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地球戦隊ファイブマン

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スーパー戦隊シリーズ > 地球戦隊ファイブマン

地球戦隊ファイブマン』(ちきゅうせんたいファイブマン)は、1990年平成2年)3月2日から1991年(平成3年)2月8日までテレビ朝日系列で毎週金曜日17:30 - 17:55に全48話が放送された、東映製作の特撮テレビドラマシリーズ「スーパー戦隊シリーズ」第14作である。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


スーパー戦隊シリーズ
第13作 高速戦隊
ターボレンジャー
1989年2月
~1990年2月
第14作 地球戦隊
ファイブマン
1990年3月
~1991年2月
第15作 鳥人戦隊
ジェットマン
1991年2月
~1992年2月

あらすじ

死に絶えた星に緑を蘇生させる研究をしていた星川博士は、地球を離れて植樹作業をしていたシドン星で、全銀河の星々の支配を企むエイリアン軍団・銀帝軍ゾーンの襲撃を受ける。博士と妻の緑は、サポートロボットのアーサーG6を5人の子供達と共に地球へと帰還させるが、彼らは生死不明となってしまう。

それから20年後、両親と離れ離れになった五人の兄妹は同じ小学校の教師となっていた。ある日、ゾーンは1000個目の星として地球の侵略を開始。総攻撃を仕掛けるゾーンは、星川五兄妹の勤めるニュータウン小学校をも破壊してゆく。だが突然現れた3体のマシンが、ゾーンを阻止し始めた。ゾーンがいつか地球を襲撃するだろうと考えていた星川五兄妹は、侵略に備えアーサーG6と共に密かにトレーニングを積んでいた。

戦闘機を次々と撃墜され唖然とするゾーンの面々の前に、マシンから降りた5人が姿を現した。強化スーツを纏った彼らは自らをこう称した。「地球戦隊ファイブマン!!」と…。

概要

特徴

この作品の特徴は、

  • スーパー戦隊シリーズ初の兄妹同士による戦隊である。
  • メンバー全員が小学校教師という設定である。これに伴って子ども絡みのストーリーも多く登場した。
  • 男性用のVチェンジャーブレスと女性用のVチェンジャーコンパクトと、メンバーがそれぞれ異なった変身アイテムを用いる。追加メンバーや、炎神戦隊ゴーオンジャーのように基本メンバーでも加入が遅かったメンバーの変身アイテムが異なることはあるが、男女で異なった変身アイテムを使用しているのは2024年現在本作が唯一。
  • 敵キャラクターとして「悪の戦隊」とも言うべき「銀河戦隊ギンガマン」が登場した。

等の試みが挙げられる。

また、毎回ではないものの変身後にコードネームの前に本名を一緒に名乗っていた他、番組後半からは変身後も本名を呼び合うようになったが、これはシリーズ初のことだった。本作品では一般人でも、教え子や学校関係者など、主に彼らと接触のある者は彼らの正体を知っており、従来の「ヒーローは一般人には正体が不明」という不文律を破る試みも行われた。

また巨大ロボ戦においても大きな変化が起きており、5人が変身しない、あるいは変身が解けた状態で操縦するといった新演出が織り込まれた。過去のシリーズにおいて合体・変形前のメカを操縦するシーンが断片的にはあったが、巨大ロボを操縦するケースは本作が初めて。また、回によってレッド以外の戦士がメインパイロットになった事もあった。

アイキャッチは画面右下に表示される「ファイブマン」のロゴのみ。10話までは、CM前に大写しのロゴが表示されてから右下に収まり、CM後に右下のロゴが再び大写しになって本編に戻るというアニメーション効果もあった。全編通してロゴだけが表示されるアイキャッチは戦隊シリーズで唯一この作品のみ、一話限りにおいても、ロゴのみ表示のアイキャッチは『ジャッカー電撃隊』の1話の後半パート、『激走戦隊カーレンジャー』の最終話、『特捜戦隊デカレンジャー』の最終話しか例がない。

なお、前作『高速戦隊ターボレンジャー』まで中央に大きく表示されていたオープニング・エンディングのスタッフおよびサブキャストの表記がこの年から右下寄せになった。ただし、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』と『五星戦隊ダイレンジャー』は主題歌の表記のみ中央に表示されている。

また、監督表記は6話までは同じく右下寄せの表示だったが、7話から中央下部に表示するようになった。さらに、11話からは文字が大きくなった。フォント(ゴナ)は『超力戦隊オーレンジャー』までは変わらず。

キャスティング

ナレーターは、『超新星フラッシュマン』に次いで小野田英一が2度目の登板を果たしている。次回予告のナレーションは、当初は小野田英一で、4話と5話はドンゴロス役(初代)の神山卓三、6話からはドンゴロス役(2代目)の加藤治、24話からは5くん人形の声優陣が担当した。更に36話の予告からは変身メンバーを演じる5人が交代で務めるようになった。44話の予告はアーサーG6の松本梨香が担当した。

中盤より登場した敵幹部「初代艦長シュバリエ」にはかつて『超新星フラッシュマン』でグリーンフラッシュ・ダイを演じた 植村喜八郎が起用されており、『超新星フラッシュマン』で女幹部レー・ネフェルを演じた萩原佐代子(『科学戦隊ダイナマン』のダイナピンク・立花レイ)と共に、戦隊シリーズ内においてヒーローと悪役とを演じた稀有な例となっている。

スタッフ

メインスタッフは脚本の曽田博久、監督の長石多可男、音楽の吉田明彦など前作とほぼ変更がないが、特撮監督は矢島信男が勇退し、新たに佛田洋が就任するなど変革も見られる。

戦隊シリーズの最初期より脚本に関わり、本作品まで9作連続でメインライターを務めてきた曽田博久の現時点での最後のメイン作品でもある。また、鈴木武幸プロデューサーの「新たな血を導入したい」との意向もあり、曽田や長石、チーフ助監督の諸田敏などのメインスタッフが本作終了後一時期戦隊シリーズの現場を離脱している。

