「ボクシング中継」の版間の差分
Ak from the villa (会話 | 投稿記録) 主に米国の2000年代前半を加筆 |
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{{otheruses|番組ジャンル|TBSラジオの番組|TBSラジオ ボクシング中継}} |
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'''ボクシング中継'''(ボクシングちゅうけい)は、[[ボクシング]]の試合を[[中継放送|中継]]する[[放送番組]]である。中継は[[ラジオ放送局]]や[[テレビジョン放送局|テレビ局]]がプロモーター(興行主催者)と契約を結ぶことにより放送権(テレビは[[放映権]])が成立する。 |
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{{出典の明記|date=2012年3月3日 (土) 23:35 (UTC)}} |
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'''ボクシング中継'''(ボクシングちゅうけい)は、[[ボクシング]]の試合を中継する[[放送番組]]である。中継は放送局がプロモーターと契約を結ぶことにより放送権(テレビは[[放映権]])が成立する。そのプロモーターと縁深い[[ボクシングジム|ジム]]とのタイアップで興行を打ち、中継を行うことになる。基本的にはメインイベントのみが[[生放送|生中継]]あるいは[[撮って出し]]([[録画]])で放送される。 |
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[[ファイル:RoyJonesDonKing.jpg|thumb|300px|2008年1月、[[フェリックス・トリニダード]]に勝利した後の[[ロイ・ジョーンズ・ジュニア]]。右はプロモーターの[[ドン・キング]]。ジョーンズは1994年の[[ジェームズ・トニー]]戦での勝利により[[HBO]]との長期契約を手にすることになった<ref>{{Harvnb|Andre|Fleischer|Rafael|2001|p=418}}</ref>。現役引退後は同局で実況を担当<ref name="beat201111124">{{Harvnb|『ボクシング・ビート』|2011年11月号|p=124}}</ref>。]] |
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== 日本における歴史 == |
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[[ファイル:Miguel Cotto vs. Antonio Margarito II, just before the fight.jpg|thumb|300px|2011年12月、[[ミゲール・コット]](右下)と[[アントニオ・マルガリート]](左上)の試合中継で両者に向けられる[[ステディカム|テレビカメラ]]。中央付近でマイクを握っているのは[[リングアナウンサー]]の[[マイケル・バッファー]]。]] |
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=== ラジオ・テレビ中継 === |
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[[ファイル:Max Kellerman, Jim Lampley & Harold Lederman.jpg|thumb|300px|同試合中、リング下で働くHBOの中継スタッフたち。中央が解説者のマックス・ケラーマン。右隣が進行役のジム・ランプリー。その右手で女性と話しているのが中継番組内で非公式ジャッジを務めるハロルド・レダーマン。]] |
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[[日本]]では、[[1952年]][[2月9日]]にラジオ東京(のちの[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]])が日本バンタム級タイトルマッチ:[[白井義男]]対[[堀口宏]]戦を同局として初の中継(解説は[[郡司信夫]]、実況は同局アナウンサーの[[若林漸]])を行なっており<ref>『TBSアナウンサーの動き』に明記された、若林漸の情報を参照。</ref>、これが[[民間放送]]による初の中継となった<ref>『私とTBS』4ページに掲載された、郡司信夫のコメントより。</ref>。 |
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2000年代後半の[[アメリカ合衆国|米国]]では大手プロモーターの主導で[[ストリーミング#ライブストリーミング|ストリーミング中継]]も行われるようになった。[[ドン・キング]]は自らのウェブサイト上で中継を開始し、[[オスカー・デ・ラ・ホーヤ]]のゴールデンボーイ・プロモーションズが主催する興行「ファイト・ナイト・クラブ」は、同社が所有する『[[リングマガジン|リング]]』誌のウェブサイトで中継された。[[ボブ・アラム]]のトップランク社はテレビ中継されないアンダーカードを公式ウェブサイトで定期的に中継し、[[ESPN2]]のテレビ中継番組『[[フライデーナイトファイト|フライデー・ナイト・ファイト]]』は毎週espn3.comで広範囲に同時中継されている<ref name="boxingscene20130114">{{Cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&opt=printable&id=61370|title="Fighting Words" — Boxing Addicts Now More Ably Enabled|author=David P. Greisman|date=2013年1月14日|publisher=BoxingScene.com|language=英語|accessdate=2013年1月14日}}</ref><ref name="espn201006">{{Cite web|url=http://espn.go.com/blog/dan-rafael/post/_/id/169/fight-fans-win-universum-embraces-web|title=Fight fans win as Universum embraces web|author=Dan Rafael|date=2010年6月30日|publisher=ESPN|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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[[国際ボクシング協会 (AIBA)]] は、[[YouTube]]でストリーミング生中継を導入した初の国際的なスポーツ団体のひとつであり、その公式チャンネルのページ上では、ボクシングファンが主要なイベントを無料のインターネット生中継で観られるようにすることは、組織にとって大きな前進であるとともに、競技やスター選手の知名度向上にも役立つだろうと記している<ref>{{Cite web|url=https://www.youtube.com/user/AIBABoxing|title=AIBA - International Boxing Association|year=2008|publisher=[[国際ボクシング協会 (AIBA)]] の公式[[YouTube]]チャンネル|language=英語|accessdate=2013年6月4日}}</ref>。 |
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その後、[[1953年]][[9月19日]]に[[大阪球場]]で行われた白井義男対[[レオ・エスピノサ]]のノンタイトル戦が、[[日本放送協会|NHK]]でテレビとして初中継された<ref>[http://www.nhk.or.jp/archives/archives-catalogue/pglist/pglist_1953-54.html NHKアーカイブスカタログ―テレビ番組放送記録+番組小史 1953~2008]</ref>。 |
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以下の節では、主な国のボクシング中継の状況について、テレビ中継を中心として国別に説明する。 |
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[[1954年]][[12月21日]]には[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]が民放テレビで初めて中継を行っている。[[1955年]]には[[TBSテレビ|KRテレビ(1960年11月29日よりTBSテレビ。以下、TBS)]]、[[1959年]]には[[フジテレビジョン|フジテレビ]]と[[テレビ朝日|NET(1977年4月よりテレビ朝日)]]も参入。[[1960年代]]には[[タイトルマッチ|世界戦]]を中心にボクシング中継が高視聴率コンテンツとなり1週間すべての曜日でボクシング中継がレギュラーとして放送される「テレビボクシング黄金時代」を迎え、[[1970年代]]の「[[日本のボクシング史#プロボクシング黄金時代|日本ボクシング黄金時代]]」への足がかりとなった。1960年代前半には『[[NHK紅白歌合戦]]』の裏番組として編成されたこともあったが、紅白が歴代最高視聴率をマークしたことから脅威にならず撤退している。[[1972年]]以降[[テレビ東京|東京12チャンネル(1981年10月よりテレビ東京)]]により海外のビッグマッチも中継されるようになる。 |
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== アメリカ合衆国 == |
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しかし黄金時代が終了した[[1973年]]以降は世界戦以外は軒並み深夜、それも月1 - 2回あるいは隔月へ追いやられる。その中でも東京12チャンネルは隔月ながら[[ゴールデンタイム]]の定期放送を実施、[[テレビ神奈川]]も[[tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE|プロ野球ナイター中継]]の[[雨傘番組]]として録画中継をしていた。世界戦は相変わらずの高視聴率を維持していたが、その中心となっていた[[具志堅用高]]が引退すると下降線を辿り、日曜昼などの[[ノンプライム]]での放送も目立つようになる。その後も[[1988年]][[1月17日]]の[[六車卓也]]以降悪夢の日本人世界タイトル挑戦21連続失敗をきっかけに人気低迷に拍車がかかり、さらに[[K-1]]などの新興格闘技の台頭により中継本数が減少、ついに[[1991年]][[2月3日]]に[[畑中清詞]]が世界王座を奪取した試合は[[中部日本放送|CBCテレビ]]で生中継されたものの、[[キー局]]であるTBSにはネットされず抗議が殺到、後日『ガッツファイティング』枠で録画放送されるという事態にまでなった。この畑中戦は在京キー局で生中継されなかった世界戦として初のケースとなった。 |
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=== アメリカ合衆国における歴史 === |
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==== 閉鎖回路テレビの時代 ==== |
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[[アメリカ合衆国]]でテレビ・ラジオからの放送権料がゲート収入を初めて超えたのは1952年のことだった。テレビ・ラジオを合わせた放送権料はこの年480万ドルに上り、前年度の倍以上となった一方で、ゲート収入は460万ドルに落ちていた<ref>{{Cite news|url=http://news.google.com/newspapers?id=cTs0AAAAIBAJ&sjid=k-sFAAAAIBAJ&pg=6138,3336431|title=17 Fatalities Darken 1952 Boxing Picture|date=1952年12月26日|newspaper=The Miami News|language=英語|accessdate=2013年2月25日}}</ref>。 |
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1950年代、ボクシングのテレビ中継は[[テレビ受像機|受像機]]の急速な普及に伴い、磐石な人気を博していった。米国のボクシング興行を支配していたIBC(インターナショナルボクシングクラブ)は毎週水・金曜日に定期番組を提供し、週に9万ドルの放映権料を受け取っていた。しかしテレビ中継の隆盛は、ボクシングは試合会場で観るものではなくテレビで観ればよいものと、観る者の意識を変えていった。米国のボクシング市場を支えてきた中小のクラブ・ファイトは活気を失い、大手の会場でも集客数は激減していった<ref name="02p118">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=118}}</ref>。 |
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一方で、[[1991年]]に日本初の民放衛星放送局である[[WOWOW]]が開局すると、同時に国外の試合中継を開始、現在まで局を代表するキラーコンテンツとなっている。それ以降、[[スカパー!]]の普及も進んだことで、衛星放送のボクシング中継も徐々に増加、中でも[[朝日放送]]系のスポーツチャンネル[[スカイ・エー|スカイ・A sports+]]ではボクシング中継を看板のひとつに掲げ、国内の試合をノンタイトルから世界戦までカバーしており、[[J SPORTS]]も[[ESPN]]との提携により北米の地域王座戦を中心に中継している。また、地上波民放で放送されてきた中継も一部世界戦を除いて[[日テレG+|G+]]、[[TBSチャンネル]]、[[フジテレビONE]]、[[BSジャパン]]といった系列衛星放送局にメインがシフトされている。[[1997年]]に日本で展開を始めた[[ディレクTV]]も『DIRECTVボクシング』の名で中継を開始。ディレクTVの本部国であるアメリカでは主流となり始めた[[ペイ・パー・ビュー|PPV]]方式を採用し、前座の4回戦からメインのタイトルマッチまで通じた完全生中継を実現した。世界戦は無料放送となる場合もある。しかし、2000年にディレクTVの日本撤退に伴い終了。 |
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[[ファイル:Ingemar Johansson and Floyd Pattersson 1959.JPG|thumb|パターソン対ヨハンソン戦(1959年)]] |
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地上波放送はテレビ朝日は2003年を最後にボクシング中継そのものから撤退。また、フジテレビも1992年11月20日の[[世界ボクシング協会|WBA]]世界[[スーパーフェザー級]]タイトルマッチ、[[ヘナロ・エルナンデス]] vs [[渡辺雄二 (ボクサー)|渡辺雄二]]戦を最後にゴールデンタイム中継を行っていない。さらに日本テレビも月1の深夜枠で放送してきた『ダイナミックグローブ』が2009年限りで地上波から撤退した。 |
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1959年、[[ニューヨーク州]]の[[ヤンキー・スタジアム]]で18,215人の観衆が見守る中、[[インゲマル・ヨハンソン]]が[[フロイド・パターソン]]をTKOに下し、世界[[ヘビー級]]王座を奪取。この試合はゲート収入面では失敗であったが、[[監視カメラ|CCTV]](閉鎖回路テレビ)からは100万ドル以上の放映権料が支払われた。こうして米国プロボクシングは、収入が観客からではなくテレビ視聴者によって作り出される時代の幕開きとなった(パターソンが1957年に[[メルボルンオリンピックにおけるボクシング競技|メルボルン五輪]]ヘビー級金メダリスト[[ピート・ラデマッハー]]とそのプロデビュー戦で行った防衛戦ではゲート収入243,030ドル、CCTV収入209,556ドル。1958年のロイ・ハリスとの防衛戦ではゲート収入234,183ドル、CCTV収入763,437ドル、視聴者196,762人)<ref>{{Harvnb|Andre|Fleischer|Rafael|2001|p=156}}</ref>。ヨハンソンは競技以外にも歌手・俳優・ビジネスマンとして能力を発揮し、リングの外でも莫大な財産を築いたが<ref>{{Harvnb|Andre|Fleischer|Rafael|2001|p=157}}</ref>、翌1960年のパターソンとのリマッチでKO負けを喫し、王座を失った。この試合では31,892人の観衆からのゲート収入は824,814ドルだったが、50万人が視聴したCCTVからは200万ドルの収益があった<ref>{{Harvnb|Andre|Fleischer|Rafael|2001|p=158}}</ref>。 |
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==== 地上波からPPV、ケーブルテレビへ ==== |
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現在、地上波テレビにおいてゴールデンタイムで世界戦中継を実施しているのは日本テレビ・TBS・テレビ東京の3局。しかも中継対象となる選手も限られており、日本テレビは[[長谷川穂積]]・[[粟生隆寛]]、TBSは[[亀田三兄弟]]・[[井岡一翔]]、テレビ東京は[[内山高志]]の試合が主となっている。地上波での中継が激減した一方、衛星放送では世界戦・ノンタイトルなど問わず多くの試合が中継されている。世界戦以外の地上波中継は、フジテレビが2012年に深夜枠で定期放送を復活させたものの、それ以外はTBS・テレビ東京が不定期で関東ローカルの深夜枠などノンプライムでの放送を行うにとどまっている。 |
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1970年代に米国のボクシングは[[ラテンアメリカ]]の勢いに圧されていたが、1980年代の米国では[[シュガー・レイ・レナード]]や[[トーマス・ハーンズ]]、[[マービン・ハグラー]]らに、ラテンアメリカ全盛期の中心的な役割を果たした[[ロベルト・デュラン]]が加わって熱戦を展開。彼らの試合は新たな形態としてPPV([[ペイ・パー・ビュー]])で放送され、その報酬は高騰し、プロモーターは桁違いの収入を得るようになっていた<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=183}}</ref>。 |
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2000年代前半にはテレビ中継が増え<ref name="miura2003a">{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/column/miura/miura02.htm|title=メキシコとアメリカ-ボクシング界の絶妙な経済バランス|author=三浦勝夫|year=2003|publisher=[[ボクシング・ビート|boxing.jp]]|accessdate=2013-6-17}}</ref>、一定ファンは定着していたものの<ref name="miura2005">{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/cgi/column/miura/column.cgi?mode=view&no=13|title=アメリカはボクシング>K-1|author=三浦勝夫|date=2005-7-19|publisher=boxing.jp|accessdate=2013-6-17}}</ref>、主要競技とされる[[野球]]、[[アメリカンフットボール]]、[[バスケットボール]]、[[ホッケー]]に比べて経営は厳しくなり、2004年1月からはケーブルテレビ局の[[ESPN2]]がそれまでプロモーターに毎回5万ドルから6万ドル払っていた放映権料をカットすることを決めた<!-- 2009年末頃?、HBOのグリーンバーグがボクシングの予算20%削減を「発表」とのソースも散見されるが、ダン・ラファエルが誤情報と言いthesweetscience.comでも否定されている様子なのでそちらは採らない -->。同局は当時、中堅選手のサバイバルマッチを主軸とし、リングサイドではテディ・アトラス、スタジオではまだ駆け出しのマックス・ケラーマンが解説を務めていたが、中堅選手同士のサバイバルマッチは大物同士のビッグマッチ以上に実現が難しく、また中堅から世界を目指す過程では危険を冒した戦い方を避けがちであることから、結果的に試合が面白みを欠いたものになる傾向がある。同じ頃、ケーブルテレビ局[[HBO]]のボクシング番組責任者からプロモーターとして独立した{{仮リンク|ルー・ディベラ|en|Lou DiBella}}は、力量差のある退屈な試合や不当判定の頻発が競技人気の後退を招いているとし、選手はテクニックには長けているものの勝利を意識し過ぎて[[アルツロ・ガッティ]]や[[ミッキー・ウォード]]のようにスリリングな試合を提供しなくなっており、これもテレビ中継の低迷に繋がっているとしている<ref name="miura2003c" />。 |
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ラジオについては、TBSラジオが不定期で行っている。中継対象選手はTBSテレビと同じである。[[ニッポン放送]]でも実施していた時期があった。 |
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またこの時期の米国では[[白人#アメリカ合衆国|白人]]や[[アフリカ系アメリカ人]]の傑出した選手もなく競技人口は減り、当時の野球同様に[[ヒスパニック|ヒスパニック系]]や[[メキシコ]]をはじめとする[[ラテンアメリカ|中南米]]出身の選手を米国が売り出すという図式が成り立っていた<ref name="miura2003c">{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/column/miura/miura25.htm|title=ボクシングに未来はあるのか?|author=三浦勝夫|date=2003年|publisher=boxing.jp|accessdate=2013年1月5日}}</ref>。それまで米国のテレビ局はハイレベルでコストのかからないメキシコの選手を好んで使ったが、メキシコ側からすれば自国での世界戦開催は経済的に困難だったものの、米国に呼ばれて有力選手と対戦することで全体的な底上げが図られ、世界挑戦が決まれば王座を奪取する機会も増大していた<ref name="miura2003a" />。ESPN2の『[[フライデーナイトファイト|フライデー・ナイト・ファイト]]』の裏番組では、ボクシングの浮沈を賭けて数年前からヒスパック系に狙いを定めていたトップランク社と契約したスペイン語局のテレファトゥーラ(現在の{{仮リンク|ウニマス|en|UniMás}})が中継番組『ソロ・ボクセオ』(オンリー・ボクシング)でラテン系のボクサーを起用して高視聴率を上げ、トップランク社がプロモートしたオスカー・デ・ラ・ホーヤが興したゴールデンボーイ・プロモーションズも月に1度、スペイン語チャンネルのHBOラティーノで『ボクセオ・デ・オロ』(ゴールデン・ボクシング)を放送し、急成長を遂げていた<ref name="miura2003c" />。 |
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=== インターネット中継 === |
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2012年になると、3月に大阪天神ジムの[[山口賢一]]が[[国際ボクシング連盟|IBF]]世界ミニマム級タイトルマッチ([[ヌコシナチ・ジョイ]] vs. [[高山勝成]])の試合前の様子を南アフリカからインターネットで中継しようと試みて失敗<ref>{{Cite web|url=http://kansai.talentnavi.biz/kenichi/6726|title=南アフリカの模様|date=2012年3月26日|publisher=ボクサー・山口 賢一の燃える闘魂|accessdate=2012年10月30日}}</ref>、4月から5月にかけてはTI山形ボクシングフィットネスジムが日本、フィリピンでの興行の模様を[[Ustream]]で国内外にインターネット中継しようと試み、映像は送られたものの音声が伝わらなかった<ref>{{Cite web|url=http://blog.goo.ne.jp/tiyamabox/d/20120423|title=本日の結果等・・・|date=2012年4月23日|publisher=TI山形ボクシングフィットネスジム日記|accessdate=2012年10月30日}}</ref>(いずれも無料)。 |
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2003年10月には米国で初めて、同じ日に開催される2興行がいずれもPPVで販売された。まずケーブルテレビ局の[[ショウタイム (テレビ局)|ショウタイム]]が[[ラスベガス]]から[[イベンダー・ホリフィールド]]対ジェームズ・トニー戦など(44.95ドル=約5,400円)、3時間遅れのスタートで同じくケーブルテレビ局のHBOが[[ロサンゼルス]]から[[エリック・モラレス]]対[[グティ・エスパダス・ジュニア]]戦など(34.95ドル=約4,200円)を中継した<ref>{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/news03/news_a/a_0307.htm|title=10月4日、どちらを見る? HBO対ショータイム PPV合戦|date=2003-7-26|publisher=boxing.jp|accessdate=2013-6-17}}</ref>。しかしHBOはこの頃、有力選手の契約数で突出しており<ref name="miura2003c" />、同年12月にはかつてショウタイムと契約していた[[ドン・キング|ドン・キング・プロダクション]]の[[トリプル世界戦#8大タイトルマッチ|8大タイトルマッチ]]もHBOのPPVで中継され、ショウタイムはHBOに水をあけられていった<ref name="miura2003b">{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/column/miura/miura22.htm|title=PPV全盛とショータイムの衰退|author=三浦勝夫|year=2003|publisher=boxing.jp|accessdate=2013-6-17}}</ref>。ショウタイムは若手選手の試合を中継する『ショウボックス』も定期的に放送することをやめ、看板選手であった[[マイク・タイソン]]の進退も不明確なまま、ボクシング中継から撤退するのではないかとの憶測も囁かれた<ref name="miura2003b" />。 |
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10月には[[宮田ジム・スポーツクラブ|MGプロモーション]]が日本[[フライ級]]タイトルマッチ(王者・[[粉川拓也]])をアスリート★ジャポン のUstreamチャンネルから無料で国内にインターネット生中継した。テレビ中継では限られた放送枠の中で一部のラウンドがカットされることがあるが、このインターネット配信ではすべてのカードをノーカットで中継することができ、リアルタイムで視聴できなくてもアーカイブ放送が提供されるなどのメリットもある。同プロモーションの[[宮田博行]]は発表に際して、「これまでのテレビ局側の選択で放送される時代からプロモーターが観せたい試合を配信する新たな形でボクシング界の活性化に繋げます」と話している<ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2012/10/blog-post_3184.html|title=明日の粉川防衛戦、ネットで無料ライブ配信|date=2012年10月30日|publisher=[[ボクシング・ビート|ボクシングニュース「Box-on!」]]|accessdate=2012年10月30日}}</ref>。 |
