「JUDGE EYES:死神の遺言」の版間の差分
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警察は被害者と直前まで揉めていた羽村を殺人の容疑者として逮捕、羽村は無実を主張し八神に弁護を依頼する。依頼を受けた八神は法廷での弁護を担当する新谷のバックアップとして羽村の無実を証明するために証拠を集め、見事無罪を勝ち取った。しかし事件を調べるうちに真犯人と羽村につながりがある事、羽村はそれを隠していた事が分かり、不審に思った八神は謎に包まれた真犯人を「モグラ」と名づけ独自に調査を始めた。 |
警察は被害者と直前まで揉めていた羽村を殺人の容疑者として逮捕、羽村は無実を主張し八神に弁護を依頼する。依頼を受けた八神は法廷での弁護を担当する新谷のバックアップとして羽村の無実を証明するために証拠を集め、見事無罪を勝ち取った。しかし事件を調べるうちに真犯人と羽村につながりがある事、羽村はそれを隠していた事が分かり、不審に思った八神は謎に包まれた真犯人を「モグラ」と名づけ独自に調査を始めた。 |
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やがて八神は、事件の裏に見え隠れする組織だった陰謀を知るものの、陰謀は神室町の奥深くにまで根を張り真相への道を阻んでいき、そして事件は3年前の大久保の事件にも繋がっていく。はたして八神は連続殺人鬼「モグラ」を追いつめ、すべての謎を解き明かすことができるのか。 |
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その後は様々な困難を乗り越えた末に神室町眼球くり抜き殺人事件が、かつて大久保が起こした事件と関連があると知り、一度だけとして弁護士に復帰する覚悟で臨み、裁判では濡れ衣を着せられた刑事の綾部を弁護して無罪にすることで神室町眼球くり抜き殺人事件の全容を明らかにした。その後、調査で知ったモグラの正体こと刑事の黒岩と激突し、死闘の末に勝利する。勝利後は、黒岩と事件の黒幕である生野の死を見届け、ようやく事件に決着を付けた。事件後は弁護士に戻らず再び探偵として生きていく道を選び、変わらず依頼をこなす日々を送る。 |
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== 登場人物 == |
== 登場人物 == |
2019年1月21日 (月) 18:54時点における版
ジャンル | リーガルサスペンスアクション |
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対応機種 | PlayStation 4 |
開発元 | セガゲームス第一CS研究開発部(龍が如くスタジオ) |
発売元 | セガゲームス |
人数 | 1人 |
メディア |
BD-ROM ダウンロード販売 |
発売日 |
2018年12月13日[1] 2019年夏発売予定[2] |
対象年齢 | CERO:D(17才以上対象) |
コンテンツアイコン | 犯罪、セクシャル、暴力、ギャンブル[3] |
エンジン | ドラゴンエンジン |
売上本数 | 25万本[4] |
『JUDGE EYES:死神の遺言』(ジャッジアイズ しにがみのゆいごん、中題:審判之眼:死神的遺言/英題:JUDGMENT[2])は、セガゲームスより2018年12月13日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト。
キャッチコピーは「正義という名の凶器」。
概要
2018年9月10日に行われた「PlayStation LineUp Tour」において発表された、龍が如くスタジオによる新規タイトル作品[1]。
神室町が舞台であったり、東城会の人間が登場したりと、『龍が如く』シリーズと同じ世界観の物語となっている[5][6]が、同シリーズの世界に引っ張られてしまうという理由から、その登場キャラクターたちは登場しない[注 1][7]。ジャンルはリーガルサスペンスアクションの名の通り、法廷劇を軸として後述するアクション要素を加えたアクションゲームとなっている[8]。今作は『龍が如く6 命の詩。』および『龍が如く 極2』と同じくドラゴンエンジンが使われており、脚本の古田剛志を始めとする『龍が如く0 誓いの場所』のスタッフが中心となっている[9]。
メインゲストとして、俳優の木村拓哉[注 2]、中尾彬、谷原章介、滝藤賢一、ピエール瀧が出演する[8]。その他のゲストとしては、ヒップホップMCのMCUが登場する[11]。また、コラボ出演として、麻雀バラエティ番組『THEわれめDEポン』にアシスタントとして出演しているタレントの橘ゆりか[注 3]や「いきなり!ステーキ」創業者の一瀬邦夫が登場する[12][13]。
予約特典として、主人公である八神のボイスを複数種類聞くことができる「主人公ボイス詰め合わせキーホルダー」が付属される[14]。その他の予約特典として、ゲーム販売店舗別(8店舗)にそれぞれ異なる特典が付属される[15]。2018年11月29日に『龍が如く6』と同様に製品版にセーブデータを引き継げる体験版が配信された[注 4][16]。
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
15歳の時に弁護士の父母を被害者遺族の逆恨みによって殺害された主人公・八神隆之は、神室町で喧嘩に明け暮れる荒れた生活を送っていたが、たまたま喧嘩を吹っ掛けた海藤の渡世の親である松金に目を掛けられ、人生をやり直しつつ父と同じ弁護士の道を歩み始める。
やがて、弁護士として源田法律事務所に所属した八神はある殺人事件の弁護の担当となり、有罪確実と言われていたその裁判で無罪判決を勝ち取って一躍時の人となるが、無罪放免となった依頼人が釈放直後に同棲中の恋人を惨殺して住んでいたアパートに放火するという凶行におよんだことから評価は一転し、「凶悪な殺人鬼を野に放ったインチキ弁護士」のレッテルを張られ、それまで築いてきたものをすべて失ってしまう。
それから3年後、事件から目を背け逃げるように弁護士バッジを外した八神は神室町で探偵兼便利屋として細々と生活していた。神室町は関西から進出してきた極道組織の共礼会と東城会の抗争、共礼会の組員ばかりが犠牲となる遺体の目をえぐる連続殺人事件で不穏な空気が流れていたが、そんな中共礼会の若衆が松金組の若頭である羽村と揉め事を起こした後に目をえぐられた他殺体となって発見される。
警察は被害者と直前まで揉めていた羽村を殺人の容疑者として逮捕、羽村は無実を主張し八神に弁護を依頼する。依頼を受けた八神は法廷での弁護を担当する新谷のバックアップとして羽村の無実を証明するために証拠を集め、見事無罪を勝ち取った。しかし事件を調べるうちに真犯人と羽村につながりがある事、羽村はそれを隠していた事が分かり、不審に思った八神は謎に包まれた真犯人を「モグラ」と名づけ独自に調査を始めた。
やがて八神は、事件の裏に見え隠れする組織だった陰謀を知るものの、陰謀は神室町の奥深くにまで根を張り真相への道を阻んでいき、そして事件は3年前の大久保の事件にも繋がっていく。はたして八神は連続殺人鬼「モグラ」を追いつめ、すべての謎を解き明かすことができるのか。
登場人物
物語の要素はあらすじ節へ記述して下さい。登場人物節はあらすじの序盤以降を書き連ねていく場所ではありません。 |
八神探偵事務所
弁護士を辞めた八神が神室町で立ち上げた探偵事務所。浮気調査や人探し、ペットの捜索や借金の取り立てなど探偵という名の便利屋として様々な仕事を請け負っている。中道通り裏に事務所を構える。
- 八神 隆之(やがみ たかゆき)
- 声 - 木村拓哉
- 本作の主人公で、「八神探偵事務所」の所長を務める元弁護士。35歳(劇中で判明)。海藤や松金など近しい人間からは「ター坊」の愛称で呼ばれる。弁護士資格は今も保有しているが、かつて弁護した大久保が起こした事件が今現在もトラウマになっており、復帰の意向はない。また、羽村や黒岩、服部などその事件を知っている者達からは度々それを引き合いに皮肉や嫌味、嘲笑を浴びせられる。探偵としての能力は弁護士として得た法的知識のみならず、尾行や変装、ドローン操縦やピッキングといった様々な技術を駆使するなど非常に高い。神室町で鍛え上げた喧嘩の実力は確かなもので、戦闘ではかつて父から手ほどきを受けたカンフーを自己流にアレンジした「神室町流」で戦い、蹴り技中心で対多人数向けの「円舞」と、手技によって相手の防御を崩す一対一向けの「一閃」という型を使い分ける。15歳の時に弁護士の父が勝ち取った無罪判決に納得のいかなかった被害者遺族の凶行によって両親が殺害され[注 5]、以来は神室町で荒れた生活を送っていたが、源田や松金といった様々な理解者に支えられて父と同じ弁護士の道を志すようになり、後に弁護士資格を取得して弁護士となる。その後、源田法律事務所で働き始め、大久保の弁護を担当したのを機に一時は有名にまでなったが、後に大久保が再び事件を起こして再逮捕されたため、世間からバッシングを受けるようになり、弁護士を辞めることとなる。退職後は、探偵となって事務所を開き、時折舞い込む依頼をこなすなどの探偵稼業に勤しみながら悠々自適な生活を送っていたが、ある日源田法律事務所からの依頼で「神室町眼球くり抜き殺人事件」の調査を請け負うことになり、その過程で事件の真犯人である「モグラ」の存在に気付き、モグラの正体を突き止めるために独自に調査を進めていく。
