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河守町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
こうもりちょう
河守町
廃止日 1951年4月1日
廃止理由 合併
河守町・河守上村河東村河西村有路上村有路下村大江町
現在の自治体 福知山市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 京都府
加佐郡
総人口 2,360
(1950年)
河守町役場
所在地 京都府加佐郡河守町
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河守町(こうもりちょう)は、かつて京都府加佐郡に属していた。1951年(昭和26年)4月1日、河守上村河東村河西村有路上村有路下村を編入、同時に改称して大江町(おおえちょう)が発足した。

地理

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河守盆地を由良川が流れ、町のシンボルとして鬼伝説もある大江山がそびえる。

地形

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大江山

歴史

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中世・近世

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平安時代のこの地には郷として川守郷があった[1]。『和名類聚抄』(『和名抄』)では丹後国加佐郡十郷の一つとされる[1]鎌倉時代以降には荘園として河守荘があった[1]

天正8年(1580年)には河守町が細川藤孝細川忠興領、慶長6年(1601年)には宮津藩領となった[1]。「慶長郷村帳」による石高は677石余、「延宝郷村帳」による石高は河守町が573石余、なお同町関村分104石余[1]。「天和村々高帳」による石高は918石余、「享保郷村帳」や「天保郷帳」による石高は929石余、「旧高旧領」による石高は788石余[1]

幕末の「丹後国村々版籍取調帳」によると、河守町の人口は男622人、女604人だった[1]丹波国と奥丹後を結ぶ宮津街道にある宿場町であるとともに、近郷からハゼノキキリの実・などの原料を集めて蝋燭桐油生糸を製造する地でもあった[1]。物資の輸送には由良川も用いられた[1]

近代・現代

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廃藩置県後の1871年(明治4年)には宮津県に所属、その後豊岡県に所属し、1876年(明治9年)に京都府の所属で落ち着いた[1]

1889年(明治22年)4月1日、町村制の施行により、河守町・金屋村・関村・上野村・波美村の区域をもって河守下村(こうもりしもむら)が発足した[1]。河守・金屋・関・上野・波美の5大字を編成[1]

1890年(明治23年)12月10日、河守下村が町制施行・改称して河守町(こうもりちょう)が発足した[1]。特産品である蝋燭を取引する際に、古くから知られた河守町の名が有利だったため、町民らが名称復帰を請願したことによる[1]。河守・金屋・関・上野・波美の5大字を編成[1]。1890年(明治23年)の人口は2,269人だった[1]

1923年(大正12年)、河守駅と福知山駅を結ぶ北丹鉄道が開業した[1]。1926年(大正15年)には河守と舞鶴を結ぶバスの運行が開始され、1933年(昭和8年)には河守と福知山を結ぶ北丹バスの運行が開始されている[1]

1950年(昭和25年)の人口は2,360人だった[1]。1951年(昭和26年)4月1日、河守町河守上村河東村河西村有路上村有路下村を編入、同時に改称して大江町が発足した。

行政

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歴代村長・町長

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  • 1889年5月~1891年3月 真下六十郎
  • 1891年3月~1895年3月 真下六兵衛
  • 1895年3月~1899年4月 由里儀兵衛
  • 1899年4月~1907年8月 由里清左衛門
  • 1907年9月~1911年9月 真下巻治
  • 1911年10月~1913年8月 新井誠一郎
  • 1913年9月~1919年7月 河田新蔵
  • 1919年7月~1920年1月 久野巻太郎
  • 1920年1月~1924年1月 古高文衛
  • 1924年1月~1928年1月 塩見久良
  • 1928年1月~1944年1月 新井哲二郎
  • 1944年2月~1946年11月 河田新蔵
  • 1947年4月~1950年12月 太田宗輔
  • 1951年2月~1951年3月 高宮岩次郎

出典は『大江町史 通史編 下巻』[2]

交通

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名所・旧跡

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  • 四宮神社
  • 日吉神社
  • 金刀比羅神社
  • 清園寺 - 真言宗。
  • 妙雲寺 - 日蓮宗。
  • 浄仙寺 - 浄土宗。
  • 念称寺 - 浄土真宗。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 26 京都府 上巻』角川書店、1982年
  2. ^ 大江町誌編纂委員会『大江町史 通史編 下巻』大江町、1984年、p.410

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 26 京都府 上巻』角川書店、1982年

関連項目

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