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[[NBC]]による2005年の「ザ・コンテンダー」を最後に、4大ネットワーク ([[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]、[[CBS]]、NBC、[[フォックス放送|FOX]]) による[[地上波]]でのボクシング中継が途絶えると<ref name="queensberry-rules20121214">{{Cite web|url=http://www.queensberry-rules.com/2012-articles/december/boxing-back-on-cbs-nbc-this-weekend-and-next-what-it-means-what-you-need-to-know.html|title=Boxing Back On CBS, NBC This Weekend And Next: What It Means, What You Need To Know|author=Tim Starks|date=2012年12月14日|publisher=Queensberry-Rules.com|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref>、ケーブルテレビや[[衛星放送]]での中継が一般的になったが<ref name="beat201111124" />、2012年12月15日にはCBSが『ショウタイム・ボクシング・オン・CBS』として[[レオ・サンタ・クルス]]対アルベルト・ゲバラの[[国際ボクシング連盟|IBF]]世界バンタム級タイトルマッチ(ゴールデンボーイ・プロモーションズ主催)、[[ロンドンオリンピック (2012年) におけるボクシング競技|2012年ロンドン五輪]]バンタム級米国代表のジョセフ・ディアスのプロデビュー戦(スーパーバンタム級4回戦)を中継。同局でのボクシング中継は1997年に行われた[[バーナード・ホプキンス]]対[[グレンコフ・ジョンソン]]のIBF世界ミドル級タイトルマッチ以来であった<ref>{{Cite web|url=http://www.nypost.com/p/sports/boxing/historic_twist_to_boxing_day_VAm5vARBG43Mux87Zm9GDN|title=Historic twist to boxing day|author=George Willis|date=2012年12月15日|publisher=[[ニューヨーク・ポスト]]|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref><ref name="espn20121219">{{Cite web|url=http://espn.go.com/boxing/story/_/id/8761607/return-network-tv-hit-boxing|title=Return to network TV a hit for boxing|author=Dan Rafael|date=2012年12月19日|publisher=ESPN|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref>。この背景では、ケン・ハーシュマンの[[HBO|HBOスポーツ]]社長就任に伴い、その後任として[[CBSコーポレーション]]傘下の[[ショウタイム (テレビ局)|ショウタイムスポーツ]]の副社長およびゼネラルマネージャーにゴールデンボーイ・プロモーションズの顧問弁護士を務めていたスティーブン・エスピノサが就き<ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/boxing/story/_/id/7235772/stephen-espinoza-hired-new-head-showtime-sports|title=Stephen Espinoza hired by Showtimes|author=Dan Rafael|date=2011年11月14日|publisher=ESPN|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref><ref name="blf20130104">{{Cite web|url=http://www.badlefthook.com/2013/1/4/3835752/2012-boxing-awards-showtime-beats-hbo-tv-network-year|title=2012 Boxing Awards: Showtime beats HBO for TV Network of the Year|date=2013年1月4日|publisher=Bad Left Hook|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref><ref name="boxon201303">{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2013/03/blog-post_4511.html|title=HBOがGBPに絶縁状|date=2013年3月20日|publisher=[[ボクシング・ビート|ボクシングニュース「Box-on!」]]|accessdate=2013年3月24日}}</ref>、CBSとの取り決めを陣頭指揮していた<ref name="espn20121219" /><ref name="latimes201303">{{Cite web|url=http://www.latimes.com/sports/sportsnow/la-sp-sn-boxing-hbo-golden-boy-20130320,0,4496688.story|title=HBO drops involvement with Golden Boy fighters|author=Lance Pugmire|date=2013年3月20日|publisher=[[ロサンゼルス・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2013年3月24日}}</ref>。 |
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同年11月以降は、同じアスリート★ジャポン(無料)からWBA女子世界[[スーパーフライ級]]タイトルマッチ([[白井・具志堅スポーツジム|白井・具志堅スポーツ]]主催、王者・[[山口直子]])<ref>{{Cite web|url=http://www.athlete-japon.com/news/20121109news.html|title=【アス★ジャポChannel USTREAM】11-12(月)19:30〜 女子ボクシング世界戦を配信|date=2012年11月9日|publisher=アスリート★ジャポン|accessdate=2012年11月18日}}</ref>、[[ニコニコ生放送]]([[ニコニコ動画]]へのID登録・ログインが必要。有料。アンダーカードは無料)から[[東洋太平洋ボクシング連盟|OPBF]]東洋太平洋[[ウェルター級]]タイトルマッチ([[渡嘉敷勝男#引退後|渡嘉敷]]主催、王者・[[渡部あきのり]])<ref>{{Cite web|url=http://ch.nicovideo.jp/channel/kyoei-boxing|title=協栄ボクシングチャンネル - ニコニコチャンネル:スポーツ|date=2012年|publisher=[[ニコニコ動画]]の[[協栄ボクシングジム|協栄]]ボクシングチャンネル|accessdate=2012年11月18日}}</ref>などをメインカードとする興行のインターネット中継が相次いでいる。 |
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また、7日後の2012年12月22日にはNBCが[[トマシュ・アダメク]]対[[スティーブ・カニンガム]]のIBF北米ヘビー級タイトルマッチ(メインイベンツ社主催)を中継。これは、「ファイト・ナイト」シリーズとして定期的に試合を放映するというメインイベンツ社とNBCの契約の一部として行われ<ref name="espn20121219" /><ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/blog/dan-rafael/post/_/id/2758/remaining-2012-boxing-awards|title=Remaining 2012 boxing awards|author=Dan Rafael|date=2013年1月3日|publisher=ESPN|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref>、同局としては上述の通り2005年以来の中継であった<ref name="queensberry-rules20121214" />。 |
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==== テレビ局によるオンデマンド配信 ==== |
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2012年10月から11月にかけて、日本テレビやWOWOWが一部のテレビ中継カードを[[ビデオ・オン・デマンド|オンデマンド]]形式でも配信するサービスを採り入れている。いずれも中継カードの行われる興行を第一試合からリアルタイムで配信し、日テレオンデマンドは有料サービス(アンダーカードの一部は無料)、WOWOWメンバーズオンデマンドは加入者限定サービスとなっている<ref>{{Cite web|url=http://vod.ntv.co.jp/program/wpboxing/|title=ワールドプレミアムボクシング16 TheREAL 、[[世界ボクシング評議会|WBC]]世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者 粟生隆寛(帝拳)VS挑戦者ガマリエル・ディアス(メキシコ)|year=2012|publisher=日テレオンデマンド|accessdate=2012年11月3日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.wowow.co.jp/mod/lineup/|title=配信ラインナップ WOWOWメンバーズオンデマンド|year=2012|publisher=WOWOWオンライン|accessdate=2012年11月3日}}</ref>。 |
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さらに2012年11月には、ケーブルテレビ局の{{仮リンク|WealthTV|en|WealthTV}}が[[イギリス|英国]]、[[カナダ]]などの試合の他<ref name="blf20130104" />、1960年代以降初の世界フライ級王座統一戦([[ブライアン・ビロリア]]対[[エルナン・マルケス]])などを中継して躍進を見せた<ref>{{Cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&opt=printable&id=60999|title=BScene’s 2012 Year End Awards: Network of The Year|author=Cliff Rold|date=2013年1月1日|publisher=BoxingScene.com|language=英語|accessdate=2013年1月6日}}</ref>。 |
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== 主な中継 == |
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=== 日本 === |
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==== 現行の番組 ==== |
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; ラジオ |
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* [[TBSラジオ ボクシング中継]](TBSラジオ・協栄プロモーション。1999年から2005年など中継を行なっていなかった時期もある。特に統一した番組タイトルは設定されていない) |
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; テレビ |
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* [[ダイナミックグローブ]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]・帝拳プロモーション) |
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** [[ワールドプレミアムボクシング]] |
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** [[ドラマチックボクシング]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]) |
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** [[BEST GLOVE]]([[福岡放送]]) |
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* [[ガッツファイティング]]([[TBSテレビ|TBS]]・協栄プロモーション) |
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* [[ダイヤモンドグローブ]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]・三迫プロモーション) |
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* [[ヒートアップボクシング|ノックアウトボクシング]]([[テレビ東京]]・帝拳プロモーション、フェニックスプロモーション) |
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* [[SOUL FIGHTING]]([[中部日本放送|CBC]]・畑中プロモーション) |
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* [[拳・ボクサーの夢]]([[サンテレビジョン|サンテレビ]]) |
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* [[エキサイトマッチ〜世界プロボクシング]]([[WOWOW]]) |
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* [[ベストファイトボクシング]]([[スカイ・エー|スカイ・A sports+]]) |
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* [[エキサイトボクシング]](スカイ・A sports+) |
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* [[フライデーナイトファイト|S.X.B.プロボクシング]]([[J SPORTS]]) |
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BWAA(全米ボクシング記者協会)メンバーなどを務めるデヴィッド・P・グライスマンによれば、2013年1月現在、ヘビー級の試合はもはや主要なケーブルテレビ局の定番ではなくなっている。しばしば、軽量級は非常に軽視され、外国人の試合は米国のファンには無縁だった<ref name="boxingscene20130114" />(HBOの解説を2012年12月まで35年間務めたラリー・マーチャント<ref name="yahoo201212">{{Cite web|url=http://sports.yahoo.com/blogs/boxing/larry-merchant-ends-35-run-saturday-voice-hbo-215930211--box.html|title=Larry Merchant ends 35-year run Saturday as voice of HBO boxing, conscience of a sport|author=Kevin Iole|date=2012年12月13日|publisher=[[Yahoo!|Yahoo! Sports]]|language=英語|accessdate=2013年1月5日}}</ref>によれば、それまではテレビ局が興味を持っていなかったというより米国のボクシングファンがそれほど関心を持っていなかったとされている<ref>{{Cite web|author=Mark E. Ortega|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/177569|title=Q&A: Larry Merchant|date=2013年3月8日|publisher=[[リングマガジン|RingTV]]|language=英語|accessdate=2013年3月16日}}</ref>)。しかし市場に参入する軽量級選手・外国人選手の新興勢力は米国と他国の関心の隔たりを埋めている<ref name="boxingscene20130114" />。 |
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==== 過去の番組 ==== |
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* ファイティングパンチ(日本テレビ) |
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* [[東洋チャンピオンスカウト]](TBS・極東プロモーション) |
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* ビッグファイト(TBS) |
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* リングサイドアワー(フジテレビ) |
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* ゴールデンボクシング→エキサイトボクシング([[テレビ朝日]]・極東プロモーション) |
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** Nagoya TV EXCITE BOXING([[名古屋テレビ放送|名古屋テレビ]]・緑ジム→天熊丸木ジム)<!-- 当初は緑ジムと契約し、ホープだった飯田覚士をフィーチャー(1993年頃)。その後天熊丸木ジムと組んで、石井広三・冨宏樹などを看板とした。名古屋テレビは、1978年に丸木孝雄が世界に挑戦した際(東海地区のジム所属で初の世界挑戦)、全国ネットで中継を行った局。--> |
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* ノックアウトボクシング→[[ヒートアップボクシング]]([[テレビ東京]]・協栄プロモーション) |
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* スーパーファイト中継(テレビ東京) |
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* REAL FIGHT BOXING(CBC・松田ジム→松田ジム&畑中ジム) |
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* スーパーファイト([[東海テレビ放送|東海テレビ]]・松田ジム)<!-- 東海テレビは1960年代前半に、傍系会社としてボクシングのジムを設立した経験がある。--> |
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* Dynamic Boxing([[中京テレビ放送|中京テレビ]]・緑ジム)<!-- 1994年、飯田覚士と松島二郎による日本スーパーフライ級王座決定戦が行われたのを機に、中京テレビが正式に緑ジムと契約、以降は飯田や戸高秀樹などをフィーチャー。なお中京テレビと緑ジムとの契約には一時空白期間があり、戸高はその間、CBCの中継にも登場している --> |
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* ダイナマイトボクシング([[ABCテレビ|ABC]]・グリーンツダプロモーション) |
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* めざせ!チャンプ([[サンテレビジョン|サンテレビ]]) |
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* DIRECTVボクシング([[ディレクTV]]・三迫プロモーション) - 日本のボクシングで初めてPPVを導入<ref>{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=95}}</ref> |
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* プロボックス(J SPORTS)<ref>{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=96}}</ref> |
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* マンスリー・ボクシング(NHK衛星)<ref>{{Cite web|url=http://www.kobe-np.co.jp/tokushu/nisioka/sports20.html|title=西岡選手へ激励込め|date=1999年7月27日|publisher=[[神戸新聞]]|accessdate=2012年7月24日}}</ref> |
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[[File:Floyd Mayweather, Jr. June 2011.jpg|thumb|upright|フロイド・メイウェザー・ジュニア]] |
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=== アメリカ合衆国 === |
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2013年に入るとHBOとショウタイムはかつてなく競合<ref name="boxingscene20130114" />。上述のハーシュマンがHBOスポーツ社長に就任し、エスピノサがショウタイムスポーツ副社長に就任した2011年11月頃から、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約する選手たちの注目試合は、それまでHBOが扱っていた選手の試合も含めてショウタイムへ流出することが多くなり<ref name="si201303">{{Cite web|url=http://sportsillustrated.cnn.com/mma/news/20130318/hbo-drops-golden-boy-promotions-showtime-to-take-over/|title=HBO's drop of Golden Boy Promotions signals dramatic shift in industry|author=Chris Mannix|date=2013年3月18日|publisher=[[スポーツ・イラストレイテッド|SI.com]]|language=英語|accessdate=2013年3月24日}}</ref>、2013年2月には、2012年から2013年にかけて発表されたスポーツ誌『[[スポーツ・イラストレイテッド]]』の米国スポーツ選手長者番付で2年連続1位となった[[フロイド・メイウェザー・ジュニア]]<ref name="afpbb201305">{{Cite web|url=http://www.afpbb.com/article/sports/sports-others/sports-others-others/2944274/10748902?ctm_campaign=txt_topics|title=米スポーツ選手長者番付、2年連続でメイウェザーが1位に|date=2013年05月16日|publisher=[[フランス通信社|AFPBB News]]|accessdate=2013年6月4日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://sportsillustrated.cnn.com/specials/fortunate50-2012/|title=The 50 highest-earning American athletes - 2012 Fortunate 50|author=Michael McKnight|date=2012-5|publisher=SI.com|language=英語|accessdate=2013-6-17}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://sportsillustrated.cnn.com/specials/fortunate50-2013/|title=The 50 highest-earning American athletes - 2013 Fortunate 50|author=Daniel Roberts|date=2013-5|publisher=SI.com|language=英語|accessdate=2013-6-17}}</ref>もショウタイムへ移籍。ショウタイムはHBOを脅かす存在となった<ref name="si201303" />。メイウェザーはショウタイムとの6試合の契約において1試合につき最低3,200万ドル(約32億7,000万円)の報酬を保証されており<ref name="afpbb201305" />、その初戦となった[[ロバート・ゲレーロ]]戦では最高額1,500ドルのチケットが完売、観衆1万5,880人。最低報酬の他にゲート収入と1件あたり60ドルから70ドルのPPV収入の歩合などを受け取る<ref name="sugiura201305">{{Cite web|url=http://www.nikkei.com/news/print-article/?R_FLG=0&bf=0&ng=DGXZZO54716790X00C13A5000000&uah=DF251020129587|title=ボクシング現役最強王者は長者番付でも断トツ|author=杉浦大介|date=2013-5-10|publisher=[[日本経済新聞]]|accessdate=2013-6-17}}</ref>。経済誌『[[フォーブス (雑誌)|フォーブス]]』によれば、メイウェザーは過去9戦でPPV960万件を売り上げ、当時の中継局HBOに5億4,000万ドルの利益を与えている。2007年のオスカー・デ・ラ・ホーヤ戦ではPPV販売数240万件を記録し、1997年のマイク・タイソン対イベンダー・ホリフィールド戦(再戦)の199万件の記録を更新。その後も安定した販売件数を維持している<ref name="sugiura201305" />。HBOはメイウェザー移籍の翌月からはゴールデンボーイ・プロモーションズの主催する興行の中継に関与しないことを決めた<ref name="latimes201303" /><ref name="si201303" /><ref>{{Cite web|url=http://www.nypost.com/p/sports/boxing/hbo_cuts_ties_with_golden_boy_mzkFO6O8087PpwZqbmwzmJ|title=HBO cuts ties with De La Hoya's Golden Boy Promotions|author=George Willis|date=2013年3月19日|publisher=ニューヨーク・ポスト|language=英語|accessdate=2013年3月24日}}</ref><ref name="boxon201303" />。 |
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地上波中継復活への要望は常にあるものの実現しないまま、ケーブルテレビや衛星放送での中継が一般的である<ref name="beat201111124">{{Harvnb|『ボクシング・ビート』|2011年11月号|p=124}}</ref>。 |
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==== ストリーミング中継の始まり ==== |
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2006年頃、テレビ中継される試合以外の情報を得るには、[[ストリーミング]]音声放送を聴いたり、ウェブサイトでラウンドごとの速報を読むしかなかった。しかし、2006年から2012年にかけてインターネットが次第に重要な役割を果たすようになり、日本のミニマム級タイトルマッチやオーストラリアのクルーザー級の試合、さらにドイツや英国で行われる興行をアンダーカードからメインイベントまで、合法的に観ることができるようになった(日本のストリーミング中継については、[[KeyHoleTV]]も参照)。中には、放送局やプロモーターの著作権を侵害する違法な行為も横行しているが、ストリーミング中継は国際的なファンに地球の裏側で行われている試合の観戦をも可能にし、2006年の[[マヤル・モンシプール]]と[[ソムサック・シンチャチャワン]]の対戦や、2011年の[[ポンサワン・ポープラムック]]と[[八重樫東]]の対戦に広く注意を喚起したのは、そのような国際的な観衆による[[口コミ]]やYouTubeの映像だった<ref name="boxingscene20130114" />。 |
