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'''アルファード''' (''ALPHARD'') は、[[トヨタ自動車]]が販売している大型LLクラスの[[ミニバン]]型[[高級車|高級乗用車]]である。製造は[[トヨタ車体]]が担当している。
'''アルファード''' (''ALPHARD'') は、[[トヨタ自動車]]が販売している大型LLクラスの[[ミニバン]]型[[高級車|高級乗用車]]である。製造は[[トヨタ車体]]が担当している。DJ社長が考案した


== 概要 ==
== 概要 ==

2019年2月5日 (火) 08:27時点における版

トヨタ・アルファード
概要
別名 トヨタ・アルファードG(初代、トヨペット店向け)
トヨタ・アルファードV(初代、トヨタビスタ店ネッツ店向け)
トヨタ・ヴェルファイア(2代目以降のネッツ店向け)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2002年-
ボディ
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 FF/4WD
テンプレートを表示

アルファード (ALPHARD) は、トヨタ自動車が販売している大型LLクラスのミニバン高級乗用車である。製造はトヨタ車体が担当している。DJ社長が考案した

概要

内外装の高級感や、車内空間の広さと居住性の確保、高出力エンジンの搭載など、トヨタが量販するミニバンにおいては最上級に位置する。

投入以降、クラウンレクサスLSなどのセダンと並び、役所企業公用車・社用車としての利用も進んでいる[1][2]

高級ミニバンの分野は、1997年に日産自動車エルグランドが先陣を切っており、2002年5月にエルグランドが2代目へのフルモデルチェンジに合わせる形でアルファードが投入された。アルファードでは車両価格、燃費、税制面で有利な直列4気筒・2.4Lエンジンの設定が功を奏し、日本のLクラスミニバン市場においてエルグランドを抜いてトップに躍り出た。

初代ではアルファードGトヨペット店(大阪府では発売当初は大阪トヨタ、現在の大阪トヨペット)、アルファードVトヨタビスタ店(現・ネッツ店)で販売、両者に外装の違いを持たせていたが、2代目よりアルファードVをヴェルファイアとして分割した。その後も外装の意匠に違いはあるものの、エンジンなどはアルファードと共通している。

歴史

初代(2002年 - 2008年)

トヨタ・アルファードG/V(初代)
ANH1#W/MNH1#W/ATH10W型
アルファードV前期型 (2002年5月 - 2005年4月)
アルファードG後期型 (2005年4月 - 2008年5月)
アルファードハイブリッド
概要
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2002年2008年
設計統括 岩田秀行(前期型)
奥田孝志(後期型)
大塚明彦 (HYBRID)
ボディ
乗車定員 7・8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF/4WD
プラットフォーム トヨタ・Kプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 標準
1MZ-FE型 3.0L V6 220ps
2AZ-FE型 2.4L 直4 159ps
ハイブリッド
2AZ-FXE型 2.4L 直4 131ps
モーター 前: 1EM型 13kW/11.2kgm
後: 1FM型 18kW/11.0kgm
変速機 標準: 5速AT、4速AT (Super ECT)
ハイブリッド: CVT (Super CVT)
前: ストラット
後: トーションビーム
前: ストラット
後: トーションビーム
車両寸法
ホイールベース 2900mm
全長 4840mm
全幅 1805mm
全高 1935mm
車両重量 1780-2050kg
その他
最小回転半径 5.6-5.8m
系譜
後継 2代目アルファード(アルファードG)
トヨタ・ヴェルファイア (アルファードV)
テンプレートを表示
2002年5月22日
登場・発売。月間目標販売台数は4000台、トヨタ車体いなべ工場での生産と発表された。
エルグランドはモダンでクリーンなインテリアが売りだったが、こちらは面積の広いウッドパネルをあしらうなど、あくまでも日本人好みの豪華さを目指した。テレビCMにはジャン・レノが出演。全車にパワーウインドウ付き両側スライドドア、イージークローザーシステム、リモコン開閉が可能なパワーウインドウを装備。リモコンパワースライドドアや日本車初のパワーバックドアが設定された。
欧州で完全に袂を分かち、日本国内専用かつ、乗用専用としたことで基本構成が大きく変わった。プラットフォームは2代目エスティマのもの(元々は同社のカムリの基本コンポーネント)を流用し、コストダウンと生産効率を上手く両立させた。さらにアイポイントを上げ、車体剛性も高めている。横置きエンジンによるFFが基本となる。また、この車体寸法と車両総重量ながら、4WDを含む全グレードのサスペンションに、FFコンパクトカーなどで一般的な、フロントマクファーソンストラット、リアトーションビームを採用している点も他社製上級ミニバンに見られない特徴である(トヨタのミニバンも以前は上級グレードのみ4輪独立懸架となっていた)。乗車定員は2列目の仕様の違いにより7名あるいは8名で、全てのグレードで4WDモデルを選ぶことが可能であった。
しかし縮小傾向にあった日本のディーゼル車市場の動向から方針転換を図り、エスティマのコンポーネンツを最大限活用することと、廉価な4気筒車を中心とすることで販売価格帯の下限を広げて拡販を狙い、ディーゼルユーザーは省燃費ハイブリッド車と、次期型ハイエース(H200系)のディーゼルなどで吸収する方針とした。
2003年4月
外板色のグレーマイカメタリック (1E8) を廃止。
2003年7月
ハイブリッド車を追加。
それと同時にMX Jエディションが廃止、デュアルパワースライドドア採用、全車にETCユニットがオプション設定、後席テレビが9インチ化される。またMS/ASにシアターサウンドシステムがオプション設定され、特別仕様車としてMS/AS Premiumを追加。
2004年4月
ビスタ店の統合によりアルファードVの扱い店がネッツ店になる。
2004年8月
この時、特別仕様車としてMS/AS Premiumに装備を追加したMS/AS Premiumアルカンターラバージョン、MX/AX トレゾアアルカンターラバージョンが設定された。
2005年4月
マイナーチェンジ。内外装が変更されてG-BOOK ALPHAなどに対応した。また、法規制により、サイドアンダーミラーが装着された。メーカーオプションのナビはサウンドライブラリ内蔵のHDDタイプとなる。このとき、MZ・MZ Gエディションに設定されていた外板色のグレイスフルパールトーニング(2JD)が廃止。また、パワースライドドア装着車はパワースライドドアの開閉時のブザーの音色が変更された。
2005年8月
レクサスブランドの日本国内での開業に伴い、それまでネッツ店の最上級車種であったアリストレクサス・GSに移行したため、アルファードVが同店の最上級車種となる。
同時にデュアルパワースライドドア、バックドアイージークローザー、アルカンターラシートを特別装備したMS/AS Limited、世界初DUAL AVNを搭載したナビが標準装備のMS/AS Limted DUAL AVNが設定された。
2006年8月
MZと同等の内装や装備を採用した特別仕様車としてトヨペット店向けにはMS/AS Prime Selection、ネッツ店向けとしてMS/AS PLATINUMセレクションが発売。内装色は、Prime Selectionは茶色木目ウッドパネル&ベージュで、PLATINUMセレクションは黒木目ウッドパネル&グレーである。
2007年6月
一部改良で外板色 ホワイトパールマイカ (042) を廃止、ホワイトパールクリスタルシャイン (070) を追加。
また、特別仕様車のMS/AS Prime Selection・PLATINUMセレクションはオプションだったパワーバックドアが特別装備されたMS/AS Prime SelectionII・PLATINUMセレクションIIとなった。なお、内装色は木目ウッドパネルの色は茶色へ統一となったが、PLATINUMセレクションIIはシートカラーをグレーからブラックとなった。
2008年4月
ハイブリッド販売終了。このため、トヨタのミニバンにおけるハイブリッドは、エスティマハイブリッドに引き継がれた。また、Vも販売終了。このため、アルファードシリーズはGのみとなった。
2008年5月
Gも販売終了。これで、すべてのアルファードシリーズが終了し、初代アルファードは6年の歴史に幕を閉じた。後継車は、Gは2代目アルファード。Vは姉妹車である、ヴェルファイア

