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* [[2003年]](平成15年)10月1日:コンコースの喫煙コーナーが廃止<ref>[http://web.archive.org/web/20031001173208/www.westjr.co.jp/news/newslist/article/030829a.html 駅コンコースを終日全面禁煙にします]([[インターネットアーカイブ]])- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月29日</ref>。 |
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* [[2008年]](平成20年)[[3月15日]]:ダイヤ改正により、JR難波駅発着の関空快速が廃止<ref name="sone 27"/>。平日朝ラッシュ時に直通快速が運転開始。 |
* [[2008年]](平成20年)[[3月15日]]:ダイヤ改正により、JR難波駅発着の関空快速が廃止<ref name="sone 27"/>。平日朝ラッシュ時に直通快速が運転開始。 |
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* [[2010年]](平成22年)[[12月1日]]:組織改正により、[[西日本旅客鉄道大阪支社|大阪支社]]の管轄から近畿統括本部の管轄に変更<ref>[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175068_799.html 組織改正などについて] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日</ref>。 |
* [[2010年]](平成22年)[[12月1日]]:組織改正により、[[西日本旅客鉄道大阪支社|大阪支社]]の管轄から近畿統括本部の管轄に変更<ref>[http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/1175068_799.html 組織改正などについて] - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日</ref>。 |
2017年9月4日 (月) 16:12時点における版
関西空港線 | |
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関西国際空港連絡橋を渡る特急「はるか」 (りんくうタウン駅 - 関西空港駅間) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 大阪府泉佐野市、泉南郡田尻町 |
起点 | 日根野駅[1] |
終点 | 関西空港駅[1] |
駅数 | 3駅[1] |
路線記号 | |
開業 | 1994年6月15日[2] |
所有者 |
西日本旅客鉄道 新関西国際空港 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
車両基地 | 吹田総合車両所日根野支所 |
使用車両 | 使用車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 11.1 km |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 複線 |
電化方式 | 直流1,500 V 架空電車線方式 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-P |
最高速度 | 130 km/h |
関西空港線(かんさいくうこうせん)は、大阪府泉佐野市の日根野駅から同府泉南郡田尻町の関西空港駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。
概要
大阪湾の泉州沖に浮かぶ関西国際空港への空港連絡鉄道である。日根野駅で阪和線から分岐し、大阪方面から同線を経由して空港アクセス列車が乗り入れている。全長3,750mの関西国際空港連絡橋を渡るりんくうタウン駅 - 関西空港駅間は、ホーム部など両駅構内の一部を除き南海電気鉄道(南海)空港線と線路を共用している。JR西日本のアーバンネットワークの路線に含まれており、ラインカラーは同社のコーポレートカラーである青(■)が設定されている。路線記号は S [3]。
路線名称が南海が「空港線」、JRが「関西空港線」と異なるのは、JRについてはほかにも空港が近くにある路線があるので「空港」を限定する必要があるため、と開港前に報道されていた[要出典]。
南海が管轄しているりんくうタウン駅をのぞき、全区間をJR西日本の近畿統括本部が管轄している。また、全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「大阪近郊区間」およびIC乗車カード「ICOCA」の近畿圏エリアに含まれている[4]。
路線データ
- 管轄・路線距離(営業キロ):全長11.1km[1]
- 軌間:1067mm
- 駅数:3(起終点駅含む)[1]
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線電化(直流1500V)
- 閉塞方式:複線自動閉塞式
- 保安装置:ATS-P(りんくうタウン駅 - 関西空港駅間はATS-PN[7]併設)[8]
- 運転指令所:大阪総合指令所関西空港指令所
