「アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦」の版間の差分
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しかしこの設計では、従来型の船体よりも[[造波抵抗]]が大きいという問題があったことから、NAVSEA部内では、これとあわせて従来通りの細長い船体の案も検討された。この時点で、1番艦が[[アーレイ・バーク]]提督にちなんで命名されることは決まっていたことから、バーク提督の「31ノット・バーク」という異名にあわせて、高速性能に優れた細長い船体のほうが良いのではないか、という冗談も飛ばされた<ref name=Friedman2004p411/>。しかし結局、いずれも一長一短で甲乙つけがたかったために、最終的に'''[[コイントス]]で決定された'''という冗談のようなエピソードがある<ref>『[[世界の艦船]]』1986年5月号、『[[ジェーン海軍年鑑]]』1983-84年版序文等。</ref>。その後建造されたイージス艦が基本的に本艦をタイプシップとしていることから、ある意味1枚のコインが現代軍艦の歴史を決めたとも言える。 |
しかしこの設計では、従来型の船体よりも[[造波抵抗]]が大きいという問題があったことから、NAVSEA部内では、これとあわせて従来通りの細長い船体の案も検討された。この時点で、1番艦が[[アーレイ・バーク]]提督にちなんで命名されることは決まっていたことから、バーク提督の「31ノット・バーク」という異名にあわせて、高速性能に優れた細長い船体のほうが良いのではないか、という冗談も飛ばされた<ref name=Friedman2004p411/>。しかし結局、いずれも一長一短で甲乙つけがたかったために、最終的に'''[[コイントス]]で決定された'''という冗談のようなエピソードがある<ref>『[[世界の艦船]]』1986年5月号、『[[ジェーン海軍年鑑]]』1983-84年版序文等。</ref>。その後建造されたイージス艦が基本的に本艦をタイプシップとしていることから、ある意味1枚のコインが現代軍艦の歴史を決めたとも言える。 |
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この幅広船体は、確かに平水中での速力に劣る面はあったが、一方で荒天時の速力維持という面ではむしろ有利であり、ネームシップの海上公試では、波高{{Convert|35|ft|m}}、風速60ノットという苛烈な[[海況]]においてすら30ノットの速力を維持できた<ref name="Wertheim2013/>。 |
この幅広船体は、確かに平水中での速力に劣る面はあったが、一方で荒天時の速力維持という面ではむしろ有利であり、ネームシップの海上公試では、波高{{Convert|35|ft|m}}、風速60ノットという苛烈な[[海況]]においてすら30ノットの速力を維持できた<ref name="Wertheim2013" />。 |
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なお幅広船体によって増大した抵抗を少しでも低減するため、艦尾にはウェッジが付されており、後には燃費改善のため固定フラップも備えられた。またスプルーアンス級やタイコンデロガ級と同様に[[フィンスタビライザー]]は備えられていないが、本級では舵に減揺機能が組み込まれている<ref name="Wertheim2013/>。 |
なお幅広船体によって増大した抵抗を少しでも低減するため、艦尾にはウェッジが付されており、後には燃費改善のため固定フラップも備えられた。またスプルーアンス級やタイコンデロガ級と同様に[[フィンスタビライザー]]は備えられていないが、本級では舵に減揺機能が組み込まれている<ref name="Wertheim2013" />。 |
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[[画像:081112-N-XXXXX-022.jpg|thumb|250px|「[[ゴンザレス (ミサイル駆逐艦)|ゴンザレス]]」搭載艇の回収シーン]] |
[[画像:081112-N-XXXXX-022.jpg|thumb|250px|「[[ゴンザレス (ミサイル駆逐艦)|ゴンザレス]]」搭載艇の回収シーン]] |
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DDGX研究では生残性の向上も対象になっており、その成果は本級にも盛り込まれた。外見上の特徴となっているのが傾斜船型で、これは[[レーダー反射断面積]](RCS)低減のために導入されたものであった。また船室がコーナーリフレクターのような効果を示すのを防ぐため、舷窓には金属のメッシュが施された<ref name=Friedman2004p411/>。マストも、従来までの骨組みが剥き出しの伝統的なラティスマストではなく、平面を組み合わせた新型のマストとなっている。 |
DDGX研究では生残性の向上も対象になっており、その成果は本級にも盛り込まれた。外見上の特徴となっているのが傾斜船型で、これは[[レーダー反射断面積]](RCS)低減のために導入されたものであった。また船室がコーナーリフレクターのような効果を示すのを防ぐため、舷窓には金属のメッシュが施された<ref name=Friedman2004p411/>。マストも、従来までの骨組みが剥き出しの伝統的なラティスマストではなく、平面を組み合わせた新型のマストとなっている。 |
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抗堪性の観点から、本級では主船体のみならず上部構造物も全鋼製とされた。ただし傾斜船型の採用による上部重量増大に対応するため、[[マスト]]や煙突には[[アルミニウム合金]]が使用されている。またタイコンデロガ級や改修後のスプルーアンス級と同様に、本級でも枢要区画には装甲が施されており、戦闘指揮所周囲の70トンを含めて、艦全体ではケブラーおよびプラスチック装甲あわせて130トンに達する<ref name="Wertheim2013/>。 |
抗堪性の観点から、本級では主船体のみならず上部構造物も全鋼製とされた。ただし傾斜船型の採用による上部重量増大に対応するため、[[マスト]]や煙突には[[アルミニウム合金]]が使用されている。またタイコンデロガ級や改修後のスプルーアンス級と同様に、本級でも枢要区画には装甲が施されており、戦闘指揮所周囲の70トンを含めて、艦全体ではケブラーおよびプラスチック装甲あわせて130トンに達する<ref name="Wertheim2013" />。 |
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主船体内は12の主隔壁により区分されている<ref name="世艦2002"/>。本級は、アメリカ軍艦として初めて包括的な[[CBRNE|NBC]]防護を導入した。艦内は与圧され、独立した給排気系を備えた複数のシタデルに分割されている<ref name=Friedman2004p411/>。 |
主船体内は12の主隔壁により区分されている<ref name="世艦2002"/>。本級は、アメリカ軍艦として初めて包括的な[[CBRNE|NBC]]防護を導入した。艦内は与圧され、独立した給排気系を備えた複数のシタデルに分割されている<ref name=Friedman2004p411/>。 |
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このうち、ベースライン4搭載艦のシステムは、後にベースライン5フェーズIIIにアップデートされた。そして2012年度より着手されたイージス近代化改修(AMOD)により、既存の全ての艦のシステムがベースライン9Cにアップデートされる予定となっている<ref name="Wertheim2013"/><ref name="AMOD2010"/>。 |
このうち、ベースライン4搭載艦のシステムは、後にベースライン5フェーズIIIにアップデートされた。そして2012年度より着手されたイージス近代化改修(AMOD)により、既存の全ての艦のシステムがベースライン9Cにアップデートされる予定となっている<ref name="Wertheim2013"/><ref name="AMOD2010"/>。 |
