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「第一三共ヘルスケア」の版間の差分

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[[2006年]](平成18年)[[4月13日]]に第一三共が[[ゼファーマ]]の株式を取得し、第一三共グループ内でヘルスケア部門の企業が並立する状態となった。ゼファーマは第一三共とほぼ同様の方法で[[山之内製薬]]と[[藤沢薬品工業]]が統合し、[[2005年]](平成17年)4月に[[アステラス製薬]]となった際、それに先立って[[2004年]](平成16年)10月に両社のヘルスケア事業を統合して誕生した企業であったが、ゼファーマの親会社・アステラスが医療用医薬品事業に特化する方針を固めたことにより、第一三共に全株式を売却したものである。その後、[[2007年]][[4月]]に第一三共の完全統合と同時に行われたグループ内の再編により当社がゼファーマを吸収合併した(商号の変更はなし)。
[[2006年]](平成18年)[[4月13日]]に第一三共が[[ゼファーマ]]の株式を取得し、第一三共グループ内でヘルスケア部門の企業が並立する状態となった。ゼファーマは第一三共とほぼ同様の方法で[[山之内製薬]]と[[藤沢薬品工業]]が統合し、[[2005年]](平成17年)4月に[[アステラス製薬]]となった際、それに先立って[[2004年]](平成16年)10月に両社のヘルスケア事業を統合して誕生した企業であったが、ゼファーマの親会社・アステラスが医療用医薬品事業に特化する方針を固めたことにより、第一三共に全株式を売却したものである。その後、[[2007年]][[4月]]に第一三共の完全統合と同時に行われたグループ内の再編により当社がゼファーマを吸収合併した(商号の変更はなし)。


このため、現在は三共・第一製薬・藤沢薬品工業・山之内製薬の4社が発売していた商品を扱っており、各社が主力としていた「リゲイン(栄養ドリンク剤)」、「カロヤン(発毛促進薬)」、「マキロン(殺菌消毒薬)」など従来各社が扱っていなかったカテゴリが相互補完され、ラインナップが拡大。取扱品が多い同業他社と肩を並べる品揃えになった。統合によりラインナップが増えたことをアピールするため、[[2007年]](平成19年)3月に掲載された新聞広告では、頭のてっぺんから足のつま先まで当社製品をまとった人間型[[オブジェ]]が登場した<ref>[http://web.archive.org/web/20070510005901/http://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/ad_gallery/newspaper_pop07.html 第一三共 企業広告ギャラリー 第一三共ヘルスケア株式会社 新聞広告](2007年5月10日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。
このため、現在は三共・第一製薬・藤沢薬品工業・山之内製薬の4社が発売していた商品を扱っており、各社が主力としていた「リゲイン(栄養ドリンク剤)」、「カロヤン(発毛促進薬)」、「マキロン(殺菌消毒薬)」など従来各社が扱っていなかったカテゴリが相互補完され、ラインナップが拡大。取扱品が多い同業他社と肩を並べる品揃えになった。統合によりラインナップが増えたことをアピールするため、[[2007年]](平成19年)3月に掲載された新聞広告では、頭のてっぺんから足のつま先まで当社製品をまとった人間型[[オブジェ]]が登場した<ref>[http://web.archive.org/web/20070510005901/http://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/ad_gallery/newspaper_pop07.html 第一三共 企業広告ギャラリー 第一三共ヘルスケア株式会社 新聞広告](2007年5月10日時点の[[インターネットアーカイブ|アーカイブ]])</ref>。


