取調室 (テレビドラマ)
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(水木正一郎から転送)
取調室 | |
---|---|
ジャンル | 刑事ドラマ |
原作 | 笹沢左保 |
脚本 |
山田正弘 洞澤美恵子 いずみ玲 那須真知子 |
演出 | 鷹森立一 |
出演者 | いかりや長介 |
オープニング | オープニングテーマを参照 |
エンディング | 主題歌を参照 |
製作 | |
プロデューサー |
田辺昌一 伊藤猛 田中芳樹 西牟田知夫 雨宮望 加賀義二 前田伸一郎 大野哲哉 大森美孝 大森一夫 |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1994年4月19日 - 2003年5月27日 |
放送時間 | 放送時間の変遷を参照 |
回数 | 19 |
火曜サスペンス劇場 |
『取調室』(とりしらべしつ)は、1994年から2003年まで日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」で放送された刑事ドラマシリーズ。全19回。笹沢左保原作で、主演はいかりや長介。
概要
[編集]刑事ドラマや刑事小説でありがちな被疑者逮捕までを追う作品ではなく、タイトルが示す通り、主人公であるいかりや長介扮する佐賀県警捜査一課の刑事で「落とし(被疑者から自供を得る事)の達人」水木正一郎警部補と逮捕された被疑者との取調べのやりとり、送検に至る過程を中心に物語が進行する倒叙ミステリーとなっている。
いかりやのライフワーク的な作品であり、1994年 - 2003年までに、全19作が制作・放送された。製作著作は第1作 - 第15作が宝映企画(東京宝映テレビ。現:宝映テレビプロダクション)、第16作 - 第19作は日本テレビエンタープライズ。
2004年3月20日に主演のいかりやが死去したため、後任を決めることも検討されたが、最終的にシリーズは第19作をもって終了となった。2012年・2013年にBS日テレでシリーズが再放送された。
キャスト
[編集]佐賀県警捜査一課
[編集]- 水木正一郎
- 演 - いかりや長介
- 刑事。階級は警部補。異名は「落としの水さん」。妻と娘の三人暮らし(第13作より登場)。
- 御子柴良平
- 演 - 西川忠志(第1作・第3作 - 第6作)
- 刑事。水木の相棒。
- 古賀栄
- 演 - 誠直也(第1作)、木村栄[1](第2作 - 第11作)
- 管理官(第2作では、細川管理官)。
- 衣山
- 演 - 及川ヒロオ(第1作・第2作)、沼田爆(第3作 - 第12作)
- 経歴:佐賀県警嬉野警察署(第1作)
- →佐賀県警捜査一課(第2作 - 第12作)
- 刑事。階級は警部補。
- 石川康伸
- 演 - 西田健(第1作 - 第12作)
- 捜査一課長。
- 大河原大介
- 演 - 宮川一朗太(第7作 - 第12作)
- 刑事。水木の相棒。あだ名は「ビッグ」(「大河原大介」より)。
- 西山
- 演 - 田中健[2](第13作 - 第19作)
- 捜査一課長。
- 荒巻行雄
- 演 - 渡辺哲(第13作 - 第19作)
- 刑事。階級は警部補。
- 八重垣正人
- 演 - 斉藤陽一郎(第13作 - 第19作)
- 刑事。水木の相棒。
警察署
[編集]- 小滝
- 演 - 田嶋基吉(第1作 - 第6作)
- 経歴:武雄警察署(第6作)
- 刑事。
- 高井
- 演 - 寺田英孝(第1作 - 第4作)、畑山東一郎(第5作・第6作)
- 経歴:武雄警察署(第6作)
- 刑事。小滝の相棒。
- 土肥
- 演 - 土肥一夫(第3作 - 第10作)
- 経歴:有田警察署(第3作)
- → 武雄警察署(第6作)
- → 鳥栖警察署(第8作)
- → 多久警察署(第10作)
- 副署長。第9作は強力班班長。
- 人見
- 演 - 高野真二(第7作・第8作)
- 経歴:鳥栖警察署(第7作)
- 署長。捜査本部長。
- 田丸
