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吹上の位置（東曜寺の位置）

吹上宿（ふきあげしゅく）は、日本の近世にあたる江戸時代五街道の1つ、中山道で旅人の休憩場所として利用されていた間の宿（休憩用の町場）^[3]であった。また、近辺にて千人同心街道が交差していた。

所在地は、江戸期には東海道武蔵国足立郡吹上郷吹上村^[4]。現在の埼玉県鴻巣市にあたる。

吹上の位置

間の宿の繁栄

吹上は間の宿として発展した。中山道六十九次のうち江戸・日本橋から数えて7番目の宿場である鴻巣宿と8番目の熊谷宿との、中間地点に位置する街道沿いの集落（路村）であった吹上村に興った^[3]^[5]。鴻巣宿 - 熊谷宿間は4里6町40間（約16.4km）と他の宿場に比して距離が開きすぎていたことや^[5]、吹上から熊谷の間は長土手で結ばれるなど難所であったため、旅人の休憩地の需要に伴い発生させたものであり^[3]、茶店や土産物屋などが軒を連ね小規模ながら間の宿として繁栄した^[3]^[5]。

周辺の街道

吹上に関連する近世の交通路は、「第一に五街道の一である中山道、ついで袋村（大字袋）を通る日光脇往還、大芦村（大字大芦）吹上村（大字吹上）を通過する日光火之番街道（日光裏街道ともいう）」がある^[6]。

後に北は日光東照宮へ、南は八王子宿付近の八王子千人町に繋がる千人同心街道が整備されると、吹上村は中山道と千人同心街道の追分^[5]として交通の要衝となり^[7]、吹上は千人同心街道の追分そして中山道の間の宿として発展した。

街道の整備

間の宿

鴻巣宿・熊谷宿間では遠距離であったため、吹上村は代表的な立場として発達した^[8]。立場は、「人足や駕籠などの休息する場所」を指し、宿内の「茶屋と区別するため立場」という。立場は休憩できるが、宿泊は禁じられていた^[8]。

『新編武蔵風土記稿』には吹上村の記述があり、「吹上村ハ江戸ヨリ行程十四里……村内二中山道の往還カゝリテ鴻巣熊谷二宿ノ間ノ宿ナリ。又多摩郡八王子辺ヨリ下野国日光山ヘノ往還モカゝリタリ。民家百余軒多クハ街道の左右に連住ス」とある^[9] 。また、『五街道中細見記』には吹上村のところに旅籠屋の印があることから、「吹上の宿にも中山道の旅人と日光裏街道往来の旅人相手に、旅籠屋が繁昌したもの」とされる^[9]。

文政8年（1825年）の『諸国道中商人鑑』には、「菓子卸・飲食・休憩所・小間物など７軒」が紹介され、中には「吹上御本陣門前」の文字が見られる。「近世後期には大名などが休息する茶屋本陣（御小休み本陣）も出現していた」という^[10]

江戸幕府は吹上を「宿駅の制度維持の上から、本宿保護のため間の宿にはいろいろ制限を加えた。間の宿には旅人を宿泊させてはならぬとか、宿場女を置いて客をひいてはならぬなど厳しく取り締まった」という^[11]。

一里塚

→「中山道の一里塚一覧」も参照

吹上周辺では、「文化年代幕府の道中奉行所が実地の測量や調査を行った上で完成した中山道分間延絵図には、前砂村中山道の両側にはっきり一里塚が描かれ、塚上には榎のよく茂った図」を描かれている^[12]。しかし、明治以後、交通機関の発達・道路の拡張により一里塚は取り除かれたが、前砂の一里塚がいつまで残っていたか記録はないという^[12]。

本陣

吹上の本陣は、「宿駅設置当初からの本陣ではなく参勤交代による諸侯の上府帰国等街道の往来が頻繁となり必要上設けられた」ものである^[13]。

吹上の本陣の記録には、「幕末文政年間以後（一八一八～二八）の刊行である、吹上太田家蔵の「中山道商家高名録」に吹上御本陣騎西屋とあり、尚文久元年（一八六一）和宮様御下向御用留にも、吹上村御本陣見分、吹上村御本陣並中山道往還筋出来栄見分、和宮様御下向来ル十一月十二日熊谷宿泊り、翌日吹上村御休み御通與等の記録」があるという^[13]。吹上の「御本陣は宿泊の本陣ではなく、御小休みの本陣」であったという^[13]。

助郷

元禄7年（1694年）、「東海道・中山道の宿場に助人馬を出す村々が割りあてられ、助郷が制度として確立された。この役を負担させられた村々を助郷村または助郷といい、この役を助郷役（勤）と呼んだ。助郷が定められると、助郷村と助郷高を記した助郷帳が下付されたというが」吹上村周辺にはこの記録はないという^[14]。