当社は主に風邪薬や胃腸薬を主力としており、風邪薬では取扱範囲が多い「ルル」、のど関連の製品がある「ペラック」、持続性型の「プレコール」、葛根湯製剤を主に扱う「カコナール」とタイプの異なるブランドがそろっており、また胃腸薬では総合型の「第一三共胃腸薬([[2010年]](平成22年)8月に「新三共胃腸薬」から製品名を変更<ref>[http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/ds_ichoyaku.html 「新三共胃腸薬」から「第一三共胃腸薬」に、製品名称を変更] - 第一三共ヘルスケア ニュースリリース [[2010年]](平成22年)8月6日</ref>)」・H2ブロッカーの「ガスター10」・制酸型の「センロック」等があり、消費者のニーズにこたえる豊富なラインナップとなっている。一方では統合により重複したカテゴリを整理し、ブランドの集約を行ったり、一部製品は製造委託から自社製造への切り替えを行っている。
当社は主に風邪薬や胃腸薬を主力としており、風邪薬では取扱範囲が多い「ルル」、のど関連の製品がある「ペラック」、持続性型の「プレコール」、葛根湯製剤を主に扱う「カコナール」とタイプの異なるブランドがそろっており、また胃腸薬では総合型の「第一三共胃腸薬([[2010年]](平成22年)8月に「新三共胃腸薬」から製品名を変更<ref>[http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/release/ds_ichoyaku.html 「新三共胃腸薬」から「第一三共胃腸薬」に、製品名称を変更] - 第一三共ヘルスケア ニュースリリース [[2010年]](平成22年)8月6日</ref>)」・H2ブロッカーの「ガスター10」・制酸型の「センロック」等があり、消費者のニーズにこたえる豊富なラインナップとなっている。一方では統合により重複したカテゴリを整理し、ブランドの集約を行ったり、一部製品は製造委託から自社製造への切り替えを行っている。

2017年9月4日 (月) 15:49時点における版

第一三共ヘルスケア株式会社
Daiichi Sankyo Healthcare Company, Limited
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
103-8234
東京都中央区日本橋三丁目14番10号
設立 2005年平成17年)12月16日
業種 医薬品
法人番号 8010001097003 ウィキデータを編集
事業内容 医薬品・医薬部外品化粧品医療機器食品飲料水等の製造及び売買
代表者 西井良樹(代表取締役社長
資本金 1億円
売上高 504億円(2008年3月期)
主要株主 第一三共株式会社 100%
外部リンク http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/
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第一三共ヘルスケア株式会社(だいいちさんきょうヘルスケア)は、第一三共グループの医薬品メーカー。主に一般用医薬品(OTC医薬品)や健康食品などを取り扱う。

概要

三共第一製薬の一連の経営統合において、本体の統合に先立ち、2005年(平成17年)12月16日に両社のヘルスケア事業の統合を目的に設立。2006年(平成18年)4月1日に三共と第一製薬のヘルスケア事業を当社が継承し、同年4月3日に営業開始した。

2006年(平成18年)4月13日に第一三共がゼファーマの株式を取得し、第一三共グループ内でヘルスケア部門の企業が並立する状態となった。ゼファーマは第一三共とほぼ同様の方法で山之内製薬藤沢薬品工業が統合し、2005年(平成17年)4月にアステラス製薬となった際、それに先立って2004年(平成16年)10月に両社のヘルスケア事業を統合して誕生した企業であったが、ゼファーマの親会社・アステラスが医療用医薬品事業に特化する方針を固めたことにより、第一三共に全株式を売却したものである。その後、2007年4月に第一三共の完全統合と同時に行われたグループ内の再編により当社がゼファーマを吸収合併した(商号の変更はなし)。

このため、現在は三共・第一製薬・藤沢薬品工業・山之内製薬の4社が発売していた商品を扱っており、各社が主力としていた「リゲイン(栄養ドリンク剤)」、「カロヤン(発毛促進薬)」、「マキロン(殺菌消毒薬)」など従来各社が扱っていなかったカテゴリが相互補完され、ラインナップが拡大。取扱品が多い同業他社と肩を並べる品揃えになった。統合によりラインナップが増えたことをアピールするため、2007年(平成19年)3月に掲載された新聞広告では、頭のてっぺんから足のつま先まで当社製品をまとった人間型オブジェが登場した[1]

当社は主に風邪薬や胃腸薬を主力としており、風邪薬では取扱範囲が多い「ルル」、のど関連の製品がある「ペラック」、持続性型の「プレコール」、葛根湯製剤を主に扱う「カコナール」とタイプの異なるブランドがそろっており、また胃腸薬では総合型の「第一三共胃腸薬(2010年(平成22年)8月に「新三共胃腸薬」から製品名を変更[2])」・H2ブロッカーの「ガスター10」・制酸型の「センロック」等があり、消費者のニーズにこたえる豊富なラインナップとなっている。一方では統合により重複したカテゴリを整理し、ブランドの集約を行ったり、一部製品は製造委託から自社製造への切り替えを行っている。

北京オリンピック期間中では、民放テレビ局において当社と第一三共との合同で『第一三共[3]』という名称で提供し、当社と第一三共のCMを折半で振り分ける形で放映された。また、2008年(平成20年)秋からはCMの冒頭に第一三共と同一のサウンドロゴを挿入している(当社のサウンドロゴはロゴマークだけでなく、真下に「第一三共ヘルスケア」と記載。2010年(平成22年)1月より放映されているCMではサウンドロゴの映像が変更になっている、また、「ロキソニンS」のCMより16:9のワイド対応となっている)。

