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「古畑任三郎のエピソード一覧」の版間の差分

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{{子記事|古畑任三郎}}
{{子記事|古畑任三郎}}
{{告知|議論|エピソードリストとの統合について}}
'''古畑任三郎のエピソード一覧'''(ふるはたにんざぶろうのエピソードいちらん)では[[テレビドラマ]]『[[古畑任三郎]]』の各作品のエピソードについて解説する。概要などについては「[[古畑任三郎]]」を、登場人物については「[[古畑任三郎の登場人物]]」を、犯人の設定については「[[古畑任三郎の犯人]]」を参照。
'''古畑任三郎のエピソード一覧'''(ふるはたにんざぶろうのエピソードいちらん)では[[テレビドラマ]]『[[古畑任三郎]]』の各作品のエピソードについて解説する。概要などについては「[[古畑任三郎]]」を、登場人物については「[[古畑任三郎の登場人物]]」を、犯人の設定については「[[古畑任三郎の犯人]]」を参照。


== 第1シーズン ==
== 第1シーズン ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(1994年4月13日 - 1994年6月29日)
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 =
| 放送局 =
| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
| 備考2 = 演出
| 備考3 = 視聴率
| 備考4 = 時系列
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第1回
| 題名 = 死者からの伝言
| 副題 =
| 放送日 = 1994年4月13日
| 概要 = 人気[[コミック]]作家・小石川ちなみ(中森明菜)は自分を弄んだ編集者・畑野茂([[池田成志]])を別荘の地下倉庫に閉じ込め窒息死させる。そこへ偶然、雨の中で車がガス欠になって立ち往生した古畑と今泉が訪れる。
----
後に無罪判決。
| 備考1 = [[中森明菜]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 星護
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 14.4%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第4回の後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第2回
| 題名 = 動く死体
| 副題 =
| 放送日 = 1994年4月20日
| 概要 = 車で老婆をひき殺してしまった[[歌舞伎]]役者・中村右近(堺正章)は、自首を勧めるガードマン・野崎([[きたろう]])を口論の末、誤って死なせる。事故死に見せかける偽装工作をした右近は、楽屋に戻って[[茶漬け]]を食べるという謎の行動をしてから帰ろうとする。
| 備考1 = [[堺正章]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 13.8%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 最初の事件<ref>古畑と今泉が初対面する。</ref>
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第3回
| 題名 = 笑える死体
| 副題 =
| 放送日 = 1994年4月27日
| 概要 = [[精神科医]]・笹山アリ(古手川祐子)は、かつての交際相手・田代慎吾([[羽場裕一]])を強盗の[[正当防衛]]を装い、[[金属バット]]で撲殺する。[[ストッキング]]をかぶった奇妙な死体を見た古畑は、アリの証言と現場の状況が矛盾だらけであることに気づく。
----
唯一、解決編直前にCMが入らない。
| 備考1 = [[古手川祐子]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 12.9%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第4回
| 題名 = 殺しのファックス
| 副題 =
| 放送日 = 1994年5月4日
| 概要 = 推理小説家・幡随院大(笑福亭鶴瓶)は[[秘書]]との[[不倫]]の末、妻・フサ子([[高柳葉子]])を絞殺する。第三者による殺人に仕立てるために、[[FAX]]を利用して妻の誘拐を偽装する。しかし、古畑は前代未聞のFAXによる脅迫や幡随院の不自然な行動に疑問を持つ。その頃、幡随院の別荘では予めFAXにセットされた脅迫文が送信されていた。<!--メイントリックに見落としがあることが指摘され小説では若干の修正が加えられる。-->
| 備考1 = [[笑福亭鶴瓶]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 星護
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 12.4%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第1回の前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第5回
| 題名 = 汚れた王将
| 副題 =
| 放送日 = 1994年5月11日
| 概要 = [[将棋]]の「竜人戦」で、米沢八段(坂東八十助)はどうしても負けたくない一心で不正を行う。その晩、立会人の大石([[小林昭二]])が米沢の部屋を訪れ不正を指摘すると、米沢は大石を灰皿で撲殺し事故死に見せかける。大石への追悼として対局は続行されるが、現場検証に来た古畑は、大石のスーツが畳まれていたのに疑問を持つ。
----
犯人の姓は判明しているが名は明かされない。小説版未収録。犯人役の坂東三津五郎は当時はまだ「坂東八十助」名義。
| 備考1 = 坂東八十助<br />([[坂東三津五郎_(10代目)|坂東三津五郎]])
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 16.3%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第8回の直前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第6回
| 題名 = ピアノ・レッスン
| 副題 =
| 放送日 = 1994年5月18日
| 概要 = 世界的作曲家・塩原一郎が亡くなり、音楽葬が行われることになった。追悼曲は塩原音楽学院学長の川合健([[中丸新将]])が演奏する予定だったが、塩原の教え子で愛人でもあった井口薫(木の実ナナ)は、塩原が築いた学院を金儲け主義で汚した川合が許せず、[[スタンガン]]を使って殺害する。
----
古畑の魚肉ソーセージ好きが判明。
| 備考1 = [[木の実ナナ]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 13.4%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第7回
| 題名 = 殺人リハーサル
| 副題 =
| 放送日 = 1994年5月25日
| 概要 = ベテランの[[時代劇]]スターである大宮十四郎(小林稔侍)は、撮影所を閉鎖して[[スーパーマーケット|スーパー]]を建設しようとする社長・城田春彦([[長谷川初範]])に殺意を抱く。そして撮影所内での[[殺陣]]のリハーサルの際、最後の撮影だからと城田を誘い、真剣と模擬刀の取り違えに見せかけて城田を斬殺する。
----
小説版未収録。
| 備考1 = [[小林稔侍]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 星護
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 13.0%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第8回
| 題名 = 殺人特急
| 副題 =
| 放送日 = 1994年6月1日
| 概要 = [[外科医]]の中川淳一(鹿賀丈史)は、自分の浮気を調べていた[[興信所]]の所長・宍戸隆([[河原さぶ]])を懐柔しようとするが失敗。新幹線内で多量のカリウムを注射し毒殺、浮気現場を押さえたカメラフィルムが入った宍戸のコートを持ち去った。たまたま乗り合わせていた古畑は医者である中川に捜査の協力を依頼する。
----
『振り返れば奴がいる』と世界観を共有。
| 備考1 = [[鹿賀丈史]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|red|16.6%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 『[[振り返れば奴がいる]]』より後<br />第5回の直後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第9回
| 題名 = 殺人公開放送
| 副題 =
| 放送日 = 1994年6月8日
| 概要 = 自称・[[超能力]]者の黒田清(石黒賢)は、チンピラ風の男・中島(岡部務)に超能力の種を仕掛けているところを目撃され、とっさに殴り殺してしまう。自身の超能力を検証する番組に出演した黒田は、イカサマをことごとく見破られてしまい、自分が殺した男のことを告げ、超能力で死体を発見したかのようにするという大博打を打つ。
----
小説版は古畑との対決がない。
| 備考1 = [[石黒賢]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 星護
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 14.8%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第10回
| 題名 = 矛盾だらけの死体
| 副題 =
| 放送日 = 1994年6月15日
| 概要 = [[参議院議員]]・鵜野忠邦([[森山周一郎]])の秘書・佐古水茂雄(小堺一機)は、鵜野の愛人・沢田マリ([[泉本のり子]])を揉み合いの末、突き飛ばしてしまう。鵜野に始末を命じられ、意識の無いマリに[[睡眠薬]]を飲ませ殺害し自殺に見せかけるが、スキャンダルを恐れた鵜野にしばらく姿をくらますように命令される。ゆくゆくは鵜野の後継者になるのを望んでいた佐古水は、逆上して鵜野を殴打する。別れ話のもつれでマリが鵜野を殴った後に自殺したように工作する。
----
犯人「佐古水茂雄」と被害者「鵜野忠邦」は小説版とは名前が異なる。
| 備考1 = [[小堺一機]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 15.2%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第11回
| 題名 = さよなら、DJ
| 副題 =
| 放送日 = 1994年6月22日
| 概要 = [[ラジオ番組]]の人気[[ディスクジョッキー|DJ]]・中浦たか子(桃井かおり)は、出演しているラジオ番組の生放送中に、「[[サン・トワ・マミー]]」が流れているわずかな時間を利用してスタジオを抜け出し、自分の恋人を奪った付き人の沢村エリ子([[八木小織]])を[[スパナ]]で殺害する。何食わぬ顔でスタジオに戻ったたか子は普段通りに生放送を続ける。
----
「[[赤い洗面器の男]]」の話が初めて登場する。
| 備考1 = [[桃井かおり]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 15.1%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 『[[ラヂオの時間]]』より後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第12回
| 題名 = 最後のあいさつ
| 副題 =
| 放送日 = 1994年6月29日
| 概要 = 警視庁のベテラン刑事である小暮音次郎[[警視]](菅原文太)は、孫娘を殺されたが裁判で無罪になったチンピラの生原治([[鈴木隆仁]])を報復で射殺する。この時小暮は[[大麻]]取引の張り込み中で、それを逆手に取って[[アリバイ]]を確保していた。殺人事件の担当になった古畑はそのアリバイに疑問を持つが、小暮に隠れて張り込んでいた後輩刑事によって、犯行時に小暮がホテルで張り込んでいたのが立証された。
----
小暮は警視だが小説版では警部、また名字が小説版では「木暮」。桑原万太郎が初登場。第8回・車掌役の[[梶原善]]がホテルクラークとして2回目のゲスト出演をしている。
| 備考1 = [[菅原文太]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|blue|12.3%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 =
| 題名 =
| 放送日 =
| 概要 = <center>'''平均視聴率 14.2%(視聴率は[[関東地方|関東地区]]、[[ビデオリサーチ]]社調べ)'''</center>
| 備考1 =
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 =
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 =
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル (1) ==
=== 第1回 死者からの伝言 ===
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
人気[[コミック]]作家・小石川ちなみ([[中森明菜]])は自分を弄んだ編集者・畑野茂([[池田成志]])を別荘の地下倉庫に閉じ込め窒息死させる。そこへ偶然、雨の中で車がガス欠になって立ち往生した古畑と今泉が訪れる。
| 話数 = 通算回

| 題名 = エピソードタイトル
=== 第2回 動く死体 ===
| 副題 =
車で老婆をひき殺してしまった[[歌舞伎]]役者・中村右近([[堺正章]])は、自首を勧めるガードマン・野崎([[きたろう]])を口論の末、誤って死なせる。事故死に見せかける偽装工作をした右近は、楽屋に戻って[[茶漬け]]を食べるという謎の行動をしてから帰ろうとする。
| 放送局 =

| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
=== 第3回 笑える死体 ===
| 備考2 = 演出
[[精神科医]]・笹山アリ([[古手川祐子]])は、かつての交際相手・田代慎吾([[羽場裕一]])を強盗の[[正当防衛]]を装い、[[金属バット]]で撲殺する。[[ストッキング]]をかぶった奇妙な死体を見た古畑は、アリの証言と現場の状況が矛盾だらけであることに気づく。
| 備考3 = 視聴率

| 備考4 = 時系列
=== 第4回 殺しのファックス ===
}}
推理小説家・幡随院大([[笑福亭鶴瓶]])は[[秘書]]との[[不倫]]の末、妻・フサ子([[高柳葉子]])を絞殺する。第三者による殺人に仕立てるために、[[FAX]]を利用して妻の誘拐を偽装する。しかし、古畑は前代未聞のFAXによる脅迫や幡随院の不自然な行動に疑問を持つ。その頃、幡随院の別荘では予めFAXにセットされた脅迫文が送信されていた。
{{エピソードリスト/r0

=== 第5 汚れた王将 ===
| 話数 = 第13
| 題名 = 笑うカンガルー
[[将棋]]の「竜人戦」で、米沢八段([[坂東八十助]])はどうしても負けたくない一心で不正を行う。その晩、立会人の大石([[小林昭二]])が米沢の部屋を訪れ不正を指摘すると、米沢は大石を灰皿で撲殺し事故死に見せかける。大石への追悼として対局は続行されるが、現場検証に来た古畑は、大石のスーツが畳まれていたのに疑問を持つ。
| 副題 =

| 放送日 = 1995年4月12日
=== 第6回 ピアノ・レッスン ===
| 概要 = [[数学者]]・二本松晋(陣内孝則)は野田茂男([[田口浩正]])とのコンビで数学の権威ある賞を受賞するが、実際はほとんど野田の功績によるものだった。授賞式の行われる[[オーストラリア]]のホテルで、二本松は密かに愛し合っている野田の妻・ひかる(水野真紀)に呼び出された。そこにはひかるに突き飛ばされて頭を打った野田が倒れており、死んだと思い込んだ二本松とひかるは偽装工作を行なう。二本松はホテルに居合わせた古畑と今泉を巻き込んで、アリバイを作り部屋に戻るが、なんと野田は蘇生していた。
世界的作曲家・塩原一郎が亡くなり、音楽葬が行われることになった。追悼曲は塩原音楽学院学長の川合健([[中丸新将]])が演奏する予定だったが、塩原の教え子で愛人でもあった井口薫([[木の実ナナ]])は、塩原が築いた学院を金儲け主義で汚した川合が許せず、[[スタンガン]]を使って殺害する。
----