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なお上記の通り、フライトIIでは[[統合戦術情報伝達システム|JTIDS]]や[[TADIXS]]-Bが搭載されているが、[[リンク 16]]機能については、ベースライン5フェーズIIIにアップデートされた際にバックフィットされた。またDDG-58以降では、[[海軍戦術情報システム]](NTDS)をmod.5にアップデートしているほか、ベースライン7フェーズIRからは[[共同交戦能力]](CEC)に対応し<ref name="Wertheim2013/>、ベースライン9で[[NIFC-CA]]に対応した<ref name=山崎2016/>。 |
なお上記の通り、フライトIIでは[[統合戦術情報伝達システム|JTIDS]]や[[TADIXS]]-Bが搭載されているが、[[リンク 16]]機能については、ベースライン5フェーズIIIにアップデートされた際にバックフィットされた。またDDG-58以降では、[[海軍戦術情報システム]](NTDS)をmod.5にアップデートしているほか、ベースライン7フェーズIRからは[[共同交戦能力]](CEC)に対応し<ref name="Wertheim2013" />、ベースライン9で[[NIFC-CA]]に対応した<ref name=山崎2016/>。 |
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2017年8月29日 (火) 00:26時点における版
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦 | |
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基本情報 | |
種別 | ミサイル駆逐艦 |
建造期間 | 1988年 - 建造中 |
就役期間 | 1991年 - 就役中 |
前級 |
スプルーアンス級(DD) キッド級 |
次級 | ズムウォルト級 |
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦(アーレイ・バークきゅうミサイルくちくかん、英語: Arleigh Burke-class destroyer)は、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦の艦級[1][2]。
元来は防空艦の任務を想定していたが、戦略環境の変化に伴い、現在では、海賊の取り締まりやトマホークによる対地攻撃など、様々な任務を遂行している。高価なイージス艦ではあるが、効率的な設計により、実に60隻以上にもおよぶ大量建造を実現した。なお、これは、第二次世界大戦後にアメリカ海軍が建造した水上戦闘艦としては最多である。なお、2005年にスプルーアンス級駆逐艦が全艦退役したため、アメリカ海軍が保有する駆逐艦は本級とズムウォルト級ミサイル駆逐艦のみである。
来歴
DDX研究
1970年代後半、アメリカ海軍は、1980年代から1990年代にかけて艦齢30年に達する58隻に及ぶ防空艦を更新するための新しい駆逐艦の計画に着手した。更新対象とされていた艦と、艦齢30年に達するタイミングは下記の通りであった[3]。
- ジョン・P・ジョーンズ級(フォレスト・シャーマン級DDG改装型)×4隻:1983年度
- チャールズ・F・アダムズ級×26隻:1989~93年度、また近代化改修を受けていた3隻は1997・8年度
- ファラガット級×10隻:1990~92年度
- ロング・ビーチ:1999年度
- リーヒ級×9隻:1992~4年度
- ベインブリッジ:1999年度
- ベルナップ級×9隻:1995~8年度
- トラクスタン:1997年度
1978年度より、新しいイージス艦であるタイコンデロガ級の整備が開始されていたが、これは極めて高コストの艦であり、このように膨大な所要を満たすことは困難であった。また、同級はもともと、5,000トン級の小型安価なイージス駆逐艦(DG/Aegis)を起源としつつも大型化を繰り返し、9,000トン級の巡洋艦へと発展していったという経緯もあり、イージス艦を小型安価に収めることの困難さは明らかであった[3]。
このことから、海軍作戦部長府(OpNav)において1978年5月よりフォンテーン少将の指揮下に設置されたDDX研究グループにおいては、ゼロベースでのコンセプト開発が行われた。この研究では、タイコンデロガ級とキッド級ミサイル駆逐艦、スプルーアンス級駆逐艦、オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートという4つの現用艦を含めて、11の試案が作成された。これらの試案は全て62口径76mm単装速射砲を艦砲としていたが、その他の装備については極めて多彩であり、ペリー級の船体を延長してVLSを追加しただけの満載4,690トンの案(FCSはMk.92のみ)から、タイコンデロガ級からヘリコプター格納庫と52番砲を省くなどしてダウングレードした満載9,060トンの案(イージス艦)まであった[3]。
DDGX研究とDDG-51
その検討結果は1979年6月に報告され、これを踏まえて、8月より、海軍作戦部長トーマス・ヘイワード大将は、次期ミサイル駆逐艦DDGXの研究を開始させた。DDGX研究にあたって、海軍作戦部長は「戦闘能力を最優先」「取得性・性能・残存性の重視」「艦隊における分散的攻撃力としての寄与」を方針としてかかげた[4]。これに基づき、DDGXは排水量3,500~7,800トン(5,500~6,500トンが望ましい)で、コンセプトは下記のように策定された[5]。
- 攻勢的な長射程のウェポン・システム
- イージスシステムに準ずる強力な対空戦システム
- 船体装備ソナーおよび対潜哨戒ヘリコプター
- 29ノット以上の速力および5,000海里の航続距離
- 十分に強力な残存性
DDGXの実行可能性研究は、通例通りNAVSEAによって行われた。この研究の対象となる試案は、巡洋艦級(Ship 1)、先進的な電気推進艦(Ship 2)、中型艦(Ship 3)、小型艦(Ship 4)、そしてVLS搭載フリゲート(Ship 5)にカテゴリ分けされたが、実際には1、3、5番目の艦のみが開発された。この研究は、トレードオフ分析によって、1990年代において最適な水上戦闘艦のコンセプトを策定するためのもので、SPY-1に代わってCバンド・レーダーや回転式のレーダー、更にはターター-Dシステムまで検討の俎上に載せられるほどであった。これらの試案は1979年12月までには完成し、1980年1月に報告された。海軍資材部長は7,400トンのイージス艦である3A案をリコメンドし、海軍作戦部長もこれに同意した[5]。
1981年、レーガン政権下で、レーマン海軍長官は600隻艦隊構想を掲げており、海軍力の増強が求められるようになった。またソビエト連邦軍による経空脅威の増大も踏まえて、タイコンデロガ級の建造数増加がなされていたが、レーマン長官は更なるイージス艦の増強を求めていた[6]。この情勢を踏まえて、1981年4月、アメリカ議会予算局(CBO)は、1990年代における水上戦闘艦という報告書を上程した。このなかで、DDGXとタイコンデロガ級、またタイコンデロガ級の計画段階で検討されていた改バージニア級(CGN-42級)、そしてDDGXより小型・高速で6インチ砲搭載の外洋駆逐艦(DDGY)の4案を代表例として、トレードオフによる検討を行った。これを受けて、海軍ではタイコンデロガ級とDDGXによる構成を選択し、DDGX研究を踏まえた実用艦として設計されたのが本級である[7]。1番艦(DDG-51)が1985年度計画で発注されて、建造が開始された[6]。
DDV研究とフライトIII
アーレイ・バーク級は、その後も継続的な改設計を受けており、「フライト」として区別されている。最初に建造されたのがフライトIだが、2番艦「バリー」(DDG-52)では、さっそくヘリコプター甲板でのLAMPSヘリコプターへの補給に対応するという改良を受けており、フライトIAとして区別された。また「マハン」(DDG-72)以降は、JTIDSやTADIXS-Bへの対応、AN/SLQ-32(V)3電波探知妨害装置の搭載、トマホーク巡航ミサイルの運用に対応した電波方向探知機の搭載、SM-2ブロックIVミサイルの運用への対応を図ったフライトIIとなった[8]。
1988年、海軍作戦部長は、アーレイ・バーク級の全面的な改設計型としてフライトIIIの設計を命じた。NAVSEAによって作成された試案では、タイコンデロガ級と同様にVLSのセル数を122セルに増やすとともにLAMPSヘリコプター2機の搭載能力を付与し、満載10,722トンとなる予定であった。ただしこれはあまりに高価として建造されなかった[8]。
