「中国鉄路高速」の版間の差分
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File:201704_D321_enters_into_Suzhou_Station.jpg|[[中国高速鉄道CRH2型電車|CRH2E]]<br />2015年以降の製造車両 |
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File:Crh5 beijing.jpg|[[中国高速鉄道CRH5型電車|CRH5]] |
2017年9月29日 (金) 00:13時点における版
中国鉄路高速 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: |
中國鐵路高速列車 和諧號 |
簡体字: |
中国铁路高速列车 和谐号 |
日本語読み: |
ちゅうごくてつろこうそく わかいごう |
英文: | China Railway High-speed (CRH) |
中国鉄路高速(ちゅうごくてつろこうそく、簡体字:中国铁路高速列车、繁体字:中國鐵路高速列車、英語: China Railway High-speed, CRH)は、中華人民共和国の鉄道向けに導入された高速鉄道車両である。愛称は、和諧号(わかいごう、和谐号、和諧號)。
この項目では、復興号(ふっこうごう、簡体字:复兴号、英語: China Rejuvenation, CR[1])についても解説する。
概説
CRH型は日本・ドイツ・フランスの各国からの技術移転を基に、中国国内のメーカーでライセンス生産されているが、中国政府は自主開発[2]と発表していた。しかし、2011年6月21日付の「21世紀経済報道」で、元中国鉄道部科学技術教育司長の周翊民が「自分の技術ではないので問題が起きても解決できない。(時速 380 km での運転で事故が起きた場合の)結果の甚大さは想像もできない」と、中国の独自技術ではない事を暴露していたことが報じられた[3]。
CRH型の大部分は2007年4月18日の第6次鉄道高速化計画に基づいて生産され、営業運転するようになったが、中国国内の全ての高速列車がCRH型とは限らない。
CRH型の最高速度は、1/2/5形で200 km/h 以上、2次世代型/3型は最高速度 300 km/hである。 それぞれの編成は610 - 668名の定員で8両編成で構成されている。CRH1 は、ボンバルディア・トランスポーテーションと中国の四方集団との合弁企業であるボンバルディアシーファンパワー・トランスポーテーション社 (Bombardier Sifang Power Transportation) によって、山東省青島で製造された。
CRH型の車両は、国際鉄道連合などが設定した国際基準をそれぞれ満たしており、また、重量わずか 8.5 t の高強度アルミニウム合金製の車体を使用している。
ちなみに、CRH型の愛称型「和諧号」は、当時の胡錦濤中国政府のスローガン「和諧社会」に由来し、日本語で「調和」「ハーモニー」の意である[4]。
一方でこれまで様々な国の高速鉄道技術を吸収してきた経緯からドアの位置が形式ごとで異なったり、保守面でも煩雑になっていたりしていたことから、これらの問題を解消するために中国標準動車組と呼ばれる中国統一規格の車両を開発する動きがあり、試作車に当たるCRH-0207編成、CRH-0503編成が2016年に落成した。この二編成はCR400AF型、CR400BF型として正式採用され、新たに「復興号」という愛称で2017年6月26日に運用開始した。既存の「和諧号」も順次復興号の塗色に塗り替えられる予定となっている[5]。なおCR400型の技術は100%中国が知的財産権を保有していると主張している。2017年6月には最高速度200km対応の準高速型で中国初となる動力集中式高速鉄道車両となるCR200J型もCRシリーズのライナップに加わっている。
形式
-
CRH2E
2015年以降の製造車両 -
CR400AF
-
CR400BF
- CRH1(中) - ボンバルディア・トランスポーテーションの Regina 、Zefiro250がベース。
- CRH1A - Reginaベースの8両編成。
- CRH1A-A - Zefiro250NGベースの8両編成。CRH1Aの増備車。
- CRH1B - Regina、Zefiro250ベースの16両編成。
- CRH1E - Zefiro250ベースの16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。