エンジン・駆動系

エンジンは2代目エスティマと同様、2AZ-FE型直列4気筒2400cc (159ps) と1MZ-FE型V型6気筒3000cc (220ps) とハイブリッド用の2AZ-FXE型直列4気筒2400cc (131ps) がある。

トランスミッションに関しては、2400ccの2AZ-FEにスーパーインテリジェントオートマチックの4速仕様が設定されている。3000ccの1MZ-FEには、当初、スーパーインテリジェントオートマチックの4速仕様を組み合わせていたが、マイナーチェンジで5速仕様に変更されている。ハイブリッドではTHS-Cと呼ばれるベルト式CVTを組み合わせたハイブリッドシステムが搭載されている。

エスティマのプラットフォームをベースとしているため横置きエンジン前輪駆動 (FF) であるが、全車に4WDが設定される。エスティマよりもリアの重量が重くなったため、実用上の問題は最小限である。4WD車は、エスティマに採用されたアクティブトルクコントロール4WDとは異なり、ビスカスカップリング付きセンターデフを用いたフルタイム4WDとなっている。また、ハイブリッドでは補助的にリアモーターが駆動するタイプの電気式4WDシステムとなっている。

取り扱いディーラー

取扱はアルファードGがトヨペット店大阪府に限り2006年8月までトヨタ店)、アルファードVがネッツ店(2004年4月まではトヨタビスタ店)。ハイブリッドは両店で取扱われていた。なお、GとVの違いはフロントグリルとリヤエンブレム、およびグレードによって異なる内装のみ。

ロイヤルラウンジ

アルファードから3列目シートを撤去し、2列目シートをキャプテンシートにした仕様。後席には専用のシートが装備されパワーシート、集中スイッチ(窓、カーテンなど)、オットマン、読書灯などを備える。足元の広さは高級セダンをはるかにしのぐ。G・Vとハイブリッド全車に設定があるが、ハイブリッドは価格上昇を抑えるために装備の質が落とされている(シート生地がG・Vは本革、ハイブリッドはモケットその他)。架装はトヨタモデリスタインターナショナルが行う。

グレード マイナーチェンジ前

MZ Gエディション
ツインムーンルーフ、パワーバックドア、トップシェード・IRカット付ウインドシールドグリーンガラス、IRカット機能付き合わせフロントサイドドアガラス(撥水機能付)、本革シート、合皮ドアトリムが主なMZからの追加装備である最上級グレード。その他は下のMZに準ずる。
オーディオはインダッシュCDチェンジャー(6連奏)+MD一体AM/FMマルチ電子チューナー付き+ラジオ+6スピーカー。スライドドアは助手席側電動となる。乗車定員は7人乗りのみの設定。内装色はアイボリーの本革。
MZ
トップシェード付ウインドシールドグリーンガラス、リニアモーター式電動カーテン、運転席パワーシート、オプティトロンメーター、本革巻+木目調ステアリングホイールなどを装備する上級グレード。
オーディオはインダッシュCDチェンジャー(6連奏)+MD一体AM/FMマルチ電子チューナー付き+ラジオ+6スピーカー。スライドドアは助手席側電動となる。乗車定員は7・8人乗りの設定。内装色はアイボリーのジャガードモケット。
MS/AS
エアロバンパー+サイドマッドガード、大径テールパイプをはじめウインドシールドグリーンガラス、運転席マニュアルシート、スポーツタイプメーター、本革巻+木目調ステアリングホイールなどを装備するスポーツタイプグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。スライドドアはオプションでパワースライドドアを用意。乗車定員は7・8人乗りの設定。内装色はストーンのスウェード調ニット。
MX Lエディション/AX Lエディション
AX/MXをベースに片側パワースライドドアやディスチャージヘッドランプを装備したXの中でお得なグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。乗車定員は8人乗りのみの設定。内装色はアイボリーのプリントニット。
MX/AX
ハロゲンヘッドライトや両側マニュアルスライドドアを装備したベーシックグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。乗車定員は8人乗りのみの設定。内装色はアイボリーのプリントニット。
MX J エディション
MXからプライバシーガラス、カラードドアミラー、エンジンイモビライザー、フロント木目調ドアトリム等の装備を抜いた廉価グレード。
オーディオは6スピーカー装備のオーディオレス。乗車定員は8人乗りのみの設定。内装色はアイボリーのプリントニット。
MX J エディション以外のグレード
メーカーオプションで、ツインムーンルーフ装着可能。

メーカーオプションナビ マイナーチェンジ前

シアターサウンドシステム
DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーション(6.5型液晶ワイドマルチディスプレイ+MD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付き+ラジオ+10スピーカー)