- 海藤 正治(かいとう まさはる)
- 声 - 藤真秀
- 八神探偵事務所の調査員で、元松金組の構成員。八神とは松金組にいた頃からの付き合いで、1年前に組の金庫から1億を盗まれた責任を取って破門になった後は八神と行動を共にし、裏社会で培った機微と腕っ節で八神を手助けする。一方で事をごまかすつもりが口を滑らせたりと探偵としての調査技術は未熟であるが、ドローンの操作を喜色満面で練習する姿を神室町の小学生に目撃されており(ここから「ドローンゴリラ」と渾名された)、努力家な一面も見せる。戦闘では豪快かつ荒々しい動きの喧嘩術で戦う。事件の謎を追う八神の相棒として行動を共にし、互いに助け合いながら事件解決を目指していく。
八神の協力者
- 杉浦 文也(すぎうら ふみや)
- 声 - 寺島惇太
- 「ジェスター」と呼ばれていた窃盗団の元メンバーで、とあるきっかけを経て八神らと協力関係を結ぶ。窃盗団時代は頭脳と行動力からエースと呼ばれており、パルクールで街中を飛び回ったり、戦闘時にカポエイラのような脚技を用いて敵を翻弄するなど常人離れした身軽さを誇る。かつては梶平グループでサイバーセキュリティーを担当するシステムエンジニアに就いていたが、裏金に関する資料を見つけた事で横領の濡れ衣を着せられ解雇されてしまう。その後は復讐も兼ねて窃盗団の一員となっていたが、神室町で起こった連続殺人事件に関わっていく内に八神達と共に行動するようになり、関連人物の調査や尾行、戦闘への参加等多岐に渡るサポートを行う。終盤において八神達に明かしていた名前・経歴が偽りであること、本名は寺澤文也で寺澤絵美の実弟であることを明かし、姉を手にかけた真犯人・生野の殺害を試みるが失敗。その後、八神に対して大久保を一度は犯人だと思ったものの、八神が再び事件を追っている事を知って興味が湧いた為に協力したことや真実を知った為に大久保に複雑な気持ちを抱いてる事を明かし、大久保の面会に赴く八神に「姉の墓参りに一緒に行こう」という伝言を託した。事件後は刑務所を訪れ、大久保と面会を果たす。
- 九十九 誠一(つくも まこと)
- 八神が贔屓にしている情報屋。ボサボサ頭に眼鏡、ネットスラングを交えて芝居がかった口調で会話する、といった典型的なオタク像そのままな人物像だが、容姿を含めて彼を好きになった女性がいるらしく、本人曰く「こう見えてリア充」とのことである。かつては家に引きこもって人と関わろうとしなかったが、八神のおかげで前向きな性格になっていった過去を持つ。現在は家を出てネットカフェ「mantai」で暮らしているが、引きこもり気質は変わっておらず、日々オンラインゲームに没頭している。街中の呟きを書き込むアプリ「Yutter」に管理者権限でアクセスして情報を集めたり、小型の高性能盗聴器をあっという間に作り上げるなど高度なハッキングや電子工作の腕前でもって八神をサポートする。
源田法律事務所
八神がかつて所属していた神室町にある法律事務所。七福通り西に事務所を構える。
- 源田 龍造(げんだ りゅうぞう)
- 声 - 中尾彬
- 「源田法律事務所」の所長。八神を駆け出しの頃から面倒を見てきており、彼が探偵となった今現在も何かと気にかけている。また、松金とは古くからの友人で、松金組の法的係争の弁護を何度も請け負ってきた過去を持つ。弟子達を息子同然に可愛がっており、一番弟子の新谷が殺害された後は食事がのどを通らないほどに落ち込んでいたが、彼の仇を討つために奮起し採算度外視で源田法律事務所総出で八神に協力する。
- 城崎 さおり(しろさき さおり)
- 声 - 甲斐田裕子
- 源田法律事務所の所属弁護士で事務所の紅一点。マイペースで物静かであるが言いたいことは誰に対してもはっきりと言う性格をしている。普段は影のある雰囲気を持つ地味な外見の女性だが、ドレスアップして化粧をすれば街中の男が振り返るほどの美貌と抜群のスタイルを誇る。また、八神の手土産のどら焼きを無断でほぼ食べ尽くしてしまったり、冷蔵庫から限定ケーキがなくなった際には(事務所内であるが)裁判を起こしてしまうほどに甘いもの、ひいては限定品に目がない。八神へ調査を依頼する一方で、新谷殺害事件を追う八神のために、キャバクラで働いたり、ハニートラップを仕掛けたりと女性ならではの武器を使って八神をサポートした[注 6]。
- 新谷 正道(しんたに まさみち)
- 声 - 桐本拓哉
- 源田法律事務所の所属弁護士。43歳。八神の弁護士時代の先輩で、弁護士としての能力は決して八神に見劣りするものではないが、性格にやや難があり、後輩である八神に対して、現役時代も退職後も変わらず先輩風を吹かすなど、格下と見た人間に対しては横柄な振る舞いを見せる反面、極道のような当たりの強い相手には露骨に謙る二面性の他、勝ち目のない裁判に対しては端から諦めていい加減な応対をとったり、女性に対してセクハラ紛いな発言をするなど軽薄な一面もある。一方では星野曰く「いつも自分に自信がないのを虚勢で隠していて、わかりやすい人」と称され、八神に対して強気な態度で接していたのも彼の能力を認めているが故のコンプレックスの裏返しであった事を示唆されている。弁護士としての素質は源田や八神からも認められており、源田からは「性格はアレだが弁護士としては超優秀」と評され、八神からも「自分に弁護士のイロハを仕込んでくれた頼れる先輩」と一定の信頼を得ている。松金組からの依頼を受けて羽村の弁護を受けることになり、八神と協力して調査を行った後、法廷では一貫して無罪を主張し、検事の泉田を手玉に取った上で無罪判決を勝ち取った。しかし、八神への対抗心からもし無罪にならなかった場合の保険として羽村が漏らしていた生野の情報を追うが、生野が眼球くり抜き連続殺人事件に関わっていると勘付き事件の核心に近づいてしまい、口封じのために「モグラ」によって殺害され、遺体は八神の事務所のクローゼットに遺棄された。
- 星野 一生(ほしの いっせい)
- 声 - 林勇
- 源田法律事務所に所属する新人弁護士。トップクラスの成績で司法試験に合格した秀才だが、今風の草食系男子らしく野心や出世欲はない。その一方で、劇中では発揮されないが空手三段と腕っ節はかなりのものであったり、見た目や言動に反してヤクザにも一歩も引かない度胸の持ち主であったりと意外性を持つ。また、密かに先輩であるさおりに想いを寄せている節があり、彼女のポテンシャルの高さをすでに見抜いている。弁護士として明確な目標もなく無難に仕事もこなしていたが、新谷が殺害された際は彼の仇を討つために八神に犯人探しの協力を申し出るなど積極性を出していき、この事件を通して弁護士として成長していく。事件後、さおりへの想いが通じたのか、親密な仲になっているようで、事務所で手をつないだり源田から所内恋愛禁止を言い渡されるなど恋仲に発展しつつある事がほのめかされている。
神室署
龍が如くにも登場する警視庁が管轄する警察署の一つで、神室町管内の事件を取り扱う。
- 黒岩 満(くろいわ みつる)
- 声 - 谷原章介
