中国国鉄DJJ2型電車
中国国鉄DJJ2型電車 | |
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博物館で他の車両とともに展示されているDJJ2の車両 | |
基本情報 | |
運用者 | 中華人民共和国鉄道部 |
製造所 |
電動車: 株洲電力機車・大同電力機車 付随車: 長春軌道客車・四方機車車輛 |
製造年 | 2002年 |
製造数 | 1編成11両 |
運用開始 | 2005年 |
運用終了 | 2006年 |
主要諸元 | |
編成 | 11両編成(2M9T) |
軌間 | 1,435 mm |
電気方式 | 交流 25,000 V 50Hz(架空電車線方式) |
最高運転速度 | 160 km/h |
設計最高速度 | 270 km/h |
車両定員 |
一等車 72人 二等車 92 - 98人 |
車両重量 |
動力車 78トン 付随車 46.3 - 48.2トン |
編成重量 | 678トン |
全長 |
先頭車 21,700 mm 中間車 25,00 0mm |
全幅 | 3,300 mm |
全高 | 3,840 mm |
車体 |
ステンレス アルミニウム |
主電動機 | 三相交流誘導電動機 |
主電動機出力 | 1,225 kW |
制御方式 | VVVFインバータ制御(GTO) |
制御装置 | 南車時代 TEP28WG01型 |
制動装置 | 直通式電空制御,自動空気制御 |
保安装置 | TVM 430 |
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中国国鉄DJJ2型電車「中華之星」 (ちゅうごくこくてつDJJ2がたでんしゃ「ちゅうかのほし」、Zhōng Huá Zhī Xīng) は中華人民共和国鉄道部が開発した高速鉄道車両である。
概要
[編集]DJJ2型電車(中華之星)はDJJ1型電車(藍箭)の後継として高速鉄道などでの運用を念頭に開発が進められた。外観は新幹線700系電車と似ていて、技術も取り入れられている[要出典]。色は青と白のストライプが主。なお、日本の新幹線車両で採用されている動力分散方式(電車)とは異なって、動力車と客車の組合せによる動力集中方式で、フランスのTGVと同様に両端に動力車を配して中間に付随客車を挟む編成である。電動車は株洲電力機車と大同電力機車が、付随車は長春軌道客車と四方機車車輛が製造した。
2002年12月に試験走行が行われ、最高速度は321.5km/hを記録したと報じられた。この試験走行は秦瀋旅客専用線の秦皇島駅(河北省) - 瀋陽北駅(遼寧省)間で行われたもの。同路線で2003年7月からは試験運行が開始されたが、信号システムが列車の運行と合わない、高速鉄道車両としては致命的な電気系統やブレーキ系統の故障の頻発など運用上のトラブルが相次ぎ、営業運転開始は遅れた。
この運行上のトラブルは、外国高速鉄道の発注の可能性やその是非をめぐる議論の材料の一つとなり、中国の鉄道高速化において、カナダのボンバルディア・ゼフィロやRegina,イタリアのフレッチャルジェント、日本の新幹線E2系電車とドイツのICE 3など海外の高速鉄道車両をベースとした車両の導入を主体とする現在の方針に繋がっている。
2005年夏に山海関駅(遼寧省)と瀋陽北駅との間で営業運転が開始されたが、最高時速は大幅に下方修正された160キロにとどまった。そしてその後も数々の問題が発生したため2006年8月2日の運行を最後に運用を離脱し、瀋陽の車両基地に留置され、営業運転再開の目処がたたなくなった。
2011年8月中国紙・南方週末が開発に関連し、2003年鉄道相についた劉志軍が、2005年に「中華の星の最高時速は160km/hでしかない」との理由で、研究開発の中止を決定し、日本やドイツ、フランスなどの技術を導入する方針へと切り替えたと報じた[1]。
2013年現在、先頭車両を含む4両が北京市の中国鉄道博物館東郊館で展示されている。
編成
[編集]脚注
[編集]- ^ 中国高速鉄道「中華の星」 160キロしか出ず 独自開発断念 東京新聞 2011年8月5日 朝刊
関連項目
[編集]- 中国高速鉄道CRH1型電車 - カナダ・ボンバルディア・トランスポーテーションとの技術提携車両
- 中国高速鉄道CRH2型電車 - 日本の新幹線E2系に準じた高速鉄道車両
- 中国高速鉄道CRH3型電車 - ドイツのICE 3に準じた高速鉄道車両
- 中国高速鉄道CRH5型電車 - フランス・アルストムとの技術提携車両
- 高速鉄道
- 中華人民共和国の鉄道