諸問題

視聴率面

前作同様に、当時幼年層から若年層に絶大な人気を誇っていたフジテレビ系裏番組、『らんま1/2熱闘編』との競合により視聴率面では苦戦を強いられており、当時の最低視聴率を更新し続けるという状態に陥った。

長期シリーズの宿命として、シリーズそのもののマンネリ化が極度に達していたことも視聴率の低下に拍車をかけた。実際、当時の東映スタッフの間には「戦隊シリーズはあって当然、空気のようなもの」という感覚が蔓延しており[1]、メインライターである曽田も満身創痍で苦しみながら本作品を執筆したことをインタビューにて語っている。

こうした視聴率の低下は中盤にて顕著となり、26話「九州だョン」では1.8%にまで低下し、当時としては過去最低の数字を記録している。とはいえ、シュバリエが登場した28話以降は急激な上昇を見せており、第3クール以降(27話~48話)に限れば平均視聴率は7.8%、31話「あぶない母」では『らんま1/2』が休止だったとは言え、金曜17時30分台に放送された戦隊の中では最高となる13.3%を記録している。

玩具面

玩具セールスも好調とは言い堅く、特徴の1つでもあった「男女で異なる変身アイテムの使用」も裏目に出る結果となった。特に後半にバンダイから発売された「DX大型基地マックスマグマ」が各地で大量の在庫の山を築いたのはその極みともいえ、前作『ターボレンジャー』における同様の巨大基地玩具「DXターボビルダー」が好調な売れ行きを示したのとは対照的な結果となった。あまりの不振ゆえ破格的な値崩れが起こったが、それでも在庫を捌くことは出来ず記録的な赤字が発生、東映だけでなくバンダイとしても苦い思い出が残ることとなった。

この原因として、バンダイはファミコンゲームボーイスーパーファミコンといった家庭用ゲーム機の年齢層が低下したことによるバッティングのためと説明している。しかし根本的な理由は、16,800円と未就学男児を視聴層にしている割に非常に高価な価格設定だったこと、「マックスマグマ」が発売された時期にはバブル崩壊が始まっていたという時勢によるものが考えられる。

評価

以上に挙げられた問題点の数々が、スタッフの間に戦隊シリーズに対する強い危機感を抱かせる結果となったことは確かであり、翌年の『ジェットマン』にて雨宮慶太らを初めとする新規スタッフの起用や、様々な新要素の本格的な導入が試みられる契機ともなった。

とは言え、高年齢層も意識した作品作りは既に本作品でも少しずつ行われており、前述の視聴率の回復についてもこうした試みが功を奏した結果と考えられている。また、昨今の教育現場における諸問題をクローズアップしている点が評価されるなど、現在では当時と比べ高い評価を得ている。

登場人物

ファイブマン

星川 学(ほしかわ がく) / ファイブレッド
兄妹の長男で、剣道が得意な27歳の理科教師。兄弟の父親代わりとして皆を支えてきたため、責任感が強くリーダーシップも抜群であり、他の兄弟や生徒からの信頼は並大抵ではない。その言動は兄、教師というよりもはや保護者である。自分と諱字が同じである学(まなぶ)少年に見せた態度などを見ても、長兄、青年教師といった域を遥かに越え、若い父親といった印象すら受ける。そんな彼をしても完璧ではなく、幽霊関係は大の苦手。個人武器はVソード。
「学」という名前は「科学」からとったものであるが、全ての教科とも取れる名前になっている。これに関しては、当時はレッドのみ別格にするのが主流だったため、あえて、全教科を包含する名前にしたという説もある。
星川 健(ほしかわ けん) / ファイブブルー
兄妹の次男で、25歳の体育教師。スポーツ万能で特に柔道を得意とする。人にも自分にも厳しい熱血漢であり、武器に頼るより肉体を駆使するべきという信念を持つ。だが、その信念をあえて曲げた事もある。子どもに勇気を教えるため、変身せずに銀河闘士を倒したこともある。個人武器はツインアレイ。
星川 文矢(ほしかわ ふみや) / ファイブブラック
空手が得意な20歳の国語教師。次女のレミとは二卵性双生児である。宇宙のあらゆる言語を理解できるほどの語学の天才であるが、性格は末っ子だけあってかなり大人気ない。写真でしか親の顔を知らない事にコンプレックスを抱えている。双子の姉であるレミとのコンビネーションは抜群。個人武器はパワーカッター。
星川 数美(ほしかわ かずみ) / ファイブピンク
兄妹の長女で23歳の算数教師。皆の母親代わりであり、学と同様、兄妹の保護者のような存在。そのことが不満を鬱積させ、危うく敵の罠にかかりかけたことも。戦闘力においては他の兄妹に劣る部分もあるが、格闘能力は決して低くない。コンピュータのような冷静な判断力と分析力でリーダーの学をサポートする。特技はフェンシング。個人武器はキューティーサークル。
星川 レミ(ほしかわ れみ) / ファイブイエロー
20歳。兄妹の次女であり、三男の文矢とは二卵性双生児である。性格は明朗活発で、文矢と同様、子どもっぽい面が多く、写真でしか親の顔を知らない事にコンプレックスを抱えており、タヌキツネギンが生み出した母親の幻に惑わされてしまったことがある。絶対音感を持つ音楽教師で(「レミ」という名前も恐らく「ドレミファソラシド」からとったもの)、職業柄のリズム感の良さを活かしてか、カンフー術など足技を中心とした格闘技を非常に得意とする。料理や掃除といった家事は全く出来ず、もっぱら数美やアーサーに任せている。個人武器はメロディタクト。

