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清水元

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
しみず げん
清水 元
本名 清水 元義
生年月日 (1907-01-01) 1907年1月1日
没年月日 (1972-12-20) 1972年12月20日(65歳没)
出生地 日本の旗 日本東京市神田区松永町[注釈 1]
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1937年 - 1972年
著名な家族 娘:清水マリ
主な作品
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清水 元しみず げん[1]1907年1月1日[2] - 1972年12月20日[2])は、日本俳優。本名:清水 元義。父は清水新報社社長の清水平吉、長男はNHKディレクター清水満、娘は『鉄腕アトム』のアトム役の声で知られる声優清水マリ

来歴・人物

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東京市神田区松永町[注釈 1]出身。中央大学商学部卒業。

父の平吉が経営する広告代理店・清水新報社での勤務を経て、1937年村瀬幸子北村喜八夫妻が創立した芸術小劇場に入団し、新劇俳優として舞台を踏む。戦時中は移動演劇隊に入り、戦後は劇団炎座の舞台に立った。1953年以降は映画俳優に専念し、以降はテレビドラマにも出演した。

映画デビューは1940年に公開された『田園交響楽』。戦後も菅井一郎らの第一協団に参加する傍ら、各社の映画に出演。1956年頃から大映の時代劇に多く出演した。がっちりとした体格で重厚な演技や悪役など幅広い役柄で活躍し、名脇役となった。また、黒澤明監督作品の常連でもあり、『野良犬』から『天国と地獄』まで8作品に出演しているが、『野良犬』以外はチョイ役での出演である。テレビドラマでは『事件記者』で準レギュラー出演したほか、1966年の日本初のカラー特撮作品である『マグマ大使』では、マグマ大使の生みの親・アース役で出演した。

1972年胃癌のため死去。65歳没。映画の出演作品数は220本近くになる。

出演作品

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映画

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『男ありて』(1955年)

