古畑任三郎の犯人
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古畑任三郎の犯人(ふるはたにんざぶろうのはんにん)では、テレビドラマ『古畑任三郎』の犯人を列挙する。概要などについては「古畑任三郎」を、各作品については「古畑任三郎のエピソード一覧」を、登場人物については「古畑任三郎の登場人物」を参照。
第1シーズン
- 小石川 ちなみ(こいしかわ ちなみ)
- 演 - 中森明菜
- 職業:少女コミック作家。
- 年齢は28歳。代表作は「カリマンタンの城」「アゼルバイジャンの夜は更けて(小説版では「ジンバブエの夜は更けて」)」[1]。漫画家と呼ばれることを嫌い、コミック作家と呼ばれることを好む。人気作家であり才能にも恵まれているが、キャラクターの書き分けは苦手なようで、古畑にキャラが皆同じ顔に見えると酷評された。愛犬は万五郎という名前のゴールデン・レトリバー。生きることに消極的な女性だが、料理が得意など家庭的な面も持っている。
- 古畑によって殺人を暴かれ、逮捕されたものの、古畑からは励ましの言葉を受けている。第2シーズンにて小清水潔の弁護によって無罪となる。以後も古畑と今泉とは交友が続いており、後にちなみが結婚した際、古畑は式に招待されている。その後渡米したちなみのアトランタの住居へも招かれている。また、第42回にて古畑が大野もみじに似た女性として彼女の半生を語った。栄えある第1話のゲストスターに中森を起用したのは、もともと脚本の三谷幸喜が中森の熱狂的なファンだったことによる。
- 中村 右近(なかむら うこん)
- 演 - 堺正章
- 職業:歌舞伎役者。
- 中村右近を襲名しており、彼は六代目にあたる。屋号は中村屋。『なるほど!ザ・ワールド』をはじめ、テレビ出演もしている。食えない性格で役作りに熱心。劇中では義経千本桜の狐忠信を演じ、次に演じる予定の盟三五大切の主役・薩摩源五兵衛の気持ち[2]を体験するため現場に留まる。これに対して犯行を暴いた直後の古畑から「なぜ犯行現場に留まっていたのですか?」と問われた際に先述の理由を述べ、「役者の鑑でしょ?」と自画自賛するが、古畑からは「でも犯人としては…」と言われたところで「最低」と自嘲した。「消えた古畑任三郎」では、古畑との対決について「木戸銭を取って人に見せたかった」と語る一方で、対峙した際手玉に取られたことから、古畑を「意地の悪い男だよ」と評しており、特に懐中電灯の件で古畑の罠に嵌った件については、「あの時は私も、堪忍袋の緒を緩めましたよ!」と声を荒げている。
- 笹山 アリ(ささやま あり)
- 演 - 古手川祐子
- 職業:精神科医。
- 笹山神経科クリニックの院長。古畑の性格を見透かし、手を焼いた古畑が「これだから精神科医は…」と愚痴をこぼした際、「苦手な相手を固有名詞でなく職業といったものに置き換えるのは、負けず嫌いの人によく見られる特徴。あなたは精神科医に弱いんじゃなくて、私に弱いの」と論破し、古畑を涙ぐませた。料理は苦手で、被害者の予想外の行動とこれに気付いた古畑がカマをかけたのには、決定的な手がかりを掴まれこそしなかったものの、一本取られている。
- 「消えた古畑任三郎」に於いても、幼児性が抜けない人物であると評し、行方不明になったのも注目を集めるのが目的と判断した[3]。非喫煙者。
- 幡随院 大(ばんずいん だい)
- 演 - 笑福亭鶴瓶
- 職業:推理作家。
- 著書に鮫島警部ならぬ「鯨鳥(くじらどり)警部」を主人公としたシリーズがある。仕事用のFAXをホテルの部屋に入れている。最新作は「虚栄の航跡」であるが、小説のタイトルは適当に辞書を引いて単語を組み合わせているだけ。秘書との浮気が妻にばれたのが事件の発端。ホテルのレストランではとんかつ御膳[4]をよく注文する。FAXを使った偽装誘拐を装うも、古畑はそれを見抜き、古畑が仕掛けた罠に嵌ってしまう。古畑に陥れられた犯人の一人で、「消えた古畑任三郎」では殺人したことを悪いと認めつつも古畑に対しては「なんちゅう男や!あの男は…」と怒りを露わにしていた。
- 米沢(よねざわ)八段
- 演 - 五代目坂東八十助(現・十代目坂東三津五郎)
- 職業:将棋棋士。
- 徹底的な合理主義者で、和服を合理的という理由で若い頃から愛用。タイトル戦に挑戦するほどの実力者だが、若手の台頭により、世代交代の危機感を抱いていた。下の名前は不明。好きな動物はキリン。「消えた古畑任三郎」では、論理的な思考で古畑を苦しめた犯人の一人として挙げられており、それを聞かれるとどこか満足気であった。喫煙者。
- 井口 薫(いぐち かおる)
- 演 - 木の実ナナ
- 職業:ピアニスト。