「中山道鴻巣宿・熊谷宿に程近い吹上周辺の村々は助郷村に割りあてられたと思うが詳細な記録は見当たら」ず、部分的な記録が残されている^[14]。

交通

中山道

旧吹上町の町域には、「中山道が南北に通っている。近世の村でこの街道にかかっていたのは、榎戸村・吹上村・袋村などであったが、特に吹上村は、八王子から入間・比企方面をぬけ荒川を渡り、日光方面へぬける往還八王子千人同心道との交差点にもあたっており、宿並みを形成していた」^[15]。

吹上は間の宿として発展した。中山道六十九次のうち江戸・日本橋から数えて7番目の宿場である鴻巣宿と8番目の熊谷宿との、中間地点に位置する街道沿いの集落（路村）であった吹上村に興った^[3]^[5]。鴻巣宿 - 熊谷宿間は4里6町40間（約16.4km）と他の宿場に比して距離が開きすぎていたことや^[5]、吹上から熊谷の間は長土手で結ばれるなど難所であったため、旅人の休憩地の需要に伴い発生させたものであり^[3]、茶店や土産物屋などが軒を連ね小規模ながら間の宿として繁栄した^[3]^[5]。新編武蔵風土記稿によると、「「民家百軒余多くは街道の左右に連担す」とあり」、中山道の宿場ではなかったが鴻巣宿と熊谷宿の間の宿として発展したという^[15]

日光脇往還

吹上では、日光脇往還の道筋の一部が通行している。日光脇往還は、「鴻巣の追分迄は中山道と街道を同じくするが、ここで分岐して脇街道に入り、袋村（吹上町大字袋）・行田・上新郷を過ぎ利根川を川俣の渡しで越し、館林・佐野・栃木・鹿沼・今市と進んで」日光街道に合流する^[16]。川俣には忍藩支配の関所である新郷川俣関所が設けられていた。「日光への通路として、また上州・野州方面に通じる重要な道路であった」という^[16]。

日光火之番街道

本街道は、「八王子千人同心道」または、　「日光裏街道」ともいわれている^[17]。

「日光廟の警備に任ずる八王子千人衆は、…（中略）…毎年五月と十一月には定期的にこの街道を上下して交代し、日光火の番の任に当」たり、「火の番衆の通行は宝永年間（一七〇四～一〇）から明治初年迄続けられた」という^[17]。

日光火之番街道は、「八王子・坂戸・そして大芦河岸で荒川を渡って吹上に出、行田で日光脇往還に合して、佐野・栃木・鹿沼・今市に進んで日光街道を経て日光に通ずる街道」である^[17]。

名所・旧跡

吹上

吹上神社

祭神は、大山咋命・倉稲魂命・大物主命、および、菅原道真。前身は近江国大津の日吉大社（山王社。日枝神社の総本社）を奉奏する日枝社である^[18]。宝暦6年（1756年）7月、火災により焼失したが、その後再建（年時不明）。明治40年（1907年）に上分の山王社、中分の稲荷社、下分の氷川社の3社を合祀して吹上神社と改称したが、その後も「山王様」の通称で呼ばれた^[18]。暴れ神輿（けんか神輿）で知られた^[18]。

荊原権八延命地蔵（ばらはらごんぱちえんめいじぞう）^[19]

熊谷宿の手前、荊原の外れにある地蔵堂に安置される石地蔵で、「権八延命地蔵」「権八物言い地蔵」「権八地蔵」「物言い地蔵」などともいう。この辺りで辻斬りをしたという平井権八（鳥取藩士）が、傍に立っていたこの地蔵に口封じをしたとの伝説がある^[5]。平井権八は歌舞伎の演目『鈴ヶ森』の登場人物・白井権八にあたる。鳥取から江戸に向かう途中で路銀に困った権八は、通りすがりの上州の生糸商人を斬殺し、金300両を強奪した。その現場で事の一部始終を見ていたかのように佇む地蔵に権八が「今の事は他言してくれるな」と戯言を言ったところ、石造りの地蔵が「吾（わ）れは言はぬが汝（なれ）言うな」と言い返したという^[5]。史実の平井権八は延宝7年（1679年）、豊島郡大井村の鈴ヶ森刑場にて磔刑（たっけい）に処されている。なお、地蔵の銘文には、火防のため元禄11年（1698年）建立とある^[5]。

久下

吹上の北に位置する久下に属するものをここに示す。

立場・久下

武蔵国大里郡久下郷久下村（現・埼玉県熊谷市久下）に設けられていた、中山道上の立場（たてば）の1つ^[5]。吹上を出て先に進んだ、今日で言うJR高崎線行田駅近隣にある。鎌倉時代初期の建久3年（1192年）に、かねてより不仲であった熊谷郷の熊谷直実と久下郷の久下権守直光が所領の境界を巡って争った場所であるとされ^[5]、敗れた直実はそのまま出家してしまったと『吾妻鏡』は伝えている。また、古来、久下には多くの鍛冶が暮らしていたという。

熊谷堤、久下の長土手^[19]