その後、1991年にはDDV(Destroyer Variant)研究が開始された。これはコストパフォーマンスに優れ、また湾岸戦争の戦訓を反映した駆逐艦を求めた研究であり、上記のフライトIIIにあたるDDV-Hをハイエンドとして、VLSのセル数を96セルとするなど多少コスト低減を図ったDDV-9から、対空兵器はRAMのみとしてVLSを8セルまで削り、主機やソナーをペリー級と同程度までダウングレードした廉価型であるDDV-1まで10個の試案が作成された。研究結果は1992年2月28日に報告され、DDV-9が採用されることになった。これが具現化したのがフライトIIAである[8]。
フライトIIAの建造は1994年度より開始され、2005年度で一度中断した。本来はここで打ち止めになるはずだったが、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦の建造数削減に伴って2010年度より再開されており、これ以後の建造分は「フライトIIAリスタート」と称される。また同年度でCG(X)計画が中止されたことから、その代替も兼ねて、2016年度からは、フライトIIIの建造も開始されることになった。これは1988年に検討されていた案と直接の関連はなく、フライトIIAをもとに装備の更新などを図った改良型となる予定である[9]。
設計
本級は、ロー・コンセプト艦として設計されたオリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートより、ハイ・コンセプト艦として設計されたタイコンデロガ級に近い、中等コンセプト(Mid-Mix)艦として設計された[6]。
船体
幅広な船体
本級の設計を特徴づけるのが幅広の船体である。従来の米軍艦ではL/B比の大きな細長い船体を採用していたが、特に第2次世界大戦後、アメリカ海軍軍人が同盟国やソビエト連邦の艦艇に便乗する機会があった場合、自国艦より荒天時の乗り心地が良いことが実感されていた。このことから、ソ連艦船の研究成果や、1960年代にNSRDC(Naval Ship Research and Development Center)で行われた研究を踏まえて、L/B比が小さく幅広で、トランサムに顕著なフレアを付し、艦首側形状も従来のU形ではなくV形にし、キールの上への反り返りも従来より艦尾側から始まるようにして、ビルジもより厳しくするなど、従来と大きく異る設計案が作成された[6]。
しかしこの設計では、従来型の船体よりも造波抵抗が大きいという問題があったことから、NAVSEA部内では、これとあわせて従来通りの細長い船体の案も検討された。この時点で、1番艦がアーレイ・バーク提督にちなんで命名されることは決まっていたことから、バーク提督の「31ノット・バーク」という異名にあわせて、高速性能に優れた細長い船体のほうが良いのではないか、という冗談も飛ばされた[6]。しかし結局、いずれも一長一短で甲乙つけがたかったために、最終的にコイントスで決定されたという冗談のようなエピソードがある[10]。その後建造されたイージス艦が基本的に本艦をタイプシップとしていることから、ある意味1枚のコインが現代軍艦の歴史を決めたとも言える。
この幅広船体は、確かに平水中での速力に劣る面はあったが、一方で荒天時の速力維持という面ではむしろ有利であり、ネームシップの海上公試では、波高35フィート (11 m)、風速60ノットという苛烈な海況においてすら30ノットの速力を維持できた[2]。
なお幅広船体によって増大した抵抗を少しでも低減するため、艦尾にはウェッジが付されており、後には燃費改善のため固定フラップも備えられた。またスプルーアンス級やタイコンデロガ級と同様にフィンスタビライザーは備えられていないが、本級では舵に減揺機能が組み込まれている[2]。
建造費削減のために配管などの部分をスプルーアンス級と共通にしたり、内火艇を廃止して7メートル級複合艇を搭載するなどの工夫をしている。イージスシステム関連の重量の問題から各所で軽量化に気を配っており、例えば投揚錨装置は主錨、副錨、揚錨機各1基という同規模の艦に比べて貧弱なものになっている。これは、海上自衛隊では、2,000トン程度の小型艦(乙型護衛艦(DE))でのみ用いられる方式である[11]。
生残性の向上
DDGX研究では生残性の向上も対象になっており、その成果は本級にも盛り込まれた。外見上の特徴となっているのが傾斜船型で、これはレーダー反射断面積(RCS)低減のために導入されたものであった。また船室がコーナーリフレクターのような効果を示すのを防ぐため、舷窓には金属のメッシュが施された[6]。マストも、従来までの骨組みが剥き出しの伝統的なラティスマストではなく、平面を組み合わせた新型のマストとなっている。
抗堪性の観点から、本級では主船体のみならず上部構造物も全鋼製とされた。ただし傾斜船型の採用による上部重量増大に対応するため、マストや煙突にはアルミニウム合金が使用されている。またタイコンデロガ級や改修後のスプルーアンス級と同様に、本級でも枢要区画には装甲が施されており、戦闘指揮所周囲の70トンを含めて、艦全体ではケブラーおよびプラスチック装甲あわせて130トンに達する[2]。
主船体内は12の主隔壁により区分されている[11]。本級は、アメリカ軍艦として初めて包括的なNBC防護を導入した。艦内は与圧され、独立した給排気系を備えた複数のシタデルに分割されている[6]。
機関
基本的な機関構成はスプルーアンス級・タイコンデロガ級のものが踏襲されており、GE LM2500-30ガスタービンエンジン4基をCOGAG方式で組み合わせて可変ピッチ・プロペラ2軸を駆動している。本級では出力向上型のモデルが採用されており、当初はこれにあわせて推進器の新規開発が必要と見られていたが、後に既存の推進器でも対応可能であることが判明した[6]。
開発段階では、航続距離延伸のため、ガスタービンの排熱を回収して蒸気タービンを駆動するRACER(RAnkine Cycle Energy Recovery)システムの採用が検討されており、後日装備も予定されていたが、開発の遅延のために放棄された[6]。
機関区画は抗堪性に配慮してシフト配置とされており、第1・2機械室のあいだに中間区画として補機室を配置して抗堪性を確保している。本級では、中間区画の長さを十分に確保できなかったことから、隔壁に特殊な耐弾防御などの措置を講じているとされている[11]。
電源は、アリソン501-K34ガスタービン発電機(2,500キロワット)を採用するという点ではタイコンデロガ級と同様だが、搭載数は3基に削減された[6]。1号主発電機は第1機械室、2号主発電機は第2機械室、3号主発電機は後部発電機室に設置されている[11]。またフライトIIIでは、発電機の出力は1基あたり4,000キロワットに増強される予定となっている[7]。
装備
イージス武器システム (AWS)
上記の経緯より、本級の中核的な装備となるのがイージス武器システム(AWS)であり、搭載している全ての戦闘システムは、AWSの戦術情報処理装置である指揮決定システム(C&D)および武器管制システム(WCS)に連接されている。AWSは継続的な改良を受けて多数のバージョンが生じており、これらは大まかにベースラインとして区別される。本級の新造時に搭載されていた、あるいは搭載される予定のベースラインは下記の通りである[12][13]。
このうち、ベースライン4搭載艦のシステムは、後にベースライン5フェーズIIIにアップデートされた。そして2012年度より着手されたイージス近代化改修(AMOD)により、既存の全ての艦のシステムがベースライン9Cにアップデートされる予定となっている[2][13]。
なお上記の通り、フライトIIではJTIDSやTADIXS-Bが搭載されているが、リンク 16機能については、ベースライン5フェーズIIIにアップデートされた際にバックフィットされた。またDDG-58以降では、海軍戦術情報システム(NTDS)をmod.5にアップデートしているほか、ベースライン7フェーズIRからは共同交戦能力(CEC)に対応し[2]、ベースライン9でNIFC-CAに対応した[7]。
レーダー
AWSの中核となる多機能レーダーはAN/SPY-1で、固定式4面のパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)アンテナは艦橋構造物周囲に固定装備されている。これはタイコンデロガ級のSPY-1A/Bに準じた性能を備えているが、上記のように艦橋構造物に4基すべてをまとめて搭載するなど配置の合理化により、A/B型に比べ小型軽量となっている[11]。
またベースライン6フェーズIIIからは、低高度目標の探知性能に優れたSPY-1D(V)に対応したほか[12]、ベースライン9(CR3/ACB12)以降では、レーダー信号処理装置としてマルチ・ミッション信号処理装置(Multi-Mission Signal Processor, MMSP)が採用される[13]。