- 神室署組織犯罪対策課の刑事。常に捜査の陣頭指揮を執り、神室署でも高い検挙率を誇るエリートで人望も厚く、本庁の幹部からも強く信頼されており、綾部曰く「隙が全く無い完璧人間」で、事実彼の汚職も既に見通しているが、実は彼こそが眼球くり抜き連続殺人事件の犯人である「モグラ」であり、綾部と同じ悪徳警官でもあった。元々はしがない刑事だったが、悪徳警官であった上司[注 7]が居なくなると、その地盤を引き継いで悪徳警官となり、以降は羽村と組んで裏の仕事をすることで表向きはエリート刑事にまでのし上がった。戦闘能力は警官の範疇を逸脱したもので、二人がかりで挑んだ海藤と東をたやすく叩きのめし、武装した複数人の松金組の組員をたった一人で射殺、仕向けられた刺客や終盤に駆け付けた警官隊も返り討ちにするなど銃の腕前も格闘技術も常人離れしている。また、殺し屋としても優秀な腕前を持ち、被害者を昏睡状態に陥らせ口を封じた状態にしつつ一定の期間を置いて死に至らしめる傷を負わせることで、警察に計画的な殺人と見破られないように偽装して殺害できるほど暴力に知悉している。戦闘では八神の一閃スタイルに性質の似たスタイルで戦い、八神と同様に三角飛びも使いこなす。MA(モータルアタック)は連続で回し蹴りを放つ。生野や一ノ瀬と結託してモグラとして動き、アドデック9の人体実験に関係する眼球くり抜き連続殺人事件を引き起こすが、警察官としての立場もあって久米殺しの一件では協力者の羽村を逮捕する。その後は羽村を無罪にされたことで証拠集めに協力した八神を目障りな存在として目をつけ、初めて相対した際には意趣返しと言わんばかりに三年前の事件を引き合いに皮肉を吐き、その後も連続殺人事件を追い続ける八神の行動を見透かしているかのような、意味深な態度をとる。その後、真相に近付こうとした新谷を手に掛け、用済みとした羽村を殺そうとするも失敗し、逆に羽村から八神にモグラであることを明かされてしまう。綾部の裁判後は、一ノ瀬の秘書である石松に口封じにされそうになったことで自らの手で事件を隠蔽する為に動き出し、全ての元凶である生野の殺害とアドデック9を葬る事を企むも八神に邪魔され、二度に渡る死闘の末に敗北し、最後は駆け付けた警官隊によって射殺された。
- 綾部 和也(あやべ かずや)
- 声 - 滝藤賢一
- 神室署組織犯罪対策課の刑事。35歳。飄々とした態度の昼行燈のような雰囲気を持つ、裏では情報屋として捜査情報の横流しや立場を利用しての地下カジノ隠蔽などで私腹を肥やす悪徳警官だが、その実、切れ者で情報収集力もたしかなものがあり顧客も多い。また、「完璧すぎる」という理由で上司の黒岩を妬み嫌っているが、当人の前では控えめになる。羽村を無罪に導き事件を担当した黒岩の面目を潰した事で八神を気に入り、金次第で協力するようになる。その後も「共礼会組員連続殺人事件」や「松金組拳銃強盗事件」の情報を提供して八神に協力していくが、黒岩に目を付けられ、黒岩との行動を余儀なくされてしまう。その後、新谷殺害の濡れ衣を着せられ逮捕されてしまうが、終盤で泉田や他の仲間らの協力を得た八神により無実である事が証明され、無罪を勝ち取る。
- 桜庭(さくらば)
- 声 - 小沢和之
- 神室署組織犯罪対策課の刑事。黒岩より一回り程も大柄な体格をした厳つい顔の巨漢で、常に彼に付き従っている。戦闘では素早いパンチによるラッシュ攻撃を武器に戦う。黒岩を追って先端創薬センターにやってきた八神達と対峙するが敗北する。
- 柴田(しばた)
- 神室署の刑事。八神が警察に捕まる度に取調室で説教するが、時にはカツ丼を奢ったり武勇伝を聞かせたりと次第に八神と親密になっていき、最終的には娘の結婚式に八神を呼ぶまでの仲になる。
東京地検
- 藤井 真冬(ふじい まふゆ)
- 声 - 清水理沙
- 東京地検の検事。幼少期に母親がひき逃げで重傷を負い、幼く満足に証言が出来ない真冬を森田が上手にエスコートして事件を解決した事がきっかけで法律の道を志し、地道な努力の末に司法試験を通過した。育ちのいいお嬢様ながら、中学の同級生で幼馴染のさおりがいじめられていた時は間に入って彼女を助けるなど強い正義感を持つ。さおりとは数年越しに大学の法学部で再会し、初恋の森田が結婚して落ち込んでいた事と男性に免疫がなかった事を心配した彼女から八神を紹介され、友達以上恋人未満の関係となった。その後、眼球くり抜き連続殺人事件を追う八神を終始サポートした。
- 森田 邦彦(もりた くにひこ)
- 声 - 森田順平
- 東京地検の検事正。実直な性格と合理的な考えの持ち主で、部下からは怖がられることも多いが、仕事以外では紳士的な態度で接し柔らかな表情も見せる。かつて真冬の母親のひき逃げ事件を担当し、幼く証言が出来なかった真冬に代わって現場に足を運んで丁寧に情報を引き出して事件を解決に導いた事から、真冬にとって憧れの人物である。また、同じ法律の道を志した兄がいたが、アルツハイマー型認知症を発症した母親の介護をするうちに心を病んでしまい、ついには母親の首を絞めて殺害してしまう事件を起こして自殺したという過去を持つ。八神から人体実験が行われていたラボを見つけたとして連絡を受けていた真冬に同行したが、過去の経緯から既に一ノ瀬に抱き込まれており、彼の頼みでアドデック9を完成させるまでは人体実験の事に目を瞑ってしまう。その後、法廷に出席した一ノ瀬共々不正を告発され、事件後は警察に逮捕される。
- 泉田 圭吾(いずみだ けいご)
- 声 - 最上嗣生
- 東京地検の検事。プライドの高い自信家で、3年前の事件で八神に無罪を勝ち取られメンツを潰されたことで、八神に対して深い恨みを持っている。久米殺しの裁判で再び八神と法廷で争う事になるが、羽村のアリバイを立証されるだけでなく自身の嘘と矛盾を見破られ二度目の敗北を喫する。その後、八神に連敗した事で鬱憤を募らせていたが、犯罪を握りつぶした森田に失望したことと八神から真相を聞かされたことで八神達に協力するようになり、終盤では八神と共に綾部の無罪を証明し、更には八神との約束により一ノ瀬を法廷に出席させた。
極道組織
松金組
龍が如くにも登場する関東最大の極道組織「東城会」の三次団体。七福通り東に事務所を構える。
- 松金 貢(まつがね みつぐ)
- 声 - 西村知道
- 東城会系松金組組長。八神や海藤を息子同然に可愛がり、弁護士を志した八神を後押しした温厚な人物で、二人から尊敬されている。穏健派であるが故に武闘派の羽村の台頭を抑えることができず、現在は隠居同然の状況であり、また、羽村が辣腕を振るう裏に自身への深い忠誠心がある事も理解している為、八神が羽村と揉めた際も羽村を止めることができず消極的な発言を繰り返した。その後、事件の黒幕があまりに得体のしれない強敵である事を察すると、八神や海藤を守るために手を引かせようと組員を差し向けるが二人の覚悟を知り、行く末を最後まで見届ける事にする。その後、真相に近づくべく羽村を追い詰めた先でモグラと遭遇し、口封じのために羽村を殺そうとモグラが発砲するが、これまで組を守るために羽村だけに危ない橋を渡らせてしまった事への自責の念から銃弾から羽村を庇い、自身の不甲斐なさとこれまでの羽村に対する謝罪を述べると息絶えた。
- 羽村 京平(はむら きょうへい)
- 声 - ピエール瀧
- 松金組若頭。52歳。厭味たらしく、自己中心的で粗暴な言動が多い反面、他人を蹴落とす事に長けた策略家でもあり、その狡猾さを武器に、組での稼ぎ頭として台頭しており、組内では組長以上の発言力を持つ。八神の事は松金や海藤と同じく「ター坊」と呼び、仕事を依頼する関係にあるが、その実、海藤を破門に追いやった一年前の松金組の強盗事件以降、互いに相手を嫌う関係となっている。その反面、松金の事は心から尊敬しており、組を守るために何度も危ない橋を渡り、汚れ役や憎まれ役に徹して[注 8]までも組を守ろうとするなど、普段の横暴な態度からは想像できないほどの忠誠心の持ち主でもある。戦闘では剛腕を生かしたボクシングスタイルで戦う。MAは渾身の右ストレートを放つ。共礼会組員連続殺人事件の容疑者として警察に逮捕され、後に八神が集めたアリバイと新谷の弁護により無罪を勝ち取るが、八神から共礼会組員殺しに関わっていることを見抜かれる。その後、釈放後も事件について調査していた八神に対してこれ以上詮索しないように暴力込みで脅迫し、釘を刺すが、八神が尚も調査を続けた為に始末する事を決め、尾崎達を差し向けるも突如乱入してきた杉浦の手引きで八神を取り逃がしてしまう。その後は自身と同じジャージを着用していた古参組員の栗林正一が共礼会に射殺されたことで、身の危険を感じて姿を隠した。その後、チャンピオン街にある賭場で発見され、以降は八神達と攻防を繰り広げるが、最終的には捕まり、一ノ瀬からアドデック9の人体実験に用いるヤクザを攫ってほしいと多額の報酬で依頼されたことやモグラと組んでいたことを白状した。その後は口封じとしてやってきたモグラから自身を庇った松金の死を看取る事となり、松金を死なせたモグラに一矢報いる形でモグラの正体が黒岩であることを明かし、一度はその場から逃亡したが、後に今までのケジメを付ける為に八神に一ノ瀬とのやりとりを示した証拠の録音データを渡し、更には法廷に出席して全てを証言した上で一ノ瀬を追い詰めた。
- 尾崎 浩二郎(おざき こうじろう)
- 声 - かぬか光明
- 松金組若頭補佐で羽村の忠実な側近。力士と見まごうほどの巨漢で、戦闘ではその巨体を生かして戦う。MAはラリアットからスレッジハンマーを繰り出す。羽村の命令で事件を嗅ぎ回る八神を「喫茶アルプス」の裏路地で他の組員と共に襲うが、返り討ちにされた。その後、羽村に付き従っていた賭場や羽村を助けにいった本丸園、組長の敵討ちとして集まっていた松金組事務所で、それぞれ八神と対決するがいずれも敗北する。