- 世界的なピアニストであり、講師として指導も行っている。気が強く、スタンガンで痴漢を半殺しにしたことがある。弟子への指導は厳しく、楽器をケースに入れていないだけでも強く叱責し、周りの関係者全員から恐れられている。
- 「消えた古畑任三郎」では「楽しかった。私に相応しい相手」と好意的に評価していた。喫煙者。
- 大宮 十四郎(おおみや じゅうしろう)
- 演 - 小林稔侍
- 職業:時代劇俳優。
- 主演映画「あっぱれ侍」を撮影していた、ベテラン時代劇俳優。初主演作は、昭和38年公開の「忠治、故郷へ帰る」。撮影所のスタッフから慕われている。「消えた古畑任三郎」では、 古畑とは対峙する中である種の信頼関係で結ばれていたと考えており、彼を最初見た時、「こいつはいい時代劇俳優になる」と思ったらしい。
- 中川 淳一(なかがわ じゅんいち)
- 演 - 鹿賀丈史
- 職業:外科医。
- 天真楼(てんしんろう)病院の外科部長。三谷が脚本を務めたドラマ『振り返れば奴がいる』の登場人物。犯行のきっかけは自身の浮気だが、本人によると「妻の父は病院を持っているが、愛人の父は病院を持っていない」とのことで、今の妻と離婚をする気はない。「消えた古畑任三郎」では、古畑にいじめられた犯人の一人として挙げられており、古畑については「あんなに人をいじめて楽しいのかな?まあ楽しいんだけどさ」とコメントしている。喫煙者。
- 黒田 清(くろだ きよし)
- 演 - 石黒賢
- 職業:超能力研究家。
- 世間では霊能力者として知られていたが、実際にはそのような力は一切無く、自分の生活と地位を守るために事前にタネを仕込むインチキ超能力で世の中を欺き続けていた。彼曰く「少年時代は本当に不思議な力が使えたが、成人後は使えなくなった」とのこと。「消えた古畑任三郎」では、超能力が蘇ったと言いながらスプーンを何本も曲げてみせた。移動にはオートバイを使用している。小説版での名前表記は「聖」(読みは同じ)。
- 佐古水 茂雄(さこみず しげお)
- 演 - 小堺一機
- 職業:国会議員秘書。
- 参議院議員・鵜野忠邦(森山周一郎)の秘書。自分も政治家として国会議員になることが念願で、鵜野から後継者指名されることを期待していた。古畑にいじめられた犯人の一人で、「消えた古畑任三郎」では「古畑さんの仕打ちは一生忘れないつもりです」と古畑のことを快く思っていない。小説版での名前は「迫坪(さこつぼ)」。
- 中浦 たか子(なかうら たかこ)
- 演 - 桃井かおり
- 職業:歌手、ディスクジョッキー (DJ)。
- 愛称は「おたかさん」。出演番組に、「ラジオ東京」[5]で深夜1時から4時に放送している「中浦たか子のミッドナイトジャパン」がある。古畑の歌を下手糞と酷評したが、本人の人柄については「御茶目」と好意的に見ている。「消えた古畑任三郎」では古畑の髪型に関心を示しており、どこのパーマ屋で調髪しているのか気にしていたほか、犯行を暴かれて古畑と警察署に向かう途中、古畑の家に寄りたいと懇願し、古畑が「うちは普通の家だから」と断ったというエピソードを語る[6]。事件の後、古畑は何度か面会に来ている。「消えた古畑任三郎」の前に来ていることが分かっており、行方を眩ます前に会った最後の人物ということになる。刑務所では模範囚とのこと。喫煙者。
- 「赤い洗面器の男」の小咄を最初にした人物[7]。後に三谷が脚本を務める映画『ラヂオの時間』にも登場している。
- 小暮 音次郎(こぐれ おとじろう)
- 演 - 菅原文太
- 職業:警視庁捜査一課警視。
- 警視庁の刑事で階級は警視。今泉から「ウチの署の神様みたいな人」と言われる。荒っぽい口調で、ヘビースモーカー。現場の最前線で戦う銃のプロで、銃を持たず頭脳で戦う古畑とは対照的だが、集団行動が苦手でいつも単独行動という点は同じである。違法薬物密売ルートに詳しい。古畑が差し入れに持ってきたモスバーガーに舌鼓を打つも、小暮曰く「モスラバーガー」[8]。逮捕時に古畑の実力を認め敬語で接し、呼び捨てもやめた律儀な人物で、「消えた古畑任三郎」では唯一声のみの出演ながらやはり古畑を評価する発言をしていた。
スペシャル 1
- 二本松 晋(にほんまつ しん)
- 演 - 陣内孝則
- 職業:数学者。
- 傲慢で欲張りな自信家。天才数学者・野田茂男(田口浩正)とコンビを組むことによって数学界の最高峰と言われる賞を受賞する。だが、実際には数学者としての才能は二流であり、実質的には口下手で無愛想な野田のスポークスマン的な役目を果たしているに過ぎなかった。饒舌で取材にも好意的なためマスコミ受けはいいが、数学者の間では無視されている。事件の1週間前に「ファルコンの定理」を解いたアメリカの数学者が、世界中の数学者に検算を求める手紙を送っており、野田には届いたが二本松には届かなかった。「消えた古畑任三郎」では、古畑のことを「奴のおかげで僕の人生は滅茶苦茶だ。アーバックル賞まで取った男がこのざまですよ。一生忘れないね」と恨んでいる。また「古畑の好敵手」を自認しているが、芳賀には「実際には二本松一人が右往左往していただけであり、二本松自身は二流の人物なので好敵手とは言えない」と一蹴されている。
