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澤野大地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沢野大地から転送)
沢野 大地 Portal:陸上競技
2008年日本陸上競技選手権大会にて
選手情報
フルネーム さわの だいち
ラテン文字 SAWANO Daichi
愛称 エアー大地
国籍 日本の旗 日本
種目 棒高跳
所属 富士通
生年月日 (1980-09-16) 1980年9月16日(44歳)
出身地 大阪府大阪市西淀川区
棒高跳 5m83 日本記録
獲得メダル
日本の旗 日本
アジア大会
2006 ドーハ 棒高跳
2014 仁川 棒高跳
アジア陸上競技選手権大会
2002 コロンボ 棒高跳
2005 仁川 棒高跳
2009 広州 棒高跳
2011 神戸 棒高跳
アジア室内陸上競技選手権大会
2006 パッタヤー 棒高跳
2008 ドーハ 棒高跳
アジア
IAAF陸上ワールドカップ
2006 アテネ 棒高跳
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澤野 大地(さわの だいち、1980年9月16日 - )は、大阪府大阪市西淀川区出身の日本の元男子陸上競技選手。種目は棒高跳。棒高跳の日本記録保持者であり(5m83cm)、自己最高記録は5m83cm(2005年)、室内で5m70cm(2004年)。血液型AB型。富士通所属。マネジメントはRIGHTS。

経歴・人物

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小学5年生の時に、父の転勤により現在の千葉県印西市に転居する[1]木下小学校印西中学校を卒業[2]。その後、成田高等学校日本大学ニシ・スポーツ、千葉陸協を経て現在は富士通陸上競技部所属。通称「エアー大地」。

初めは長距離を行っていたが、中学の監督の勧めで中学1年生から棒高跳を始める。

高校時代には1997年(高2)・1998年(高3)インターハイで連覇を達成。1997年インターハイでは当時の高2最高タイ記録(5m10cm)で優勝。翌98年インターハイでは当時の高校記録(5m25cm(自己))・ジュニア日本記録を更新し優勝(5m40cm)。同年国体では少年共通男子棒高跳を大会新記録(5m30cm)で優勝。

2003年、2004年の日本選手権にて2年連続日本新記録で連覇を達成。自己記録では、2005年までに3年連続日本記録を更新。陸上ファンから敬意を込めて「エアー大地」の異名をとる。

2003年には自身初の日本記録(5m75cm)を樹立し、同年開催のパリ世界陸上選手権に初出場、決勝進出を果たす。しかし決勝の公式練習中に左太もも肉離れを起こしてしまい、決勝は競技開始直前に涙ながらに棄権した。

2004年のアテネオリンピックでは日本人としてこの種目20年ぶりの決勝進出。結果は13位(5m55cm)。

2005年には優勝確実と言われていた日本選手権で、体調不良にて記録なしに終わり同年開催の世界陸上選手権派遣を一時保留となる。その後、国外での国際陸連主催のグランプリシリーズに参戦。プラハ国際3位、パドパ国際2位、グランプリ最高峰の競技会シリーズ・ゴールデンリーグ第2戦ローマ大会では2位という海外の大会での成果を残し、世界陸上選手権日本代表選手に選ばれた。ヘルシンキ世界陸上選手権では、予選は風、決勝は雨風という悪条件の中8位入賞を果たす(5m50cm)。

2006年には日本人ボウルターとして初のアスレティック・ファイナル出場を果たす。大陸別のワールドカップ代表にも選ばれた。同年開催のアジア競技大会で日本勢としては24年ぶりの金メダルを獲得している。

しかしパリに続き、大阪世界陸上選手権では記録なしという不本意な結果に終わる。為末大末續慎吾らと共に陸上競技の普及を目指した活動や、海外への転戦歴も多い。ただ、大一番で足がつる、肉離れを起こすなど故障に泣かされた。

北京オリンピックの棒高跳予選では5m55cmの記録に終わり、アテネに続く決勝進出は叶わなかった。

2013年に前田海嘉(当時テレビ東京アナウンサー、現在は同社社員)と結婚[3]。妻との間に一女がいることを明らかにしている[4]

リオデジャネイロオリンピックでは、アテネオリンピック以来の2度目の決勝進出で日本人選手としては64年ぶり、自身としては初の7位入賞を果たす[5]

2017年には、日本オリンピック委員会に新設されたアスリート委員会の委員長に就任[6]

2018年には日本オリンピック委員会の理事に就任している[7]

2016年より、母校日本大学でスポーツ科学部専任講師として教鞭を執っており[8]、日本大学陸上競技部でもコーチを務めている。

2021年9月30日所属の富士通陸上競技部のHPで現役引退を発表し[9]、同陸上競技部のアドバイザーに就任した[10]

年次ベスト

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主な戦績

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国内での成績

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  • 1997年 インターハイ優勝
  • 1998年 インターハイ優勝・国体少年共通棒高跳優勝
  • 1999年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2000年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2003年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2004年 日本選手権 棒高跳 1位・国体成年男子棒高跳 1位
  • 2005年 静岡国際陸上・国体成年男子棒高跳 1位
  • 2006年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2006年 国体成年男子棒高跳 1位
  • 2007年 静岡国際陸上・大阪グランプリ棒高跳1位
  • 2007年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2008年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2009年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2011年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2012年 日本選手権 棒高跳 2位
  • 2013年 日本選手権 棒高跳 2位
  • 2014年 日本選手権 棒高跳 1位
  • 2017年 日本選手権 棒高跳 2位
  • 2018年 日本選手権 棒高跳 3位

国際大会での主な成績

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関連項目

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脚注

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  1. ^ リオ五輪 棒高跳び・澤野大地選手が印西市長を訪問 - 毎日新聞千葉版(2016年7月30日)2020年3月9日閲覧
  2. ^ トピックス - 澤野大地選手壮行会 - 印西市体育協会(2008年7月16日)2020年3月9日閲覧
  3. ^ “棒高跳び沢野大地 テレ東・前田海嘉アナと結婚していた”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2013年6月18日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2013/06/18/kiji/K20130618006035781.html 2018年9月14日閲覧。 
  4. ^ "40歳で現役、5つの顔をもつ"超人"棒高跳びレジェンド・澤野大地。その驚異的な選手生活". テレ朝POST. テレビ朝日. 3 June 2022. 2022年6月14日閲覧
  5. ^ 沢野大地 棒高跳び64年ぶりの五輪入賞 日刊スポーツ 2016年8月17日閲覧
  6. ^ “リオ棒高跳び7位の沢野大地がアスリート委員長”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2017年7月26日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/1862524.html 2018年9月14日閲覧。 
  7. ^ “リオ棒高跳び7位の沢野大地がJOC理事 任期2年”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2018年6月26日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/201806260000717.html 2018年9月14日閲覧。 
  8. ^ 専任講師 澤野大地.”. 日本大学 スポーツ科学部. 日本大学. 2018年9月14日閲覧。
  9. ^ お世話になった皆さまへ”. 陸上競技部 (2021年9月30日). 2022年1月16日閲覧。
  10. ^ 選手・スタッフ紹介STAFF”. 陸上競技部. 2022年1月16日閲覧。

外部リンク

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