月25日より取り扱いを開始する[53]。西鉄の窓口では発行を受け付けない。クレジットnimocaと同等の機能を備える。JCB付帯。「一般カード」の他、「ゴールドカード」の設定がある。「YM CARD JCB」との同時所持不可。
- ANA VISA nimoca
- 全日本空輸(ANA)との提携カードで、三井住友カード発行[54]。2017年12月13日より取り扱い開始。クレジットnimocaの機能に加えて、SKIPサービスに対応。ANAのマイルとnimocaのポイントへの相互交換及び三井住友カードのワールドプレゼントポイントのANAマイル交換にも対応する。
デビットカード付きnimoca
デビットカード機能のあるnimoca。各銀行のデビットカード一体型キャッシュカードにnimoca機能を追加したカード。西鉄電車・バスの定期券など、nimoca・スターnimocaと同様に定期券を搭載可能で、カード裏面に区間および期限が印字される。
- Debit+ nimoca
- 福岡銀行のJCBデビットカード一体型キャッシュカードである「Debit+」(デビットプラス)に、nimoca機能を追加したカード。ゴールドカードの設定がある他、クレジットnimoca同様オートチャージ(選択制)及びクイックチャージの利用も可能。
デザインnimoca
表面に任意のデザインを施す事の出来るnimoca。企業・団体などが記念カードやイベント用カードとして制作する事を目的としており、法人からのみの受付で、500枚以上での申し込みが必要。チャージ額は申込者が任意に設定可能。デポジットはない。記名式カードにしたり、定期券を搭載したりする事は出来ない。
nimoca付き学生証・会員証
Jリーグ・アビスパ福岡では、ファンクラブ「AVIGO!」の会員証の一部をnimoca付き会員証「AVISPA-nimocaカード」として発行していた[55]。Jリーグ全試合対象観戦記録システム「ワンタッチパス」に対応している。「AVISPA-nimocaカード」の新規発行は2016年シーズン限りで終了しているが、それ以前に「AVISPA-nimocaカード」を使用しているファンクラブ会員は継続使用出来る。
nimoca付き学生証は以下の各学校で導入している[56]。
- 福岡女学院大学(大学院・短期大学部含む) - 2011年3月25日より学生証・IDカードの機能を付帯したnimocaを導入した[57]。
- 純真学園大学・純真短期大学 - 2012年9月20日より導入。
- 筑紫女学園中学校・高等学校 - 2015年春より身分証明書・校内システムIDカードの機能を付帯したnimocaを導入した[58]。
- 学校法人麻生塾 - 2017年春より麻生専門学校グループ12校に学生証・校内システムIDカードの機能を付帯したnimocaを導入した[59]。
チャージ
nimocaのチャージはICカードチャージに対応した券売機や精算機、バスや電車の運賃箱、駅や商業施設等に設置されているチャージ機、交通系ICカードチャージに対応したレジのある商業施設やコンビニエンスストア等で行う事が出来る。チャージ可能な金額は1,000円以上20,000円まで(1,000円単位)。ただし、バス・電車内では残高が10,001円以上の時はチャージ不可となっている。なお、一部駅で運用している新型券売機及びチャージ機では10円単位でのチャージも可能。
クレジットカード機能搭載nimocaで使用出来る機能であるオートチャージについては、一日の限度額が10,000円、1か月50,000円までチャージが可能である。
2015年4月1日からはクレジットカード機能搭載nimocaに限り、新型ポイント交換機で素早くチャージ出来るクイックチャージサービスがスタートした[45]。
2018年10月15日より、セブン-イレブンやイトーヨーカ堂などに設置のセブン銀行ATMにてnimocaを含めた交通系電子マネーのチャージも可能になった。
ポイント