第2シーズン
- 小清水 潔(おしみず きよし)
- 演 - 明石家さんま
- 職業:弁護士。
- 今泉の大学時代の同期で同じゼミに通っていた。猫アレルギーを持つ。弁護士としては優秀で、小石川ちなみの弁護も担当しており、彼女を無罪にした。「消えた古畑任三郎」で、これまで古畑が対決した24人の犯人の中で、決着までに最も時間がかかった犯人と評された。今泉を冤罪に仕立てようとしたこともあり、古畑はかなり対抗心を燃やしていた。獄中では古畑を「ひどい奴や」と酷評していた。喫煙者。
- 宇佐美 ヨリエ(うさみ よりえ)
- 演 - 沢口靖子
- 職業:教師。
- プライオリ女子学院の生活指導教諭にして寮長。同学院の卒業生。学院の戒律を恐ろしいほど守り、それを生徒にも強要する「歩く規則」的人物。そのため学生からは嫌われていた。戒律によって嘘は絶対につかないため、古畑が「あなたは阿部先生を殺しましたね?」と尋ねると、素直に自供を始めた。だが生徒から規律違反として押収した口紅を前にふと好奇心(古畑曰く、「母親の使っている化粧品を目にした少女のような」)が芽生えたことで、一度だけ戒律を破り化粧をしてしまい、あろうことかそれを敵対していた同僚の教師に見られ、それが憎しみとなりついには殺害してしまうが、それ以来は一度も戒律を破ってはいない。「消えた古畑任三郎」では、面会時に部屋のドアを開けたままにしておくよう要求するなど、獄中でも戒律を守り続けており、古畑については「慈悲深かった」と回想した。
- なお、戒律を守った例として同僚教師の殺害においてはウォークマンで音楽を聴きながら犯行に及び、古畑から犯行時刻に何をしていたのか聞かれたときには「部屋でマリア・カラスを聴いていました」と答えていた。最終的には「自分が殺した相手の部屋で音楽を聴いていました。言葉を省いたのは戒律に反しません。このためにわざわざウォークマンを買ったのに」と補足している。また、「悪法でも法は法」と順守する一面もあり、犯行の全てを暴いた直後の古畑がプライオリ女子学院で自由に飲むことを許されている御白湯について「御白湯も慣れると美味しいものです」と語ったのに対し、「おかしなものですね。私、それを美味しいと思ったことなんて、一度も無いのに」と言い放ち、古畑を苦笑させた。
- 乾 研一郎(いぬい けんいちろう)
- 演 - 草刈正雄
- 職業:医師。
- 若い頃は推理小説を描いていたほどのミステリーマニア。友人の小説家の妻と密かに不倫関係にあった。当初は浮気相手だけを殺すつもりだったが、友人である小説家が探偵に調査を依頼していると知り、2人とも拳銃で殺害した上で、すべての犯行を小説家の無理心中に偽装した。妻子持ちで家では「マイホームパパ」で通っているらしく、妻と離婚する気も無ければ、そもそも自分が友人の妻と不倫関係にあることを何が何でも知られたくはなかった様子(それなのに不倫に走るという矛盾した行為に及んだ理由は、劇中では謎のままであった)。ビリヤード、ダーツ、チェス、バックギャモンなどのゲームの腕は抜群で、古畑を唸らせた。
- 劇中で複数の人物を死に至らしめた犯人は他にも存在するが、一組の夫婦を殺害するに至ったのは彼だけである。
- 三谷のインタビューによれば、当初は石坂浩二[9]を想定していたらしいが、スケジュールが合わなかったために急遽草刈が起用された[10]。
- 林 功夫(はやし いさお)
- 演 - 木村拓哉
- 職業:天神大学の電子工学部の研究助手。
- 観覧車に爆弾を仕掛け、去り際に自分を目撃した警備員を殺害した。爆弾を仕掛けた観覧車に今泉が乗っていたこともあって、一騒動起きる。最後に明かされた極めて些細かつ身勝手な犯行の動機により、古畑が唯一手を上げた犯人。向島の妻が作り、古畑たちに向島があげたフォーチュンクッキーが重要な鍵となり、今泉の命を救う結果となった。古畑に手を上げられるほどに人格は歪んでいたが逮捕後は改心し、「消えた古畑任三郎」では模範囚を自称している。古畑のことを暴力刑事と思い込んでいたため、滅多に怒らないと知って驚いていた。最後は、自分が立ち直るきっかけを作った古畑に対し、「古畑のおっさん、ありがとう」と感謝の意を表した。移動には自転車を使用している。喫煙者。なお、木村はスペシャル3において、別の役で再度出演している。
- 佐々木 高代(ささき たかしろ)