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また、放送局やプロモーター、さらには王座認定団体が合法的なオンラインチャンネルで、より多くの試合を提供している。プロモーターのボブ・アラムが主宰するトップランク社は自らのウェブサイトでアンダーカードをストリーミング中継し、[[世界ボクシング評議会|WBC]]は映像チャンネルを持っており、GFL (GoFightLive) は、オンラインでPPVを提供している<ref name="boxingscene20130114" /><ref name="espn201006" />。 |
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=== アメリカ合衆国の主なテレビ中継局 === |
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==== HBO ==== |
==== HBO ==== |
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[[ファイル:Harold Lederman cropped.jpg|thumb|left|140px|ハロルド・レダーマン]] |
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[[HBO]]は1980年代後半頃からビッグマッチを中継する、有料ケーブルテレビの最大手であり、ボクシング界に与える影響力は絶大である。統括団体と同等以上のボクシングの権威であり、WBC執行部長のマウリシオ・スライマン、WBA副会長のヒルベルト・メンドサの両者に、HBOやショウタイムの番組に出場できれば一流のボクサーと言わしめ<ref name="beat201111124" />、その発言は選手のマッチメイクや階級変更のタイミングにまで及ぶ<ref>{{Cite web|url=http://www.abs-cbnnews.com/sports/03/13/12/donaire-needs-be-featherweight-soon|title='Donaire needs to be a featherweight soon'|date=2012年3月13日|publisher=ABS-CBN news|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref name="emes20120318">{{Cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&opt=printable&id=50767|title=DiBella Blows Up at Merchant Over Martinez-Bute, Ward|author=Bill Emes|date=2012年3月18日|publisher=BoxingScene.com|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref name="borges20120320">{{Cite web|url=http://www.thesweetscience.com/news/articles/14272-when-did-larry-merchant-get-a-promoters-license|title=When did Larry Merchant get a promoter's license?|author=Ron Borges (''Boston Herald'')|date=2012年3月20日|publisher=The Sweet Science|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref>{{#Tag:ref|これらの姿勢については「(解説者のラリー・)マーチャントはいつプロモーターライセンスを取得したのか?」<ref name="borges20120320" />、あるいは「HBOは一部の選手を過保護に扱っている」<ref name="emes20120318" />といった批判もある。|group="*"}}。CompuBox社のシステムを利用したパンチのコンピュータ集計{{#Tag:ref|2012年現在、ショウタイム、[[NBC]]、ESPN2、EPIXの他、ボブ・アラムの主宰するトップランク社のPPVや、ルー・ディベラの主宰するディベラ・エンターテインメント社の『ブロードウェイ・ボクシング』などでも使われている<ref>{{Cite web|url=http://compuboxonline.com/bio.php|title=CompuBox Online - Bio|publisher=CompuBox社オフィシャルウェブサイト|language=英語|accessdate=2012年2月27日}}</ref>。|group="*"}}、試合当日のウェイトの公開、ハロルド・レダーマンの採点などが番組の個性となっており、出演者が統括団体の名を出すことはなく<ref name="beat201111124" />、むしろ統括団体の世界タイトルが価値を下げる中で、それが懸かっているかどうかには関係なく「強さ」「試合の面白さ」「将来性」の観点から独自の基準で扱うカードを選ぶ<ref>{{Cite web|url=http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=3797|title=下田昭文が開きかけた扉|author=杉浦大介|date=2011年7月15日|publisher=スポーツコミュニケーションズ|accessdate=2012年6月8日}}</ref>。 |
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[[HBO]]は1980年代後半頃からビッグマッチを中継する、有料ケーブルテレビの最大手であり、ボクシング界に与える影響力は絶大である。統括団体と同等以上のボクシングの権威であり、WBC執行部長のマウリシオ・スライマン、[[世界ボクシング協会|WBA]]副会長のヒルベルト・メンドサの両者に、HBOやショウタイムの番組に出場できれば一流のボクサーと言わしめ<ref name="beat201111124" />、その発言は選手のマッチメイクや階級変更のタイミングにまで及ぶ<ref>{{Cite web|url=http://www.abs-cbnnews.com/sports/03/13/12/donaire-needs-be-featherweight-soon|title='Donaire needs to be a featherweight soon'|date=2012年3月13日|publisher=ABS-CBN news|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref name="emes20120318">{{Cite web|url=http://www.boxingscene.com/?m=show&opt=printable&id=50767|title=DiBella Blows Up at Merchant Over Martinez-Bute, Ward|author=Bill Emes|date=2012年3月18日|publisher=BoxingScene.com|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref name="borges20120320">{{Cite web|url=http://www.thesweetscience.com/news/articles/14272-when-did-larry-merchant-get-a-promoters-license|title=When did Larry Merchant get a promoter's license?|author=Ron Borges (''Boston Herald'')|date=2012年3月20日|publisher=The Sweet Science|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref>{{#Tag:ref|これらの姿勢については「(元実況のラリー・)マーチャントはいつプロモーターライセンスを取得したのか?」<ref name="borges20120320" />、あるいは「HBOは一部の選手を過保護に扱っている」<ref name="emes20120318" />といった批判もある。|group="*"}}。大きな試合はPPVで販売。60か国にネットワークを持ち、それ以外の国にも番組を販売しており、収益の30パーセントは国外から入って来ている<ref>{{Cite web|url=http://www.economist.com/node/21526314|title=HBO and the future of pay-TV|date=2011年8月20日|publisher=[[エコノミスト]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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2010年7月、当時のHBOスポーツ社長ロス・グリーンバーグが、米国はヘビー級の有力選手が不足しており、ヘビー級への関心を失っているとして、同級の中継から手を引くと発表<ref>{{Cite web|url=http://www.telegraph.co.uk/sport/othersports/boxing/7877549/HBO-to-stop-screening-heavyweight-boxing-due-to-lack-of-US-interest.html|title=HBO to stop screening heavyweight boxing due to lack of US interest|author=Gareth A Davies|date=2010年7月7日|publisher=[[デイリー・テレグラフ]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。グリーンバーグはその後、ボブ・アラムとの確執から社長を辞任している<ref>{{Cite web|url=http://espn.go.com/boxing/story/_/id/6778943/ross-greenburg-resigns-president-hbo-sports|title=Ross Greenburg resigns from HBO|author=Dan Rafael|date=2011年7月20日|publisher=ESPN|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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2つの中継番組を持っており、上位番組の『[[ワールドチャンピオンシップボクシング|ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング]]』では進行役をジム・ランプリー、解説者をラリー・マーチャントらが務める<ref name="beat201111124" />。[[マニー・パッキャオ]] vs. アガピト・サンチェスの[[国際ボクシング連盟|IBF]]/[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[スーパーバンタム級|ジュニアフェザー級]]タイトルマッチ(2001年11月)では、[[ローブロー]]や[[頭突き|バッティング]]を執拗に繰り返したサンチェス陣営がリングを去る時、マーチャントが「お前らがHBOで戦うことは二度とない!」と叫び、カットマンのトニー・リベラに「ショウタイムで戦ってやるさ!」と返されている<ref>{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/171289-dougies-monday-mailbag|title=Dougie's Monday mailbag |author=Doug Fischer|date=2012年1月30日|publisher=[[リングマガジン|RingTV]]|language=英語|accessdate=2012年2月25日}}</ref>。また、[[フロイド・メイウェザー・ジュニア]] vs. [[ビクター・オルティス]]のWBC世界ウェルター級タイトルマッチ(2011年9月)ではリング上でマーチャントとメイウェザーが舌戦を繰り広げ、話題となった。もう一方の『ボクシング・アフターダーク』では、進行役をボブ・パパ、解説者をマックス・ケラーマン、[[ロイ・ジョーンズ・ジュニア]]が務め、いずれの番組にも非公式ジャッジとしてハロルド・レダーマンが加わる。ケラーマンは『ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング』の解説者を務めたこともある<ref name="beat201111124" />。 |
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CompuBox社のシステムを利用したパンチのコンピュータ集計{{#Tag:ref|2012年現在、ショウタイム、[[NBC]]、ESPN2、Epixの他、ボブ・アラムの主宰するトップランク社のPPVや、ルー・ディベラの主宰するディベラ・エンターテインメント社の『ブロードウェイ・ボクシング』などでも使われている<ref>{{Cite web|url=http://compuboxonline.com/bio.php|title=CompuBox Online - Bio|publisher=CompuBox社オフィシャルウェブサイト|language=英語|accessdate=2012年2月27日}}</ref>。|group="*"}}、試合当日のウェイトの公開、ハロルド・レダーマンの採点などが局の中継番組の個性となっており、出演者が統括団体の名を出すことはなく<ref name="beat201111124" />、むしろ統括団体の世界タイトルが価値を下げる中で、それが懸かっているかどうかには関係なく「強さ」「試合の面白さ」「将来性」の観点から独自の基準で扱うカードを選ぶ<ref>{{Cite web|url=http://www.ninomiyasports.com/sc/modules/bulletin/article.php?storyid=3797|title=下田昭文が開きかけた扉|author=杉浦大介|date=2011年7月15日|publisher=スポーツコミュニケーションズ|accessdate=2012年6月8日}}</ref>。 |
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[[ファイル:Max Kellerman cropped.jpg|thumb|140px|マックス・ケラーマン]] |
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[[ファイル:Roy Jones, Jr. & Jim Lampley.jpg|thumb|left|170px|ロイ・ジョーンズ・ジュニア(左)とジム・ランプリー]] |
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2つの中継番組を持っており、上位番組の『[[ワールドチャンピオンシップボクシング|ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング]]』では進行役をジム・ランプリー<ref name="beat201111124" />、実況をマックス・ケラーマン<ref name="yahoo201212" />らが務める。[[マニー・パッキャオ]]対アガピト・サンチェスのIBF/[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[スーパーバンタム級|ジュニアフェザー級]]タイトルマッチ(2001年11月)では、[[ローブロー]]や[[頭突き|バッティング]]を執拗に繰り返したサンチェス陣営がリングを去る時、当時の実況ラリー・マーチャントが「お前らがHBOで戦うことは二度とない!」と叫び、カットマンのトニー・リベラに「ショウタイムで戦ってやるさ!」と返されている<ref>{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/171289-dougies-monday-mailbag|title=Dougie's Monday mailbag |author=Doug Fischer|date=2012年1月30日|publisher=RingTV|language=英語|accessdate=2012年2月25日}}</ref>。また、フロイド・メイウェザー・ジュニア対[[ビクター・オルティス]]のWBC世界ウェルター級タイトルマッチ(2011年9月)ではリング上でマーチャントとメイウェザーが舌戦を繰り広げ、話題となった。もう一方の『[[ボクシングアフターダーク|ボクシング・アフターダーク]]』では、進行役をボブ・パパ、実況をマックス・ケラーマン、[[ロイ・ジョーンズ・ジュニア]]が務め、いずれの番組にも非公式ジャッジとしてハロルド・レダーマンが加わる<ref name="beat201111124" />。 |
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==== ショウタイム ==== |
==== ショウタイム ==== |
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[[ファイル:Jim Gray (sportscaster).jpg|thumb|140px|ジム・グレイ]] |
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[[ショウタイム (テレビ局)|ショウタイム]]は、上位番組の『チャンピオンシップ・ボクシング』と、『ショウボックス:ザ・ニュージェネレーション』という2つの番組を持ち、いずれも進行役・解説者各1名で構成。『チャンピオンシップ・ボクシング』には女性リポーターが加わり、[[アントニオ・ターバー]]がセカンド解説者を務めたこともある。過去には[[マイク・タイソン]]、[[フリオ・セサール・チャベス]]らの試合を手がけ、1990年代は[[ドン・キング|ドン・キング・プロダクション]]のお抱え放送局的な存在であった。2009年からは、[[スーパーミドル級]]の6名の有力選手による[[Super Six World Boxing Classic|スーパー・シックス ワールド・ボクシング・クラシック]]や、[[バンタム級]]の4名の有力選手による同級トーナメントを主催した<ref name="beat201111125">{{Harvnb|『ボクシング・ビート』|2011年11月号|p=125}}</ref>。 |
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[[ショウタイム (テレビ局)|ショウタイム]]はHBOと同様に、2つの中継番組を持つ。上位番組の『[[チャンピオンシップ・ボクシング]]』では進行役をブライアン・ケニー、実況をジム・グレイ、主解説をマウロ・レナロ、副解説をアル・バーンスタインが務める<ref>{{Cite web|url=http://www.thesweetscience.com/news/articles/15429-austin-trout-joe-cortez-to-work-showtime-card|title=Austin Trout, Joe Cortez To Work Showtime Card|date=2012年10月18日|publisher=The Sweet Science|language=英語|accessdate=2013年3月16日}}</ref>。もう一方の『ショウボックス:ザ・ニュージェネレーション』も進行役・実況各1名で構成。『チャンピオンシップ・ボクシング』には女性リポーターが加わり、[[アントニオ・ターバー]]が副解説を務めたこともある<ref name="beat201111125">{{Harvnb|『ボクシング・ビート』|2011年11月号|p=125}}</ref>。 |
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過去にはマイク・タイソン、[[フリオ・セサール・チャベス]]らの試合を手がけ、1990年代はドン・キング・プロダクションのお抱え放送局的な存在であった。2009年からは、[[スーパーミドル級]]の6名の有力選手による[[Super Six World Boxing Classic|スーパー・シックス ワールド・ボクシング・クラシック]]や、[[バンタム級]]の4名の有力選手による同級トーナメントを主催した<ref name="beat201111125" />。 |
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ボクシング競技は確実に予算減少の影響を受け、これは何年もの間、主要なケーブルテレビ局の懸案事項となっていた。その中でショウタイムは2012年に経費を拡大し、3試合、4試合をメインに据えることも始め、アンダーカードや国内で中継されなかった他国のカードはショウタイム・エクストリーム (Showtime Extreme, SHO Extreme) チャンネルで放送している<ref name="boxingscene20130114" /><ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2013/05/blog-post_3180.html|title=亀海×ペレス戦をショータイムが放映|date=2013年5月25日|publisher=ボクシングニュース「Box-on!」|accessdate=2013年6月14日}}</ref>。 |
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[[ファイル:Teddy Atlas.jpg|thumb|left|120px|テディ・アトラス]] |
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==== ESPN2 ==== |
==== ESPN2 ==== |
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[[ESPN2]]の『[[フライデーナイトファイト|フライデー・ナイト・ファイト]]』は、かつての進行役ボブ・パパ、 |
[[ESPN2]]の『[[フライデーナイトファイト|フライデー・ナイト・ファイト]]』は、かつての進行役ボブ・パパ、実況マックス・ケラーマンから、進行役ジョー・テシトーレ、実況テディ・アトラスに交代。アトラスの辛口なコメントと公平な採点で独自色を出している。他競技を中継する関係で、通年のボクシング中継はない<ref name="beat201111125" />。この他、スペイン語のネットワークで定期的にボクシングを放送している<ref name="boxingscene20130114" />。 |
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==== Epix ==== |
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{{仮リンク|Epix|en|Epix (TV channel)}}は2009年10月に開設された有料ケーブルテレビ局で、ダン・ラファエル([[ESPN|ESPN.com]]のボクシング記者)らがスタジオから解説する。[[レノックス・ルイス]](かつてはHBOで解説者を務めた)、[[ニノ・ベンベヌチ]]、[[デビッド・トゥア]]が解説を務めたこともある<ref name="beat201111125" />。ヘビー級に重心を置いてヨーロッパの試合を定期的に放送している<ref name="boxingscene20130114" />。 |
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== メキシコ == |
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かつてはアナウンサー2名がラウンドごとに試合を伝えていた。国内で開催される試合が多いため、各局が選手・試合の量で競争を展開している<ref name="beat201111125" />。 |
[[メキシコ|メキシコ合衆国]]では、かつてはアナウンサー2名がラウンドごとに試合を伝えていた。国内で開催される試合が多いため、各局が選手・試合の量で競争を展開している<ref name="beat201111125" />。 |
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=== メキシコの主なテレビ中継局 === |
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==== テレビアステカ ==== |
==== テレビアステカ ==== |
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テレビアステカでは、進行役は2名がラウンドごとに交代、解説者は3名で、エドゥアルド・ラマソン(元WBC重鎮で、夫人はテレビサのキャスター)、フリオ・セサール・チャベス、[[マルコ・アントニオ・バレラ]]が務める<ref name="beat201111125" />。 |
{{仮リンク|テレビアステカ|en|TV Azteca}}では、進行役は2名がラウンドごとに交代、解説者は3名で、エドゥアルド・ラマソン(元WBC重鎮で、夫人はテレビサのキャスター)、フリオ・セサール・チャベス、[[マルコ・アントニオ・バレラ]]が務める<ref name="beat201111125" />。 |
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==== テレビサ ==== |
==== テレビサ ==== |
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[[テレビサ]]での中継はテレビアステカに後続して始まり、進行役は3名で、解説を[[リカルド・ロペス]]、[[ルーベン・オリバレス]]が務める<ref name="beat201111125" />。 |
[[テレビサ]]での中継はテレビアステカに後続して始まり、進行役は3名で、解説を[[リカルド・ロペス]]、[[ルーベン・オリバレス]]が務める<ref name="beat201111125" />。 |
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== 日本 == |
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=== 日本における歴史 === |
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かつてすべての世界戦を放送していた[[Canal+]]が2009年にボクシングから撤退し、現在は中継局を持たない<ref name="fightnews201103">{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/update-boxing-in-france-78445|title=Boxing in France|date=2011年3月15日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2012年2月24日}}</ref>。Canal+が手を引いたことで、すべてのタイトルマッチを同国内で戦った[[ブライム・アスロウム]]は試合開催に困難を来し、[[休養王座]]への移動を経て世界王者のまま引退を余儀なくされた<ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.com/2009/09/blog-post_08.html|title=アスロウムが引退を発表|date=2009年9月8日|publisher=ボクシングニュース「Box-on!」|accessdate=2012年2月24日}}</ref>。この頃からフランスのボクシングは低迷し、2012年現在、アスロウムを最後にフランス人世界王者は誕生していない<ref name="fightnews201103" />。 |
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==== ラジオ・テレビ中継 ==== |
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[[日本]]では、[[1952年]][[2月9日]]にラジオ東京(のちの[[TBSラジオ&コミュニケーションズ|TBSラジオ]])が日本バンタム級タイトルマッチ:[[白井義男]]対[[堀口宏]]戦を同局として初の中継(解説は[[郡司信夫]]、実況は同局アナウンサーの[[若林漸]])を行なっており<ref>『TBSアナウンサーの動き』に明記された、若林漸の情報を参照。</ref>、これが[[民間放送]]による初の中継となった<ref>『私とTBS』4ページに掲載された、郡司信夫のコメントより。</ref>。 |
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その後、[[1953年]][[9月19日]]に[[大阪球場]]で行われた白井義男対[[レオ・エスピノサ]]のノンタイトル戦が、[[日本放送協会|NHK]]でテレビとして初中継された<ref>[http://www.nhk.or.jp/archives/archives-catalogue/pglist/pglist_1953-54.html NHKアーカイブスカタログ―テレビ番組放送記録+番組小史 1953~2008]</ref>。 |