- 演 - 粟津號(第7作 - 第9作)
- 経歴:鳥栖警察署(第8作)
- 刑事。階級は警部補。
- 森川
- 演 - 田井宏明(第7作 - 第9作)
- 経歴:鳥栖警察署(第8作)
- 刑事。
- 七尾
- 演 - 山崎智弘(第8作)、槌屋和成(第9作 - 第12作)、山田洋一(第13作・第14作)
- 経歴:呼子警察署(第8作)
- → 多久警察署(第10作)
- → 武雄警察署(第11作)
- → 呼子警察署(第12作)
- 刑事。
- 貝塚
- 演 - 江良潤(第10作)、粟津號(第11作)、赤塚真人(第12作)、水島涼太(第13作 - 第18作)
- 経歴:多久警察署(第10作)
- → 武雄警察署(第11作)
- → 呼子警察署(第12作)
- 刑事。階級は警部補。
- 人見
- 演 - 佐久間英之(第10作 - 第12作)、夷正信[3](第13作・第14作)、長棟嘉道[4](第15作 - 第18作)
- 経歴:多久警察署(第10作)
- → 武雄警察署(第11作)
- → 呼子警察署(第12作)
- 刑事。捜査本部長の人見とは別人。
- 遠山
- 演 - 上田耕一(第12作・第16作)
- 経歴:呼子警察署(第12作)
- 署長。捜査本部長。
- 小笠原
- 演 - 小沢象(第13作・第14作・第17作)
- 経歴:佐賀警察署(第13作)
- → 鹿島警察署(第17作)
- 署長。捜査本部長。
- 佐々木
- 演 - 頃末弘巳(第13作 - 第19作)
- 経歴:唐津警察署(第19作)
- 刑事。
水木家
[編集]ゲスト
[編集]- 第1作「冷徹の頭脳を持つ殺人容疑者に県警本部が挑んだ十八日間!」(1994年)
- 第2作「動機なき殺人? 県警捜査本部が難攻不落の知能犯に挑んだ十二日間」(1995年)
- 第3作「不敵に笑う女容疑者! 県警本部が元艶歌手の最後の意地に挑んだ12日間」(1995年)
- 第4作「殺人罪成立の必要条件? 県警本部がタレント助教授の策略に挑んだ十日間」(1996年)
- 第5作「故郷で死にたかった…愛妻殺し容疑の実業家に県警本部が挑んだ十二日間」(1996年)
- 第6作「優しい笑顔と鉄の心を持つ陶芸界のマドンナに県警が挑んだ十二日間」(1997年)
- 第7作「人妻を焼殺した化学者の冷血な情熱に県警本部が挑んだ十二日間」(1997年)
- 第8作「殺人捜査の裏を知りぬいたエリート警部の犯罪に県警が挑んだ12日間」(1998年)
- 第9作「数多くの人の命を救った女医が犯した殺人に県警本部が挑んだ10日間」(1998年)
- 第10作「打算? 情? 美人画商の動機なき殺人に県警が挑んだ10日間」(1999年)
- 第11作「ホシは元外科医の女性評論家、凶器なき密室殺人に県警が挑んだ12日間」(2000年)
- 第12作「長崎壱岐殺意の潮流「折り鶴」が見た美人秘書の偽りのアリバイ」(2000年)
- 第13作「凶器なき密室殺人…元女優が隠し続けた3ミリの傷と四角い血液」(2001年)
- 第14作「血の海に震える指-悪女とヒモ男の2つの取調室に挑んだ12日間」(2001年)
- 第15作「佐賀と東京の同時殺人-惨殺死体と水死体を結ぶ奇妙な女の友情」(2001年)
- 第16作「血の海の密室同時殺人 Yの刺しゅうと吉野ヶ里に隠された女の悲恋」(2002年)
- 第17作「慈母のような女が復讐鬼になった ノゴミ人形が暴く7年前の転落死」(2002年)
- 第18作「血染めナイフが切り裂く母と娘 一粒の真珠が暴く父殺し40年」(2002年)
- 第19作「未亡人が暴く仮面夫婦の18年間 死者からの着信記録と強盗犯発生で勾留8日で取調べ中止」(2003年)
スタッフ
[編集]- 原作 - 笹沢左保
- 脚本 - 放送日程参照
- 音楽 - 大谷和夫
- 演出 -放送日程参照
- 撮影 - 林淳一郎、東原三郎
- ロケ協力 - 佐賀県観光連盟[8]、嬉野町(1.6)、唐津市商工観光課(2.3.9.10)、呼子町企画商工観光課(2.12)有田町役場[9](3)、大和町観光協会(4)、太良町役場商工水産課(5)鳥栖市商工観光課(7.8)、多久市役所[10](10)