さらにフライトIIIでは、アンテナをアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)方式に変更して新開発されたAN/SPY-6 AMDR-Sに変更される予定となっている[9]。また低空警戒用として、13番艦までは回転式アンテナのAN/SPQ-9の能力向上型が搭載される予定だが、それ以降の艦ではイルミネーターの機能も組み込んだAMDR-Xの採用が予定されている[14]。
ミサイル
艦対空ミサイルとしてSM-2、発射機としてMk.41 VLSを採用したのはタイコンデロガ級と同様である。ただし本級では、船体規模にあわせてセル数を若干削減し、前甲板に29セル、後甲板に61セルを搭載している。このセル数は、建造当初に最重要視されていた対空戦シナリオである、「弾薬再補給前に、各数波よりなるソ連の2回の航空攻撃に対し、空母戦闘群(現 空母打撃群)内の1防空艦として対処する」という状況に対処することを目的に決定された[4]。
また当初のフライトI, IIでは、前後それぞれ3セル分のスペースを再装填用クレーンに転用していたことから上記のセル数となったが、再装填作業が実用的でないと評価されたことから、フライトIIAでは廃止され、その分はミサイル・セルによって充足されている[1][2]。また制御盤などについても差異があることから、AWSベースライン4/5と組み合わされているものはベースラインIIAまたはIII(mod.2)、AWSベースライン6と組み合わされているものはベースラインIV/V(mod.7)、AWSベースライン7と組み合わされているものはベースラインVI/VIIとされている(mod.15)[15]。
SM-2は、当初はブロックIIIが搭載されていたが、AWSベースライン5で長射程型のブロックIVに、またベースライン7でブロックIIIBおよびブロックIVAに対応したほか、ベースライン9以降ではSM-6にも対応する[7]。またVLSベースラインVよりESSM個艦防空ミサイルの運用に対応したことから、従来は2基搭載されていたファランクス 20mmCIWS(Mk.15)は、35番艦以降では省かれることになった。ただし、後部の1基については、後に順次搭載されたほか、57番艦以降は就役時から搭載している[16]。
なお艦対空ミサイルの終末誘導を担当するのがMk.99 ミサイル射撃指揮装置で、本級の場合、AN/SPG-62イルミネーターを艦橋上に1基、上部構造物後端に2基の計3基搭載した[1][2]。
ミサイル防衛
一部の艦にはイージスBMDシステムを搭載し、SM-3弾道弾迎撃ミサイルの運用に対応する改修がなされている。この改修はタイコンデロガ級が先行したものの、本級でも、一部の艦で弾道ミサイルの捕捉・追尾のみを行うイージスBMD3.0Eシステムが搭載されたのち、2006年には「ミリアス」「ステザム」「カーティス・ウィルバー」がイージスBMD3.6システムを搭載した[12]。2012年5月の時点で、19隻がBMD3.6システムの搭載改修を受けていたとされている[16]。
これらのイージスBMDシステムは、従来はイージス武器システム(AWS)とは別個に進化してきており、BMD任務実施中はAWSによる防空を行なえないという問題があった。これに対し、AWSのベースライン9では、対空戦(AAW)とミサイル防衛(BMD)の機能を両立した、IAMD(integrated air and missile defense)機能が実装される予定であり、BMDシステムのバージョンとして5.0と称される[13]。
対潜戦
対潜戦装備は、当初は基本的にスプルーアンス級・タイコンデロガ級の後期建造艦の構成が踏襲されており、ソナーとしてはバウ・ドームに収容されたAN/SQS-53Cと曳航式のAN/SQR-19、水中攻撃指揮装置としてはMk.116 mod.7を搭載し、これらを連接するAN/SQQ-89(V)4/6統合対潜システムを備えていた。またAN/SQS-53は、のちに機雷探知用のキングフィッシャー高周波発振器を追加したAN/SQS-53C(V)1に更新された[1][2]。
その後、フライトIIAでは、航空艤装との兼ね合いもあって、浅海域では使いにくい曳航ソナーが省かれたこともあり、AN/SQQ-89は(V)10ないし14となった。その後、2009年9月より、DDG-87を皮切りに、分散システム化するとともに曳航ソナーをAN/SQR-20 MFTAに更新したAN/SQQ-89A(V)15の搭載が開始され、これはAMOD改修にも盛り込まれた[1][2]。
また対潜兵器としては324mm3連装魚雷発射管を装備したほか、VLSからVLA対潜ミサイルを発射できた[1][2]。
なおDDG-91~96では、右舷側に対機雷戦用のAN/WLD-1(V) RMS(Remote Mine-hunting System)の無人潜水機の格納庫が設けられており、2007年にはDDG-96で試験が行われたものの、これは装備化されなかったことから、間もなく撤去され、スペースは別の用途に転用された[2]。
対水上戦
トマホーク武器システム(TWS)は、長距離の対地集中精密攻撃を担当する武器システムであり、従来は空母や船団などのHVU護衛という守勢的兵種に甘んじてきた水上戦闘艦に、攻勢的兵種としての地歩を付与した本尊である。DDGX研究において、TWSは「攻勢的な長射程の武器システム」として、本級のコンセプトの筆頭に位置づけられており[4]、VLSにトマホーク巡航ミサイルを収容・発射することができる。その管制のため、DDG-81~95では、トマホーク武器管制システム(AN/SWG-4/5 TWCS)のみが単体で搭載されたが、以後の艦では艦の戦闘システムに連接された[2]。
なお対艦兵器としては、フライトI・IIでは艦の中部にハープーン艦対艦ミサイルの4連装発射筒2基を装備した。コストの面からフライトIIAでは搭載されなかったものの、必要時には搭載できるようにスペースは確保されている[2]。
艦砲としては、船首楼甲板上に54口径127mm砲(Mk.45 mod.1/2 5インチ砲)を搭載しており、またDDG-81以降では62口径127mm砲(Mk.45 mod.4)に更新された。標準的な弾薬搭載量は600発である。射撃指揮装置としては、Mk.46 mod.1光学方位盤とMk.160射撃盤から構成されるMk.34 GWSを備えており、AN/SPS-67(V)3対水上捜索レーダーやAN/SPY-1からの情報も利用できる[1][2]。
また米艦コール襲撃事件を受けて、近距離用に75口径25mm単装機銃2基と12.7mm単装機銃2基が追加装備された[2]。
電子戦
電子戦システムとしては、フライトIでは電子戦支援専用のAN/SLQ-32(V)2電波探知装置が搭載されたが、フライトII以降では電子攻撃を兼用できるAN/SLQ-32(V)3電波探知妨害装置に変更された。またフライトIでも、後に別体のサイドキック電波妨害装置を搭載して、電子攻撃を兼用できるAN/SLQ-32(V)5に改修された[2]。またAMOD改修では、新型のSEWIP電波探知妨害装置への換装が盛り込まれており[17]、フライトIIIでは当初よりこれを搭載する予定である[13]。
デコイ発射機としては、古典的なMk.36 mod.12 SRBOCのためのMk.137 6連装デコイ発射機4基が搭載されたほか、AN/SLQ-39デコイ・ブイ、またNULKAアクティブ・デコイ専用のMk.53発射機も追加搭載されている[2]。
またトマホークにも艦対艦仕様があったことから、DDG-72~78では、長距離の無線方向探知が可能なAN/SRS-1Aが搭載されたほか、DDG-96から104でも、COBLU(Cooperative OutBoard Logistics Update)フェーズI仕様の派生型が搭載された。またその後の艦には、AN/SSQ-130 SSES(Ship Signal Exploitation System)が搭載されている[2]。
航空機
上記の通り、当初のフライトI・IIでは艦載機のための格納庫は設けられていなかったが、船尾甲板はヘリコプター甲板とされており、ヘリコプターへの燃料・武装の補給は可能であったほか、戦術航法装置(TACAN)やLAMPSのためのAN/SQQ-28データリンク装置は設置されていた[1][2]。
そしてフライトIIAでは、湾岸戦争の経験を踏まえて、SH-60BまたはMH-60R LAMPS Mk.IIIヘリコプター2機分の格納庫が設置され、これにともなってRAST(Recovery Assist, Secure and Traverse)着艦誘導・拘束装置が搭載された[1]。これにより、シー・ステート5の海況までヘリコプターの運用が可能となっている。またMQ-8無人航空機の運用にも対応している[2]。
なお艦の魚雷発射管用とLAMPSヘリコプター用と兼用で、短魚雷40発分の弾庫が設けられているが、ここには、ペンギン空対艦ミサイルやヘルファイア対舟艇ミサイル、LAU-68 70mmロケット弾、25mm機銃弾や40mmグレネード弾も収容できる[2]。