- 東 徹(ひがし とおる)
- 声 - 川原慶久
- 松金組若衆で海藤の元弟分。普段は極道らしく振舞っているが、根元の部分は弟分や子供にも優しい人情家で、今現在も時折それを覗かせる。戦闘では鋭い足技による連撃を中心に戦う他、ドスも使用する。MAは片手を突いて側転蹴りを繰り出す。海藤の破門後に羽村の引き立てにより組内でも頭角を現すようになり、羽村から事件を嗅ぎ回る八神の事務所を襲撃するよう命じられるが、海藤に部下を返り討ちにされて退き上げた。その後、八神の調査で一年前の松金組強盗事件の一件で羽村に忠実になった真相[注 9]が明かされ、自身も海藤から八神の過去を知らされる。その後は口では文句を言いながらも、「シャルル」を八神達の会合場所として提供したり、共礼会からの報復の件や羽村が身を隠した事を八神達に教えるなど八神達に協力的となり、一度松金の命令で八神達に手を引かせるべく戦いを挑んで敗れた後は、完全に八神達の味方に加わった。
- ケンゴ
- 声 - 梶川翔平
- 松金組の若手の組員で羽村の取り巻きの一人。戦闘ではチンピラ然とした外見とは異なりスマートな戦い方をする他、日本刀も使用する。MAは蹴りから日本刀による一撃を繰り出す。チンピラと揉めていた八神を羽村から紹介された後、羽村が八神と揉めた事で羽村から射殺するよう命じられるも杉浦に邪魔されて八神を取り逃がした。その後、共礼会の鉄砲玉に襲われるが、自身は標的でなかった事からその場から逃走した。その後は賭場や本丸園に羽村を助けにくるなど忠実な部下として動くが、組長が殺された際は組長の敵討ちと組の立て直しのために自身が中心となる動きを見せる。その後、八神や東に説得されて敵討ちを八神に任せ、後にラ・マンで八神と黒岩が対峙した際には組員総出で駆け付けるなど八神に協力的な態度を見せた。
- ステッキ男 / 須崎(すざき)
- 松金組の刺客。双子の兄がおり、幼少期から争い合うことでお互いを鍛えていった。戦闘ではその名の通りステッキを武器に戦うが、扱うステッキには日本刀や短刀、槍や双棒、さらには散弾銃にまで変形するギミックが仕込まれている。MAは各武器による強力な一撃を繰り出す。羽村の命令でテンダー前で八神を殺そうとするが失敗し、その後も廃ビルの「ソレイユ」で海藤を助けに来た八神と幾度となく対峙するが敗れ去る。
- シャルルの店員
- 声 - MCU
- 松金組若衆で、兄貴分の東が組から経営を任されているレトロなゲームセンター「シャルル」の店員。戦闘では雑魚さながらの動きで戦う。店に東を訪ねてきた八神に、店に乗り込んできた八神と海藤に、八神を捕まえられない制裁として事務所で羽村にと計三度も叩きのめされており、散々な目に遭う。その後はいつもと変わらずシャルルで店番として働いている。
- 田代(たしろ)
- 松金組組員。金色の派手なジャージに夜でもサングラスを掛けるなど組一番のオシャレ好きで、その強烈なスタイルは組員達には好評らしいが、杉浦からは笑いものにされていた。戦闘では素手の虎牙に似たスタイルで戦う。八神達が松金組の事務所に盗聴器を仕掛ける際に、背格好が八神と似ていた事から変装用に身ぐるみを剥がされた。その後、松金組の縄張りである「エメラルド・ヒルズ」のみかじめをめぐって他の東城会傘下の組織から狙われるが八神に助けられ、「ちゃんと借りは返す」として以後は戦闘中に八神を手助けするようになる。
関西共礼会
関西から神室町に進出してきた極道組織。構成員は1000人ほどだが、梶平グループをバックとしている為に豊富な資金力を持っており2万5000人の構成員を誇る東城会と神室町でしぶとく戦っている。会長である古葉は劇中では登場しない。ここ何か月と東城会系の極道と抗争しており、構成員達が連続殺人事件の被害者になってからは抗争は激化している。神室町では千両通りにある梶平系列のビル「KJアート」と公園前通りにあるキャバレー「本丸園」を拠点としている。
- 塩屋 聡(しおや さとし)
- 声 - てらそままさき
- 共礼会若頭。共礼会の跡目を期待される武闘派の極道で、会長の懐刀として神室町での指揮を任されている。戦闘では勢いをつけたパンチや蹴りを繰り出して戦う他、待機している部下を戦闘に参加させたり倒れた部下に発破を掛けて起こし戦線復帰させるといった戦法を取る。MAはネックブリーカー・ドロップ気味の投げ技を繰り出す。組員が連続で殺害された報復として、羽村の命を奪うために鉄砲玉を差し向けた後、共礼会を調べていた八神と海藤を捕らえて尋問しようと事務所へ連れていこうとするが、杉浦の介入により失敗し、まとめて始末しようとするも敗北する。その後、梶平の命令で八神に依頼を受けさせるために真冬をさらおうとして失敗するが、結果的に本丸園に八神を誘き寄せることに成功し、そこで先の喧嘩の決着をつけるために再び戦うも敗れる。その後は八神が連れてきた羽村を本丸園で拷問に掛けようとするも乗り込んできた松金組に奇襲されその場を後にするが、その翌日、モグラこと黒岩により殺害され、眼球をくり抜かれた死体となって発見される。
- 村瀬 晃(むらせ あきら)
- 声 - 本多新也
- 共礼会若頭補佐で久米の兄貴分。戦闘では大振りながらも強力な打撃を繰り出す他、木刀や日本刀といった刀状の武器を使用する。MAは刀を連続で振り下ろすが、日本刀装備時はここから更に蹴りから刀での突進攻撃を繰り出す。自身の証言を聞きにKJアートに乗り込んできた八神に敗北し、この因縁と久米を殺害したのは羽村だと思い込んでいたことから、裁判では八神の邪魔をするかの如く、アリバイの証人であるセイヤの妹を誘拐し脅迫する事で彼の証言を封じて、強引に有罪にさせようとした。その後、セイヤの妹を助けに乗り込んできた八神から別に犯人がいると伝えられたことと単身乗り込んで来た男気に敬意を払って二人を解放した。その後は梶平の命令でこれまでとは打って変わって八神に対して低姿勢となり八神の他の仲間にも同様の態度で接するが、松金組が羽村を助けるために本丸園に襲撃を仕掛けた際に、身体にダイナマイトを取り付けられ爆死する。
- 久米 敏郎(くめ としろう)
- 共礼会の末端構成員。34歳。村瀬とクラブ「アムール」の前で羽村達と鉢合わせた事で彼らに捕まり、羽村達にクラブ内で暴行を加えられた後、アドデック9の人体実験の為に羽村からモグラに引き渡され、生野からアドデック9を投与されるも副作用により死亡する。後にゴミ捨て場で両目を抉り取られた状態で発見され、同構成員の真柴健吉、国村康夫に続く眼球くり抜き連続殺人事件の3人目の被害者となった。
先端創薬センター
厚生労働省管轄の研究施設兼医療施設。かつては巨費を投じながらも成果を挙げられず、税金の無駄遣いとしてその広大な敷地を有効活用すべく梶平グループによるセンター解体後の再開発計画さえ持ち上がっていた。しかし、アルツハイマー型認知症の特効薬とされる新薬「アドデック9[注 10]」の論文を公表してからは一転して、国家戦略の一端を担う施設として持て囃されている。母体は一ノ瀬の手掛けた医療システム産業開発機構という組織で、実態は厚生労働省の天下り先のひとつだった。終盤でアドデック9が人体に影響を及ぼす程の有害薬品であることと生野の起こした事件が公となり、センターは解体となった。
- 木戸 隆介(きど りゅうすけ)
- 声 - 白熊寛嗣
- 先端創薬センターの所長。認知症研究の権威であり、アドデック9の研究論文の筆頭著者として一躍時の人となった人物だが、華々しい表の顔とは別に裏社会とのつながりが噂されるなど、裏の顔も見え隠れする。また、セクハラや女遊びでも有名で女癖が悪い。後にアドデック9の論文には注目を集める拍付けとして名前を貸しただけであり、研究成果はほとんど生野によるものだったことが判明する。その後、脇の甘さを利用され、変装したさおりのハニートラップに引っ掛かり、お尻を撫でまわすところまでバッチリ抑えられて八神達に協力を強いられ、自身が知る情報や事件の真相を八神に白状した。その後は八神達から弁護側の証人になるよう求められ、一度は勝つ見込みがないと断ったが、後に八神の奮闘により勝つ見込みがある事を知ると了承して証言台に立った。
- 生野 洋司(しょうの ようじ)
- 声 - 永井誠