 文矢とレミが20歳で教師を務めていたり、小学校で担当教科制が導入されていたりするなど、本作の作品世界での教育制度は現行のそれとはかなり異なるようである。

支援者

アーサーG6
星川博士が製作したサポートロボットで、幼い兄弟を一人前の戦士に育て上げた。番組のエンディング映像では、幼き日の兄弟の七五三や入学式に本当に保護者として写っており、それを実感する事ができる。5人が戦士となってからは、5人を援護する指揮官的役割もこなす。「アースカノン」に変形する。「アーサー」の由来は地球の英語である「EARTH」から。「G6」の由来は不明。
星川(ほしかわ)博士
兄妹の父親。天才科学者であり、ロボや武器など、ファイブスーツ以外の殆どのファイブマンの装備は彼が発明したものである。シドン星で植物を復活させる研究を行っていた際、ゾーンの襲撃を受けて幼い子ども達を星から脱出させた。終盤、妻の緑とともに銀河系P16という別の惑星に逃げ延びて無事だったことが判明する。(その際には、を生やしていた。)
星川 緑(ほしかわ みどり)
兄妹の母親。ゾーンが襲撃した際、博士とともに生死不明となった。
宇宙の暴れウルフ・グンサー
銀河棒術の使い手で、強い相手を求めて宇宙を旅していた戦士。かつて重傷を負ったところを星川夫婦に助けられた際、スターファイブを発見し強奪。その後地球に降り立ってからはファイブマンと敵対するが、学との間に友情が芽生える。

銀帝軍ゾーン

銀河宇宙の征服を目論む混成エイリアン軍団。銀河皇帝メドーの下、今まで999個の星を滅ぼしており、地球を1000個目の標的に選んだ。銀河戦艦バルガイヤーを根拠地とし、多脚形態に変形する戦闘機バルゴールを繰り出す。共通通貨として「ドルエン」という単位が使用されており、日本円に換算して1ドルエン=約100円となる。