テレビドラマ

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  • 三番手の発破(1954年、NHK
  • 盤獄と編笠(1955年、NHK) - 阿地川盤獄
  • 黒真珠の秘密(1956年、NTV
  • 山一名作劇場 / 石中先生行状記(1957年、NTV)
  • 深川安楽亭(1957年、NHK)
  • 東芝日曜劇場TBS
    • 第30話「海の蝶」(1957年)
    • 第167話「むかしの歌」(1960年)
    • 第219話「渡り鳥」(1961年)
    • 第227話「霧の灯」(1961年)
    • 第228話「赤西蠣太」(1961年)
    • 第243話「露地の奥」(1961年)
    • 第290話「南蛮菓子」(1962年)
    • 第330話「霙」(1963年)
    • 第334話「かげ」(1963年)
    • 第338話「火曜日」(1963年)
    • 第344話「明治の女」(1963年)
    • 第357話「文鳥」(1963年)
    • 第374話「カミさんと私 その13」(1964年)
    • 第379話「いろ」(1964年)
    • 第439話「加納大尉夫人」(1965年)
    • 第499話「努力しても出世しないとは」(1966年)
    • 第627話「神様命をください」(1968年)
    • 第728話「女の青春」(1970年)
    • 第746話「紬の里」(1971年)
    • 第808話「ふたり」(1972年)
  • 事件記者(1958年 - 1966年、NHK) - アポニーのマスター(準レギュラー)
  • スリラー劇場・夜のプリズム(NTV)
    • 第2話「市長死す」(1959年)
    • 第42話「再会」(1959年)
    • 第75話「赤い花黒い花」(1960年)
  • ダイヤル110番 第74話「悪い水」(1959年、NTV)
  • ドキュメンタリードラマ・裁判 / ある裁判官の記録(1959年、KR)
  • ゴールデン劇場 / 血槍坂崎(1959年、NTV) - 柳生宗矩
  • 東レサンデーステージ 第7話「最後の大本営発表」(1960年、NTV)
  • ここに人あり 第151話「棟梁気質」(1960年、NHk)
  • 東京0時刻 / 最後に笑う者(1960年、KR)
  • プリンススリラー劇場 / からみ合い(1961年、CX
  • サンヨーテレビ劇場 / 厳しい春(1961年、TBS)
  • (CX)
    • 第15話「畏れ多くも将軍家」(1961年)
    • 第16話「戦国友情」(1961年)
    • 第20話「槍一筋」(1961年)
  • テレビ指定席(NHK)
    • 流人天国(1961年)
    • 背後の人(1962年)
    • 被害者(1963年)
    • 孤独の空(1963年)
  • これが真実だ 第56話「鼠小僧」(1961年、CX) - 細川越中守
  • 日立劇場(TBS)
  • グリーン劇場 第23話「人それを情死と呼ぶ」(1961年、TBS)
  • 山本周五郎アワー 第14話「修業綺譚」(1961年、TBS) - 一無斎
  • 東芝土曜劇場(CX)
    • 第129話「自白」(1961年) - 黒住
    • 第153話「雪山に来た男」(1962年)
    • 第213話 - 第234話「このデッカイ夢」(1963年)
  • 日立ファミリーステージ(TBS)
    • 隠れた顔(1961年)
    • 殺人蔵(1961年)
  • 人生の四季(NTV)
    • 第26話「罠」(1961年)
    • 第35話「道連れ」(1962年)
  • シャープ火曜劇場(CX)
    • 第17話「愛の歴史」(1961年)
    • 第35話「姉妹」(1962年)
  • 文芸劇場(NHK)
    • 第14話「帰郷」(1962年)
    • 第86話「緑の散歩道」(1963年)
    • 第107話「古都」(1964年)
  • 近鉄金曜劇場(TBS)
    • 両国八景(1962年)
    • チャンスは三度ある(1962年)
    • 浅草ろまねすく(1962年)
  • 夫婦百景(NTV)
    • 第225話「本惚れ夫婦」(1962年)
    • 第346話「禁酒禁言」(1964年)
    • 第357話「ママあわてないで」(1966年)
    • 第385話「沈黙亭主」(1966年)
  • 武田ロマン劇場(NTV)
    • 新妻鏡(1962年) - 亮平
    • エデンの海(1962年)
  • 文芸アワー / 多甚古村(1962年、NTV) - 村上老人
  • 泣くなマックス(1962年 - 1963年、TBS) - 社会部長
  • 浪曲ドラマ(NHK)
    • 野狐三次(1963年)
    • 勇み肌灰人楽三太郎(1964年) - 清水次郎長
  • 講談ドラマ(NHK)
    • 円朝開眼(1963年)
    • 伊達騒動(1963年)
    • 由井正雪(1963年)
  • おかあさん(TBS)
    • 第168話「鏡の中の鏡」(1963年)
    • 第214話「母という名の女」(1963年)
    • 第233話「私のダーリン」(1964年)
  • コメディフランキーズ 第13話「若き日の信長」(1963年、TBS)
  • 七人の刑事(TBS)
    • 第128話「黒の死角」(1964年)
    • 第185話「きらいな虫」(1965年)
  • NHK劇場(NHK)
    • 巷談本牧亭(1964年)
    • 長い冬の女(1968年)
    • 気うつな旅行(1968年)
  • 日産スター劇場(NTV)
    • どっちもどっち(1965年)
    • 何が何して何とやら(1967年)
  • 判決(NET
    • 第142話「一票の重さ」(1965年)
    • 第152話「空のイルリゲータ」(1965年)
    • 第182話「愛と別れの時」(1966年)
    • 第189話「海の男」(1966年)
  • ウルトラQ 第8話「甘い蜜の恐怖」(1966年、TBS) - 長谷川試験場長
  • ザ・ガードマン(TBS)
    • 第86話「悪者たちは死んだ」(1966年)
    • 第138話「犯罪を予告する女」(1967年)
    • 第287話「チエミのモーレツ女課長を殺せ!」(1970年)
  • マグマ大使(1966年 - 1967年、CX) - アース
  • NHK大河ドラマ(NHK)
  • 白い巨塔(1967年、NET) - 河野正徳弁護人
  • 意地悪ばあさん 第12話「平和なんか大嫌いの巻」(1967年、YTV / C.A.L
  • キイハンター 第24話「私たち人殺しなの」(1968年、TBS / 東映)
  • 五人の野武士 第1話「帰って来た剣豪」(1968年、NTV / 三船プロ) - 北川玄信
  • 無用ノ介(NTV / 国際放映
    • 第3話「吹雪が無用ノ介の肩で舞う」(1969年) - 旅の僧
    • 第15話「天にさけぶ無用ノ介」(1969年) - 和尚
  • あゝ忠臣蔵(1969年、KTV) - 萱野六郎左衛門
  • 柳生十兵衛 第19話「南国慕情」(1970年、CX) - 鎌田源右衛門
  • 遠山の金さん捕物帳 第17話「目にやきついた男」(1970年、NET) - 江刺屋勘兵衛
  • 水戸黄門 第2部 第1話「旅立ち -水戸-」(1970年、TBS / C.A.L) - 丹羽四左ヱ門
  • ワン・ツウ アタック! 第13話「激突」(1971年、12ch) - バレーボール協会会長
  • 一心太助 第1話「天下の一大事」(1971年、CX) - 竜全和尚
  • レモンの天使 第8話「リボンの誓い」第9話「無言の友情」(1971年、フジテレビ/東宝) - 入院患者・関根
  • 特別機動捜査隊(NET)
    • 第499話「白い殺人者」(1971年)
    • 第535話「犯人は三船刑事だ」(1972年)
  • 大忠臣蔵(1971年、NET) - 三州屋九太夫
  • 軍兵衛目安箱 第1話「江戸いちばんの朝」(1971年、NET) - 大沼了雲
  • 大岡越前(TBS)
    • 第2部 第3話「復讐唐人剣」(1971年) - 平戸屋
    • 第3部 第17話「天下一番の悪い奴」(1972年) - 水野和泉守
  • お祭り銀次捕物帳 第13話「御用太鼓が闇を裂く」(1972年、CX) - 浮月
  • 花王愛の劇場 / 越前竹人形(1973年、TBS) ※遺作

ラジオドラマ

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  • 灰色の部屋(NHK)
    • 若さま侍捕物手帳(1950年)
    • 銭形平次捕物控より 鉄砲汁(1950年)
    • 社会部長(1951年)
    • みさざき盗賊(1952年)
    • 小倉の色紙(1952年)
    • 赤い花束(1953年)
  • 小さなお店(1968年、NHK)

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ a b 現在の東京都千代田区

出典

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  1. ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 122, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  2. ^ a b c d 野村宏平、冬門稔弐「1月1日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、10頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  3. ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」

参考文献

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  • 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5 
  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。 

外部リンク

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