各nimocaにはポイント機能がついており、利用金額によってポイントがたまる。たまったポイントは、1ポイント1円換算でSF(ストアードフェア)として使う事が出来る。電車・バス・買い物(スターnimoca・クレジットカード機能搭載nimocaのみ)・クレジット利用(クレジットカード機能搭載nimocaのみ)でポイントがつく。買い物の場合は支払いがnimocaではなく現金やクレジットでもかまわない(一部店舗は電子マネー利用のみ)。電車・バス利用でついたポイントは「カードポイント」、買い物・クレジット利用でついたポイントは「センターポイント」とそれぞれポイントの種類が異なる。また、それぞれ加算率が異なる。
カードポイントは多機能券売機・バス車内等の各所で交換出来るが、センターポイントに関しては駅窓口・定期券発売所・バス営業所・ポイント交換機のみでの交換となる。また、バス車内でチャージした場合は、チャージした時点でカードポイント分を自動的に交換する機能を備えている。
各ポイントの有効期限は、付与日翌年の12月31日まで。
カードポイント
- 西鉄電車 - 月の乗車回数によって付与率が異なる。20回までの分が運賃引落額の1%、21から40回までの分が2%、41回以上の分は3%。
- 西鉄電車以外の鉄軌道・バス - 付与率は西鉄バス・まどか号・JR九州バス・大分バス・大分交通・亀の井バス・日田バス・熊本市電・筑豊電気鉄道・佐賀市営バス・祐徳バスは運賃引落額の2%、函館市電・函館バスは運賃引落額の3%、昭和バスは運賃引落額の5%。これに加え、当月利用金額が2,000円毎にボーナスポイントがつく。ただし、対象金額は10,000円ごとにリセットされる。宮崎交通ではカードポイントは付与されない。
- タクシー - 久留米市内の西鉄タクシー(久留米西鉄タクシー)のみ。利用総額・回数などに関係なく100円ごとに3ポイントがつく。ボーナスポイントはない。
なお、ポイント付与の際1ポイント以下(小数点以下)の端数は切り捨てとなる。加算タイミングは即時。
センターポイント
- 加盟店ポイント(スターnimoca・クレジットカード機能搭載nimocaのみ) - 対象外店舗を除き、基本的に税抜200円毎に1ポイント。ただし、西鉄グランドホテルとソラリア西鉄ホテル、フタタおよびベスト電器店舗では100円毎に、西鉄エム・テック博多北工場では300円毎に1ポイント。
- クレジットポイント(クレジットカード機能搭載nimocaのみ) - クレジット利用1,000円毎に3ポイント。オートチャージ利用分も対象になる。
- 西鉄電車・西鉄バスなどで、乗り継ぎなどの特定の方法で利用した場合にもセンターポイントが付与される。
- ポイント移行 - 他社ポイント、JMB nimoca及びANA VISA nimocaでマイルから移行した場合もこのセンターポイントになる。
加算タイミングは翌日以降。
nimoca導入による従来サービスの変化
「nimoca」導入に伴い、磁気式の定期券・回数券類の一部では発売が終了したり取扱縮小が進んでいる。
- 2008年9月30日限りで西鉄福岡(天神)駅 - 西鉄二日市駅間内の区間限定の回数券方式カード「パルカード40」を発売終了。
- よかネットカード・バスカードは、2009年9月30日限りで定期券発売所・バス関係の窓口で発売を終了、2010年3月31日限りで西鉄バスでの取り扱いを終了し、西鉄電車・福岡市地下鉄の各駅での発売を終了して発売を完全に終了した[60]。
- 西鉄電車の通勤・通学定期券はnimoca非搭載の磁気定期券でも発券可能。貝塚線を除き、nimocaサービス開始と同時にIC定期に対応した。
- 福岡地区バス定期券と電車・バス乗り継ぎ定期券、福岡都心フリー定期券、福岡都心100 円エリアフリー定期券並びに福岡都市圏エコルカードは、福岡地区導入完了の翌日となる2009年3月16日からnimocaに対応。
- 筑後地区のバス単独定期券と電車・バス乗継定期券は、導入が完了した事業拠点から順次nimocaに対応。