沿革

  • 2005年(平成17年)12月16日 - 三共株式会社と第一製薬株式会社が共同でヘルスケア事業の統合を目的に第一三共ヘルスケア株式会社を設立[4]
  • 2006年(平成18年)
    • 4月1日 - 三共株式会社と第一製薬株式会社の各ヘルスケア事業の営業を吸収分割により当社へ継承。3日に当社での営業を開始(営業開始当初、本店所在地は第一三共と同じ東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号だったが、実務上の本社所在地は同じ中央区の日本橋箱崎町36番2号であった)[5]
    • 4月13日 - 親会社の第一三共株式会社がアステラス製薬株式会社から完全子会社のゼファーマ株式会社の全株式を譲り受けて完全子会社化[6]
    • 6月14日 - 「カロヤンジェルローション1」発売(日本初となるジェルローションタイプの発毛促進薬で、統合後初の新製品でもある)[7]
    • 11月27日 - サプリメントブランド「ナチュラルビトン」を立ち上げ、通信販売事業を開始[8]
  • 2007年(平成19年)
    • 4月1日 - グループ内の再編に伴ってゼファーマ株式会社を吸収合併。これにより、同社が販売していた製品の取り扱いを引き継ぐ。その後、本社を同じ中央区の日本橋小網町1番8号に移転。
    • 8月6日 - 「パテックス フェルビナクシップ」発売(OTC医薬品の外用鎮痛シップ剤で初めてフェルビナクを配合)[9]
    • 9月4日 - 「トランシーノ」発売(日本初となる肝斑によるしみ改善薬)[10]
  • 2008年(平成20年)10月16日 - 「ガスター10内服液」発売(日本初の液体H2ブロッカー胃腸薬)[11]
  • 2009年(平成21年)
    • 3月24日 - 親会社の第一三共が販売していた「ベトネベートクリーム」・「ベトネベートN軟膏」・「クロマイ-P軟膏」・「クロロマイセチン軟膏2%」をOTC医薬品にリニューアルし、当社での販売を開始[12]
    • 5月7日 - 「サラシュット」発売(日本初のスプレー式痔疾用軟膏剤)[13]
  • 2011年(平成23年)
    • 1月21日 - 「ロキソニンS」発売(医療用成分ロキソプロフェンナトリウム水和物をスイッチOTC化した解熱鎮痛薬)[14]
    • 10月24日 - 国内グループ会社の本社組織の拠点集約に伴い、本社を同じ中央区にある第一三共日本橋ビル(日本橋三丁目14番10号)に再移転[15]
  • 2012年(平成24年)7月20日 - スキンケアシリーズ「ダーマエナジー」のテストマーケティングを開始し、一旦終了していた通信販売事業を再開。
  • 2013年(平成25年)9月30日 - カルシウム剤「新カルシチュウD3」シリーズの当社での販売を終了し、翌10月1日付で武田薬品工業株式会社へ移管(2017年4月1日に武田コンシューマーヘルスケア株式会社へ再移管)。
  • 2015年(平成27年)11月4日 - 通信販売事業を担う株式会社アイムの株式をエムシーピースリー投資事業有限責任組合より全株取得し、子会社化[16]
  • 2017年(平成29年)3月10日 - 株式会社マンダムの海外子会社であるMandom Corporation (Thailand) Ltd.(マンダムタイ)を通じて、タイでの「ミノン アミノモイスト」シリーズの販売を開始(東南アジアへ初進出)。当社が製品の輸出を行い、マンダムタイがタイにおける輸入・販売とプロモーションを行う[17]

メーカコードについて

JANコード(13桁)のメーカコード(5桁)は旧ゼファーマとの統合直後、5種類存在していた。

  • 87107:旧第一製薬
  • 87081:旧三共
  • 87774:旧ゼファーマ
  • 87195:旧藤沢薬品工業(旧ゼファーマで一部使用)
  • 87233:旧山之内製薬(旧ゼファーマで一部使用)

そのため、統合後のメーカコードは旧第一製薬のメーカコード(87107)を用いることにし、統合後に発売された新製品はもちろんのこと、既存製品の一部もリニューアルや現社名仕様のパッケージへの切替に合わせてJANコードを新しくする際に、新メーカコードを導入している(特に、旧山之内製薬で発売されていた製品は現社名変更を機にJANコードを新しくした製品が多い)。