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=== 南アフリカ共和国 === |
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ボクシングのテレビ中継は1980年代から大幅に減少し<ref name="iafrica201203">{{Cite web|url=http://sport.iafrica.com/news/784140.html|title='They are bullshitting you'|author=SAPA|date=2012年3月14日|publisher=iafrica.com|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref>、国営放送局の[[南アフリカ放送協会| SABC]]が2011年初頭に撤退した後は<ref name="sowetan201203">{{Cite web|url=http://www.sowetanlive.co.za/sport/2012/03/14/tv-blackout-killing-boxing|title=TV blackout killing boxing|author=David Isaacson|date=2012年3月14日|publisher=''The Sowetan''|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.citizen.co.za/citizen/content/en/citizen/local-sport?oid=265286&sn=Detail&pid=146826&Durandt--bemoans-SA-boxing|title=Durandt bemoans SA boxing|author=Nick Gordon|date=2012年3月14日|publisher=''The Citizen''|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref>、[[モルティ・ムザラネ]]、[[ヌコシナチ・ジョイ]]、[[タカラニ・ヌドロブ]]らの国内世界王者が存在したにも関わらず、限られた興行が有料衛星放送のSuperSportで中継されるのみで<ref name="iafrica201203" />、ボクシングトレーナーのニック・デュラントは2012年3月に、SABCの援助なしに試合を開催することは極めて難しいと話していた<ref name="sowetan201203" />。彼やプロモーターのブランコ・ミレンコヴィッチらの尽力の結果、同月のタカラニ・ヌドロブ戦、ヌコシナチ・ジョイ戦は直前になってSABCで放送されることが決まった<ref>{{Cite web|url=http://www.sowetanlive.co.za/sport/2012/03/22/sabc-throws-boxing-a-lifeline|title=SABC throws boxing a lifeline|author=Ramatsiyi Moholoa|date=2012年3月22日|publisher=''The Sowetan''|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/172147-joyi-finally-getting-tv-time-against-takayama|title=Joyi finally getting TV time against Takayama|author=Corey Erdman|date=2012年3月29日|publisher=RingTV|language=英語|accessdate=2012年3月30日}}</ref>。 |
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{{要出典範囲|date=2013年6月|[[1954年]][[12月21日]]には[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]が民放テレビで初めて中継を行っている。[[1955年]]には[[TBSテレビ|KRテレビ(1960年11月29日よりTBSテレビ。以下、TBS)]]、[[1959年]]には[[フジテレビジョン|フジテレビ]]と[[テレビ朝日|NET(1977年4月よりテレビ朝日)]]も参入}}。 |
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===== 空前のブーム ===== |
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[[ファイル:Perez Shirai 1954 1.png|thumb|白井対ペレス戦(1954年)]] |
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[[1955年]][[5月30日]]、日本テレビのボクシング中継・[[パスカル・ペレス]]対[[白井義男]]戦(3度目の対戦)では、96.1パーセントの視聴率を記録([[電通]]調べ)。これは[[ビデオリサーチ]]が視聴率調査を開始した1962年12月3日の前後を通じて、[[テレビ番組]]の最高視聴率とされている<ref>日本放送協会編『放送五十年史 資料編』、日本放送出版協会、1977年、590-591頁。</ref>。この他、ビデオリサーチによる調査開始以前のボクシング中継では、1959年8月10日のパスカル・ペレス対[[米倉健司|米倉健志]]戦(フジテレビ)が88.0パーセント<ref name="02p291">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=291}}</ref>、1959年11月5日のパスカル・ペレス対[[矢尾板貞雄]]戦(フジテレビ)が92.3パーセント<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=75}}</ref>、1960年5月23日のジョー・ベセラ対米倉健志戦(日本テレビ)が78.7パーセント、1961年6月27日の[[ポーン・キングピッチ]]対[[関光徳]]戦が64.9パーセントを記録している<ref name="boxing-zine">{{Cite web|url=http://boxing-zine.com/history_TVratio.pdf|title=テレビ視聴率徹底調査|date=2012年12月5日|publisher=ボクシングライターがつくる専門情報サイトBOXING-ZINE|accessdate=2013年6月14日}}</ref>。 |
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{{Main2|ビデオリサーチによる調査|#視聴率ランキングと観客動員数}} |
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1960年代前半、日本にはかつてないボクシング・ブームが起こり、元旦から試合が行われ、テレビでは週に10本以上のプロボクシング中継があった。高度経済成長にともなって1962年3月にはテレビ受像機の普及台数が1,000万台を超え、新たなスターが育ちつつあったプロボクシングは視聴者とテレビ局とスポンサーの需要を満たしていた<ref name="02p118" />。1962年からは3年連続でフジテレビが大晦日にボクシング中継を行った(大晦日のボクシング興行については[[大晦日興行#ボクシング]]を参照)。1962年の大晦日には[[海老原博幸]]が登場。1963年には関光徳が東洋太平洋王座の防衛戦を行ったが<ref name="stanbox2010">{{Cite web|url=http://ameblo.jp/stanbox7/day-20101117.html|title=ボクシングvs紅白歌合戦・視聴率80%!へ挑戦!|date=2010年11月17日|publisher=BOXING MASTER(協栄ボクシングジムトレーナーなどを務める金元孝男による情報ブログ)|accessdate=2013年5月28日}}</ref>、1963年大晦日の[[第14回NHK紅白歌合戦]]はビデオリサーチによる調査開始以降の歴代最高となる81.4パーセントの視聴率を記録し、視聴率競争ではかなわなかった<ref>{{Cite web|url=http://www.videor.co.jp/data/ratedata/all50.htm|title=全局高世帯視聴率番組50|date=2013年3月21日|publisher=ビデオリサーチ|accessdate=2013年5月28日}}</ref>。しかし翌1964年の大晦日にもフジテレビは関の東洋太平洋王座防衛戦を中継した<ref name="stanbox2010" />。 |
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1967年1月11日に[[アメリカ航空宇宙局|NASA]]が[[インテルサット]]の通信衛星 "Intelsat 2" を打ち上げると、フジテレビは1月29日に[[メキシコシティ]]で行われる世界フェザー級タイトルマッチの同時生中継を行うことを発表。これは関光徳の[[ビセンテ・サルディバル]]への2度目の挑戦だった。また、日本テレビは2月6日に[[テキサス州]][[ヒューストン]]の[[アストロドーム]]で行われる[[モハメド・アリ]]と[[アーニー・テレル]]の世界ヘビー級タイトルマッチを衛星中継することを発表した<ref>{{Cite news|title=U.S.-Japan Television Link Opens With 50-Minute Show|url=|publisher=[[星条旗新聞]]|date=1967年1月28日|page=7|accessdate=2013年5月28日|language=英語}}</ref>。関対サルディバルのリマッチでは、フジテレビは現地にアナウンサーを送り、東京では[[ファイティング原田]]をはじめとする数人の解説者が同局のスタジオで生中継を担当した。試合が始まる前、メキシコでは日曜日の午後8時、日本では月曜日の午前11時35分に中継を開始。これはスポーツ競技初の太平洋を超えての衛星生中継で、画質は鮮明だった<ref>{{Cite news|title=Lanibird Filled the (TV) Bill|url=|publisher=星条旗新聞|date=1967年2月1日|pages=18–19|accessdate=2013年5月28日|language=英語}}</ref>。 |
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1960年代には平均視聴率が30パーセントに達するレギュラー番組もあり、日本ボクシングは「[[日本のボクシング史#プロボクシング黄金時代|黄金時代]]」と呼ばれる時期を迎えたが、やがて視聴者やテレビ局が野球、[[大相撲]]、ボクシング以外にも放送に適した競技があることに気づくと、各局のボクシング中継はそれぞれ週に1本程度となった。しかし、同時期の米国と較べると会場の集客数が激減するような損失はなかった<ref name="02p118" />。 |
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===== ブームの後 ===== |
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{{出典の明記|date=2012年3月3日 (土) 23:35 (UTC)|section=1}} |
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[[1972年]]以降[[テレビ東京|東京12チャンネル(1981年10月よりテレビ東京)]]により海外のビッグマッチも中継されるようになる。しかし[[1973年]]以降は世界戦以外は軒並み深夜、それも月1、2回あるいは隔月へ追いやられる。その中でも東京12チャンネルは隔月ながら[[ゴールデンタイム]]の定期放送を実施、[[テレビ神奈川]]も[[tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE|プロ野球ナイター中継]]の[[雨傘番組]]として録画中継をしていた。世界戦は相変わらずの高視聴率を維持していたが、その中心となっていた[[具志堅用高]]が引退すると下降線を辿り、日曜昼などの[[ノンプライム]]での放送も目立つようになる。その後も[[1988年]][[1月17日]]の[[六車卓也]]以降悪夢の日本人世界タイトル挑戦21連続失敗をきっかけに人気低迷に拍車がかかり、さらに[[K-1]]などの新興格闘技の台頭により中継本数が減少、ついに[[1991年]][[2月3日]]に[[畑中清詞]]が世界王座を奪取した試合は[[中部日本放送|CBCテレビ]]で生中継されたものの、[[キー局]]であるTBSにはネットされず抗議が集中、後日『ガッツファイティング』枠で録画放送されるという事態になった。この畑中戦は在京キー局で生中継されなかった世界戦として初のケースとなった。 |
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一方で、[[1991年]]に日本初の民放衛星放送局である[[WOWOW]]が開局すると、同時に国外の試合中継を開始、現在まで局を代表するキラーコンテンツとなっている。それ以降、[[スカパー!プレミアムサービス|スカパー!]]の普及も進んだことで、衛星放送のボクシング中継も徐々に増加、中でも[[朝日放送]]系のスポーツチャンネル[[スカイ・エー|スカイ・A sports+]]ではボクシング中継を看板のひとつに掲げ、国内の試合をノンタイトルから世界戦までカバーしており、[[J SPORTS]]も[[ESPN]]との提携により北米の地域王座戦を中心に中継している。また、地上波民放で放送されてきた中継も一部世界戦を除いて[[日テレG+|G+]]、[[TBSチャンネル]]、[[フジテレビONE]]、[[BSジャパン]]といった系列衛星放送局にメインがシフトされている。[[1997年]]に日本で展開を始めた[[ディレクTV]]も『DIRECTVボクシング』の名で中継を開始。ディレクTVの本部国であるアメリカでは主流となり始めたPPV方式を採用し、前座の4回戦からメインのタイトルマッチまで通じた完全生中継を実現した。世界戦は無料放送となる場合もあったが、2000年にディレクTVの日本撤退に伴い終了。 |
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地上波放送はさらに縮小し、まずフジテレビが1992年11月20日の[[世界ボクシング協会|WBA]]世界[[スーパーフェザー級]]タイトルマッチ、[[ヘナロ・エルナンデス]]対[[渡辺雄二 (ボクサー)|渡辺雄二]]戦を最後に、ゴールデンタイムでは20年あまりボクシング中継を行わなくなった<ref name="sanspo201302">{{Cite news|url=http://www.sanspo.com/sports/news/20130209/box13020911510001-n1.html|title=井上、フジテレビ21年ぶりゴールデン生中継|page=1||date=2013年2月9日|publisher=[[サンケイスポーツ]]|accessdate=2013年5月11日}}</ref>。テレビ朝日は2003年を最後にボクシング中継そのものから撤退。同年9月に日本テレビ系が中継した[[辰吉丈一郎]]対フリオ・セサール・アビラ戦は、元[[阪神タイガース]]の[[掛布雅之]]や五輪レスリング金・銅メダリストの[[高田裕司 (レスリング選手)|高田裕司]]が現役時代にやり残したことのためにカムバックするという趣旨のスポーツバラエティ番組内で中継され<ref>{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/column/kumekawa/kumekawa19.htm|title=誰がボクシングを守るのか|author=粂川麻里生|year=2003|publisher=boxing.jp|accessdate=2013-6-17}}</ref>、同局が月1の深夜枠で放送してきた『ダイナミックグローブ』は2009年限りで地上波から撤退した。世界戦以外の地上波中継は、フジテレビが2012年に深夜枠で定期放送を復活させ、2013年4月にはゴールデンタイムで[[井上尚弥]]プロ3戦目を中継<ref name="sanspo201302" />。それ以外はTBS・テレビ東京が不定期で関東ローカルの深夜枠などノンプライムでの放送を行うにとどまっている。 |
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現在、地上波テレビにおいてゴールデンタイムで世界戦中継を実施しているのは日本テレビ・TBS・テレビ東京の3局。しかも中継対象となる選手も限られており、日本テレビは[[長谷川穂積]]・[[粟生隆寛]]・[[山中慎介]]、TBSは[[亀田三兄弟]]・[[井岡一翔]]、テレビ東京は[[内山高志]]の試合が主となっている。プロボクシングでは、プロモーターと縁深い[[ボクシングジム|ジム]]とのタイアップで興行を打ち、中継を行う。また、基本的にはメインイベントのみが[[生放送|生中継]]あるいは[[撮って出し]]([[録画]])で放送される。地上波での中継が激減した一方、衛星放送では世界戦・ノンタイトルなど問わず多くの試合が中継されている。 |
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2013年2月には26日開催のWBA世界女子[[アトム級|ライトミニマム級]]タイトルマッチ([[宮尾綾香]]対[[秋田屋まさえ]])が深夜枠で女子の世界戦として初めて地上波放送された<ref>{{Cite news|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2013/02/22/kiji/K20130222005246680.html|title=“美人ボクサー”宮尾V1戦 女子世界戦初の地上波放送|date=2013年2月22日|publisher=[[スポーツニッポン]]|accessdate=2013年3月5日}}</ref>。 |
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アマチュアボクシングについては、[[全日本アマチュアボクシング選手権大会|全日本選手権]]をNHK[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]が放送する<ref>{{Cite web|url=http://www.nhk-g.co.jp/program/sports/2012/147/index.html|title=第82回全日本アマチュアボクシング選手権|year=2012|publisher=[[NHKグローバルメディアサービス]]|accessdate=2013年3月18日}}</ref>。また、2人の日本人メダリストが誕生した[[ロンドンオリンピック (2012年) におけるボクシング競技|2012年ロンドンオリンピック]]では、[[NHK総合テレビジョン|NHK総合]]・[[NHK BS1|BS1]]、TBS、テレビ東京が生中継または録画放送<ref>{{Cite web|url=http://www.nhk.or.jp/sports2/olpg/olpg_all_20120806.html|title=NHK スポーツ番組放送予定|year=2012|publisher=NHKスポーツオンライン|accessdate=2013年3月18日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/oly_sum/2012_london1.htm|title=過去の視聴率データ – ロンドンオリンピック 関連番組|year=2012|publisher=[[ビデオリサーチ]]|accessdate=2013年3月18日}}</ref>。NHK・民放ともに他競技同様、ストリーミング生中継も行った<ref>{{Cite news|url=http://www.sanspo.com/london2012/news/20120730/otr12073021330006-n1.html|title=NHKネット中継の視聴数、初日で冬全体の9倍|agency=サンケイスポーツ|date=2012年7月30日|publisher=[[産経新聞]]|accessdate=2013年3月18日}}</ref>。 |
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ラジオについては、TBSラジオが不定期で行っている。中継対象選手はTBSテレビと同じである。[[ニッポン放送]]でも実施していた時期があった。 |
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==== ストリーミング中継 ==== |
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2012年10月、[[宮田ジム・スポーツクラブ|MGプロモーション]]が日本[[フライ級]]タイトルマッチ(王者・[[粉川拓也]])をアスリート★ジャポンの[[Ustream]]チャンネルから無料で国内にストリーミング生中継。テレビ中継では限られた放送枠の中で一部のラウンドがカットされることがあるが、このインターネット配信ではすべてのカードをノーカットで中継することができ、リアルタイムで視聴できなくてもアーカイブ放送が提供されるなどのメリットもある。同プロモーションの[[宮田博行]]は発表に際して、「これまでのテレビ局側の選択で放送される時代からプロモーターが観せたい試合を配信する新たな形でボクシング界の活性化に繋げます」と話している<ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2012/10/blog-post_3184.html|title=明日の粉川防衛戦、ネットで無料ライブ配信|date=2012年10月30日|publisher=ボクシングニュース「Box-on!」|accessdate=2012年10月30日}}</ref>。 |
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同年11月以降は、同じアスリート★ジャポン(無料)からWBA女子世界[[スーパーフライ級]]タイトルマッチ([[白井・具志堅スポーツジム|白井・具志堅スポーツ]]主催、王者・[[山口直子]])<ref>{{Cite web|url=http://www.athlete-japon.com/news/20121109news.html|title=【アス★ジャポChannel USTREAM】11-12(月)19:30〜 女子ボクシング世界戦を配信|date=2012年11月9日|publisher=アスリート★ジャポン|accessdate=2012年11月18日}}</ref>、[[ニコニコ生放送]]([[ニコニコ動画]]へのID登録・ログインが必要。有料。アンダーカードは無料)から[[東洋太平洋ボクシング連盟|OPBF]]東洋太平洋[[ウェルター級]]タイトルマッチ([[渡嘉敷勝男#引退後|渡嘉敷]]主催、王者・[[渡部あきのり]])<ref>{{Cite web|url=http://ch.nicovideo.jp/channel/kyoei-boxing|title=協栄ボクシングチャンネル - ニコニコチャンネル:スポーツ|date=2012年|publisher=[[ニコニコ動画]]の[[協栄ボクシングジム|協栄]]ボクシングチャンネル|accessdate=2012年11月18日}}</ref>などをメインカードとする興行のストリーミング中継が継続的に行われている。 |
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===== テレビ局によるオンデマンド配信 ===== |
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2012年10月から11月にかけて、日本テレビやWOWOWが一部のテレビ中継カードを[[ビデオ・オン・デマンド|オンデマンド]]形式でも配信するサービスを採り入れている。いずれも中継カードの行われる興行を第一試合からリアルタイムで配信し、日テレオンデマンドは有料サービス(アンダーカードの一部は無料)、WOWOWメンバーズオンデマンドは加入者限定サービスとなっている<ref>{{Cite web|url=http://vod.ntv.co.jp/program/wpboxing/|title=ワールドプレミアムボクシング16 TheREAL 、[[世界ボクシング評議会|WBC]]世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 王者 粟生隆寛(帝拳)VS挑戦者ガマリエル・ディアス(メキシコ)|year=2012|publisher=日テレオンデマンド|accessdate=2012年11月3日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.wowow.co.jp/mod/lineup/|title=配信ラインナップ WOWOWメンバーズオンデマンド|year=2012|publisher=WOWOWオンライン|accessdate=2012年11月3日}}</ref>。 |
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=== 現行の番組 === |
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; ラジオ |
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* [[TBSラジオ ボクシング中継]](TBSラジオ・協栄プロモーション。{{要出典範囲|date=2013年6月|1999年から2005年など中継を行なっていなかった時期もある}}。特に統一した番組タイトルは設定されていない) |
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; テレビ |
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* [[ダイナミックグローブ]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]・帝拳プロモーション)<ref name="maeda">{{Cite web|url=http://www.boxing.jp/column/nostalgia/sunohara07.htm|title= NOSTALGIA vol.5 – 今は亡きボクシング評論の大御所たち|author=前田衷|date=2003年頃|publisher=boxing.jp|accessdate=2013年6月12日}}</ref><ref name="world94">{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=94}}</ref><br />1998年12月の辰吉丈一郎対[[ウィラポン・ナコンルアンプロモーション]]戦では、カメラ11台、スーパースロー2台、スロー5台を使って中継した<ref name="world95">{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=95}}</ref>。 |
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** [[ワールドプレミアムボクシング]]<ref>{{Cite web|title=ワールドプレミアムボクシング|url=http://www.ntv.co.jp/wpboxing/|publisher=[[日本テレビ]]|year=2013|accessdate=2013年5月26日}}</ref><br />2008年1月の[[長谷川穂積]]対[[シモーネ・マルドロット]]戦では、スーパースローカメラを初めてリングサイドに配置<ref>{{Cite news|title=長谷川V5戦にド迫力特殊カメラを導入|author=大池和幸|url=http://www.nikkansports.com/battle/p-bt-tp0-20080105-303329.html|publisher=[[日刊スポーツ]]|date=2008年1月5日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。2009年12月の長谷川対アルバロ・ペレス戦では1秒間に1,400齣を撮れるウルトラスーパースローカメラを使用<ref name="daily201011">{{Cite news|title=世界戦は日本一超高速カメラで中継|url=http://www.daily.co.jp/ring/2009/12/18/0002588774.shtml|publisher=[[デイリースポーツ]]|date=2009年12月17日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20091221191302/http://www.daily.co.jp/ring/2009/12/18/0002588774.shtml|archivedate=2010年11月27日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。2010年11月の長谷川対[[ファン・カルロス・ブルゴス]]戦および[[ビタリ・タイベルト]]対[[粟生隆寛]]戦は、試合を地上波中継する日本テレビの協力で、[[スカチャン|スカパー!]]の専門チャンネルが3Dで生中継。これはボクシングのテレビ中継では日本初となった。3Dカメラを4台使い(うち1台はクレーンカメラ)、約300人のスタッフが撮影にあたった。ただし3Dで視聴するには3Dテレビの用意が必要だった<ref name="daily201011" />。同時に[[ワーナー・マイカル・シネマズ]]([[茨木市|茨木]]および[[港北ニュータウン]])では3Dライブビューイングが開催された<ref>{{Cite web|title=**スカパー! Presents 格闘技初の3Dライブビューイング!** 「ワールドプレミアムボクシングThe Real 12」を開催|url=http://www.warnermycal.com/company/press/10/11/1117.pdf|publisher=[[ワーナー・マイカル・シネマズ|ワーナー・マイカル]]、[[スカパーJSATホールディングス|スカパーJSAT]]|date=2010年11月17日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。 |
