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「ギブス (曲)」の版間の差分

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2018年4月29日 (日) 00:03時点における版

「ギブス」
椎名林檎シングル
初出アルバム『勝訴ストリップ
B面東京の女
「Σ」
リリース
規格 マキシシングル
録音 カメスタ、スタジオテラ
ジャンル オルタナティブ・ロックJ-POP
時間
レーベル 東芝EMI/Virgin Music
作詞・作曲 椎名林檎
プロデュース 井上“コンプ”うに
ゴールドディスク
チャート最高順位
  • 週間3位(オリコン
  • 2000年度年間27位(オリコン)
  • 椎名林檎 シングル 年表
    幸福論
    (再発盤)

    (1999年)
    ギブス
    (2000年)
    罪と罰
    (2000年)
    ミュージックビデオ
    ギブス - YouTube
    勝訴ストリップ 収録曲
    1. 虚言症
    2. 浴室
    3. 弁解ドビュッシー
    4. ギブス
    5. 闇に降る雨
    6. アイデンティティ
    7. 罪と罰
    8. ストイシズム
    9. 月に負け犬
    10. サカナ
    11. 病床パブリック
    12. 本能
    13. 依存症
    私と放電 収録曲

    ディスク1

    1. すべりだい
    2. アンコンディショナル・ラブ
    3. リモートコントローラー
    4. 眩暈
    5. 輪廻ハイライト
    6. あおぞら
    7. 時が暴走する
    8. Σ
    9. 東京の女
    10. 17
    11. 君ノ瞳ニ恋シテル

    ディスク2

    1. メロウ
    2. 不幸自慢
    3. 喪@ CエNコ瑠ヲュWァ
    4. 愛妻家の朝食
    5. シドと白昼夢
    6. 意識~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
    7. 迷彩~戦後最大級ノ暴風雨圏内歌唱~
    8. la salle de bain
    9. カリソメ乙女(HITOKUCHIZAKA ver.)
    10. 錯乱(ONKIO ver.)
    11. 映日紅の花
    12. 膨らんできちゃった
    13. はいはい
    14. 光合成
    テンプレートを表示

    ギブス」は、日本シンガーソングライター椎名林檎による楽曲2000年1月26日東芝EMI(当時)より発売された通算5枚目のシングルの表題曲として発売された。

    解説

    概要

    「ギブス」は2作目のスタジオ・アルバム勝訴ストリップ』からの先行シングルの表題曲である。本楽曲は椎名にとっては初のバラードシングルとなり、曲自体はデビュー前の17歳当時の交際相手に宛てて書かれたもので、デビュー当初からコンサートやイベントでは披露されていた[1]

    当初は1999年4月に発売予定だったが、椎名が体調を崩したために発売が延期された。その後、同年10月に発売する予定だったものの、椎名の意図により先に『本能』が発売されることとなった。結局、2000年に入ってから『罪と罰』との同時発売が決定した。オリコンチャートでは初登場3位、初動売り上げは40万枚を突破した。「本能」に次ぐ自身2番目のヒット曲となっている。

    シングル『ギブス』と同時発売のシングル『罪と罰』は、ともに収録曲が「タイトルが3文字の表題作」→「カバー曲」→「英語詞の曲」という構成になっている。また『ギブス』に収録されたカバー曲「東京の女」と『罪と罰』に収録されている「君ノ瞳ニ恋シテル」を最後に、シングルにカバー曲が収録されることは無くなった。

    アレンジャーの亀田誠治はこの曲を大層気に入っており、自身の葬儀の際はBGMに「ギブス」を使用してくれと語ったことがある。ジャケットミュージック・ビデオで椎名が着ているピンクのワンピースは、椎名が実際に渋谷109で購入した私服。

    初回生産盤は[注 1]抽選応募券封入。またピクチャーレーベル仕様で輪切りの青林檎が印刷されている[注 2]

