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洋野町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひろのちょう ウィキデータを編集
洋野町
種市海浜公園
洋野町旗 洋野町章
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 岩手県
九戸郡
市町村コード 03507-6
法人番号 8000020035076 ウィキデータを編集
面積 302.92km2
総人口 13,763[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 45.4人/km2
隣接自治体 岩手県:久慈市九戸郡軽米町
青森県三戸郡階上町
町の木 赤松
町の花 つつじ
町の鳥
洋野町役場
町長 岡本正善
所在地 028-7995
岩手県九戸郡洋野町種市第23地割27番地
北緯40度24分30秒 東経141度43分07秒 / 北緯40.40844度 東経141.71872度 / 40.40844; 141.71872座標: 北緯40度24分30秒 東経141度43分07秒 / 北緯40.40844度 東経141.71872度 / 40.40844; 141.71872
外部リンク 公式ウェブサイト

洋野町位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
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洋野町(ひろのちょう)は、岩手県沿岸部最北端の九戸郡に属し、三陸海岸および三陸地方の北部に位置する。

地理

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東部は太平洋に面し、町の西部は高原となっている[1]

自然

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  • 山岳:久慈平岳、高取山など
  • 河川:川尻川、高家川、有家川など

気候

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ケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に属する。

種市(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 14.6
(58.3)
19.9
(67.8)
22.7
(72.9)
30.7
(87.3)
32.5
(90.5)
33.1
(91.6)
35.0
(95)
35.4
(95.7)
33.8
(92.8)
27.5
(81.5)
23.5
(74.3)
19.6
(67.3)
35.4
(95.7)
平均最高気温 °C°F 2.6
(36.7)
3.3
(37.9)
6.9
(44.4)
12.8
(55)
17.3
(63.1)
19.5
(67.1)
23.3
(73.9)
25.1
(77.2)
22.5
(72.5)
17.4
(63.3)
11.5
(52.7)
5.2
(41.4)
13.9
(57)
日平均気温 °C°F −0.9
(30.4)
−0.6
(30.9)
2.4
(36.3)
7.6
(45.7)
12.2
(54)
15.3
(59.5)
19.5
(67.1)
21.2
(70.2)
18.3
(64.9)
12.6
(54.7)
6.7
(44.1)
1.3
(34.3)
9.6
(49.3)
平均最低気温 °C°F −4.2
(24.4)
−4.3
(24.3)
−1.8
(28.8)
2.5
(36.5)
7.5
(45.5)
11.7
(53.1)
16.4
(61.5)
18.1
(64.6)
14.6
(58.3)
8.1
(46.6)
2.3
(36.1)
−2.2
(28)
5.7
(42.3)
最低気温記録 °C°F −14.2
(6.4)
−12.7
(9.1)
−11.4
(11.5)
−7.4
(18.7)
−2.1
(28.2)
1.1
(34)
7.3
(45.1)
8.0
(46.4)
5.8
(42.4)
−0.9
(30.4)
−6.1
(21)
−11.4
(11.5)
−14.2
(6.4)
降水量 mm (inch) 52.5
(2.067)
51.5
(2.028)
65.0
(2.559)
74.4
(2.929)
107.7
(4.24)
130.4
(5.134)
173.4
(6.827)
176.3
(6.941)
182.5
(7.185)
129.7
(5.106)
74.0
(2.913)
59.2
(2.331)
1,267
(49.882)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 8.0 8.1 9.2 9.2 10.7 10.9 13.2 13.0 11.4 9.6 9.0 7.7 120.0
平均月間日照時間 162.2 152.0 190.0 195.6 199.7 164.4 142.1 153.2 146.7 165.2 156.3 157.2 1,988.7
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[2]

歴史

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江戸時代八戸藩領であった[1]

東日本大震災

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2011年3月11日に発生した東日本大震災による津波で、沿岸部の漁業施設などが壊滅したが、高さ12mの防潮堤が津波を大幅に減衰させたため、住宅地区の多くには被害が及ばなかった。八木地区を中心に海に近い民家が損壊したものの、死傷者や行方不明者は発生していない[3][4]

沿革

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大野庁舎(旧大野村役場)

行政

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歴代町長

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氏名 就任日 退任日 備考
1 水上信宏 2006年(平成18年)1月29日 2022年(令和4年)1月28日 4期
2 岡本正善 2022年(令和4年)1月29日 現職