諸元表
フライトI | フライトII | フライトIIA | |
---|---|---|---|
満載排水量 | 8,850トン | 9,033トン | 9,515トン |
全長 | 153.77 m | 155.3 m | |
水線長 | 142.03 m | 143.56 m | |
全幅 | 20.27 m | ||
水線幅 | 18.0 m | ||
吃水 | 6.31 m (船体部) 9.35 m (ソナードーム) |
6.60 m (船体部) 9.90 m (ソナードーム) |
6.68 m (船体部) 9.72 m (ソナードーム) |
機関 | COGAG方式 (GE LM2500-30ガスタービンエンジン(26,250bhp/19.6MW)×4基)[18] | ||
可変ピッチプロペラ(5翔)×2軸 | |||
速力 | 最大30+ノット(56+ km/h) | ||
航続距離 | 4,400海里(20ノット巡航時) | ||
乗員 | 士官23名+曹士300名 | 士官32名+曹士348名 (うち航空要員:士官4名+曹士14名) | |
兵装 | Mk.45 5インチ単装砲×1基 ※DDG-51~80ではmod.1/2、81以降はmod.4[2] | ||
Mk.38 25mm単装機関砲×2基 | |||
Mk.15 20mmCIWS×2基 ※DDG-85以降は後部の1基のみ | |||
Mk.41 mod.2 VLS(29+61セル) | Mk.41 mod.7/15 VLS(32+64セル) | ||
ハープーンSSM 4連装発射筒×2基 | - | ||
Mk.32 3連装短魚雷発射管×2基 | |||
艦載機 | LAMPS支援設備 (ヘリコプター甲板など)のみ |
SH-60B/MH-60R LAMPSヘリコプター×2機 | |
C4ISTAR | AN/USQ-119E(V) GCCS-M | ||
NTDS mod.4/5[19](リンク 4A/11/14/16) | |||
イージスシステム(AWS) | |||
AN/SQQ-89 統合対潜戦システム | |||
Mk.37 トマホーク武器システム(TWS) | |||
Mk.34 砲武器システム(GWS) | |||
レーダー | AN/SPY-1D 多機能型(4面) ※DDG-88以降では-1D(V) | ||
AN/SPS-67(V)3 対水上捜索用 | |||
AN/SPS-64 航海用 | |||
AN/SPG-62 SAM射撃指揮用×3基 ※Mk 99 ミサイルFCSのサブシステム | |||
ソナー | AN/SQS-53C→AN/SQS-53C(V)1 艦首装備式 | ||
AN/SQR-19B 曳航式 | - | ||
電子戦・ 対抗手段 |
AN/SLQ-32(V)2電波探知装置 → AN/SLQ-32(V)5電波探知妨害装置 |
AN/SLQ-32(V)3 電波探知妨害装置 | |
AN/SLQ-25 対魚雷デコイ装置 | |||
AN/SLQ-49デコイ装置 | |||
Mk.36 mod.12 SRBOC チャフ・フレア展開装置 |
同型艦
フライト | 艦番号 | 艦名 | 造船所 | 起工 | 進水 | 就役 | 母港 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
I | DDG-51 | アーレイ・バーク USS Arleigh Burke |
バス鉄工所 | 1988年 12月6日 |
1989年 9月16日 |
1991年 7月4日 |
ノーフォーク海軍基地 |
DDG-52 | バリー USS Barry |
インガルス造船所 | 1990年 2月26日 |
1991年 6月8日 |
1992年 12月12日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-53 | ジョン・ポール・ジョーンズ USS John Paul Jones |
バス鉄工所 | 1990年 8月8日 |
1991年 10月26日 |
1993年 12月18日 |
真珠湾 | |
DDG-54 | カーティス・ウィルバー USS Curtis Wilbur |
バス鉄工所 | 1991年 3月12日 |
1992年 5月16日 |
1994年 3月19日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-55 | スタウト USS Stout |
インガルス造船所 | 1991年 8月8日 |
1992年 10月16日 |
1994年 8月13日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-56 | ジョン・S・マケイン USS John S. McCain |
バス鉄工所 | 1991年 9月3日 |
1992年 9月26日 |
1994年 7月2日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-57 | ミッチャー USS Mitscher |
インガルス造船所 | 1992年 2月12日 |
1993年 5月7日 |
1994年 12月10日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-58 | ラブーン USS Laboon |
バス鉄工所 | 1992年 3月23日 |
1993年 2月20日 |
1995年 3月18日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-59 | ラッセル USS Russell |
インガルス造船所 | 1992年 7月24日 |
1993年 10月20日 |
1995年 5月20日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-60 | ポール・ハミルトン USS Paul Hamilton |
バス鉄工所 | 1992年 8月24日 |
1993年 7月24日 |
1995年 5月27日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-61 | ラメージ USS Ramage |
インガルス造船所 | 1993年 1月4日 |
1994年 2月11日 |
1995年 7月22日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-62 | フィッツジェラルド USS Fitzgerald |
バス鉄工所 | 1993年 2月9日 |
1994年 1月29日 |
1995年 10月14日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-63 | ステザム USS Stethem |
インガルス造船所 | 1993年 5月11日 |
1994年 7月17日 |
1995年 10月21日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-64 | カーニー USS Carney |
バス鉄工所 | 1993年 8月8日 |
1994年 7月23日 |
1996年 4月13日 |
ロタ海軍基地 | |
DDG-65 | ベンフォールド USS Benfold |
インガルス造船所 | 1993年 9月27日 |
1994年 11月9日 |
1996年 3月30日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-66 | ゴンザレス USS Gonzalez |
バス鉄工所 | 1994年 2月3日 |
1995年 2月18日 |
1996年 10月12日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-67 | コール USS Cole |
インガルス造船所 | 1994年 2月28日 |
1995年 2月10日 |
1996年 6月8日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-68 | ザ・サリヴァンズ USS The Sullivans |
バス鉄工所 | 1994年 7月27日 |
1995年 8月12日 |
1997年 4月19日 |
メイポート海軍補給基地 | |
DDG- 69 | ミリアス USS Milius |
インガルス造船所 | 1994年 8月8日 |
1995年 8月1日 |
1996年 11月23日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-70 | ホッパー USS Hopper |
バス鉄工所 | 1995年 2月23日 |