+DVDプレーヤー+5.1chデジタルアンプ

リヤシートエンターテイメントシステム
リモコン付後席7型液晶ワイドマルチディスプレイ+ヘッドホンジャック+プッシュ式ボリュームスイッチ
アルファード・ライブサウンドシステム
DVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーション(6.5型液晶ワイドマルチディスプレイ+MD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付き+ラジオ+6スピーカー)
グレード限定装着詳細
MZ 限定 インダッシュCDチェンジャー(6連奏)+MD一体AM/FMマルチ電子チューナー付き+ラジオ+6スピーカー)付
MZ Gエディション/MZ 限定(シアターサウンドシステム)装着可能

全グレード(アルファードG・ライブサウンドシステム)装着可能

グレード マイナーチェンジ後

MZ Gエディション
ツインムーンルーフ、パワーバックドア、トップシェード・IRカット付ウインドシールドグリーンガラス、IRカット機能付き合わせフロントサイドドアガラス(撥水機能付)、本革シート、合皮ドアトリムが主なMZからの追加装備である最上級グレード。その他は下のMZに準ずる。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。スライドドアは両側電動となる。乗車定員は7人乗りのみの設定。内装色はアイボリーの本革。
MZ
トップシェード付ウインドシールドグリーンガラス、リニアモーター式電動カーテン、運転席パワーシート、オプティトロンメーター、本革巻+木目調ステアリングホイールなどを装備する上級グレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。スライドドアは両側電動となる。乗車定員は7・8人乗りの設定。内装色はアイボリーのジャガードモケット。
MS/AS
エアロバンパー+サイドマッドガード、大径テールパイプをはじめウインドシールドグリーンガラス、運転席マニュアルシート、スポーツタイプメーター、本革巻+木目調ステアリングホイールなどを装備するスポーツタイプグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。スライドドアはオプションでパワースライドドアを用意。乗車定員は7・8人乗りの設定。内装色はストーンのスウェード調ニット。
MX Lエディション/AX Lエディション
AX/MXをベースに片側パワースライドドアや16インチアルミホイールなど装備したXの中でお得なグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。乗車定員は8人乗りのみの設定。内装色はアイボリーのプリントニット。
MX/AX
ハロゲンヘッドライトや両側マニュアルスライドドアを装備したベーシックグレード。
オーディオはMD/CD一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ+6スピーカー。乗車定員は8人乗りのみの設定。内装色はアイボリーのプリントニット。
このグレードのみスチールホイール+フルホイールキャップやアナログメーターを装備する。

2代目(2008年 - 2015年)