- 演 - 加藤治子
- 職業:脚本家。
- 本名は佐々木久子。代表作に「冬の蚊取り線香」(主演:桃井かおり)がある。最近のドラマは何かと喋り過ぎると苦言を呈している。仲の悪い妹と長らく互いに不満と我慢を重ねながら行動を共にしていたが、「絶対に見破られない凶器のトリック」を思いついたことから殺害した。逮捕の際、高齢を理由に見逃して欲しいと古畑に懇願するが、古畑に「先生のドラマの登場人物はいつだって堂々としてました。先生もそうあって下さい」と諭され、態度を改めている。
- 獄中では、あくまでジョン・トラボルタが断トツと前置きしながらも、古畑のことを「ケーリー・グラントのような存在。御茶目でセクシー」と評していた。
- なお、「佐々木高代」は東京サンシャインボーイズが拠点としていたTHEATER/TOPSの支配人。打ち上げの際、余興で「古畑の犯人役に自分の名前を使ってもらえる権」をオークションしたところ、佐々木が落札した。落札額はかなりの高額だったらしく、古畑に「あの佐々木高代さんですか?」と3回も言わせている。
- 千堂 謙吉(せんどう けんきち)
- 演 - 唐沢寿明
- 職業:学習塾経営者。
- 学習塾の経営者だが、遊び半分で応募したクイズ番組「クイズ王」で優勝し、チャンピオンとして有名になる。しかし実際は、「無敗のチャンピオンを作りたい」という番組側の思惑により、収録前に番組側からヒントとなるナンバーを教えてもらうという不正で王座を守っていた[11]。CM出演もしている。古畑に自分と同じことをさせるゲームを仕掛け、口に含んだコップの水をわざとこぼして勝利し古畑を唖然とさせるなど、根は明るく楽しい人物であると思われるが、テレビ局の弁当にケチをつけて特注弁当を届けさせたり、素人ながら番組の演出にダメ出しをしプロデューサーに意見するなど、傲慢な面もある。塾講師でクイズチャンピオンなだけあって博識で、「消えた古畑任三郎」では登場する度にクイズを出題していた。また「古畑の好敵手」を自称しているが、芳賀には「物知りというのは関係ない」と一蹴されたものの、弁の立つ相手として古畑にとっては厄介な敵の1人と称された。
- 春峯堂(しゅんぽうどう)のご主人
- 演 - 二代目澤村藤十郎
- 職業:古美術商。
- シリーズで唯一、名前の設定が無い犯人(作中でも「春峯堂さん」と呼ばれている)。温和で物静かな口調の裏側に残忍で狡猾な性格を秘めている。美術館館長の永井と組んで数々のあくどいことも行っており、同業者からの評判はこれを聞き及んだ古畑曰く「あなたの評判は悪いを通り越して最悪でした」とのこと。歴史的価値などに捕らわれない独自の審美眼を持ち、故に、有罪は揺るがずとも古畑に間違った推理をさせた唯一の犯人であり、「消えた古畑任三郎」でそのことを聞かされると、嬉しそうに笑っていた。
- 南大門 昌男(なんだいもん まさお)
- 演 - 山城新伍
- 職業:マジシャン。
- 元著名なマジシャンで高級クラブ「ゴーストキャッスル」のオーナー。若い頃よりプレイボーイとしても有名。指の怪我によってマジシャンを引退し、マジック・ショーを売り物(および後身育成も兼ねた)にするクラブを開いた。指の怪我もあり、常に手袋をしている。犯行の真の動機を語りたくないためか、「消えた古畑任三郎」では「記憶にない」と古畑の存在をすっかり忘れたかのようにとぼけている。喫煙者(葉巻)。
- 彼が自分の助手を殺した表向きの動機は、彼自身と同じく女癖の悪い助手の若手マジシャンがアシスタントの女性に手を出そうとしているのを知ったのに腹を立てての犯行となっているが、古畑だけに明かした本当の動機はその女性の正体が彼が若い頃に付き合っていた女性との間に出来た娘であり、「父親が娘を悪い男から守ろうとした」というもの。また、これを秘密にしたのは付き合っていた女性との間で、「自分たちが付き合っていたことも、彼と娘との親子関係があることも、娘には絶対に隠して」との約束によるもの。
- 若林 仁(わかばやし ひとし)
- 演 - 風間杜夫
- 職業:雑誌編集者。
- 文芸雑誌「月刊カドマツ」の編集長。一度は完全犯罪に成功するも、その後短時間で次々と不幸が訪れる。古畑に散々振り回されたあげく、事件が発覚した直後に逮捕されるというシリーズ中で一番不運で間抜けな犯人として描かれている。自身は「もっとちゃんとした犯罪で古畑と戦いたかった」と逮捕時に悔しがり、「消えた古畑任三郎」でも「自分もその気になってやればもっとできたはずだ」と獄中でぼやいていた。喫煙者。
- のり子・ケンドール
- 演 - 鈴木保奈美
- 職業:未亡人。