1996年 1月6日 |
1997年 9月6日 |
真珠湾 | |
DDG-71 | ロス USS Ross |
インガルス造船所 | 1995年 4月10日 |
1996年 3月22日 |
1997年 6月28日 |
ロタ海軍基地 | |
II | DDG-72 | マハン USS Mahan |
バス鉄工所 | 1995年 8月17日 |
1996年 6月29日 |
1998年 2月14日 |
ノーフォーク海軍基地 |
DDG-73 | ディケーター USS Decatur |
バス鉄工所 | 1996年 1月11日 |
1996年 11月10日 |
1998年 8月29日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-74 | マクファール USS McFaul |
インガルス造船所 | 1996年 1月26日 |
1997年 1月18日 |
1998年 4月25日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-75 | ドナルド・クック USS Donald Cook |
バス鉄工所 | 1996年 7月9日 |
1997年 5月3日 |
1998年 12月4日 |
ロタ海軍基地 | |
DDG-76 | ヒギンズ USS Higgins |
バス鉄工所 | 1996年 11月14日 |
1997年 10月4日 |
1999年 4月24日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-77 | オカーン USS O'Kane |
バス鉄工所 | 1997年 5月8日 |
1998年 3月28日 |
1999年 10月23日 |
真珠湾 | |
DDG-78 | ポーター USS Porter |
インガルス造船所 | 1996年 12月2日 |
1997年 11月12日 |
1999年 3月20日 |
ロタ海軍基地 | |
IIA | DDG-79 | オスカー・オースチン USS Oscar Austin |
バス鉄工所 | 1997年 10月9日 |
1998年 11月7日 |
2000年 8月19日 |
ノーフォーク海軍基地 |
DDG-80 | ルーズベルト USS Roosevelt |
インガルス造船所 | 1997年 12月15日 |
1999年 1月10日 |
2000年 10月14日 |
メイポート海軍補給基地 | |
DDG-81 | ウィンストン・S・チャーチル USS Winston S. Churchill |
バス鉄工所 | 1998年 5月7日 |
1999年 4月17日 |
2001年 3月10日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-82 | ラッセン USS Lassen |
インガルス造船所 | 1998年 8月24日 |
1999年 10月16日 |
2001年 4月21日 |
メイポート海軍補給基地 | |
DDG-83 | ハワード USS Howard |
バス鉄工所 | 1998年 12月9日 |
1999年 11月20日 |
2001年 10月20日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-84 | バルクリー USS Bulkeley |
インガルス造船所 | 1999年 5月10日 |
2000年 6月21日 |
2001年 12月8日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-85 | マクキャンベル USS McCampbell |
バス鉄工所 | 1999年 7月15日 |
2000年 7月2日 |
2002年 8月17日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-86 | シャウプ USS Shoup |
インガルス造船所 | 1999年 12月13日 |
2000年 11月22日 |
2002年 6月22日 |
エバレット海軍基地 | |
DDG-87 | メイソン USS Mason |
バス鉄工所 | 2000年 1月19日 |
2001年 6月23日 |
2003年 4月12日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-88 | プレブル USS Preble |
インガルス造船所 | 2000年 6月22日 |
2001年 6月1日 |
2002年 11月9日 |
真珠湾 | |
DDG-89 | マスティン USS Mustin |
インガルス造船所 | 2001年 1月15日 |
2001年 12月12日 |
2003年 7月26日 |
横須賀海軍施設 | |
DDG-90 | チェイフィー USS Chafee |
バス鉄工所 | 2001年 4月12日 |
2002年 11月2日 |
2003年 10月18日 |
真珠湾 | |
DDG-91 | ピンクニー USS Pinckney |
インガルス造船所 | 2001年 7月16日 |
2000年 6月26日 |
2004年 5月29日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-92 | マンセン USS Momsen |
バス鉄工所 | 2001年 11月16日 |
2003年 7月19日 |
2004年 8月28日 |
エバレット海軍基地 | |
DDG-93 | チャン=フー USS Chung-Hoon |
インガルス造船所 | 2002年 1月14日 |
2002年 12月15日 |
2004年 9月18日 |
真珠湾 | |
DDG-94 | ニッツェ USS Nitze |
バス鉄工所 | 2002年 9月20日 |
2004年 4月3日 |
2005年 3月5日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-95 | ジェームス・E・ウィリアムズ USS James E. Williams |
インガルス造船所 | 2002年 7月15日 |
2003年 6月25日 |
2004年 12月11日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-96 | ベインブリッジ USS Bainbridge |
バス鉄工所 | 2003年 5月7日 |
2004年 11月13日 |
2005年 11月12日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-97 | ハルゼー USS Halsey |
インガルス造船所 | 2002年 1月13日 |
2004年 1月9日 |
2005年 7月30日 |
真珠湾 | |
DDG-98 | フォレスト・シャーマン USS Forrest Sherman |
インガルス造船所 | 2003年 8月7日 |
2004年 10月2日 |
2006年 1月28日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-99 | ファラガット USS Farragut |
バス鉄工所 | 2004年 1月9日 |
2005年 7月23日 |
2006年 6月10日 |
メイポート海軍補給基地 | |
DDG-100 | キッド USS Kidd |
インガルス造船所 | 2004年 4月29日 |
2005年 1月22日 |
2007年 6月9日 |
エバレット海軍基地 | |
DDG-101 | グリッドレイ USS Gridley |
バス鉄工所 | 2004年 7月30日 |
2005年 12月28日 |
2007年 2月10日 |
エバレット海軍基地 | |
DDG-102 | サンプソン USS Sampson |
バス鉄工所 | 2005年 3月20日 |
2006年 9月16日 |
2007年 11月3日 |
エバレット海軍基地 | |
DDG-103 | トラクスタン USS Truxtun |
インガルス造船所 | 2005年 4月11日 |
2007年 7月2日 |
2009年 4月25日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-104 | スタレット USS Sterett |
バス鉄工所 | 2005年 11月17日 |
2007年 5月19日 |
2008年 8月9日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-105 | デューイ USS Dewey |
インガルス造船所 | 2006年 10月4日 |
2008年 1月26日 |