トヨタ・アルファード(2代目)
ANH2#W/GGH2#W/ATH20W型
前期型(2008年5月 - 2011年11月)
前期型(リア)
概要
販売期間 2008年5月2015年1月
設計統括 中越裕三(前期型)
吉岡憲一(後期型)
ボディ
乗車定員 7・8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 2GR-FE 3.5L V6 DOHC
2AZ-FE 2.4L 直4
2AZ-FXE 2.4L 直4 DOHC(ハイブリッドモデル専用)
モーター 前: 2JM型
後: 2FM型
交流同期電動機
変速機 6速AT (6 Super ECT)
CVT (Super CVT-i)
前: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後: トーションビーム式コイルスプリング
前: マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後: トーションビーム式コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 2950mm
全長 4840mm-4885mm
全幅 1830/1840mm
全高 1850-1915mm
車両重量 1940-2190kg
その他
姉妹車 トヨタ・ヴェルファイア(初代)
系譜
先代 トヨタ・アルファードG
テンプレートを表示
2008年5月12日
約6年ぶりにフルモデルチェンジされ、シャシーは同社3代目エスティマと共通となった。直4・2.4Lの2AZ-FEは継続されたが、V6はエスティマと同じ3.5Lの「2GR-FE」に改められた(前者はCVT、後者は6速ATを新たに採用)。エスティマの上級車種というポジショニングを明確にするためかグレード構成はどちらかというと3.5Lのほうに重きを置かれている。月間目標販売台数は3000台と発表されていた。
なお、このモデルより「アルファード」はネーミングから「G」がとれトヨペット店専売となり、ネッツ店向けは「V」はアルファードから独立して、新たに「ヴェルファイア」の名称が与えられた。両車の違いはノア/ヴォクシーのようにフロントマスクがそれぞれ専用のものが用意されるなどより明確なものとなった。また、グレード呼称は同じトヨペット店扱いのマークXマークXジオ同様、排気量にアルファベットの組み合わせとなっている(例: 350S)。先代にあったハイブリッドモデルはフルモデルチェンジ時点では設定されていなかった。
今回のモデルチェンジで、先代よりも全高が低くなっている。
乗車定員は先代に引き続き7人乗りと8人乗りが用意されるが、前者はキャプテンシートとなる。さらに「350G Lパッケージ」と「350S Cパッケージ」にはエグゼクティブパワーシートと呼ばれる上級仕様のキャプテンシートが備わる。
インテリジェントパーキングアシスト(駐車空間検出機能付)+ワイドビューフロント&サイドモニターが、HDDナビゲーションシステム&トヨタプレミアムサウンドシステム/HDDナビゲーションシステム&パノラマミックスーパーライブサウンドシステム装着でメーカーオプション。
2009年6月2日
「240S」をベースに、デュアルパワースライドドアと特別内装色シェルなどを採用しながら、装備内容を一部見直し、求めやすい価格に設定した特別仕様車「240S Limited」と「350S」をベースに、アルカンターラの専用シート表皮やデュアルパワースライドドア・パワーバックドアなどを装備し高級感を演出した特別仕様車「350S Prime Selection」を発売(先代の2年ぶり)。
2010年4月1日
特別仕様車「Prime Selection II」を発売。2009年6月に発売された「Prime Selection」のバージョンアップ仕様で、前回の装備に加え、回転式センターフロアコンソールボックス天板部にも専用ツヤあり茶木目調加飾を施し、スーパークロムメッキ塗装のアルミホイールを追加装備した。また、従来の「350S」に加え、「240S」にも設定される(「240S Prime Selection II」ではフロントドアトリムへの専用ツヤあり茶木目調加飾、オート格納&リバース連動機能・サイドターンランプ付電動格納式リモートカラードドアミラー、雨滴感知式ウォッシャー連動時間調整式間欠フロントワイパー、排気ガス検知式内外気自動切替システムは装備されない)。
2010年4月23日
北京モーターショーに出展。同時に日本から輸入するかたちで中国市場に投入されることが発表された。またアルファード史上初の左ハンドル車でもある[3]。その後、中国に続いて台湾にも投入された。
2010年9月30日
特別仕様車「Prime Selection II -type GOLD-」を発売。本仕様は同年4月に発売された「Prime Selection II」と同等の装備内容に加え、インパネとセンタークラスターに専用ツヤあり黒木目調+シャンパンゴールド加飾を施し、専用アルカンターラシートもゴールドパーフォレーション[4]とするなど、ブラックとゴールドのコントラストを際立たせた室内空間が特徴である。今回も「240S」と「350S」の2タイプを用意するが、「240S」は「Prime Selection II」では非装備だったオート格納&リバース連動機能・サイドターンランプ付電動格納式リモートカラードドアミラーや雨滴感知式ウォッシャー連動時間調整式間欠フロントワイパーなどを追加装備している。2011年3月までの期間限定生産である。
2011年5月20日
特別仕様車「Prime Selection II -type GOLD II-」を発表(同年6月22日より販売開始)。2010年9月に期間限定で販売された「Prime Selection II -type GOLD-」のバージョンアップ仕様で、前回同様に「240S」と「350S」の2グレードが設定される。本仕様では「-type GOLD-」では装備されていたメッキドアミラーカバーを省く代わりに、運転席8ウェイパワーシート(前後スライド+リクライニング+シート上下+チルトアジャスター)とマイコンプリセットドライビングポジションシステム(ドアミラー+運転席ポジション)を追加装備した。
2011年9月27日
マイナーチェンジを発表(11月1日販売開始)。フロント周り、リアガーニッシュ、バックランプのデザインを変更し、より力強い外観とするとともに、内装ではスピードメーターのデザインやシート表皮、木目調色を変更したことで高級感も演出した。また、車両周辺を真上からみたような広範囲の映像を表示し、安全運転をサポートするトヨタ初のパノラミックビューモニターをオプション設定するとともに、グレードにより、オートマチックハイビーム、運転席オートスライドアウェイ、ナノイー、スーパーUVカットガラス(フロントドア)などの先進装備も採用した。ボディカラーには新たにライトブルーメタリック、ダークバイオレットマイカメタリック、ダークブルーマイカの3色を追加した。また、グレード構成も若干変更され、Xグレードは3.5Lモデル (350X) が廃止されて2.4Lの240Xのみとなった他、新たに240Sにも2列目のエグゼクティブパワーシート等を搭載したCパッケージが設定された。
そして今回のマイナーチェンジの目玉は、ユーザーから強い要望のあったハイブリッドモデルの復活である。(11月21日販売開始)。2代目のハイブリッドモデルではハイブリッドシステムにリダクション機構付THS-IIを採用し、エンジン音や振動を徹底的に抑制したことで優れた静粛性を実現するとともに、2AZ-FXE型エンジンと「E-Four(電気式4輪駆動)」の組み合わせにより、パワフルな加速性能と高度な操舵安定性を実現。また、シートとフロントフロアカーペットの一部のファブリック表皮に、一般的なバイオプラスチックに比べて耐熱性、耐衝撃性などを向上させた植物由来成分を含むプラスチック「エコプラスチック」を採用した。また、グレード体系は「ハイブリッドX」・「ハイブリッドG」・「ハイブリッドSR」の3グレードを設定(「ハイブリッドG」にはLパッケージ、「ハイブリッドSR」にはCパッケージも設定)し、バリエーションを充実させた。
インテリジェントパーキングアシスト(駐車空間検出機能付)は後期モデルから廃止。
2012年9月18日
「240S」・「350S」をベースに、スモークメッキのフロントグリルやバックドアガーニッシュ、メイン材にアルカンターラ(ゴールドパーフォレーション)、サイド材にドレープ調本革&ブラック人工皮革(ライトブラウンステッチ)を採用した専用シート、デュアルパワースライドドア(イージークローザー、挟み込み防止機構付)、パワーバックドア(挟み込み防止機能付)&バックドアイージークローザー等を装備した特別仕様車「240S"type GOLD"」・「350S"type GOLD"」を発売。併せて、カタロググレードの「350G」・「ハイブリッドG」・「ハイブリッドSR」にはプレミアム本革シート、ラグジュアリーセカンドシートアームレスト&シートコントロールスイッチ、シートポジションメモリー・リターン機能、セカンドシートベンチレーション&快適温熱シート、読書灯、専用ブラック加飾スマートキーを追加装備した"Premium Seat Package"を新設し、ハイブリッド車には発電機を非常用電源として使用できるアクセサリーコンセント(AC100V-1500W)をオプション設定に追加。さらに、「240S」・「350S」をベースに、全高を約30mmダウンさせた専用チューニング・サスペンションの採用、ボディ剛性の向上を行うとともに、専用前後バンパー、全席アルカンターラ採用の専用シートなどを装備したスポーツコンバージョン車「G's」を発表した(「G's」は11月12日販売開始)。
2013年10月31日
特別仕様車「240S"type GOLD II"」・「350S"type GOLD II"」を発売。2012年9月に発売された特別仕様車「type GOLD」のバージョンアップ仕様で、今回はインストルメントパネルの黒木目にゴールドの模様をあしらい、フロントグリルはスモークメッキ+カラード仕様に変更。新たに、ゴールドメーターリング、専用ゴールドエンブレム(フロント)、アクセサリーコンセント (100V/100W)、スモークメッキのミッドグリル、メッキインサイドドアハンドル(フロント・リア)を追加装備した。

グレード マイナーチェンジ前

350G"Lパッケージ"
350G/240G
350S"Cパッケージ"
350S/240S
350X/240X

グレード マイナーチェンジ後

ハイブリッド SR"プレミアムシートパッケージ"
ハイブリッド SR"Cパッケージ"
ハイブリッド SR
ハイブリッド G"プレミアムシートパッケージ"
ハイブリッド G"Lパッケージ"
ハイブリッド G
ハイブリッド X
350G"プレミアムシートパッケージ"
350G"Lパッケージ"
350G/240G
350S"Cパッケージ"/240S"Cパッケージ"
350S/240S
240X