- 筑豊地区のバス定期券は、筑豊地区へのnimoca一斉導入翌日となる2009年6月から順次nimocaに対応。
- 北九州地区のバス定期券、得パスは、2009年9月後半以降にnimoca対応[61]。
- 筑豊エコルカード、グランドパス65並びにひるパスは、全車両導入が完了してからの2009年11月9日にnimoca対応[62]。
- 函館市企業局交通部と函館バスについては、ICAS nimocaの導入に伴って以下の対応が取られている。
- 函館市企業局交通部
- 函館バス
- 2018年(平成30年)4月1日からは、これまでの紙製各種定期券に代えてICAS nimocaを使用した各種IC定期券が更新時より順次導入され[66][67]、それに伴って乗車範囲が従来の函館市内の限定路線から変更、および函館市・北斗市・七飯町の一部区間を乗車可能範囲とした各種フリーエリア乗車定期券が販売されている。なお、定期券のうち「暦日定期券」について、2018年3月31日まで券面の区間に関係なく土曜・日曜・祝日に渡島・檜山管内の函館バス営業全線を、使用者本人は無料、同区間利用同伴者1名について半額(端数切り上げ)で利用出来るキャンペーンを行っていたが、IC定期券導入に伴ってこのキャンペーンは終了した。
- 「バスカード」・「バス・市電共通乗車カード」・「回数券」は2018年3月31日をもって販売を終了した。なお、すでに手に入れている分については2020年3月31日まで使用出来る。
- 函館市電・函館バス共通
- 函館市在住者における「高齢者交通料金助成事業」と「函館市障害者等外出支援事業」のこれまでの磁気カードや紙製利用証に代えて、登録手続きを行ったスターICAS nimocaまたは障がい者用ICAS nimocaを利用した、利用実績を基にポイント返還の形で助成する方式に変更される事が告知され、2018年(平成30年)4月1日から導入されている[68][69]。ただし、箱館ハイカラ號の利用については助成対象外となっている[70][71][72][73][74]。
相互利用
2016年3月23日現在、以下のICカードとの相互利用・片利用を実施している。
- 相互利用
- 交通系ICカード全国相互利用サービス(2013年3月23日より)に参加している以下のカードとの相互利用を実施している(当該カードのエリアでnimocaを利用でき、nimocaのエリアで当該カードを利用出来る)。
- エリア限定相互利用
- 以下はエリア限定相互利用(当該カードのエリアでnimocaを利用でき、nimocaの一部のエリアでのみ当該カードを利用出来る)となるカードである。
- 熊本地域振興ICカード - 熊本県内の私鉄・バス(電子マネーは対象外)
- 片利用
- 以下は片利用(当該カードのエリアでnimocaを利用出来るが、nimocaのエリアで当該カードを利用出来ない)となるカードである。
上記の相互利用の各カードを導入していても、全国相互利用サービスに非対応のため、nimocaが使用出来ない事業者・路線が存在する(千葉都市モノレール、PiTaPaエリアの一部の事業者[75]など)。またグリーン車Suicaシステムなどのようにnimocaで利用不可能なサービスもある。
相互利用の対象は、ストアードフェア機能と電子マネー機能に限られ、ポイントシステムは各社局とも対象に含まれていない。なお、相互利用のテストを兼ね、ベスト電器福岡本店では2009年3月からnimocaに加えSUGOCAにも本対応している。
全国相互利用サービスに参加している各カードとも、nimocaエリア内のすべての事業者・路線で使用可能である。ただし上記のようにポイントシステムは相互利用の対象外である他、西鉄・大分バス・大分交通・亀の井バス・熊本市電が実施しているnimocaでの乗り継ぎ割引は相互利用のカードでは利用出来ない。
nimoca・はやかけん・manacaに設定されている特割用(障害者割引用)ICカードは相互利用の対象外となっており、各カードのエリア外では利用出来ない。
nimocaを利用しての新幹線IC乗継サービス