銀河皇帝メドー
ゾーンの支配者。幹部たちが呼ぶと空にオーロラとともに姿を現す。だがその正体はバルガイヤーがゾーンを手先として利用するために作り出した偶像であり。過去にバルガイヤーから愛を迫られた挙句殺されてしまった(正確には追いかけてくるバルガイヤーから逃げているうちに崖から転落してしまった)一人の娘、メドーの幻影を利用していた。
ガロア艦長
メドーに忠義を尽くす武人。銀河戦艦バルガイヤーの艦長として幾多の星を滅ぼしてきた。シドン星を滅ぼした際、学にレーザーガンで顔を傷つけられ、それ以来、学=ファイブレッドにライバル心を抱く。レッドをも圧倒する剣の腕の持ち主であり、片手で剛剣を振り回して敵に向かって台風を起こす「ガロアハリケーン」は強力。ただ終盤でこれと同じと思しき技を使ったときは「大風車剣」と呼んでいた。
だが艦長としての威厳に乏しい面もしばしば見られ、20年に一度、メドー以外の者の立場が普段と逆転する「さかさまデー」やシュバリエの登場をきっかけにその立場は危うくなっていき、ついにはメドーに見限られ掃除係に降格されてしまった。毛虫が苦手で、このことが仇となり、ファイブマン抹殺に失敗したこともある。終盤になって掃除のために入った部屋で謎のエネルギーを発見、これを利用してビッグガロアンを作り出しスーパーファイブロボを撃破。これによって復権を果たした。かなりプライドに執着があり、自分を蹴落としたシュバリエを強く憎悪する。最終話で死亡した。
名前の由来は19世紀フランスの数学者・革命家のエヴァリスト・ガロアに由来していると推測される。
銀河剣士ビリオン
剣と酒を愛し、戦いを無上の喜びとする左利きの剣士。レイピアを武器とする。この他、バイクにも乗る。自分より少しだけ弱い敵を見つけては戦いを挑んで倒している。最終的に敵を倒す事さえできれば手段は選ばず、パートナーでも傷つけばあっさり見捨てる冷酷非情な性格であるが、出世する前は非情な一面はあまりみられなかったらしい。上空から落下しながら敵を斬りつける自らの攻撃を「銀河真空斬り」と呼んだが、どうみてもごく普通の剣激であり技とは言い難い。40話では、暗黒魔神剣サーベルギンの力で、一時的にサーベルビリオンにパワーアップした。終盤でファイブレッドとの一騎打ちで敗れ去った。
名前の由来は西洋の命数法において十億もしくは一兆を表す言葉である「billion」に由来していると推測される。
銀河博士ドルドラ
冷酷なゾーンの女科学者。兵器開発などを担当する作戦参謀的な存在だが、戦闘用サイボーグさえも圧倒する非常に高い戦闘能力も合わせ持っており、そのために自ら戦場に赴く事も多い。変装も得意としており、文矢を完全に騙した事もある。ゾーンには最初の侵略のターゲットとした第8銀河系のロマノ星を侵略した頃から従っていた。ビリオンを様付けで呼ぶ。最後は、メドーの意外な正体を知り、精神崩壊を起こす。
名前の由来は通貨単位であるドルに由来していると推測される。
銀河の牙ザザ
生まれたばかりで死にかけていたところをドルドラが命を救い、生体改造によって作り出した人工生命体で、自分の命を救ってくれたドルドラに絶対服従を誓い、常に援護しているが、ビリオンと行動を共にする事もある。ピンク色の鉱石でできた二本のクリスナイフ風の短剣と格闘技を武器とする。戦闘力は単体では銀河闘士に及ばない事がドルドラによって語られている。レミとはライバル関係にある。最後は、ドルドラと運命を共にする。
銀河商人ドンゴロス
腹黒い守銭奴であり、金儲けの事しか考えていない商人。エセとはいえ、何故か関西弁を話す。サイシアルとフリンダと呼ばれるエイリアンを従えている。そろばんの形状をしたマシンガン「そろばん爆弾」を所持する。かなり金に執着があり最終回では、バルガイヤーの金庫から金を強奪していたが、それが仇となる。
初代艦長シュバリエ
バルガイヤーの初代艦長。銀河制圧戦争で数多くの手柄を立て、たくさんの褒美をもらい引退後は故郷の星で悠々自適の生活を送っていたが、ガロアが地球侵略に手間取っていると知り、再び戻ってきた。その復帰はメドーに嬉し涙を流させたほど。程なく、ガロアに代わって艦長に復帰する。歌が大好きな自称「銀河のヒーロー」。即興で歌を作ることもある。初登場の際には甲斐バンドの「HERO(ヒーローになる時、それは今)」を歌いながら登場。また、時には和風の陣幕を張った本陣を構え、ファイブマンの缶詰を台に並べて飾るなど、独特の美意識も見せた。
ガロアを遥かに凌ぐ剣の達人であり、射撃や鞭の腕前も超一流。艦長に復帰後はファイブレッドとライバル関係となり、刺客としてわざわざヒョウコブラルギンを作り出して差し向けるなど、並々ならぬ対抗意識を見せた。
名前の由来はエヴァリスト・ガロアの友人であり、19世紀フランスの共和主義者のオーギュスト・シュヴァリエに由来していると推測される。
銀河超獣バルガイヤー
ゾーンの真の支配者。その名の通り生命体であるが、銀河戦艦バルガイヤーとして幹部を欺き続けていた。1000個の星を滅ぼす事によって神になる事を目論む。終盤で自らの正体を明かした後、ファイブレッドに敗北したシュバリエの命を素とする最高極上の死のエキスで銀河超獣へ大脱皮を果たした。銀河超獣であるにも関わらず体内構造は銀河戦艦のそれを維持しているという特異体質。
マグマベースを圧倒的に凌ぐ巨体と神懸かり級の攻撃力を有し、触手による打撃や翼で巻き起こす強風、さらに火球や光線などを武器とする。
銀河戦隊ギンガマン - 当時、レギュラー幹部以外クレジットがなかったため、声優は不明。
5人のエイリアンによって構成される悪の戦隊。全員が雄のエイリアンであるため、ギンガピンクも男性という他に例を見ないメンバー構成となっている。当初から登場していたゾーンのエイリアンの一部が後にドルドラの作戦に参加する際に結成。その際に出身惑星名とギンガマンの名を名乗り、以後倒されるまでギンガマンを名乗り続けた。メンバーの変動はなし。序盤において銀河闘士のサポート役などとして登場した後、中盤からはシュバリエ直属の部下として準レギュラーとなる。実力はファイブマンに一歩及ばず、個人対決では毎回敗北を喫している。シュヴァリエが初登場した際にバックコーラスを務めた他、弦楽器を演奏したこともあるなど、音楽の才能に恵まれているようである。
個人の武器を用いた技以外に『アクマイザー3』の魔法陣アタックを髣髴させる必殺技であるギンガマンアタックがあったり、結成された際には個人の名乗りポーズを含むロングバージョンの「銀河戦隊ギンガマン」の名乗りやポーズ、名乗りの際の五色の爆発、最終決戦前にも簡略バージョンの名乗りとポーズを披露するなど、作中での描写はかなり優遇されていた。なお、1996年の『激走戦隊カーレンジャー』に登場した『暴走戦隊ゾクレンジャー』もテーマソングや必殺技を持っているなどの高待遇を受けているが、登場そのものは1話限り。
ファイブマンから奪ったエネルギーで偽ファイブマンに変身したこともある。
1998年に『星獣戦隊ギンガマン』という作品が放送されたが、これとは全くの無関係。詳細はこちらを参照。
バイカン星人(ギンガレッド)
ギンガマンのリーダーで剣が武器。頭部に赤いバンダナ、首に赤色のマフラー、体に弾帯を巻いている。また、9話で入浴シーンも描かれている事から、バイカン星には入浴の習慣があると推測される。
モノメ星人(ギンガブルー)
一つ目のエイリアンで武器は丸ノコに似たギンガフリスビー。首に水色のマフラーを巻いている。イメージカラーは青というより水色。
グラチス星人(ギンガブラック)
右手が鋏になっている。首に黒いマフラーを巻いている。イメージカラーは黒というより銀。ギンガマン・アタックでは敵に飛びかかり攻撃する。メンバーの中で唯一、後続作品である星獣戦隊ギンガマンに同名の戦士がいない。
フジミン星人(ギンガピンク)
武器はギンガブラスター。首にピンク色のマフラーを巻いている。頭部は高速戦隊ターボレンジャーに登場したフジミボーマの幼態の流用。また、ギンガブラスターは数美が奪って使用したこともある。
グリンカ星人(ギンガイエロー)
武器はギンガムチ。植物系エイリアンで首に黄色のマフラーを巻いている。予告映像で活躍シーンが描かれた事もある。
銀河闘士・合身銀河闘士
ゾーンの主力戦士。地球の昆虫動物に似た姿と能力を持っている。名前の末尾には~ギンとつく。その前につく接頭語はル(ガメルギンなど)・ラー(エノキラーギンなど)・ラ(サイラギンなど)など数パターンが存在する。
中盤以降、ガロアの命令でドルドラが開発したフランケンカプセルによって二体の銀河闘士を合体させた合身銀河闘士が登場した。スーパーファイブロボを圧倒した合身銀河闘士第1号・カニアリギンは異常なまでの強さを見せたが、これ以降の合身銀河闘士はカニアリギンに比べると圧倒的に強化された感は見られなくなっている。
もっとも、特殊能力が2倍になった事により、ファイブマンが苦戦することも少なからずあり、シュバリエと共闘してファイブレッドを殺害することに成功したワニカエルギン、ファイブマンやファイブロボにダメージを与えたサザエマジロギンらも存在しており、カニアリギンと比較して弱いとは言い切れない。ただし、前述のワニカエルギンは明確な弱点がつけられており、ゴリワシギンのように運用が困難な個体も存在していることは事実である。
バツラー兵
ゾーンの戦闘兵。胸にゾーンの紋章が描かれた黒いタイツに甲殻類のような肩当て、×(バツ)の字のような模様が刻まれた顔という姿。カニのハサミのような剣が武器。銀河忍者バツラギンをリーダーにしている。一族を挙げてゾーンに仕官しているが、最低の兵隊一族として扱われている。こうした点は、高速戦隊ターボレンジャーのウーラー一族と似ている。
さかさまデーでは戦隊シリーズで唯一、幹部に対して命令や死刑宣告を行い、さらには大幹部殺害未遂までやらかした戦闘員となった。
なお、修行を積む事によって能力を高め昇進できる可能性が示された戦闘員としても戦隊史上初である。

