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津別町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
津別村から転送)
つべつちょう ウィキデータを編集
津別町
津別峠展望台(2009年)
津別町旗 津別町章
1958年7月1日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道オホーツク総合振興局
網走郡
市町村コード 01544-0
法人番号 9000020015440 ウィキデータを編集
面積 716.80km2
総人口 4,001[編集]
住民基本台帳人口、2024年10月31日)
人口密度 5.58人/km2
隣接自治体 北見市網走郡美幌町
常呂郡訓子府町
十勝総合振興局足寄郡足寄町陸別町
釧路総合振興局釧路市川上郡弟子屈町
町の木 エゾマツ
町の花 スズラン
他のシンボル -
津別町役場
町長 佐藤多一
所在地 092-0292
北海道網走郡津別町字幸町41
北緯43度42分23秒 東経144度01分31秒 / 北緯43.70628度 東経144.02531度 / 43.70628; 144.02531座標: 北緯43度42分23秒 東経144度01分31秒 / 北緯43.70628度 東経144.02531度 / 43.70628; 144.02531
外部リンク 公式ウェブサイト

津別町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
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空から見た津別町市街地

津別町(つべつちょう)は、北海道オホーツク総合振興局管内の網走郡にある町である。

地理

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美幌町南部に隣接。町面積の86%は森林が占める。森林セラピー基地に認定されている。北部は扇状地が広がり、農耕が盛ん。南部は山岳部で森林が広がり、釧路総合振興局管内に通じる津別峠釧北峠がある。

町名の由来

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現在の市街付近の地名から[1]

由来については、一説には現在の市街の北で津別川と網走川が並び合流する様子を表したアイヌ語の「トゥペッ(tu-pet)」(2つの・川)とされているが[1]、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』など「山の走り根(の下の)川」の意であるとする解釈もされている[2][1]

気候

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ケッペンの気候区分によると、津別町は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、特別豪雪地帯に指定されている。冬季は内陸の山間部であるため-25℃前後の気温が観測されることが珍しくない。

津別(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 9.5
(49.1)
15.4
(59.7)
18.1
(64.6)
31.1
(88)
38.0
(100.4)
36.7
(98.1)
37.1
(98.8)
37.7
(99.9)
32.7
(90.9)
29.6
(85.3)
20.8
(69.4)
15.3
(59.5)
38.0
(100.4)
平均最高気温 °C°F −2.3
(27.9)
−1.5
(29.3)
3.2
(37.8)
10.8
(51.4)
17.5
(63.5)
21.2
(70.2)
24.6
(76.3)
25.4
(77.7)
21.7
(71.1)
15.6
(60.1)
7.8
(46)
0.5
(32.9)
12.0
(53.6)
日平均気温 °C°F −8.5
(16.7)
−7.9
(17.8)
−2.3
(27.9)
4.7
(40.5)
10.8
(51.4)
15.0
(59)
18.8
(65.8)
19.8
(67.6)
15.7
(60.3)
9.1
(48.4)
2.2
(36)
−5.4
(22.3)
6.0
(42.8)
平均最低気温 °C°F −15.3
(4.5)
−15.3
(4.5)
−8.6
(16.5)
−1.2
(29.8)
4.6
(40.3)
9.5
(49.1)
14.0
(57.2)
15.2
(59.4)
10.4
(50.7)
3.2
(37.8)
−3.1
(26.4)
−11.5
(11.3)
0.1
(32.2)
最低気温記録 °C°F −28.0
(−18.4)
−28.7
(−19.7)
−21.6
(−6.9)
−14.4
(6.1)
−4.1
(24.6)
−0.7
(30.7)
4.1
(39.4)
5.9
(42.6)
0.6
(33.1)
−5.8
(21.6)
−17.0
(1.4)
−24.0
(−11.2)
−28.7
(−19.7)
降水量 mm (inch) 41.6
(1.638)
28.5
(1.122)
33.4
(1.315)
48.0
(1.89)
56.3
(2.217)
65.7
(2.587)
90.7
(3.571)
126.7
(4.988)
122.2
(4.811)
79.4
(3.126)
45.2
(1.78)
49.5
(1.949)
787.1
(30.988)
降雪量 cm (inch) 126
(49.6)
108
(42.5)
99
(39)
22
(8.7)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
15
(5.9)
107
(42.1)
480
(189)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 9.6 7.4 9.3 9.3 9.8 10.2 11.4 12.2 11.4 9.2 8.0 9.4 117.2
平均月間日照時間 124.2 134.5 164.2 164.5 173.6 160.6 157.5 152.1 150.8 160.7 137.1 130.9 1,810.9
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

歴史

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旧津別町役場(2011年)
  • 縄文時代より栄える。装飾や石器が発掘される。
  • 江戸時代、松前藩アイヌ は交易をする。
  • 1919年(大正8年)4月1日 - 美幌村(現美幌町)から達媚(たっこぶ)村、活汲(かっくみ)村、飜木禽(ぽんききん)村の3大字が分村、津別村二級町村)となる。
  • 1921年(大正10年)4月1日 - 美幌村(現美幌町)の一部を編入。
  • 1937年(昭和12年) - 3大字を廃止、各町名、字名への再編が行われる。
    • 達媚村 → 東2~4条、西2~4条、1条通、大通、本町、幸町、旭町、新町、緑町、柏町、最上、美都、上里、達美、高台、豊永、共和、栄、恩根、沼沢、双葉
    • 活汲村 → 活汲、岩富、東岡、達美、高台、豊永、柏町
    • 飜木禽村 → 共和、恩根、沼沢、双葉、本岐、木樋、二又、大昭、布川、相生、栄
  • 1943年(昭和18年)4月1日 - 津別村が一級町村制施行。
  • 1946年(昭和21年)9月10日 - 町に昇格、津別町となる。
  • 1947年(昭和22年) - 津別事件
  • 1953年(昭和28年)5月21日 - 北見営林署の作業員宿舎ががけ崩れにより倒壊。死者16人[4]
  • 1996年(平成8年) - 津別民放テレビ中継局開局(テレビ北海道(TVh)は2014年(平成26年)開局)。
  • 2021年令和3年)5月6日 - 津別町役場新庁舎供用開始[5]