初めて海外が舞台となり、オーストラリア[[ケアンズ]]近郊のポートダグラスにある高級[[リゾートホテル]]、シェラトン・ミラージュ・ポートダグラス([[スターウッド・ホテル&リゾート]]系)で撮影が行われた。解決前に画面が暗転しない。メインゲストは陣内孝則だが、OPでは水野真紀も同格でクレジットされている。
=== 第7回 殺人リハーサル ===
| 備考1 = [[陣内孝則]]<br />[[水野真紀]]
ベテランの[[時代劇]]スターである大宮十四郎([[小林稔侍]])は、撮影所を閉鎖して[[スーパーマーケット|スーパー]]を建設しようとする社長・城田春彦([[長谷川初範]])に殺意を抱く。そして撮影所内での[[殺陣]]のリハーサルの際、最後の撮影だからと城田を誘い、真剣と模擬刀の取り違えに見せかけて城田を斬殺する。
| 備考1のスタイル = text-align:center;

| 備考2 = 松田秀知
=== 第8回 殺人特急 ===
| 備考2のスタイル = text-align:center;
[[外科医]]の中川淳一([[鹿賀丈史]])は、自分の浮気を調べていた[[興信所]]の所長・宍戸隆([[河原さぶ]])を懐柔しようとするが失敗。新幹線内で多量のカリウムを注射し毒殺、浮気現場を押さえたカメラフィルムが入った宍戸のコートを持ち去った。たまたま乗り合わせていた古畑は医者である中川に捜査の協力を依頼する。
| 備考3 = 18.8%

| 備考3のスタイル = text-align:center;
=== 第9回 殺人公開放送 ===
| 備考4 =
自称・[[超能力]]者の黒田清([[石黒賢]])は、チンピラ風の男・中島(岡部務)に超能力の種を仕掛けているところを目撃され、とっさに殴り殺してしまう。自身の超能力を検証する番組に出演した黒田は、イカサマをことごとく見破られてしまい、自分が殺した男のことを告げ、超能力で死体を発見したかのようにするという大博打を打つ。
| 備考4のスタイル =

}}
=== 第10回 矛盾だらけの死体 ===
{{エピソードリスト/フッター/r0}}
[[参議院議員]]・鵜野忠邦([[森山周一郎]])の秘書・佐古水茂雄([[小堺一機]])は、鵜野の愛人・沢田マリ([[泉本のり子]])を揉み合いの末、突き飛ばしてしまう。鵜野に始末を命じられ、意識の無いマリに[[睡眠薬]]を飲ませ殺害し自殺に見せかけるが、スキャンダルを恐れた鵜野にしばらく姿をくらますように命令される。ゆくゆくは鵜野の後継者になるのを望んでいた佐古水は、逆上して鵜野を殴打する。別れ話のもつれでマリが鵜野を殴った後に自殺したように工作する。

=== 第11回 さよなら、DJ ===
[[ラジオ番組]]の人気[[ディスクジョッキー|DJ]]・中浦たか子([[桃井かおり]])は、出演しているラジオ番組の生放送中に、「[[サン・トワ・マミー]]」が流れているわずかな時間を利用してスタジオを抜け出し、自分の恋人を奪った付き人の沢村エリ子([[八木小織]])を[[スパナ]]で殺害する。何食わぬ顔でスタジオに戻ったたか子は普段通りに生放送を続ける。

=== 第12回 最後のあいさつ ===
警視庁のベテラン刑事である小暮音次郎[[警視]]([[菅原文太]])は、孫娘を殺されたが裁判で無罪になったチンピラの生原治([[鈴木隆仁]])を報復で射殺する。この時小暮は[[大麻]]取引の張り込み中で、それを逆手に取って[[アリバイ]]を確保していた。殺人事件の担当になった古畑はそのアリバイに疑問を持つが、小暮に隠れて張り込んでいた後輩刑事によって、犯行時に小暮がホテルで張り込んでいたのが立証された。

== スペシャル(1) ==
(1995年4月12日)

=== 第13回 笑うカンガルー ===
[[数学者]]・二本松晋([[陣内孝則]])は野田茂男([[田口浩正]])とのコンビで数学の権威ある賞を受賞するが、実際はほとんど野田の功績によるものだった。授賞式の行われる[[オーストラリア]]のホテルで、二本松は密かに愛し合っている野田の妻・ひかる([[水野真紀]])に呼び出された。そこにはひかるに突き飛ばされて頭を打った野田が倒れており、死んだと思い込んだ二本松とひかるは偽装工作を行なう。二本松はホテルに居合わせた古畑と今泉を巻き込んで、アリバイを作り部屋に戻るが、なんと野田は蘇生していた。


== 第2シーズン ==
== 第2シーズン ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(1996年1月10日 - 1996年3月13日)
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 =
| 放送局 =
| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
| 備考2 = 演出
| 備考3 = 視聴率
| 備考4 = 時系列
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第14回
| 題名 = しゃべりすぎた男
| 副題 =
| 放送日 = 1996年1月10日
| 概要 = 敏腕[[弁護士]]・小清水潔(明石家さんま)は、別の相手との政略結婚が決まり、邪魔になった恋人・向井ひな子([[秋本奈緒美]])を撲殺。犯行直後、ひな子の部屋を訪れた今泉にその罪を擦り付ける。逮捕された今泉は、真犯人とも知らず大学時代の同級生だった小清水に弁護を依頼するが、小清水は罪を軽くするため、傷害致死を認めるよう勧める。しかし、小清水の発言に不審を抱いていた古畑は法廷記録を読み返し、決定的な証拠を発見する。
----
25分拡大版で放送。芳賀啓二が初登場。
| 備考1 = [[明石家さんま]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 25.4%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第1回より後で第17回の直前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第15回
| 題名 = 笑わない女
| 副題 =
| 放送日 = 1996年1月17日
| 概要 = プライオリ女子学院の教師・宇佐美ヨリエ(沢口靖子)は学園の戒律を守ることに徹底していた。ある日宇佐美は学園の中でも自分と全く正反対の自由奔放な教師・阿部哲也([[相島一之]])を殺害し、事故死を偽装する。捜査に訪れた古畑は、阿部の部屋に残された様々な状況や、学院の厳しい戒律を守っていたのが宇佐美だけであることから犯人とにらむが、彼女が阿部を殺す動機が分からない。
| 備考1 = [[沢口靖子]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|blue|20.8%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第16回
| 題名 = ゲームの達人
| 副題 =
| 放送日 = 1996年1月24日
| 概要 = 医師・乾研一郎(草刈正雄)は推理作家・花見禄助([[藤村俊二]])の往診に訪れていた。そこで花見から妻・常子([[一色彩子]])が浮気をしていると相談を受ける。乾は狂言自殺をして妻の愛を確かめようと持ちかけるが、実は乾こそが浮気の相手だった。常子の存在が邪魔になっていた乾は狂言自殺を利用し、無理心中に見せかけ花見夫妻を殺害する。
----
初の連続殺人。
| 備考1 = [[草刈正雄]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 22.7%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第17回
| 題名 = 赤か、青か
| 副題 =
| 放送日 = 1996年1月31日
| 概要 = 天神大学電気工学部助手・林功夫(木村拓哉)は深夜、大学のすぐ側の[[遊園地]]に侵入し、[[観覧車]]に[[時限爆弾]]を仕掛けた。しかし帰り際に警備員・真鍋茂([[金井大]])に見咎められ、口封じで撲殺する。翌日、真鍋殺しの捜査に古畑たちがやってくるが、そこに林からの脅迫電話が遊園地に掛かり爆弾設置が発覚するが、なんとそこには今泉が乗っていた。その後、爆弾解除の助っ人として林が遊園地に派遣される。
----
古畑が唯一犯人に手を上げる。
| 備考1 = [[木村拓哉]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.1%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第14回の直後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第18回
| 題名 = 偽善の報酬
| 副題 =
| 放送日 = 1996年2月7日
| 概要 = 脚本家・佐々木高代(加藤治子)は、長年犬猿の仲だった妹・和子([[絵沢萌子]])を殺害し、強盗の犯行に見せかける。現場に到着した古畑は、早々と高代の犯行だと看破する。彼女の犯行ならば凶器を遠くに捨てる余裕は無かったはず。そこで、今泉を高代のお手伝いとしてしばらく彼女の家に住まわせ、凶器を探させる。しかし、どこをいくら探しても凶器が見つからない。
----
犯行シーンは存在するが、凶器が解決編まで明かされない。
| 備考1 = [[加藤治子]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.6%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第19回
| 題名 = VSクイズ王
| 副題 =
| 放送日 = 1996年2月14日
| 概要 = 人気[[クイズ番組]]のチャンピオン・千堂謙吉(唐沢寿明)は、番組スタッフから事前にキーワードを教えてもらう不正で、王座を守っていた。しかし[[週刊誌]]にそれを明かされ、焦った千堂は自力でキーワードを調べようと衣裳部屋に忍び込むが、衣装係の沼田([[伊集院光]])ともみ合いになり、転倒した沼田は頭を強打して死亡する。古畑達が踏み込んだ事件現場には[[くさや]]が散らかっており、何軒もの出前が来ていた。
----
ファルコンの定理が再登場。[[池田貴族]]が11回ラジオ内での収録テープのゲスト役に続き2回目のゲスト出演を果たしている。
| 備考1 = [[唐沢寿明]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.0%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第13回より前か後かは若干曖昧
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第20回
| 題名 = 動機の鑑定
| 副題 =
| 放送日 = 1996年2月21日
| 概要 = [[骨董]]商・春峯堂の主人(澤村藤十郎)は、美術館長・永井([[角野卓造]])と共に骨董品の贋作であくどく荒稼ぎをしていた。しかし陶芸家・川北百漢([[夢路いとし]])に贋作の「慶長の壺」を博物館に出展していたのを暴露されそうになり、物盗りの犯行に見せかけて射殺、慶長の壺を取り戻す。そして古畑の捜査の手が伸びると、怖気づいて自首しようとする永井をも、春峯堂は殺害する。
----
唯一犯人の実名が不明。拳銃による殺人では唯一リボルバーを使用。
| 備考1 = [[澤村藤十郎 (2代目)|澤村藤十郎]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 24.3%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第21回
| 題名 = 魔術師の選択
| 副題 =
| 放送日 = 1996年2月28日
| 概要 = 引退した[[マジシャン]]・南大門昌男(山城新伍)は、弟子ながら悪名高いプレイボーイの倉田勝男([[池田成志]])と、同じく弟子でかわいがっていた毛利サキ(松たか子)が交際するのを快く思っていなかった。南大門はパーティーの席上で、毒入りオレンジ[[ジュース]]で倉田を殺害する。しかし、オレンジジュースを持ってくることを提案したのも、テーブルの上に並んだ中からジュースの瓶を選んだのも倉田自身であった。
----
同じ三谷作品『[[王様のレストラン]]』と同じ撮影場所。池田成志がシリーズを通じて唯一被害者役(第1回に続き)として二度ゲスト出演を果たしている。
| 備考1 = [[山城新伍]]<br />(ゲスト:[[松たか子]])
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 松田秀知
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|red|27.8%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第22回
| 題名 = 間違えられた男
| 副題 =
| 放送日 = 1996年3月6日
| 概要 = 雑誌編集者・若林仁(風間杜夫)は山荘で妻の不倫相手の男([[清水昭博]])を射殺する。現場から去る際に車のタイヤがパンクし、[[ヒッチハイク]]した鴨田巌([[小野武彦]])という男の車に乗せてもらうが<ref>鴨田が携帯電話で通話しながら運転するシーンがあるが、これは放送当時の1996年は違反でなかったが、1999年に改正された[[道路交通法]]では違反行為となる。</ref>多弁な鴨田の言動から、自分がここに来たことが露呈するのを恐れた若林は鴨田を殺害する。鴨田が残した留守電メッセージを消そうと、若林は鴨田の家に向かう。その時、家の[[インターホン]]が鳴り、そこには古畑が立っていた。
----
犯人は二人殺害しているが、最初の犯罪は明かされずに終わる。
| 備考1 = [[風間杜夫]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.5%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第23回
| 題名 = ニューヨークでの出来事
| 副題 =
| 放送日 = 1996年3月13日
| 概要 = 古畑は[[ニューヨーク]]に向かうバスの中で、のり子・ケンドール(鈴木保奈美)という女性と出会う。古畑が日本の警察官だと聞き、目的地までの時間つぶしのため、のり子は「友達の起こした事件」と称し、既に裁判で無罪判決を受けている、友達の完全犯罪について語り始め、古畑はその殺害方法の推理に挑む。
----
既に無罪が確定している。事件風景がない完全な[[安楽椅子探偵]]方式。ラストに[[アメリカ同時多発テロ事件|9/11テロ]]によって崩壊する以前の「[[ワールドトレードセンター (ニューヨーク)|ワールドトレードセンター]]」が映っている。
| 備考1 = [[鈴木保奈美]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.9%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 =
| 題名 =
| 放送日 =
| 概要 = <center>'''平均視聴率 25.3%(視聴率は[[関東地方|関東地区]]、[[ビデオリサーチ]]社調べ)'''</center>
| 備考1 =
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 =
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 =
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル (2) ==
=== 第14回 しゃべりすぎた男 ===
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
敏腕[[弁護士]]・小清水潔([[明石家さんま]])は、別の相手との政略結婚が決まり、邪魔になった恋人・向井ひな子([[秋本奈緒美]])を撲殺。犯行直後、ひな子の部屋を訪れた今泉にその罪を擦り付ける。逮捕された今泉は、真犯人とも知らず大学時代の同級生だった小清水に弁護を依頼するが、小清水は罪を軽くするため、傷害致死を認めるよう勧める。しかし、小清水の発言に不審を抱いていた古畑は法廷記録を読み返し、決定的な証拠を発見する。
| 話数 = 通算回