製品

CM出演者

CMは第一三共ヘルスケアホームページにある「CMギャラリー」で見ることができる(参照)。

現在

2017年(平成29年)現在

過去

☆印:現社名変更後に出演
※ ウィンダム及びウィンダムピンクはCMが話題となり、インパクトのある魅力的なCMで評判となった製品であるが、薬事法の改正で水虫薬では数少ない【第1類医薬品】に分類[18]されたこともあり、2009年(平成21年)6月から放映されたCMはキャラクターを起用せず、あえてシンプルでかつ誠意のある作品に差し替えられた。パテックスシリーズも多数の無名のタレントを起用して放映していた時期があった。アレルギールも旧三共時代にマスコットを使ってCMしていた時期があった。

提供番組

2017年(平成29年)現在

過去

関連会社

注釈

  1. ^ 第一三共 企業広告ギャラリー 第一三共ヘルスケア株式会社 新聞広告(2007年5月10日時点のアーカイブ
  2. ^ 「新三共胃腸薬」から「第一三共胃腸薬」に、製品名称を変更 - 第一三共ヘルスケア ニュースリリース 2010年(平成22年)8月6日
  3. ^ 通常第一三共のCMでは「第一三共株式会社」という名称で使われているため。
  4. ^ ヘルスケア事業会社「第一三共ヘルスケア株式会社」の設立について - 第一三共株式会社 ニュースリリース 2005年11月25日(2013年10月4日閲覧)
  5. ^ 第一三共ヘルスケア株式会社への事業承継および同社の営業開始について - 第一三共株式会社 ニュースリリース 2006年3月31日(2013年10月4日閲覧)
  6. ^ ゼファーマ株式会社の株式取得に関するお知らせ - 第一三共株式会社 ニュースリリース 2006年3月31日(2013年10月4日閲覧)
  7. ^ 日本初!生え際にとどまるジェルローションの医薬品発毛促進薬「カロヤンジェルローション1」の新発売について (PDF) - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2006年5月29日
  8. ^ 自然の恵みが生み出すチカラを、自分が輝くチカラに「ナチュラルビトン」の新発売について (PDF) - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2006年11月27日(2013年10月4日閲覧)
  9. ^ 一般用医薬品のシップ剤として、日本で初めて「フェルビナク」を配合「パテックス フェルビナクシップ」新発売のお知らせ (PDF) - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2007年7月23日(2013年10月4日閲覧)
  10. ^ 日本初、しみ(肝斑(かんぱん))に効果が認められた新効能医薬品 しみ(肝斑(かんぱん))改善薬「トランシーノ」新発売のお知らせ (PDF) - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2007年8月22日(2013年10月4日)
  11. ^ 日本初、「H2ブロッカー液体胃腸薬」登場!「ガスター10 内服液」新発売のお知らせ (PDF) - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2008年10月9日(2013年10月4日)
  12. ^ 皮膚用薬「ベトネベートクリーム」・「ベトネベートN軟膏」・「クロマイ-P軟膏」・「クロマイ-N軟膏」・「クロロマイセチン軟膏2%」リニューアル発売のお知らせ - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2009年3月23日(2013年10月4日閲覧)
  13. ^ 手を汚さずに痔の治療ができる スプレーする痔の薬 「サラシュット」新発売のお知らせ - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2009年5月7日(2013年10月4日閲覧)
  14. ^ OTC医薬品として初めて医療用成分「ロキソプロフェンナトリウム水和物」を含有した解熱鎮痛薬「ロキソニンS」を新発売 - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2011年1月17日(2013年10月4日閲覧)
  15. ^ 日本橋地区(東京都中央区)における本社組織等の拠点集約に伴うお知らせ - 第一三共株式会社 ニュースリリース 2011年10月7日(2013年11月25日閲覧)
  16. ^ "株式会社アイムの株式取得に関するお知らせ" (Press release). 第一三共株式会社. 2 October 2015. 2017年3月14日閲覧
  17. ^ "タイ王国におけるスキンケア化粧品の販売開始について" (Press release). 第一三共ヘルスケア株式会社. 10 March 2017. 2017年3月14日閲覧
  18. ^ 2011年1月のリスク区分変更に伴い、現在は「指定第2類医薬品」に分類。

外部リンク