油船25号型
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| 油船25号型 | |
|---|---|
 油船31号 | |
| 基本情報 | |
| 艦種 | 490トン型油船 |
| 就役期間 | 1988年 - 現在 |
| 同型艦 | 21隻 |
| 前級 | 油船14号型 |
| 次級 | 最新 |
| 要目 | |
| 排水量 | 載貨重量490t / 常備680t |
| 全長 | 46.5m |
| 最大幅 | 7.8m |
| 深さ | 3.8m |
| 吃水 | 2.9m |
| 主機 | ディーゼルエンジン×2基 |
| 推進器 | スクリュープロペラ×2軸 |
| 出力 | 460馬力 |
| 速力 | 9ノット |
| 搭載能力 | 590kl |
| 乗員 | 5名 |
油船25号型（英語: YO-25 class yard oiler）は、海上自衛隊の第1種支援船。公称船型は490トン型油船[1]。「あぶらぶね」と訓読みする。
概要
[編集]油船14号型の全長を1.5ｍ延長し、船尾にカーゴ・ホールドを設けてドライ・カーゴの搭載能力を追加した[1]。艦艇に対する艦艇用燃料の補給を主眼として、各基地の港務隊に配備されている。小型鋼船構造設計で船体内に6つの貨油タンクを有し、艦艇に燃料を補給する。新規就役・修理艦艇へ補給するため造船所に赴いたり、災害派遣に従事したりすることを想定し、各種法定装備、居住区、フライヤーなどの器具も備えた簡易調理室、食堂、洗面所等を設けており、近海航洋性を有する。船内には空調設備も有するほか、珍しい点としては明かり取りの天窓が食堂に備えられている。また、満載航行時に波が打ち込み船体が沈降することを防ぐため、船首にブルワークを備える[2]。
1～7番船までは主機にヤンマー6MAディーゼル（230馬力）を2基搭載していたが、8番船（YO-34）からは同S165-Tディーゼル（250馬力）2基に更新され、常備排水量は750tとなっている[3]。
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後方から見た油船37号。
同型船一覧
[編集]YO-28・YO-32はここに記載していないが、油船203号型を艦船燃料用に変更したもので、油船28号型に区分され、25号型とは別船型扱いとなっている。その詳細は油船203号型を参照されたい。
| # | 船名 | 造船所 | 起工 | 竣工 | 配属 退役船は除籍 |
|---|---|---|---|---|---|
| YO-25 | 油船25号 | 内海造船 | 1988年4月11日 | 1988年9月20日 | 2021年12月20日[4] |
| YO-26 | 油船26号 | 相模造船鉄工 | 1988年4月18日 | 1988年9月26日 | |
| YO-27 | 油船27号 | 墨田川造船 | 1989年2月28日 | 1989年7月28日 | 2022年11月17日[5] |
| YO-29 | 油船29号 | 前畑造船鉄工 / 前畑造船 | 1991年7月2日 | 1991年11月28日 | 横須賀港務隊 （横須賀基地） |
| YO-30 | 油船30号 | 1991年7月2日 | 1992年1月24日 | 佐世保港務隊 （佐世保基地） | |
| YO-31 | 油船31号 | 1992年3月19日 | 舞鶴港務隊 （舞鶴基地） | ||
| YO-33 | 油船33号 | 1993年 | 1993年9月21日 | 舞鶴港務隊 （舞鶴基地） | |
| YO-34 | 油船34号 | 1995年2月17日 | 1995年7月28日[3] | 佐世保港務隊[3] （佐世保基地） | |
| YO-35 | 油船35号 | 1995年9月20日 | 横須賀港務隊 （横須賀基地） | ||
| YO-36 | 油船36号 | 1997年 | 1997年10月7日 | ||
| YO-37 | 油船37号 | 1998年 | 1998年3月6日 | 呉港務隊 （呉基地） | |
| YO-38 | 油船38号 | 1998年5月19日 | 1998年9月30日 | 舞鶴港務隊 （舞鶴基地） | |
| YO-39 | 油船39号 | 2006年5月19日 | 2007年3月20日 | 佐世保港務隊 （佐世保基地） | |
| YO-40 | 油船40号 | 中谷造船鉄工 | 2011年 | 2011年8月8日 | 横須賀港務隊 （横須賀基地） |
| YO-41 | 油船41号 | 北浜造船 | 2014年 | 2015年2月12日 | 大湊港務隊 （大湊基地） |
| YO-42 | 油船42号 | 吉田造船鉄工所 | 2015年 | 2016年2月12日 | 佐世保港務隊 （佐世保基地） |
| YO-43 | 油船43号 | 北浜造船鉄工 | 2015年 | 2016年3月4日 | |
| YO-44 | 油船44号 | 本瓦造船 | 2015年 | 2016年3月7日 | 呉港務隊 （呉基地） |
| YO-45 | 油船45号 | 内海造船 | 2020年 | 2021年12月20日[4] | |
| YO-46 | 油船46号 | 大湊港務隊 （大湊基地） | |||
| YO-47 | 油船47号 | 本瓦造船 | 2022年 | 2022年11月17日[5] | 呉港務隊 （呉基地） |
| YO-48 | 油船48号 | 2023年10月[6] [7] | 横須賀港務隊 （横須賀基地） |
参考文献
[編集]- ^ a b 『世界の艦船 1994年9月号（通巻第486集）』海人社、1994年9月1日、48頁。
- ^ イカロス出版 2022, pp. 55.
- ^ a b c 『世界の艦船 1995年10月号（通巻第502集）』海人社、1995年10月1日、16頁。
- ^ a b 海人社 2022, pp. 143–144.
- ^ a b 海上自衛隊呉地方総監部【公式】 [@jmsdf_krh] (2022年11月26日). "平成元年7月28日に就役後、34年に渡り呉地区での燃料搭載支援に従事した「油船27号」が、令和4年11月17日付で除籍となりました。以後は、同日付で就役した新造船「油船47号」がその任を引き継ぎ、呉地区での燃料搭載支援にあたります". X（旧Twitter）より2022年11月26日閲覧。
- ^ 建造実績 官公庁船 本瓦造船株式会社
- ^ 海上自衛隊 油船 進水式 中国四国防衛局広報誌 第61号 p.7 (2023年9月)
- 月刊 世界の艦船 1979年1月号増刊
- 自衛隊装備カタログ 1981年版
- 海人社編集部（編）「海上自衛隊・海上保安庁 艦船の動向」『世界の艦船』第975号、海人社、2022年5月、143-144頁。
- 菊池雅之（編）「特集 地方隊を行く第2回 舞鶴地方隊」『Jships』第106号、イカロス出版、2022年10月、55頁。
関連項目
[編集]- 油船203号型 - 航空燃料用油船。本船型と比べひと回り小型。
- 水船17号型 - 艦艇真水供給用支援船。油船203号型を水船仕様の艤装としたもの。
- 海上自衛隊艦艇一覧#支援船