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** [[ドラマチックボクシング]]([[讀賣テレビ放送|読売テレビ]]、[[スカイ・エー|スカイ・A sports+]])<ref>{{Cite web|title=¡Ikehara se impone por puntos al tailandés Klongpajol!|url=http://www.notifight.com/artman2/publish/Resultado_2/Ikehara_se_impone_por_puntos_al_tailand_s_Klongpajol.php|author=Hisao Adachi|publisher=NotiFight.com|date=2009年2月8日|language=スペイン語|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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** {{要出典範囲|date=2013年6月|[[BEST GLOVE]]([[福岡放送]])}} |
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* [[ガッツファイティング]]([[TBSテレビ|TBS]]・協栄プロモーション)<ref name="world94" /><br />2009年11月、[[内藤大助]]対[[亀田興毅]]戦では、スーパースロー、ハイスピード、天井カメラなどの他、両陣営を撮るハンディーカメラを含めると30台以上のカメラが使われた<ref>{{Cite news|title=内藤・亀田戦、テレビカメラ史上最多30台超で撮る!|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20091124-OHT1T00249.htm|publisher=[[スポーツ報知]]|date=2009年11月25日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20091202091537/http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20091124-OHT1T00249.htm|archivedate=2009年12月2日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。 |
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* [[ダイヤモンドグローブ]]([[フジテレビジョン|フジテレビ]]・三迫プロモーション)<ref name="world95" /> |
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** [[EXCITING TIME]]<ref name="daily201304">{{Cite news|url=http://daily.co.jp/ring/2013/04/17/0005906409.shtml|title=フジ、井上&村田の共演を異例の生中継|date=2013年4月17日|publisher=[[デイリースポーツ]]|accessdate=2013年5月11日}}</ref><br />2013年4月の初回放送では[[井上尚弥]]のプロ3戦目(当時、日本ライトフライ級6位だった井上が、日本同級1位の佐野友樹と対戦したフライ級10回戦)の他、[[村田諒太]]のプロテスト実技試験も中継。カメラ11台を使い、スタッフ150人態勢で中継され、会場には3台の大型ビジョンも設置された<ref name="daily201304" /><ref>{{Cite news|url=http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20130328-1103946.html|title=井上、プロ3戦目ゴールデンで生中継|date=2013年3月28日|publisher=[[日刊スポーツ]]|accessdate=2013年5月11日}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20130327-OHT1T00210.htm|title=怪物19歳・井上に“世界戦級”TVカメラ11台!|date=2013年3月28日|publisher=[[スポーツ報知]]|archiveurl=http://web.archive.org/web/20130330105455/http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20130327-OHT1T00210.htm|archivedate=2013年3月30日|accessdate=2013年5月11日}}</ref>。 |
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* [[ヒートアップボクシング|ノックアウトボクシング]]([[テレビ東京]]・帝拳プロモーション、フェニックスプロモーション)<ref name="world95" /> |
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* [[SOUL FIGHTING]]([[中部日本放送|CBC]]・畑中プロモーション)<ref>{{Cite web|url=http://hicbc.com/tv/soul/index.htm|title=SOUL FIGHTING|publisher=[[中部日本放送|CBC]]|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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* [[拳・ボクサーの夢]]([[サンテレビジョン|サンテレビ]])<ref>{{Cite news|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2012/06/02/kiji/K20120602003378340.html|title=関西で3年ぶり! 地上波ボクシング番組が復活|date=2012年6月2日|publisher=スポーツニッポン|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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* [[エキサイトマッチ〜世界プロボクシング]]([[WOWOW]])<ref name="world96">{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=96}}</ref><br />2010年10月の[[西岡利晃]]対[[レンドール・ムンロー]]戦を、3D、ウルトラスーパースロー、天井カメラなど計16台のカメラで中継<ref>{{Cite news|title=西岡カメラなんと16台! バルサを超えた|author=浜本卓也|url=http://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20101022-692919.html|publisher=[[日刊スポーツ]]|date=2010年10月22日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。会場では<ref name="daily201011">{{Cite news|title=長谷川も興奮! 日本初3D世界戦生中継|url=http://www.daily.co.jp/ring/2010/11/24/0003630151.shtml|publisher=[[デイリースポーツ]]|date=2010年11月24日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20101127164156/http://www.daily.co.jp/ring/2010/11/24/0003630151.shtml|archivedate=2010年11月27日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>3Dカメラの他に、2Dカメラで撮影した映像をリアルタイムで3D変換できるカメラを導入して3D中継した。世界戦における3D生中継は日本初だった<ref>{{Cite web|title=2D映像を3D映像にリアルタイム変換できる“ビクター2D‐3D変換技術”が、日本初の“ボクシング世界タイトルマッチ3D生中継”に採用!|url=http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20101021/353285/|publisher=ビクター・JVC|date=2010年10月21日|accessdate=2013年5月12日}}</ref>。 |
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* [[ベストバウトボクシング]](スカイ・A sports+)<ref>{{Cite news|url=http://www.sky-a.co.jp/prgsports/martialarts.html|title=格闘技 – Best Bout Boxing|publisher=スカイ・A sports+|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|[[ベストファイトボクシング]](スカイ・A sports+)}} |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|[[エキサイトボクシング]](スカイ・A sports+)}} |
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* [[フライデーナイトファイト|S.X.B.プロボクシング]]([[J SPORTS]])<ref>{{Cite news|url=https://www.jsports.co.jp/blog/fighting/2007/03/sxb.html|title=格闘技サイト|publisher=[[J SPORTS]]|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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=== 過去の番組 === |
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* ファイティングパンチ(日本テレビ)<ref name="stanbox2012">{{Cite web|url=http://ameblo.jp/stanbox7/day-20120426.html|title=亀田和毅WBCシルバー戦vs8戦無敗エルナンデス|date=2012年4月26日|publisher=BOXING MASTER|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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* [[東洋チャンピオンスカウト]](TBS・極東プロモーション)<ref name="maeda" /> |
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* ビッグファイト(TBS)<ref name="maeda" /> |
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* リングサイドアワー(フジテレビ)<ref name="stanbox2012" /> |
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* ゴールデンボクシング→エキサイトボクシング([[テレビ朝日]]・極東プロモーション)<ref name="world95" /> |
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** {{要出典範囲|date=2013年6月|Nagoya TV EXCITE BOXING([[名古屋テレビ放送|名古屋テレビ]]・緑ジム→天熊丸木ジム)}} |
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* ノックアウトボクシング(KOボクシング)<ref name="boxing-zine" />→[[ヒートアップボクシング]]([[テレビ東京]]・協栄プロモーション)<ref name="world95" /> |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|スーパーファイト中継(テレビ東京)}} |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|REAL FIGHT BOXING(CBC・松田ジム→松田ジム&畑中ジム)}} |
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* スーパーファイトボクシング([[東海テレビ放送|東海テレビ]]・松田ジム)<ref>{{Cite web|url=http://tokai-tv.com/timetable/0712_top_list.html|title=東海テレビ番組表|date=2004年7月12日|publisher=[[東海テレビ放送|東海テレビ]]|accessdate=2013年6月14日}}</ref> |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|Dynamic Boxing([[中京テレビ放送|中京テレビ]]・緑ジム)}} |
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* ダイナマイトボクシング([[ABCテレビ|ABC]]・グリーンツダプロモーション)<ref name="boxing-zine" /> |
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* {{要出典範囲|date=2013年6月|めざせ!チャンプ([[サンテレビジョン|サンテレビ]])}} |
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* DIRECTVボクシング([[ディレクTV]]・三迫プロモーション) - 日本のボクシングで初めてPPVを導入<ref>{{Harvnb|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊|p=95}}</ref> |
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* プロボックス(J SPORTS)<ref name="world96" /> |
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* マンスリー・ボクシング(NHK衛星)<ref>{{Cite news|url=http://www.kobe-np.co.jp/tokushu/nisioka/sports20.html|title=西岡選手へ激励込め|date=1999年7月27日|publisher=[[神戸新聞]]|accessdate=2012年7月24日}}</ref> |
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=== 視聴率ランキングと観客動員数 === |
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視聴率の数値はビデオリサーチによるデータ。1977年9月26日にオンライン調査を開始したため、この前後を分けて集計している<ref name="videor2009">{{Cite web|url=http://www.videor.co.jp/data/ratedata/junre/10boxing.htm|title=プロボクシング高世帯視聴率番組|date=2009年12月1日|publisher=ビデオリサーチ|accessdate=2013年3月18日}}</ref>。 |
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※[[ビデオリサーチ]]によるデータ。 |
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{{Main2|日本のボクシングにおける観客動員記録|日本のボクシング史#観客動員数ランキング}} |
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=== 1962年12月1日 - 1977年9月25日 === |
==== 1962年12月1日 - 1977年9月25日 ==== |
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'''関東地区'''<ref>引田惣弥『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』講談社、2004年、93頁。ISBN 4062122227</ref> |
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!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率 |
!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率(%)!!観客動員(人) |
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|1||世界バンタム級タイトルマッチ [[ファイティング原田]] vs. [[エデル・ジョフレ]]|| 1966年5月31日|| フジテレビ|| 63.7 |
|1||世界バンタム級タイトルマッチ [[ファイティング原田]] vs. [[エデル・ジョフレ]]|| 1966年5月31日|| フジテレビ|| 63.7 || 13,000<ref name="02p291" /> |
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|2||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[アラン・ラドキン]]|| 1965年11月30日|| フジテレビ|| 60.4 |
|2||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[アラン・ラドキン]]|| 1965年11月30日|| フジテレビ|| 60.4 || 12,000<ref name="02p153">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=153}}</ref> |
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|3||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ベルナルド・カラバロ]]|| 1967年7月4日|| フジテレビ|| 57.0 |
|3||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ベルナルド・カラバロ]]|| 1967年7月4日|| フジテレビ|| 57.0 || 11,000<ref name="02p155">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=155}}</ref> |
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|4||世界バンタム級タイトルマッチ エデル・ジョフレ vs. ファイティング原田|| 1965年5月18日|| フジテレビ|| 54.9 |
|4||世界バンタム級タイトルマッチ エデル・ジョフレ vs. ファイティング原田|| 1965年5月18日|| フジテレビ|| 54.9 || 10,000<ref name="02p153" /> |
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|5||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ジョー・メデル]]|| 1967年1月3日|| フジテレビ|| 53.9 |
|5||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ジョー・メデル]]|| 1967年1月3日|| フジテレビ|| 53.9 || 12,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=154}}</ref> |
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|6||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ライオネル・ローズ]]|| 1968年2月27日|| フジテレビ|| 53.4 |
|6||世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. [[ライオネル・ローズ]]|| 1968年2月27日|| フジテレビ|| 53.4 || 07,000<ref name="02p155" /> |
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|7||世界フライ級タイトルマッチ [[高山勝義]] vs. [[オラシオ・アカバリョ]]|| 1966年3月1日|| フジテレビ|| 50.7 |
|7||世界フライ級タイトルマッチ [[高山勝義]] vs. [[オラシオ・アカバリョ]]|| 1966年3月1日|| フジテレビ|| 50.7 || 11,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=85}}</ref> |
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|8||世界ジュニアライト級タイトルマッチ [[フラッシュ・エロルデ]] vs. [[沼田義明]]|| 1967年6月15日|| TBS|| 48.5 |
|8||世界ジュニアライト級タイトルマッチ [[フラッシュ・エロルデ]] vs. [[沼田義明]]|| 1967年6月15日|| TBS|| 48.5 || 08,500<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=211}}</ref> |
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|9||世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ [[エディ・パーキンス]] vs. [[高橋美徳]]|| 1964年1月4日|| TBS|| 47.9 |
|9||世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ [[エディ・パーキンス]] vs. [[高橋美徳]]|| 1964年1月4日|| TBS|| 47.9 || 08,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=250}}</ref> |
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|9||世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ [[藤猛]] vs. [[:de:Willy Quatuor|ウイリー・クアルトーア]]|| 1967年11月16日|| TBS|| 47.9 |
|9||世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ [[藤猛]] vs. [[:de:Willy Quatuor|ウイリー・クアルトーア]]|| 1967年11月16日|| TBS|| 47.9 || 12,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=251}}</ref> |
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|10||世界フライ級タイトルマッチ [[ポーン・キングピッチ]] vs. [[海老原博幸]]|| 1963年9月18日|| フジテレビ|| 47.8 |
|10||世界フライ級タイトルマッチ [[ポーン・キングピッチ]] vs. [[海老原博幸]]|| 1963年9月18日|| フジテレビ|| 47.8 || 10,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=84}}</ref> |
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ビデオリサーチ・関西地区調べでの歴代最高は、世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. エデル・ジョフレ(1966年5月31日、[[関西テレビ放送|関西テレビ]])の56.4%である<ref name="sno091201">「興毅 視聴率も王者!!」『 |
ビデオリサーチ・関西地区調べでの歴代最高は、世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. エデル・ジョフレ(1966年5月31日、[[関西テレビ放送|関西テレビ]])の56.4%である<ref name="sno091201">「興毅 視聴率も王者!!」『スポーツニッポン』2009年12月1日付、大阪本社版、12版、5面。</ref>。 |
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=== 1977年9月26日以後 === |
==== 1977年9月26日以後 ==== |
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'''関東地区'''<ref name="videor2009" /> |
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!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率 |
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!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率(%)!!観客動員(人) |
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|1||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ [[具志堅用高]] vs. [[ハイメ・リオス]]|| 1978年5月7日|| TBS|| 43.2 |
|1||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ [[具志堅用高]] vs. [[ハイメ・リオス]]|| 1978年5月7日|| TBS|| 43.2 || 06,000<ref name="02p47">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=47}}</ref> |
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|2||WBC世界フライ級タイトルマッチ [[内藤大助]] vs. [[亀田興毅]]|| 2009年11月29日|| TBS|| 43.1 |