- ニューヨーク在住。ニューヨークに向かうバスの車内で古畑と出会い、既に裁判では無罪になっている、彼女の友人が犯したという完全犯罪について語る。小説家ネルソン・ケンドールの未亡人。亡くなったネルソンの不倫の実体験に基づいた『カドベリー・イン・ザ・トワイライト』の印税で生きているために笑われ者となり、外ではサングラスをかけ人目を避る生活を送っている。ポンキッキーズが好き。「消えた古畑任三郎」では、古畑に語った「今川焼きをくれたおばさん」と同様に古畑に対して「感じのいい人だった」と回想している。
スペシャル 2
- 二葉 鳳翆(ふたば ほうよう)
- 演 - 山口智子
- 職業:フラワーアレンジメント主宰者。
- 今泉が自律神経失調症のリハビリで通っているフラワー・アレンジメント学校の主宰者。元々は看護師をしていたが、送られてくる花に興味を持ち、転身。二葉流華道の家元・二葉鳳水(長内美那子)に師事していたが、鳳水が色情を持ち出してきたがために袂を分かち(表向きには二葉流のやり方が肌に合わなかったためとされている)、「踊りながら花を生ける」という独自の流派を開いた。
- 「生け花」と言われることを嫌がり、「フラワーアレンジメント」にこだわりがある。
スペシャル 3
- SMAP(スマップ)
- 演 - SMAP
- 職業:アイドルグループ。
- 友情で結ばれた5人で、共に同じ孤児院出身であり幼い頃から一緒だった幼馴染同士。
- 中居正広 - 責任感が強いグループのリーダー。殺人に反対していた。バラエティ番組の司会もしている。事件後1人で責任を全部かぶろうとする。ビーズのペンダントを着けている。
- 木村拓哉[12] - 挑戦的で派手な性格。仲間との団結に重きを置く。殺人計画を立案し、実際の現場ではロープの固定など主要な作業を担当。刑事ドラマの主役も務めている。古畑に挑戦的な態度で臨んだため、「私はあなたのようなタイプが一番ボロを出しやすいことを経験で知っている」と言われている。
- 稲垣吾郎 - マイペースな行動が多く、気分屋な性格。直接殺人には参加せずタイムキーパーを担当。舞台俳優も務めている。算数が得意。
- 草彅剛 - 仲間思いの悩める青年。彼の叔父(通称「丸いおじさん」)はかつてSMAPの5人を世話してくれていた。彼が脅されたことが事件の発端となる。当初は犯行に参加する予定は無く、アリバイ作りを担当していた(被害者が死ねば真っ先に容疑者になるため)が、近くにいたスタッフがその場を外した際に、現場へ向かった。犯行中、被害者から反撃を受け、怪我を負う。
- 香取慎吾[13] - お調子者のムードメーカーのようで、頭の回転は速い。エレベーターの天井のボルト外しを担当。吾郎とは反対で算数が苦手。
- 『古畑任三郎 VS SMAP その後』(『SMAP GO!GO!』内作品)でその後(事件から14年後)が描かれている。それによると、2013年の時点で服役中だが、所長の好意で全員が同じ部屋に収容されている。また、全員模範囚と認定されている。仮釈放の1か月前に脱獄計画を立てて準備をしていたが、決行当日に中居が「残る」と言い出し、他のメンバーは中居を説得しようとしたが、最終的には全員が中居に同意したため、計画は中止された。
- なお、この14年の間に、古畑とマネージャーの前田は恋愛関係になっており、婚約指輪(結婚指輪)を渡しており、家族ぐるみの関係(同棲)をしているような描写がなされている。
スペシャル 4
- 黒岩 健吾(くろいわ けんご)
- 演 - 緒形拳[14]
- 職業:監察医。
- 事故・事件にみせかけて被害者の体内に「おみくじ」を詰めていく「通称・連続おみくじ殺人事件」により、警視庁を震撼させ混乱に陥れた。被害者の肛門に埋め込むという、前代未聞の「猟奇殺人事件」と見られていた。だが実は、自分たちによる連続殺人などではなく、偶然に事件・事故などにより死亡した被害者の肛門に、検死の際におみくじを詰めていただけであった。
- 研究室で、自作のタレに漬けたアタリメを石綿付きの金網の上に乗せてアルコールランプであぶり、ペトリ皿に盛り付けマヨネーズをトッピングし、それをつまみにビーカーで酒を飲むことを好む。古畑の口頭から逃げるために肛門におみくじを詰めることを「趣味」と言い切った。助手は春木(栗田貫一)。
第3シーズン
- 気楽家 雅楽(きらくや がらく)
- 演 - 七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)
- 職業:落語家。
- 兄弟子は気楽家苦楽(モロ師岡)。師匠は気楽家有楽(梅野泰靖)。人気、実力共に一流の売れっ子落語家だが古典落語には造詣が浅くネタ作りは苦手。苦楽が代役として有楽に稽古をつけてもらっていたのは、古典落語の「野ざらし」の中間部である。陰気臭く話術の才能こそ無いものの、古典落語に精通しネタ作りには一級品の腕を持つ苦楽の創作落語の新ネタを自分のものにしようとしたのが事件の発端。また有楽の発言から本名の下の名前が「信雄(のぶかつ)」であることが分かる。