    歌詞

    「ギブス」の歌詞には3rdシングル「ここでキスして。」に登場のシド&ナンシーに代わってアメリカのバンド「ニルヴァーナ」のボーカル、故カート・コバーンとその妻のコートニー・ラヴの名前が出てくるが、椎名によればニルヴァーナ・ファンだった当時の交際相手の受け売りであり、自身はそれほど影響を受けたわけでもないという[注 3]。リリースにあたって歌詞を変えることも考えたが、「それはそれでその時の私なんだから」ということでそのままとなった。[1]

    同時リリースの理由

    本来、シングル「罪と罰」とは別々に発売するはずだったが、レコード会社側の都合により2枚同時発売になったという。椎名自身は同時リリースの理由について、どちらを出すか自分もスタッフも決められなかったからだと語っている[1]。一方、亀田誠治によると、それは彼を含む当時の現場スタッフたちの戦略だった。ミリオンのシングルを2枚出すよりもちゃんとアルバムを聞いて貰いたいからというのと、当時の浜崎あゆみのようなやり方をしていたら椎名が潰れてしまうのがわかっていたのでそれを避けるためでもあった。また、ちょうど同じレーベルに当時人気絶頂の宇多田ヒカルがいてくれたおかげで、アルバム『勝訴ストリップ』の方も売り上げ250万枚に抑えられ、亀田曰く「セルアウトしない勝ち方を示すことが出来た」。[2]

    ミュージック・ビデオ

    「ギブス」と「Σ」にはミュージック・ビデオが作られた。

    ギブスのミュージック・ビデオには、バンド「天才プレパラート」[注 4]のメンバーと、キーボーディストの皆川真人が出演している[注 5]

    収録曲

    1. ギブス
    2. 東京の女
      ザ・ピーナッツのカバー。タイトルは「とうきょうのひと」と読む。
    3. Σ
      タイトルは「シグマ」と読む。ミュージック・ビデオも制作されており『性的ヒーリング〜其ノ弐〜』に収録されている。

    トラック・リスト

    全編曲: 亀田誠治、椎名林檎。
    #タイトル作詞作曲時間
    1.「ギブス」椎名林檎椎名林檎
    2.「東京の女」山上路夫沢田研二
    3.「Σ」椎名林檎椎名林檎
    合計時間:

    演奏

    ギブス
    :椎名林檎
    闘病ギター西川進
    闘病ベース亀田誠治
    闘病ピアノ斎藤有太
    闘病ドラムタンバリン河村母介
    闘病シンセプログラミング中山信彦北城浩志
    東京の女
    都会ギターとヴォーカル:椎名林檎
    都会ギター:西川進
    都会ドラム:村石雅行
    都会オルガン:斎藤有太
    Σ
    大概ギターとヴォーカル:椎名林檎
    大概ギター:田渕ひさ子
    大概ベース:亀田誠治
    大概ドラム:村石雅行
    大概シンセプログラミング:中山信彦
    大概ターンテーブル山本ムーグ

    カバー

    2002年TBS系列で放送した特別番組「クリスマスの約束」で、メイン・パーソナリティーであるシンガーソングライター小田和正によってカバーされ放送された(ただし1番のみ)。

    脚注

    注釈

    1. ^ 同時発売シングル『罪と罰』との連動企画で、同封の応募券2枚で応募すると抽選で「椎名林檎特製リストバンド」が貰える。
    2. ^ このCDを通称「青林檎盤」という。
    3. ^ 歌詞の後半に「また4月〜」というフレーズが出てくるが偶然にもカート・コバーンの亡くなった月が4月だったため、インタビュアーに「4月と知っていて意図的に書いたのか?」と聞かれ椎名は困惑した。
    4. ^ 学園祭ツアー「学舎エクスタシー」のバックバンドを務め、シングル集『絶頂集』にも参加している。
    5. ^ 「ギブス」でテレビ出演した際もこのメンバーで演奏。

    出典

    1. ^ a b c 椎名林檎10周年特設サイト (25 January 2000). "電脳RAT/012 椎名林檎「ギブス」「罪と罰」インタビュー" (Interview). Interviewed by ツダケン. EMIミュージック・ジャパン. 2009年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月20日閲覧
    2. ^ 、2009年12月、『MUSICA 2010年1月号 さらば00年代特集』33巻、株式会社FACT