庁舎・支所

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  • 大野庁舎(旧 大野村役場)

※以下は廃止

  • 中野支所(洋野町中野)- 1955年に旧種市町役場中野支所として開所し、2022年12月末を以って廃止された[5]

町議会

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定数:16名(1名欠員)

  • 議長:水上和男(みずかみ かずお)
  • 副議長:浜川末松(はまかわ すえまつ)

友好協定都市

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国内

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地域

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人口

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平成27年(2015年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、6.81%減の16,693人であり、増減率は県下33市町村中16位。

2024年、民間の有識者らで作る人口戦略会議は、各市町村における将来の20歳-39歳女性の人口減少率を予想。洋野町では、2020年から30年間に75.4%減少するとし、将来的に消滅する可能性が高い「消滅可能性自治体」であることが公表された[6]

洋野町と全国の年齢別人口分布(2005年) 洋野町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 洋野町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
洋野町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 24,278人
1975年(昭和50年) 24,534人
1980年(昭和55年) 24,403人
1985年(昭和60年) 23,818人
1990年(平成2年) 22,802人
1995年(平成7年) 21,322人
2000年(平成12年) 20,465人
2005年(平成17年) 19,524人
2010年(平成22年) 17,913人
2015年(平成27年) 16,693人
2020年(令和2年) 15,091人
総務省統計局 国勢調査より


TVチャンネル・ラジオ周波数

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洋野町内TV中継局
アナログ放送時代はIAT(岩手朝日テレビ)のみ当町内に中継局が無かったが、地デジでは当町内にIATもデジタル新局として中継局を開局。これにより当町内でも在盛民放TVが4局全て視聴可能となった。
種市本町テレビ中継局
町北西部の城内地区(青森県境近く)にあり、久慈中継局からの電波が届きにくい旧種市町域の大部分をカバーしている(海岸沿いでは久慈中継局の電波が受信可能な世帯もあり)。
陸中大野テレビ中継局
旧大野村域西部の黒間山にあり、旧大野村域の大部分をカバーしている。
種市本町・大野両局は全局同じ物理チャンネルで送信されているので、ワンセグTV及びポータブル地デジフルセグTV使用時は当町内(旧大野村域 - 旧種市町域相互間)移動時にチャンネルスキャン不要。

AM・FMラジオは久慈中継局を受信(IBCラジオは盛岡親局と同じ684kHzで送信されているので、盛岡など内陸へ行く場合でも周波数変更が不要。逆にFMとNHKの周波数は久慈・盛岡両地区で異なる)。また隣県のRABラジオ八戸局(1485kHz)も当町内ほぼ全域で昼夜通して良好に受信可能。

公的機関

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警察

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岩手県警察

消防

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久慈広域連合消防本部

  • 洋野消防署
  • 洋野消防署大野分署

医療

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  • 洋野町国民健康保険種市病院
  • 洋野町国民健康保険大野診療所

公共施設

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主な施設のみ掲載。

図書館

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  • 洋野町立種市図書館
  • 洋野町立大野図書館

文化センター

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  • 洋野町民文化会館(セシリアホール)
    • 大ホール
    • コミュニティホール

体育設備

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種市地域

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  • 種市体育館
  • 種市運動場:陸上競技場、野球場、テニスコート、プール
  • オーシャン・ビュー・スタジアム(野球場)
  • 種市屋内温水プール

大野地域

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  • 大野体育館
  • 明戸地区社会体育館
  • 林郷地区社会体育館
  • 大野社会体育プール

経済・産業

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農業

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旧種市町では椎茸や寒じめホウレンソウ、旧大野村では畜産酪農に力を入れている。稲作も盛んだが、寒冷な夏の季節風やませ」による冷害が深刻である。

水産業

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増殖溝

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洋野町の海岸部は、平坦な岩盤が沖合150メートル程度まで南北20キロメートルにわたり張り出しており、昆布ワカメといった大型海藻が育ちやすくし、ウニアワビの繁殖も助ける「増殖溝」が掘られている[7]。増殖溝は地元の漁協が総延長18キロメートル程度を開削し、満潮時に流れ込んだ海水が残って、海藻などが干上がってしまうのを防いでいる[8]。海藻による二酸化炭素吸収をブルーカーボンとして排出枠販売しており、住友商事岩手銀行が水産振興を含めて協力している[7]

