松坂佐一
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松坂 佐一(まつさか さいち、1898年11月13日 - 2000年3月11日[1])は、日本の法学者。専門は民法。穂積重遠門下。名古屋大学名誉教授。従三位勲二等旭日重光章。現在の倉敷市生まれ。
略歴
[編集]小学校を卒業後上京し、東京府立第一中学校、第一高等学校を経て1923年東京帝国大学法学部卒業。京城帝国大学教授、愛知大学教授、名古屋大学法学部教授、名古屋大学総長、NHK経営委員会委員などを歴任し、晩年は研究の傍ら弁護士としても活躍[2]。
業績
[編集]債権者代位権、債権者取消権、不当利得法、履行補助者の法理など債権総論の研究を中心に成果を残す。その代表的著書『民法提要』は、我妻栄の学説に従った穏当で簡潔な記述がなされていることから、公務員試験や司法試験受験生の間において広く用いられた。
著作
[編集]- 『履行補助者の研究』(岩波書店)
- 『債権者代位権の研究』(有斐閣)
- 『不当利得論』(有斐閣)
- 『民法提要(総則)』(有斐閣、初版1954年、第3版増訂1982年)
- 『民法提要(物権法)』(有斐閣、初版1955年、第4版増訂1984年)
- 『民法提要(債権総論)』(有斐閣、初版1956年、第4版1982年)
- 『民法提要(債権各論)』(有斐閣、初版1956、第5版1993年)
- 『民法提要(親族法・相続法)』(有斐閣、初版1962年、第4版1992年)
- 『債権者取消の研究』(有斐閣)
- 『事務管理・不当利得(法律学全集)』(有斐閣)
- 『プラトンと法律』(名古屋大学出版会)
脚注
[編集]- ^ 日本人名大辞典+Plus デジタル版. “松坂佐一とは”. コトバンク. 2021年12月9日閲覧。
- ^ PDF 104. 第4代総長 松阪佐一 -名大をひきいた人びと⑨ - 名古屋大学