- 由良 一夫(ゆら かずお)
- 演 - 真田広之
- 職業:メディアプランナー。
- 一度に何件もの仕事を抱える超多忙な男。それ故、常に携帯電話を手に仕事仲間や仕事相手と話している。岩田大介都議会議員(佐渡稔)のブレーンも務める。せっかちな性格で、エレベーターの呼び出しボタンを何度も押す癖がある。提案していた題材は「奥様は48歳」。自身が過去に手掛けた仕事が原因となって古畑に岩田殺しの犯人であるとの決定的証拠を掴まれるが、当の本人はその仕事自体を古畑に指摘されるまですっかり忘れていた。
- 荒木 嘉右衛門(あらき かえもん)
- 演 - 松村達雄
- 職業:村長。
- 雛美村の村長。村人から「お館様」と呼ばれ神様のように慕われている。村の特産品である日本酒『雛乃誉』を新たな村の特産品として、大手デパートに売り出そうとしていた。犯行後は自首する意向であったが、鵜飼(岡八郎)ら村民から自首しないように願われた。村民が結託し庇おうと口裏を合わせたものの結局古畑に屈し犯行を自供した。
- 金森 晴子(かなもり はるこ)
- 演 - 大地真央
- 職業:歯科医師。
- 金森歯科クリニックの院長。食べ物など、口に物を入れた後は歯磨きせずにはいられない職業病の持ち主。SMAPのファン。古畑に「アクチノバシラス・アクチノミセテムコミタンス」という歯周病菌について教えた。唯一、変装して犯行に及んだ人物である。
- 安斎 亨(あんざい とおる)
- 演 - 津川雅彦
- 職業:小説家。
- 古畑の小学時代の同級生。主に恋愛系の小説家。妻は二回り年下の香織(三浦理恵子)。若林仁が編集長を務めていた月刊カドマツを購読している。小石川ちなみの愛犬だった万五郎を古畑から預かっていた。友人として古畑を別荘に誘うも、古畑曰く「あまり仲良くはなかった」友人から招待されたことに疑問を抱く。なお、本人の言によると昔やってもいない悪事の犯人としてクラスで疑われた際に、古畑に無実であると証明してもらったとのこと。古畑のことは「ニン」と呼んでいる。企画時は、最終回に持ってくる予定だったと劇中で古畑が語っている。
- 黒井川 尚(くろいかわ なお)
- 演 - 市村正親
- 職業:常任指揮者。
- 甲陽フィルハーモニー交響楽団の指揮者。絶対音感を持っており、オーケストラを指揮中に楽器の音から演奏者の指の怪我が判別できるほどだが、一方である種の複数の音の組み合わせに不快感を感じる。「自分が知らない曲はない」と豪語する。
- 小田嶋 さくら(おだじま さくら)
- 演 - 田中美佐子
- 職業:女流囲碁棋士。
- ケーブルテレビの囲碁番組を持っている。夫は囲碁棋士の小田嶋佐吉八段(小日向文世)で、几帳面な夫と比べて不器用で大雑把。夫から日常的にその大雑把な行動を注意指摘されており、番組への出演を辞め家庭に入るよう求められていた。夫の飼っている猫「ポンヌキ」からは嫌われている。
- 堀井 岳(ほりい がく)
- 演 - 福山雅治
- 職業:化学研究所所員。
- 巨大なオフィスビルにして研究所である「BARONESS INDUSTRY CORP」に勤務する、本人曰く「化け学の方の化学者」。かつての事故で下半身不随となっており、常に電動車椅子に乗っている。事故以来人間性が欠けてしまっている。狡猾で頭が切れる反面、人間心理には疎い所がある。一方で大学時代からの友人である等々力や同じく友人にして元恋人である片桐恵とは長い付き合い故かフランクに接しており、恵からは彼女が感情的になった際には「ガクちゃん」と呼ばれている。
- 犯行現場に自ら足を踏み入れることなく犯行計画を立案し、実行した手口から、アバンタイトル時の古畑から「アームチェア・ディテクティブ」になぞられて、「アームチェア・マーダラー」と評された。
- 劇中の犯人の中では珍しく、被害者である等々力を殺害するのが目的ではなく、自身の元恋人にして妻子ある等々力と婚約するに至った恵に罪を被せて彼女を破滅させるのが目的であり、実際劇中では狙い通りに彼女が犯人であると錯覚した西園寺が彼女を事情聴取のために連行した。しかし、古畑からは恵を庇うようなことを言いながら、時折彼女が犯人であると受け取れる矛盾する発言をしたことから何回目かの件の発言で「まただ!」と指摘されるが、実はこの矛盾発言が古畑に疑われるそもそものきっかけではなく、劇中の犯人の中で唯一爆弾を使って殺人を犯したこと自体が原因で、古畑と顔を合わせた当初から犯人であると気付かれていたことが終盤で古畑の口から明かされた。
- 臺 修三(うてな しゅうぞう)
