「ニュー・ウェイヴ (音楽)」の版間の差分
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*[http://listen.jp/store/genre_154.htm ListenJapan] |
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2017年9月4日 (月) 14:22時点における版
ニュー・ウェーヴ | |
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様式的起源 | パンク・ロック、 アート・ロック、ガレージロック、 実験音楽、グラムロック、 パブロック、 スカ、 レゲエ、 ファンク、 電子音楽、 ポップ・ミュージック、[1] ディスコ[2] |
文化的起源 |
1970年代後半 アメリカ合衆国 イギリス |
使用楽器 | エレクトリック・ギター – エレクトリックベース – ドラムス – シンセサイザー – ボーカル |
派生ジャンル | ニューロマンティック – シンセポップ - Neue Deutsche Welle |
融合ジャンル | |
Synthpunk – 2トーン – エレクトロクラッシュ – ニューレイヴ | |
地域的なスタイル | |
イギリス - アメリカ - ドイツ - フランス - イタリア - スペイン - ユーゴスラビア - 日本 | |
関連項目 | |
ポストパンク – オルタナティヴ・ロック |
ニュー・ウェーヴ(英:New Wave) とは、パンク・ムーブメントによって音楽環境が一変したイギリスで、ポストパンクや現代音楽、クラフトワークなどの電子音楽といったさまざまなジャンルの影響によって成立したロックの一ジャンル[3]。元々はパンク・ロックのことを指す言葉。1970年代後半から1980年代初頭にかけて世界的に流行した。
1983年頃には商業化が進行し、ニュー・ロマンティックスとして売り出されたイギリスのバンドが多数アメリカ進出を果たし、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれた。
概要
New Waveという言葉は、1977年8月ごろに英『Melody Maker』紙が、XTCやスクィーズなどを紹介する記事の中ではじめて使ったという[要出典]。
70年代後半には、英国出身でカントリー・ギターの影響が強かったダイアー・ストレイツも、ニュー・ウェイヴのカテゴリーに含まれた。また日本では、アンダーグラウンドのパンクバンドたち(東京ロッカーズなど)がニュー・ウェイヴとして紹介されたこともある。当時の日本におけるニューウェイブの定義は、英国のパンク・ムーブメントの後に登場した、新しいスタイルのロック・ミュージックというもので、その定義は曖昧だった。
1981年にニュー・ロマンティクスが台頭してからは、ニュー・ウェイヴという言葉は比較的使われなくなった。当時、人気のあったアダム・アンド・ジ・アンツ、デュラン・デュランなどは、ニュー・ロマンティクス、フューチャリストと呼ばれた。
また2004年頃から、英国を中心にポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ的な音楽を演奏するバンドが多数現れ、ポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ・リバイバルと呼ばれた。テクノ系は、特にエレクトロクラッシュと呼ばれた。
パンクやニュー・ウェーヴの流れは既存の音楽産業に取り込まれることを拒むという要素もあったため、のちのインディーズと呼ばれる自主制作やマイナー・レーベルの活性化を促した[4]。
ニュー・ウェーヴの主なアーティスト
ニュー・ウェーヴの代表的なバンド及びミュージシャンは以下の通り。
ポストパンク/サイケデリック・ロック|ネオ・サイケ/オルタナティヴ・ロック系
- エコー&ザ・バニーメン、ザ・フォール、ギャング・オブ・フォー、ワイヤー、オー・ペアーズ、マガジン、メコンズ、ザ・サイケデリック・ファーズ、パブリック・イメージ・リミテッド、ザ・レインコーツ、ストラングラーズ、スリッツ、スウェル・マップス、U2、ビリー・アイドル、アイシクル・ワークス、オルタード・イメージ、キッチンズ・オブ・ディスティンクション、シンプル・マインズ、オルタナティヴTV、コムサット・エンジェルズ、ザ・ドゥルッティ・コラム、ジーザス&メリーチェイン、ザ・ザ、アソシエイツ、ブームタウン・ラッツ、フライング・リザーズ、モダン・イングリッシュ、ポジティヴ・ノイズ、ハウス・オブ・ラヴ、ザ・サウンド、チャーチ、オポジション、ヤング・マーブル・ジャイアンツなど