| 題名 = エピソードタイトル
=== 第15回 笑わない女 ===
| 副題 =
プライオリ女子学院の教師・宇佐美ヨリエ([[沢口靖子]])は学園の戒律を守ることに徹底していた。ある日宇佐美は学園の中でも自分と全く正反対の自由奔放な教師・阿部哲也([[相島一之]])を殺害し、事故死を偽装する。捜査に訪れた古畑は、阿部の部屋に残された様々な状況や、学院の厳しい戒律を守っていたのが宇佐美だけであることから犯人とにらむが、彼女が阿部を殺す動機が分からない。
| 放送局 =

| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
=== 第16回 ゲームの達人 ===
| 備考2 = 演出
医師・乾研一郎([[草刈正雄]])は推理作家・花見禄助([[藤村俊二]])の往診に訪れていた。そこで花見から妻・常子([[一色彩子]])が浮気をしていると相談を受ける。乾は狂言自殺をして妻の愛を確かめようと持ちかけるが、実は乾こそが浮気の相手だった。常子の存在が邪魔になっていた乾は狂言自殺を利用し、無理心中に見せかけ花見夫妻を殺害する。
| 備考3 = 視聴率

| 備考4 = 時系列
=== 第17回 赤か、青か ===
}}
天神大学電気工学部助手・林功夫([[木村拓哉]])は深夜、大学のすぐ側の[[遊園地]]に侵入し、[[観覧車]]に[[時限爆弾]]を仕掛けた。しかし帰り際に警備員・真鍋茂([[金井大]])に見咎められ、口封じで撲殺する。翌日、真鍋殺しの捜査に古畑たちがやってくるが、そこに林からの脅迫電話が遊園地に掛かり爆弾設置が発覚するが、なんとそこには今泉が乗っていた。その後、爆弾解除の助っ人として林が遊園地に派遣される。
{{エピソードリスト/r0

=== 第18 偽善の報酬 ===
| 話数 = 第24
| 題名 = しばしのお別れ
脚本家・佐々木高代([[加藤治子]])は、長年犬猿の仲だった妹・和子([[絵沢萌子]])を殺害し、強盗の犯行に見せかける。現場に到着した古畑は、早々と高代の犯行だと看破する。彼女の犯行ならば凶器を遠くに捨てる余裕は無かったはず。そこで、今泉を高代のお手伝いとしてしばらく彼女の家に住まわせ、凶器を探させる。しかし、どこをいくら探しても凶器が見つからない。
| 副題 =

| 放送日 = 1996年3月27日
=== 第19回 VSクイズ王 ===
| 概要 = 前衛華道家・二葉鳳翆(山口智子)は、師匠である二葉鳳水([[長内美那子]])の華道二葉流から独立し、踊りと生け花をミックスしたフラワーアレンジメントスクールを創設する。しかし鳳翆に愛憎入り混じった感情を抱く鳳水のいやがらせで、スクールは存続が危ぶまれる状況に陥っていた。怒った鳳翆はスクールの発表会を利用し、招待した鳳水を[[看護師]]時代に培った技術を活用して病死に見せかけ毒殺する。
人気[[クイズ番組]]のチャンピオン・千堂謙吉([[唐沢寿明]])は、番組スタッフから事前にキーワードを教えてもらう不正で、王座を守っていた。しかし[[週刊誌]]にそれを明かされ、焦った千堂は自力でキーワードを調べようと衣裳部屋に忍び込むが、衣装係の沼田([[伊集院光]])ともみ合いになり、転倒した沼田は頭を強打して死亡する。古畑達が踏み込んだ事件現場には[[くさや]]が散らかっており、何軒もの出前が来ていた。
----

90分スペシャル。『王様のレストラン』と世界観を共有。
=== 第20回 動機の鑑定 ===
| 備考1 = [[山口智子]]
[[骨董]]商・春峯堂の主人([[澤村藤十郎 (2代目)|澤村藤十郎]])は、美術館長・永井([[角野卓造]])と共に骨董品の贋作であくどく荒稼ぎをしていた。しかし陶芸家・川北百漢([[夢路いとし]])に贋作の「慶長の壺」を博物館に出展していたのを暴露されそうになり、物盗りの犯行に見せかけて射殺、慶長の壺を取り戻す。そして古畑の捜査の手が伸びると、怖気づいて自首しようとする永井をも、春峯堂は殺害する。
| 備考1のスタイル = text-align:center;

| 備考2 = 河野圭太
=== 第21回 魔術師の選択 ===
| 備考2のスタイル = text-align:center;
引退した[[マジシャン]]・南大門昌男([[山城新伍]])は、弟子ながら悪名高いプレイボーイの倉田勝男([[池田成志]])と、同じく弟子でかわいがっていた毛利サキ([[松たか子]])が交際するのを快く思っていなかった。南大門はパーティーの席上で、毒入りオレンジ[[ジュース]]で倉田を殺害する。しかし、オレンジジュースを持ってくることを提案したのも、テーブルの上に並んだ中からジュースの瓶を選んだのも倉田自身であった。
| 備考3 = 34.4%

| 備考3のスタイル = text-align:center;
=== 第22回 間違えられた男 ===
| 備考4 =
雑誌編集者・若林仁([[風間杜夫]])は山荘で妻の不倫相手の男([[清水昭博]])を射殺する。現場から去る際に車のタイヤがパンクし、[[ヒッチハイク]]した鴨田巌([[小野武彦]])という男の車に乗せてもらうが<ref>鴨田が携帯電話で通話しながら運転するシーンがあるが、これは放送当時の1996年は違反でなかったが、1999年に改正された[[道路交通法]]では違反行為となる。</ref>多弁な鴨田の言動から、自分がここに来たことが露呈するのを恐れた若林は鴨田を殺害する。鴨田が残した留守電メッセージを消そうと、若林は鴨田の家に向かう。その時、家の[[インターホン]]が鳴り、そこには古畑が立っていた。
| 備考4のスタイル =

}}
=== 第23回 ニューヨークでの出来事 ===
{{エピソードリスト/フッター/r0}}
古畑は[[ニューヨーク]]に向かうバスの中で、のり子・ケンドール([[鈴木保奈美]])という女性と出会う。古畑が日本の警察官だと聞き、目的地までの時間つぶしのため、のり子は「友達の起こした事件」と称し、既に裁判で無罪判決を受けている、友達の完全犯罪について語り始め、古畑はその殺害方法の推理に挑む。

== スペシャル(2) ==
(1996年3月27日)

=== 第24回 しばしのお別れ ===
前衛華道家・二葉鳳翆([[山口智子]])は、師匠である二葉鳳水([[長内美那子]])の華道二葉流から独立し、踊りと生け花をミックスしたフラワーアレンジメントスクールを創設する。しかし鳳翆に愛憎入り混じった感情を抱く鳳水のいやがらせで、スクールは存続が危ぶまれる状況に陥っていた。怒った鳳翆はスクールの発表会を利用し、招待した鳳水を[[看護師]]時代に培った技術を活用して病死に見せかけ毒殺する。


== 総集編 ==
== 総集編 ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(1996年4月9日)
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 =
| 放送局 =
| 備考1 = 演出
| 備考2 = 視聴率
| 備考3 = 時系列
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第25回
| 題名 = 消えた古畑任三郎
| 副題 =
| 放送日 = 1996年4月9日
| 概要 = 古畑が突如姿を消した。あわてふためく今泉、桑原、向島たち。芳賀は過去に古畑が担当した事件が関わっているのではないかと考え、古畑に逮捕され服役中の犯人たちに面会。彼らの口から、古畑任三郎という男の数々のエピソードが語られ始めた。
----
第1回 - 第24回までの犯人役全員出演。オープニングのアヴァンタイトルは唐沢寿明。
| 備考1 = 河野圭太
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 22.6%
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 第1回から第24回よりも後
| 備考3のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル (3) ==
=== 第25回 消えた古畑任三郎 ===
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
古畑が突如姿を消した。あわてふためく今泉、桑原、向島たち。芳賀は過去に古畑が担当した事件が関わっているのではないかと考え、古畑に逮捕され服役中の犯人たちに面会。彼らの口から、古畑任三郎という男の数々のエピソードが語られ始めた。
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 =
| 放送局 =
| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
| 備考2 = 演出
| 備考3 = 視聴率
| 備考4 = 時系列
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第26回
| 題名 = 古畑任三郎 vs SMAP
| 副題 =
| 放送日 = 1999年1月3日
| 概要 = 超人気アイドルグループ・SMAPのメンバーは、同じ施設の出身。メンバーの草彅剛の唯一の肉親である伯父は、他の4人にとっても親代わりのような存在だったが、その伯父は過去に起こした[[交通事故]]及び危険な仕事の件で、富樫明男([[宇梶剛士]])という男に恐喝され、自殺に追い込まれていた。それをネタに草彅までをも強請ろうとする富樫に他のメンバーである中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、香取慎吾は怒りを爆発させる。[[コンサート]]の晩、コンサートホールのスタッフという名目で富樫を招き入れたSMAPは、富樫を自殺に見せかけ絞殺した。メンバー達の連携により、その殺人は完全犯罪になるかと思われたが、捜査を担当した古畑は事件の日に限って偶々SMAPのメンバーの間で不可解な行為が一度に多発したこと、富樫の[[上着]]のポケットに入っていた[[ロープ]]の[[領収書]]・不自然過ぎるほど明確なアリバイなどから何か怪しいと睨む。そして、後に全員のアリバイが無いことを突き止めるが、決定的な物証は中々見付からない。
----
西園寺守が初登場。初めて犯人が実在の人物。冒頭で三谷幸喜が解説。宇梶剛士が第11回ラジオ局ディレクター役に続き2回目のゲスト出演、梶原善が第8回、第12回に続いて配送弁当屋役で3回目のゲスト出演を果たしている。
| 備考1 = [[SMAP]]<br />・[[中居正広]]<br />・[[木村拓哉]]<br />・[[稲垣吾郎]]<br />・[[草なぎ剛|草彅剛]]<br />・[[香取慎吾]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 鈴木雅之
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 32.3%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第27回より後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル(3) ==
== スペシャル (4) ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(1999年1月3日)
| 話数 = 通算回

| 題名 = エピソードタイトル
=== 第26回 古畑任三郎 vs SMAP ===
| 副題 =
超人気アイドルグループ・[[SMAP]]のメンバーは、同じ施設の出身。メンバーの[[草なぎ剛|草彅剛]]の唯一の肉親である伯父は、他の4人にとっても親代わりのような存在だったが、その伯父は過去に起こした[[交通事故]]及び危険な仕事の件で、富樫明男([[宇梶剛士]])という男に恐喝され、自殺に追い込まれていた。それをネタに草彅までをも強請ろうとする富樫に他のメンバーである[[中居正広]]、[[木村拓哉]]、[[稲垣吾郎]]、[[香取慎吾]]は怒りを爆発させる。[[コンサート]]の晩、コンサートホールのスタッフという名目で富樫を招き入れたSMAPは、富樫を自殺に見せかけ絞殺した。メンバー達の連携により、その殺人は完全犯罪になるかと思われたが、捜査を担当した古畑は事件の日に限って偶々SMAPのメンバーの間で不可解な行為が一度に多発したこと、富樫の[[上着]]のポケットに入っていた[[ロープ]]の[[領収書]]・不自然過ぎるほど明確なアリバイなどから何か怪しいと睨む。そして、後に全員のアリバイが無いことを突き止めるが、決定的な物証は中々見付からない。
| 放送局 =

| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
== スペシャル(4) ==
| 備考2 = 演出
(1999年4月6日)
| 備考3 = 視聴率