|2||WBC世界フライ級タイトルマッチ [[内藤大助]] vs. [[亀田興毅]]|| 2009年11月29日|| TBS|| 43.1 || 21,000<ref name="hochi200911">{{Cite news|title=観客史上最多2万1000人…WBC世界フライ級|author=伊藤昇|url=http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20091130-OHT1T00048.htm|publisher=スポーツ報知|date=2009年11月30日|accessdate=2013年6月2日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20091203135256/http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20091130-OHT1T00048.htm|archivedate=2009年12月3日}}</ref> |
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|3||WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. [[ファン・ランダエタ]]|| 2006年8月2日|| TBS|| 42.4 |
|3||WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. [[ファン・ランダエタ]]|| 2006年8月2日|| TBS|| 42.4 || 15,000<ref name="sportsclick">{{Cite web|title=ボクシング・マガジン 2006年9月号目次|url=http://www.sportsclick.jp/magazine/boxing/0609/|publisher=ベースボール・マガジン社|year=2006|accessdate=2013年6月2日}}</ref> |
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|4||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[金龍鉉]]|| 1980年1月27日|| TBS|| 41.1 |
|4||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[金龍鉉]]|| 1980年1月27日|| TBS|| 41.1 || 12,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=51}}</ref> |
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|5||WBC世界バンタム級統一王座決定戦 [[薬師寺保栄]] vs. [[辰吉丈一郎]]|| 1994年12月4日|| TBS|| 39.4 |
|5||WBC世界バンタム級統一王座決定戦 [[薬師寺保栄]] vs. [[辰吉丈一郎]]|| 1994年12月4日|| TBS|| 39.4 || 09,800<ref name="02p166">{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=166}}</ref> |
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|6||世界ヘビー級タイトルマッチ [[マイク・タイソン]] vs. [[ジェームス・ダグラス]]|| 1990年2月11日|| 日本テレビ|| 38.3 |
|6||世界ヘビー級タイトルマッチ [[マイク・タイソン]] vs. [[ジェームス・ダグラス]]|| 1990年2月11日|| 日本テレビ|| 38.3 || 51,600<ref name="02p291" /> |
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|7||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[アナセト・バルガス]]|| 1978年1月29日|| TBS|| 38.1 |
|7||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[アナセト・バルガス]]|| 1978年1月29日|| TBS|| 38.1 || 10,000<ref name="02p47" /> |
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|8||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[ペドロ・フローレス]]|| 1980年10月12日|| TBS|| 36.0 |
|8||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[ペドロ・フローレス]]|| 1980年10月12日|| TBS|| 36.0 || 08,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=53}}</ref> |
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|9||亀田興毅世界前哨戦第3戦 亀田興毅 vs. カルロス・ファハルド|| 2006年5月5日|| TBS|| 33.0 || 10,000<ref name="sponichi200605">{{Cite news|title=興毅世界や! 最終関門TKO勝ち|url=http://www.sponichi.co.jp/battle/special/kameda_brothers/2006_05_05_kouki/KFullNormal20060506105.html|publisher=スポーツニッポン|date=2006年5月6日|accessdate=2013年6月2日}}</ref> |
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|9||[[亀田三兄弟|亀田兄弟]]ダブルメイン|| 2006年5月5日|| TBS|| 33.0% |
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|10||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[マルチン・バルカス]]|| 1980年6月1日|| TBS|| 32.5 |
|10||WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. [[マルチン・バルカス]]|| 1980年6月1日|| TBS|| 32.5 || 06,000<ref>{{Harvnb|『日本プロボクシング史』|2002|p=52}}</ref> |
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'''関西地区'''<ref name="sno091201" /> |
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!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率 |
!順位!!試合!!年月日!!放送局!!視聴率(%)!!観客動員(人) |
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|1||WBC世界バンタム級統一王座決定戦 薬師寺保栄 vs. 辰吉丈一郎||1994年12月4日||[[MBSテレビ|MBS]]||43.8 |
|1||WBC世界バンタム級統一王座決定戦 薬師寺保栄 vs. 辰吉丈一郎||1994年12月4日||[[MBSテレビ|MBS]]||43.8 || 09,800<ref name="02p166" /> |
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|2||WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田興毅||2009年11月29日||MBS||43.1 |
|2||WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田興毅||2009年11月29日||MBS||43.1 || 21,000<ref name="hochi200911" /> |
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|3||WBA世界ライトフライ級王座決定戦 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ||2006年8月2日||MBS||42.9 |
|3||WBA世界ライトフライ級王座決定戦 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ||2006年8月2日||MBS||42.9 || 15,000<ref name="sportsclick" /> |
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|4||WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ||2006年12月20日||MBS||32.8 |
|4||WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ||2006年12月20日||MBS||32.8 ||<!-- 11,000 --> |
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|5||WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田大毅||2007年10月11日||MBS||32.3 || 06,000<ref name="sankei200911">{{Cite news|title=内藤貫録 大毅に圧勝|author=下山博之|url=http://www.yomiuri.co.jp/sports/feature/kameda/ka20071012_01.htm?from=os1|publisher=[[読売新聞]]|page=1|date=2007年10月12日|accessdate=2013年6月2日|archiveurl=http://web.archive.org/web/20071013232636/http://www.yomiuri.co.jp/sports/feature/kameda/ka20071012_01.htm?from=os1|archivedate=2007年10月13日}}</ref> |
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|5||WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田大毅||2007年10月11日||MBS||32.3% |
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|6||亀田興毅世界前哨戦第3戦 亀田興毅 vs. カルロス・ファハルド||2006年5月5日||MBS||27.8 |
|6||亀田興毅世界前哨戦第3戦 亀田興毅 vs. カルロス・ファハルド||2006年5月5日||MBS||27.8 || 10,000<ref name="sponichi200605" /> |
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== ドイツ == |
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{{multiple image |
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| align = left |
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| header = |
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| image1 = Bundesarchiv Bild 183-1985-1107-019, Henry Maske.jpg |
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| width1 = 155 |
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| caption1 = ヘンリー・マスケ |
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| image2 = Bundesarchiv Bild 183-1989-0805-008, Igor Schischkin, Axel Schulz.jpg |
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| width2 = 170 |
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| caption2 = アクセル・シュルツ(右) |
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}} |
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[[ドイツ民主共和国]]では、1970年代から1980年代にかけての米国の全盛期のように、ボクシング中継は無料放送で行われている<ref name="nytimes2008">{{Cite web|url=http://www.nytimes.com/2008/02/23/sports/othersports/23boxing.html|title=In Germany, Boxing Finds Appreciation and a Hub|author=Nicholas Kulish|date=2008年2月23日|publisher=[[ニューヨーク・タイムズ]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。[[ベルリンの壁崩壊]]後、[[ソビエト連邦]]のようなトップレベルのアマチュアプログラムで訓練を受けた東ドイツのヘンリー・マスケと[[アクセル・シュルツ]]がプロに転向し、ボクシングには[[マックス・シュメリング]]以来となる関心が向けられた。これが現在に至るボクシングブームの発端となっている<ref name="ring200906">{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/121311|title=German boxing scene strong -- for now|author=Michael Rosenthal|date=2009年6月17日|publisher=RingTV|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref><ref name="nytimes2008" />。[[公共放送]]でも[[民間放送]]でも利益を上げ、同等の視聴率を稼げるのは、2009年現在、[[サッカー]]と[[フォーミュラ1]]のみである<ref name="ring200906" />。 |
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ドイツにはプロボクシングを統轄する単一のコミッションはなく、ドイツプロボクサー協会({{Lang-de-short|Bund Deutscher Berufsboxer}}。BDBと略称され、ドイツボクシングコミッションと呼ばれることもある)およびドイツプロボクシング協会({{Lang-en-short|German Boxing Association}}。GBAと略称され、[[ヨーロッパボクシング連合]]に非加盟<ref name="fightnews20120524">{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/bdb-president-thomas-putz-responds-to-greg-sirb-calling-for-ban-on-title-fights-in-germany-116280|title=BDB-President Thomas Pütz responds to Greg Sirb calling for ban on title fights in Germany|date=2012年5月24日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>)という2つの王座認定団体をはじめとする複数の類似団体が存在し<ref name="thesweetscience2006">{{Cite web|url=http://www.thesweetscience.com/most-popular/3803-the-state-of-boxing-in-germany|title=The State of Boxing in Germany|year=2006|publisher=The Sweet Science|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>、それらの対立から2012年には国内王座の廃止を求める動きもあった<ref>{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/sirb-calls-for-ban-on-title-fights-in-germany-116178|title=Sirb calls for ban on title fights in Germany|date=2012年5月23日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref><ref name="fightnews20120524" />。2013年現在、後述([[#ドイツの主なテレビ中継局]])の3つの中継局と契約するどのプロモーターもBDBとは絶縁状態にある<ref>{{Cite web|url=http://www.eastsideboxing.com/weblog/news.php?p=16647&more=1|title=Ahmet Öner leaves German boxing commission and considers suing the BDB|date=2008年7月22日|publisher=East Side Boxing.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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[[ハンブルク]]のウニヴェルズム・ボックスプロモーションは公共放送のZDF([[第2ドイツテレビ]])と契約し、8年間続いた中継番組内では18人のプロボクサーが世界王座を獲得し(18人とは、[[ビタリ・クリチコ]]、[[ゾルト・エルデイ]]、[[フェリックス・シュトルム]]、[[ウラジミール・シドレンコ]]、[[セルゲイ・ジンジラク]]、[[イナ・メンツァー]]、アレシア・グラフ、[[ジュリア・サヒン]]、[[スージー・ケンティキアン]]、[[スティーピ・ダービシュ]]、[[フィラット・アルスラン]]、[[アンドレアス・コテルニク]]、デニス・インキン、[[カロリー・バルザイ]]、イスター・ショウテン、[[ビタリ・タイベルト]]、[[ディミトリ・サーティソン]]、ユルゲン・ブルマー)、すでに世界王者だった5人が防衛戦を行った(5人は、[[ダリウス・ミハエルゾウスキー]]、[[レギーナ・ハルミッヒ]]、[[アルツール・グレゴリアン]]、[[ウラジミール・クリチコ]]、[[ルスラン・チャガエフ]])。ZDFとの契約期間中に全112興行を行い、中継番組の平均視聴率は25.17パーセント(460万人)だった。主な試合の視聴率では、2005年9月の[[レイモン・ブリュースター]]戦が43.4パーセント(8,014,000人)、2007年11月のレギーナ・ハルミッヒ戦が44.3パーセント(9,583,000人)などを記録している<ref name="fightnews201006" />。2010年にはYouTubeチャンネルを通して中継の翌日に試合動画を配信するなどしていたが<ref name="espn201006" />、ZDFとの契約は同年7月31日の[[O2ワールド・ハンブルク]]でのセバスチャン・ズビク戦を最後に更新されず<ref name="fightnews201006">{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/universum-thank-you-zdf-50818|title=Universum: Thank You ZDF–Unprecedented 8 year run ends July 31|date=2010年6月25日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref><ref name="espn201006" />、年間2,000万[[ユーロ]](約23億円)の放映権料を失ったことで<ref name="fightnews201211">{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/universum-files-for-bankruptcy-150272|title=Universum files for bankruptcy|date=2012年11月20日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2013/01/09/post_85/|title=世界チャンプ8人。ボクシング人気は復活したのか?|author=[[原功 (ボクシング)|原功]]|page=1|date=2013年1月9日|publisher=[[Sportiva]]|accessdate=2013年6月1日}}</ref>、2012年11月に[[破産手続開始の申立て|破産の申し立て]]をするに至った<ref>{{Cite web|url=http://www.supersport.com/boxing/international/news/121120/German_promoters_file_for_bankruptcy|title=German promoters file for bankruptcy|agency=SuperSport|date=2012年11月20日|publisher=Sapa - [[フランス通信社|AFP]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。ウニヴェルズムは2009年頃には年間12興行で約2,200万ユーロ(1興行当たり約180万ユーロ)の収益を上げたが<ref name="ring200906" />、破産時には[[ゾルト・エルデイ]]やセバスチャン・ズビクのファイトマネーをはじめとする150万ユーロの不払いがあった<ref name="fightnews201211" />。 |
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=== ドイツの主なテレビ中継局 === |
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==== ドイツ公共放送連盟 ==== |
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公共放送のARD([[ドイツ公共放送連盟]])は1990年代の初めから、プロモーターのヴィルフリート・ザウアーラントが主宰する[[ベルリン]]のザウアーラント・イベント社と契約している。アマチュア102戦を経験し、コーチ、ジャッジ、レフェリーなども務めてきたザウアーラントは、審判には常に公正さを求めている。ザウアーラントは国内で認定しているインターナショナル王座を非大手プロモーターのためのタイトル、国内王座についてはドイツで生まれ育ち、市民権を持つ者のためのタイトルとして、テレビ局同様、これらの王座に関心を示さず、選手はライセンスを[[オーストラリア]]で取得する。<ref name="thesweetscience2006" />。 |
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ドイツのボクサーの多くは月曜から金曜まで仕事をし、副収入を得るためにリングに上がるが、ザウアーラントは全エネルギーをボクシングに注ごうとしない選手とは契約しない<ref name="thesweetscience2006" />。その代わりに、ザウアーラント・イベント社の[[最高経営責任者|CEO]]によれば、テレビ局は若いボクサーに投資し、しっかりと教育させており、有望でなくとも新人には月に3,000ユーロから4,500ユーロが与えられている<ref name="nytimes2008" />。ARDとザウアーラント・イベント社は、2010年3月から、ベルリンを拠点とする全てのボクサーとその対戦相手に、試合を中継する条件として、オリンピックスタイルの[[ドーピング|薬物検査]]を受けることを義務づけている<ref>{{Cite web|url=http://www.nydailynews.com/sports/more-sports/german-tv-promoter-lead-new-era-drug-testing-boxing-article-1.177114|title=German TV, promoter lead way for a new era in drug testing for boxing|author=Tim Smith|date=2010年3月13日|publisher=[[デイリーニューズ (ニューヨーク)]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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==== RTLテレビジョン ==== |
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[[ファイル:Vitali + Wladimir Klitschko im Gespräch mit Luzia Braun.jpg|thumb|ウラジミール(左)とビタリ(中央)のクリチコ兄弟]] |
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1995年12月、[[シュトゥットガルト]]で行われた[[アクセル・シュルツ]]と[[フランソワ・ボタ]]の対戦は、民間放送の[[RTLテレビジョン]]で中継され、1,800万人が視聴。同局の最多記録となっている<ref name="ring200906" />。その後、RTLは、ウニヴェルズム・ボックスプロモーションと契約していたクリチコ兄弟が後に興したK2プロモーションズと契約<ref name="ring200906" />。2011年7月2日、ハンブルクの[[フォルクスパルクシュタディオン|アイエムテック・アレーナ]]から中継した[[ウラジミール・クリチコ]]対[[デビッド・ヘイ]]戦は視聴率67パーセント(1,550万人。14歳から49歳までの年齢層では69.9パーセント)。最高視聴率は深夜0時15分に75.7パーセントを記録した。これはRTLが中継したクリチコ戦で過去最高となり、2010年10月11日の[[ビタリ・クリチコ]]対[[シャノン・ブリッグス]]戦での視聴者1,345万人の記録を更新した<ref>{{Cite web|url=https://backstage.rtlgroup.com/public/htm/en/Dailynews_FS.aspx?id=dailynews_762C4460F67E40BFA3A1D736AB387242|title=Top-notch ratings for boxing|date=2011年7月4日|publisher=[[RTLグループ]]|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。2012年2月18日のビタリ・クリチコ対デレック・チソラ戦は視聴率56.5パーセント(1,292万人)で、これも同局の年間最高視聴率となっている<ref>{{Cite web|url=http://www.rtlgroup.com/www/htm/home_news.aspx?ID=482508050D2F43189F7BFC64ACD8CFC9|title=The Year 2012 in German TV|date=2013年1月3日|publisher=RTLグループ|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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しかし、RTLのチーフプロデューサーによれば、膨大な予算を持つ公共放送のARDと比べ、広告収入に頼らざるを得ない民放のRTLではクリチコ戦にかかる費用を回収するのは非常に困難である<ref name="ring200906" />。 |
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==== Sat.1 ==== |
