ハープスター
ハープスター | |
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2013年8月25日 新潟2歳ステークス(GIII) | |
欧字表記 | Harp Star |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 2011年4月24日(13歳) |
抹消日 | 2015年5月7日 |
父 | ディープインパクト |
母 | ヒストリックスター |
母の父 | ファルブラヴ |
生国 | 日本(北海道安平町) |
生産者 | ノーザンファーム |
馬主 | キャロットファーム |
調教師 | 松田博資(栗東) |
調教助手 | 中留伸治[1] |
厩務員 | 山口慶次[2] |
競走成績 | |
生涯成績 |
11戦5勝 (国内)9戦5勝 (海外)2戦0勝 |
獲得賞金 | 3億6024万8000円 |
勝ち鞍 |
GI:桜花賞(2014年) GII :札幌記念 (2014年) GIII:新潟2歳ステークス(2013年) チューリップ賞(2014年) |
ハープスター(英: Harp Star)は日本の競走馬である。馬名の意味は「ベガ(こと座の一等星)の別名」で、祖母ベガからの連想。主な勝ち鞍は2013年の新潟2歳ステークス、2014年のチューリップ賞、桜花賞、札幌記念。
経歴
2歳(2013年)
7月14日に中京競馬場の芝1400mの新馬戦で川田将雅を鞍上にデビューし、単勝1.8倍の1番人気に支持された。後方待機から直線で抜け出し、勝利を飾った。
8月25日に新潟競馬場で行われた新潟2歳ステークス(芝1600m)でも、単勝1番人気に推された。レースでは再び後方を追走、直線入り口でも最後方であったが、直線だけで全馬を抜き去り、2着に3馬身差の圧勝で重賞初制覇を達成した。2着のイスラボニータは後に皐月賞を勝ったため、ハープスターの評価を上げる要因となった。
12月8日阪神競馬場で行われた阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600m)も単勝1.7倍の圧倒的人気での出走となった。道中は再び後方を進み直線馬群を鋭く突くも勝ち馬レッドリヴェールに鼻差届かず2着となった。
3歳(2014年)
2014年初戦となったチューリップ賞はレーヴディソール以来単勝1.1倍・支持率72.8%の圧倒的1番人気に推され、後方2番手から最後は2着に2馬身1/2の差を付けて圧勝した。
4月13日の桜花賞では大外18番枠からのスタートとなった。スタート後すぐに後ろに下げ、道中は最後方でレースを進めた。4コーナーでも依然最後方のままであったが直線でメンバー最速となる上がり3ハロン32.9(推定)の末脚を使い、他の17頭を全て抜き去り、最後は阪神ジュベナイルフィリーズで敗れたレッドリヴェールにクビ差をつけ優勝した。ディープインパクト産駒はこの勝利で桜花賞4年連続優勝を達成し、また管理する松田博資調教師にとっては桜花賞通算4勝目となった。
しかし、次走の優駿牝馬(オークス)はいつものように後方からの競馬となり、最後の直線での追い込みにかけたものの先に抜け出したヌーヴォレコルトにクビ差及ばず2着に惜敗した。レース後、落鉄しかけていたことが判明している[3]。その後、陣営は札幌記念をステップレースとし、その成績の良し悪しに関わらず[4]凱旋門賞へ挑戦することを表明した。
8月24日の第50回札幌記念では、初の古馬との対決、特に5冠馬ゴールドシップとの対決は注目を集め、そのゴールドシップに次ぐ堂々の2番人気に推された。レースはトウケイヘイロー等が作ったハイペースの中、後方2番手で折り合い、第3コーナーで進出を開始、直線入り口で一気に先頭に立つと最後方から差を詰めるゴールドシップを3/4馬身抑え優勝。2012年のフミノイマージンに次ぐ史上11頭目の牝馬の優勝、1992年のサンエイサンキュー以来22年ぶり2頭目の3歳牝馬の優勝となった[5]。
日本の3歳牝馬として初挑戦となった凱旋門賞では後方から最後の直線で伸びたものの、仕掛けが遅れたことが影響し、6着でレースを終えた[6]。
11月30日、年内最終戦としてジャパンカップに出走。故障したトレーディングレザーと接触するアクシデントもあり、最後の直線で伸びを欠き5着に敗れた[7]。
4歳(2015年)
明けて4歳初戦、京都記念に出走。キズナとの初対決が注目を浴びたが、良馬場発表としては重い馬場が響いたか、見せ場なく5着に敗れた。
次走は再び海外遠征を選択しドバイシーマクラシックへ。英ブックメーカーで1番人気に支持されるなど注目を集めたが、最後の直線半ばで力尽き、大きく離された9頭立ての8着に終わった。レース後、次走は牝馬路線へ戻りヴィクトリアマイルへ向かう事が陣営から発表されていたが、海外遠征から続く疲労が抜けないことが理由でこれを回避し、残りの春シーズンを全休することとなった。その後の検査で種子骨靭帯炎も併発していたことが判明、関係者が協議した結果、現役を引退することになった。[8] 引退後は北海道安平町のノーザンファームで繁殖牝馬となる[9]。
競走成績
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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2013. 7.14 | 中京 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 10 | 8 | 10 | 1.8(1人) | 1着 | 1:24.5(34.5) | -0.3 | 川田将雅 | 54kg | (オウノミチ) | |