| 備考4 = 時系列
=== 第27回 黒岩博士の恐怖 ===
}}
死体の[[肛門]]に犯行声明の[[おみくじ]]が詰め込まれているという、猟奇的な連続殺人事件が発生。どの殺人も巧妙に事故死や自然死を装っており、被害者の共通点も不明。手口・目的・犯人像のいずれも掴むことができず、捜査本部はお手上げ状態になる。そこで、[[警察犬]]訓練所に異動となっていた古畑が招致され、捜査に当たることになった。古畑はまず被害者の共通点探しから始め、どの被害者も[[監察医]]の黒岩健吾([[緒形拳]])が[[検案]]を担当していたことに目を付ける。
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第27回
| 題名 = 黒岩博士の恐怖
| 副題 =
| 放送日 = 1999年4月6日
| 概要 = 死体の[[肛門]]に犯行声明の[[おみくじ]]が詰め込まれているという、猟奇的な連続殺人事件が発生。どの殺人も巧妙に事故死や自然死を装っており、被害者の共通点も不明。手口・目的・犯人像のいずれも掴むことができず、捜査本部はお手上げ状態になる。そこで、[[警察犬]]訓練所に異動となっていた古畑が招致され、捜査に当たることになった。古畑はまず被害者の共通点探しから始め、どの被害者も[[監察医]]の黒岩健吾(緒形拳)が[[検案]]を担当していたことに目を付ける。
----
放送は第28回の1週間前だが単発。花田が初登場(この時点では名前は付いていない)。2008年10月に緒形拳の追悼特番として再放送。
| 備考1 = [[緒形拳]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 鈴木雅之
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 25.6%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第26回より前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== 第3シーズン ==
== 第3シーズン ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(1999年4月13日 - 1999年6月22日)
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 = ラテ欄
| 放送局 =
| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
| 備考2 = 演出
| 備考3 = 視聴率
| 備考4 = 時系列
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第28回
| 題名 = 若旦那の犯罪
| 副題 =
| 放送日 = 1999年4月13日
| 概要 = 落語家の気楽家雅楽(市川染五郎)は人気も華もあり、多くの客を笑わせる腕もあるが、[[古典落語]]に対する知識が乏しく、新作を作る能力が無かった。そこで、古典落語に精通し、新作に定評がある気楽家苦楽([[モロ師岡]])のネタ帳を盗み、自らが演じる。それに気付いた苦楽に激昂され、もめた際に[[頸動脈]]を斬り殺害。雅楽は苦楽になりすましアリバイを作るが、雅楽が舞台で見せた不自然な行動に古畑は目をつける。
----
15分拡大版で放送。
| 備考1 = [[市川染五郎 (7代目)|市川染五郎]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 25.5%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第29回
| 題名 = その男、多忙につき
| 副題 = 忙しすぎる殺人者
| 放送日 = 1999年4月20日
| 概要 = 古畑は朝早くホテルで起きた事件に狩り出される。部屋には頭を撃ち抜かれた議員・岩田大介([[佐渡稔]])の死体。死体の手には9mm口径自動拳銃が握られていた。自殺と思われたが、古畑は灰皿に残った燃えカスと撃ち抜かれたTVのチューナーに疑問を感じる。前の晩、被害者が何度もマッサージのサービスに間違い電話をしていたということでその番号から本当にかけたかったのはメディアプランナー・由良一夫(真田広之)の部屋ではないかと考える。しかし、由良は被害者と面識はなく、殺害された時間は秘書とずっと電話で話していたと証言する。
----
唯一エンディングクレジットが中央に表示された。
| 備考1 = [[真田広之]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 鈴木雅之
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 24.5%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第30回
| 題名 = 灰色の村
| 副題 = 古畑、風邪をひく
| 放送日 = 1999年4月27日
| 概要 = 出張から帰る途中、古畑は[[風邪]]をひき、療養のため立ち寄った村に一泊することになる。村には古畑達の他にも、日下部薫子([[あめくみちこ]])と言う女性が宿泊していたが、彼女は[[デパート]]の営業責任者と偽り、村から多額の金を騙し取っていた。それに気付き、憤慨した村長の荒木嘉右衛門(松村達雄)は薫子を[[日本刀]]で斬殺する。嘉右衛門を「[[屋形|お館]]様」と呼んで敬愛する村人達は、彼を守るため薫子が存在した痕跡を全て消そうとするが、前の晩に薫子に一目惚れした今泉が必死で彼女を探していた。
----
OPでは岡八朗と二人でクレジットされている。あめくみちこが11回中浦たか子のマネージャー役に続き2回目のゲスト出演。
| 備考1 = [[松村達雄]]<br />[[岡八朗]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|blue|22.1%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第32回の直後
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第31回
| 題名 = 古畑、歯医者へ行く
| 副題 = アリバイの死角
| 放送日 = 1999年5月4日
| 概要 = 古畑は、友人(次回に登場する安斎亨)の紹介で歯科医・金森晴子(大地真央)の元を訪れ、歯痛の治療をしてもらおうと歯科クリニックの待合所で順番待ちをしていた。その時、診療室の治療を受けていたのは金森の元恋人・山村淳一([[陰山泰]])。彼は長く付き合っていた金森を捨て、こともあろうに、金森の元で働く歯科助手・瀬川エリ([[伊藤裕子]])に乗り換えたのだった。もう過去にはこだわっていない風を装いながら、金森は殺害計画を実行に移していく。そして、金森のクリニックから歩いて5分の場所にあるオフィスビルの[[トイレ]]で、山村の射殺死体が発見された。金森の言動・金森の口から香る[[ハッカ]]の匂いなどから何かおかしいと感じた古畑は、金森を追い詰めていく。
----
犯人が医療関係者なのはこの話で3度目。
| 備考1 = [[大地真央]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 佐藤祐市
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.0%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第32回
| 題名 = 再会
| 副題 = 古い友人に会う
| 放送日 = 1999年5月11日
| 概要 = 官能小説家の安斎亨(津川雅彦)は、若い妻・香織([[三浦理恵子]])が自分担当の雑誌編集者・斎藤秀樹([[細川茂樹]])と浮気しているのを知っていた。それに対して見て見ぬ振りをしている安斎は、以前古畑から預かった[[ゴールデン・レトリバー]]の万五郎(第1シーズン第1話の犯人・小石川ちなみが飼っていた犬)に何かを躾け続けていた。ファックスによる招待状を受け取った古畑は、学生時代からの古い友人である安斎の元を訪れ歓待を受けるが、安斎も、香織も、古畑にFAXを送った覚えはないという。
----
この話は、企画当初は最終回に持ってくる予定の回であったことを劇中で古畑が明かしている。シリーズ中、唯一未遂で終わる。登場人物の年齢と、その同級生である古畑の生年月日から3rd seasonは2003年前後の出来事。
| 備考1 = [[津川雅彦]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 27.8%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第30回より前で第31回の直前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第33回
| 題名 = 絶対音感殺人事件
| 副題 =
| 放送日 = 1999年5月18日
| 概要 = 楽団・甲陽フィルハーモニーの人気有名[[指揮者]]である黒井川尚(市村正親)は、愛人の[[ビオラ]]奏者・滝川ルミ([[街田しおん]])との別れ話のもつれから、灰皿でルミを殴り殺す。古畑とのやり取りで危険を感じた黒井川は、ルミに思いを寄せていた[[クラリネット]]奏者の石森([[橋本さとし]])に殺人の嫌疑を向けるように細工をする。しかし新曲[[アルバム]]の録音現場を訪れた古畑は、録音させているオーケストラの中に石森を加え、石森の左手薬指の怪我を聞き分けた黒井川の[[絶対音感]]を突破口にして、彼を追い詰めていく。
| 備考1 = [[市村正親]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 佐藤祐市
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 24.6%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 = 第28回より前で第29回よりも前
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第34回
| 題名 = 哀しき完全犯罪
| 副題 =
| 放送日 = 1999年5月25日
| 概要 = [[囲碁]]の女流棋士・小田嶋さくら(田中美佐子)の夫は同じく棋士の佐吉([[小日向文世]])。さくらを異常なほどに束縛し、完璧な妻であることを望んだ佐吉が、彼女のテレビ出演まで止めさせようとしていたため、ある日さくらは、自宅で佐吉を[[懐中電灯]]で撲殺する。さくらは買い物から帰ってきたら佐吉が何者かによって殺されていたと警察に通報。西園寺は佐吉の[[トロフィー]]がなくなっていたことなどから、トロフィーを盗もうとした佐吉の熱狂的なファンによる仕業と断定。しかし古畑は几帳面で料理も得意なはずの佐吉が作ったという[[麻婆豆腐]]が美味しくないことに気づき、大雑把なさくらがアリバイ工作のために作ったのではないかと疑う。
| 備考1 = [[田中美佐子]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 23.7%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第35回
| 題名 = 頭でっかちの殺人
| 副題 = 完全すぎた殺人
| 放送日 = 1999年6月1日
| 概要 = 事故により[[車椅子]]生活を送る化学者・堀井岳(福山雅治)は、研究所の同僚で学生時代からの親友・等々力([[板尾創路]])が堀井の元恋人・片桐恵([[戸田菜穂]])と婚約したことから等々力の殺害を決意する。彼は遠隔装置付きの爆弾で等々力を爆殺し、その容疑が恵に向くように仕組んだ。しかし、古畑は堀井の発言から彼が犯人であることを確信する。論理的で冷徹な堀井にてこずる古畑だが、堀井が唯一予測できなかった親友の行動が完全犯罪を解く手がかりとなる。
----
事件現場のシーンが登場しない。
| 備考1 = [[福山雅治]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 26.2%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第36回
| 題名 = 追いつめられて
| 副題 = 雲の中の死
| 放送日 = 1999年6月8日
| 概要 = [[西洋]][[美術]]研究家・臺修三(玉置浩二)は、妻・もえ子([[もたいまさこ]])とともに[[飛行機]]で日本へ向かっていた。妻に雑誌を取ってくるよう言われた臺は、その途中で愛人の市川由美子([[川合千春]])に出会う。臺は妻にばれないよう急いで由美子をトイレに連れ込むが、飛行機が揺れて由美子は頭を打ち事故死する。臺は、自分と由美子が写っているプリクラだらけの彼女の化粧バックを手にトイレを出るが、機内を走り回っていた少年(安達心平)と出くわしてしまう。
----
全編飛行機内(のセット)でのシーン。古畑が事件に全く参加しない。死因は事故。
| 備考1 = [[玉置浩二]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 佐藤祐市
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 23.8%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第37回
| 題名 = 最も危険なゲーム・前編
| 副題 = 最後の事件
| 放送日 = 1999年6月15日
| 概要 = 深夜の街。何者かに追われている男・牟田([[小原雅人]])は、公園に逃げ込んだところを、[[スーツ]]を着た男・山本([[山崎一]])に拳銃で射殺される。牟田は[[動物愛護団体]]SAZ (Save Animals of Zoo) のメンバーで、団体が[[テロ活動]]を行っていたことを明らかにしようと密かに証拠が記された手帳を持ち出していたため殺された。SAZの雇われリーダー・日下光司(江口洋介)は、牟田が手帳の入ったバッグを電車の中に置き忘れていたことを知り、偽のトレインジャック事件を起こそうと計画する。その計画とは、ジャック事件の身代金を遺失物保管所にあったバッグに入れさせ、バッグを取り返す、というものだった。計画は順調に進み、成功するかのように思われたが、私用で鉄道会社に来ていた古畑によって次第に計画の矛盾点が指摘されていく。焦った日下は自らも公安部を名乗り、古畑と駅の管理センター局長・武藤田([[ささきいさお|佐々木功]])とともに、身代金の受け渡し場所に向かうことになる。
----
前後編エピソード。殺人は発生しているが、メインの事件に直接の繋がりはない。山崎一が第7回・大宮十四郎のマネージャー役に続いて2回目のゲスト出演。
| 備考1 = [[江口洋介]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 23.2%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第38回
| 題名 = 最も危険なゲーム・後編
| 副題 = 最後の事件
| 放送日 = 1999年6月22日
| 概要 = 第37回の後編。
| 備考1 = 江口洋介
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = {{color|red|28.3%}}
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 =
| 題名 =
| 放送日 =
| 概要 = <center>'''平均視聴率 25.1%(視聴率は[[関東地方|関東地区]]、[[ビデオリサーチ]]社調べ)'''</center>
| 備考1 =
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 =
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 =
| 備考3のスタイル = text-align:center;
| 備考4 =
| 備考4のスタイル =
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル (5) ==
=== 第28回 若旦那の犯罪 ===
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
落語家の気楽家雅楽([[市川染五郎]])は人気も華もあり、多くの客を笑わせる腕もあるが、[[古典落語]]に対する知識が乏しく、新作を作る能力が無かった。そこで、古典落語に精通し、新作に定評がある気楽家苦楽([[モロ師岡]])のネタ帳を盗み、自らが演じる。それに気付いた苦楽に激昂され、もめた際に[[頸動脈]]を斬り殺害。雅楽は苦楽になりすましアリバイを作るが、雅楽が舞台で見せた不自然な行動に古畑は目をつける。
| 話数 = 通算回

| 題名 = エピソードタイトル
=== 第29回 その男、多忙につき(忙しすぎる殺人者) ===
| 副題 =
古畑は朝早くホテルで起きた事件に狩り出される。部屋には頭を撃ち抜かれた議員・岩田大介([[佐渡稔]])の死体。死体の手には9mm口径自動拳銃が握られていた。自殺と思われたが、古畑は灰皿に残った燃えカスと撃ち抜かれたTVのチューナーに疑問を感じる。前の晩、被害者が何度もマッサージのサービスに間違い電話をしていたということでその番号から本当にかけたかったのはメディアプランナー・由良一夫([[真田広之]])の部屋ではないかと考える。しかし、由良は被害者と面識はなく、殺害された時間は秘書とずっと電話で話していたと証言する。
| 放送局 =

| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
=== 第30回 灰色の村(古畑、風邪を引く) ===
| 備考2 = 演出
出張から帰る途中、古畑は[[風邪]]をひき、療養のため立ち寄った村に一泊することになる。村には古畑達の他にも、日下部薫子([[あめくみちこ]])と言う女性が宿泊していたが、彼女は[[デパート]]の営業責任者と偽り、村から多額の金を騙し取っていた。それに気付き、憤慨した村長の荒木嘉右衛門([[松村達雄]])は薫子を[[日本刀]]で斬殺する。嘉右衛門を「[[屋形|お館]]様」と呼んで敬愛する村人達は、彼を守るため薫子が存在した痕跡を全て消そうとするが、前の晩に薫子に一目惚れした今泉が必死で彼女を探していた。
| 備考3 = 視聴率