- CRH1E-250 - Zefiro250NGベースの16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。
- CRH2(中) - 日本・川崎重工業車両カンパニーの新幹線E2系電車がベース。
- CRH2A - 8両編成。
- CRH2B - 16両編成。
- CRH2C - 8両編成。CRH2Aと編成やデザインが若干異なる。
- CRH2E - 16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。2015年以降に製造された車両はデザインが変更されている。
- CRH2G - 8両編成。耐寒設備を備えており、それまでの車両からデザインが変更されている。
- CRH3(中) - ドイツ・シーメンスのヴェラロ (ICE3) がベース。
- CRH3A - 8両編成。最高時速250km/hでCRH3Cとはデザインが異なる。
- CRH3C - 8両編成。
- CRH5(中) - フランス・アルストムの ペンドリーノ(ETR600)がベース。
- CRH5A - 8両編成。
- CRH5G - 8両編成。耐寒設備を備えている。
- CRH5E - 16両編成。一部車両を除き寝台車で構成される。デザインが大幅に変更されている。
- CRH6(中) - 生産は南車集団四方機車車両と南京浦鎮車両、都市間鉄道中距離電車として開発された。
- CRH6A - 8両編成。最高時速は200km/h。
- CRH6F - 8両編成。最高時速は160km/h。
- CRH6S - 4両編成。最高時速は140km/h。
- CRH380A(中) - CRH2がベース。生産は南車集団四方機車車両。
- CRH380A - 8両編成。
- CRH380AL - 16両編成。
- CRH380B(中) - CRH3がベース。生産は北車唐山および北車長春車両。
- CRH380B - 8両編成。
- CRH380BL - 16両編成。
- CRH380C(中) - CRH3がベース。生産は北車長春車両。
- CRH380CL - 16両編成。
- CRH380D(中) - ボンバルディア・トランスポーテーションのZefiro380がベース。
- CRH380D - 8両編成。
- CR400AF(中) - 8両編成。生産は中国中車青島四方機車車輛。
- CR400BF(中) - 8両編成。生産は中国中車長春軌道客車。
国産技術で高速鉄道車両を開発しようと開発されたDJJ2型(中華之星)はトラブルが頻発し、最高速度も 160 km/h にとどまった。[6]その後の方針転換で、海外からの技術移転で自国の高速鉄道車両を開発することに軸足を移すことになるが、海外技術で製造した車両を中国国産と称している所に問題点も多くあり、海外メーカーはその技術トラブルに責任を負わなければならない面も生じる。[独自研究?]
なお、CRH4は現在のところ欠番である。将来中国で独自開発される予定の高速車両のために空けているとの説と、「4」は中国語も日本語と同様に「死」の発音によく似ているため、縁起が悪いとして空けているとの説[7]がある。ただし既述の通り復興号のうち最高時速が400km/hとなっている車両は形式として「CR400」が採用されている。
重大事故
2011年7月23日午後8時半(現地時間=UTC+8)過ぎ、中国東部の浙江省温州市の高架橋の上で落雷により停車中の高速列車D3115号 (CRH1B) に後続のD301号 (CRH2E) が追突し、D3115号の後尾2両とD301号の先頭4両が脱線、うち2両が橋梁より落下し複数名の死傷者を出す事故を起こした。
引用及び注釈
- ^ 2017年6月26日までは中国標準動車組(ちゅうごくひょうじゅんどうしゃぐみ、簡体字:中国标准动车组)と呼ばれていた。
- ^ 中国「技術盗用はない!高速列車『和諧号』は自主開発」 サーチナ 2009/01/13
- ^ 中国高速鉄道「独自技術でない」 元幹部、中国紙に暴露(2011年6月22日 朝日新聞)
- ^ 中国の高速鉄道(2010年8月6日 七十七銀行)
- ^ 中国で高速鉄道「復興号」デビュー 習近平主席のスローガンから命名、党大会控え「核心」に求心力(2017年6月27日 産経新聞)
- ^ 多款国产高铁列车因历任铁道部长理念不同夭折 Archived 2011年8月10日, at the Wayback Machine.
- ^ 三浦幹男、秋山芳弘 『世界の高速列車(地球の歩き方)』ダイヤモンド社。ただし、「4」と「死」は声調が異なる。