- 最高速度:130km/h
沿線概況
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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起点の日根野駅を出て線内唯一の踏切である日根野南一踏切を過ぎると、左側に吹田総合車両所日根野支所を見ながら高架線に入り、右側に大きくカーブをしながら[2]阪和線の上り線と府道大阪和泉泉南線を乗り越え、灌漑用のため池2か所を渡ると、地平上を通る国道481号および高架上を通る関西空港自動車道が左後方から近づいてきて並走を始める。この右カーブの途中(ため池を渡る高架橋上)には、架線の吊架方式がシンプルカテナリー式から高速走行に適したコンパウンドカテナリー式に切り替わるセクションがある。しばらくは眼下に田園地帯と住宅地の錯雑が見られるが、この付近はかつて戦時中の明野陸軍飛行学校佐野分教所(のちの大日本帝国陸軍佐野飛行場)や、戦前に熊野街道沿いに広大な社地を有していた移転前の蟻通神社のあった場所であり、飛行場廃止後に開発された周辺の田園地帯は非常に整然と区画されている。やがて国道26号を越えるとさらに高度を上げ、高架の南海本線を高々架で乗り越えると、左前方にはりんくうプレジャータウンSEACLEの大観覧車の全景が、右前方にはりんくうゲートタワービルの全景が見え始める。この周辺では田園風景は姿を消して住宅密集地となる。高架のまま徐々に高度を下げながら、右側から近づいてくる南海空港線の上下線に挟まれて並走を始めたところで島式2面4線のりんくうタウン駅に到着する。
南海との共同使用駅であるりんくうタウン駅は内側2線をJRが、外側2線を南海が使用しているが、同駅を出ると両社の線路が合流し、大阪湾を渡る2層構造で、在来線の鉄道橋としては最長の関西国際空港連絡橋の下層を轟音を立てながら渡る。関西国際空港島に入ると高度を下げ、大きく左にカーブしながら島内アクセス道路の間にある掘割部分を進み、南海の線路が左側へ分岐して終点の関西空港駅に着く。
-
整然と区画された田園地帯を
関西空港自動車道と並走する。 -
関西国際空港連絡橋
-
関西国際空港連絡橋の鉄道部。
架線はコンパウンドカテナリー式。 -
関西空港駅に到着する関空快速。
運行形態
早朝・深夜の一部の列車をのぞき、日根野駅から阪和線天王寺・大阪環状線京橋方面へ直通運転が行われている。
特急列車
特急列車は「はるか」が運転されており、1994年9月4日から運転を開始した。2016年3月26日現在、1日30往復、日中1時間あたり上下各2本が運転されている。
運転開始当初は、京都駅・新大阪駅 - 関西空港駅間(京都駅 - 新大阪駅間の一部は臨時列車)で運転されていたが、1995年に草津駅発着列車が、2003年から米原駅発着列車も設定された。
快速・普通列車
関西空港線が開業した1994年6月15日から関西国際空港が開港する同年9月3日までは、暫定的に天王寺駅 - 関西空港駅間を結ぶ阪和線直通の快速と、日根野駅 - 関西空港駅間の線内で各駅停車の普通が上下各33本運転されていた[9]。
関西国際空港が開港した同年9月4日以降は快速・普通に代わって、関空快速が大阪環状線(多くは京橋駅発着)または大和路線(関西本線)JR難波駅 - 関西空港駅間で、各駅停車の「シャトル」が日根野駅 - 関西空港駅間の線内で朝と深夜のみ運転されている。なお大阪環状線・大和路線・阪和線から関西空港駅に乗り入れる各駅停車はない。
2008年3月15日のダイヤ改正により、関空快速のJR難波駅発着が廃止されて日中は全列車が大阪環状線へ直通するようになり、平日ダイヤの朝ラッシュ時には直通快速も運転を開始した。
このほか、1995年4月20日から1999年5月9日までは定期列車の関空特快「ウイング」が、1995年12月から1999年1月までは臨時列車として姫路駅 - 関西空港駅間で特別快速「ウエスト関空」も運転されていた。
利用状況
2010年度の1日あたりの平均利用者数は18,006人である[10]。年間の利用者数は1996年度の約943万人をピークに減少しており、重症急性呼吸器症候群 (SARS) の発症が確認された2003年度で一度は下げ止まったものの、その後日本において新型インフルエンザの発生が確認された2009年度が最も少ない約649万人となっている[11]。
南海空港線と比較した場合の2010年度のシェアは約55.6%で、関西国際空港のアクセスとしてはJRが約39.6%、南海が約31.6%、リムジンバスが約26.4%、旅客船が約2.4%となっており、JRの利用者数は開業当初の1994年度をのぞいて一番多い。
年度 | 1994年度 | 1995年度 | 1996年度 | 1997年度 | 1998年度 | 1999年度 | 2000年度 | 2001年度 | 2002年度 | 2003年度 | 2004年度 | 2005年度 | 2006年度 | 2007年度 | 2008年度 | 2009年度 | 2010年度 | 2011年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
輸送人員 | 529 | 921 | 943 | 919 | 859 | 870 | 889 | 841 | 783 | 671 | 710 | 717 | 722 | 724 | 717 | 649 | 657 | 673 |
使用車両
全列車が吹田総合車両所日根野支所に所属する電車で運転されており、関空快速・直通快速・シャトルは223系0・2500番台、225系5000・5100番台が、特急「はるか」は281系が使用されている。