ゴシック・ロック/ポジティヴ・パンク/ダーク・ウェーヴ系
- ザ・キュアー、スージー・アンド・ザ・バンシーズ、ジョイ・ディヴィジョン、バウハウス、カメレオンズ、コクトー・ツインズ、キリング・ジョーク、ニュー・モデル・アーミー、トーンズ・オン・テイル、ラヴ・アンド・ロケッツ、エイリアン・セックス・フィエンド、ダンス・ソサエティ、セックス・ギャング・チルドレン、サザン・デス・カルト(後のカルト)、シスターズ・オブ・マーシー、ミッション、ヴァージン・プルーンズ、レッド・ローリー・イエロー・ローリー、フレッシュ・フォー・ルル、プレイ・デッド、クリスチャン・デスなど
パブロック系
モッズ/ネオモッズ系
- ザ・ジャムなど
パワー・ポップ系
ネオアコ/ギターポップ系
- アズテック・カメラ、オレンジ・ジュース、フェルト、ワイルド・スワンズ、ザ・ソフト・ボーイズ、ティアドロップ・エクスプローズ、モノクローム・セット、ヘアカット100、ザ・スミス、ロータス・イーターズ、チャイナ・クライシス、エヴリシング・バット・ザ・ガール、アイレス・イン・ギャザ、モーマス、ペイル・ファウンテンズ、ザ・パステルズ、ストロベリー・スウィッチブレイド、ドリーム・アカデミー、ライトニング・シーズ、ジョーボクサーズ、フェアーグラウンド・アトラクションなど
エレクトロ・ポップ/シンセポップ/ダンス系
- ガゼボ、A-ha、ユーリズミックス、ヒューマン・リーグ、ティアーズ・フォー・フィアーズ、バナナラマ、XTC(バリー・アンドリューズ在籍時)、デッド・オア・アライヴ、キム・ワイルド、ハワード・ジョーンズ、トーマス・ドルビー、バルティモラ、フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、ゲイリー・ニューマン(チューブウェイ・アーミー)、オーケストラル・マヌヴァーズ・イン・ザ・ダーク(OMD)、トンプソン・ツインズ、デペッシュ・モード、808ステイト(ZTT在籍時)、アート・オブ・ノイズ、ウェン・イン・ローマ、バグルス、ヘヴン17(別プロジェクトとしてB.E.Fとしても活動)、カジャグーグー、ウルトラヴォックス、ミッジ・ユーロ、ヤズー、テレックス、トランス-X、イレイジャー、ニック・カーショウ、アーケイディア、ネイキッド・アイズ、ビラヴド、ビル・ネルソン、フィクション・ファクトリー、ブレックファスト・クラブ、ブロンスキ・ビート、ペット・ショップ・ボーイズ、ミート・ビート・マニフェスト、メン・ウィズアウト・ハッツ、シェイメン、ワン・チャン、アニモーション、インフォメーション・ソサイエティ、コーギズ、エイス・ワンダー、ブラックなど
ニューロマンティック系
ノイズ/インダストリアル/アバンギャルド系
- スロッビング・グリッスル、スワンズ、スキニー・パピー、ナイン・インチ・ネイルズ、ミニストリー、サイキックTV、コイル、キャバレー・ヴォルテール、ディス・ヒート、ホワイトハウス、テスト・デパートメント、ソビエト:フランスなど
ブルー・アイド・ソウル/ファンク/アダルト・コンテンポラリー系
- イアン・デューリー、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ、カルチャー・クラブ、Wham!、ポール・ヤング、シンプリー・レッド、スタイル・カウンシル、シャーデー、パワー・ステーション、スウィング・アウト・シスター、ブルー・ナイル、ブロウ・モンキーズ、アリソン・モイエ、ファイン・ヤング・カニバルズ、スクリッティ・ポリッティ、ジェームス・チャンス、リビング・イン・ア・ボックス、キュリオシティー・キルド・ザ・キャットなど
レゲエ/スカ/ダブ系
エスニック/ファンカラティーナ系
アメリカ合衆国のバンド
- The B-52's、ブロンディ、カーズ、トーキング・ヘッズ、ディーヴォ、テレヴィジョン、ペル・ウブ、ベルリン、スーサイド、バングルス、ゴーゴーズ、ザ・ナック、シンディ・ローパー、ザ・フーターズ、プリムソウルズ、オインゴ・ボインゴ、レッド・クレイオラ、ザ・クランプス、マイケル・ペン、ミッション・オブ・バーマ、ヴァイオレント・ファムズ、ヴェイパーズ、クック・ロビン、エニイ・トラブル、R.E.M.、トム・トム・クラブ、リプレイスメンツ、クローム、カトリーナ&ジ・ウェイヴス、キッド・クレオール&ザ・ココナッツ、ザ・フィックス、ザ・ロマンティックス、ルビナーズ、リフレックス、ウォール・オブ・ブードゥー、スタージェッツ、ミッシング・パーソンズ、モーテルズ、チューブスなど