- 先端創薬センターの主任研究員。ぱっと見は大人しめな風貌で、対外的には善良な研究者だが、アドデック9の完成のためならば、非公認の人体実験を含め、どんな犠牲も手段も厭わない、常軌を逸する程に狂気的な本性を秘めている。かつて認知症の祖父母の介護をしていた母が倒れて亡くなった事をきっかけに認知症治療薬の開発を志した過去がある。実はアドデック9の開発ユニットリーダーであり論文の成果もほとんどが彼によるもので、薬の完成を急ぐあまり無断で入院患者の和久光一に投与したところ思わぬ副作用が発生し、彼を死なせてしまう。その後、処理に困って一旦遺体を業者のトラックに放置し、偶然にもそれが大久保新平が運転するトラックであった為にそのまま彼に罪を着せようと企むが、八神により無罪となってしまった為に一度は目論見が外れる。しかし、今度は大久保の仕業に見せかけて彼の恋人である寺澤絵美を殺害し、更にはアパートに放火をすることで完全に大久保に罪を着せる事に成功した。その後もアドデック9を完成させるため、木戸や一ノ瀬と結託し、森田を抱き込んだり、更には羽村とモグラこと黒岩を利用して非道な人体実験[注 11]を繰り返すようになり、それが眼球くり抜き連続殺人事件を引き起こす事となったが、終盤で八神により全てが明らかとなり、結果として黒岩から命を狙われる。最後は、黒岩に殺されかけたところを八神に救われ、黒岩が警官隊に射殺された後は完成したと言い張るアドデック9を自らに投与するも結果は変わらず、副作用により死亡した。
- 寺澤 絵美(てらさわ えみ)
- 声 - 合田絵利
- 恋人だった大久保新平に殺害されたとされる先端創薬センター附属病院の看護師。26歳没。三年前の裁判では誰も知らなかった大久保との関係と、人となりを証言した事が彼の無罪の決定的な後押しになった。しかし、裁判から2か月後、胸部を何度も刺されて殺害された上に放火された[注 12]が、実際は大久保に全ての罪を着せようと企んだ生野によって殺害されたことが後に判明する。
- 橋本(はしもと)
- 声 - 種市桃子
- 先端創薬センターの研究員で生野の部下。厳重なセキュリティで守られる研究棟に入るゴールドカードを持っており、八神達を研究棟へ案内すると共にアドデック9の詳細を教えた。
- 益子(ましこ)
- 声 - 江藤博樹
- 先端創薬センターの守衛。戦闘では趣味と称して持っている電流の流れる特殊警棒を使用する。
- 端木 亨(はしき とおる)
- 半年前に神室町で殺害された先端創薬センターの副所長。51歳没。梶平に金で抱ぎ込まれ内部スパイとして活動しており、創薬センターを閉鎖に追い込むために優秀な研究員を辞めさせたり情報を横流ししたりしていたが、閉鎖目前まできて急遽アドデック9が発表されたことでこれまでの行動も無駄になってしまう。その後、アドデック9を不信に思い秘密を探ろうと裏で色々と探っていたが、神室町でモグラこと黒岩に殴られて意識不明の状態で発見され、その3週間後に病院で脳挫傷により死亡した。
- 和久 光一(わく こういち)
- 先端創薬センターの入院患者で、三年前にセンターで起きた殺人事件の被害者。66歳没。アルツハイマー型認知症を患っており、暴言や暴力を振るうといった認知症特有の症状を起こしていた為に自身に殴られた大久保が腹を立てて殺害したとされた[注 13]が、実際は生野によるアドデック9の人体実験にされた上でアドデック9を投与された後に副作用によって死亡していたことが後に判明する。
ガールフレンド
- 早乙女 月乃(さおとめ つきの)
- 声 - 本渡楓
- 下着泥棒の依頼で知り合った女子大学生。21歳。
- あまね つむぎ
- 声 - 橘田いずみ
- 占い師の女性。27歳。
- 美浜 さな(みはま さな)
- 声 - 東山奈央
- シンガーソングライター志望の少女。19歳。
- 松岡 七海(まつおか ななみ)
- 声 - 佐藤利奈
- ストーカーに悩まされていたOL。29歳。
敵対グループ
京浜同盟
神室町に屯うチンピラ集団。
- 葛西 拳太(かさい けんた)
- 京浜同盟幹部で、「葛西派」を率いる四天王の一人。サングラスにパンチパーマ、上下スウェットといかにもヤンキー然とした装いをしている。諺を間違えたり意味や使い方を理解していないなど頭はあまりいいとは言えない。戦闘ではボクシング主体のスタイルで戦う。MAは2発のジャブから渾身の右ストレートを繰り出す。キムが経営する焼肉屋の女店員を強引に勧誘しようとした所を八神に妨害され叩きのめされて以降、逆恨みして、以降は他の幹部達を巻き込む形で彼を標的にする。
- 本田 錬司(ほんだ れんじ)
- 京浜同盟幹部で、「本田派」を率いる四天王の一人。大柄で屈強な体格をした無類の喧嘩好きで、殴り合う事を生き甲斐としており、強い相手と戦う為に京浜同盟に参加した。喧嘩は一対一の勝負を好んでおり、割り込もうとする相手には味方であろうと容赦なく鉄拳制裁を加える。戦闘では重みのある連続攻撃を武器に戦う。MAはフックから連続アッパー攻撃を繰り出す。葛西が目をつけていた八神に個人的に興味を抱き、戦いを挑む。
- 阪木葉 海人(さかきば かいと)
- 京浜同盟幹部で、「阪木葉派」を率いる四天王の一人。食べることが好きなのんびり屋で肥満体型をしており、明らかに小さめのシャツを着て常に腹を露出している。戦闘ではその体型と剛腕を生かしたスタイルで戦う。MAは全体重を乗せたボディ・プレスを放つ。食事をえさに葛西に唆されて八神の始末に赴く。
- 虎牙 松久(こが まつひさ)
- 京浜同盟幹部で、「虎牙派」を率いる四天王の一人だが、京浜同盟の主な資金源である武器密売組織「虎牙商会」の代表である事から、事実上の盟主でもある。計算高く冷徹なインテリ然とした外観をしている。戦闘ではキックボクシングのような素早い攻撃で戦う以外にも、武器密売組織の代表だけあって、グレネードを投げつけたり、追い詰められると二丁拳銃を持ち出したりと武器も使用する。MAはサマーソルトキックからグレネードを投げつける。他の四天王を倒した八神に対し、京浜同盟の名を脅かしかけていると危険視し、排除しようと動く。
変態達
- パンティ教授
- 声 - いとう緑茶
- ドローンを用いて女性のパンティばかりを狙う下着泥棒で、神室町を騒がせている「変態三銃士」と呼ばれる三人組の一人。白衣を纏った姿とパンティに対する異常な執着心から「教授」と称される。戦闘では桜庭に似たスタイルで戦う。月乃が好むデザインのパンティを利用した八神のトラップに引っかかり、逆上するも叩きのめされた。その後は負け惜しみを吐きながら警察に逮捕された。
- お尻マイスター
- 女の尻に対して異様な執着心を持つ痴漢で、変態三銃士の一人。元陸上競技の選手で、触れた女性の臀部を分析して一方的に向いている競技をアドバイスするという独特な嗜癖を持つ。戦闘では葛西に似たスタイルで戦う。八神のおとり作戦に引っかかるが、その際、陽介を「自身のアドバイスに従った月乃」と勘違いして臀部を撫でまわしてしまう。逃走劇の果てに叩きのめされてなお食い下がるものの、先ほど痴漢行為を働いた相手が男であることを告げられ戦意を喪失。警察に逮捕された。
- デバガメ判事
- 声 - 武田直人
- ホテル街にて性行為を盗撮していた覗き魔で、変態三銃士の一人。盗撮した内容がギルティ(有罪)かどうかを自己基準で審理した挙句、インターネット上にアップロードする行為を繰り返していた。外見は法服に暗視スコープを装着した白人男性で、壁面をゴキブリのように這いまわる超人的な身体能力を持つ。戦闘では鵜沢に似たスタイルで戦う。陽介から「月乃の行為を盗撮していた[注 14]」と依頼を受けた八神により追い詰められ、逮捕される。
- ジャイアント・インパクト / 石川 新三郎(いしかわ しんざぶろう)
- 変態三銃士が逮捕された後、姿を現した変態の王で露出狂。78歳。高齢を感じさせない筋骨隆々の肉体と規格外の巨根の持ち主で、その堂々たる肉体に仮面のみを身につけ、女性に自身の愚息を見せつけてジャイアント・インパクトのごとき精神的衝撃を与える。男性と対峙した際には逸物を見せじと股間に大きな葉を貼り付けるが、剥き出しのそれを偶然目撃した男性からは尊崇の念を抱かれている。戦闘では独特な動きの中国拳法で戦う。月乃の前に突然姿を表し局部を見せつけて立ち去るが、陽介の情報提供を得た八神の尾行・追跡の果てに打倒され、取り押さえられる。その際に未だ童貞であること、そんな己の愚息をどうにか開放したいが故の犯行である事を告白し、満たされたかのごとき笑みを浮かべて逮捕されていった。
神室町の住人達
- 鵜沢(うざわ)
- 元刑事の探偵。かなりのギャンブル(中でも競馬)好きで、家賃を滞納し続けて借金を抱えた身でありながら賭博に没頭していた。戦闘ではパンチ中心のラッシュで押すスタイルで戦う。羽村からの取り立ての依頼を受けた八神から、ノミ屋に金を明け渡す瞬間の映像を抑えられて逃亡を図り、更には追い詰められて抵抗する往生際の悪さを見せるが敗北して金を徴収され、八神を訴えようと怒鳴りつけるが、彼から弁護士バッジを見せつけられて黙り込んでしまう。終盤で再登場し、連絡を取っていた真冬に刑事だった時に担当していた森田の兄の事件の捜査資料を渡した。