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民間放送の{{仮リンク|Sat.1|en|Sat.1}}は1997年から2001年まで[[ダリウス・ミハエルゾウスキー]]の世界戦を中継<ref>{{Cite web|url=http://www.saddoboxing.com/11328-arena-boxing-signs-german-deal.html|title=Arena Boxing Signs New German TV Deal|date=2010年1月17日|publisher=Saddo Boxing|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。その後、9年間ボクシング中継から撤退していたが、2010年3月27日、アレナ・ボックスプロモーションと契約し、[[ユリオルキス・ガンボア]]と[[ジョナサン・ビクター・バロス]]の対戦などで中継を復活させ<ref>{{Cite web|url=http://www.eastsideboxing.com/weblog/news.php?p=22853&more=1|title=Gamboa returning to Germany for ARENA-show with new TV partner SAT.1|date=2010年2月19日|publisher=East Side Boxing.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>、この後は[[フェリックス・シュトルム]]らの試合を中継している<ref>{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/sturm-opponent-named-3-201318|title=Felix Sturm opponent named|date=2013年5月28日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2013年6月1日}}</ref>。 |
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== フランス == |
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[[フランス|フランス共和国]]では、かつてすべての世界戦を放送していた[[Canal+]]が2009年にボクシングから撤退し、現在は中継局を持たない<ref name="fightnews201103">{{Cite web|url=http://www.fightnews.com/Boxing/update-boxing-in-france-78445|title=Boxing in France|date=2011年3月15日|publisher=Fightnews.com|language=英語|accessdate=2012年2月24日}}</ref>。Canal+が手を引いたことで、すべてのタイトルマッチを同国内で戦った[[ブライム・アスロウム]]は試合開催に困難を来し、[[休養王座]]への移動を経て世界王者のまま引退を余儀なくされた<ref>{{Cite web|url=http://boxingnewsboxon.blogspot.com/2009/09/blog-post_08.html|title=アスロウムが引退を発表|date=2009年9月8日|publisher=ボクシングニュース「Box-on!」|accessdate=2012年2月24日}}</ref>。この頃からフランスのボクシングは低迷し、2012年現在、アスロウムを最後にフランス人世界王者は誕生していない<ref name="fightnews201103" />。 |
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== 南アフリカ共和国 == |
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[[南アフリカ共和国]]では、ボクシングのテレビ中継は1980年代から大幅に減少し<ref name="iafrica201203">{{Cite web|url=http://sport.iafrica.com/news/784140.html|title='They are bullshitting you'|author=SAPA|date=2012年3月14日|publisher=iafrica.com|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref>、国営放送局のSABC([[南アフリカ放送協会]])が2011年初頭に撤退した後は<ref name="sowetan201203">{{Cite web|url=http://www.sowetanlive.co.za/sport/2012/03/14/tv-blackout-killing-boxing|title=TV blackout killing boxing|author=David Isaacson|date=2012年3月14日|publisher=''The Sowetan''|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.citizen.co.za/citizen/content/en/citizen/local-sport?oid=265286&sn=Detail&pid=146826&Durandt--bemoans-SA-boxing|title=Durandt bemoans SA boxing|author=Nick Gordon|date=2012年3月14日|publisher=''The Citizen''|language=英語|accessdate=2012年3月15日}}</ref>、[[モルティ・ムザラネ]]、[[ヌコシナチ・ジョイ]]、[[タカラニ・ヌドロブ]]らの国内世界王者が存在したにも関わらず、限られた興行が有料衛星放送のSuperSportで中継されるのみで<ref name="iafrica201203" />、ボクシングトレーナーのニック・デュラントは2012年3月に、SABCの援助なしに試合を開催することは極めて難しいと話していた<ref name="sowetan201203" />。彼やプロモーターのブランコ・ミレンコヴィッチらの尽力の結果、同月のタカラニ・ヌドロブ戦、ヌコシナチ・ジョイ戦は直前になってSABCで放送されることが決まった<ref>{{Cite web|url=http://www.sowetanlive.co.za/sport/2012/03/22/sabc-throws-boxing-a-lifeline|title=SABC throws boxing a lifeline|author=Ramatsiyi Moholoa|date=2012年3月22日|publisher=''The Sowetan''|language=英語|accessdate=2012年3月22日}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://ringtv.craveonline.com/blog/172147-joyi-finally-getting-tv-time-against-takayama|title=Joyi finally getting TV time against Takayama|author=Corey Erdman|date=2012年3月29日|publisher=RingTV|language=英語|accessdate=2012年3月30日}}</ref>。 |
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== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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== 参考文献 == |
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* {{Cite book|ref=harv|last1=Andre|first1=Sam|last2=Fleischer|first2=Nat|last3=Rafael|first3=Don|title=An Illustrated History of Boxing|edition=2001: 6th|month=12|year=2001|publisher=Citadel Press|location=米国・[[ニューヨーク市]]|language=英語|isbn=978-0-8065-2201-2|pages=156–158、418|chapter=Era of big TV money}} |
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* {{Cite journal|和書|author=三浦勝夫(MACC出版)|date=2011年10月15日|journal=アイアンマン|issue=11月号増刊(『[[ボクシング・ビート]]』11月号)|pages=pp. 124–125|title=海外読物 世界の放送席から|publisher=フィットネススポーツ|ref={{Harvid|『ボクシング・ビート』|2011年11月号}}}} |
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* {{Cite book|和書|editor=[[ボクシング・マガジン]]編集部|title=日本プロボクシング史 世界タイトルマッチで見る50年|date=2002年5月31日|publisher=[[ベースボール・マガジン社]]|isbn=978-4-583-03695-3|pages=pp. 75、118、183、291|ref={{SfnRef|『日本プロボクシング史』|2002}}}} |
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* TBS50年史(2002年1月、東京放送編・発行)…[http://opac.ndl.go.jp/recordid/000003623730/jpn 国立国会図書館の所蔵情報] |
* TBS50年史(2002年1月、東京放送編・発行)…[http://opac.ndl.go.jp/recordid/000003623730/jpn 国立国会図書館の所蔵情報] |
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** 付録の[[DVD|DVD-ROM]]『ハイブリッド検索編』に収録された[[Portable Document Format|PDF]]ファイル |
** 付録の[[DVD|DVD-ROM]]『ハイブリッド検索編』に収録された[[Portable Document Format|PDF]]ファイル |
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*** 『TBSアナウンサーの動き』(ラジオ東京→TBSの歴代アナウンサーの記録を、同社の歴史とともにまとめた文書) |
*** 『TBSアナウンサーの動き』(ラジオ東京→TBSの歴代アナウンサーの記録を、同社の歴史とともにまとめた文書) |
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*** 『TBS社報』No.360(1971年5月10日、東京放送発行)20 - 29ページ掲載記事『私とTBS -TBS20周年におもう-』(創立20周年を記念した、TBSゆかりの人物によるコメントが掲載)の再録 |
*** 『TBS社報』No.360(1971年5月10日、東京放送発行)20 - 29ページ掲載記事『私とTBS -TBS20周年におもう-』(創立20周年を記念した、TBSゆかりの人物によるコメントが掲載)の再録 |
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* {{Cite journal|和書|author=三室毅彦|date=1999年4月27日|journal=[[ボクシング・ビート|ワールド・ボクシング]]|issue=4月号増刊|pages=pp. |
* {{Cite journal|和書|author=三室毅彦|date=1999年4月27日|journal=[[ボクシング・ビート|ワールド・ボクシング]]|issue=4月号増刊|pages=pp. 94–96|title=テレビ観戦ガイド 従来の地上波からBS, CS, ケーブルTVまで|publisher=[[日本スポーツ出版社]]|ref={{Harvid|『ワールド・ボクシング』|1999年4月号増刊}}}} |
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* {{Cite journal|和書|author=三浦勝夫(MACC出版)|date=2011年10月15日|journal=アイアンマン|issue=11月号増刊(『[[ボクシング・ビート]]』11月号)|pages=pp. 124–125|title=海外読物 世界の放送席から|publisher=フィットネススポーツ|ref={{Harvid|『ボクシング・ビート』|2011年11月号}}}} |
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2013年6月17日 (月) 11:55時点における版
ボクシング中継(ボクシングちゅうけい)は、ボクシングの試合を中継する放送番組である。中継はラジオ放送局やテレビ局がプロモーター(興行主催者)と契約を結ぶことにより放送権(テレビは放映権)が成立する。
2000年代後半の米国では大手プロモーターの主導でストリーミング中継も行われるようになった。ドン・キングは自らのウェブサイト上で中継を開始し、オスカー・デ・ラ・ホーヤのゴールデンボーイ・プロモーションズが主催する興行「ファイト・ナイト・クラブ」は、同社が所有する『リング』誌のウェブサイトで中継された。ボブ・アラムのトップランク社はテレビ中継されないアンダーカードを公式ウェブサイトで定期的に中継し、ESPN2のテレビ中継番組『フライデー・ナイト・ファイト』は毎週espn3.comで広範囲に同時中継されている[3][4]。
国際ボクシング協会 (AIBA) は、YouTubeでストリーミング生中継を導入した初の国際的なスポーツ団体のひとつであり、その公式チャンネルのページ上では、ボクシングファンが主要なイベントを無料のインターネット生中継で観られるようにすることは、組織にとって大きな前進であるとともに、競技やスター選手の知名度向上にも役立つだろうと記している[5]。
以下の節では、主な国のボクシング中継の状況について、テレビ中継を中心として国別に説明する。
アメリカ合衆国
アメリカ合衆国における歴史
閉鎖回路テレビの時代
アメリカ合衆国でテレビ・ラジオからの放送権料がゲート収入を初めて超えたのは1952年のことだった。テレビ・ラジオを合わせた放送権料はこの年480万ドルに上り、前年度の倍以上となった一方で、ゲート収入は460万ドルに落ちていた[6]。
1950年代、ボクシングのテレビ中継は受像機の急速な普及に伴い、磐石な人気を博していった。米国のボクシング興行を支配していたIBC(インターナショナルボクシングクラブ)は毎週水・金曜日に定期番組を提供し、週に9万ドルの放映権料を受け取っていた。しかしテレビ中継の隆盛は、ボクシングは試合会場で観るものではなくテレビで観ればよいものと、観る者の意識を変えていった。米国のボクシング市場を支えてきた中小のクラブ・ファイトは活気を失い、大手の会場でも集客数は激減していった[7]。
1959年、ニューヨーク州のヤンキー・スタジアムで18,215人の観衆が見守る中、インゲマル・ヨハンソンがフロイド・パターソンをTKOに下し、世界ヘビー級王座を奪取。この試合はゲート収入面では失敗であったが、CCTV(閉鎖回路テレビ)からは100万ドル以上の放映権料が支払われた。こうして米国プロボクシングは、収入が観客からではなくテレビ視聴者によって作り出される時代の幕開きとなった(パターソンが1957年にメルボルン五輪ヘビー級金メダリストピート・ラデマッハーとそのプロデビュー戦で行った防衛戦ではゲート収入243,030ドル、CCTV収入209,556ドル。1958年のロイ・ハリスとの防衛戦ではゲート収入234,183ドル、CCTV収入763,437ドル、視聴者196,762人)[8]。ヨハンソンは競技以外にも歌手・俳優・ビジネスマンとして能力を発揮し、リングの外でも莫大な財産を築いたが[9]、翌1960年のパターソンとのリマッチでKO負けを喫し、王座を失った。この試合では31,892人の観衆からのゲート収入は824,814ドルだったが、50万人が視聴したCCTVからは200万ドルの収益があった[10]。
地上波からPPV、ケーブルテレビへ
1970年代に米国のボクシングはラテンアメリカの勢いに圧されていたが、1980年代の米国ではシュガー・レイ・レナードやトーマス・ハーンズ、マービン・ハグラーらに、ラテンアメリカ全盛期の中心的な役割を果たしたロベルト・デュランが加わって熱戦を展開。彼らの試合は新たな形態としてPPV(ペイ・パー・ビュー)で放送され、その報酬は高騰し、プロモーターは桁違いの収入を得るようになっていた[11]。
2000年代前半にはテレビ中継が増え[12]、一定ファンは定着していたものの[13]、主要競技とされる野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、ホッケーに比べて経営は厳しくなり、2004年1月からはケーブルテレビ局のESPN2がそれまでプロモーターに毎回5万ドルから6万ドル払っていた放映権料をカットすることを決めた。同局は当時、中堅選手のサバイバルマッチを主軸とし、リングサイドではテディ・アトラス、スタジオではまだ駆け出しのマックス・ケラーマンが解説を務めていたが、中堅選手同士のサバイバルマッチは大物同士のビッグマッチ以上に実現が難しく、また中堅から世界を目指す過程では危険を冒した戦い方を避けがちであることから、結果的に試合が面白みを欠いたものになる傾向がある。同じ頃、ケーブルテレビ局HBOのボクシング番組責任者からプロモーターとして独立したルー・ディベラは、力量差のある退屈な試合や不当判定の頻発が競技人気の後退を招いているとし、選手はテクニックには長けているものの勝利を意識し過ぎてアルツロ・ガッティやミッキー・ウォードのようにスリリングな試合を提供しなくなっており、これもテレビ中継の低迷に繋がっているとしている[14]。
またこの時期の米国では白人やアフリカ系アメリカ人の傑出した選手もなく競技人口は減り、当時の野球同様にヒスパニック系やメキシコをはじめとする中南米出身の選手を米国が売り出すという図式が成り立っていた[14]。それまで米国のテレビ局はハイレベルでコストのかからないメキシコの選手を好んで使ったが、メキシコ側からすれば自国での世界戦開催は経済的に困難だったものの、米国に呼ばれて有力選手と対戦することで全体的な底上げが図られ、世界挑戦が決まれば王座を奪取する機会も増大していた[12]。ESPN2の『フライデー・ナイト・ファイト』の裏番組では、ボクシングの浮沈を賭けて数年前からヒスパック系に狙いを定めていたトップランク社と契約したスペイン語局のテレファトゥーラ(現在のウニマス)が中継番組『ソロ・ボクセオ』(オンリー・ボクシング)でラテン系のボクサーを起用して高視聴率を上げ、トップランク社がプロモートしたオスカー・デ・ラ・ホーヤが興したゴールデンボーイ・プロモーションズも月に1度、スペイン語チャンネルのHBOラティーノで『ボクセオ・デ・オロ』(ゴールデン・ボクシング)を放送し、急成長を遂げていた[14]。
2003年10月には米国で初めて、同じ日に開催される2興行がいずれもPPVで販売された。まずケーブルテレビ局のショウタイムがラスベガスからイベンダー・ホリフィールド対ジェームズ・トニー戦など(44.95ドル=約5,400円)、3時間遅れのスタートで同じくケーブルテレビ局のHBOがロサンゼルスからエリック・モラレス対グティ・エスパダス・ジュニア戦など(34.95ドル=約4,200円)を中継した[15]。しかしHBOはこの頃、有力選手の契約数で突出しており[14]、同年12月にはかつてショウタイムと契約していたドン・キング・プロダクションの8大タイトルマッチもHBOのPPVで中継され、ショウタイムはHBOに水をあけられていった[16]。ショウタイムは若手選手の試合を中継する『ショウボックス』も定期的に放送することをやめ、看板選手であったマイク・タイソンの進退も不明確なまま、ボクシング中継から撤退するのではないかとの憶測も囁かれた[16]。
NBCによる2005年の「ザ・コンテンダー」を最後に、4大ネットワーク (ABC、CBS、NBC、FOX) による地上波でのボクシング中継が途絶えると[17]、ケーブルテレビや衛星放送での中継が一般的になったが[2]、2012年12月15日にはCBSが『ショウタイム・ボクシング・オン・CBS』としてレオ・サンタ・クルス対アルベルト・ゲバラのIBF世界バンタム級タイトルマッチ(ゴールデンボーイ・プロモーションズ主催)、2012年ロンドン五輪バンタム級米国代表のジョセフ・ディアスのプロデビュー戦(スーパーバンタム級4回戦)を中継。同局でのボクシング中継は1997年に行われたバーナード・ホプキンス対グレンコフ・ジョンソンのIBF世界ミドル級タイトルマッチ以来であった[18][19]。この背景では、ケン・ハーシュマンのHBOスポーツ社長就任に伴い、その後任としてCBSコーポレーション傘下のショウタイムスポーツの副社長およびゼネラルマネージャーにゴールデンボーイ・プロモーションズの顧問弁護士を務めていたスティーブン・エスピノサが就き[20][21][22]、CBSとの取り決めを陣頭指揮していた[19][23]。
また、7日後の2012年12月22日にはNBCがトマシュ・アダメク対スティーブ・カニンガムのIBF北米ヘビー級タイトルマッチ(メインイベンツ社主催)を中継。これは、「ファイト・ナイト」シリーズとして定期的に試合を放映するというメインイベンツ社とNBCの契約の一部として行われ[19][24]、同局としては上述の通り2005年以来の中継であった[17]。
さらに2012年11月には、ケーブルテレビ局のWealthTVが英国、カナダなどの試合の他[21]、1960年代以降初の世界フライ級王座統一戦(ブライアン・ビロリア対エルナン・マルケス)などを中継して躍進を見せた[25]。
BWAA(全米ボクシング記者協会)メンバーなどを務めるデヴィッド・P・グライスマンによれば、2013年1月現在、ヘビー級の試合はもはや主要なケーブルテレビ局の定番ではなくなっている。しばしば、軽量級は非常に軽視され、外国人の試合は米国のファンには無縁だった[3](HBOの解説を2012年12月まで35年間務めたラリー・マーチャント[26]によれば、それまではテレビ局が興味を持っていなかったというより米国のボクシングファンがそれほど関心を持っていなかったとされている[27])。しかし市場に参入する軽量級選手・外国人選手の新興勢力は米国と他国の関心の隔たりを埋めている[3]。
2013年に入るとHBOとショウタイムはかつてなく競合[3]。上述のハーシュマンがHBOスポーツ社長に就任し、エスピノサがショウタイムスポーツ副社長に就任した2011年11月頃から、ゴールデンボーイ・プロモーションズと契約する選手たちの注目試合は、それまでHBOが扱っていた選手の試合も含めてショウタイムへ流出することが多くなり[28]、2013年2月には、2012年から2013年にかけて発表されたスポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』の米国スポーツ選手長者番付で2年連続1位となったフロイド・メイウェザー・ジュニア[29][30][31]もショウタイムへ移籍。ショウタイムはHBOを脅かす存在となった[28]。メイウェザーはショウタイムとの6試合の契約において1試合につき最低3,200万ドル(約32億7,000万円)の報酬を保証されており[29]、その初戦となったロバート・ゲレーロ戦では最高額1,500ドルのチケットが完売、観衆1万5,880人。最低報酬の他にゲート収入と1件あたり60ドルから70ドルのPPV収入の歩合などを受け取る[32]。経済誌『フォーブス』によれば、メイウェザーは過去9戦でPPV960万件を売り上げ、当時の中継局HBOに5億4,000万ドルの利益を与えている。2007年のオスカー・デ・ラ・ホーヤ戦ではPPV販売数240万件を記録し、1997年のマイク・タイソン対イベンダー・ホリフィールド戦(再戦)の199万件の記録を更新。その後も安定した販売件数を維持している[32]。HBOはメイウェザー移籍の翌月からはゴールデンボーイ・プロモーションズの主催する興行の中継に関与しないことを決めた[23][28][33][22]。
ストリーミング中継の始まり
2006年頃、テレビ中継される試合以外の情報を得るには、ストリーミング音声放送を聴いたり、ウェブサイトでラウンドごとの速報を読むしかなかった。しかし、2006年から2012年にかけてインターネットが次第に重要な役割を果たすようになり、日本のミニマム級タイトルマッチやオーストラリアのクルーザー級の試合、さらにドイツや英国で行われる興行をアンダーカードからメインイベントまで、合法的に観ることができるようになった(日本のストリーミング中継については、KeyHoleTVも参照)。中には、放送局やプロモーターの著作権を侵害する違法な行為も横行しているが、ストリーミング中継は国際的なファンに地球の裏側で行われている試合の観戦をも可能にし、2006年のマヤル・モンシプールとソムサック・シンチャチャワンの対戦や、2011年のポンサワン・ポープラムックと八重樫東の対戦に広く注意を喚起したのは、そのような国際的な観衆による口コミやYouTubeの映像だった[3]。
また、放送局やプロモーター、さらには王座認定団体が合法的なオンラインチャンネルで、より多くの試合を提供している。プロモーターのボブ・アラムが主宰するトップランク社は自らのウェブサイトでアンダーカードをストリーミング中継し、WBCは映像チャンネルを持っており、GFL (GoFightLive) は、オンラインでPPVを提供している[3][4]。
アメリカ合衆国の主なテレビ中継局
HBO
HBOは1980年代後半頃からビッグマッチを中継する、有料ケーブルテレビの最大手であり、ボクシング界に与える影響力は絶大である。統括団体と同等以上のボクシングの権威であり、WBC執行部長のマウリシオ・スライマン、WBA副会長のヒルベルト・メンドサの両者に、HBOやショウタイムの番組に出場できれば一流のボクサーと言わしめ[2]、その発言は選手のマッチメイクや階級変更のタイミングにまで及ぶ[34][35][36][* 1]。大きな試合はPPVで販売。60か国にネットワークを持ち、それ以外の国にも番組を販売しており、収益の30パーセントは国外から入って来ている[37]。
2010年7月、当時のHBOスポーツ社長ロス・グリーンバーグが、米国はヘビー級の有力選手が不足しており、ヘビー級への関心を失っているとして、同級の中継から手を引くと発表[38]。グリーンバーグはその後、ボブ・アラムとの確執から社長を辞任している[39]。
CompuBox社のシステムを利用したパンチのコンピュータ集計[* 2]、試合当日のウェイトの公開、ハロルド・レダーマンの採点などが局の中継番組の個性となっており、出演者が統括団体の名を出すことはなく[2]、むしろ統括団体の世界タイトルが価値を下げる中で、それが懸かっているかどうかには関係なく「強さ」「試合の面白さ」「将来性」の観点から独自の基準で扱うカードを選ぶ[41]。
2つの中継番組を持っており、上位番組の『ワールド・チャンピオンシップ・ボクシング』では進行役をジム・ランプリー[2]、実況をマックス・ケラーマン[26]らが務める。マニー・パッキャオ対アガピト・サンチェスのIBF/WBO世界ジュニアフェザー級タイトルマッチ(2001年11月)では、ローブローやバッティングを執拗に繰り返したサンチェス陣営がリングを去る時、当時の実況ラリー・マーチャントが「お前らがHBOで戦うことは二度とない!」と叫び、カットマンのトニー・リベラに「ショウタイムで戦ってやるさ!」と返されている[42]。また、フロイド・メイウェザー・ジュニア対ビクター・オルティスのWBC世界ウェルター級タイトルマッチ(2011年9月)ではリング上でマーチャントとメイウェザーが舌戦を繰り広げ、話題となった。もう一方の『ボクシング・アフターダーク』では、進行役をボブ・パパ、実況をマックス・ケラーマン、ロイ・ジョーンズ・ジュニアが務め、いずれの番組にも非公式ジャッジとしてハロルド・レダーマンが加わる[2]。
ショウタイム
ショウタイムはHBOと同様に、2つの中継番組を持つ。上位番組の『チャンピオンシップ・ボクシング』では進行役をブライアン・ケニー、実況をジム・グレイ、主解説をマウロ・レナロ、副解説をアル・バーンスタインが務める[43]。もう一方の『ショウボックス:ザ・ニュージェネレーション』も進行役・実況各1名で構成。『チャンピオンシップ・ボクシング』には女性リポーターが加わり、アントニオ・ターバーが副解説を務めたこともある[44]。
過去にはマイク・タイソン、フリオ・セサール・チャベスらの試合を手がけ、1990年代はドン・キング・プロダクションのお抱え放送局的な存在であった。2009年からは、スーパーミドル級の6名の有力選手によるスーパー・シックス ワールド・ボクシング・クラシックや、バンタム級の4名の有力選手による同級トーナメントを主催した[44]。
ボクシング競技は確実に予算減少の影響を受け、これは何年もの間、主要なケーブルテレビ局の懸案事項となっていた。その中でショウタイムは2012年に経費を拡大し、3試合、4試合をメインに据えることも始め、アンダーカードや国内で中継されなかった他国のカードはショウタイム・エクストリーム (Showtime Extreme, SHO Extreme) チャンネルで放送している[3][45]。
ESPN2
ESPN2の『フライデー・ナイト・ファイト』は、かつての進行役ボブ・パパ、実況マックス・ケラーマンから、進行役ジョー・テシトーレ、実況テディ・アトラスに交代。アトラスの辛口なコメントと公平な採点で独自色を出している。他競技を中継する関係で、通年のボクシング中継はない[44]。この他、スペイン語のネットワークで定期的にボクシングを放送している[3]。
Epix