- 演 - 玉置浩二
- 職業:西洋美術研究家。
- スマトラからの帰りの飛行機内で、飛行機に乗っていた浮気相手絡みの事件に巻き込まれる。妻はもえ子(もたいまさこ)。好物はキャビア。
- 最終的に浮気相手の死は完全な事故死であり殺人事件ですらなかったものの、妻のもえ子に浮気を知られたくない一心から彼女の死に際して誰にも何も伝えず、さらには成り行きから飛行機の副機長に成りすますという身元詐称を行ったことが判明したため、逮捕が避けられない身となり、飛行中の飛行機内での出来事のため逮捕は目的地の空港への着陸後となったものの、本人は(正真正銘の殺人犯ほど刑期は長くないにしても)酒は一滴すら飲めず、食べる物も自由に選ぶことのできない留置場や拘置所、そして刑務所へ入るのが事実上確定したことから全てを明らかにされた直後に「どうせしばらく口にできなくなるから」と開き直ってキャビアとシャンパンを大量に注文した。
- 古畑は一切捜査に関わらなかった。しかし、古畑には最初から疑われていて、殺人でないことも把握されていたことが終盤で古畑に明かされた。
- 日下 光司(くさか こうじ)
- 演 - 江口洋介
- 職業:過激派リーダー。
- 動物愛護団体SAZ(Save Animals of Zoo =「動物園の動物を守ろう」)の過激派リーダー。SAZに雇われただけに過ぎず動物愛護には全く関心がない。犠牲者(より厳密には死傷者)を出すことのない「経済的な犯罪」の遂行に心血を注ぎ、犯罪をゲームとして楽しむ。犯罪の証拠を古畑に突きつけられたにもかかわらず、本気で逃走を図った唯一の犯人。その後、金を見つけても持ち去ったりする恐れの無い、少年野球チームが朝一番に朝練に来る予定の野球場に盗んだ金を置きに行き、少年野球チームに金を見つけさせて最寄りの交番に届けさせようとするが、その目論みを古畑に見透かされていたためその場で逮捕された。しかしこの際、古畑に敗れながらも不敵な表情で「今度は負けないよ」と言い放った。
スペシャル 5
- 黛 竹千代(まゆずみ たけちよ)
- 演 - 九代目松本幸四郎(現・二代目松本白鸚)
- 職業:外交官。
- 南米の某国に駐在する、日本の特命全権大使。部下や古畑からは「閣下」と呼ばれる。日本が他国から軽視されてはならないという主張のもとで大使館を豪華に飾り立て[15]、自らも豪勢な暮らしをしていた。また、自分がこれまで授与された勲章を大事にしており、式典などの重要な場では必ず身に付ける。外務省に中途採用され大使館員となった身ながら、時の外務大臣の令嬢を妻にしたのを経て大出世を遂げた外交官ではあるが、某国の公用語であるスペイン語はごく一部しか話せない。このため、劇中で自ら起こした殺人事件を現地の反日派グループによる誘拐殺人事件に偽装するにおいて過去に起こった大使館員誘拐事件(詳細は不明ながら、あまりいい結果ではない結末を迎えたらしい)を参考にしたものの、その事件が冬に起こったことに起因する、自身が事件を起こした夏場ではありえない「身代金の受け渡し役はコートを着るように」との要求を記したスペイン語の文書をそのまま用いたことが、古畑に自身の犯行であると気付かれる一因となった。
- 犯行を暴かれた後、自室にてリボルバーで自殺する。古畑が自殺を許した唯一の犯人であり、後の『ファイナル』でもこの件は古畑が落ち込んだことが今泉の口から語られている。
ファイナル
- 堀部 音弥(ほりべ おとや)
- 演 - 藤原竜也
- 職業:製パン会社経営者(専務→副社長→社長)。
- パン製造工場を経営する堀部家の次男。世間知らずで子供じみた性格である。2代目社長であり兄である堀部大吉(千葉哲也)のもとで専務という肩書を与えられているが、実際には会社の運営には携わらず遊んでばかりいた。父と兄の相次ぐ死で社長に就任。趣味はラジコンで、社員・古畑・今泉・西園寺と遊んだことがあるが、元々は熱中しやすく、熱が冷めると忘れっぽい性格から、自室にはギターや模型飛行機などの物品が埃をかぶっている。天馬に影響され小学生時代に自由研究で作った完全犯罪ノートを実践し兄を殺害し、最終的に猟銃の暴発事故により絶命。本人は怪我をする程度のつもりであり、自分を被害者と偽装することで容疑者から外れようとしていたのだが、天馬によりノートが改ざんされ火薬の量が死亡する数値に変えられていた。なお、作中で死亡した犯人は黛竹千代と彼のみである。
- 天馬 恭介(てんま きょうすけ)
- 演 - 石坂浩二
- 職業:郷土資料館の館長。