- セイヤ
- ホストクラブ「スターダスト」で働くホスト。容姿端麗でスターダストでも人気のホストだが、複数の女性とのデートの約束をすっぽかしたり、結婚詐欺のようなやり方をしていた事から消費者センターへの相談が後を絶たなかったなど女性に対して軽薄な印象を見せる。久米が殺害された当時、容疑者にされた羽村がアリバイ作りの為に入店したサウナの近くで殴られた事により、裁判では彼のアリバイ証人になる。その後、裁判当日に久米の兄貴分である村瀬に妹を人質に取られ脅迫を受けて証言を撤回しようとするが、八神が妹を救出したことで予定通り羽村のアリバイを立証し彼を無罪に導いた。一部のサイドケースにも登場する。
- 赤鼻(あかはな)
- 赤らんだ鼻から「赤鼻」と呼ばれる元前科者のホームレス(本名は不明)。一年前に羽村の手引きで松金組の事務所に押し入り金庫に保管されていた1億円を強奪した犯人で、本来なら分け前の1千万円を受け取り高飛びするはずだったが、取り引きの現場を偶然にも東に目撃された事で口封じの為に射殺され、死体は下水道に沈められてしまう。死体はホームレス仲間によって発見されたものの警察を嫌って届けは出されずにいたが、それでもホームレス仲間達がせめてもの供養として事件の真相を突き止めるために行動を起こすなど、彼らからは仲間意識を持たれていたようである。
- ミカ
- クラブ「クイーンルージュ」に努めるキャバ嬢。半年前にキャバ嬢になったばかりでミスも多く、今現在もうまく接客できないでいたが、さおりのフォローに助けられたことで彼女と仲良くなる。その後、新人に成り立ての頃に端木と生野の接客をしていたことからさおりに頼まれて八神にその時の詳細を話した。
- ハングマン
- 龍が如くにも登場する正体不明の狂人。廃墟となったラブホテル「ムッシュ・リー」に幽閉されており、龍が如くの人物と同一人物かは不明だが、彼と同様にSMチックな衣装に身を包み意思疎通は不可能である。戦闘では巨大なハンマーを振り回す。ムッシュ・リーに乗り込んできた八神と杉浦の前に関門の如き立ちはだかるが敗北する。
- テンダーのマスター
- バー「テンダー」のマスター。かつて八神が15歳の時に年齢を偽ってこの店でバイトをしており、彼とは弁護士になる前からの付き合いだった。この縁もあって八神への調査依頼の案件を積極的に提供してくれる。
- マリ姉
- テンダーの常連客。ブラックカードを持つほど高収入であるが、これまで誰も職業を当てることができず、業を煮やしたマスターや他の常連客が八神に調査を依頼した。その後、八神の調査によって職業は釣り堀「鯉女房」の地下にある裏カジノ「ラ・マン」を主な稼ぎ場とするギャンブラーであることが判明した。
- 諸星 五郎(もろぼし ごろう)
- 下水道に住む医者。有名医大の出身だったが、権力争いに負けて以降、紆余曲折を経てホームレスの面倒を見る医者となった。ホームレスの近藤を八神が助けたことで彼と顔見知りとなり、以降は八神の治療や医療キットの販売を行う。
- キム・ウォンスン
- 焼肉屋「牛遊宴」の店主。京浜同盟に襲われていた所を八神に助けられるが、この一件が原因で京浜同盟に目をつけられることになり、京浜同盟が街中で暴れているというメッセージを八神に送って助けを求める。また、八神による店舗経営のアドバイスを受けたことで店が繁盛してからは恩返しとして格安で食事を提供してくれるようになる。
- イヤマ
- 廃墟となっているコミュニティビル「竜宮城」で薬屋を営む老人。仲間内からは「竜宮城の仙人」と呼ばれ、様々な効力を持つ「仙薬」という怪しげな薬を開発している。公園前で倒れていたところを八神に助けられたことで彼と顔見知りとなり、竜宮城の鍵を渡した後、仙薬の効果と作り方を教える。
- 冨岡 理恵(とみおか りえ)
- 八神探偵事務所が入居しているビルの管理人。八神に猫探しを依頼したのが縁で、八神に格安で部屋を貸している。持ち物件で居酒屋を出店しようと八神に料理の味見を頼んだことでより親しくなり、以降は事務所の冷蔵庫に料理を差し入れてくれるようになる。
- 田名後 堅二(たなご けんじ)
- 「殴ってみろ屋」を名乗る青年。自身の師匠である先代に憧れて殴ってみろ屋を始め、先代から見て学んだ類稀なる回避能力を持つ。挑戦者を募集していたところを挑んできた八神に攻撃を当てられ、初の敗北を味わう。これまで無敗だった事で慢心していたことを恥じ、更なる修行を積んで再戦するも敗北した。その際に八神から「回避だけでなく、殴る方の経験も必要」とアドバイスを受け、その後は戦闘中に八神を手助けするようになる。
- ライアン・アコスタ
- 声 - 武田直人
- 忍装束を着たアメリカ人。忍者学校で忍術を学んだ忍者と称しているが、忍者を誤解しているような素振りも見せる。特異な装いから街で噂になっているが「横断歩道で立ち往生した老人を助けた」として評判は良い。戦闘では小太刀や手裏剣、煙幕弾などの武器を使用し、忍者さながらの身軽な動きで翻弄する。ビルに張り付いていたところを八神に見つかった事で、彼を忍者であると思い込み、一方的に対抗意識を燃やし、ダーツや体術(喧嘩)で勝負を挑んでくるも、いずれも敗北する。最終的に八神に対して弟子入りを志願し、その後は戦闘中に八神を手助けするようになる。
- 須崎 亮(すざき りょう)
- ステッキ男の双子の兄で、自由人を自称するニート。服装も外見もステッキ男に瓜二つだが、本人曰く「弟が俺に憧れて真似をしている」とのことである。また、幼少期から争い合うことでお互いを鍛えていったが、常に弟に勝利してきたという実力を持つ。酒豪でもあり、チャンピオン街にあるオカマバー「亜天使」に居着き、客に飲み勝負を挑んでは勝利し酒を奢らせていた。戦闘では弟と同じモデルのステッキ(短刀型)を使用し、トリッキーかつ素早い動きで襲いかかる。八神に飲み勝負を挑むも尽く敗北し、好敵手と認めてからは戦闘中に八神を手助けするようになる。
その他の登場人物
- 服部 耕(はっとり こう)
- 声 - 白鳥哲
- フリーライター。ゴシップ記事を書くなど性格は陰険かつ粘着質だが、一方では興味がわいた事はとことん取材する主義で、アドデック9について解説が出来る程の情報を集める取材力は一流である。過去に大久保の一件で八神を取材し、「インチキ弁護士」と批判するような記事を書き立てて以来、彼から嫌悪感を抱かれており、羽村の裁判を傍聴した際には、閉廷後の帰り際に八神に嫌味な発言を残したり、裁判の後、人気弁護士となった新谷を取材しようとした際に八神を貶めるような嫌がらせをするなどしていたが、八神が梶平から調査依頼を受けると、自らも一連の事件の真相を知るという目的の一致から、八神に対して、自身が調べ上げた創薬センターやアドデック9、木戸の女癖の悪さなどの情報を提供し、女を使って木戸を誑し込むようアドバイスするなど協力するようになる。
- 大久保 新平(おおくぼ しんぺい)
- 声 - 川田紳司
- かつての依頼人。リネン業者として働いていた三年前に、出入りしていた勤務先の創薬センターで和久光一の遺体を発見し、かつて恋人を殴ったことがある前科者であったことから警察に通報せず、処理に困って咄嗟に遺体を奥多摩山中に埋めたが、発覚して被告人となったところを八神の弁護で無罪を勝ち取り自由の身になる。しかし、保釈された直後に恋人の寺澤絵美殺害とその自宅放火の容疑で逮捕される。現在は死刑判決を受けて収監中となっており、今も最初の事件と2度目の事件のどちらも一貫して無罪を主張していたが、終盤で八神により事件の真相が明らかとなった為に無罪が証明され、更には事件の再審も決まったことで死刑を免れる。
- 一ノ瀬 薫(いちのせ かおる)
- 声 - 土師孝也
- 厚生労働省の事務次官。創薬センターの設立者で、木戸や生野とは深いつながりがある。センターや、その母体の医療システム産業開発機構を創設する事で厚生労働省の天下り先を生み出した手柄で現在の地位に上り詰めた。現在は国家戦略にまでなったアドデック9の完成のために政府側の根回しや予算の確保に尽力し、生野に実験ラボを与え、羽村とモグラこと黒岩には人体実験にするヤクザを攫わせ、木戸や森田とは結託して事件を隠蔽し続けた。終盤では泉田により法廷に出席する事になり、そこで羽村や木戸の協力を得た八神によって真相を暴露され、自身の悪事が明るみに出てしまい、最後は警察に逮捕される。
- 石松(いしまつ)
- 声 - 小形満
- 一ノ瀬の部下。小柄で作ったような笑みが特徴の中年男性で、常に手袋をしている。一ノ瀬の命令で生野がアドデック9の人体実験を行っているラボを仕切っていたが、後に木戸から情報を得た八神たちに知られてしまう。その後、法廷に出席した一ノ瀬の裁判を傍聴し、そこで八神たちに追い詰められる様子を見たことで今までの悪事が明るみに出てしまう事を悟り、口封じとしてモグラこと黒岩の殺害をチンピラに依頼するが、内容を聞いていた海藤によってその場で取り押さえられた[注 15]。