漁港

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  • 角浜漁港
  • 川尻漁港
  • 種市漁港
  • 鹿糠漁港
  • 戸類家漁港
  • 宿戸漁港
  • 小子内漁港
  • 有家漁港
  • 高家漁港

教育

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高等学校

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中学校

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※以下は廃校

  • 洋野町立大和中学校(2007年・種市中へ統合)
  • 洋野町立城内中学校(2010年・同上)
  • 洋野町立角浜中学校(同上)
  • 洋野町立大野第一中学校(2011年・大野中を新設統合)
  • 洋野町立大野第二中学校(同上)
  • 洋野町立宿戸中学校(2020年・種市中へ統合)

小学校

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*洋野町立帯島小学校

※以下は廃校

  • 洋野町立小子内小学校(2007年・宿戸小へ統合)
  • 洋野町立大和小学校(2007年・種市小へ統合)
  • 洋野町立平内小学校(2011年・同上)
  • 洋野町立城内小学校(2014年・同上)
  • 洋野町立向田小学校(2023年・大野小へ統合)

保育園・こども園

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公立

  • 洋野町立向田保育所
  • 洋野町立帯島保育所
  • 洋野町立林郷保育所
  • 洋野町立大野こども園
  • 洋野町立八木こども園

私立

  • みどりが丘保育園(社会福祉法人 若葉福祉会)
  • 幼保連携型認定こども園 なかのこども園(社会福祉法人 清翠会)
  • 公私連携幼保連携型認定こども園 種市こども園(同上)


大学入学共通テストの試験場は、出願時、当町に所在する高校に在学しているか、または、現住所が当町にある受験生の場合、青森県が試験地区となり、青森県にある試験場が指定される。

郵便

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郵便局

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集配局

  • 種市郵便局

郵便番号028-79××。旧種市町地域(種市・小子内・有家・中野)を担当。

  • 大野郵便局

郵便番号028-88××。旧大野村地域(大野・上舘・阿子木・帯島・水沢)を担当。

無集配局

  • 八木郵便局
  • 陸中中野郵便局
  • 城内郵便局
  • 帯島郵便局

簡易郵便局

  • 有家簡易郵便局
  • 角浜簡易郵便局
  • 宿戸簡易郵便局
  • 向田簡易郵便局

交通

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種市駅

鉄道

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観光列車「TOHOKU EMOTION」(東北エモーション)の町内通過時、手や大漁旗を振って歓迎する「洋野エモーション」が行われている[9]

バス

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道路

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高規格幹線道路(一般国道自動車専用道路)

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  • E45 八戸久慈自動車道

一般国道

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県道

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主要地方道
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一般県道
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港湾

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  • 種市港
  • 八木港
  • 宿戸港
  • 戸類家港
  • 玉川港

名所・旧跡・観光

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ひろのまきば天文台(2018年4月)
  • 種市海浜公園
  • 江戸ケ浜海水浴場
  • アグリパークおおさわ
  • シンボリ牧場
  • 道の駅おおの(おおのキャンパス内)
    • おおのパークゴルフ場
    • ひろのまきば天文台
  • 大谷温泉

出身有名人

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脚注

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  1. ^ a b 洋野町プロフィール(2019年3月15日閲覧)
  2. ^ 種市 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年1月7日閲覧。
  3. ^ 津波で5割超の防潮堤損壊 岩手県が効果検証へ共同通信 2011年4月12日 2011年4月24日閲覧
  4. ^ いわて防災情報ポータル 2011年4月24日閲覧
  5. ^ 洋野町役場の中野支所 67年の歴史に幕」『NHK NEWS WEB』2022年12月28日。2022年12月31日閲覧。
  6. ^ 「消滅可能性自治体」の一覧 北海道・東北の地域”. 毎日新聞 (2024年4月24日). 2024年4月25日閲覧。
  7. ^ a b [海の豊かさ守る]生物多様性と脱炭素を両立 増殖溝の昆布など、CO2 3千トンを吸収『日本経済新聞』朝刊2023年5月17日28面特集
  8. ^ 豊かな「うに牧場」CFで世界へ 岩手のベンチャー 持続可能な再生養殖発信毎日新聞』夕刊2023年5月27日6面(2023年6月5日閲覧)
  9. ^ [震災8年]「洋野エモーション」復興に感謝 振れ振れ読売新聞』朝刊2019年3月8日(2019年3月15日閲覧)

外部リンク

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