戦国末期の天正2年（1574年）に後北条氏一族の北条氏邦が荒川の洪水を防ぐために築いたとされるのが熊谷堤（くまがいづつみ）、またの名を、熊谷八丁堤（ -はっちょうづつみ）であり、その堤防上の道が久下の長土手。忍藩の下で修築がされ、堤上には桜並木が植えられ開花時には賑わいを見せた^[5]。江戸前・中期の俳人・森川許六は熊谷堤を「熊谷の堤あがれば芥子の花」と詠み^[19]、俗謡は久下の長土手を「久下の長土手深谷の並木さぞや寒かろ淋しかろ」と唄った^[19]。

権八地蔵

「物言い地蔵」とも称す。久下の長土手にあって地蔵堂の中に鎮座する。言い伝えは先の「荊原権八延命地蔵」と同じ。

交通の基本情報

隣の宿

中山道

鴻巣宿 - （間の宿：吹上宿） - 熊谷宿　

千人同心街道 ：吹上宿を追分として、北は終点・日光東照宮、南は起点・拝島宿（現・東京都昭島市内）に至る。

松山宿 - 吹上宿 - 忍宿

現代の交通

鉄道（最寄り駅）
- JR東日本（東日本旅客鉄道）　■高崎線吹上駅
自動車道路^[19]
- 埼玉県道307号福田鴻巣線 ：この区間の中山道の現在の名称。
- 国道17号：中山道と並走（この区間では交差する地点無し）。
- 埼玉県道66号行田東松山線 ：かつての千人同心街道であり、吹上駅近隣の吹上神社・北（鴻巣市吹上本町交差点）で旧・中山道と交差する。

脚注

^ 「きそ-かいどうこうのすふきあげ-ふじ-えんぼう」　中山道の脇往還である上街道（木曽街道）を題材として描かれた名所絵（浮世絵風景画）『木曽街道六十九次』の1枚。
^ この図は正規の宿場である鴻巣宿を表すためのものであるが、実際に描かれているのは、吹上宿に近い人家が途絶えた寂しい道の風景である。旅路の目印となる榎がまばらに植えられた昿原（こうげん）の縄手（畦道（あぜ-みち）や縄のようにまっすぐに延びた小径（こ-みち））を旅の商人や虚無僧が往き交う。背後では雪をいただく富士の山が関東平野の向こうに裾野を広げ、雄大な姿を見せている。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 吹上町史編さん会編『吹上町史』吹上町、1980年、315-316頁。
^ 宝亀2年（西暦771年）10月27日以前は東山道武蔵国足立郡。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 藤島亥治郎『中山道宿場と途上の踏査研究』東京堂出版、1997年、56-58頁。ISBN 978-4490203226。
^ 吹上町史編さん会(1980),311頁。
^ 平凡社地方資料センター編『日本歴史地名大系 11 埼玉県の地名』平凡社、1993年、117頁。ISBN 978-4582490114。
^ ^a ^b 鴻巣市教育委員会編（2007）、6頁。
^ ^a ^b 吹上町史編さん会(1980),315頁。
^ 鴻巣市教育委員会(2007),6頁。
^ 吹上町史編さん会(1980),316頁。
^ ^a ^b 吹上町史編さん会(1980),312-313頁。
^ ^a ^b ^c 吹上町史編さん会(1980),313頁。
^ ^a ^b 吹上町史編さん会(1980),324頁
^ ^a ^b 「角川日本地名大辞典」編纂委員会（1980）,1233頁。
^ ^a ^b 吹上町史編さん会(1980),321頁。
^ ^a ^b ^c 吹上町史編さん会(1980),322頁。
^ ^a ^b ^c 埼玉県神社庁神社調査団編『埼玉の神社北足立・児玉・南埼玉』埼玉県神社庁、1998年、640頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 亀井千歩子ほか『中山道を歩く改訂版』山と溪谷社〈歩く道シリーズ街道・古道〉、2006年、23-24頁。ISBN 4-635-60037-8。

参考資料

文献

「角川日本地名大辞典」編纂委員会,『角川日本地名大辞典　11　埼玉県』,角川書店,（1980）。
亀井千歩子ほか『中山道を歩く改訂版』山と溪谷社〈歩く道シリーズ街道・古道〉、2006年、23-24頁。
鴻巣市教育委員会編、「立場茶屋と間の宿吹上」、『鴻巣の文化財　第7号　中山道鴻巣宿と間の宿吹上』、鴻巣市教育委員会・鴻巣市観光協会、2007年、6頁。
埼玉県神社庁神社調査団編『埼玉の神社北足立・児玉・南埼玉』埼玉県神社庁、1998年、640頁。
吹上町史編さん会編『吹上町史』吹上町、1980年。
平凡社地方資料センター編『日本歴史地名大系 11 埼玉県の地名』平凡社、1993年、117頁。ISBN 978-4582490114。