メーカーオプションナビ マイナーチェンジ後

HDDナビゲーションシステム&トヨタプレミアムサウンドシステム(音声ガイダンス機能付カラーバッグガイドモニター)+ ETCユニット(ナビ連動、ボイス、ビルトインタイプ)
【ナビ】高精細8型ワイドVGAディスプレイ Bluetooth®対応ハンズフリー機能、FM多重VICS、G-BOOK mX/G-BOOK mX Pro対応
+
【オーディオ】DVD,CD,AM/FM,地上デジタルTVチューナー,ビデオ端子,サウンドライブラリー,18スピーカー
+
【リアシートエンターテイメントシステム】高精細9型ワイドVGAディスプレイ(ワイヤレスリモコン付)
HDDナビゲーションシステム&パノラマミックスーパーライブサウンドシステム(音声ガイダンス機能付カラーバッグガイドモニター)+ ETCユニット(ナビ連動、ボイス、ビルトインタイプ)
【ナビ】高精細8型ワイドVGAディスプレイ Bluetooth®対応ハンズフリー機能、FM多重VICS、G-BOOK mX/G-BOOK mX Pro対応
+
【オーディオ】DVD, CD, AM/FM, 地上デジタルTVチューナー, ビデオ端子, サウンドライブラリー, 11スピーカー

コンセプトカー

第40回東京モーターショー2007年)にて「新世代の高級ミニバン」を表した[5]コンセプトカー「FT-MV」が展示され、2代目アルファードを示唆した。

3代目(2015年 - )