その他

5くん人形
人形劇で使おうとしていたファイブマンを模ったパペット人形に魂が宿ったもの。テコ入れの1つとして23話より登場。劇中においてファイブマンの応援などを行っていた他、24話から35話の予告ナレーションも担当していた。
ガロアどん
5くん人形同様、人形劇で使う予定だったパペット人形に魂が宿ったもの。こちらは名前から分かる通り、ガロア艦長を模っていた。ゾーンを応援しては5くんたちに苛められるのが常。明らかに児童層を意識した作りとなっていたが、結果的にこれらは話の流れを悪くしてしまっており、本編との落差も目立ったため、特に高齢視聴者の評判は軒並悪かった。そのため、35話を最後に姿を消すこととなる。

ファイブマンの装備・戦力

共通装備

Vチェンジャーブレス・Vチェンジャーコンパクト
ファイブマン の5人が装備している変身用のアイテム。男性(学、健、文矢)がVチェンジャーブレス、女性(数美、レミ)がVチェンジャーコンパクトを使用する。一旦、Vチェンジャーを腰に引き、「ファイブマン」の発声とともにVチェンジャーを掲げて変身するが、「ファイブマン」の発声は2人以上で同時に変身するときだけであり、たとえ複数いるときでも、個人がそれぞれ順番に変身したり一人で変身するときは、それぞれのコード名(学であれば「ファイブレッド」)を発声して変身する。内部には変身に用いる膨大な量のエネルギーが蓄積されており、使い切った場合はチャージが必要となる。チャージには一定の時間を要する。
Vパワーグリップ
5人全員が所持しており、主に各々の武器に装着して使う。また、これをベルトのバックルに装着する事で、エネルギーを全身に纏って敵に体当たりする技ができる。これは、学がサザエマジロギンを倒すときに用いた。しかし、使用者が重傷を負う技であり、多用はされなかった。奇しくも、この直後に、ファイブテクターが開発された。
ファイブラスター
5人共通の装備。Vサーベルに変形させて使うこともできるレーザー銃。銃のグリップ(剣の柄)の部分がVパワーグリップであり、これを個人武器に合体させてパワーアップさせる。
ファイブテクター
後半より登場した5人共通の装備。健が開発した強化プロテクター。肩、手、足にセットする。全身をエネルギーで包んで体当たりする攻撃が可能。

個人装備

Vソード
ファイブレッドの個人武器となる直線的なデザインの諸刃の。厚さ3cmの鉄板も切り裂き、剣先で触った物体の分析が可能。エネルギーをスパークさせて敵を切り裂く「Vソードアタック」という技があり最終決戦では、シュバリエを倒した。伸縮自在で、Vパワーグリップを外すとVシャトラーという短剣になる。Vソードの刃部分は小型短剣のVサーベルになる。
ツインアレイ
ファイブブルーの個人武器。刃のついた円盤をVパワーグリップで結合させた鉄アレイ状の武器。戦車も粉砕する威力がある。Vパワーグリップを外すとヨーヨーツインヨーヨー)や爆弾付きフライングディスクツインリスビー)となる。
パワーカッター
ファイブブラックの個人武器。刃のついたナックルパーツ(ブラックジョー)とVパワーグリップを合体させたナックルパーツ。直径2cmの鉄棒も切断する。回転しながら敵を切り裂く「スピンカッター」という技がある。カッターディスクという小型手裏剣を射出することもできる。
キューティーサークル
ファイブピンクの個人武器となるフルーレ状の武器。厚さ1.5cmの鉄板も貫く。必殺の突き「サークルフィニッシュ」を繰り出す。フルーレの鍔の部分は変形して小型コンピュータ・サークルピュータとなり、探査機能の「ファイビックスアイ」が使用可能となる。
メロディータクト
ファイブイエローの個人武器。打撃武器として使用する他、敵を縛るリボンを射出する。連続で殴りつける「ドレミ拳」、リボンからエネルギーを流し込む「メロディーパワー」という技がある。Vパワーグリップを外すと、敵の戦闘意欲を下げるメロディーを奏でるイエローフルートになる。

合体技・必殺技

アースカノン
アーサーG6が変形した必殺バズーカ砲。アーサーG6に秘められていた変形機構が事故で解放されて使えるようになった。ファイブレッドの呼びかけに応えてアーサーがマグマベースから出動、移動中にアースカノンに変形。「レディ」「ターゲットロック」「ファイア!」の流れの後、アーサーが「ゴー!」と叫びながら摂氏10万度の火炎砲を発射する。かなり重いため、五人そろっていないと使用できない。
スーパーファイブボール
中盤でアースカノンを破られたために登場した新必殺技。『ゴレンジャー』のゴレンジャーストーム、『サンバルカン』のバルカンボールのようなボール型爆弾を相手にぶつける必殺技。五人のエネルギーをボールに充填しながらパスし、五人目となった者(必ずしもレッドではない)が敵に向かってプロテクターが装着されたボールをぶつける。
ブラザーアタック
最初の必殺技。ファイブレッドの「兄弟戦士ブラザーアタック!」の合図の後、ファイブイエローのメロディータクト(で敵を縛る)→ファイブピンクのキューティーサークル→ファイブブラックのパワーカッター→ファイブブルーのツインアレイ→ファイブレッドのVソード(Vソードアタック) の順で連続攻撃を行う。各メンバーの個人技を必殺技にまで昇華させたコンビネーションである。ただ放送時間の都合からか、途中から4人がそれぞれの武器を一斉に浴びせた後にレッドがVソードでとどめをさすというパターンに変更された。

メカニック

ホークアロー
5人のオフロード用スーパーバイク。最高時速は330キロで、ホークカノンという武器が装備されている。
マグマベース
ファイブマンの基地。星川兄弟の地球での自宅でもある。かつて星川博士が地球を離れる際に建造した宇宙船で、シドン星脱出にも使用された。3連装の巨砲を始め、多くの火器を持つ。また、恒星間通信の可能な「銀河ワープ通信装置」も備えている。

