溢れ出る涙
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『溢れ出る涙』 | ||||
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ローランド・カーク の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1967年11月27日、30日 ニューヨーク ウェブスター・ホール[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ローランド・カーク アルバム 年表 | ||||
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『溢れ出る涙』(原題:The Inflated Tear)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1968年にアトランティック・レコードから発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]「ブラック・アンド・クレイジー・ブルース」に関して、カークは「私が死んだ時にかけてほしい曲」とコメントしている[2]。「ラフ・フォー・ロリー」は、カークが息子ロリーのために作った曲で、冒頭にはロリーの肉声が収録されている[2]。
反響・評価
[編集]『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは19位に達した[3]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「彼のジャズ・ハーモニーの解釈と気まぐれな響きは、ほとんど唯一無比と言っていいだろう」「もしカークの入り口を探しているなら、この作品こそふさわしい」と評している[4]。ピッチフォークが2017年に選出した「1960年代のベスト・アルバム200」では170位にランク・イン[5]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はローランド・カーク作。
- ブラック・アンド・クレイジー・ブルース - "The Black and Crazy Blues" - 6:08
- ラフ・フォー・ロリー - "A Laugh for Rory" - 2:54
- メニー・ブレッシングス - "Many Blessings" - 4:45
- フィンガーズ・イン・ザ・ウィンド - "Fingers in the Wind" - 4:17
- 溢れ出る涙 - "The Inflated Tear" - 4:58
- クレオール・ラヴ・コール - "Creole Love Call" (Duke Ellington) - 3:53
- ハンドフル・オブ・ファイヴス - "A Handful of Fives" - 2:41
- フライ・バイ・ナイト - "Fly by Night" - 4:18
- ラヴレヴリロキ - "Lovellevelliloqui" - 4:16
リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー - "I'm Glad There Is You" (Jimmy Dorsey, Paul Mertz) - 2:13
参加ミュージシャン
[編集]- ローランド・カーク - テナー・サクソフォーン、フルート、マンツェロ、ストリッチ、クラリネット、ホイッスル、イングリッシュ・ホルン、フレクサトーン
- ロン・バートン - ピアノ
- スティーヴ・ノヴォセル - ベース
- ジミー・ホップス - ドラムス
- ディック・グリフィン - トロンボーン(on #8)
脚注・出典
[編集]- ^ “Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月24日閲覧。
- ^ a b オリジナルLPジャケット裏のライナーノーツに記載されたカークのコメント参照。
- ^ “Rahsaan Roland Kirk - Awards”. AllMusic. 2016年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年9月24日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “The Inflated Tear - Rahsaan Roland Kirk, Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月24日閲覧。
- ^ “The 200 Best Albums of the 1960s”. Pitchfork. Condé Nast (2017年8月22日). 2017年9月24日閲覧。