2010年 3月6日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-106 | ストックデール USS Stockdale |
バス鉄工所 | 2006年 8月10日 |
2008年 5月10日 |
2009年 4月18日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-107 | グレーヴリー USS Gravely |
インガルス造船所 | 2007年 11月26日 |
2009年 3月30日 |
2010年 11月20日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-108 | ウェイン・E・マイヤー USS Wayne E. Meyer |
バス鉄工所 | 2007年 5月17日 |
2008年 10月19日 |
2009年 10月10日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-109 | ジェイソン・ダンハム USS Jason Dunham |
バス鉄工所 | 2008年 4月11日 |
2009年 8月1日 |
2010年 11月13日 |
ノーフォーク海軍基地 | |
DDG-110 | ウィリアム・P・ローレンス USS William P. Lawrence |
インガルス造船所 | 2008年 9月16日 |
2009年 12月15日 |
2011年 6月4日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-111 | スプルーアンス USS Spruance |
バス鉄工所 | 2009年 5月14日 |
2010年 6月6日 |
2011年 10月1日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-112 | マイケル・マーフィー USS Michael Murphy |
バス鉄工所 | 2010年 6月18日 |
2011年 5月7日 |
2012年 10月6日 |
真珠湾 | |
DDG-113 | ジョン・フィン USS John Finn |
インガルス造船所 | 2013年 11月5日 |
2015年 3月28日 |
2017年 7月15日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-114 | ラルフ・ジョンソン[20] USS Ralph Johnson |
インガルス造船所 | 2014年 9月12日 |
2015年 12月12日 |
2017年予定 | ||
DDG-115 | ラファエル・ペラルタ USS Rafael Peralta |
バス鉄工所 | 2014年 10月30日 |
2015年 11月1日 |
2017年 7月29日 |
サンディエゴ海軍基地 | |
DDG-116 | トーマス・ハドナー[20] USS Thomas Hudner |
バス鉄工所 | 2015年 11月16日 |
2017年 4月23日 |
2018年予定 | ||
DDG-117 | ポール・イグナティウス[21] USS Paul Ignatius |
インガルス造船所 | 2015年 10月20日 |
2016年 11月12日 |
2018年予定 | ||
DDG-118 | ダニエル・イノウエ[21] USS Daniel Inouye |
バス鉄工所 | 2014年 10月31日 |
2018年予定 | |||
DDG-119 | デルバート・D・ブラック[22] USS Delbert D. Black |
インガルス造船所 | 2016年 6月1日 |
2018年予定 | |||
DDG-120 | カール・M・レビン[23] USS Carl M. Levin |
バス鉄工所 | |||||
DDG-121 | フランク・E・ピーターセン・ジュニア[24] USS Frank E. Petersen Jr. |
インガルス造船所 | 2017年 2月21日 |
2020年予定 | |||
DDG-122 | ジョン・バジロン[25] USS John Basilone |
バス鉄工所 | 2022年予定 | ||||
DDG-123 | レナ・H・サトクリフ・ハイビー[26] USS Lenah H. Sutcliffe Higbee |
インガルス造船所 | |||||
III | DDG-124 | ハーヴェイ・C・バーナム・ジュニア[23] USS Harvey C. Barnum Jr. |
バス鉄工所 | ||||
DDG-125 | ジャック・H・ルーカス[27] USS Jack H. Lucas |
インガルス造船所 | |||||
DDG-126 | ルイス・H・ウィルソン・ジュニア[27] USS Louis H. Wilson, Jr. |
バス鉄工所 | 2023年予定 |
登場作品
映画
- 『キャプテン・フィリップス』
- マースク・アラバマ号事件で船長の救出活動に当たった「ベインブリッジ」の代役として「トラクスタン」が登場。
- 『ゴジラシリーズ』
-
- 『GODZILLA ゴジラ』
- インディペンデンス級沿海域戦闘艦とともに複数隻が登場。架空のニミッツ級航空母艦「サラトガ」の護衛や太平洋上を移動するゴジラの監視などを行っている。
- 『シン・ゴジラ』
- 架空艦「ヒューイ」が登場[28]。ゴジラに対する「ヤシオリ作戦」に際して房総半島沖からRGM-109C トマホークを発射し、東京駅周辺の高層ビルの誘導爆破を行う。
- 『宣戦布告』
- 自衛隊の協力を得られなかったために、原作のこんごう型護衛艦「みょうこう」の代役として登場する。
- 『トランスフォーマー』
- ラストシーンでメガトロンの残骸を海中に投棄するべくフライト IIAが登場。
- 『トランスフォーマー/リベンジ』
- レールガンを搭載した「キッド」が登場。カフラー王のピラミッド上にいるデバステーターを、レールガンを用いて洋上から攻撃している。
- 『バトルシップ』
- 主人公の乗艦として「ジョン・ポール・ジョーンズ」が、僚艦として「サンプソン」が登場する。ただし、シーンによって「ジョン・ポール・ジョーンズ」に存在しないヘリコプター格納庫、「サンプソン」に装備されていない前部のファランクスがあり、しかも、発砲シーンがあるなど、別のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦を代役にしている箇所がある。
テレビドラマ
- 『24 -TWENTY FOUR-』
- シーズン6にて「ファルコン」空母戦闘群に所属する架空艦「ヴィッカリー」が、戦術核弾頭搭載巡航ミサイルによる中東某国への攻撃命令を受ける。
- 『ザ・ラストシップ』
- 艦長トム・チャンドラーをはじめとする主要人物たちが乗艦する架空艦「ネイサン・ジェームズ」(ハルナンバーDDG-151)が登場しており、撮影には「ハルゼー」が使われている。
- シーズン3では同型艦である「ヘイワード」(ハルナンバーDDG-157)と「シャクルトン」(ハルナンバーDDG-162)が登場する。
アニメ・漫画
- 『Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン タコDEポン!アシHAポン!』
- パーマンたちを援護する軍の所属艦として登場。Dr.オクトが操るタコ型の飛行要塞を南の島の近海で他艦とともに攻撃し、撃墜している。
- 『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』
- 国連軍および日本統制軍の艦艇として登場。第1話では回想シーンにて複数隻が国連軍最終決戦艦隊所属艦として「霧の艦隊」に挑む姿や、横須賀に配備されていた4隻が霧の潜水艦「イ401」と交戦する姿が描かれているほか、佐賀県宇宙センターを攻撃した霧の軽巡洋艦「ナガラ」に対し架空艦「あまつかぜ」と「たちかぜ」が迎撃に当たっているが、2隻とも撃沈される。第3話では横須賀の地下ドックに数隻が格納されている。
- 『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』
- 単行本第4巻(テレビアニメ版第12話)に「カーティス・ウィルバー」が登場。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「シャイロー」および、こんごう型護衛艦「こんごう」「きりしま」とともに中国が発射した4発の東風-21迎撃に当たるが、全乗員が「奴ら」と化したため、日本上空に向かう1発の迎撃に失敗する。
- 『ギルティクラウン』