巨大ロボ

ファイブロボ
スカイアルファ、キャリアベータ、ランドガンマが「合体! トリプルジョイント!」の掛け声で合体した巨大ロボ。全高36.5メートル。重量268トン。出力は180万馬力。歴代スーパー戦隊の1号ロボの中では最小サイズで、他戦隊の小型ロボ程の大きさしかない。ただし、後の『スーパー戦隊ワールド』では撮影の都合か、ジェットイカロスや大獣神と同じ程の大きさになっている。
元々は星川博士が宇宙開拓用に開発したものだった。武器は両腕のツインカノンと異次元から現れる剣「超次元ソード」。「銀河に一つのこの星を守りたまえ!」「正義の剣を受けてみろ!」など、話数によって異なる台詞と共に放つ超次元ソードによる剣技(技名は特に設定されていない)を必殺技とし、斜めから横一線に敵を斬り裂く。ソードの刃の上部を分離させた二刀流で敵を斬るバージョンもある。
スターキャリアの上に立ち、高空からジャンプして敵を切り倒す必殺技兄弟ロボフライングアタックも編み出した。
また、モグラルギン戦ではファイブハンマーというハンマーを使用し、本当にモグラ叩きを行った。
当時の超合金と食玩でのファイブロボには、劇中未使用の二連装のビーム砲ダブルショットガンも付属していた。
スカイアルファ
ファイブレッドが搭乗する巨大戦闘機。全長25.5メートル。重量83トン。マッハ4で飛行し、武器として機体上部から発射する5連ビーム砲の「アルファレーザー」を装備している。ファイブトレーラーの先端部、ファイブロボの頭部、胸部になる。
百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』にも登場。ジェットホークとの絶妙のコンビネーションで、ガオレンジャーを援護した。
キャリアベータ
ファイブブラックとファイブイエローが搭乗する巨大トレーラー。全長22.9メートル。重量147トン。最高時速は420キロ。攻撃の際は屋根を開いてベータランチャーを出現させ、そこからミサイルを発射する。ファイブトレーラーの荷台部、ファイブロボの腹部、背中、足になる。
ランドガンマ
ファイブブルーとファイブピンクが搭乗する巨大戦闘車。全長12.3メートル。重量38トン。最高時速は700キロを誇り、車体上部のガンマカノンで攻撃を行う。ファイブトレーラーの砲台部、ファイブロボの腕になる。
ファイブトレーラー
スカイアルファ、キャリアベータ、ランドガンマが合体したトレーラー。レーザー砲を装備。全長34.1メートル。重量268トン。最高時速は390キロ。
スターキャリア/スターファイブ
グンサーが乗ってきた真っ赤な巨大戦闘機(全長33.5メートル、重量292トン)。宇宙も航行出来、元々は星川博士が地球に帰還するために開発したものだった。「変形! スターラウンド!」の掛け声でスターファイブに変形する(全長39.8メートル、重量292トン)。出力は160万馬力。ブーメランとしても使える盾のスターシールドと2丁の「スターガン」を武器とし、片方のスターガンから放つスターハングビームで敵を捕縛してからもう片方のスターガンでとどめをさす「ハングビームエンド」と、スターガンを合体させて二連装にし、直接敵を撃つ「ファイブビームエンド」が必殺技である。
スーパーファイブロボ
ファイブロボとスターファイブが「合体! スーパーブラザージョイント!」の掛け声で合体した超巨大ロボ。合体シーンは、スターキャリアが直接パーツに分離するパターンとスターファイブがパーツに分離するパターンがある。まず、スターファイブの足がブラックの「レッグアーマー、OK!」のコールとともにファイブロボの足に合体。続いてブルーの「アームカバー、OK」のコールとともにスターファイブの補助翼と着地脚部分がファイブロボの両腕を覆い、最後にレッドの「ヘッドギア、OK!」のコールでスターキャリアの機首、スターファイブの胴体、ヘッドギアが装着される。全長52メートル。重量560トン。飛行速度は時速200km。走行速度は時速850km。出力は320万馬力。拳を飛ばすジェットナックルが得意。拳の代わりにファイブテクターを装備したブルーを発射する「人間大砲」を使用した事もある。頭部からは、スーパーファイブロボビームや妨害電波ビームを放つ。また、ヌンチャクや超次元ソードを使用したこともある。両足の高速ジェットで加速し、全身のエネルギーを右拳に込め、体ごと飛び込む「スーパーベクトルパンチ」を必殺技とする。黒ゴルリンとの戦いでは右パンチを決めた後、続けて左パンチを決めるダブルスーパーベクトルパンチが使用された。最終決戦では名称不明の炎のようなエネルギーを纏った体当たり技を使用(かなりの危険な技であることがレッドによって言及されている。ファイブテクターアタックにも酷似)。
マックスマグマ
マグマベースにスーパーファイブロボが「合体! マックスクロス!」の掛け声で合体(格納)した人型巨大要塞。全長77.6メートル。重量2980トン。必殺技は全身に装備されたビーム砲を一斉に発射する「ダイヤモンドマックス」。両肩からの一斉砲撃「マックスストーム」も強力。元々基地である構造上、歩行が出来ないが、ホバー状態での移動を行ったことがある。

