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楽園への憧憬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『楽園への憧憬』
マリリオンスタジオ・アルバム
リリース
録音 オックスフォードシャー アウトサイド・スタジオ、ロンドン ウェストサイド・スタジオ[3]
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル EMI
アメリカ合衆国の旗I.R.S.レコード英語版
プロデュース クリストファー・ニール
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(イギリス[5]、オランダ[6]
  • 10位(ドイツ[7]
  • 17位(スイス[8]
  • 36位(スウェーデン[9]
  • 39位(ベルギー・ワロン地域[10]
  • 62位(ベルギー・フランデレン地域[11]
  • マリリオン アルバム 年表
    美しき季節の終焉
    (1989年)
    楽園への憧憬
    (1991年)
    A Singles Collection
    (1992年)
    テンプレートを表示

    楽園への憧憬』(らくえんへのしょうけい[注釈 1]、原題:Holidays in Eden)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドマリリオン1991年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。スティーヴ・ホガース加入後としては2作目に当たる。

    背景

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    バンド側は当初、以前にも共同作業をしたプロデューサーのクリス・キムゼイ英語版の起用を考えていたが、キムゼイがローリング・ストーンズのライブ・アルバム『フラッシュポイント』の作業にかかりきりだったため、シーナ・イーストンマイク・アンド・ザ・メカニックスなどの作品を手がけてきたクリストファー・ニールが迎えられた[12]。「ドライ・ランド」は、ホガースがマリリオン加入前に所属していた「How We Live」時代の曲で、プロデューサーのニールが、本作にマリリオンのヴァージョンを収録するよう進言した[12][13]

    本作よりアメリカ盤の発売元がキャピトル・レコードからI.R.S.レコード英語版に変更され[13]、アメリカ盤CDはシングルB面曲の「A Collection」と「How Can It Hurt」が追加され、曲順も変更された[1]

    反響・評価

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    全英アルバムチャートでは7週トップ100入りして最高7位を記録し、バンドにとって7作目の全英トップ10アルバムとなった[5]。本作からの先行シングル「カヴァー・マイ・アイズ」は全英シングルチャートで34位に達し、その後シングル・カットされた「誰も君を僕から」は33位、「ドライ・ランド」は33位を記録した[5]

    Tom Demalonはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「幾つかのシングルが全英チャート入りしたが、個性は失われており、"Cover My Eyes"で鳴り響くギターに至っては、まるでU2のようだ」と評している[4]。一方、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「フィッシュが脱退した後、新加入のスティーヴを迎えたマリリオンは、僕にはさらに円熟してきたように感じる」と評されている[2]

    収録曲

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    特記なき楽曲はメンバー5人の共作。

    1. 痛む心 - "Splintering Heart" - 6:52
    2. カヴァー・マイ・アイズ - "Cover My Eyes (Pain and Heaven)" - 3:55
    3. 狂おしき宴 - "The Party" - 5:36
    4. 誰も君を僕から - "No One Can" - 4:39
    5. 楽園への憧憬 - "Holidays in Eden" (Steve Hogarth, Steve Rothery, Mark Kelly, Pete Trewavas, Ian Mosley, John Helmer) - 5:28
    6. ドライ・ランド - "Dry Land" (S. Hogarth, Colin Woore) - 4:42
    7. ウェイティング・トゥ・ハプン - "Waiting to Happen" - 4:55
    8. すべてを変えるこの街で - "This Town" - 3:18
    9. ザ・レイクス・プログレス - "The Rakes Progress" (S. Rothery, M. Kelly, P. Trewavas, I. Mosley) - 1:54
    10. 100の夜と1,000の空のグラス - "100 Nights" - 6:42

    アメリカ盤CD (X2-13138)

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    1. "Cover My Eyes" - 3:56
    2. "No One Can Take You Away from Me" - 4:39
    3. "Splintering Heart" - 6:51
    4. "The Party" - 5:36
    5. "A Collection" (S. Hogarth, S. Rothery, M. Kelly, P. Trewavas, I. Mosley, J. Helmer) - 2:58
    6. "Holidays in Eden" (S. Hogarth, S. Rothery, M. Kelly, P. Trewavas, I. Mosley, J. Helmer) - 5:58
    7. "How Can It Hurt" - 4:09
    8. "Dry Land" (S. Hogarth, C. Woore) - 4:42
    9. "Waiting to Happen" - 4:55
    10. "This Town" - 3:18
    11. "The Rakes Progress" (S. Rothery, M. Kelly, P. Trewavas, I. Mosley) - 1:54
    12. "100 Nights" - 6:42

    1998年リマスターCD (7243 4 93372 2 0)ボーナス・ディスク

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    1. "Sympathy" (Stephen Gould, Mark Ashton, Graham Stansfield, David Kaffinetti) - 3:29
    2. "How Can It Hurt" - 4:11
    3. "A Collection" (S. Hogarth, S. Rothery, M. Kelly, P. Trewavas, I. Mosley, J. Helmer) - 2:59
    4. "Cover My Eyes (Pain and Heaven) (Acoustic Version)" - 2:34
    5. "Sympathy (Acoustic Version)" (S. Gould, M. Ashton, G. Stansfield, D. Kaffinetti) - 2:31
    6. "I Will Walk on Water (Alternative Mix)" - 5:14
    7. "Splintering Heart (Live at the Moles Club)" - 6:41
    8. "You Don't Need Anyone (Moles Club Demo)" (S. Hogarth) - 4:03
    9. "No One Can (Moles Club Demo)" - 4:51
    10. "The Party (Moles Club Demo)" - 5:45
    11. "This Town (Moles Club Demo)" - 4:15
    12. "Waiting to Happen (Moles Club Demo)" - 5:31
    13. "Eric" - 2:31
    14. "The Epic (Fairground) (Mushroom Farm Demo)" - 8:31

    参加ミュージシャン

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    アディショナル・ミュージシャン

    • クリストファー・ニール - バッキング・ボーカル

    脚注

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    注釈

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    1. ^ 日本盤CD (TOCP-6784)の帯に付されたルビに準拠。

    出典

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    1. ^ a b HOLIDAYS IN EDEN”. marillion.com. 2024年2月8日閲覧。
    2. ^ a b マリリオン/楽園への憧憬 (しょうけい) (廃盤)”. CDJournal. 音楽出版社. 2024年2月8日閲覧。
    3. ^ CD英文ブックレット内クレジット
    4. ^ a b Demalon, Tom. “Marillion - Holidays in Eden Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2024年2月8日閲覧。
    5. ^ a b c MARILLION songs and albums | full Official Chart history
    6. ^ Marillion - Holidays In Eden - dutchcharts.nl
    7. ^ Offizielle Deutsche Charts
    8. ^ Marillion - Holidays In Eden - hitparade.ch
    9. ^ swedishcharts.com - Marillion - Holidays In Eden
    10. ^ Marillion - Holidays In Eden - ultratop.be
    11. ^ Marillion - Holidays In Eden - ultratop.be
    12. ^ a b Everley, Dave (2023年1月17日). “When Marillion went pop: the story behind Holidays In Eden”. loudersound.com. Future plc. 2024年2月8日閲覧。
    13. ^ a b Prasad, Anil (1992年). “Marillion - Balancing Perspectives”. innerviews. 2024年2月8日閲覧。

    外部リンク

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