ヴォランティアード・スレイヴリー
表示
『ヴォランティアード・スレイヴリー』 | ||||
---|---|---|---|---|
ローランド・カーク の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1968年7月7日 ニューポート・ジャズ・フェスティバル(#6 - #10)[1] 1969年7月22日 - 23日 ニューヨーク リージェント・サウンド・スタジオ(#1 - #5)[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ローランド・カーク アルバム 年表 | ||||
|
『ヴォランティアード・スレイヴリー』(Volunteered Slavery)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1969年にアトランティック・レコードから発表したアルバム。
解説
[編集]LPのサイド1にはスタジオ・レコーディング、サイド2には1968年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにおけるライヴ録音が収録された[2]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「そのビート、アフリカの詠唱の詩情、バップ以降のブルースの精神は、あるべき方向性への最初の一撃となった」「彼が後に『ブラックナス』で示す方向性よりは少々フォーマルだが、彼が発掘していく血脈の始まりと言える」と評している[3]。
カヴァー
[編集]カークが作曲したタイトル曲は、バーニー・ウォーレルのアルバム『ファンク・オブ・エイジズ』(1990年)において、ウォーレルのオリジナル曲「Bern's Blues」及びサン・ラの曲「Outer Spaceways」とのメドレーとしてカヴァーされた[4]。また、デレク・トラックスも同曲を度々カヴァーしており、ライヴ音源は『ライヴ・アット・ジョージア・シアター』(2004年)や『ソングラインズ・ライヴ』(2006年・DVD)、スタジオ録音はアルバム『ソングラインズ』(2006年)に収録された[5]。
収録曲
[編集]- ヴォランティアード・スレイヴリー - "Volunteered Slavery" (Roland Kirk) - 5:45
- スピリッツ・アップ・アバヴ - "Spirits Up Above" (R. Kirk) - 3:38
- マイ・シェリー・アモール - "My Cherie Amour" (Henry Cosby, Sylvia Moy, Stevie Wonder) - 3:20
- サーチ・フォー・ザ・リーズン・ホワイ - "Search for the Reason Why" (R. Kirk) - 2:08
- アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー - "I Say a Little Prayer" (Burt Bacharach, Hal David) - 8:00
- ローランズ・オープニング・リマークス - "Roland's Opening Remarks" - 0:40
- ワン・トン - "One Ton" (R. Kirk) - 5:01
- オヴェーション&ローランズ・リマークス - "Ovation and Roland's Remarks" - 1:40
- ア・トリビュート・トゥ・ジョン・コルトレーン - "A Tribute to John Coltrane" - 8:24
- a.ラッシュ・ライフ - "Lush Life" (Billy Strayhorn)
- b.アフロ・ブルー - "Afro-Blue" (Mongo Santamaría)
- c.ベッシーズ・ブルース - "Bessie's Blues" (John Coltrane)
- スリー・フォー・ザ・フェスティヴァル - "Three for the Festival" (R. Kirk) - 4:15
参加ミュージシャン
[編集]- ローランド・カーク - テナー・サクソフォーン、フルート、ノーズ・フルート、マンツェロ、ストリッチ、ゴング、ホイッスル、ボーカル
- ロン・バートン - ピアノ
- ヴァーノン・マーティン - ベース
- ソニー・ブラウン - ドラムス(on Side 1)
- チャールズ・クロスビー - ドラムス(on Side 1)
- ジミー・ホップス - ドラムス(on Side 2)
- ジョー・テキシドール - パーカッション、タンブリン
- チャールズ・マギー - トランペット(on Side 1)
- ディック・グリフィン - トロンボーン(on Side 1)
- ザ・ローランド・カーク・スピリット・クワイア - ボーカル(on Side 1)
脚注・出典
[編集]- ^ a b “Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月10日閲覧。
- ^ Roland Kirk - Volunteered Slavery (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Jurek, Thom. “Volunteered Slavery - Rahsaan Roland Kirk, Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月10日閲覧。
- ^ Bernie Worrell - Funk Of Ages (CD, Album) at Discogs
- ^ Himes, Geoffrey (2008年6月1日). “Rahsaan Roland Kirk: The Cult of Kirk”. JazzTimes. 2017年9月10日閲覧。