カナダのバンド
ジャーマン・ニューウェイヴ(ノイエ・ドイッチェ・ヴェレ)/ドイツ出身のバンド
- プロパガンダ、DAF、ニナ・ハーゲン、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン、アルファヴィル、クラウス・ノミ、デアプラン、ピロレイター、パレ・シャンブルグ、ピーター・シリング、ホルガー・ヒラー、アンドレアス・ドラウ、ディー・クルップス、トミー・シュタンプ、メビウス・プランク・ノイメイヤー、リエゾン・ダンジュルーズ、ネーナなど
オーストラリア、ニュージーランド出身のバンド
日本のバンド
- イエロー・マジック・オーケストラ、シーナ&ザ・ロケッツ、ヒカシュー、P-MODEL、ムーンライダーズ、フリクション、オート・モッド、有頂天、ヴァージンVS、LIZARD、Phew、ビートニクス、プラスチックス、四人囃子(「NEO-N」や再結成後の「DANCE」)、立花ハジメ、佐久間正英、チャクラ、パール兄弟、MELON、サンディー&ザ・サンセッツ、一風堂、ジュラン、SHI-SHONEN、DER ZIBET、人生(ZIN-SAY!)など
後継者
など
日本のバンド
- 土屋昌巳
- ECHOES
- プラスチックス
- シーナ&ザ・ロケッツ
- スピッツ
- ヤプーズ(戸川純)[5]
- 町田町蔵
- 電気グルーヴ
- SOFT BALLET
- BUCK-TICK
- 松岡英明
- PSY・S
- フリッパーズ・ギター
- ピチカート・ファイヴ
- ボアダムズ
- BOØWY
- POLYSICS
- SUPERCAR
- VOLA & THE ORIENTAL MACHINE
- SPARTA LOCALS
- ロマンポルシェ。
- GOATBED
- BEAT CRUSADERS
- APOGEE
- the telephones
- ZAZEN BOYS
- L'Arc〜en〜Ciel
- アーバンギャルド
- 藍坊主
など
脚注
- ^ Cooper,Kim, Smay, David, Bubblegum Music is the Naked Truth (2001), page 248 "Nobody took the bubblegum ethos to heart like the new wave bands"/
- ^ Bernard Edwards, 43, Musician In Disco Band and Pop Producer The New York Times 22 April 1996 "As disco waned in the late 70s, so did Chic's album sales. But its influence lingered on as new wave, rap and dance-pop bands found inspiration in Chic's club anthems"
- ^ 直訳は「新しい波」という意味であるが、一般的な意味ではなく特定の時期のことを示す
- ^ 宮入恭平、佐藤生実『ライブシーンよ、どこへいく』青弓社、2011年
- ^ 戸川純
参考文献
- ピース・オブ・マウンテン編集『ルーツ・オブ・パンク・ロック』 シンコー・ミュージック、1989年。ISBN 4-401-61270-1
- Rockin' f 特別編集/別冊『日本のロック SCENE '84』立東社、1984。
- 石野卓球/野田努著『テクノボン』 宝島社、1994年。ISBN 4-7966-0804-4
- 佐久間英夫著『テクノのススメ』 ブルース・インターアクションズ、1999年。ISBN 4-938339-50-1
- 南田勝也著『ロックミュージックの社会学』(青弓社ライブラリー) 青弓社、2001年。ISBN 978-4-7872-3190-1
- 小野島大監修『UKニュー・ウェイヴ』 シンコー・ミュージック、2003年。ISBN 4-401-61800-9
- サイモン・レイノルズ著『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』 シンコーミュージック・エンタテイメント、2010年。ISBN 978-4401634040
- 桑原茂一著 『よりぬきスネークマンショー 「これ、なんですか?」新潮社、2003年。ISBN 978-4104651016
外部リンク
- Ishkur's Guide to Electronic Music
- ニュー・ウェイヴ特集:ジャンル虎の穴 - OnGen(2007年8月25日時点のアーカイブ)
- ListenJapan