- 梶平 茂(かじひら しげる)
- 声 - 壤晴彦
- 1万人もの社員を抱える関西の大手ゼネコン「梶平グループ」会長。高齢のために常に車椅子を使用している。役立たずの汚名を着せられた創薬センターを潰して、その敷地全体の再開発を目論んでおり、共礼会を使って汚れ仕事をさせ、周辺の土地買収や開発の下準備に1000億円もの金をつぎ込んでいた。更には大臣の風見への根回しや、センター副所長の端木を金で抱き込み内部にスパイを作って内側からも崩しにかかり、近い将来センターの閉鎖がほぼ確定していたが、センターがアドデック9で息を吹き返した事で、再開発計画が立ち消えになって大損をしてしまう。その後、何とか損を取り返し再開発計画を実行するためにアドデック9の完成を防ごうと動き、まずはセンターの裏側を調べようとして殺された端木の死の真相を暴くために八神に依頼し、八神の活躍でアドデック9関連の事件が公になったことで念願の創薬センター解体となるが、裏で行っていた悪事が明るみになり警察に逮捕される。
- 足立 隼人(あだち はやと)
- 不動産会社「足立エステート」の社長で、海藤の旧友。海藤とは学生時代にコンビを組んでいたが、内心では海藤を疎ましく思っている。また、前述の不動産業の裏では脅迫紛いの行為を行って土地を強奪するなどして裏で悪事を重ねている。戦闘では桜庭に似たスタイルで戦う。海藤と再会し、事業隠蔽の「用心棒」として利用するが、八神に悪巧みを盗聴された挙句海藤が八神の熱意に負けた事で二人を始末しようとするも返り討ちにされる。その後、自身の往生際の悪さに失望した海藤に絶交を突きつけられ項垂れながら去っていった。
- 及川 舜英(おいかわ しゅんえい)
- 源田事務所に所属していた源田の元弟子の弁護士。優れた才能から源田からも期待されていたが、慇懃無礼かつ慢心と欲にまみれた性格と裁判に勝つ為なら証拠品の捏造などといった悪事を平気で行う卑劣さから源田に破門を言い渡され、それでも反省や更生などもせず自身を追い出した源田を逆恨みしている。大滝夫妻の離婚裁判の件で源田と争うことになり、妻側の浮気を立証して源田を追い詰めるが、大滝夫妻が一人娘の花梨の行動をきっかけに離婚を考え直し始めた事で焦りを見せ、なおも和解を阻止しようとゴネるが、その矢先に捏造をしていた証拠[注 16]を八神に突きつけられ、最後は捨て台詞を吐いて逃げ出した。
- 早乙女 陽介(さおとめ ようすけ)
- 月乃の双子の兄で、面立ち・背格好ともに月乃によく似た中性的な青年。言動はやや軽薄だが、変態の被害に遭った妹の身を案じて八神に依頼を持ち込むなど妹思いの性格をしている。専門学生のかたわらセクシーキャバクラ「あっぷるパイ」で呼び込みのアルバイトをしており、依頼の報酬もその給料で捻出している。
- 竜禅寺 大地(りゅうぜんじ だいち)
- 声 - いとう緑茶
- 「竜禅寺グループ」の御曹司で、月乃の婚約者を自称する男。幸川という執事を側に使わしている。イギリスへ留学した影響で英国被れな性格だが、月乃への愛情は本物で、自身を倒した八神に報復の為に独断で部下達をけしかけようとした幸川を咎めるなど、紳士としての矜持も持ち合わせている。戦闘では紳士杖を使用する。
- ブラム・シルヴァーニア3世 / 志島 音夜(しじま おとや)
- 始祖の吸血鬼という設定で人気を博しているビジュアル系アーティスト。人気に胡座をかいた傲慢な性格だが、アーティストとしてのプロ意識は高い。週刊誌に昔行っていた非行を報道されてしまい、押しかける報道陣によってライブに支障がでる事を懸念したマネージャーの葉山の考案で八神が影武者に扮して、囮になる。その後、無事に記者達を欺け、ライブも成功したものの、影武者に扮していた八神が記者達に、過去の償いとして社会奉仕活動を行う事を宣言してしまい、自身は嫌がるも、葉山から窘められた事で、(八神の)宣言した通り社会奉仕活動の一環で神室町の清掃を行う事となった。
- 平沼 昇(ひらぬま のぼる)
- 蒲生 達也(がもう たつや)
- 殺人罪で網走刑務所に収容されている囚人。44歳。戦闘では素手の虎牙に似たスタイルで戦う。「ハンバーガーが食べたくなった」という理由で脱獄して神室町に逃げ込み、報奨金目当てで近づいてくるチンピラを返り討ちにしていた。その後、八神に発見され、対決の末に敗北するも、八神との戦闘を「おもろい喧嘩ができた」と満足しながら逮捕された。
- クロウ
- 神室町を騒がせている窃盗団のリーダー的存在。戦闘では桜庭に似たスタイルで戦う。結成当初は悪人から窃盗を行う義賊として闇サイトで仲間を募ったものの行動を起こせずにいたが、ジェスターこと杉浦が加入してからは彼の頭脳と行動力に引っ張られる形で義賊として名を上げていくようになった。しかし、次第に欲に目がくらみ金で悪事を請け負うことになり、それがジェスター(杉浦)が窃盗団を抜けるきっかけとなった。狂言強盗の依頼がきたことでジェスター(杉浦)を利用しようと八神に捜索依頼をするが、八神に窃盗団の現状を見抜かれて戦うも敗北する。その後、八神に諭されて窃盗団の解散を宣言するが、ジェスター(杉浦)への仲間意識がまだあったのか彼を心配する素振りを見せ、八神に「一人で無理すんじゃねぇぞ」と伝言を頼んだ。
- 亜門 新(あもん しん)
- 全てのサイドケースをクリアすると決闘を挑んでくる、龍が如くにも登場する亜門一族の一員。砕けた口調で第四の壁を破るような語りかけをしたり、法律上の理由等を挙げて決闘に応じようとしない八神に困惑するなど、他の亜門一族に比べて茶目っ気があり、やや抜けた一面を見せる。戦闘では初期は素手の虎牙に似た戦法(グレネードあり)で戦い、アイテムを使えないようにスマホを盗むというアクションも見せるが、ある程度ダメージを受けると光弾を放つヌンチャクと光線剣の二刀流を随時切り替えて戦うようになる。また、体力が一定以下になると攻撃を通りにくくするバリアを発生させる。敗北後は半強制的に八神に決闘を挑んだ理由を明かし、ひとまずは八神が街で一番強いと認めるが、それでも「俺は必ず帰ってくるぞ」と次なるリベンジの旨を伝えて去って行った。
ゲームシステム
- 調査アクション
- 探偵として事件の謎を追っていく中で必要となる情報を集めていくためのアクション。対象者から情報を聞き出す「聞き込み」、対象者に証拠を見せる「証拠提示」、対象者にばれないように後をつける「尾行」、対象者を追いかけて捕まえる「チェイス」、特定の衣装に着替えて相手を騙す「変装」、ピッキングによる解錠を行う「鍵開け」、主観視点で手がかりを探す「サーチモード」、対象者の決定的瞬間を撮影する「スクープミッション」などの様々なアクションを駆使して、状況と物的証拠、証言を揃えていく。
- バトル
- 龍が如くのようにバトルにより敵を排除しなければならない状況が発生する。街中でのエンカウントバトルもあるが、バトルが長引くと警察が駆けつけ確保されると罰金を科せられてしまうので素早い対処が必要となる。バトルでは「致命傷」を負ってしまうことがあり、強敵が繰り出す強力な攻撃「モータルアタック」(MA)や銃撃を受けると致命傷により最大体力が削られてしまう。致命傷は医者の治療を受けるか専用回復アイテムの「医療キット」を使うことで治すことができる。
- バトルアクション
- バトルスタイルは集団戦を得意とする「円舞」と一対一に強い「一閃」の二種類があり、「フィジカルスイッチ」により常時スタイルを切り替えることができる。龍が如くでいうヒートアクションもあり、敵に攻撃を当てることで「EXゲージ」が溜まっていき、EXゲージを消費して武器や地形を利用した「EXアクション」を発動することができる。また、EXゲージを消費して「EXブースト」を発動することも可能で、この状態になると攻撃スピードがアップしたり敵の攻撃に対してひるまなくなったりと能力が飛躍的に上がる。
- サイドケース
- メインケース以外で探偵として街の住人から依頼されることがあり、これを調査することで探偵のスキルを上げることができる。依頼は八神探偵事務所や源田法律事務所、BAR「テンダー」から受けることが可能だが、街中で突発的に受ける依頼も存在する。
- フレンドイベント
- 神室町の住人と交流し、彼らの悩みや問題を解決し絆を深めることで「フレンド」になることができる。フレンドになることで「街の評判」が上がって新たなサイドケースの依頼が舞い込んでくるようになり、またEXゲージを回復してくれたり、バトル時でのバトル参戦や特殊なEXアクションが発動可能になるなどの様々な恩恵を受けることができる。フレンドイベントの中には「ガールフレンドイベント」というものもあり、特定の女性とデートができるようになる。
