ラサーン・ラサーン
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『ラサーン・ラサーン』 | ||||
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ローランド・カーク の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1970年5月11日 ニューヨーク(#1)[2] 5月12日 ニューヨーク ヴィレッジ・ヴァンガード(#3, #4, #5, #6, #7)[2] 5月15日 ニューヨーク ヴィレッジ・ヴァンガード(#2) [2] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | ジョエル・ドーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ローランド・カーク アルバム 年表 | ||||
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『ラサーン・ラサーン』(Rahsaan Rahsaan)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1970年にアトランティック・レコードから発表したアルバム。
背景
[編集]「ザ・シーカー」のみスタジオ録音で、その他の曲は1970年5月12日と15日のヴィレッジ・ヴァンガード公演におけるライブ録音である[2]。カークは本作より「ラサーン・ローランド・カーク (Rahsaan Roland Kirk)」という名義を使用するようになり[3]、カーク自身は本作のライナーノーツにおいて「昨年の誕生日の前日、私は夢の中で多くの人々が『ラサーン・ラサーン』と言っているのを聴いた」と説明している[4]。ジャケットに写っている子ども達の一人は、カークの息子ロリーである[4]。
LPのB面に収録された「メドレー」は、LPのトラック・リストでは「家路」の後に「センチメンタル・ジャーニー」が記載されているが、実際にはまず「センチメンタル・ジャーニー」、続いて「家路」が演奏された後、これらの曲が同時に演奏される構成となっている[3]。
反響・評価
[編集]『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは、自身最高の18位を記録した[5]。Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、アルバム全体に関して「カークが録音した最も異様なレコードの一つだが、確かに価値がある」、「ザ・シーカー」に関して「カーク流のクラシック音楽」と評している[6]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はローランド・カーク作(3.と6.は楽曲でなくMCである)。オリジナルLPでは1.と2.がA面、3.以降がB面に収録されていた。
- ザ・シーカー - "The Seeker" - 17:18
- I. ブラック・クラシカル・ラップ - "Black Classical Rap"
- II. ザ・シーカー - "The Seeker"
- III. サンキュー、バード - "Thank You, Bird"
- IV. ニューオリンズ - "New Orleans"
- サテン・ドール - "Satin Doll" (Duke Ellington, Billy Strayhorn, Johnny Mercer) - 2:17
- イントロダクション - "Introduction" - 1:38
- メドレー - "Medley" - 4:46
- a) 家路 - "Going Home" (Antonín Dvořák)
- b) センチメンタル・ジャーニー - "Sentimental Journey" (Les Brown, Bud Green, Ben Homer)
- c) イン・モニュメント - "In Monument"
- d) ラヴァー - "Lover" (Richard Rodgers, Lorenz Hart)
- スウィート・ファイアー - "Sweet Fire" - 6:10
- イントロダクション - "Introduction" - 3:19
- ベイビー・レット・ミー・シェイク・ユア・トゥリー - "Baby Let Me Shake Your Tree" - 4:49
参加ミュージシャン
[編集]- ローランド・カーク - テナー・サクソフォーン、フルート、クラリネット、マンツェロ、ストリッチ他
- ロン・バートン - ピアノ
- ヴァーノン・マーティン - ベース
- ジェイムズ・マディソン - ドラムス
- ジョー・テキシドール - パーカッション、タンブリン
- ソネリウス・スミス - ピアノ、チェレスタ(on #1)
- ディック・グリフィン - トロンボーン(on #1)
- ハワード・ジョンソン - チューバ(on #1)
- リロイ・ジェンキンス - ヴァイオリン(on #1)
- アルヴェルン・バン - コンガ(on #1)
脚注・出典
[編集]- ^ ジョン・クルース 著、林建紀 訳『ローランド・カーク伝 溢れ出る涙』河出書房新社、2005年、293頁。ISBN 4-309-26825-0。
- ^ a b c d “Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年10月8日閲覧。
- ^ a b 2017年再発CD (WPCR-29287)ライナーノーツ(後藤誠)
- ^ a b オリジナルLPジャケット裏のライナーノーツ(ローランド・カーク)に準拠。
- ^ “Rahsaan Roland Kirk - Awards”. AllMusic. 2016年5月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月8日閲覧。
- ^ Jurek, Thom. “Rahsaan Rahsaan - Roland Kirk, Rahsaan Roland Kirk”. AllMusic. 2017年10月8日閲覧。