トヨタ・アルファード(3代目)
AGH3#W/GGH3#W/AYH30W型
Executive Lounge S(2017年12月改良型)
Executive Lounge S(2017年12月改良型) リア
S"Aパッケージ"(2017年12月改良型)
概要
販売期間 2015年1月26日 -
ボディ
乗車定員 7・8人
ボディタイプ 5ドア ミニバン
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動2.5Lガソリン/3.5ガソリン:アクティブトルクコントロール4WD
2.5Lハイブリッド:E-Four (電気式4WDシステム)
パワートレイン
エンジン 2.5Lガソリン:2AR-FE型:
2,493cc 直列4気筒DOHC
2.5Lハイブリッド:2AR-FXE型:
2,493cc 直列4気筒 DOHC
3.5Lガソリン:
2GR-FE型:
3,456cc V型6気筒DOHC
2015年1月-2017年12月
2GR-FKS型:
3,456cc V型6気筒 直噴DOHC
2017年12月-
モーター 2.5Lハイブリッド
フロント:2JM型:交流同期電動機
リヤ:2FM型:交流同期電動機
最高出力 2.5Lガソリン
134kW (182PS)/6,000rpm
2.5Lハイブリッド
エンジン:
112kW (152PS)/5,700rpm
フロントモーター:
105kW (143PS)
リヤモーター:
50kW (68PS)
システム最高出力:
145kW (197PS)
3.5Lガソリン
2015年1月-2017年12月
206kW (280PS)/6,200rpm
2017年12月-
221kW (301PS)/6,600rpm
最大トルク 2.5Lガソリン
235N・m (24.0kgf・m)/
4,100rpm
2.5Lハイブリッド
エンジン:
206N・m (21.0kgf・m)/
4,400-4,800rpm
フロントモーター:
270N・m (27.5kgf・m)
リヤモーター:
139N・m (14.2kgf・m)
3.5Lガソリン
2015年1月-2017年12月
344N・m (35.1kgf・m)/
4,700rpm
2017年12月-
361N・m (36.8kgf・m)/
4,600-4,700rpm
変速機 2.5Lガソリン:Super CVT-i
2.5Lハイブリッド:電気式無段変速機
3.5Lガソリン:
2015年1月-2017年12月
6速AT(6 Super ECT)
2017年12月-
8速AT(Direct Shift-8AT)
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:ダブルウィッシュボーン式コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 3,000mm
全長 2015年1月-2017年12月
4,915mm
4,935mm(S、SA、SR)
2017年12月-
4,945mm
4,950mm(S、SC、SR、Executive Lounge S)
全幅 1,850mm
全高 2015年1月-2017年12月
1,880-1,935mm(2WD)
1,895-1,950mm(4WD)
2017年12月-
1,935mm(2WD)
1,950mm(4WD)
車両重量 2015年1月-2017年12月
1,920-2,240kg
2017年12月-
1,920-2,260kg
その他
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク(16インチ)
前:ベンチレーテッドディスク(17インチ)
(3.5L:2017年12月-)
後:ベンチレーテッドディスク(16インチ)
姉妹車 トヨタ・ヴェルファイア(2代目)
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2015年1月26日
姉妹車のヴェルファイアと共にフルモデルチェンジ(アルファードとしては約6年半ぶりのフルモデルチェンジ)[6]。開発テーマは「大空間高級サルーン」で、「ミニバン」としてではなく一つの「高級車」として磨き上げ、開発された。
外観はフロントデザインにロアグリルが一体となったメッキ加飾の大型フロントグリルを採用し、リアデザインはリアコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを組み合わせて立体的なU字型の構成とするデザインとなった。エアログレード(「S」系)はサイドスポイラーを備えた低重心スタイルとフロントグリルに大型サイドポンツーンを左右で挟み込むように配置した立体構成とした。内装は茶木目調は杢柄の間に金属的な輝きを持たせ深みを表現。黒木目調はホログラム層を世界で初めて下地に採用し、杢柄をダークカラーで表現するなどしてグレードによりデザインを明確化。ボディカラーには新規色の「ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク」を含む7色を設定した。CMキャラクターは本木雅弘北川景子で、本木にとってトヨタ車のCM出演はコロナEXiVプログレに次いで3度目にあたる。
走行性能においてはリアの足周りにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用し、高張力鋼板の採用範囲拡大や構造用接着剤の導入などによるボディ剛性強化と相まって乗り心地と操舵安定性を向上。また、鋼板と鋼板の間に制振材などを挟み込んだ積層構造の複合鋼板であるサンドイッチ合板を使用するなど制振材や吸遮音材を効果的に配置し、風切音に有効な形状とすることで、乗り込んだ時から高速走行に至るまで静粛性を実現した。ハイブリッドモデルはエンジンをアトキンソンサイクル仕様の2AR-FXE型に置換し、6速シーケンシャルシフトマチックやE-Four(電気式四輪駆動)を備えたことで燃費を向上。2.4Lガソリンモデルはエンジンを2.5Lの2AR-FE型に置換し、Super CVT-iに7速スポーツシーケンシャルシフトマチックを備えたほか、アイドリングストップ機能を設定(2WD車はメーカーオプション設定、4WD車は標準装備)。3.5Lガソリンモデルは2GR-FE型を踏襲するが、6 Super ECTに6速シーケンシャルシフトマチックを装備したことで燃費を向上させた。
フロアを低床化したことで全高を低くしながら室内高は2代目と同等レベルの1400mmを確保し、ロングアシストグリップを装備してステップ高を低くしたことで乗降性を向上。サードシートのスライド機構下に世界初となる大容量ラゲージ収納 (148L) を確保し、デッキボードは3分割式に変更。一部グレードにはセカンドシートと同じレール上に設置することで最大1160mmのシートスライド量を実現した助手席スーパーロングスライドシートを設定した。また、LEDルーフカラーイルミネーションを全車標準装備し、スマートキーで事前予約設定を行い、車両に近づけることでスライドドアが自動解錠して開くウェルカムパワースライドドアとスマートドアが閉じ始める時に受け付け、完全に閉じたタイミングで自動施錠する予約ロック機能を備えた世界初のスマートエントリー&プッシュスタートシステム(ウェルカムパワースライドドア予約ロック機能付)を一部グレードに設定した。