Epixは2009年10月に開設された有料ケーブルテレビ局で、ダン・ラファエル(ESPN.comのボクシング記者)らがスタジオから解説する。レノックス・ルイス(かつてはHBOで解説者を務めた)、ニノ・ベンベヌチ、デビッド・トゥアが解説を務めたこともある[44]。ヘビー級に重心を置いてヨーロッパの試合を定期的に放送している[3]。
メキシコ
メキシコ合衆国では、かつてはアナウンサー2名がラウンドごとに試合を伝えていた。国内で開催される試合が多いため、各局が選手・試合の量で競争を展開している[44]。
メキシコの主なテレビ中継局
テレビアステカ
テレビアステカでは、進行役は2名がラウンドごとに交代、解説者は3名で、エドゥアルド・ラマソン(元WBC重鎮で、夫人はテレビサのキャスター)、フリオ・セサール・チャベス、マルコ・アントニオ・バレラが務める[44]。
テレビサ
テレビサでの中継はテレビアステカに後続して始まり、進行役は3名で、解説をリカルド・ロペス、ルーベン・オリバレスが務める[44]。
日本
日本における歴史
ラジオ・テレビ中継
日本では、1952年2月9日にラジオ東京(のちのTBSラジオ)が日本バンタム級タイトルマッチ:白井義男対堀口宏戦を同局として初の中継(解説は郡司信夫、実況は同局アナウンサーの若林漸)を行なっており[46]、これが民間放送による初の中継となった[47]。
その後、1953年9月19日に大阪球場で行われた白井義男対レオ・エスピノサのノンタイトル戦が、NHKでテレビとして初中継された[48]。
1954年12月21日には日本テレビが民放テレビで初めて中継を行っている。1955年にはKRテレビ(1960年11月29日よりTBSテレビ。以下、TBS)、1959年にはフジテレビとNET(1977年4月よりテレビ朝日)も参入[要出典]。
空前のブーム
1955年5月30日、日本テレビのボクシング中継・パスカル・ペレス対白井義男戦(3度目の対戦)では、96.1パーセントの視聴率を記録(電通調べ)。これはビデオリサーチが視聴率調査を開始した1962年12月3日の前後を通じて、テレビ番組の最高視聴率とされている[49]。この他、ビデオリサーチによる調査開始以前のボクシング中継では、1959年8月10日のパスカル・ペレス対米倉健志戦(フジテレビ)が88.0パーセント[50]、1959年11月5日のパスカル・ペレス対矢尾板貞雄戦(フジテレビ)が92.3パーセント[51]、1960年5月23日のジョー・ベセラ対米倉健志戦(日本テレビ)が78.7パーセント、1961年6月27日のポーン・キングピッチ対関光徳戦が64.9パーセントを記録している[52]。
1960年代前半、日本にはかつてないボクシング・ブームが起こり、元旦から試合が行われ、テレビでは週に10本以上のプロボクシング中継があった。高度経済成長にともなって1962年3月にはテレビ受像機の普及台数が1,000万台を超え、新たなスターが育ちつつあったプロボクシングは視聴者とテレビ局とスポンサーの需要を満たしていた[7]。1962年からは3年連続でフジテレビが大晦日にボクシング中継を行った(大晦日のボクシング興行については大晦日興行#ボクシングを参照)。1962年の大晦日には海老原博幸が登場。1963年には関光徳が東洋太平洋王座の防衛戦を行ったが[53]、1963年大晦日の第14回NHK紅白歌合戦はビデオリサーチによる調査開始以降の歴代最高となる81.4パーセントの視聴率を記録し、視聴率競争ではかなわなかった[54]。しかし翌1964年の大晦日にもフジテレビは関の東洋太平洋王座防衛戦を中継した[53]。
1967年1月11日にNASAがインテルサットの通信衛星 "Intelsat 2" を打ち上げると、フジテレビは1月29日にメキシコシティで行われる世界フェザー級タイトルマッチの同時生中継を行うことを発表。これは関光徳のビセンテ・サルディバルへの2度目の挑戦だった。また、日本テレビは2月6日にテキサス州ヒューストンのアストロドームで行われるモハメド・アリとアーニー・テレルの世界ヘビー級タイトルマッチを衛星中継することを発表した[55]。関対サルディバルのリマッチでは、フジテレビは現地にアナウンサーを送り、東京ではファイティング原田をはじめとする数人の解説者が同局のスタジオで生中継を担当した。試合が始まる前、メキシコでは日曜日の午後8時、日本では月曜日の午前11時35分に中継を開始。これはスポーツ競技初の太平洋を超えての衛星生中継で、画質は鮮明だった[56]。
1960年代には平均視聴率が30パーセントに達するレギュラー番組もあり、日本ボクシングは「黄金時代」と呼ばれる時期を迎えたが、やがて視聴者やテレビ局が野球、大相撲、ボクシング以外にも放送に適した競技があることに気づくと、各局のボクシング中継はそれぞれ週に1本程度となった。しかし、同時期の米国と較べると会場の集客数が激減するような損失はなかった[7]。
ブームの後
1972年以降東京12チャンネル(1981年10月よりテレビ東京)により海外のビッグマッチも中継されるようになる。しかし1973年以降は世界戦以外は軒並み深夜、それも月1、2回あるいは隔月へ追いやられる。その中でも東京12チャンネルは隔月ながらゴールデンタイムの定期放送を実施、テレビ神奈川もプロ野球ナイター中継の雨傘番組として録画中継をしていた。世界戦は相変わらずの高視聴率を維持していたが、その中心となっていた具志堅用高が引退すると下降線を辿り、日曜昼などのノンプライムでの放送も目立つようになる。その後も1988年1月17日の六車卓也以降悪夢の日本人世界タイトル挑戦21連続失敗をきっかけに人気低迷に拍車がかかり、さらにK-1などの新興格闘技の台頭により中継本数が減少、ついに1991年2月3日に畑中清詞が世界王座を奪取した試合はCBCテレビで生中継されたものの、キー局であるTBSにはネットされず抗議が集中、後日『ガッツファイティング』枠で録画放送されるという事態になった。この畑中戦は在京キー局で生中継されなかった世界戦として初のケースとなった。
一方で、1991年に日本初の民放衛星放送局であるWOWOWが開局すると、同時に国外の試合中継を開始、現在まで局を代表するキラーコンテンツとなっている。それ以降、スカパー!の普及も進んだことで、衛星放送のボクシング中継も徐々に増加、中でも朝日放送系のスポーツチャンネルスカイ・A sports+ではボクシング中継を看板のひとつに掲げ、国内の試合をノンタイトルから世界戦までカバーしており、J SPORTSもESPNとの提携により北米の地域王座戦を中心に中継している。また、地上波民放で放送されてきた中継も一部世界戦を除いてG+、TBSチャンネル、フジテレビONE、BSジャパンといった系列衛星放送局にメインがシフトされている。1997年に日本で展開を始めたディレクTVも『DIRECTVボクシング』の名で中継を開始。ディレクTVの本部国であるアメリカでは主流となり始めたPPV方式を採用し、前座の4回戦からメインのタイトルマッチまで通じた完全生中継を実現した。世界戦は無料放送となる場合もあったが、2000年にディレクTVの日本撤退に伴い終了。
地上波放送はさらに縮小し、まずフジテレビが1992年11月20日のWBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、ヘナロ・エルナンデス対渡辺雄二戦を最後に、ゴールデンタイムでは20年あまりボクシング中継を行わなくなった[57]。テレビ朝日は2003年を最後にボクシング中継そのものから撤退。同年9月に日本テレビ系が中継した辰吉丈一郎対フリオ・セサール・アビラ戦は、元阪神タイガースの掛布雅之や五輪レスリング金・銅メダリストの高田裕司が現役時代にやり残したことのためにカムバックするという趣旨のスポーツバラエティ番組内で中継され[58]、同局が月1の深夜枠で放送してきた『ダイナミックグローブ』は2009年限りで地上波から撤退した。世界戦以外の地上波中継は、フジテレビが2012年に深夜枠で定期放送を復活させ、2013年4月にはゴールデンタイムで井上尚弥プロ3戦目を中継[57]。それ以外はTBS・テレビ東京が不定期で関東ローカルの深夜枠などノンプライムでの放送を行うにとどまっている。
現在、地上波テレビにおいてゴールデンタイムで世界戦中継を実施しているのは日本テレビ・TBS・テレビ東京の3局。しかも中継対象となる選手も限られており、日本テレビは長谷川穂積・粟生隆寛・山中慎介、TBSは亀田三兄弟・井岡一翔、テレビ東京は内山高志の試合が主となっている。プロボクシングでは、プロモーターと縁深いジムとのタイアップで興行を打ち、中継を行う。また、基本的にはメインイベントのみが生中継あるいは撮って出し(録画)で放送される。地上波での中継が激減した一方、衛星放送では世界戦・ノンタイトルなど問わず多くの試合が中継されている。
2013年2月には26日開催のWBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ(宮尾綾香対秋田屋まさえ)が深夜枠で女子の世界戦として初めて地上波放送された[59]。
アマチュアボクシングについては、全日本選手権をNHKEテレが放送する[60]。また、2人の日本人メダリストが誕生した2012年ロンドンオリンピックでは、NHK総合・BS1、TBS、テレビ東京が生中継または録画放送[61][62]。NHK・民放ともに他競技同様、ストリーミング生中継も行った[63]。
ラジオについては、TBSラジオが不定期で行っている。中継対象選手はTBSテレビと同じである。ニッポン放送でも実施していた時期があった。
ストリーミング中継
2012年10月、MGプロモーションが日本フライ級タイトルマッチ(王者・粉川拓也)をアスリート★ジャポンのUstreamチャンネルから無料で国内にストリーミング生中継。テレビ中継では限られた放送枠の中で一部のラウンドがカットされることがあるが、このインターネット配信ではすべてのカードをノーカットで中継することができ、リアルタイムで視聴できなくてもアーカイブ放送が提供されるなどのメリットもある。同プロモーションの宮田博行は発表に際して、「これまでのテレビ局側の選択で放送される時代からプロモーターが観せたい試合を配信する新たな形でボクシング界の活性化に繋げます」と話している[64]。
同年11月以降は、同じアスリート★ジャポン(無料)からWBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ(白井・具志堅スポーツ主催、王者・山口直子)[65]、ニコニコ生放送(ニコニコ動画へのID登録・ログインが必要。有料。アンダーカードは無料)からOPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ(渡嘉敷主催、王者・渡部あきのり)[66]などをメインカードとする興行のストリーミング中継が継続的に行われている。
テレビ局によるオンデマンド配信
2012年10月から11月にかけて、日本テレビやWOWOWが一部のテレビ中継カードをオンデマンド形式でも配信するサービスを採り入れている。いずれも中継カードの行われる興行を第一試合からリアルタイムで配信し、日テレオンデマンドは有料サービス(アンダーカードの一部は無料)、WOWOWメンバーズオンデマンドは加入者限定サービスとなっている[67][68]。
現行の番組
- ラジオ
- TBSラジオ ボクシング中継(TBSラジオ・協栄プロモーション。1999年から2005年など中継を行なっていなかった時期もある[要出典]。特に統一した番組タイトルは設定されていない)
- テレビ
- ダイナミックグローブ(日本テレビ・帝拳プロモーション)[69][70]
1998年12月の辰吉丈一郎対ウィラポン・ナコンルアンプロモーション戦では、カメラ11台、スーパースロー2台、スロー5台を使って中継した[71]。- ワールドプレミアムボクシング[72]
2008年1月の長谷川穂積対シモーネ・マルドロット戦では、スーパースローカメラを初めてリングサイドに配置[73]。2009年12月の長谷川対アルバロ・ペレス戦では1秒間に1,400齣を撮れるウルトラスーパースローカメラを使用[74]。2010年11月の長谷川対ファン・カルロス・ブルゴス戦およびビタリ・タイベルト対粟生隆寛戦は、試合を地上波中継する日本テレビの協力で、スカパー!の専門チャンネルが3Dで生中継。これはボクシングのテレビ中継では日本初となった。3Dカメラを4台使い(うち1台はクレーンカメラ)、約300人のスタッフが撮影にあたった。ただし3Dで視聴するには3Dテレビの用意が必要だった[74]。同時にワーナー・マイカル・シネマズ(茨木および港北ニュータウン)では3Dライブビューイングが開催された[75]。 - ドラマチックボクシング(読売テレビ、スカイ・A sports+)[76]
- BEST GLOVE(福岡放送)[要出典]
- ワールドプレミアムボクシング[72]
- ガッツファイティング(TBS・協栄プロモーション)[70]
2009年11月、内藤大助対亀田興毅戦では、スーパースロー、ハイスピード、天井カメラなどの他、両陣営を撮るハンディーカメラを含めると30台以上のカメラが使われた[77]。 - ダイヤモンドグローブ(フジテレビ・三迫プロモーション)[71]
- ノックアウトボクシング(テレビ東京・帝拳プロモーション、フェニックスプロモーション)[71]
- SOUL FIGHTING(CBC・畑中プロモーション)[81]
- 拳・ボクサーの夢(サンテレビ)[82]
- エキサイトマッチ〜世界プロボクシング(WOWOW)[83]
2010年10月の西岡利晃対レンドール・ムンロー戦を、3D、ウルトラスーパースロー、天井カメラなど計16台のカメラで中継[84]。会場では[74]3Dカメラの他に、2Dカメラで撮影した映像をリアルタイムで3D変換できるカメラを導入して3D中継した。世界戦における3D生中継は日本初だった[85]。 - ベストバウトボクシング(スカイ・A sports+)[86]
- ベストファイトボクシング(スカイ・A sports+)[要出典]
- エキサイトボクシング(スカイ・A sports+)[要出典]
- S.X.B.プロボクシング(J SPORTS)[87]
過去の番組
- ファイティングパンチ(日本テレビ)[88]
- 東洋チャンピオンスカウト(TBS・極東プロモーション)[69]
- ビッグファイト(TBS)[69]
- リングサイドアワー(フジテレビ)[88]
- ゴールデンボクシング→エキサイトボクシング(テレビ朝日・極東プロモーション)[71]
- ノックアウトボクシング(KOボクシング)[52]→ヒートアップボクシング(テレビ東京・協栄プロモーション)[71]
- スーパーファイト中継(テレビ東京)[要出典]
- REAL FIGHT BOXING(CBC・松田ジム→松田ジム&畑中ジム)[要出典]
- スーパーファイトボクシング(東海テレビ・松田ジム)[89]
- Dynamic Boxing(中京テレビ・緑ジム)[要出典]
- ダイナマイトボクシング(ABC・グリーンツダプロモーション)[52]
- めざせ!チャンプ(サンテレビ)[要出典]
- DIRECTVボクシング(ディレクTV・三迫プロモーション) - 日本のボクシングで初めてPPVを導入[90]
- プロボックス(J SPORTS)[83]
- マンスリー・ボクシング(NHK衛星)[91]
視聴率ランキングと観客動員数
視聴率の数値はビデオリサーチによるデータ。1977年9月26日にオンライン調査を開始したため、この前後を分けて集計している[92]。
1962年12月1日 - 1977年9月25日
関東地区[93]
順位 | 試合 | 年月日 | 放送局 | 視聴率(%) | 観客動員(人) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. エデル・ジョフレ | 1966年5月31日 | フジテレビ | 63.7 | 13,000[50] |
2 | 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. アラン・ラドキン | 1965年11月30日 | フジテレビ | 60.4 | 12,000[94] |
3 | 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. ベルナルド・カラバロ | 1967年7月4日 | フジテレビ | 57.0 | 11,000[95] |
4 | 世界バンタム級タイトルマッチ エデル・ジョフレ vs. ファイティング原田 | 1965年5月18日 | フジテレビ | 54.9 | 10,000[94] |
5 | 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. ジョー・メデル | 1967年1月3日 | フジテレビ | 53.9 | 12,000[96] |
6 | 世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. ライオネル・ローズ | 1968年2月27日 | フジテレビ | 53.4 | 07,000[95] |
7 | 世界フライ級タイトルマッチ 高山勝義 vs. オラシオ・アカバリョ | 1966年3月1日 | フジテレビ | 50.7 | 11,000[97] |
8 | 世界ジュニアライト級タイトルマッチ フラッシュ・エロルデ vs. 沼田義明 | 1967年6月15日 | TBS | 48.5 | 08,500[98] |
9 | 世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ エディ・パーキンス vs. 高橋美徳 | 1964年1月4日 | TBS | 47.9 | 08,000[99] |
9 | 世界ジュニアウェルター級タイトルマッチ 藤猛 vs. ウイリー・クアルトーア | 1967年11月16日 | TBS | 47.9 | 12,000[100] |
10 | 世界フライ級タイトルマッチ ポーン・キングピッチ vs. 海老原博幸 | 1963年9月18日 | フジテレビ | 47.8 | 10,000[101] |
ビデオリサーチ・関西地区調べでの歴代最高は、世界バンタム級タイトルマッチ ファイティング原田 vs. エデル・ジョフレ(1966年5月31日、関西テレビ)の56.4%である[102]。
1977年9月26日以後
関東地区[92]
順位 | 試合 | 年月日 | 放送局 | 視聴率(%) | 観客動員(人) |
---|---|---|---|---|---|
1 | WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. ハイメ・リオス | 1978年5月7日 | TBS | 43.2 | 06,000[103] |
2 | WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田興毅 | 2009年11月29日 | TBS | 43.1 | 21,000[104] |
3 | WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ | 2006年8月2日 | TBS | 42.4 | 15,000[105] |
4 | WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. 金龍鉉 | 1980年1月27日 | TBS | 41.1 | 12,000[106] |
5 | WBC世界バンタム級統一王座決定戦 薬師寺保栄 vs. 辰吉丈一郎 | 1994年12月4日 | TBS | 39.4 | 09,800[107] |
6 | 世界ヘビー級タイトルマッチ マイク・タイソン vs. ジェームス・ダグラス | 1990年2月11日 | 日本テレビ | 38.3 | 51,600[50] |
7 | WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. アナセト・バルガス | 1978年1月29日 | TBS | 38.1 | 10,000[103] |
8 | WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. ペドロ・フローレス | 1980年10月12日 | TBS | 36.0 | 08,000[108] |
9 | 亀田興毅世界前哨戦第3戦 亀田興毅 vs. カルロス・ファハルド | 2006年5月5日 | TBS | 33.0 | 10,000[109] |
10 | WBA世界ジュニアフライ級タイトルマッチ 具志堅用高 vs. マルチン・バルカス | 1980年6月1日 | TBS | 32.5 | 06,000[110] |
関西地区[102]
順位 | 試合 | 年月日 | 放送局 | 視聴率(%) | 観客動員(人) |
---|---|---|---|---|---|
1 | WBC世界バンタム級統一王座決定戦 薬師寺保栄 vs. 辰吉丈一郎 | 1994年12月4日 | MBS | 43.8 | 09,800[107] |
2 | WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田興毅 | 2009年11月29日 | MBS | 43.1 | 21,000[104] |
3 | WBA世界ライトフライ級王座決定戦 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ | 2006年8月2日 | MBS | 42.9 | 15,000[105] |
4 | WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ 亀田興毅 vs. ファン・ランダエタ | 2006年12月20日 | MBS | 32.8 | |
5 | WBC世界フライ級タイトルマッチ 内藤大助 vs. 亀田大毅 | 2007年10月11日 | MBS | 32.3 | 06,000[111] |
6 | 亀田興毅世界前哨戦第3戦 亀田興毅 vs. カルロス・ファハルド | 2006年5月5日 | MBS | 27.8 | 10,000[109] |
ドイツ
ドイツ民主共和国では、1970年代から1980年代にかけての米国の全盛期のように、ボクシング中継は無料放送で行われている[112]。ベルリンの壁崩壊後、ソビエト連邦のようなトップレベルのアマチュアプログラムで訓練を受けた東ドイツのヘンリー・マスケとアクセル・シュルツがプロに転向し、ボクシングにはマックス・シュメリング以来となる関心が向けられた。これが現在に至るボクシングブームの発端となっている[113][112]。公共放送でも民間放送でも利益を上げ、同等の視聴率を稼げるのは、2009年現在、サッカーとフォーミュラ1のみである[113]。
ドイツにはプロボクシングを統轄する単一のコミッションはなく、ドイツプロボクサー協会(独: Bund Deutscher Berufsboxer。BDBと略称され、ドイツボクシングコミッションと呼ばれることもある)およびドイツプロボクシング協会(英: German Boxing Association。GBAと略称され、ヨーロッパボクシング連合に非加盟[114])という2つの王座認定団体をはじめとする複数の類似団体が存在し[115]、それらの対立から2012年には国内王座の廃止を求める動きもあった[116][114]。2013年現在、後述(#ドイツの主なテレビ中継局)の3つの中継局と契約するどのプロモーターもBDBとは絶縁状態にある[117]。
ハンブルクのウニヴェルズム・ボックスプロモーションは公共放送のZDF(第2ドイツテレビ)と契約し、8年間続いた中継番組内では18人のプロボクサーが世界王座を獲得し(18人とは、ビタリ・クリチコ、ゾルト・エルデイ、フェリックス・シュトルム、ウラジミール・シドレンコ、セルゲイ・ジンジラク、イナ・メンツァー、アレシア・グラフ、ジュリア・サヒン、スージー・ケンティキアン、スティーピ・ダービシュ、フィラット・アルスラン、アンドレアス・コテルニク、デニス・インキン、カロリー・バルザイ、イスター・ショウテン、ビタリ・タイベルト、ディミトリ・サーティソン、ユルゲン・ブルマー)、すでに世界王者だった5人が防衛戦を行った(5人は、ダリウス・ミハエルゾウスキー、レギーナ・ハルミッヒ、アルツール・グレゴリアン、ウラジミール・クリチコ、ルスラン・チャガエフ)。ZDFとの契約期間中に全112興行を行い、中継番組の平均視聴率は25.17パーセント(460万人)だった。主な試合の視聴率では、2005年9月のレイモン・ブリュースター戦が43.4パーセント(8,014,000人)、2007年11月のレギーナ・ハルミッヒ戦が44.3パーセント(9,583,000人)などを記録している[118]。2010年にはYouTubeチャンネルを通して中継の翌日に試合動画を配信するなどしていたが[4]、ZDFとの契約は同年7月31日のO2ワールド・ハンブルクでのセバスチャン・ズビク戦を最後に更新されず[118][4]、年間2,000万ユーロ(約23億円)の放映権料を失ったことで[119][120]、2012年11月に破産の申し立てをするに至った[121]。ウニヴェルズムは2009年頃には年間12興行で約2,200万ユーロ(1興行当たり約180万ユーロ)の収益を上げたが[113]、破産時にはゾルト・エルデイやセバスチャン・ズビクのファイトマネーをはじめとする150万ユーロの不払いがあった[119]。
ドイツの主なテレビ中継局
ドイツ公共放送連盟
公共放送のARD(ドイツ公共放送連盟)は1990年代の初めから、プロモーターのヴィルフリート・ザウアーラントが主宰するベルリンのザウアーラント・イベント社と契約している。アマチュア102戦を経験し、コーチ、ジャッジ、レフェリーなども務めてきたザウアーラントは、審判には常に公正さを求めている。ザウアーラントは国内で認定しているインターナショナル王座を非大手プロモーターのためのタイトル、国内王座についてはドイツで生まれ育ち、市民権を持つ者のためのタイトルとして、テレビ局同様、これらの王座に関心を示さず、選手はライセンスをオーストラリアで取得する。[115]。
ドイツのボクサーの多くは月曜から金曜まで仕事をし、副収入を得るためにリングに上がるが、ザウアーラントは全エネルギーをボクシングに注ごうとしない選手とは契約しない[115]。その代わりに、ザウアーラント・イベント社のCEOによれば、テレビ局は若いボクサーに投資し、しっかりと教育させており、有望でなくとも新人には月に3,000ユーロから4,500ユーロが与えられている[112]。ARDとザウアーラント・イベント社は、2010年3月から、ベルリンを拠点とする全てのボクサーとその対戦相手に、試合を中継する条件として、オリンピックスタイルの薬物検査を受けることを義務づけている[122]。
RTLテレビジョン
1995年12月、シュトゥットガルトで行われたアクセル・シュルツとフランソワ・ボタの対戦は、民間放送のRTLテレビジョンで中継され、1,800万人が視聴。同局の最多記録となっている[113]。その後、RTLは、ウニヴェルズム・ボックスプロモーションと契約していたクリチコ兄弟が後に興したK2プロモーションズと契約[113]。2011年7月2日、ハンブルクのアイエムテック・アレーナから中継したウラジミール・クリチコ対デビッド・ヘイ戦は視聴率67パーセント(1,550万人。14歳から49歳までの年齢層では69.9パーセント)。最高視聴率は深夜0時15分に75.7パーセントを記録した。これはRTLが中継したクリチコ戦で過去最高となり、2010年10月11日のビタリ・クリチコ対シャノン・ブリッグス戦での視聴者1,345万人の記録を更新した[123]。2012年2月18日のビタリ・クリチコ対デレック・チソラ戦は視聴率56.5パーセント(1,292万人)で、これも同局の年間最高視聴率となっている[124]。
しかし、RTLのチーフプロデューサーによれば、膨大な予算を持つ公共放送のARDと比べ、広告収入に頼らざるを得ない民放のRTLではクリチコ戦にかかる費用を回収するのは非常に困難である[113]。
Sat.1
民間放送のSat.1は1997年から2001年までダリウス・ミハエルゾウスキーの世界戦を中継[125]。その後、9年間ボクシング中継から撤退していたが、2010年3月27日、アレナ・ボックスプロモーションと契約し、ユリオルキス・ガンボアとジョナサン・ビクター・バロスの対戦などで中継を復活させ[126]、この後はフェリックス・シュトルムらの試合を中継している[127]。
フランス
フランス共和国では、かつてすべての世界戦を放送していたCanal+が2009年にボクシングから撤退し、現在は中継局を持たない[128]。Canal+が手を引いたことで、すべてのタイトルマッチを同国内で戦ったブライム・アスロウムは試合開催に困難を来し、休養王座への移動を経て世界王者のまま引退を余儀なくされた[129]。この頃からフランスのボクシングは低迷し、2012年現在、アスロウムを最後にフランス人世界王者は誕生していない[128]。
南アフリカ共和国
南アフリカ共和国では、ボクシングのテレビ中継は1980年代から大幅に減少し[130]、国営放送局のSABC(南アフリカ放送協会)が2011年初頭に撤退した後は[131][132]、モルティ・ムザラネ、ヌコシナチ・ジョイ、タカラニ・ヌドロブらの国内世界王者が存在したにも関わらず、限られた興行が有料衛星放送のSuperSportで中継されるのみで[130]、ボクシングトレーナーのニック・デュラントは2012年3月に、SABCの援助なしに試合を開催することは極めて難しいと話していた[131]。彼やプロモーターのブランコ・ミレンコヴィッチらの尽力の結果、同月のタカラニ・ヌドロブ戦、ヌコシナチ・ジョイ戦は直前になってSABCで放送されることが決まった[133][134]。
脚注
注釈
出典
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参考文献
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- ボクシング・マガジン編集部 編『日本プロボクシング史 世界タイトルマッチで見る50年』ベースボール・マガジン社、2002年5月31日、pp. 75、118、183、291頁。ISBN 978-4-583-03695-3。
- TBS50年史(2002年1月、東京放送編・発行)…国立国会図書館の所蔵情報
- 三室毅彦「テレビ観戦ガイド 従来の地上波からBS, CS, ケーブルTVまで」『ワールド・ボクシング』4月号増刊、日本スポーツ出版社、1999年4月27日、pp. 94–96。