江の島サムエル・コッキング苑
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江の島サムエル・コッキング苑 | |
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分類 | 観光施設(法令上の公園に非該当) |
所在地 | |
座標 | 北緯35度17分59秒 東経139度28分42秒 / 北緯35.29972度 東経139.47833度座標: 北緯35度17分59秒 東経139度28分42秒 / 北緯35.29972度 東経139.47833度 |
前身 | 江の島植物園 |
開園 | 2003年4月29日 |
運営者 | 藤沢市(指定管理者:江ノ島電鉄[1]) |
年来園者数 | 514,795人(2008年度) |
現況 | 午前9時から午後8時まで開苑 |
駐車場 | なし |
アクセス | 片瀬江ノ島駅から徒歩20分 |
告示 | 平成15年藤沢市条例第36号 |
事務所 | 江の島サムエル・コッキング苑 |
事務所所在地 | 藤沢市江の島二丁目3番28号 |
公式サイト | 江の島シーキャンドル (展望灯台) 江の島サムエルコッキング苑(江ノ島電鉄) |
江の島サムエル・コッキング苑(えのしまサムエル・コッキングえん)は、神奈川県藤沢市江の島二丁目にある、藤沢市立の有料観光施設。苑内に江ノ島電鉄の経営する江の島展望灯台などを含む。また日本で初めてのフレンチトースト専門店『LON CAFE』がある。
沿革
[編集]- 1880年(明治13年) - 横浜在住のアイルランド人貿易商のサムエル・コッキングが金亀山与願寺(現在は神仏分離され江島神社)の菜園敷地3800坪を買収する。
- 1882年(明治15年) - 植物園として開園。日本で3番目に古い植物園である。敷地面積は約18,000m2。ただし、温室の完成は1888年(明治21年)以降と推察される[注釈 1]。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 江の島を含む鎌倉郡片瀬町、藤沢市に編入。藤沢市は江の島の観光地開発に乗り出す。
- 1948年(昭和23年) - 上記跡地を、藤沢市が買収。
- 1949年(昭和24年)12月 - 藤沢市海洋総合博物館建設計画の一環として「藤沢市立江ノ島熱帯植物園」を開設。
- 1950年(昭和25年) - 江ノ島熱帯植物園が江ノ島鎌倉観光(後の江ノ島電鉄)の委託経営となり、「江の島植物園」と改名。[疑問点 ]
- 1951年(昭和26年)3月25日 - 江ノ島鎌倉観光が東京都世田谷区二子玉川の読売遊園(後の二子玉川園)にあった落下傘塔を江の島植物園内に移築し、「読売平和塔」という展望台を兼ねた民間灯台(江の島灯台)を建設した。
- 1959年(昭和34年) - インドネシアスラウェシ島のトラジャ族の家屋を模した「南方民俗館」を開設。
- この頃から読売平和塔は江の島灯台と呼ばれるようになる。
- 1964年(昭和39年) - 江の島植物園、再び藤沢市の運営となる。
- 1971年(昭和46年) - 江の島植物園内のクックアロウカリア、シマナンヨウスギ、タイミンチク群、ツカミヒイラギの4種、藤沢市指定天然記念物に指定。
- 1994年(平成6年) - 江の島植物園(ツバキ)、かながわ花の名所100選に選定。
- 1999年(平成11年)11月7日 - 藤沢青年会議所、「いいじゃん江ノ島JYAN JYAN 祭り」を開催。
- このイベントは江の島灯台の解体撤去の噂が流れたため、保存アピールのため企画された。
- 2002年(平成14年) - 江の島植物園改修工事のため閉園。工事現場から縄文土器類1万点が出土。さらにサムエル・コッキングの建設した温室設備を発見。
- 江ノ島電鉄は、同社開業100周年記念事業として新江の島展望灯台建設に着手。
- 同年12月31日 - 江ノ島電鉄開業100周年記念事業のフィナーレとして点灯式において江の島展望灯台、初点灯。
- 2003年(平成15年)1月 - 旧江の島灯台に隣接して新たに建設された江ノ島電鉄所有の江の島展望灯台、オープン。その後、1951年に建てられた江の島灯台は解体された。
- 2022年(令和4年)
主な施設
[編集]- 姉妹都市・友好都市記念広場 - 苑内の各所に藤沢市と友好提携を結ぶ各都市をイメージした広場が設けられている。
- マイアミビーチ広場 - 東洋のマイアミビーチ片瀬海岸からヨットハーバーを見渡すウッドデッキの広場。日本初のフレンチトースト専門店「LON CAFE」が営業を行っている[8]。マイアミビーチ市の売り物であるアール・デコをイメージしたモニュメント内には同市から贈られた「友好の鍵」が納められている。
- 松本広場 - 休憩室を兼ねた海鼠壁の蔵風の蕎麦打ち体験施設「松本館」と松本市から贈られた双体道祖神を象った記念碑がある。
- 保寧(ポリョン)広場 - 韓国にちなんだ樹木の広場。夏から秋には韓国の国花ムクゲが、2月3月には保寧市の市花ツバキが咲く。2002年11月15日に保寧市から提携の記念として寄贈されたの2本の石塔が立つ。石塔に掘られた「萬世保寧」の文字は、保寧市の市民憲章「我々は、我々の故郷である萬世保寧を一番とする観光休養地に造成していく。」に由来する。
- 昆明市 - 中華人民共和国雲南省の省都。1981年11月5日友好都市提携。昆明出身の青年作曲家聶耳が1935年鵠沼海岸で遊泳中水死し、中華人民共和国成立時に彼の作品義勇軍進行曲が国歌に選ばれたことを記念して、藤沢市民有志が鵠沼海岸に記念碑を設立したことがきっかけ。