東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約による、新幹線―JR在来線の直接乗換口での「IC乗継サービス」は、SUGOCAエリアの博多・小倉の両駅、およびSuicaエリアの首都圏(東京~熱海間[76])、TOICAエリアの東海地区(三島~名古屋間)、ICOCAエリアの関西・山陽地区(米原~広島間)と東北・上越・北陸新幹線の内、Suica首都圏エリアの東京~那須塩原・高崎間、同仙台エリアの郡山~仙台、同新潟エリアの長岡~新潟間、ICOCA北陸エリアの富山~金沢の各在来線連絡駅で利用可能である。ただし各種IC乗車カードは、いずれも原則として会社間、および同一カードの個別のエリア間を跨ぐ利用は出来ないため、状況によっては利用出来ない事もあるため、事前に確認する必要あり。
沿革
※予定事項を含む
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 3月20日 - 『nimoca』ラッピング電車を運行開始。
- 4月18日 - 2010年春から、JR九州SUGOCA(スゴカ)、福岡市交通局はやかけん、JR東日本Suica(スイカ)と相互利用を始めると発表。
- 5月18日 - 供用開始。(最初の導入箇所は貝塚線を除く西鉄電車全線と那珂川自動車営業所)
- 8月11日 - 累計発行枚数10万枚突破。
- 8月12日 - ベスト電器の14店舗で導入。
- 10月10日 - 西鉄福岡(天神)駅ビル内のタワーレコードで導入。
- 10月23日 - 九州電力のグループ会社であるキューデンインフォコムが運営する「hearcon」からのポイント移行に対応。他事業とのポイント連携はこれが初[77]。
- 10月24日 - 2009年春よりJALマイレージバンクとクレジットnimocaが一体になった「JMB nimocaカード」を発行すると発表。
- 12月1日 - 新出光グループで導入。新たにガソリンスタンド・レンタカーでnimocaが利用出来るようになる。
- 2009年(平成21年)
- 1月20日 - ライトオン西鉄福岡駅ビル店で導入。
- 3月16日 - 電車バス連絡定期券・バス定期券・エコルカードの搭載開始。障がい者用nimocaの発売開始。
- 3月31日 - 春日原駅近隣の駐車場でnimocaを用いたパーク&ライド割引が開始。ICカードを用いた電車乗車履歴連動型割引は九州初。
- 4月1日 - 太宰府市のコミュニティバス「まほろば号」で普通運賃での利用時に限り対応。
- 4月26日 - 久留米地区の西鉄バスで導入開始。
- 5月13日 - nimoca対応のコインロッカー設置開始。
- 5月18日 - 久留米西鉄タクシーの久留米営業所の車両に限り導入開始。
- 5月31日 - 筑豊地区の西鉄バスで導入完了。久留米西鉄タクシーの久留米営業所の全車両に導入完了。
- 7月16日 - マクドナルドnimocaキャンペーンを実施(9月30日まで。西鉄高宮駅、大橋駅構内店舗)。
- 8月21日 - とうじ福岡ビル店で導入。
- 8月30日 - 久留米地区・大牟田地区の西鉄バスでともに導入完了。これで長距離高速路線以外のすべての西鉄バスで対応した事になる。
- 9月1日 - 福岡空港内の飲食店で新たに2店舗導入。
- 10月29日 - 発行枚数が50万枚突破
- 11月9日 - バス定期券類のnimoca化完了。
- 2010年(平成22年)
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)10月18日 - 発行枚数が300万枚突破[4]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 3月12日 - 昭和バスの全路線(コミュニティバス、乗合タクシー等を除く)で導入。
- 2019年(平成31年)
- 3月1日 - 祐徳バスに導入。
- 自動車営業所の導入歴