ゾーンの戦力

銀河戦艦バルガイヤー
ゾーンの旗艦である巨大戦艦。地球に到達後は北極に着陸し、そこを拠点とした。多数のバルゴールを搭載し、艦自体の持つ戦闘能力も極めて高い。艦内には酒場、コンピュータールーム、ダストシュート、実験室、トイレ(全て洋式)、金庫、天井裏など様々な設備が存在しており、敵基地としては珍しく詳細な描写がなされている。意思を持っており、メドーに対し求愛していたが、彼女が死亡してからはその亡骸を艦内に奉っていた。
バルゴール
ゾーンの戦闘機で、二連装のビーム砲塔を持ち、それを発射して破壊活動を行う。
空中飛行時は円盤形態であり、低空戦時や走行する際には機体下部から6本の脚を伸ばし、それをプロペラのように回転させながら、地表近くを進む戦車形態となる。
因みに当時の児童本では、バルゴール1機につき、生産コストが5万ドルエンかかるとドンゴロスが述べていた。
巨大化獣ゴルリン
白い体をした巨大改造エイリアン。銀河闘士の体を吸収して、再生・巨大化させる。ただし、銀河闘士が完全に息絶える前に吸収できなければ巨大化させることはできない。登場順に1号、2号と番号を振り分けられている。
また、最初から巨大化していたサイラギンを吸収しようとしたところをファイブトレーラーに妨害され、ゴルリンのままでファイブロボと戦ったゴルリン6号、走っている途中で転んだ際に頭を打って気絶し、コウモルギンを吸収・巨大化させるのに間に合わなかったゴルリン12号、銀河植物シドンデモンと合体したゴルリン13号、銀河サーカス出身のライオギンを吸収するも、ライオギンの親友ジークの説得によってライオギンと分離してしまったゴルリン21号、ガロアによってビッグガロアンに改造され、パワーアップしたゴルリン36号など、これまでのパターンとは逸脱したケースも見られる。価格は一体につき10万ドルエンである。武器を使用するケースはほとんど見られないが、ゴルリン6号はビーム攻撃を行っている。
黒ゴルリン
シュバリエが操る黒いゴルリン。銀河闘士を吸収・巨大化させる能力を廃して戦闘用に強化されており、銀河闘士を吸収しなくてもファイブロボと互角以上に戦う。武器は両肩のキャノン砲と鉄球ハンマー。初登場時にはハンマーの鉄球部分でイカタマギンと組み、ドッジボール戦を行った。走る際の動きは萩本欽一の「欽ちゃん走り」を彷彿とさせるが、オリジナルとは異なり真っ直ぐに走る。
ビッグガロアン
ガロアによって改造されたゴルリン36号が、パワーショベルやクレーン車など複数の重機を吸収した事によって誕生したスーパーロボット。
ベースのゴルリン36号は、頭部にガロア用のコクピットやパソコン通信への割り込みや傍受が可能な通信機が追加された他、バルガイヤーの生体エキスと思しき物でパワーアップしており、その強化された力でスーパーファイブロボを圧倒。左腕のショベルアームでスーパーベクトルパンチを封じ、電撃と胸からのキャノン砲の一撃で破壊した。これにより、巨大ロボが首と左腕がもげた無残な姿で地上に横たわるという、戦隊史上に残るショッキングなシーンが現出した。撃破までの所要時間は2分59秒9(ドンゴロスの計測による)であり、この戦績は当時掃除係にまで落ちていたガロアの復権には十分であると銀河皇帝メドーに賞賛された。

キャスト

レギュラー/準レギュラー

スーツアクター

スタッフ

主題歌

主題歌シングルは本作よりアナログ盤からCDに完全移行した。

オープニングテーマ

『地球戦隊ファイブマン』
作詞:売野雅勇 作曲:小杉保夫 編曲:山本健司 歌:鈴木けんじ
1985年の『電撃戦隊チェンジマン』以降ロック色の強い主題歌が続いていたが、本作品では鈴木の歌声もあって、明るくさわやかな曲に仕上がっている。
後の戦隊シリーズのOP・ED曲で名編曲を多数輩出するアレンジャー・山本健司の戦隊初編曲作でもある。本編のほか、番宣CMでもインストゥルメンタルバージョンが使用されている。

エンディングテーマ 

『ファイブマン、愛のテーマ』
作詞:売野雅勇 作曲:小杉保夫 編曲:松下一也 歌:鈴木けんじ
OPとEDで編曲者が異なるのはシリーズ初。
タイトル通り、守るべきものへの愛を歌い上げている。メロディの美しさもあって、シリーズの名ED曲のひとつに数えられており、人気投票などでは必ず上位に食い込んでいる。また、『バトルフィーバーJ』以来恒例となっていた、敵幹部勢揃いの場面が今作では存在しない。
予告編ではアレンジ版のBGMが使用されている。
日本テレビ系の番組「ズームイン!!朝」の特集コーナーなどでイントロ部分が使用されるなど、番組以外でも活躍している。
なお、最終回では2番の歌詞が使用された。