- 元小学校の教師であり校長で、堀部兄弟の恩師。音弥を裏で操っていた黒幕であり、事実上の真犯人と言える人物。教え子が大勢いるため警察にも影響力を持っており、自身に嫌疑がかかる前は古畑を捜査から外させる旨の発言をしていた。巧妙な言葉で音弥を殺人に導き、最後はノートの数字を書き換えるだけで音弥を殺害した。罪に問われるような「行為」は一切せず、自らの手を汚すことなく邪魔な人間を抹殺した。そのため、古畑は今回の事件に関しては天馬を罪に問うことができず、古畑に「まさに完全犯罪」「これほど完璧な殺人の計画を私は知らない」と言わしめた[16]。しかし、今回の犯行に繋がった15年前の大吉・音弥の父殺害の事件は突発的な犯行だったため証拠隠ぺいをほとんど行っておらず、15年前の事件を暴かれて逮捕された。
- イチロー
- 演 - イチロー[17]
- 職業:メジャーリーガー。
- 向島の腹違いの弟。フェアプレーを好み、嘘をつくことを嫌う。犯行後もその理念を重んじ、わざと犯行現場に証拠品を残し最後までその理念を貫き通した。
- 大野 もみじ(おおの もみじ)
- 演 - 松嶋菜々子
- 職業:脚本家。
- 一卵性双生児の双子で、妹かえでと共に「加賀美京子」という共同ペンネームで執筆している。
- 大野もみじ(松嶋菜々子) - 双子の姉。ファッションには疎く、内向的な人物。自分と同じ顔を持ちながら、世渡りの上手いかえでにコンプレックスを抱いている。そしてその現状を何とか変えようと化粧やファッションに勤しみ、自分がかえでに成り変わるがためにかえでを身元交換に誘い殺害する。
- 大野かえで(松嶋菜々子) - 双子の妹。お洒落で社交的な人物。もみじのことを本心では鬱陶しく思っている。また、他者を弄ぶのを楽しんでいる面もあり、古畑もその対象だった。もみじが提案した身元交換を受けもみじに変装している最中にかえでに変装したもみじに殺害される。
古畑中学生
- 野々山(ののやま)
- 演 - 原田泰造
- 職業:杉の森中学校の理科教師。
- 村役場助役の蒲郡(甲本雅裕)と和尚(石田太郎)との共犯で、村の伝説にある埋蔵金を隠匿する。その隠し場所に古畑が事務所を構えたため、古畑を事務所から連れ出すよう仕向ける。
特別編(小説版)
- 三谷
- モデル - 三谷幸喜
- イメージキャスト - 吉田鋼太郎
- 職業:脚本家。
- ネットでオリジナル銃の作り方を研究し、サイレンサー付き銃で被害者を射殺する。
- 三谷直江
- モデル - 三谷幸喜の母
- 息子の台本を台無しにする演技に対する口論の末、揉み合って被害者を殺害。
脚注
- ^ ちなみに作品中に使われた両コミック本の表紙は漫画家のなんばくに氏が描いている
- ^ 源五兵衛は芸者を殺した後で茶漬けを食べている。
- ^ ストッキングを被り煙草を吸った件についてこの時言及している。また、失踪の件は放っておけばその内戻ってくるとコメントした。
- ^ とんかつに餡かけがかかっている、ホテルのオリジナルメニュー。
- ^ 東京放送の前身である同名のラジオ局とは無関係。
- ^ ドラマ撮影後、桃井が田村に実際に「田村の家に行きたい」と言った際のやり取りをそのまま話している。
- ^ 「消えた古畑任三郎」でもこの小咄を話し始めるが、オチを話そうとしたところで面会時間が終了し、結局聞けずじまいに終わる。
- ^ 小暮にとって張り込みの時は握り飯が相場らしい。
- ^ その後に石坂は『古畑任三郎 ファイナル』の「今、甦る死」に天馬恭介役で出演する。
- ^ 『古畑任三郎DVDコレクション第9号』デアゴスティーニ・ジャパン、5/2、8頁。
- ^ ナンバーは収録のわずか1時間前に知らされていたが、千堂はその1時間の間に学習塾の仲間に連絡を取り、そのナンバーにまつわる情報を片っ端から集めてもらっていた。ただし、千堂の方からナンバーを教えて欲しいと頼んだことは一度もない。
- ^ 第18回(第2シリーズ第5話)「偽善の報酬」でも、『古畑』の作品内の(まだ逮捕前の)木村拓哉のことが語られている。
- ^ 第29回(第3シリーズ第2話)「その男、多忙につき(忙しすぎる殺人者)」では、由良一夫が企画するドラマの主演候補として名前が挙げられている。
- ^ 当初は志村けんのキャスティングを想定しオファーしていたものの、スケジュールの都合が合わず実現しなかった。
- ^ 劇中での会話によると、かつての某国における日本国大使館はアパートの一室であったとのこと。
- ^ 他人に罪となる行為をさせるようそそのかす「教唆」行為は刑法上では共犯として扱われる。ただし、本事件ではそそのかされた側の音弥が、天馬からそそのかされたことを認識せず、主観としては自らの意思で犯罪行為を行っていた。このような場合において教唆が成立するかについて、日本では過去に裁判例もなく、刑法学においても結論づけがされていない。
- ^ 当初は「ハチロー」の名前で脚本が書かれていた。演者と同名の人物が犯人となるのはSMAP以来。