装備面も強化し、インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)、プリクラッシュセーフティシステムミリ波レーダー方式)、世界初の機能を備えたパノラミックビューモニター(左右確認サポート+シースルービュー機能付)やインテリジェントパーキングアシスト2を一部グレードに設定した。
また、ウェルキャブのサイドリフトアップシート装着車が型式指定登録車となったことで納車までの期間が短縮されることとなった。
2015年2月10日
香港仕様をフルモデルチェンジ[7]。フロントマーク(αマーク)も含め、ほぼ日本仕様と同じ内容。グレードはV6・3.5Lの「Executive Lounge」と「350」のみで、2.5Lやハイブリッドは設定されない。尚、香港仕様のカタログはヴェルファイアとまとめて1冊で構成される。
2015年3月24日
タイ仕様をフルモデルチェンジ。従来型同様、ほぼ日本仕様と同じ内容。グレードはV6・3.5Lの「3.5 Executive Lounge」とハイブリッド「2.5 HV」の2種のほか、2.5Lガソリン仕様のヴェルファイアをフロントマーク以外のエクステリアはそのままに「2.5 Vellfire」のグレード名でアルファードのバリエーションのひとつに加えた計3種としている。価格は、日本からの完成車輸入ゆえに約368万-533万バーツ(日本円で約1,200-1,730万円)の高額車両となる。
2015年3月24日
台湾仕様をフルモデルチェンジ。従来型同様、ステアリング位置とフロントマークの変更(αマーク→CIマーク)以外は、ほぼ日本仕様と同じ内容。但し、グレードはV6・3.5Lの「Executive Lounge」のみで、ハイブリッドは設定されない。また、内装色はブラックのみで、フラクセンは非設定である。価格は、日本からの完成車輸入ゆえに25,800ニュー台湾ドル(日本円で約1100万円)の高額車両となる。
2015年6月6日
中国仕様をフルモデルチェンジ(中国語表記: 埃尔法)。従来型同様、ステアリング位置とフロントマークの変更(αマーク→CIマーク)以外は、ほぼ日本仕様と同じ内容。グレードはV6・3.5Lのみで「3.5L豪华版」と「3.5L尊贵版」の2種を用意する。尚、ハイブリッドは設定されない。価格は、日本からの完成車輸入ゆえに759,000-814,000中国元(日本円で約1500-1610万円)の超高額車両となる。
2016年7月4日
特別仕様車「TYPE BLACK」を発売[8]
ガソリン2.5L車「S」をベースに、「Aパッケージ」の装備内容を追加した「S"Aパッケージ・TYPE BLACK"」とガソリン3.5L車「SA」をベースにした「SA"TYPE BLACK"」の2種類が用意されており、フロントエンブレムを専用ゴールドに変更したのをはじめ、ダークメッキガーニッシュ付フロントフォグランプ、フードモール・フロントグリル・ミッドグリル及びバックドアガーニッシュにスモークメッキを、フロントとリアのインサイドドアハンドルにメッキを施したほか、高輝度塗装の専用アルミホイール、黒木目調本革巻き4本スポークステアリングホイール、ブラックのルーフヘッドライニング、パワーバックドア(挟み込み防止機構付)、アクセサリーコンセント(AC100V・100W/1個)などを特別装備。シート表皮はメイン材に東レの「ウルトラスエード」を採用し、ブラックをベースにブラウンのドットがのぞくパーフォレーション(一定間隔に開けられている打ち抜き穴)を施し、クロコ調柄合成皮革(クロコダイル風柄を型押しした合成皮革)を組み合わせ、ブラウンのステッチをあしらった。
2016年8月4日
マレーシアのUMWトヨタは既に並行輸入車市場で大人気を博していたアルファードとヴェルファイアの正規販売を開始した。アルファードは「3.5 Executive Lounge」と「3.5」、ヴェルファイアは「2.5」のみで上級グレードはアルファードのみの設定となる。従来、マレーシア並行輸入車市場ではヴェルファイアの方が人気があり販売価格設定が高くなっていた為、正規販売で同一条件にするとヴェルファイアばかり売れる可能性があったが上級グレードがアルファードのみの設定となったことで差別化を図る意図があったと推察される。マレー半島部での販売価格は日本からの完成車輸入ゆえに「3.5 Executive Lounge」が519,900リンギット(日本円で約1300万円)、「3.5」が419,900リンギット(日本円で約1050万円)の高額車輌となる。
2017年12月25日
姉妹車のヴェルファイアと共にマイナーチェンジが発表された(2018年1月8日販売開始)[9]
既採用のプリクラッシュセーフティは検知センサーに単眼カメラが追加されて歩行者や自転車運転者にも検知するように改良されたほか、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)には付随機能であるレーントレーシングアシスト(LTA)を追加。さらに、アダプティブハイビームシステム(AFS、「Executive Lounge」系グレードに標準装備・「X」と「S」を除くグレードはメーカーオプション設定)、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能(TMN)を追加してパッケージ化、第2世代版の「Toyota Safety Sense」として全グレードに標準装備された。
外観においては、フロントフェイス(ヘッドランプ、グリル、バンパー)及びリアのバックドアガーニッシュとコンビネーションランプが意匠変更され、内装はメーター加飾、シート表皮、木目の色が変更された。
グレード体系においては、既存の「Executive Lounge」のエアロ仕様「Executive Lounge S」が追加されるとともに、従来はガソリンモデルのみの設定だった「S」をハイブリッドモデルにも拡大して追加設定され、「SA」は「SA"Cパッケージ"」へ統合され「SC」に改名された。また、「Executive Lounge(新設定の「Executive Lounge S」を含む)」のガソリンモデル及び「GF」・「SC」は搭載エンジンを2GR-FKS型に、ATは8速仕様の「Direct Shift-8AT」にそれぞれ置換された。これらによりJC08モードでの燃費消費率が向上されたため、「平成27年度燃費基準+10%」(2WD車の一部は「平成27年度燃費基準+20%」)を達成した。
なお、ボディカラーが一部入れ替えとなり、「グレイッシュブルーマイカメタリック」、「シルバーメタリック(「X」・「G」・「GF」・「Executive Lounge」専用色)」、「グレーメタリック(「S」・「SA」専用色)」が廃止され、「グラファイトメタリック」、「スティールブロンドメタリック(「X」・「G」・「GF」・「Executive Lounge」専用色)」、「ダークレッドマイカメタリック(「S」・「SC」・「Executive Lounge S」専用色)」が追加設定された。
価格は標準価格で335万4480円(税込)からとなっている。
2018年10月25日
姉妹車のヴェルファイアと共に一部改良された[10]
従来はグレード別設定(標準装備又はメーカーオプション設定)だったインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ<静止物>)が全グレード標準装備となり、ブラインドスポットモニター(BSM)は従来のナビゲーションとのセットオプション設定からデジタルインナーミラーとの組み合わせに変更された。