- ウィンザー広場 - 春秋のシーズンにはウィンザー市から贈られたバラ園が見事。
- コッキング遺構 - 。
- 温室遺構 - 1949年の植物園工事で地下に埋め込まれたものが2002年のリニューアル工事の際再発見され、整備されて公開されるようになった。遺構は3棟の南北に長い温室の基礎と東南に長い温室基礎、西洋風のシンメトリーな形の池、温室の北側に設けられた付属施設であるボイラー室・燃料を入れた貯炭庫・植物や暖房のために水を蓄えた貯水槽・温室と付属施設とを結ぶ地下通路・冷たい風を遮るための防風壁や集水用陶管など。
- 普段は閉鎖されているが、年に数回特別なイベントがあるときだけ公開され、内部を見学できる。
- 熱帯植物 - コッキングのコレクションし、活着繁茂した熱帯植物に加え、市立熱帯植物園時代に植栽されたリュウゼツランなどが見られる。
- 苑内には江の島植物園時代から280品種800本といわれるツバキのコレクションがあり、1994年に「かながわ花の名所100選」に選ばれている。
- 江の島展望灯台 - 旧平和塔の脇に2003年新たに建てられた江ノ島電鉄の経営する観光用民間灯台。完成後、旧平和塔は解体された。灯台は実効光度390,000カンデラ、単閃白色が毎10秒に1閃光で、23.0海里(46 km・民間灯台としては国内最大級)まで届く。建物の高さは59.8m(避雷針迄)、海面から120m。展望台にはエレベーター(入苑券と別売の昇塔券が必要。セット券もある)で昇れる。想定最大収容人数は188名である。遮られることのない360度の展望が楽しめる。気象条件が良ければ筑波山が見えるはずだが、その方向に横浜・東京が重なるので、極めて難しい。
- ライトアップ - 平日の営業は17時までだが、土休日は20時まで開かれ、折に触れて発光ダイオード(LED)によるライトアップが行われる。
- 湘南の宝石- 1999年11月に開催された旧江の島展望灯台(現江の島シーキャンドル)ライトアップを前身に、2019年で20回目を迎えた光のフェスティバル[9]。
- 江の島展望灯台サンセットテラス - 「カフェ・ドゥ・ガボ」が営業する。時折ライブなどのイベント会場となる。
- グッズショップ「デルフィス」 - 小物類や江ノ電グッズを販売。
- 藤沢市郷土資料館 - 展望灯台の根元にあり、旧灯台の資料や江の島の古写真などが展示されている。
主なイベント
[編集]- 1月1日 - 江の島展望灯台から見る初日の出(予約制)
- 2月中旬 - バレンタインアイランド江の島
- 3月 - 湘南江の島春まつり
- 4月6日 - ダイヤモンド富士(江の島展望灯台閉業時刻延長)
- 5月 - 江の島フラワーフェスタ
- 5月 - Freedom Sunset(サンセットテラスでのライブ)
- 5月 - MADE in 江の島(さまざまなジャンルのアーティストによるアート展)
- 5月 - ALOHA Sunset(サンセットテラスでのライブ)
- 8月 - 江の島花火LIVE(サンセットテラスでのライブ)
- 8月 - 江の島ゆかた祭り
- 8月 - ENOSHIMA ISLAND JAM(サンセットテラスでのライブ)
- 9月6日 - ダイヤモンド富士(江の島展望灯台閉業時刻延長)
- 9月 - 子供達の描く絵を光と映像のアーティスト集団OVERHEADSの巨大コラージュ
- 10月 - 湘南江の島秋まつり
- 11月 - 湘南キャンドル
- 11月下旬 - 湘南の宝石(関東三大イルミネーションのひとつ)
- 12月 - 江の島ファンタジー
市指定天然記念物
[編集]脚注
[編集]注釈
出典
- ^ 藤沢市指定管理者制度について
- ^ “川崎市川崎区:年表”. 川崎市 (2007年3月13日). 2020年4月9日閲覧。
- ^ “石田勝俊「100年前の煉瓦がでてきた 御幸煉瓦製造所」『かわさき産業ミュージアム講座記念論文集(平成23年3月発行)』” (PDF). 川崎市. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “横浜煉瓦会社の発起人をした「田中半兵衛」という人物について調べています。『日本紳士録 東京横濱之部』...”. 国立国会図書館. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “コッキング植物園温室遺構、温室遺構で使われたレンガ”. みゆネットふじさわ. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “江の島サムエル・コッキング苑新装 アート鑑賞やテラスも”. 神奈川新聞 (2022年11月16日). 2022年11月17日閲覧。
- ^ “2022年11月16日からの江の島施設の料金・各種チケットについて”. 江の島サムエル・コッキング苑、江の島シーキャンドル(公式サイト). 2022年11月17日閲覧。
- ^ “LONECAFE ENOSHIMA”. SHONAN LICENSE. 2020年4月9日閲覧。
- ^ “湘南の宝石”. 湘南の宝石実行委員会. 2020年4月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
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