| 備考4 = 時系列
=== 第31回 古畑、歯医者へ行く(アリバイの死角) ===
}}
古畑は、友人(次回に登場する安斎亨)の紹介で歯科医・金森晴子([[大地真央]])の元を訪れ、歯痛の治療をしてもらおうと歯科クリニックの待合所で順番待ちをしていた。その時、診療室の治療を受けていたのは金森の元恋人・山村淳一([[陰山泰]])。彼は長く付き合っていた金森を捨て、こともあろうに、金森の元で働く歯科助手・瀬川エリ([[伊藤裕子]])に乗り換えたのだった。もう過去にはこだわっていない風を装いながら、金森は殺害計画を実行に移していく。そして、金森のクリニックから歩いて5分の場所にあるオフィスビルの[[トイレ]]で、山村の射殺死体が発見された。金森の言動・金森の口から香る[[ハッカ]]の匂いなどから何かおかしいと感じた古畑は、金森を追い詰めていく。
{{エピソードリスト/r0

| 話数 = 第39回
=== 第32回 再会(古い友人と会う) ===
| 題名 = すべて閣下の仕業
官能小説家の安斎亨([[津川雅彦]])は、若い妻・香織([[三浦理恵子]])が自分担当の雑誌編集者・斎藤秀樹([[細川茂樹]])と浮気しているのを知っていた。それに対して見て見ぬ振りをしている安斎は、以前古畑から預かった[[ゴールデン・レトリバー]]の万五郎(第1シーズン第1話の犯人・小石川ちなみが飼っていた犬)に何かを躾け続けていた。ファックスによる招待状を受け取った古畑は、学生時代からの古い友人である安斎の元を訪れ歓待を受けるが、安斎も、香織も、古畑にFAXを送った覚えはないという。
| 副題 =

| 放送日 = 2004年1月3日
この話は、企画当初は最終回に持ってくる予定の回であったことを劇中で古畑が明かしている。
| 概要 = [[中南米]]某国の[[特命全権大使]]・黛竹千代(松本幸四郎)は現地企業との癒着を暴露するという[[参事官]]・川北健([[及川光博]])を撲殺し、[[反日]]団体の誘拐事件に見せかけようとする。翌日、休暇中に[[パスポート]]を紛失した古畑が[[大使館]]を訪れ、成り行き上滞在することになった。川北を誘拐したという手紙を見た古畑は、手紙の内容の不自然さとそれに対する反応から黛に目をつける。追い詰められた黛は古畑の追及から逃れるべく偽装工作を行い、大使館内を警察に捜索してもらおうと自ら申し出た。そして彼の目論見通り、現地人職員の部屋から証拠品が押収されるが…。

----
=== 第33回 絶対音感殺人事件 ===
古畑の判断ミスにより犯人の拘束に失敗した希有なケースであったことが第40回での今泉の発言により語られる。今泉、西園寺が登場しない<ref>今泉は、後付深夜番組「[[古畑任三郎#巡査・今泉慎太郎|今泉慎太郎]]」には登場。</ref>。第3シリーズで犯人役であった津川雅彦が別の役で登場している。DVDのみ、冒頭で三谷幸喜が解説。シリーズ初の[[ハイビジョン製作]]。
楽団・甲陽フィルハーモニーの人気有名[[指揮者]]である黒井川尚([[市村正親]])は、愛人の[[ビオラ]]奏者・滝川ルミ([[街田しおん]])との別れ話のもつれから、灰皿でルミを殴り殺す。古畑とのやり取りで危険を感じた黒井川は、ルミに思いを寄せていた[[クラリネット]]奏者の石森([[橋本さとし]])に殺人の嫌疑を向けるように細工をする。しかし新曲[[アルバム]]の録音現場を訪れた古畑は、録音させているオーケストラの中に石森を加え、石森の左手薬指の怪我を聞き分けた黒井川の[[絶対音感]]を突破口にして、彼を追い詰めていく。
| 備考1 = [[松本幸四郎 (9代目)|松本幸四郎]]

| 備考1のスタイル = text-align:center;
=== 第34回 哀しき完全犯罪 ===
| 備考2 = 河野圭太
[[囲碁]]の女流棋士・小田嶋さくら([[田中美佐子]])の夫は同じく棋士の佐吉([[小日向文世]])。さくらを異常なほどに束縛し、完璧な妻であることを望んだ佐吉が、彼女のテレビ出演まで止めさせようとしていたため、ある日さくらは、自宅で佐吉を[[懐中電灯]]で撲殺する。さくらは買い物から帰ってきたら佐吉が何者かによって殺されていたと警察に通報。西園寺は佐吉の[[トロフィー]]がなくなっていたことなどから、トロフィーを盗もうとした佐吉の熱狂的なファンによる仕業と断定。しかし古畑は几帳面で料理も得意なはずの佐吉が作ったという[[麻婆豆腐]]が美味しくないことに気づき、大雑把なさくらがアリバイ工作のために作ったのではないかと疑う。
| 備考2のスタイル = text-align:center;

| 備考3 = 20.0%
=== 第35回 頭でっかちの殺人(完全すぎた殺人) ===
| 備考3のスタイル = text-align:center;
事故により[[車椅子]]生活を送る化学者・堀井岳([[福山雅治]])は、研究所の同僚で学生時代からの親友・等々力([[板尾創路]])が堀井の元恋人・片桐恵([[戸田菜穂]])と婚約したことから等々力の殺害を決意する。彼は遠隔装置付きの爆弾で等々力を爆殺し、その容疑が恵に向くように仕組んだ。しかし、古畑は堀井の発言から彼が犯人であることを確信する。論理的で冷徹な堀井にてこずる古畑だが、堀井が唯一予測できなかった親友の行動が完全犯罪を解く手がかりとなる。
| 備考4 =

| 備考4のスタイル =
=== 第36回 追いつめられて(雲の中の死) ===
}}
[[西洋]][[美術]]研究家・臺修三([[玉置浩二]])は、妻・もえ子([[もたいまさこ]])とともに[[飛行機]]で日本へ向かっていた。妻に雑誌を取ってくるよう言われた臺は、その途中で愛人の市川由美子([[川合千春]])に出会う。臺は妻にばれないよう急いで由美子をトイレに連れ込むが、飛行機が揺れて由美子は頭を打ち事故死する。臺は、自分と由美子が写っているプリクラだらけの彼女の化粧バックを手にトイレを出るが、機内を走り回っていた少年(安達心平)と出くわしてしまう。
{{エピソードリスト/フッター/r0}}

=== 第37回・第38回 最も危険なゲーム(最後の事件)(前編・後編) ===
深夜の街。何者かに追われている男・牟田([[小原雅人]])は、公園に逃げ込んだところを、[[スーツ]]を着た男・山本([[山崎一]])に拳銃で射殺される。牟田は[[動物愛護団体]]SAZ (Save Animals of Zoo) のメンバーで、団体が[[テロ活動]]を行っていたことを明らかにしようと密かに証拠が記された手帳を持ち出していたため殺された。SAZの雇われリーダー・日下光司([[江口洋介]])は、牟田が手帳の入ったバッグを電車の中に置き忘れていたことを知り、偽のトレインジャック事件を起こそうと計画する。その計画とは、ジャック事件の身代金を遺失物保管所にあったバッグに入れさせ、バッグを取り返す、というものだった。計画は順調に進み、成功するかのように思われたが、私用で鉄道会社に来ていた古畑によって次第に計画の矛盾点が指摘されていく。焦った日下は自らも公安部を名乗り、古畑と駅の管理センター局長・武藤田([[ささきいさお|佐々木功]])とともに、身代金の受け渡し場所に向かうことになる。

== スペシャル(5) ==
(2004年1月3日)

=== 第39回 すべて閣下の仕業 ===
[[中南米]]某国の[[特命全権大使]]・黛竹千代([[松本幸四郎 (9代目)|松本幸四郎]])は現地企業との癒着を暴露するという[[参事官]]・川北健([[及川光博]])を撲殺し、[[反日]]団体の誘拐事件に見せかけようとする。翌日、休暇中に[[パスポート]]を紛失した古畑が[[大使館]]を訪れ、成り行き上滞在することになった。川北を誘拐したという手紙を見た古畑は、手紙の内容の不自然さとそれに対する反応から黛に目をつける。追い詰められた黛は古畑の追及から逃れるべく偽装工作を行い、大使館内を警察に捜索してもらおうと自ら申し出た。そして彼の目論見通り、現地人職員の部屋から証拠品が押収されるが…。


== ファイナル ==
== ファイナル ==
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
(2006年1月3日 - 2006年1月5日)
| 話数 = 通算回

| 題名 = エピソードタイトル
=== 第40回 今、甦る死 ===
| 副題 =
堀部パンの社長である伍平が[[クマ]]に襲われて死に、甥に当たる大吉([[千葉哲也]])が社長に、その弟である音弥([[藤原竜也]])が副社長に昇格することになった。大吉は社長に就任すると同時に工場の裏山を売却して[[レジャーランド]]にする計画を始動、[[リゾート]]開発に否定的だった音弥と対立する。そんな中、音弥は郷土資料館で館長の天馬恭介([[石坂浩二]])を手伝っているうちに1冊のノートを発見する。それは、彼自身が小学生時代に推理小説に熱中していた頃に書いた「人の殺し方」がびっしり綴られている[[自由研究]]のノートだった。音弥は、その中から選び出したいくつかのトリックを使って大吉を殺害する。捜査に訪れた古畑は早々に音弥の犯行と看破するが、その音弥は猟銃の暴発事故により命を落とす。
| 放送局 =

| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
=== 第41回 フェアな殺人者 ===
| 備考2 = 演出
向島が警察を退職、「バリトンホテル」に警備員として再就職することになった。向島を激励しにホテルを訪れた古畑一行の前に、帰国中のメジャーリーガー・[[イチロー]]が現れる<ref>イチローが役者に挑戦したのは2001年に出演した『[[走れ!イチロー]]』(監督:[[大森一樹]])以来。ただしそのときにはセリフが一切なく、本格的なドラマ出演はこの作品が初めて。[[イチロー]]はこの作品をノーミスで演じきり、主演の田村正和を感心させた。ちなみに彼の役名は「イチロー」ではなく「ハチロー」の予定だったが、イチロー自身が「自分自身を演じたい」と敢えて「イチロー」のままの出演を選んだ。</ref>。実は向島とイチローは異母兄弟だったのだ。その夜、前々から向島を脅迫していたフリーライターの郡山繁([[今井朋彦]])がホテルを訪れる。郡山の所業に堪忍袋の緒が切れたイチローは、郡山を刺殺して自分も死のうと考えていた向島から自殺用の毒物である[[ストリキニーネ]]を取り上げ、それを使って郡山を毒殺した。捜査担当となった古畑は助手席に残されていた湿った[[マッチ]]の箱から早々にイチローに的を絞るが、犯行の証拠となりかねないマッチが置かれたままにされていたことに疑問を感じていた。
| 備考3 = 視聴率

}}
=== 第42回 ラスト・ダンス ===
{{エピソードリスト/r0
大野もみじ・かえで([[松嶋菜々子]]・1人2役)は[[一卵性双生児]]の脚本家。2人で協力し、「加賀美京子」というペンネームで何本ものヒット作を飛ばし続けていた。人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」もその1本。先ごろ最終回を迎えたこの番組の打ち上げパーティーには、ドラマの監修をしていた古畑も招待され、大盛況のうちに終わった。しかし華やかな表舞台の裏には、美しい姉妹の長年の確執が渦巻いていた。方向性の違いから、コンビの解消を切り出した姉・もみじをかえでは射殺する。古畑はドラマの監修をした縁で捜査を担当することになるが、その先には予想外の結末が待っていた。
| 話数 = 第40回

| 題名 = 今、甦る死
== スペシャル(6) ==
| 副題 =
(2008年6月14日)
| 放送日 = 2006年1月3日

| 概要 = 堀部パンの社長である伍平が[[クマ]]に襲われて死に、甥に当たる大吉([[千葉哲也]])が社長に、その弟である音弥(藤原竜也)が副社長に昇格することになった。大吉は社長に就任すると同時に工場の裏山を売却して[[レジャーランド]]にする計画を始動、[[リゾート]]開発に否定的だった音弥と対立する。そんな中、音弥は郷土資料館で館長の天馬恭介(石坂浩二)を手伝っているうちに1冊のノートを発見する。それは、彼自身が小学生時代に推理小説に熱中していた頃に書いた「人の殺し方」がびっしり綴られている[[自由研究]]のノートだった。音弥は、その中から選び出したいくつかのトリックを使って大吉を殺害する。捜査に訪れた古畑は早々に音弥の犯行と看破するが、その音弥は猟銃の暴発事故により命を落とす。
=== SPドラマ 古畑中学生 ===
----
時は数十年前、中学生の古畑任三郎([[山田涼介]])はとある田舎にある杉の森中学校に転校する。古畑と座席が隣同士になった向島音吉([[タモト清嵐]])は担任から古畑の世話役を任される。これが縁となり二人は親友になる。他人に心を閉ざす古畑だったが理科の野々山先生([[原田泰造]])にだけは心を開いていた。ある日、園芸係の向島は森脇教頭([[浅野和之]])から学校の花壇荒らしの疑いをかけられるが、古畑は得意の洞察力でたちまち疑いを晴らす。
唯一、真犯人が伏せられていた。倒叙を逆手に取った叙述トリックが使用されていた。

| 備考1 = [[藤原竜也]]<br />[[石坂浩二]]
それから古畑の噂が広まり、古畑と向島は村外れの小屋に探偵事務所を開こうとする。教頭に反対されたものの、野々山の説得により開業に成功し、その日から、毎日のようにさまざまな依頼を受けてゆく2人。その中で古畑は[[埋蔵金]]伝説の話を野々山から聞く。古畑は暗号を解き、埋蔵金のありかを突き止めるがそこに埋蔵金はなかった。後に、クラスメートである戸部明日香([[福田麻由子]])のストーカー撃退の依頼を受けた古畑は、今までの依頼の中で感じていた謎を一つに繋げる。
| 備考1のスタイル = text-align:center;

