コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

忉利天

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。RGAMTA (会話 | 投稿記録) による 2020年7月7日 (火) 06:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Category:摩耶夫人を追加 (HotCat使用))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

忉利天(とうりてん、サンスクリット: त्रायस्त्रिंश Trāyastriṃśaパーリ語: Tāvatiṃsa)は、欲界における六欲天の第2のである。「とう」はりっしんべん+刀。意訳して三十三天ともいう。

概略

須弥山の頂上、閻浮提の上、80000由旬の処にあり、中央に善見(喜見)宮がある。四面それぞれ80000由旬の大きな城があり、そこに帝釈天が住し、四方には各8つの城があり、その所属を支配する天部の衆徒や神々が住んでいる。ゆえにこれに善見城を加えて計33天となるので、三十三天と称される。

この33天は、半月の三斎日には城外西南角の善法堂に集会して、如法・不如法を論評するという。この天の有情が婬欲を行ずる時は、形を変えて人間の如くなるが、ただ、風気を泄し終われば熱悩がたちまち除かれるという。身長は1由旬、衣の重さは6銖、寿命は1000歳にして、その一昼夜は人間界の100年に相当するといわれる。また初生の時は、人間の6歳の如く色円満し自ら衣服があるという。

釈尊を生んだ摩耶夫人はその7日後に死去したが、この天に転生したとされる。『摩訶摩耶経』などには、釈尊はかつてこの天に昇り、実母の摩耶夫人のために3ヶ月間説法し、三道宝階に依って僧伽施国の地に降り給うたと記されている。

三十三天

  1. 善法堂天
  2. 山峯天
  3. 山頂天
  4. 善見城天
  5. 鉢私地天
  6. 倶吒天
  7. 雑殿天
  8. 歓喜園天
  9. 光明天
  10. 波利耶多天
  11. 離険岸天
  12. 谷崖岸天
  13. 摩尼蔵天
  14. 旋行天
  15. 金殿天
  16. 鬘影天
  17. 柔軟天
  18. 雑荘厳天
  19. 如意天
  20. 微細行天
  21. 歌音喜楽天
  22. 威徳輪天
  23. 月行天
  24. 閻摩那娑羅天
  25. 速行天
  26. 影照天
  27. 智慧行天
  28. 衆分天
  29. 曼陀羅天
  30. 上行天
  31. 威徳顔天
  32. 威徳燄輪光天
  33. 清浄天