その他劇中曲

ニュータウン小学校校歌
ニュータウン小学校の校歌。44話で再建されたニュータウン小学校の児童たちによって歌われた。CDには収録されていない。

放映リスト

放送日 話数 サブタイトル 登場銀河闘士・他 スタッフ
1990/3/2 1 五兄弟戦士 ガメルギン 監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/3/9 2 父の仇! 母の仇 ガメルギン
ゴルリン1号
1990/3/16 3 挑戦! 銀河の虎 トラルギン(声:河合義雄
ゴルリン2号
監督-蓑輪雅夫
脚本-曽田博久
1990/3/23 4 地球を酔わせろ ゾウルギン(声:横井弦之助
ゴルリン3号
1990/3/30 5 みなしご銀河卵 コンドルギン(声:寺杣昌紀
銀河卵(声:むたあきこ
ゴルリン4号
監督-新井清
脚本-曽田博久
1990/4/6 6 働き者は嫌いだ 実験闘士エノキラーギン(声:河合義雄?)
ゴルリン5号
監督-新井清
脚本-渡辺麻実
1990/4/13 7 45mの小学生 サイラギン(声:坂本千夏
ゴルリン6号
監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/4/20 8 輝け! 一粒の命 オオカミルギン
クリスタル星人サーヤ(演:曽根由加
監督-長石多可男
脚本-藤井邦夫
1990/4/27 9 登場ギンガマン ガガーギン(声:岸野一彦
銀河戦隊ギンガマン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/5/4 10 俺の血を吸え! カブトギン
ロマノ星王子レイ・ゾーバ(演:西村武純
ララー(演:原寿美子
監督-東條昭平
脚本-井上敏樹
1990/5/11 11 あぶない宝探し モグラルギン(声:丸山詠二 監督-蓑輪雅夫
脚本-藤井邦夫
1990/5/18 12 アーサー超変型 デンキウナギン(声:森篤夫 監督-蓑輪雅夫
脚本-曽田博久
1990/5/25 13 ドレミファイト トドルギン(声:西尾徳 監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/6/1 14 可愛いウソつき コウモルギン(声:大山豊
1990/6/8 15 レッドが二人!! ガロア艦長
銀河植物シドンデモン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/6/15 16 腹ぺこヒーロー ゴキラーギン(声:飯塚昭三 監督-東條昭平
脚本-渡辺麻実
1990/6/22 17 文矢の交際宣言 クモルギン(声:徳丸完 監督-長石多可男
脚本-藤井邦夫
1990/6/29 18 お金貯めます!! ブタルギン(声:飯塚昭三) 監督-長石多可男
脚本-井上敏樹
1990/7/6 19 赤いけんかロボ 宇宙の暴れウルフ・グンサー
サイラギン
スターファイブ
監督-蓑輪雅夫
脚本-曽田博久
1990/7/13 20 燃えろ兄弟ロボ 宇宙の暴れウルフ・グンサー
銀河魔神バールギン(声:青森伸
1990/7/20 21 跳び箱3人組 アメーバルギン(声:渡部猛 監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/7/27 22 光る美青年 放浪剣士クイーンキラー(声:弥永和子
ゴルリン18号
監督-長石多可男
脚本-渡辺麻実
1990/8/3 23 5(ファイブ)くん人形 銀河怪獣カイジュルギン(ノッペリ星人)(声:西尾徳)
銀河戦隊ギンガマン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/8/10 24 のろ亀忍者 銀河忍者バツラギン(声:河合義雄)
バツラー兵339号(声:梅津秀行
1990/8/17 25 友情の桜島 ライオギン(声:岸野一彦)
ジーグ(演:山野井進治
銀河戦隊ギンガマン
監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/8/24 26 九州だョン コガネギン(声:飯塚昭三)
1990/8/31 27 眠れば死ぬ カマキラーギン(声:大山豊) 監督-東條昭平
脚本-井上敏樹
1990/9/7 28 地獄の合唱(コーラス) コオロギン(声:桑原たけし
銀河戦隊ギンガマン
監督-蓑輪雅夫
脚本-曽田博久
1990/9/14 29 合身VS(たい)合体 カニギン(声:徳丸完)
アリギン(声:篠田薫
カニアリギン(声:徳丸完、篠田薫)
銀河戦隊ギンガマン
1990/9/21 30 黒ゴルリン イカタマギン(声:依田英助
銀河戦隊ギンガマン
黒ゴルリン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/9/28 31 あぶない母 タヌキツネギン(声:飯塚昭三)
銀河カンフー軍団
1990/10/5 32 学、死す! ワニカエルギン(声:岸野一彦)
銀河戦隊ギンガマン
監督-長石多可男
脚本-井上敏樹
1990/10/12 33 必殺裏返し ゴリワシギン(声:飯塚昭三、大山豊)
黒ゴルリン
監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/10/19 34 人間カン詰 サメジゴクギン(声:河合義雄)
銀河戦隊ギンガマン
黒ゴルリン
監督-蓑輪雅夫
脚本-曽田博久
1990/10/26 35 学の秘密!! ヒョウコブラルギン(声:岸野一彦)
銀河戦隊ギンガマン
監督-蓑輪雅夫
脚本-藤井邦夫
1990/11/2 36 双子大作戦 サソリナマズギン(声:飯塚昭三)
銀河戦隊ギンガマン
監督-東條昭平
脚本-渡辺麻実
1990/11/9 37 人間大砲! サザエマジロギン(声:西尾徳)
銀河戦隊ギンガマン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/11/16 38 偽兄弟先生 銀河獣アンモナイトン(声:徳丸完)
銀河戦隊ギンガマン
監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1990/11/23 39 愛を下さい ソーラ(ダークソーラ)(演:水野美紀 監督-長石多可男
脚本-井上敏樹
1990/11/30 40 少年魔神剣 銀河魔神剣サーベルギン(声:依田英助)
サーベルビリオン
監督-蓑輪雅夫
脚本-渡辺麻実
1990/12/7 41 恐いデート カメレザルギン(声:河合義雄、人間体:福田郁緒
幽霊銀河闘士
銀河戦隊ギンガマン
監督-蓑輪雅夫
脚本-藤井邦夫
1990/12/14 42 カンフー魂 ヒルアゲハギン(声:徳丸完)
偽ファイブマン(銀河戦隊ギンガマン)
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1990/12/21 43 テレビの恋 テラノTVギン(声:河合義雄)
悪魔テレビ(声:高坂真琴)
銀河戦隊ギンガマン
黒ゴルリン
1991/1/11 44 死闘ロボ戦 ビッグガロアン(ゴルリン36号)
銀河戦隊ギンガマン
監督-長石多可男
脚本-曽田博久
1991/1/18 45 敵基地突入 宇宙の暴れウルフ・グンサー
イワカセキギン
ロックマン
銀河戦隊ギンガマン
1991/1/25 46 父母の行方 バラドルギン(声:西初恵)
銀河剣士ビリオン
1991/2/1 47 超獣大脱皮 銀河超獣バルガイヤー
初代艦長シュバリエ
銀河戦隊ギンガマン
黒ゴルリン
監督-東條昭平
脚本-曽田博久
1991/2/8 48 星への旅立ち 銀河超獣バルガイヤー
ガロア艦長
宇宙商人ドンゴロス

放映ネット局

映像ソフト化

ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)はヒーロークラブの全3巻が東映ビデオよりリリースされている。

  • 『地球戦隊ファイブマン 無敵のパワー・アースカノン!』
1990年7月27日発売。1話・12話の再編集版。
  • 『地球戦隊ファイブマン 決戦!銀河無敵の五兄弟戦士』
1990年9月21日発売。14話・15話の再編集版。
  • 『地球戦隊ファイブマン スーパー合体!最強ロボ』
1990年10月26日発売。19話・20話の再編集版。

トピックス

脚注

  1. ^ 『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』(勁文社刊)100p

外部リンク

前後番組の変遷

テレビ朝日 金曜17時台後半
前番組 番組名 次番組
高速戦隊ターボレンジャー
(1989.2.25 ‐ 1990.2.23)
地球戦隊ファイブマン
(1990.3.2 ‐ 1991.2.8)
鳥人戦隊ジェットマン
(1991.2.15 ‐ 1992.2.14)