| 備考2 = 河野圭太
なお、この事件は向島が過去の古畑との思い出を振り返っているというものである。また、冒頭では古畑も過去の思い出を振り返っている。
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 21.5%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第41回
| 題名 = フェアな殺人者
| 副題 =
| 放送日 = 2006年1月4日
| 概要 = 向島が警察を退職、「バリトンホテル」に警備員として再就職することになった。向島を激励しにホテルを訪れた古畑一行の前に、帰国中のメジャーリーガー・イチローが現れる<ref>イチローが役者に挑戦したのは2001年に出演した『[[走れ!イチロー]]』(監督:[[大森一樹]])以来。ただしそのときにはセリフが一切なく、本格的なドラマ出演はこの作品が初めて。イチローはこの作品をノーミスで演じきり、主演の田村正和を感心させた。ちなみに彼の役名は「イチロー」ではなく「ハチロー」の予定だったが、イチロー自身が「自分自身を演じたい」と敢えて「イチロー」のままの出演を選んだ。</ref>。実は向島とイチローは異母兄弟だったのだ。その夜、前々から向島を脅迫していたフリーライターの郡山繁([[今井朋彦]])がホテルを訪れる。郡山の所業に堪忍袋の緒が切れたイチローは、郡山を刺殺して自分も死のうと考えていた向島から自殺用の毒物である[[ストリキニーネ]]を取り上げ、それを使って郡山を毒殺した。捜査担当となった古畑は助手席に残されていた湿った[[マッチ]]の箱から早々にイチローに的を絞るが、犯行の証拠となりかねないマッチが置かれたままにされていたことに疑問を感じていた。
----
イチロー初のセリフ付きの本人役。犯人が実在の人物であるのは第26回のSMAPに続いて二度目で、ストーリーの流れも「VSSMAP」と酷似している。
| 備考1 = [[イチロー]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 27.0%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第42回
| 題名 = ラスト・ダンス
| 副題 =
| 放送日 = 2006年1月5日
| 概要 = 大野もみじ・かえで(松嶋菜々子・1人2役)は[[一卵性双生児]]の脚本家。2人で協力し、「加賀美京子」というペンネームで何本ものヒット作を飛ばし続けていた。人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」もその1本。先ごろ最終回を迎えたこの番組の打ち上げパーティーには、ドラマの監修をしていた古畑も招待され、大盛況のうちに終わった。しかし華やかな表舞台の裏には、美しい姉妹の長年の確執が渦巻いていた。方向性の違いから、コンビの解消を切り出した姉・もみじをかえでは射殺する。古畑はドラマの監修をした縁で捜査を担当することになるが、その先には予想外の結末が待っていた。
----
本作ではシリーズで初めて古畑の内面へと迫っている。シリーズで唯一ラストまで犯人だけでなく被害者も伏せられている。また、演出を手がけた河野圭太は後の三谷幸喜との対談の中で「哀しい女性に対する古畑の優しさ」などの趣旨の発言をしている。松金よね子が第16回家政婦役に続き2回目のゲスト出演をしている。
| 備考1 = [[松嶋菜々子]]<br />(双子役の二役)
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 29.6%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== スペシャル (6) ==
全体的に遊び要素として、[[シャーロック・ホームズシリーズ]]から多数の引用がなされており、「[[バスカヴィル家の犬]]」「[[赤毛連盟]]」「[[マスグレーヴ家の儀式|マスグレーヴ家の儀式書]]」「[[美しき自転車乗り]]」などの作品名や、「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」の台詞が出てくる。
{{エピソードリスト/ヘッダー/r0
| 話数 = 通算回
| 題名 = エピソードタイトル
| 副題 = タイトル
| 放送局 =
| 備考1 = 犯人役(メインゲスト)
| 備考2 = 演出
| 備考3 = 視聴率
}}
{{エピソードリスト/r0
| 話数 = 第43回
| 題名 = 古畑任三郎、生涯最初の事件
| 副題 = 古畑中学生
| 放送日 = 2008年6月14日
| 概要 = 時は数十年前、中学生の古畑任三郎([[山田涼介]])はとある田舎にある杉の森中学校に転校する。古畑と座席が隣同士になった向島音吉([[タモト清嵐]])は担任から古畑の世話役を任される。これが縁となり二人は親友になる。他人に心を閉ざす古畑だったが理科の野々山先生(原田泰造)にだけは心を開いていた。ある日、園芸係の向島は森脇教頭([[浅野和之]])から学校の花壇荒らしの疑いをかけられるが、古畑は得意の洞察力でたちまち疑いを晴らす。それから古畑の噂が広まり、古畑と向島は村外れの小屋に探偵事務所を開こうとする。教頭に反対されたものの、野々山の説得により開業に成功し、その日から、毎日のようにさまざまな依頼を受けてゆく2人。その中で古畑は[[埋蔵金]]伝説の話を野々山から聞く。古畑は暗号を解き、埋蔵金のありかを突き止めるがそこに埋蔵金はなかった。後に、クラスメートである戸部明日香([[福田麻由子]])のストーカー撃退の依頼を受けた古畑は、今までの依頼の中で感じていた謎を一つに繋げる。なお、この事件は向島が過去の古畑との思い出を振り返っているというものである。また、冒頭では古畑も過去の思い出を振り返っている。
----
全体的に遊び要素として、[[シャーロック・ホームズシリーズ]]から多数の引用がなされており、「[[バスカヴィル家の犬]]」「[[赤毛連盟]]」「[[マスグレーヴ家の儀式|マスグレーヴ家の儀式書]]」「[[美しき自転車乗り]]」などの作品名や、「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」の台詞が出てくる。アヴァンタイトルからそのまま本編に移行した(オープニング、暗転も無かった)。倒叙を使わず、犯人が伏せられていた。田村正和はアヴァンのみ登場し、本編には登場しない。
| 備考1 = [[原田泰造]]
| 備考1のスタイル = text-align:center;
| 備考2 = 河野圭太
| 備考2のスタイル = text-align:center;
| 備考3 = 13.3%
| 備考3のスタイル = text-align:center;
}}
{{エピソードリスト/フッター/r0}}


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2014年10月12日 (日) 04:35時点における版

古畑任三郎 > 古畑任三郎のエピソード一覧

古畑任三郎のエピソード一覧(ふるはたにんざぶろうのエピソードいちらん)ではテレビドラマ古畑任三郎』の各作品のエピソードについて解説する。概要などについては「古畑任三郎」を、登場人物については「古畑任三郎の登場人物」を、犯人の設定については「古畑任三郎の犯人」を参照。

第1シーズン

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第1回死者からの伝言
1994年4月13日中森明菜星護14.4%第4回の後
人気コミック作家・小石川ちなみ(中森明菜)は自分を弄んだ編集者・畑野茂(池田成志)を別荘の地下倉庫に閉じ込め窒息死させる。そこへ偶然、雨の中で車がガス欠になって立ち往生した古畑と今泉が訪れる。
後に無罪判決。
第2回動く死体
1994年4月20日堺正章河野圭太13.8%最初の事件[1]
車で老婆をひき殺してしまった歌舞伎役者・中村右近(堺正章)は、自首を勧めるガードマン・野崎(きたろう)を口論の末、誤って死なせる。事故死に見せかける偽装工作をした右近は、楽屋に戻って茶漬けを食べるという謎の行動をしてから帰ろうとする。
第3回笑える死体
1994年4月27日古手川祐子河野圭太12.9%
精神科医・笹山アリ(古手川祐子)は、かつての交際相手・田代慎吾(羽場裕一)を強盗の正当防衛を装い、金属バットで撲殺する。ストッキングをかぶった奇妙な死体を見た古畑は、アリの証言と現場の状況が矛盾だらけであることに気づく。
唯一、解決編直前にCMが入らない。
第4回殺しのファックス
1994年5月4日笑福亭鶴瓶星護12.4%第1回の前
推理小説家・幡随院大(笑福亭鶴瓶)は秘書との不倫の末、妻・フサ子(高柳葉子)を絞殺する。第三者による殺人に仕立てるために、FAXを利用して妻の誘拐を偽装する。しかし、古畑は前代未聞のFAXによる脅迫や幡随院の不自然な行動に疑問を持つ。その頃、幡随院の別荘では予めFAXにセットされた脅迫文が送信されていた。
第5回汚れた王将
1994年5月11日坂東八十助
坂東三津五郎
河野圭太16.3%第8回の直前
将棋の「竜人戦」で、米沢八段(坂東八十助)はどうしても負けたくない一心で不正を行う。その晩、立会人の大石(小林昭二)が米沢の部屋を訪れ不正を指摘すると、米沢は大石を灰皿で撲殺し事故死に見せかける。大石への追悼として対局は続行されるが、現場検証に来た古畑は、大石のスーツが畳まれていたのに疑問を持つ。
犯人の姓は判明しているが名は明かされない。小説版未収録。犯人役の坂東三津五郎は当時はまだ「坂東八十助」名義。
第6回ピアノ・レッスン
1994年5月18日木の実ナナ松田秀知13.4%
世界的作曲家・塩原一郎が亡くなり、音楽葬が行われることになった。追悼曲は塩原音楽学院学長の川合健(中丸新将)が演奏する予定だったが、塩原の教え子で愛人でもあった井口薫(木の実ナナ)は、塩原が築いた学院を金儲け主義で汚した川合が許せず、スタンガンを使って殺害する。
古畑の魚肉ソーセージ好きが判明。
第7回殺人リハーサル
1994年5月25日小林稔侍星護13.0%
ベテランの時代劇スターである大宮十四郎(小林稔侍)は、撮影所を閉鎖してスーパーを建設しようとする社長・城田春彦(長谷川初範)に殺意を抱く。そして撮影所内での殺陣のリハーサルの際、最後の撮影だからと城田を誘い、真剣と模擬刀の取り違えに見せかけて城田を斬殺する。
小説版未収録。
第8回殺人特急
1994年6月1日鹿賀丈史松田秀知16.6%振り返れば奴がいる』より後
第5回の直後
外科医の中川淳一(鹿賀丈史)は、自分の浮気を調べていた興信所の所長・宍戸隆(河原さぶ)を懐柔しようとするが失敗。新幹線内で多量のカリウムを注射し毒殺、浮気現場を押さえたカメラフィルムが入った宍戸のコートを持ち去った。たまたま乗り合わせていた古畑は医者である中川に捜査の協力を依頼する。
『振り返れば奴がいる』と世界観を共有。
第9回殺人公開放送
1994年6月8日石黒賢星護14.8%
自称・超能力者の黒田清(石黒賢)は、チンピラ風の男・中島(岡部務)に超能力の種を仕掛けているところを目撃され、とっさに殴り殺してしまう。自身の超能力を検証する番組に出演した黒田は、イカサマをことごとく見破られてしまい、自分が殺した男のことを告げ、超能力で死体を発見したかのようにするという大博打を打つ。
小説版は古畑との対決がない。
第10回矛盾だらけの死体
1994年6月15日小堺一機河野圭太15.2%
参議院議員・鵜野忠邦(森山周一郎)の秘書・佐古水茂雄(小堺一機)は、鵜野の愛人・沢田マリ(泉本のり子)を揉み合いの末、突き飛ばしてしまう。鵜野に始末を命じられ、意識の無いマリに睡眠薬を飲ませ殺害し自殺に見せかけるが、スキャンダルを恐れた鵜野にしばらく姿をくらますように命令される。ゆくゆくは鵜野の後継者になるのを望んでいた佐古水は、逆上して鵜野を殴打する。別れ話のもつれでマリが鵜野を殴った後に自殺したように工作する。
犯人「佐古水茂雄」と被害者「鵜野忠邦」は小説版とは名前が異なる。
第11回さよなら、DJ
1994年6月22日桃井かおり松田秀知15.1%ラヂオの時間』より後
ラジオ番組の人気DJ・中浦たか子(桃井かおり)は、出演しているラジオ番組の生放送中に、「サン・トワ・マミー」が流れているわずかな時間を利用してスタジオを抜け出し、自分の恋人を奪った付き人の沢村エリ子(八木小織)をスパナで殺害する。何食わぬ顔でスタジオに戻ったたか子は普段通りに生放送を続ける。
赤い洗面器の男」の話が初めて登場する。
第12回最後のあいさつ
1994年6月29日菅原文太松田秀知12.3%
警視庁のベテラン刑事である小暮音次郎警視(菅原文太)は、孫娘を殺されたが裁判で無罪になったチンピラの生原治(鈴木隆仁)を報復で射殺する。この時小暮は大麻取引の張り込み中で、それを逆手に取ってアリバイを確保していた。殺人事件の担当になった古畑はそのアリバイに疑問を持つが、小暮に隠れて張り込んでいた後輩刑事によって、犯行時に小暮がホテルで張り込んでいたのが立証された。
小暮は警視だが小説版では警部、また名字が小説版では「木暮」。桑原万太郎が初登場。第8回・車掌役の梶原善がホテルクラークとして2回目のゲスト出演をしている。
平均視聴率 14.2%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

スペシャル (1)