ウェブサイト

“千人同心街道、吹上”. 平成22年度歴史のみち広域景観形成プロジェクト. 埼玉県. 2017年1月18日閲覧。

外部リンク

中山道六十九次と吹上宿に関連

ようこそ浮世絵の世界へ - ようこそ私の小さなコレクションへ
- 歌川広重・渓斎英泉の木曽海道六拾九次　：鴻巣宿 - 熊谷宿間の距離表記が間違っているので、その点には注意。
中山道（木曾街道）六十九次広重・英泉&延絵図（その1）- わたし彩の『江戸名所図会』
バーチャル中山道（第三巻：武蔵国上尾－桶川－鴻巣）
鴻巣宿 - 中山道道中記

鴻巣市および名所・旧跡

観光マップ - 鴻巣市観光協会ホームページ

[1] 「きそ-かいどうこうのすふきあげ-ふじ-えんぼう」　中山道の脇往還である上街道（木曽街道）を題材として描かれた名所絵（浮世絵風景画）『木曽街道六十九次』の1枚。

[:0-2] この図は正規の宿場である鴻巣宿を表すためのものであるが、実際に描かれているのは、吹上宿に近い人家が途絶えた寂しい道の風景である。旅路の目印となる榎がまばらに植えられた昿原（こうげん）の縄手（畦道（あぜ-みち）や縄のようにまっすぐに延びた小径（こ-みち））を旅の商人や虚無僧が往き交う。背後では雪をいただく富士の山が関東平野の向こうに裾野を広げ、雄大な姿を見せている。

[吹上-3] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 吹上町史編さん会編『吹上町史』吹上町、1980年、315-316頁。

[4] 宝亀2年（西暦771年）10月27日以前は東山道武蔵国足立郡。

[藤島-5] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 藤島亥治郎『中山道宿場と途上の踏査研究』東京堂出版、1997年、56-58頁。ISBN 978-4490203226。