- 技術協力 - ビデオフォーカス、ZOOM-X、ケイファイブ[11]、TRACKUP、AKUAKU
- 企画協力 - 榎本喜久枝
- プロデューサー - 田辺昌一、伊藤猛、田中芳樹、西牟田知夫、雨宮望、加賀義二、前田伸一郎、大野哲哉、大森美孝、大森一夫
- 制作 - 日本テレビ
放送日程
[編集]- サブタイトルはゲスト欄を参照。
話数 | 放送日 | 原作 | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1994年4月19日 | 「取調室 静かなる死闘」 | 山田正弘 | 鷹森立一 | 17.3% |
2 | 1995年7月18日 | 「遥かなりわが愛を」 | 山田正弘 洞澤美恵子 |
19.2% | |
3 | 10月24日 | 「取調室(2) 死体遺棄現場」 | 12.1% | ||
4 | 1996年4月30日 | 「泡の女」 | 洞澤美恵子 | 14.2% | |
5 | 12月10日 | 「帰郷」 | 17.0% | ||
6 | 1997年6月24日 | 「サンセット刑事」 | 16.7% | ||
7 | 9月 | 9日「取調室(3) 敵は鬼畜」 | 21.2% | ||
8 | 1998年5月19日 | 「悪魔の処刑」 | 20.1% | ||
9 | 12月 | 1日「十九歳の葬式」 | 17.3% | ||
10 | 1999年6月15日 | 「水木警部補の敗北 取調室(4)」 | 18.6% | ||
11 | 2000年1月25日 | 「遥かなり蒼天」 | 17.9% | ||
12 | 6月27日 | 「不倫岬」 | 16.4% | ||
13 | 2001年2月20日 | 「もしもお前が振り向いたら」 | 17.9% | ||
14 | 9月11日 | 「孤愁の果て」 | 15.9% | ||
15 | 12月18日 | 「警部の証言」 (「遥かなりわが叫び」改題) |
いずみ玲 | 18.5% | |
16 | 2002年2月26日 | 「暗鬼の旅路」 | 那須真知子 | 田中登 | 18.1% |
17 | 8月 | 6日いずみ玲 | 鷹森立一 | 16.6% | |
18 | 10月 | 8日16.5% | |||
19 | 2003年5月27日 | 「透明の殺意」 | 19.5% |
脚注
[編集]- ^ ドラマ - アンフィニー(アーカイブ)
- ^ いかりや長介さん「取調室」BS日テレ - 田中健 オフィシャルブログ 2017年10月13日
- ^ プロフィール - 宝映テレビプロダクション(アーカイブ)
- ^ プロフィール - グルー
- ^ プロフィール - アール・クルー(アーカイブ)
- ^ プロフィール - あかりのプロダクション
- ^ プロフィール - グルー
- ^ “佐賀県観光連盟について”. 佐賀県観光連盟. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “有田町役場の各課の配置と業務内容”. 有田町役場. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “多久市への交通アクセス”. 多久市役所. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “会社概要”. 株式会社 ケイファイブ. 2023年11月3日閲覧。
関連項目
[編集]- 『女取調官』 - 本作品と同じく笹沢左保の小説を原作とするテレビドラマ。2011年から2016年までTBS系列「月曜ゴールデン」で放映されていた賀来千香子主演のテレビドラマシリーズ。いかりや長介主演の本作と同様に佐賀県警捜査一課が舞台で、主人公の苗字が「水木」であるなどの点が共通しているが、親族関係についての言及は無く、同じ世界観の物語かどうかさえ判然としていない。