- プレイスポット
- カジノや賭場、ゲームセンター(クラブセガ)といった龍が如くにも登場したプレイスポット以外にも、ピンボールで遊べる「ピンボールパーラー」やドローンを使ったレースゲーム「Dリーグ」、VRを用いたすごろくゲーム「VRすごろく:ダイキュー」といった新プレイスポットが登場する。ゲームセンターでは『ファイティングバイパーズ』や『モーターレイド[注 17]』、ガンシューティングゲーム「KAMURO OF THE DEAD」といった新ゲームが登場する[17]。
楽曲
- 主題歌:[ALEXANDROS]「アルペジオ」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)[8]
- 挿入歌:[ALEXANDROS]「Your Song」(UNIVERSAL J / RX-RECORDS)[8]
主なスタッフ
受賞
脚注
注釈
- ^ ただし、亜天使のママやハングマン、尾道仁涯町にいた広中といったサブキャラクターは登場する。また、ゆるキャラの小野ミチオといった小ネタ的なものも登場する。
- ^ 木村の愛称である「キムタク」と今作の地盤となっている「龍が如く」から、ゲームファンの間では発売前より「キムタクが如く」の愛称が定着していた[10]。
- ^ なお、橘は『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』でキャバ嬢役として出演している。
- ^ ただし、本編とは異なり一部のプレイスポットを利用することはできない。またPlayStation Plus加入者には、2018年11月22日に先行して配信された。
- ^ 八神の父は当時、少女が暴行、殺害された事件を弁護していた。結果的に無罪を勝ち取ったものの被告人が裁判の後に姿を眩ました事で少女の父親の怒りの矛先が弁護士の方に向き、少女の父親は八神の両親を殺害後に首を吊って自殺した。
- ^ 最初は難色を示していたキャバ嬢やハニートラップにも、途中からはノリノリで楽しんでいる節があり、海藤からも「妙なモンに目覚めたか?」と言われていた。
- ^ 当時東城会のヤクザに便宜を図っていたが、告発により逮捕された。告発者は後に自殺したが、黒岩による偽装工作と綾部は推測している。
- ^ 後述する多額の報酬の依頼以外にも、海藤が組内で自身と同等の影響力を持っていたことから、海藤の考えの甘いやり方ではいずれ組が潰れてしまうため、組を守るために強盗を仕組んでまでして海藤を破門にさせている。
- ^ 強盗が入った際に自身を守る為に全ての責任を被って破門された兄貴分の海藤を組に戻す為に、犯人と金を追って神室町を探し回っていたが、羽村が裏で手引きしていたという強盗事件の真相を知った事で、自身の命を助ける代わりに犯人の赤鼻の殺害に加担させられ、羽村には完全に逆らえない状況へと追い込まれてしまった。
- ^ 先端創薬開発センター(Advanced Drug Development Center)のイニシャルである「アドデック」で開発された9番目の薬ということから来ている。
- ^ その際、アドデック9を投与すると眼球に毒素が集まり眼球が青く変色する事から発覚を恐れて眼球のみをくり抜いている。
- ^ その罪により大久保は再逮捕され、有罪判決が下されて死刑を言い渡された。
- ^ 殺害後、遺体は奥多摩の山中に埋められ、逮捕された大久保の証言により死後3か月後に発見された。
- ^ 実際に盗撮していたのは陽介と浮気相手の行為であり、この一件で陽介は八神と月乃の両者からギルティと認定された。
- ^ 片や、黒岩の殺害を依頼されて動いていたチンピラ達も黒岩によって返り討ちにされており、結果として殺害に失敗した。
- ^ ホテルの監視カメラの映像を加工したもので、捏造に加担していたチンピラが証拠隠滅のためにホテルの従業員を襲撃したが、最終的に八神に映像を横流しされた。
- ^ このゲームに関してはこれまで家庭用に移植されたことがなく、ゲーム内のゲームではあるが今作が初めての家庭用移植となる。
出典
- ^ a b “PS4新作『JUDGE EYES:死神の遺言』は12月13日発売、体験版も本日より配信開始【PSLineUp】”. ファミ通.com (2018年9月10日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ a b “Judgment (Previously Project JUDGE) - Announcement Trailer”. IGN.com (2018年12月9日). 2018年12月18日閲覧。
- ^ “JUDGE EYES:死神の遺言”. プレイステーションオフィシャルサイト. Sony Computer Entertainment Inc.. 2018年10月25日閲覧。
- ^ https://web.archive.org/web/20190120065935/https://www.famitsu.com/biz/ranking/
- ^ “「JUDGE EYES:死神の遺言」,全国体験会初日の模様をレポート。名越稔洋氏の合同インタビューも掲載”. 4Gamer.net (2018年10月20日). 2018年10月28日閲覧。
- ^ “セリフの中には木村拓哉さんならではのエッセンスも?「JUDGE EYES:死神の遺言」メインスタッフが語る開発の裏側”. Gamer (2018年12月12日). 2018年12月12日閲覧。
- ^ “『JUDGE EYES:死神の遺言』に「龍が如く」シリーズのキャラクターは登場しない 物語の方向性が異なることなどが理由”. IGN JAPAN (2018年9月22日). 2018年10月28日閲覧。
- ^ a b c d “木村拓哉・中尾彬・谷原章介・滝藤賢一・[ALEXANDROS]・名越稔洋総合監督が登壇したPS4新作『JUDGE EYES:死神の遺言』完成披露会をリポート”. ファミ通.com (2018年9月11日). 2018年9月11日閲覧。
- ^ a b “木村拓哉氏主演の『JUDGE EYES』を紐解く名越総合監督&細川Pインタビュー!【電撃PS】”. 電撃オンライン (2018年9月17日). 2018年9月17日閲覧。
- ^ 戸部マミヤ (2018年12月18日). “コンビニを破壊するキムタクが見られるのは「JUDGE EYES」だけ!“キムタクが如く”発売でキムタク祭り発生”. ねとらぼ. 2018年12月20日閲覧。
- ^ “PS4®『JUDGE EYES:死神の遺言』にMCU氏が出演決定!”. 龍が如く.com (2018年9月25日). 2018年10月30日閲覧。
- ^ “PS4®『JUDGE EYES:死神の遺言』に「THE われめ DE ポン」コラボ雀荘が登場!”. 龍が如く.com (2018年10月29日). 2018年10月30日閲覧。
- ^ “『ジャッジアイズ』に“いきなり!ステーキ”創業者の一瀬邦夫さんが実名で登場”. 電撃オンライン (2018年11月19日). 2018年12月17日閲覧。
- ^ “PS4®『JUDGE EYES:死神の遺言』追加特典決定!”. 龍が如く.com (2018年10月9日). 2018年10月22日閲覧。
- ^ “PS4®『JUDGE EYES:死神の遺言』販売店別予約特典を公開!”. 龍が如く.com (2018年10月23日). 2018年10月24日閲覧。
- ^ “『JUDGE EYES:死神の遺言』一章まるごと・スペシャル体験版 配信決定!”. 龍が如く.com (2018年11月22日). 2018年12月12日閲覧。
- ^ “『ファイティングバイパーズ』、『モーターレイド』がPS4で遊べる! 両作が『JUDGE EYES:死神の遺言』に収録されることが判明!【TGS2018】”. ファミ通.com (2018年9月20日). 2018年10月7日閲覧。
- ^ a b “『JUDGE EYES:死神の遺言』オープニングムービー”. YouTube (2018年9月19日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ “日本ゲーム大賞・フューチャー部門賞、『JUDGE EYES』や『キングダム ハーツIII』など11タイトルが受賞【TGS2018】”. ファミ通.com (2018年9月23日). 2018年9月24日閲覧。