[:吹上311-6] 吹上町史編さん会(1980),311頁。

[7] 平凡社地方資料センター編『日本歴史地名大系 11 埼玉県の地名』平凡社、1993年、117頁。ISBN 978-4582490114。

[kounosu6-8] 鴻巣市教育委員会編（2007）、6頁。

[吹上315-9] 吹上町史編さん会(1980),315頁。

[鴻巣市6-10] 鴻巣市教育委員会(2007),6頁。

[吹上316-11] 吹上町史編さん会(1980),316頁。

[吹上312313-12] 吹上町史編さん会(1980),312-313頁。

[吹上313-13] 吹上町史編さん会(1980),313頁。

[吹上324-14] 吹上町史編さん会(1980),324頁

[kadokawa1233-15] 「角川日本地名大辞典」編纂委員会（1980）,1233頁。

[吹上321-16] 吹上町史編さん会(1980),321頁。

[吹上322-17] 吹上町史編さん会(1980),322頁。

[神社庁-18] 埼玉県神社庁神社調査団編『埼玉の神社北足立・児玉・南埼玉』埼玉県神社庁、1998年、640頁。

[亀井-19] 亀井千歩子ほか『中山道を歩く改訂版』山と溪谷社〈歩く道シリーズ街道・古道〉、2006年、23-24頁。ISBN 4-635-60037-8。

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-== 特徴 ==
+== 吹上の位置 ==
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-[[中山道六十九次]]のうち[[江戸]]・[[日本橋 (東京都中央区)#日本橋（橋梁）|日本橋]]から数えて7番目の宿場である[[鴻巣宿]]と8番目の[[熊谷宿]]との、中間地点に位置する街道沿いの集落（路村）であった吹上村に興った<ref name="吹上"/><ref name="藤島">{{Cite book|和書|author=[[藤島亥治郎]]|title=中山道 宿場と途上の踏査研究|publisher=[[東京堂出版]]|year=1997|isbn=978-4490203226|page=56-58}}</ref>。鴻巣宿 - 熊谷宿間は4[[里]]6[[町 (単位)|町]]40[[間]]（約16.4km）と他の宿場に比して距離が開きすぎていたことや<ref name="藤島"/>、吹上から熊谷の間は長土手で結ばれるなど難所であったため、旅人の休憩地の需要に伴い発生させたものであり<ref name="吹上"/>、[[茶屋|茶店]]や土産物屋などが軒を連ね小規模ながら[[間の宿]]として繁栄した<ref name="吹上"/><ref name="藤島"/>。
+=== 間の宿の繁栄 ===
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+=== 周辺の街道 ===
+吹上に関連する[[近世]]の交通路は、「第一に[[五街道]]の一である'''中山道'''、ついで袋村（大字袋）を通る'''[[日光脇往還]]'''、大芦村（大字大芦）[[吹上町|吹上村]]（大字吹上）を通過する'''[[千人同心街道|日光火之番街道]]'''（[[千人同心街道|日光裏街道]]ともいう）」がある<ref name=":吹上311">吹上町史編さん会(1980),311頁。</ref>。
+後に北は[[日光東照宮]]へ、南は[[八王子宿]]付近の八王子千人町に繋がる千人同心街道が整備されると、吹上村は中山道と千人同心街道の[[追分]]<ref name="藤島"/>として交通の要衝となり<ref>{{Cite book|和書|author=平凡社地方資料センター 編|title=[[日本歴史地名大系]] 11 埼玉県の地名|publisher=[[平凡社]]|year=1993|isbn=978-4582490114|page=117}}</ref>、吹上は千人同心街道の追分そして中山道の間の宿として発展した。
+== 街道の整備 ==
+=== 間の宿 ===
+鴻巣宿・熊谷宿間では遠距離であったため、吹上村は代表的な[[立場]]として発達した<ref name="kounosu6"/>。立場は、「[[人足]]や[[駕籠]]などの休息する場所」を指し、宿内の「[[茶屋]]と区別するため立場」という。立場は[[休憩]]できるが、[[宿泊]]は禁じられていた<ref name="kounosu6">鴻巣市教育委員会編（2007）、6頁。</ref>。
+『[[新編武蔵風土記稿]]』には吹上村の記述があり、「吹上村ハ江戸ヨリ行程十四里……村内二中山道の往還 カゝリテ鴻巣熊谷二宿ノ間ノ宿ナリ。又[[多摩郡]][[八王子]]辺ヨリ下野国[[日光山]]ヘノ往還モカゝリタリ。民家百余軒多クハ街道の左右に連住ス」とある<ref name="吹上315"> 吹上町史編さん会(1980),315頁。</ref>
+。また、『[[五街道中細見記]]』には吹上村のところに[[旅籠屋]]の印があることから、「吹上の宿にも中山道の旅人と日光裏街道往来の旅人相手に、旅籠屋が繁昌したもの」とされる<ref name="吹上315"/>。
+文政8年（1825年）の『[[諸国道中商人鑑]]』には、「菓子卸・飲食・休憩所・小間物など７軒」が紹介され、中には「吹上御本陣門前」の文字が見られる。「近世後期には大名などが休息する茶屋本陣（御小休み本陣）も出現していた」という<ref name="鴻巣市6">鴻巣市教育委員会(2007),6頁。</ref>
