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時空の舞踏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『時空の舞踏』
ピンク・フロイドベスト・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗ハーヴェスト
EMI(再発盤)
アメリカ合衆国の旗コロムビア
キャピトル(再発盤)
プロデュース ピンク・フロイドボブ・エズリン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 37位(英国・オフィシャルチャート)
  • 31位(米国・ビルボードチャート
  • ゴールドディスク
  • 200万枚(米国・RIAA
  • ピンク・フロイド アルバム 年表
    ザ・ウォール
    (1979)
    時空の舞踏
    (1981)
    ファイナル・カット
    (1983)
    テンプレートを表示

    時空の舞踏』 (A Collection Of Great Dance Songs) は、1981年11月に発表されたイギリスのロックバンド、ピンク・フロイドアルバムデヴィッド・ギルモア監修のもと発売されたコンピレーション・アルバムである。

    解説

    [編集]

    コロムビア・レコードがホリデー・シーズンを見込んで発表したコンピレーション・アルバムで、デヴィッド・ギルモアが監修を行った[1]。「吹けよ風、呼べよ嵐」「マネー」など、ピンク・フロイドの作品の中でファンからの人気の高い曲が収録されている。ただし、後述の通り一部の曲は再レコーディングされたり再編集などによってオリジナルのものと異なっている。

    アルバムの題名「A Collection Of Great Dance Songs」とジャケットのデザインはいずれもニック・メイスンの「アメリカのレコード会社は、ピンク・フロイドをダンスグループだと思っている」という冗談に基づいている[2]。ジャケットのデザインは、ヒプノシスストーム・ソーガソンによるもので、「カップルがダンスをしているようでしていない」というコンセプトで作られた[3]。ヒプノシスは同時期に日本で発売された松任谷由実のアルバム『昨晩お会いしましょう』のジャケットデザインも手掛けたが、ヒプノシスが提案した20近い図案から最終的に絞られた2つのうち、採用されなかったものが、この『時空の舞踏』のデザインであった[4]

    本作に収録された「マネー」は、1973年発表のオリジナルではなく、デヴィッド・ギルモアによって再レコーディングされたバージョンが収録されている。これは、発売元のEMIがアメリカで版権を持つキャピトル・レコードからライセンスを拒否されたためである[1]。硬貨やレジスターの効果音とサックスをオリジナルから流用した以外は、ドラム、ベース、キーボード、そしてギターとギルモアがすべての楽器を演奏し、ジェイムズ・ガスリーと共同でプロデュースした[5]

    クレイジー・ダイアモンド」は、1975年発表時では2つに分かれていたヴォーカルのパートを一つにつなぎ合わせた上、合わせて20分近い長さとなるオリジナルバージョンを大幅にカットして10分40秒に短縮したうえで収録されている。「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2)」は、1979年発表『ザ・ウォール』のオリジナル版にシングル盤のイントロを付け加えたものとなっている。

    収録曲

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    1. 吹けよ風、呼べよ嵐 - One Of These Days
    2. マネー - Money
    3. シープ - Sheep
    4. クレイジー・ダイアモンド - Shine On You Crazy Diamond
    5. あなたがここにいてほしい - Wish You Were Here
    6. アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール(パート2) - Another Brick In The Wall (Part 2)

    出典

    [編集]
    1. ^ a b Wawzenek, Bryan(23 November 2016)."How Pink Floyd’s ‘Great Dance Songs’ Became a Collector’s Item"”. Ultimate Classic Rock. 2022年3月8日閲覧。
    2. ^ アンディ・マベット著 山崎智之訳『ピンク・フロイド全曲解説』シンコー・ミュージック、1995年、pp.148
    3. ^ ニコラス・シャフナー著 今井幹晴訳『ピンク・フロイド 神秘』宝島社、1991年、pp.273
    4. ^ SUGIZOさん、松任谷正隆さんが箱根アフロディーテ50周年記念イベントでピンク・フロイドを語る。”. ピンク・フロイド ソニー・ミュージック日本公式サイト. 2022年3月8日閲覧。
    5. ^ マベット、1995年、pp.149