グレード(マイナーチェンジ前)

ハイブリッドモデル
HYBRID Executive Lounge
最上級グレード。「HYBRID G"Fパッケージ"」の装備内容に、ハイブリッドモデルの他のグレードではオプション設定となっているレーダークルーズコントロール、インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)、T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム+パノラミックビューモニター、12.1型リアシートエンターテインメントシステム、DCM+ルーフアンテナ(シャークフィンタイプ)が標準装備され、読書灯(リア2個/LED調光機能付)を追加装備。補助確認装置(2面鏡式、カラード)が無くなる替わりに、オート電動格納式リモコンカラードドアミラーに左右カメラ+ヒーター+レインクリアリング機能を追加。シート表皮はセミアニリン本革、セカンドシートはエグゼクティブラウンジシートとなる。
木目調パネルはオリーブ・アッシュパール木目調となる。内装色はブラックとフラクセンの2色が用意される(通常はブラックが設定されており、フラクセンは注文時の指定が必要な設定色)。
HYBRID SR "Cパッケージ"
「HYBRID SR」の装備内容に「HYBRID G"Fパッケージ"」での追加装備内容(後述)を加えたグレード(「HYBRID G"Fパッケージ"」をエアロ仕様化したグレードである)。
HYBRID SR
エアログレード。後述する「HYBRID G」の装備内容に加え、ガソリンモデルの「S」・「SA」同様に専用エアロパーツ(フロント/リアバンパー+サイドマットガード)を装備し、LEDヘッドランプとリアコンビネーションランプにブラックエクステンションを、フロントLEDフォグランプはメッキリング付となる。
内装色にブラックを採用し、木目調パネルは黒木目調である。
HYBRID G "Fパッケージ"
「HYBRID G」の装備内容に加え、オートマチックハイビーム、ステアリングヒーター、快適温熱シート(運転席・助手席)、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/5個)、パワーバックドア(挟み込み防止機能付)を追加装備し、スマートエントリーにウェルカムパワースライドドア&予約ロック機能が追加され、シートが本革シートとなる。
HYBRID G
上級グレード。後述する「HYBRID X」の装備内容に加え、後席用サンシェード(スライドドアガラス・クォーターガラス)、雨滴感知式オートワイパー、LEDコーナリングランプ、フロントLEDフォグランプ(メッキオーナメント付)、ドアカーテシランプ(フロントドア)、運転席8ウェイパワーシート+マイコンプリセットドライビングポジションシステム+運転席オートスライドアウェイ、助手席4ウェイパワーシート、助手席パワーオットマン、大型ハイグレードコンソールボックス(リアエンドボックス付)、デュアルワンタッチスイッチ付パワースライドドア+バックドアイージークローザーなどを装備し、アルミホイールが17インチにサイズアップ、フロントドアグリーンガラスがスーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付に、オート電動格納式リモコンカラードドアミラーがリバース連動機能付、LEDヘッドランプがイルミネーション(デイライト)機能付、フルオートエアコンが排気ガス検知式内外気自動切替システム付となり、「ナノイー」がリアにも装備される。シートは合成皮革+ファブリックシートとなる。
HYBRID X
ベーシックグレード。ガソリン車の「X」に比べて装備内容を充実しており、クルーズコントロール、スーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付フロントグリーンガラス、「ナノイー」(フロント)、大型スタンダードコンソールボックス(リアエンドボックス付)を装備。メーターはハイブリッド車用オプティトロンメーター(メーター照度コントロール付)となる。「サイドアップシート装着車」はアルミホイールが17インチにサイズアップされる。
内装色にフラクセンを採用し、木目調パネルは茶木目調である。
なお、後述するガソリンモデルの「X」とは異なり、7人乗り仕様・8人乗り仕様が選択できる(「サイドアップシート装着車」は7人乗り仕様のみの設定)。
ガソリンモデル
Executive Lounge [3.5L]
最上級グレードで、「GF」の装備内容に、ガソリンモデルの他のグレードではオプション設定となるレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、NAVI・AI-SHIFT、アクセサリーコンセント(AC100V・100W/4個)、インテリジェントクリアランスソナー(8センサー)、T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム+パノラミックビューモニター、12.1型リアシートエンターテインメントシステム、DCM+ルーフアンテナが標準装備されるほか、読書灯(リア2個/LED調光機能付)を追加で装備。補助確認装置(2面鏡式、カラード)が無くなる替わりに、オート電動格納式リモコンカラードドアミラーに左右カメラ+ヒーター+レインクリアリング機能を追加。シート表皮はセミアニリン本革、セカンドシートはエグゼクティブラウンジシートとなる。
「HYBRID Executive Lounge」同様、木目調パネルはオリーブ・アッシュパール木目調となる。内装色はブラックとフラクセンの2色が用意される(通常はブラックが設定されており、フラクセンは注文時の指定が必要な設定色)。
G [2.5L] / GF [3.5L]
上級グレード。「S"Cパッケージ"」・「SA"Cパッケージ"」の装備内容からエアロパーツとブラックエクステンションを省き、アルミホイールを17インチ(「サイドリフトアップシート装着車」は16インチ)にサイズダウン、フロントLEDフォグランプの装飾をメッキリングに変更。
「GF」はステアリングヒーター、快適温熱シート(運転席/助手席)、大型ハイグレードコンソールボックスを装備する。
「HYBRID X」・「X」同様、内装色はフラクセン、木目調は茶木目調である。「G」はファブリックと合成皮革のコンビシート、「GF」は本革シートとなる。
「G」は7人乗り仕様・8人乗り仕様を選択可能。「GF」は7人乗り仕様のみである。
S "Cパッケージ" [2.5L] / SA "Cパッケージ" [3.5L]
後述の「S"Aパッケージ」・「SA」の装備内容に加え、ステアリングヒーター、後席用サンシェード(スライドドアガラス・クォーターガラス)、雨滴感知式オートワイパー、LEDコーナリングランプ、ドアカーテシランプ(フロントドア)、運転席8ウェイパワーシート+マイコンプリセットドライビングポジションシステム+運転席オートスライドドアウェイ、助手席4ウェイパワーシート、助手席パワーオットマン、大型ハイグレードコンソールボックス、パワーバックドア(挟み込み防止機構付)を追加装備。また、18インチアルミホイールは切削光輝、フロントフォグランプはLEDとなるなど、一部の装備品がグレードアップされる。シートはファブリックと合成皮革のコンビシートで、セカンドシートはエグゼクティブパワーシートとなる。
「SA"Cパッケージ"」はオートマチックハイビームも追加装備される。
S "Aパッケージ" [2.5L] / SA [3.5L]
後述の「S」の装備内容に加え、クルーズコントロール、助手席ロングスーパースライドシート、助手席マニュアルオットマンを装備し、フロントドアグリーンガラスはスーパーUVカット+IRカット機能+撥水機能付に、オートエアコンは排気ガス検知式内外気自動切替システム付に、リラックスキャプテンシートはエクストラロングラゲージモード機能付グレードアップし、「ナノイー」はフロントに加えてリアにも装備される。
「SA」は「S"Aパッケージ"」からアイドリングストップと蓄冷エバポレーター(フロント)の設定を省き、ランプ付グローブボックスとセンターロアボックスを植毛付に変更した程度である。
いずれも7人乗り仕様のみの設定である。
S [2.5L]
エアログレード。後述の「X」の装備内容をベースに18インチアルミホイール(メーカーオプションで2WD車は17インチ、4WD車は16インチを設定可能。「サイドリフトアップシート装着車」は16インチが標準装備)、専用エアロパーツ(フロント/リアバンパー+サイドマットガード)、「ナノイー」(フロント)を装備し、フロントドアグリーンガラスはスーパーUVカット仕様、LEDヘッドランプとリアコンビネーションランプはブラックエクステンション仕様、フロントハロゲンフォグランプはメッキガーニッシュ付、オプティトロンメーターがエアロタイプとなる。
「HYBRID SR」同様、内装色にブラックを採用し、木目調パネルは黒木目調である。
X [2.5L]
最廉価グレード。16インチアルミホイール、フロントハロゲンフォグランプ(メッキリング付)、運転席6ウェイマニュアルシート(前後スライド+リクライニング+シート上下)、スタンダードコンソールボックス(小物入れ+カップホルダー2個付)を装備するほか、ウインドシールドガラス(グリーン合わせ、高遮音性ガラス、トップシェード付)はUVカット機能付、フロントドアグリーンガラスはUVカット仕様、シートはファブリック、ワンタッチスイッチ付パワースライドドア(デュアルイージークローザー、挟み込み防止機能付)は助手席側のみ(メーカーオプションでデュアル(両側)仕様にグレードアップ可能で、バックドアイージークローザーを追加)となる。
「HYBRID X」同様、内装色にフラクセンを採用し、木目調パネルは茶木目調である。
「X」は8人乗り仕様のみを設定するが、「サイドアップシート装着車」はセカンドシート右側にリラックスキャプテンシートを装備するため、7人乗り仕様となる。

車名の由来

関連項目

脚注

  1. ^ 1400万円のHV知事公用車、高い?安い?”. 朝日新聞社 (2010年10月14日). 2018年6月5日閲覧。
  2. ^ 公用車 ワンボックス主流、秘書官らと1台に”. 日本経済新聞社 (2013年7月7日). 2018年6月5日閲覧。
  3. ^ トヨタ、北京モーターショーにアルファードなどを出展”. carview (2010年4月23日). 2011年1月11日閲覧。
  4. ^ パーフォレーションとはシート表皮に設けられた小さな穴のこと
  5. ^ 第40回東京モーターショー出展車両レポート - トヨタ自動車による公式サイト
  6. ^ "TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアをフルモデルチェンジ" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 26 January 2015. 2015年1月26日閲覧
  7. ^ Toyota Alphard & Vellfire 2015 香港售價公開(邦題:トヨタアルファード&ヴェルファイアの香港販売価格を発表)car1.hk(2015年2月10日)
  8. ^ "TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアの特別仕様車を発売" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 4 July 2016. 2016年7月4日閲覧
  9. ^ "TOYOTA、アルファード、ヴェルファイアをマイナーチェンジ" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 25 December 2017. 2017年12月25日閲覧
  10. ^ "TOYOTA、アルファードならびにヴェルファイアを一部改良" (Press release). トヨタ自動車株式会社. 25 October 2018. 2018年10月25日閲覧

外部リンク