+[[江戸幕府]]は吹上を「宿駅の制度維持の上から、本宿保護のため間の宿にはいろいろ制限を加えた。間の宿には旅人を宿泊させてはならぬとか、[[飯盛女|宿場女]]を置いて客をひいてはならぬなど厳しく取り締まった」という<ref name="吹上316">吹上町史編さん会(1980),316頁。</ref>。
+=== 一里塚 ===
+{{see also|中山道の一里塚一覧}}
+吹上周辺では、「文化年代幕府の道中奉行所が実地の測量や調査を行った上で完成した中山道分間延絵図には、前砂村中山道の両側にはっきり一里塚が描かれ、塚上には榎のよく茂った図」を描かれている<ref name="吹上312313">吹上町史編さん会(1980),312-313頁。</ref>。しかし、明治以後、交通機関の発達・道路の拡張により一里塚は取り除かれたが、前砂の一里塚がいつまで残っていたか記録はないという<ref name="吹上312313"/>。
+=== 本陣 ===
+吹上の[[本陣]]は、「宿駅設置当初からの本陣ではなく[[参勤交代]]による諸侯の上府帰国等街道の往来が頻繁となり必要上設けられた」ものである<ref name="吹上313"/>。
+吹上の本陣の記録には、「幕末文政年間以後（一八一八～二八）の刊行である、吹上太田家蔵の「中山道商家高名録」に吹上御本陣騎西屋とあり、尚文久元年（一八六一）和宮様御下向御用留にも、吹上村御本陣見分、吹上村御本陣並中山道往還筋出来栄見分、和宮様御下向来ル十一月十二日熊谷宿泊り、翌日吹上村御休み御通與等の記録」があるという<ref name="吹上313">吹上町史編さん会(1980),313頁。</ref>。吹上の「御本陣は宿泊の本陣ではなく、御小休みの本陣」であったという<ref name="吹上313"/>。
+=== 助郷 ===
+元禄7年（1694年）、「東海道・中山道の宿場に助人馬を出す村々が割りあてられ、[[助郷]]が制度として確立された。この役を負担させられた村々を助郷村または助郷といい、この役を助郷役（勤）と呼んだ。助郷が定められると、助郷村と助郷高を記した助郷帳が下付されたというが」吹上村周辺にはこの記録はないという<ref name="吹上324">吹上町史編さん会(1980),324頁</ref>。
+「中山道鴻巣宿・熊谷宿に程近い吹上周辺の村々は助郷村に割りあてられたと思うが詳細な記録は見当たら」ず、部分的な記録が残されている<ref name="吹上324"/>。
+== 交通 ==
+=== 中山道 ===
+旧[[吹上町 (埼玉県)|吹上町]]の町域には、「中山道が南北に通っている。近世の村でこの街道にかかっていたのは、榎戸村・吹上村・袋村などであったが、特に吹上村は、八王子から入間・比企方面をぬけ荒川を渡り、日光方面へぬける往還八王子千人同心道との交差点にもあたっており、宿並みを形成していた」<ref name="kadokawa1233"> 「角川日本地名大辞典」編纂委員会（1980）,1233頁。</ref>。
+吹上は[[間の宿]]として発展した。[[中山道六十九次]]のうち[[江戸]]・[[日本橋 (東京都中央区)#日本橋（橋梁）|日本橋]]から数えて7番目の宿場である[[鴻巣宿]]と8番目の[[熊谷宿]]との、中間地点に位置する街道沿いの集落（路村）であった吹上村に興った<ref name="吹上"/><ref name="藤島">{{Cite book|和書|author=[[藤島亥治郎]]|title=中山道 宿場と途上の踏査研究|publisher=[[東京堂出版]]|year=1997|isbn=978-4490203226|page=56-58}}</ref>。鴻巣宿 - 熊谷宿間は4[[里]]6[[町 (単位)|町]]40[[間]]（約16.4km）と他の宿場に比して距離が開きすぎていたことや<ref name="藤島"/>、吹上から熊谷の間は長土手で結ばれるなど難所であったため、旅人の休憩地の需要に伴い発生させたものであり<ref name="吹上"/>、[[茶屋|茶店]]や土産物屋などが軒を連ね小規模ながら間の宿として繁栄した<ref name="吹上"/><ref name="藤島"/>。新編武蔵風土記稿によると、「「民家百軒余多くは街道の左右に連担す」とあり」、中山道の宿場ではなかったが鴻巣宿と熊谷宿の間の宿として発展したという<ref name="kadokawa1233"/>
+=== 日光脇往還 ===
+吹上では、日光脇往還の道筋の一部が通行している。
+日光脇往還は、「鴻巣の追分迄は中山道と街道を同じくするが、ここで分岐して脇街道に入り、袋村（吹上町大字袋）・行田・上新郷を過ぎ[[利根川]]を[[川俣の渡し]]で越し、[[館林宿|館林]]・[[佐野宿|佐野]]・[[栃木宿|栃木]]・[[鹿沼宿|鹿沼]]・[[今市宿 (下野国)|今市]]と進んで」[[日光街道]]に合流する<ref name="吹上321">吹上町史編さん会(1980),321頁。</ref>。
+川俣には[[忍藩]]支配の[[関所]]である[[新郷川俣関所]]が設けられていた。「日光への通路として、また[[上州]]・[[野州]]方面に通じる重要な道路であった」という<ref name="吹上321"/>。
+=== 日光火之番街道 ===
+本街道は、「八王子千人同心道」または、　「日光裏街道」ともいわれている<ref name="吹上322"/>。
+「日光廟の警備に任ずる八王子千人衆は、…（中略）…毎年五月と十一月には定期的にこの街道を上下して交代し、日光火の番の任に当」たり、「火の番衆の通行は宝永年間（一七〇四～一〇）から明治初年迄続けられた」という<ref name="吹上322">吹上町史編さん会(1980),322頁。</ref>。
+日光火之番街道は、「八王子・坂戸・そして大芦河岸で荒川を渡って吹上に出、行田で日光脇往還に合して、佐野・栃木・鹿沼・今市に進んで日光街道を経て日光に通ずる街道」である<ref name="吹上322"/>。