現状

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津別町は高齢化が進んでおり、人口も減少傾向が続く。

平成の大合併では、津別町・美幌町女満別町(現・大空町)・東藻琴村(現・大空町)の4町村で合併する形を美幌町が中心となって目指し、津別町民からの署名も多かった。ところが、この枠組みで法定協議会設置を可決したのは美幌町だけで、そのほかは全て反対している。

津別町・女満別町・東藻琴村が共通していたのは4町村の枠組みに網走市を含めての協議を求めることであった。この枠組みに美幌町が猛反対し枠を組めなかった。これを受けて美幌町との協議をあきらめ、敢えて北見市との協議に参加した。津別町は北見市とのつながりはあるものの住民からの反対により協議から離脱した。

経済

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産業

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林業が発達。木材加工業の丸玉木材株式会社本社、津別工場が有る。

立地企業

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農協

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  • 津別町農業協同組合(JAつべつ)

金融機関

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郵便局

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  • 津別郵便局(集配局)
  • 本岐郵便局
  • 北見相生郵便局
  • 活汲簡易郵便局
  • 津別豊永簡易郵便局
  • 上里簡易郵便局

宅配便

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公共施設

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  • 津別町中央公民館
  • 津別町農業者トレーニングセンター
  • 津別町町民会館
  • 津別町児童館
  • 津別町温水プール『すいむ』
  • つべつ木材工芸館『キノス』
  • 津別町多目的活動センター『さんさん館』
  • 津別町民の森自然公園ネイチャーセンター『ノンノの森ネイチャーセンター』

警察

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消防

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姉妹都市・提携都市

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国内

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海外

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地域

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人口

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津別町と全国の年齢別人口分布(2005年) 津別町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 津別町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
津別町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 13,016人
1975年(昭和50年) 10,890人
1980年(昭和55年) 9,685人
1985年(昭和60年) 8,972人
1990年(平成2年) 8,061人
1995年(平成7年) 7,380人
2000年(平成12年) 6,789人
2005年(平成17年) 6,222人
2010年(平成22年) 5,646人
2015年(平成27年) 5,008人
2020年(令和2年) 4,373人
総務省統計局 国勢調査より


消滅集落

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2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[6]

  • 津別町 - 字栄

教育

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  • 高等学校
  • 中学校
    • 津別中学校
  • 小学校
    • 津別小学校
  • 閉校した学校
    • 中学校
      • 本岐中学校(2001年3月)
      • 活汲中学校(2014年3月)
    • 小学校
      • 恩根小学校(2006年3月)
      • 上里小学校(2007年3月)
      • 相生小学校(2010年3月)
      • 活汲小学校(2015年3月)
      • 本岐小学校(2015年3月)

交通

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空港

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鉄道

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町内に鉄道路線はない。最寄り駅は北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線美幌駅となる。

かつては国鉄相生線が通っていたが、1985年(昭和60年)4月1日に廃止されている。町内には活汲駅達美仮乗降場津別駅高校前仮乗降場恩根駅本岐駅大昭仮乗降場開拓仮乗降場布川駅北見相生駅が設置されていた。このほか木材輸送を主体とした津別森林鉄道が通っていたが1963年(昭和38年)5月に廃止されている。

バス

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役場併設の町営バスターミナルを中心に運行。

阿寒バスの一般路線バス(美幌町・女満別空港網走市方面)は2008年度をもって廃止されている。

道路

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道の駅あいおい

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

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チミケップ湖
鹿鳴の滝

文化財

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レジャー

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1991年津別スキー場が開設。道内で最も早いシーズンにオープンするスキー場であり、良質のパウダースノーで人気があった。最盛期の1995年-1996年シーズンには7万5千人の利用客がいたが、交通アクセスに問題があり、さらにスキー人口の減少によって利用客も低迷し、2006年2007年シーズンをもって閉鎖された。現在、コース跡地は原状回復のために植林されている。

観光

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祭り

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  • 津別夏まつり (7月第1土、日曜日開催、川岸公園まつりとも言われる、主なイベントは「津別千人おどり」「川のぼり大会」等)

マスコミ

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その他

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出身有名人

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脚注

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  1. ^ a b c 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、212頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  2. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、217頁。ASIN B000J9RBUY 
  3. ^ 津別 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年3月26日閲覧。
  4. ^ 日外アソシエーツ編集部 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年9月27日、92頁。ISBN 9784816922749 
  5. ^ 広報つべつ 2021年5月号”. 津別町. 2024年8月26日閲覧。
  6. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》』(CSV)(レポート)総務省、2017年1月27日https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=12017年5月20日閲覧 ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。

外部リンク

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