表記は「支社名・営業所名」とする(例:「北九州・門司」であれば、西鉄バス北九州の門司営業所の事)。また、「本体」はその営業所が西日本鉄道の直営営業所である事を指す。
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 1月18日 - 本体・新宮、同・香椎浜及び宗像の全事業所
- 2月22日 - 北九州・門司、同・蜷田及び同・戸畑
- 3月8日 - 本体・土井及び筑豊・篠栗支社
- 3月15日 - 本体・宇美、同営業所桜ヶ丘車庫及び二日市・宇美支社【福岡地区導入完了】
- 4月26日 - 久留米・本社、同・吉井、同・八女、同・筑後及び佐賀・本社
- 5月31日 - 筑豊・篠栗以外の全本支社(一斉導入)【筑豊地区導入完了】
- 6月23日 - 北九州・恒見、同・弥生が丘、同・香月及び同・行橋
- 7月13日 - 北九州・浅野及び同・中谷【北九州地区導入完了】
- 7月27日 - 日田バス(ひた号、急行久留米線、急行朝倉街道線)
- 8月30日 - 大牟田、久留米・大川及び佐賀・鳥栖【全路線バスへの導入完了】[20]
- 西鉄ストア・スピナ・スピナマートの導入歴・予定日
無印は西鉄ストア、★はスピナ、☆はスピナマート。
今後の予定
脚注
- ^ a b c 九州以外の交通事業者では初めてnimocaを導入した。
- ^ 単に宣伝のためだけでなく、西鉄バスでは台数が多いため全車一斉導入とはならず、天神大牟田線の各駅発着路線を運行する営業所のバスから順次対応させたため分離子会社のバスが先行して対応し、当初は福岡市内でも対応車両と非対応車両が混在していたため、区別するためでもあった。
- ^ 2016年3月23日より、産交便も熊本地域振興ICカード(くまモンのICカード)への乗り入れの形で利用可能となった(nimoca独自の割引は適用されない)。
- ^ サービス開始当初は、西鉄福岡天神駅店など福岡市内4店舗で対応。2008年8月11日に新たに13店舗で取り扱い開始。2009年10月27日より順次、福岡県内全店舗と基山パーキングエリア内の店舗に利用範囲を拡大すると同時に、店頭でのチャージも可能となる[41][42]。2010年4月20日からは大分県内の全店にも順次導入[43]。
- ^ a b ICAS nimocaを取り扱う函館市企業局交通部・函館バスでは精神障がい者への障がい者用カードを発行していない。函館市内在住の精神障がい者は函館市障害者等外出支援事業による助成となり、通常のスターICAS nimocaを函館市に申請登録してそのカードを使用する事で乗車料金の全額または半額がポイントとして加算される。また利用範囲内の市町で独自の助成を行っている所もあるが、ICAS nimocaの利用範囲全体としては不十分なものとなっている。
出典
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- ^ ニュース裏おもて:「IC乗車券」導入 熊本市電「相互利用型」、民間5社「地域限定型」 高コストで統一ならず /熊本 - 毎日新聞 熊本版2013年9月30日
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- ^ 10月1日(水)より高速バス「福岡~下関線(ふくふく号)」で『nimocoa』ご利用いただけます。(PDF) (PDF) 西日本鉄道 2014年9月29日
- ^ 3月14日 筑豊電気鉄道に交通系ICカード「nimoca」導入!各種サービス開始 (PDF) - 西日本鉄道、2015年2月13日
- ^ 佐賀市営バスは、来春、交通系ICカード「nimoca(ニモカ)」サービスをスタートします。 (PDF) 佐賀市交通局 ニュースリリース 2016年10月5日
- ^ 県内8交通、ニモカ導入へ - 長崎新聞、2017年6月17日
関連項目
- よかネットカード - 西鉄電車・バス・福岡市地下鉄共通プリペイドカード
- バスカード (西鉄バス)