-後に北は[[日光東照宮]]へ、南は[[八王子宿]]付近の八王子千人町に繋がる千人同心街道が整備されると、吹上村は中山道と千人同心街道の[[追分]]<ref name="藤島"/>として交通の要衝となり<ref>{{Cite book|和書|author=平凡社地方資料センター 編|title=[[日本歴史地名大系]] 11 埼玉県の地名|publisher=[[平凡社]]|year=1993|isbn=978-4582490114|page=117}}</ref>、千人同心街道の正規の宿場町<ref>[http://www.pref.saitama.lg.jp/a1104/keikan-top/documents/460682.pdf 埼玉県公式ホームページ　吹上]</ref>兼中山道の間の宿・吹上宿として発展していく事となった。
-== 吹上の名所・旧跡 ==
+== 名所・旧跡 ==
-;吹上神社
+=== 吹上 ===
+*'''吹上神社'''
 : 祭神は、[[大山咋神|大山咋命]]・[[ウカノミタマ|倉稲魂命]]・[[大物主|大物主命]]、および、[[菅原道真]]。前身は[[近江国]][[大津宿|大津]]の[[日吉大社]]（山王社。日枝神社の総本社）を奉奏する日枝社である<ref name="神社庁">{{Cite book|和書|author=埼玉県神社庁神社調査団 編|title=埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉|publisher=埼玉県神社庁|year=1998|page=640}}</ref>。[[宝暦]]6年（[[1756年]]）7月、火災により焼失したが、その後再建（年時不明）。[[明治]]40年（[[1907年]]）に上分の山王社、中分の稲荷社、下分の氷川社の3社を[[合祀]]して吹上神社と改称したが、その後も「山王様」の通称で呼ばれた<ref name="神社庁"/>。[[神輿|暴れ神輿]]（けんか神輿）で知られた<ref name="神社庁"/>。
-;荊原権八延命地蔵（ばらはら ごんぱち えんめいじぞう）<ref name="亀井">{{Cite book|和書|author=亀井千歩子ほか|title=中山道を歩く改訂版|publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]]|series=歩く道シリーズ 街道・古道|year=2006|page=23-24|isbn=4-635-60037-8}}</ref>
+*'''荊原権八延命地蔵'''（ばらはら ごんぱち えんめいじぞう）<ref name="亀井">{{Cite book|和書|author=亀井千歩子ほか|title=中山道を歩く改訂版|publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]]|series=歩く道シリーズ 街道・古道|year=2006|page=23-24|isbn=4-635-60037-8}}</ref>
 : 熊谷宿の手前、荊原の外れにある地蔵堂に安置される[[地蔵菩薩|石地蔵]]で、「権八延命地蔵」「権八物言い地蔵」「権八地蔵」「物言い地蔵」などともいう。この辺りで[[辻斬|辻斬り]]をしたという平井権八（[[鳥取藩|鳥取藩士]]）が、傍に立っていたこの地蔵に口封じをしたとの伝説がある<ref name="藤島"/>。平井権八は[[歌舞伎]]の演目『[[鈴ヶ森]]』の登場人物・白井権八にあたる。鳥取から[[江戸]]に向かう途中で路銀に困った権八は、通りすがりの[[上野国|上州]]の[[絹|生糸]]商人を斬殺し、金300[[両]]を強奪した。その現場で事の一部始終を見ていたかのように佇む地蔵に権八が「今の事は他言してくれるな」と戯言を言ったところ、石造りの地蔵が「吾（わ）れは言はぬが 汝（なれ）言うな」と言い返したという<ref name="藤島"/>。史実の平井権八は[[延宝]]7年（1679年）、[[豊島郡 (武蔵国)|豊島郡]]大井村の[[鈴ヶ森刑場]]にて[[磔|磔刑]]（たっけい）に処されている。なお、地蔵の銘文には、火防のため[[元禄]]11年（[[1698年]]）建立とある<ref name="藤島"/>。
 <!--: また、少し北の久下の長土手（くげのながどて）にも同じ由来の石地蔵があって「権八地蔵」「物言い地蔵」などと呼ばれている。権八地蔵は鴻巣宿の[[勝願寺]]（しょうがんじ）にも1座あり、これら3座のうちのどれが“本物”と言うべきものかは分からない。
 : もともと荊原の地は後述する大里郡久下郷久下村の一角であったが、[[1941年]]（[[昭和]]16年）に吹上町に編入されている。したがって、近世にさかのぼれば、荊原権八延命地蔵は久下の名所旧跡とするのが本来である。-->
-== 久下の名所・旧跡 ==
+=== 久下 ===
 吹上の北に位置する久下に属するものをここに示す。<!--「立場・久下」を単独項目化するなら、これらは分割。Cyclops 2008-09-->
-;立場・久下
+*'''立場・久下'''
 : 武蔵国[[大里郡]]久下郷[[久下村 (埼玉県)|久下村]]（現・埼玉県熊谷市久下）に設けられていた、中山道上の[[立場]]（たてば）の1つ<ref name="藤島"/>。吹上を出て先に進んだ、今日で言うJR高崎線[[行田駅]]近隣にある。[[鎌倉時代]]初期の[[建久]]3年（[[1192年]]）に、かねてより不仲であった熊谷郷の[[熊谷直実]]と久下郷の[[久下直光|久下権守直光]]が所領の境界を巡って争った場所であるとされ<ref name="藤島"/>、敗れた直実はそのまま出家してしまったと『[[吾妻鏡]]』は伝えている。また、古来、久下には多くの[[鍛冶]]が暮らしていたという。