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第13回笑うカンガルー
1995年4月12日陣内孝則
水野真紀
松田秀知18.8%
数学者・二本松晋(陣内孝則)は野田茂男(田口浩正)とのコンビで数学の権威ある賞を受賞するが、実際はほとんど野田の功績によるものだった。授賞式の行われるオーストラリアのホテルで、二本松は密かに愛し合っている野田の妻・ひかる(水野真紀)に呼び出された。そこにはひかるに突き飛ばされて頭を打った野田が倒れており、死んだと思い込んだ二本松とひかるは偽装工作を行なう。二本松はホテルに居合わせた古畑と今泉を巻き込んで、アリバイを作り部屋に戻るが、なんと野田は蘇生していた。
初めて海外が舞台となり、オーストラリアケアンズ近郊のポートダグラスにある高級リゾートホテル、シェラトン・ミラージュ・ポートダグラス(スターウッド・ホテル&リゾート系)で撮影が行われた。解決前に画面が暗転しない。メインゲストは陣内孝則だが、OPでは水野真紀も同格でクレジットされている。

第2シーズン

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第14回しゃべりすぎた男
1996年1月10日明石家さんま河野圭太25.4%第1回より後で第17回の直前
敏腕弁護士・小清水潔(明石家さんま)は、別の相手との政略結婚が決まり、邪魔になった恋人・向井ひな子(秋本奈緒美)を撲殺。犯行直後、ひな子の部屋を訪れた今泉にその罪を擦り付ける。逮捕された今泉は、真犯人とも知らず大学時代の同級生だった小清水に弁護を依頼するが、小清水は罪を軽くするため、傷害致死を認めるよう勧める。しかし、小清水の発言に不審を抱いていた古畑は法廷記録を読み返し、決定的な証拠を発見する。
25分拡大版で放送。芳賀啓二が初登場。
第15回笑わない女
1996年1月17日沢口靖子松田秀知20.8%
プライオリ女子学院の教師・宇佐美ヨリエ(沢口靖子)は学園の戒律を守ることに徹底していた。ある日宇佐美は学園の中でも自分と全く正反対の自由奔放な教師・阿部哲也(相島一之)を殺害し、事故死を偽装する。捜査に訪れた古畑は、阿部の部屋に残された様々な状況や、学院の厳しい戒律を守っていたのが宇佐美だけであることから犯人とにらむが、彼女が阿部を殺す動機が分からない。
第16回ゲームの達人
1996年1月24日草刈正雄河野圭太22.7%
医師・乾研一郎(草刈正雄)は推理作家・花見禄助(藤村俊二)の往診に訪れていた。そこで花見から妻・常子(一色彩子)が浮気をしていると相談を受ける。乾は狂言自殺をして妻の愛を確かめようと持ちかけるが、実は乾こそが浮気の相手だった。常子の存在が邪魔になっていた乾は狂言自殺を利用し、無理心中に見せかけ花見夫妻を殺害する。
初の連続殺人。
第17回赤か、青か
1996年1月31日木村拓哉松田秀知26.1%第14回の直後
天神大学電気工学部助手・林功夫(木村拓哉)は深夜、大学のすぐ側の遊園地に侵入し、観覧車時限爆弾を仕掛けた。しかし帰り際に警備員・真鍋茂(金井大)に見咎められ、口封じで撲殺する。翌日、真鍋殺しの捜査に古畑たちがやってくるが、そこに林からの脅迫電話が遊園地に掛かり爆弾設置が発覚するが、なんとそこには今泉が乗っていた。その後、爆弾解除の助っ人として林が遊園地に派遣される。
古畑が唯一犯人に手を上げる。
第18回偽善の報酬
1996年2月7日加藤治子河野圭太26.6%
脚本家・佐々木高代(加藤治子)は、長年犬猿の仲だった妹・和子(絵沢萌子)を殺害し、強盗の犯行に見せかける。現場に到着した古畑は、早々と高代の犯行だと看破する。彼女の犯行ならば凶器を遠くに捨てる余裕は無かったはず。そこで、今泉を高代のお手伝いとしてしばらく彼女の家に住まわせ、凶器を探させる。しかし、どこをいくら探しても凶器が見つからない。
犯行シーンは存在するが、凶器が解決編まで明かされない。
第19回VSクイズ王
1996年2月14日唐沢寿明松田秀知26.0%第13回より前か後かは若干曖昧
人気クイズ番組のチャンピオン・千堂謙吉(唐沢寿明)は、番組スタッフから事前にキーワードを教えてもらう不正で、王座を守っていた。しかし週刊誌にそれを明かされ、焦った千堂は自力でキーワードを調べようと衣裳部屋に忍び込むが、衣装係の沼田(伊集院光)ともみ合いになり、転倒した沼田は頭を強打して死亡する。古畑達が踏み込んだ事件現場にはくさやが散らかっており、何軒もの出前が来ていた。
ファルコンの定理が再登場。池田貴族が11回ラジオ内での収録テープのゲスト役に続き2回目のゲスト出演を果たしている。
第20回動機の鑑定
1996年2月21日澤村藤十郎河野圭太24.3%
骨董商・春峯堂の主人(澤村藤十郎)は、美術館長・永井(角野卓造)と共に骨董品の贋作であくどく荒稼ぎをしていた。しかし陶芸家・川北百漢(夢路いとし)に贋作の「慶長の壺」を博物館に出展していたのを暴露されそうになり、物盗りの犯行に見せかけて射殺、慶長の壺を取り戻す。そして古畑の捜査の手が伸びると、怖気づいて自首しようとする永井をも、春峯堂は殺害する。
唯一犯人の実名が不明。拳銃による殺人では唯一リボルバーを使用。
第21回魔術師の選択
1996年2月28日山城新伍
(ゲスト:松たか子
松田秀知27.8%
引退したマジシャン・南大門昌男(山城新伍)は、弟子ながら悪名高いプレイボーイの倉田勝男(池田成志)と、同じく弟子でかわいがっていた毛利サキ(松たか子)が交際するのを快く思っていなかった。南大門はパーティーの席上で、毒入りオレンジジュースで倉田を殺害する。しかし、オレンジジュースを持ってくることを提案したのも、テーブルの上に並んだ中からジュースの瓶を選んだのも倉田自身であった。
同じ三谷作品『王様のレストラン』と同じ撮影場所。池田成志がシリーズを通じて唯一被害者役(第1回に続き)として二度ゲスト出演を果たしている。
第22回間違えられた男
1996年3月6日風間杜夫河野圭太26.5%
雑誌編集者・若林仁(風間杜夫)は山荘で妻の不倫相手の男(清水昭博)を射殺する。現場から去る際に車のタイヤがパンクし、ヒッチハイクした鴨田巌(小野武彦)という男の車に乗せてもらうが[2]多弁な鴨田の言動から、自分がここに来たことが露呈するのを恐れた若林は鴨田を殺害する。鴨田が残した留守電メッセージを消そうと、若林は鴨田の家に向かう。その時、家のインターホンが鳴り、そこには古畑が立っていた。
犯人は二人殺害しているが、最初の犯罪は明かされずに終わる。
第23回ニューヨークでの出来事
1996年3月13日鈴木保奈美河野圭太26.9%
古畑はニューヨークに向かうバスの中で、のり子・ケンドール(鈴木保奈美)という女性と出会う。古畑が日本の警察官だと聞き、目的地までの時間つぶしのため、のり子は「友達の起こした事件」と称し、既に裁判で無罪判決を受けている、友達の完全犯罪について語り始め、古畑はその殺害方法の推理に挑む。
既に無罪が確定している。事件風景がない完全な安楽椅子探偵方式。ラストに9/11テロによって崩壊する以前の「ワールドトレードセンター」が映っている。
平均視聴率 25.3%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

スペシャル (2)

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第24回しばしのお別れ
1996年3月27日山口智子河野圭太34.4%
前衛華道家・二葉鳳翆(山口智子)は、師匠である二葉鳳水(長内美那子)の華道二葉流から独立し、踊りと生け花をミックスしたフラワーアレンジメントスクールを創設する。しかし鳳翆に愛憎入り混じった感情を抱く鳳水のいやがらせで、スクールは存続が危ぶまれる状況に陥っていた。怒った鳳翆はスクールの発表会を利用し、招待した鳳水を看護師時代に培った技術を活用して病死に見せかけ毒殺する。
90分スペシャル。『王様のレストラン』と世界観を共有。

総集編

通算回エピソードタイトル初回放送日 演出視聴率時系列
第25回消えた古畑任三郎
1996年4月9日河野圭太22.6%第1回から第24回よりも後
古畑が突如姿を消した。あわてふためく今泉、桑原、向島たち。芳賀は過去に古畑が担当した事件が関わっているのではないかと考え、古畑に逮捕され服役中の犯人たちに面会。彼らの口から、古畑任三郎という男の数々のエピソードが語られ始めた。
第1回 - 第24回までの犯人役全員出演。オープニングのアヴァンタイトルは唐沢寿明。

スペシャル (3)

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第26回古畑任三郎 vs SMAP
1999年1月3日SMAP
中居正広
木村拓哉
稲垣吾郎
草彅剛
香取慎吾
鈴木雅之32.3%第27回より後
超人気アイドルグループ・SMAPのメンバーは、同じ施設の出身。メンバーの草彅剛の唯一の肉親である伯父は、他の4人にとっても親代わりのような存在だったが、その伯父は過去に起こした交通事故及び危険な仕事の件で、富樫明男(宇梶剛士)という男に恐喝され、自殺に追い込まれていた。それをネタに草彅までをも強請ろうとする富樫に他のメンバーである中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、香取慎吾は怒りを爆発させる。コンサートの晩、コンサートホールのスタッフという名目で富樫を招き入れたSMAPは、富樫を自殺に見せかけ絞殺した。メンバー達の連携により、その殺人は完全犯罪になるかと思われたが、捜査を担当した古畑は事件の日に限って偶々SMAPのメンバーの間で不可解な行為が一度に多発したこと、富樫の上着のポケットに入っていたロープ領収書・不自然過ぎるほど明確なアリバイなどから何か怪しいと睨む。そして、後に全員のアリバイが無いことを突き止めるが、決定的な物証は中々見付からない。
西園寺守が初登場。初めて犯人が実在の人物。冒頭で三谷幸喜が解説。宇梶剛士が第11回ラジオ局ディレクター役に続き2回目のゲスト出演、梶原善が第8回、第12回に続いて配送弁当屋役で3回目のゲスト出演を果たしている。

スペシャル (4)

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第27回黒岩博士の恐怖
1999年4月6日緒形拳鈴木雅之25.6%第26回より前
死体の肛門に犯行声明のおみくじが詰め込まれているという、猟奇的な連続殺人事件が発生。どの殺人も巧妙に事故死や自然死を装っており、被害者の共通点も不明。手口・目的・犯人像のいずれも掴むことができず、捜査本部はお手上げ状態になる。そこで、警察犬訓練所に異動となっていた古畑が招致され、捜査に当たることになった。古畑はまず被害者の共通点探しから始め、どの被害者も監察医の黒岩健吾(緒形拳)が検案を担当していたことに目を付ける。
放送は第28回の1週間前だが単発。花田が初登場(この時点では名前は付いていない)。2008年10月に緒形拳の追悼特番として再放送。