-
281系
-
223系2500番台
-
225系5000番台
運賃制度
全線で加算運賃が設定されており、全乗車区間の営業キロ程に応じて算出した運賃額に関西空港線の乗車区間に応じて以下の金額を加算する(2014年4月1日改定時点)。
- 日根野駅 - りんくうタウン駅:150円
- りんくうタウン駅 - 関西空港駅:170円
- 日根野駅 - 関西空港駅:220円
南海と線路を共用しているりんくうタウン駅 - 関西空港駅間の運賃は、JR・南海どちらを利用しても同額の370円であり、りんくうタウン駅から関西空港駅への普通乗車券であれば南海の乗車券でもJRに乗車することもできる。ただし、スルッとKANSAI対応カードでJRに乗車することはできない。
なお、電車特定区間ではないため、電車特定区間と通しで乗車する場合でも幹線運賃が適用される。
歴史
- 1987年(昭和62年)12月2日:空港連絡線の第二種鉄道事業免許を取得[2]。
- 1994年(平成6年)
- 1995年(平成7年)
- 1999年(平成11年)5月10日:関空特快「ウイング」が廃止[2]。和歌山駅発着の紀州路快速が設定され、日根野駅で関空快速との併結・分割が開始[2]。
- 2003年(平成15年)10月1日:コンコースの喫煙コーナーが廃止[14]。
- 2008年(平成20年)3月15日:ダイヤ改正により、JR難波駅発着の関空快速が廃止[2]。平日朝ラッシュ時に直通快速が運転開始。
- 2010年(平成22年)12月1日:組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更[15]。
- 2013年(平成25年)3月16日:全線でB特急料金適用開始。これに伴い、特急「はるか」の日根野駅 - 関西空港駅間の特急料金を値下げ。
駅一覧
- 関空快速・直通快速・シャトルはいずれも関西空港線内は全駅に停車(大阪環状線・阪和線直通列車の全停車駅は「関空快速・紀州路快速#停車駅」、大阪環状線内は「大阪環状線#停車パターン」、阪和線内は「阪和線#駅一覧」を参照)。特急の停車駅は「はるか (列車)」を参照
- 全駅大阪府内に所在
- 駅ナンバーは2018年3月より導入予定[16]
駅ナンバ丨[17] | 駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
JR-S45 | 日根野駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道: 阪和線 | 泉佐野市 |
JR-S46 | りんくうタウン駅 | 4.2 | 4.2 | 南海電気鉄道: 空港線(NK31) | |
JR-S47 | 関西空港駅 | 6.9 | 11.1 | 泉南郡田尻町 |
日根野駅と関西空港駅はJR西日本の直営駅である。りんくうタウン駅は南海電気鉄道の管轄駅であるが、ジェイアール西日本交通サービスに業務委託されたみどりの窓口も設置されている。
脚注
- ^ a b c d e 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』42号 15頁
- ^ a b c d e f g h i j 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』42号 27頁
- ^ 近畿エリア・広島エリアに「路線記号」を導入します - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2014年8月6日
- ^ ご利用可能エリア 近畿圏エリア|ICOCA:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 鉄道事業ダイジェスト:JR西日本 - 西日本旅客鉄道
- ^ JR東日本が導入しているATS-Pの機能を簡素化したものではなく、南海独自のもの
- ^ CRS報告書 2014 (PDF) P.34 - 南海電気鉄道
- ^ 「関西空港線の暫定ダイヤが確定/JR西日本」- 読売新聞 1994年5月19日
- ^ 関西国際空港アクセス交通の輸送状況 (PDF) - 近畿運輸局
- ^ a b データで見るJR西日本 - 西日本旅客鉄道
- ^ a b 『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年。ISBN 4-88283-115-5。
- ^ a b 『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年。ISBN 4-88283-117-1。
- ^ 駅コンコースを終日全面禁煙にします(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月29日
- ^ 組織改正などについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日
- ^ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2016年7月20日
- ^ 「駅ナンバー」一覧表 (PDF) - 西日本旅客鉄道、2016年7月20日
参考文献
- 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 42号 阪和線・和歌山線・桜井線・湖西線・関西空港線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月16日。