-;熊谷堤、久下の長土手<ref name="亀井"/>
+*'''熊谷堤、久下の長土手'''<ref name="亀井"/>
 : [[戦国時代 (日本)|戦国]]末期の[[天正]]2年（[[1574年]]）に[[後北条氏]]一族の[[北条氏邦]]が[[荒川 (関東)|荒川]]の洪水を防ぐために築いたとされるのが熊谷堤（くまがいづつみ）、またの名を、熊谷八丁堤（ -はっちょうづつみ）であり、その堤防上の道が久下の長土手。[[忍藩]]の下で修築がされ、堤上には桜並木が植えられ開花時には賑わいを見せた<ref name="藤島"/>。江戸前・中期の[[俳句|俳人]]・[[森川許六]]は熊谷堤を「熊谷の堤あがれば[[ケシ|芥子]]の花」と詠み<ref name="亀井"/>、[[民謡|俗謡]]は久下の長土手を「久下の長土手 [[深谷宿|深谷]]の並木 さぞや寒かろ淋しかろ」と唄った<ref name="亀井"/>。
-'''権八地蔵'''
+*'''権八地蔵'''
 :「物言い地蔵」とも称す。久下の長土手にあって地蔵堂の中に鎮座する。言い伝えは先の「荊原権八延命地蔵」と同じ。
 == 交通の基本情報 ==
-=== 中山道の行程 ===
-{{節stub}}
 === 隣の宿 ===
-'''本街道'''
 * '''[[中山道]]'''
 :[[鴻巣宿]] - （間の宿：'''吹上宿'''） - [[熊谷宿]]
-'''脇往還''' 「[[鴻巣宿#移設理由、追分の地勢]]」も参照のこと。
 * '''[[千人同心街道]]''' ：吹上宿を追分として、北は終点・[[日光東照宮]]、南は起点・[[拝島宿]]（現・[[東京都]][[昭島市]]内）に至る。
 :[[松山宿 (武蔵国)|松山宿]] - '''吹上宿''' - [[忍宿]]
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 == 脚注 ==
 {{Reflist|2}}
+== 参考資料 ==
+'''文献'''
+*「角川日本地名大辞典」編纂委員会,『角川日本地名大辞典　11　埼玉県』,角川書店,（1980）。
+*亀井千歩子ほか 『中山道を歩く改訂版』 山と溪谷社〈歩く道シリーズ 街道・古道〉、2006年、23-24頁。
+*[[鴻巣市]]教育委員会編、「立場茶屋と間の宿吹上」、『鴻巣の文化財　第7号　中山道鴻巣宿と間の宿吹上』、鴻巣市教育委員会・鴻巣市観光協会、2007年、6頁。
+*埼玉県神社庁神社調査団 編 『埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉』 埼玉県神社庁、1998年、640頁。
+*吹上町史編さん会 編 『吹上町史』 吹上町、1980年。
+*平凡社地方資料センター 編 『日本歴史地名大系 11 埼玉県の地名』 平凡社、1993年、117頁。ISBN 978-4582490114。
+'''ウェブサイト'''
+*{{Cite web|url=http://www.pref.saitama.lg.jp/a1104/keikan-top/documents/460682.pdf|title=千人同心街道、吹上|accessdate=2017年1月18日|work=平成22年度 歴史のみち広域景観形成プロジェクト|publisher=埼玉県}}
 == 関連項目 ==
+* [[吹上町 (埼玉県)]]:2005年（平成17年）まで
+* [[鴻巣市]]:2005年（平成17年）以降
 * [[中山道六十九次]]
 * [[間の宿]] / [[立場]]（たてば） / [[追分]]
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 * [[北足立郡#町村制施行時の自治体]] ：近代以降の[[行政区画]]にかつての宿場町の名残を見る。
 * 旧・[[久下橋]] :[[1955年]]（昭和30年）架橋の珍しい冠水橋（[[沈下橋]]）であったが、撤去されて現在は無い。
-*[[千人同心街道]]
+* [[中山道]]
+* [[千人同心街道]]
+* [[日光脇往還]]
+* [[日光日之番街道]]
+{{中山道}}
+{{Japanese-history-stub}}
+{{History of transportation-stub}}
 == 外部リンク ==
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 * [http://www.konosu-kanko.jp/map.html 観光マップ - 鴻巣市観光協会ホームページ]
-{{中山道}}
-{{Japanese-history-stub}}
 {{DEFAULTSORT:ふきあけしゆく}}
 [[Category:武蔵国|宿ふきあけ]]

表話編歴中山道
（江戸：日本橋）板橋蕨浦和大宮上尾桶川鴻巣吹上（間の宿）熊谷深谷本庄新町倉賀野高崎板鼻安中松井田坂本軽井沢沓掛追分小田井岩村田塩名田八幡望月芦田長久保和田下諏訪塩尻洗馬本山贄川奈良井藪原宮ノ越福島上松須原野尻三留野妻籠馬籠落合中津川大井大湫細久手御嶽伏見太田鵜沼加納河渡美江寺赤坂垂井関ヶ原今須柏原醒井番場鳥居本高宮愛知川武佐守山草津大津（京：三条大橋）
関所	碓氷 \| 福島 \| 贄川
脇街道	日光御成道 \| 川越・児玉往還 \| 秩父街道 \| 日光例幣使街道 \| 三国街道 \| 北国街道 \| 美濃路
関連項目	五街道（東海道 \| 日光街道 \| 奥州街道 \| 甲州街道） \| 中山道六十九次 \| 中山道の一里塚一覧