第3シーズン

通算回エピソードタイトル
ラテ欄
初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第28回若旦那の犯罪
1999年4月13日市川染五郎河野圭太25.5%
落語家の気楽家雅楽(市川染五郎)は人気も華もあり、多くの客を笑わせる腕もあるが、古典落語に対する知識が乏しく、新作を作る能力が無かった。そこで、古典落語に精通し、新作に定評がある気楽家苦楽(モロ師岡)のネタ帳を盗み、自らが演じる。それに気付いた苦楽に激昂され、もめた際に頸動脈を斬り殺害。雅楽は苦楽になりすましアリバイを作るが、雅楽が舞台で見せた不自然な行動に古畑は目をつける。
15分拡大版で放送。
第29回その男、多忙につき
忙しすぎる殺人者
1999年4月20日真田広之鈴木雅之24.5%
古畑は朝早くホテルで起きた事件に狩り出される。部屋には頭を撃ち抜かれた議員・岩田大介(佐渡稔)の死体。死体の手には9mm口径自動拳銃が握られていた。自殺と思われたが、古畑は灰皿に残った燃えカスと撃ち抜かれたTVのチューナーに疑問を感じる。前の晩、被害者が何度もマッサージのサービスに間違い電話をしていたということでその番号から本当にかけたかったのはメディアプランナー・由良一夫(真田広之)の部屋ではないかと考える。しかし、由良は被害者と面識はなく、殺害された時間は秘書とずっと電話で話していたと証言する。
唯一エンディングクレジットが中央に表示された。
第30回灰色の村
古畑、風邪をひく
1999年4月27日松村達雄
岡八朗
河野圭太22.1%第32回の直後
出張から帰る途中、古畑は風邪をひき、療養のため立ち寄った村に一泊することになる。村には古畑達の他にも、日下部薫子(あめくみちこ)と言う女性が宿泊していたが、彼女はデパートの営業責任者と偽り、村から多額の金を騙し取っていた。それに気付き、憤慨した村長の荒木嘉右衛門(松村達雄)は薫子を日本刀で斬殺する。嘉右衛門を「お館様」と呼んで敬愛する村人達は、彼を守るため薫子が存在した痕跡を全て消そうとするが、前の晩に薫子に一目惚れした今泉が必死で彼女を探していた。
OPでは岡八朗と二人でクレジットされている。あめくみちこが11回中浦たか子のマネージャー役に続き2回目のゲスト出演。
第31回古畑、歯医者へ行く
アリバイの死角
1999年5月4日大地真央佐藤祐市26.0%
古畑は、友人(次回に登場する安斎亨)の紹介で歯科医・金森晴子(大地真央)の元を訪れ、歯痛の治療をしてもらおうと歯科クリニックの待合所で順番待ちをしていた。その時、診療室の治療を受けていたのは金森の元恋人・山村淳一(陰山泰)。彼は長く付き合っていた金森を捨て、こともあろうに、金森の元で働く歯科助手・瀬川エリ(伊藤裕子)に乗り換えたのだった。もう過去にはこだわっていない風を装いながら、金森は殺害計画を実行に移していく。そして、金森のクリニックから歩いて5分の場所にあるオフィスビルのトイレで、山村の射殺死体が発見された。金森の言動・金森の口から香るハッカの匂いなどから何かおかしいと感じた古畑は、金森を追い詰めていく。
犯人が医療関係者なのはこの話で3度目。
第32回再会
古い友人に会う
1999年5月11日津川雅彦河野圭太27.8%第30回より前で第31回の直前
官能小説家の安斎亨(津川雅彦)は、若い妻・香織(三浦理恵子)が自分担当の雑誌編集者・斎藤秀樹(細川茂樹)と浮気しているのを知っていた。それに対して見て見ぬ振りをしている安斎は、以前古畑から預かったゴールデン・レトリバーの万五郎(第1シーズン第1話の犯人・小石川ちなみが飼っていた犬)に何かを躾け続けていた。ファックスによる招待状を受け取った古畑は、学生時代からの古い友人である安斎の元を訪れ歓待を受けるが、安斎も、香織も、古畑にFAXを送った覚えはないという。
この話は、企画当初は最終回に持ってくる予定の回であったことを劇中で古畑が明かしている。シリーズ中、唯一未遂で終わる。登場人物の年齢と、その同級生である古畑の生年月日から3rd seasonは2003年前後の出来事。
第33回絶対音感殺人事件
1999年5月18日市村正親佐藤祐市24.6%第28回より前で第29回よりも前
楽団・甲陽フィルハーモニーの人気有名指揮者である黒井川尚(市村正親)は、愛人のビオラ奏者・滝川ルミ(街田しおん)との別れ話のもつれから、灰皿でルミを殴り殺す。古畑とのやり取りで危険を感じた黒井川は、ルミに思いを寄せていたクラリネット奏者の石森(橋本さとし)に殺人の嫌疑を向けるように細工をする。しかし新曲アルバムの録音現場を訪れた古畑は、録音させているオーケストラの中に石森を加え、石森の左手薬指の怪我を聞き分けた黒井川の絶対音感を突破口にして、彼を追い詰めていく。
第34回哀しき完全犯罪
1999年5月25日田中美佐子河野圭太23.7%
囲碁の女流棋士・小田嶋さくら(田中美佐子)の夫は同じく棋士の佐吉(小日向文世)。さくらを異常なほどに束縛し、完璧な妻であることを望んだ佐吉が、彼女のテレビ出演まで止めさせようとしていたため、ある日さくらは、自宅で佐吉を懐中電灯で撲殺する。さくらは買い物から帰ってきたら佐吉が何者かによって殺されていたと警察に通報。西園寺は佐吉のトロフィーがなくなっていたことなどから、トロフィーを盗もうとした佐吉の熱狂的なファンによる仕業と断定。しかし古畑は几帳面で料理も得意なはずの佐吉が作ったという麻婆豆腐が美味しくないことに気づき、大雑把なさくらがアリバイ工作のために作ったのではないかと疑う。
第35回頭でっかちの殺人
完全すぎた殺人
1999年6月1日福山雅治河野圭太26.2%
事故により車椅子生活を送る化学者・堀井岳(福山雅治)は、研究所の同僚で学生時代からの親友・等々力(板尾創路)が堀井の元恋人・片桐恵(戸田菜穂)と婚約したことから等々力の殺害を決意する。彼は遠隔装置付きの爆弾で等々力を爆殺し、その容疑が恵に向くように仕組んだ。しかし、古畑は堀井の発言から彼が犯人であることを確信する。論理的で冷徹な堀井にてこずる古畑だが、堀井が唯一予測できなかった親友の行動が完全犯罪を解く手がかりとなる。
事件現場のシーンが登場しない。
第36回追いつめられて
雲の中の死
1999年6月8日玉置浩二佐藤祐市23.8%
西洋美術研究家・臺修三(玉置浩二)は、妻・もえ子(もたいまさこ)とともに飛行機で日本へ向かっていた。妻に雑誌を取ってくるよう言われた臺は、その途中で愛人の市川由美子(川合千春)に出会う。臺は妻にばれないよう急いで由美子をトイレに連れ込むが、飛行機が揺れて由美子は頭を打ち事故死する。臺は、自分と由美子が写っているプリクラだらけの彼女の化粧バックを手にトイレを出るが、機内を走り回っていた少年(安達心平)と出くわしてしまう。
全編飛行機内(のセット)でのシーン。古畑が事件に全く参加しない。死因は事故。
第37回最も危険なゲーム・前編
最後の事件
1999年6月15日江口洋介河野圭太23.2%
深夜の街。何者かに追われている男・牟田(小原雅人)は、公園に逃げ込んだところを、スーツを着た男・山本(山崎一)に拳銃で射殺される。牟田は動物愛護団体SAZ (Save Animals of Zoo) のメンバーで、団体がテロ活動を行っていたことを明らかにしようと密かに証拠が記された手帳を持ち出していたため殺された。SAZの雇われリーダー・日下光司(江口洋介)は、牟田が手帳の入ったバッグを電車の中に置き忘れていたことを知り、偽のトレインジャック事件を起こそうと計画する。その計画とは、ジャック事件の身代金を遺失物保管所にあったバッグに入れさせ、バッグを取り返す、というものだった。計画は順調に進み、成功するかのように思われたが、私用で鉄道会社に来ていた古畑によって次第に計画の矛盾点が指摘されていく。焦った日下は自らも公安部を名乗り、古畑と駅の管理センター局長・武藤田(佐々木功)とともに、身代金の受け渡し場所に向かうことになる。
前後編エピソード。殺人は発生しているが、メインの事件に直接の繋がりはない。山崎一が第7回・大宮十四郎のマネージャー役に続いて2回目のゲスト出演。
第38回最も危険なゲーム・後編
最後の事件
1999年6月22日江口洋介河野圭太28.3%
第37回の後編。
平均視聴率 25.1%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)

スペシャル (5)

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率時系列
第39回すべて閣下の仕業
2004年1月3日松本幸四郎河野圭太20.0%
中南米某国の特命全権大使・黛竹千代(松本幸四郎)は現地企業との癒着を暴露するという参事官・川北健(及川光博)を撲殺し、反日団体の誘拐事件に見せかけようとする。翌日、休暇中にパスポートを紛失した古畑が大使館を訪れ、成り行き上滞在することになった。川北を誘拐したという手紙を見た古畑は、手紙の内容の不自然さとそれに対する反応から黛に目をつける。追い詰められた黛は古畑の追及から逃れるべく偽装工作を行い、大使館内を警察に捜索してもらおうと自ら申し出た。そして彼の目論見通り、現地人職員の部屋から証拠品が押収されるが…。
古畑の判断ミスにより犯人の拘束に失敗した希有なケースであったことが第40回での今泉の発言により語られる。今泉、西園寺が登場しない[3]。第3シリーズで犯人役であった津川雅彦が別の役で登場している。DVDのみ、冒頭で三谷幸喜が解説。シリーズ初のハイビジョン製作

ファイナル

通算回エピソードタイトル初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率
第40回今、甦る死
2006年1月3日藤原竜也
石坂浩二
河野圭太21.5%
堀部パンの社長である伍平がクマに襲われて死に、甥に当たる大吉(千葉哲也)が社長に、その弟である音弥(藤原竜也)が副社長に昇格することになった。大吉は社長に就任すると同時に工場の裏山を売却してレジャーランドにする計画を始動、リゾート開発に否定的だった音弥と対立する。そんな中、音弥は郷土資料館で館長の天馬恭介(石坂浩二)を手伝っているうちに1冊のノートを発見する。それは、彼自身が小学生時代に推理小説に熱中していた頃に書いた「人の殺し方」がびっしり綴られている自由研究のノートだった。音弥は、その中から選び出したいくつかのトリックを使って大吉を殺害する。捜査に訪れた古畑は早々に音弥の犯行と看破するが、その音弥は猟銃の暴発事故により命を落とす。
唯一、真犯人が伏せられていた。倒叙を逆手に取った叙述トリックが使用されていた。
第41回フェアな殺人者
2006年1月4日イチロー河野圭太27.0%
向島が警察を退職、「バリトンホテル」に警備員として再就職することになった。向島を激励しにホテルを訪れた古畑一行の前に、帰国中のメジャーリーガー・イチローが現れる[4]。実は向島とイチローは異母兄弟だったのだ。その夜、前々から向島を脅迫していたフリーライターの郡山繁(今井朋彦)がホテルを訪れる。郡山の所業に堪忍袋の緒が切れたイチローは、郡山を刺殺して自分も死のうと考えていた向島から自殺用の毒物であるストリキニーネを取り上げ、それを使って郡山を毒殺した。捜査担当となった古畑は助手席に残されていた湿ったマッチの箱から早々にイチローに的を絞るが、犯行の証拠となりかねないマッチが置かれたままにされていたことに疑問を感じていた。
イチロー初のセリフ付きの本人役。犯人が実在の人物であるのは第26回のSMAPに続いて二度目で、ストーリーの流れも「VSSMAP」と酷似している。
第42回ラスト・ダンス
2006年1月5日松嶋菜々子
(双子役の二役)
河野圭太29.6%
大野もみじ・かえで(松嶋菜々子・1人2役)は一卵性双生児の脚本家。2人で協力し、「加賀美京子」というペンネームで何本ものヒット作を飛ばし続けていた。人気推理ドラマ「ブルガリ三四郎」もその1本。先ごろ最終回を迎えたこの番組の打ち上げパーティーには、ドラマの監修をしていた古畑も招待され、大盛況のうちに終わった。しかし華やかな表舞台の裏には、美しい姉妹の長年の確執が渦巻いていた。方向性の違いから、コンビの解消を切り出した姉・もみじをかえでは射殺する。古畑はドラマの監修をした縁で捜査を担当することになるが、その先には予想外の結末が待っていた。
本作ではシリーズで初めて古畑の内面へと迫っている。シリーズで唯一ラストまで犯人だけでなく被害者も伏せられている。また、演出を手がけた河野圭太は後の三谷幸喜との対談の中で「哀しい女性に対する古畑の優しさ」などの趣旨の発言をしている。松金よね子が第16回家政婦役に続き2回目のゲスト出演をしている。

スペシャル (6)

通算回エピソードタイトル
タイトル
初回放送日 犯人役(メインゲスト)演出視聴率
第43回古畑任三郎、生涯最初の事件
古畑中学生
2008年6月14日原田泰造河野圭太13.3%
時は数十年前、中学生の古畑任三郎(山田涼介)はとある田舎にある杉の森中学校に転校する。古畑と座席が隣同士になった向島音吉(タモト清嵐)は担任から古畑の世話役を任される。これが縁となり二人は親友になる。他人に心を閉ざす古畑だったが理科の野々山先生(原田泰造)にだけは心を開いていた。ある日、園芸係の向島は森脇教頭(浅野和之)から学校の花壇荒らしの疑いをかけられるが、古畑は得意の洞察力でたちまち疑いを晴らす。それから古畑の噂が広まり、古畑と向島は村外れの小屋に探偵事務所を開こうとする。教頭に反対されたものの、野々山の説得により開業に成功し、その日から、毎日のようにさまざまな依頼を受けてゆく2人。その中で古畑は埋蔵金伝説の話を野々山から聞く。古畑は暗号を解き、埋蔵金のありかを突き止めるがそこに埋蔵金はなかった。後に、クラスメートである戸部明日香(福田麻由子)のストーカー撃退の依頼を受けた古畑は、今までの依頼の中で感じていた謎を一つに繋げる。なお、この事件は向島が過去の古畑との思い出を振り返っているというものである。また、冒頭では古畑も過去の思い出を振り返っている。
全体的に遊び要素として、シャーロック・ホームズシリーズから多数の引用がなされており、「バスカヴィル家の犬」「赤毛連盟」「マスグレーヴ家の儀式書」「美しき自転車乗り」などの作品名や、「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」の台詞が出てくる。アヴァンタイトルからそのまま本編に移行した(オープニング、暗転も無かった)。倒叙を使わず、犯人が伏せられていた。田村正和はアヴァンのみ登場し、本編には登場しない。

脚注

  1. ^ 古畑と今泉が初対面する。
  2. ^ 鴨田が携帯電話で通話しながら運転するシーンがあるが、これは放送当時の1996年は違反でなかったが、1999年に改正された道路交通法では違反行為となる。
  3. ^ 今泉は、後付深夜番組「今泉慎太郎」には登場。
  4. ^ イチローが役者に挑戦したのは2001年に出演した『走れ!イチロー』(監督:大森一樹)以来。ただしそのときにはセリフが一切なく、本格的なドラマ出演はこの作品が初めて。イチローはこの作品をノーミスで演じきり、主演の田村正和を感心させた。ちなみに彼の役名は「イチロー」ではなく「ハチロー」の予定だったが、イチロー自身が「自分自身を演じたい」と敢えて「イチロー」のままの出演を選んだ。

関連項目