- アメリカ海軍および国連軍の艦艇として登場。第18話では第7艦隊所属艦として20隻が「日本消滅計画」実行のため日本に向かい、衛星兵器「ルーカサイト」による攻撃によって第7艦隊ごと全滅する。第21話では数隻の国連軍所属艦が24区を包囲するも、恙神涯のヴォイドによる攻撃を受けてこれも全滅する。なお、第21話に登場した艦は、実艦にはないミサイルランチャーを後甲板に装備している。
- 『サブマリン707R』
- 第1話および第2話に国連PKN艦隊参加艦として登場。第1話では数隻が架空の空母「アポロノーム」の周辺に展開しており、第2話では「オペレーション・レッドスクリーム」に参加してUSR艦隊と交戦するが、どちらもUSRの潜水艦「UX」の攻撃を受けて全滅している。
- 『新海底軍艦』
- 国連軍特別平和維持部隊参加艦として数隻が登場。第1話では南極海での地空人の兵器群との戦闘に、第2話では小笠原諸島の菅原海洋開発基地での海底軍艦「羅号」接収作戦に参加している。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』
- 第8話に国連軍太平洋艦隊所属艦として数隻が登場。第6使徒「ガギエル」との旧伊東沖遭遇戦に参加しており、うち「ラメージ」が「八艘飛び」を行うEVA弐号機の足場にされている。
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』
- ヴィレ所属の艦艇として、ハルナンバー「124」などとする複数の艦が登場。うち1隻はヴィレの戦艦「AAA ヴンダー」に取り付いたEVA Mark.09に対し砲撃を行っている。
- 『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』
- 第28話に「コール」が登場。スタースクリームたちが潜伏していた島の海域に偶然通りかかり、退屈しのぎに散歩に出ていたクロミアにおちょくられる。なお、その中にいた乗員の1人は、歌いながらおちょくるクロミアの姿を見て「海の魔女ローレライ」と叫んでいる。また、最後にクロミアが体当たりを行った位置は、現実に起こった米艦コール襲撃事件でダメージを受けた個所とほぼ同じ位置である(なお、劇中の様子では被害は無かった)。
- 『南海奇皇』
- 第47話・第48話に登場。ネオランガが逃げ込んだバロウ島周囲に展開したアメリカ艦隊に数隻が含まれており、第48話ではネオランガと交戦するバンガ「アカサ」の攻撃に巻き込まれて少なくとも2隻が大破している。
- 『ノブナガン』
- テレビアニメ版第7話にて、数隻の第3空母打撃群所属艦が登場。ニミッツ級航空母艦「ジョン・C・ステニス」とともにパナマ運河を目指す進化侵略体「ムサシ・ワンダー」と交戦し、うち「ハルゼー」が撃沈されている。
- 『ビビッドレッド・オペレーション』
- 第1話・第2話・第12話などに、UDF(連合防衛軍)所属艦として複数の艦が登場。「ジョン・S・マケイン」「ステザム」「ラッセル」「マクキャンベル」「マスティン」などが伊豆大島近海での巨大敵性体「アローン」の迎撃に参加しているが、数隻が撃沈される。
- 『マクロスシリーズ』
小説
- 『ARIEL』
- 第20巻に艦名不明の太平洋艦隊所属艦が登場。消息を絶った巨大ロボット「ARIEL」の捜索をグアム島近海で行っている。
- 『あそびにいくヨ!』
- 第7巻・第8巻に「ハルゼー」および架空艦「オークランド」が登場。第5艦隊所属艦として中東で活動中に第7艦隊へと編入され、宇宙人「キャーティア」によって沖縄本島沖に建造された軌道エレベーターを監視している。
ゲーム
- 『CRYSIS』
- 空母機動部隊の護衛艦として多数登場している。シングルプレイでは最終的に空母を含む全艦艇が撃沈されてしまう。ハルナンバー100 - 112の艦が登場している(マルチプレイ、エディター上において確認)。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『戦闘国家シリーズ』
- アメリカの基本装備として組み込まれている。
- 『大戦略シリーズ』
- アメリカの基本装備として「アーレイ・バーク」「アーレイ・バーク フライト IIA」が登場。ユニット分類は駆逐艦。前者はヘリコプターの搭載不可とESSMの未装備に対し後者はヘリコプターが搭載可能、ESSM装備の代わりにハープーンを装備していない差異がある。
- 『バトルフィールドシリーズ』
-
- 『BFBC2』
- マルチプレイの一部マップのデモムービーに登場する。
- 『BF3』
- キャンペーンのムービー中に登場し、オリバー・ハザード・ペリー級ミサイルフリゲートと共に洋上を航行する。
- 『BF4』
- キャンペーン、マルチプレイともにアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦が登場。
- キャンペーンでは、第7艦隊所属艦として多数登場する。主人公の所属する架空のワスプ級強襲揚陸艦「ヴァルキリー」を護衛するが、中国軍の攻撃で多数が撃沈される。
- マルチプレイではマップ「Paracel Storm」に配置されており、同マップのレボリューション要素でもある。スタート直後は沖合の風車に引っかかっているが、特定の現象の後、風車を破壊すると波に乗って動きだし、付近の小島に座礁する。座礁した後は前部CIWSが自動機銃として機能するようになる。
- 『メダル・オブ・オナー ウォーファイター』
- マースク・アラバマ号事件をモデルとしたミッションで「ベインブリッジ」が登場。
出典
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- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w Wertheim 2013
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- ^ DDG-58以降はNTDS mod.5を適用されている
- ^ a b “Navy Names Five New Ships” DDG-113など5隻の新造艦船について艦名を決定・発表する国防総省のプレスリリース
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- ^ "SECNAV Announces Ship to Be Named After First MCPON, Delbert D. Black"
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- ^ 『月刊ホビージャパン』2016年10月号などの関連書籍では「デューイ」となっている。
参考文献
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- Saunders, Stephen (2009). Jane's Fighting Ships 2009-2010. Janes Information Group. p. 924-927. ISBN 978-0710628886
- Wertheim, Eric (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. pp. 851-854. ISBN 978-1591149545
- 「アーレイ・バーク級の技術的特徴 (米イージス艦アーレイ・バーク級のすべて)」『世界の艦船』第602号、海人社、2002年10月、75-91頁、NAID 40005452767。
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- 泉, 徹「注目のフライトIIIはこんなフネ!?」『世界の艦船』第769号、海人社、2012年11月、78-83頁、NAID 40019440577。
- 大熊, 康之『軍事システム エンジニアリング』かや書房、2006年。ISBN 4-906124-63-1。
- 岡部, いさく「現用イージス・システムの防空能力」『世界の艦船』第667号、海人社、2006年12月、76-83頁、NAID 40015140493。
- 岡部, いさく「イージス駆逐艦「アーレイ・バーク」 : そのハードとソフト (特集 米イージス艦「アーレイ・バーク」級)」『世界の艦船』第769号、海人社、2012年11月、69-77頁、NAID 40019440570。
- 多田, 智彦「トランプ大統領の大奮発に期待!? アメリカ海軍の近未来が見えてくる ネイビー・リーグ2017」『軍事研究』第52巻第7号、ジャパン・ミリタリー・レビュー、2017年7月、182-195頁、NAID 40021237202。
- 山崎, 眞「イージス・システム その発達と今後 (特集 世界のイージス艦)」『世界の艦船』第844号、海人社、2016年9月、70-77頁、NAID 40020917920。