8.25 | 新潟 | 新潟2歳S | GIII | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 17 | 2.6(1人) | 1着 | 1:34.5(32.5) | -0.5 | 川田将雅 | 54kg | (イスラボニータ) |
12. 8 | 阪神 | 阪神JF | GI | 芝1600m(良) | 18 | 5 | 10 | 1.7(1人) | 2着 | 1:33.9(33.6) | 0.0 | 川田将雅 | 54kg | レッドリヴェール |
2014. 3. 8 | 阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 13 | 3 | 3 | 1.1(1人) | 1着 | 1:34.3(33.7) | -0.4 | 川田将雅 | 54kg | (ヌーヴォレコルト) |
4.13 | 阪神 | 桜花賞 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 8 | 18 | 1.2(1人) | 1着 | 1:33.3(32.9) | 0.0 | 川田将雅 | 55kg | (レッドリヴェール) |
5.25 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 5 | 10 | 1.3(1人) | 2着 | 2:25.8(33.6) | 0.0 | 川田将雅 | 55kg | ヌーヴォレコルト |
8.24 | 札幌 | 札幌記念 | GII | 芝2000m(良) | 14 | 5 | 8 | 3.7(2人) | 1着 | 1:59.1(35.5) | -0.1 | 川田将雅 | 52kg | (ゴールドシップ) |
10. 5 | ロンシャン | 凱旋門賞 | GI | 芝2400m(良) | 20 | 12 | 19 | ** | 6着 | 2.2*.** | ** | 川田将雅 | 54.5kg | Treve |
11.30 | 東京 | ジャパンC | GI | 芝2400m(良) | 18 | 3 | 6 | 4.1(2人) | 5着 | 2:24.0(35.0) | 0.9 | 川田将雅 | 53kg | エピファネイア |
2015. 2.15 | 京都 | 京都記念 | GII | 芝2200m(良) | 11 | 7 | 8 | 1.8(1人) | 5着 | 2:11.9(34.0) | 0.4 | 川田将雅 | 54kg | ラブリーデイ |
3.28 | メイダン | ドバイシーマC | GI | 芝2400m(良) | 9 | ** | 9 | ** | 8着 | 2.3*.** | ** | ムーア | 54.5kg | Dolniya |
血統表
ハープスターの血統(サンデーサイレンス系/Northern Dancer 5×4×4=15.63%) | (血統表の出典) | |||
父 ディープインパクト 2002 鹿毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 *ウインドインハーヘアWind in Her Hair 1991 鹿毛 |
Alzao | Lyphard | ||
Lady Rebecca | ||||
Burghclere | Busted | |||
Highclere | ||||
母 ヒストリックスター 2005 鹿毛 |
*ファルブラヴ Falbrav 1998 鹿毛 |
Fairy King | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | ||||
Gift of the Night | Slewpy | |||
Little Nana | ||||
母の母 ベガ1990 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | ||
Severn Bridge | ||||
*アンティックヴァリュー | Northern Dancer | |||
Moonscape F-No.9-f |
- 祖母・ベガは桜花賞、優駿牝馬の優勝馬。
- ベガの産駒にアドマイヤベガ(父サンデーサイレンス・東京優駿優勝)、アドマイヤボス(父サンデーサイレンス・セントライト記念優勝)、アドマイヤドン(父ティンバーカントリー・朝日杯FS優勝、JBCクラシック3連覇などG1級競走7勝)。
- 曾祖母・アンティックヴァリューの産駒に、マックロウ(父トニービン・京都記念優勝)。
脚注
出典
- ^ “【凱旋門賞】ハープは早速、坂路入り”. デイリースポーツ. 2015年6月3日閲覧。
- ^ “「馬は厩務員さんに聞いたらええ」”. 東京スポーツ. 2015年6月3日閲覧。
- ^ 『優駿』2014年7月号44-45頁
- ^ 松田は2009年にも桜花賞と優駿牝馬(オークス)に優勝した直後のブエナビスタで凱旋門賞に挑戦すると表明していたが、札幌記念で敗れたことを理由にその出走を撤回していた。
- ^ ハープ早めの先頭で古馬斬りV/札幌記念 - 2014年8月25日 nikkansports.com(2014年8月25日閲覧)
- ^ 凱旋門賞】ハープスター 日本馬最先着の6着「悔いはない」 - 2014年10月6日 競馬ラボ(2014年12月6日閲覧)
- ^ 【ジャパンC】ハープスター5着 故障馬と接触する不利も… - 2014年12月1日 スポニチアネックス(2014年12月6日閲覧)
- ^ ハープスターが引退 繋靭帯損傷に加え種子骨靭帯炎も併発のため netkeiba.com 2015年5月7日閲覧
- ^ ハープスター号が競走馬登録抹消–日本中央競馬会、2015年6月2日閲覧